「北方領土は永久に忘れよ」発言こそロシア困惑の証拠
ロシア外務省幹部は日本が北方領土の主権を主張することを「永久に忘れた方がいい」と発言したそうです。これについてUHBは「ウクライナ侵攻で国際社会から孤立するロシアが強硬姿勢を強めていることを示唆したもので、今後の領土交渉がより一層、難航する恐れがある」と報じましたが、はて、そうでしょうか?むしろ、日本が主権をよりいっそう強く主張するチャンスではないでしょうか?
ロシア外務省幹部「主権主張は永久に忘れた方がいい」
FNNプライムオンラインに昨日、北海道文化放送(UHB)が配信した、こんな記事が掲載されていました。
北方領土の主権主張「永久に忘れた方がいい」…ロシア外務省幹部が強硬姿勢示す 交渉”さらに難航”の恐れ
―――2022年3月4日 金曜 午後5:00付 FNNプライムオンラインより【北海道文化放送配信】
UHBによると、ロシア外務省のザハロワ報道官は3日の定例会見で、日本が北方領土の主権を主張することは「永久に忘れた方がいい」、などと発言したそうです。
具体的には、日本の外務省の宇山秀樹欧州局長が2月28日、国会で「ロシアが北方領土を占領した」と話したことを念頭に、次のように述べたのだとか。
「日本の外交官の発言に秘められた”報復主義”を指摘したい。我々は(宇山局長の発言は)日本の政界で特定の勢力がロシアに領土を引き渡すよう求めていることを念頭に置いている証拠とみなしている。このやり方は永久に忘れることを勧めたい」。
それなのに、UHBの報道記事は、こう続きます。
「ウクライナへの侵攻で国際社会から孤立する中、異例の直接的な発言で、領土交渉がさらに難航する恐れがあります」。(※下線部は引用者による加工)
はて、そうですかね?
苦しい立場に追い込まれるロシア
このあたり、なんだか「大変わかりやすい国」だと思ってしまうのは著者だけではないと思います。こうした発言自体、ロシアが苦しい立場に追い込まれるなか、日本が北方領土の主権を主張することを、ロシア政府が不快に感じている証拠だからです。
ことに、ロシアがウクライナ侵攻で国際的に孤立しているタイミングで、日本を含めた各国との間で「領有権争いがある」という点が、国際社会に対して示されること自体が、ロシアにとっては大変に困った話でもあります。
したがって、この発言に対する日本政府としての正しい反応は、「北方領土問題などに関するロシアに対する批判のトーンを、よりいっそう強めること」でしょう。
この点、当ウェブサイトではかなり以前から、「北方領土問題の解決方法」について、しばしば考察を加えてきました。結論からいえば、「領土奪還のチャンスは必ず来る」、「それまで日本は国力を蓄え、そのときに備えるべきだ」、というものです。
手前味噌ながら恐縮ですが、これについては2020年9月、当ウェブサイトでは『日本は国力増強の一方、ロシアが困るのを待てば良い』で詳しく議論しています。
具体的には、「日本が世界最強クラスの経済大国である」という状況を復活させること、「自衛のための戦争が可能である」という状況を作り上げること、そしてなにより、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」を軸とした価値同盟を推進することにあります。
その一方で、ロシアが政治的・経済的に困難な状況に追い込まれれば、領土交渉は今よりもはるかに容易になるはずでしょう。このように考えていくと、ロシア政府が「その話題を出すな」と言い出しているのは、裏を返せば日本がその話題を出すことでロシアが困惑する、という意味でもあるのです。
ある意味では中国、北朝鮮、韓国などと行動パターンがそっくりですね。
自分で自分の立場を悪くするロシア
この点、冷静に考えてみると、ロシアは膨大な国土、天然資源にも恵まれ、自由・民主主義国家として国際社会と交流すれば、今よりはるかに豊かになれる潜在力を持っている国です。
ロシアの国土面積は世界最大であり、日本の40倍にも達していますが、千島、樺太は、(その地政学的な重要性はともかく)面積的には国土全体の微々たるものに過ぎません。また、クリミア半島やセバストポリ市も同様です。
さらにいえば、日本はなにも、千島、樺太の全部を返せ、と要求しているわけではありません。今のところ公式に返還を要求しているのは、ロシアが「南クリル」と呼ぶ北方4島(択捉、国後、色丹の各島と歯舞群島)だけです(※個人的には、日本は千島列島、南樺太を要求する潜在的な権利があるとは思いますが…)。
また、ロシアは石油、天然ガスなどの資源が豊かであり、自然に考えれば、先進国である欧州連合(EU)や日本との関係を良好に保つことで、大部分が手つかずで未開発のシベリアなどの国土をさらに効率的に開発することができるはずです。
このように考えていくと、ロシアの行動はロシア自身の立場を悪くしているようにしか見えないのです。
いずれにせよ、ウクライナ侵攻による国際社会のロシアに対する経済・金融制裁は、おそらくロシアに対しかなりの痛手となっていることは間違いありませんし、そうなれば北方領土問題を巡っても、まったく違ったアプローチからの解決のチャンスが訪れることもあるかもしれないと思います。
(※もっとも、改憲、経済再生などの課題は、現在の岸田文雄首相には少し荷が重いのかもしれませんが…。)
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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いつも知的好奇心を刺激する記事の配信ありがとうございます。
管理人様>UHBは「ウクライナ侵攻で国際社会から孤立するロシアが強硬姿勢を強めていることを示唆したもので、今後の領土交渉がより一層、難航する恐れがある」
UHBの上記見解は当方は最終結論は同意するのですが、プロセスがダメと思います。
ロシアの軍がオソロシアなのは戦略核保有と無数の戦車を基幹とした強力な通常兵力が売りだったのですが、
2枚看板の1枚が「看板倒れだった(笑)」のを世界中に晒した
のですよ。だから戦略核を「もう看板倒れに出来ない」のです。
オホーツク海はロシア戦略核ミサイル原潜の唯一無二の活動拠点です。
国後島及び択捉島を取られて領海やEEZを日本とアメリカの足がかりを作られる事はロシアにとってどういう事かUHBはサッパリ理解していません。
Securityに関しては情報取り扱いのプロを偽証するマスゴミですらこの程度です。
当方も似たりよったりですので、ウクライナロシアの件はあまりエラソーにコメントする資格は無いですね(笑)。
ロシアは権威主義の親玉のような存在と当方考えますが権威主義の国の高官の言葉は軽いですね。虚勢を張らないとコミュニケーションが取れないと言うか。その虚しい空虚な言葉には哀れみを覚えます。
またノイズのような意味のない言葉を取り除く作業に辟易します。
健全な肉体には健全な魂が宿る。農業を大切にして土地と共に生きる国民性だと思っていましたが、
北の暗く寂しい湿原でウォッカばかり飲んでいるとこうも精神が荒廃し南方の暖かさを求めて彷徨うのかと思うと、ロシア人というのは悲しい存在ですね。(もっとも北に住んでいる人間にしか分からない感情なのかもしれない)
しかし、イクラと鮭とホッケの値上げは痛い。
日本はこの件に関して事務的に淡々と主張するしかないでしょうね。積極的すぎると日本も領土的野心があると警戒されます。
1、北方四島は日本固有の領土で返還すべき土地
2、南樺太と千島列島は、法的に領有権が未確定な土地
日本に追い風なのは、ロシアが領土的野心を隠さない国家であるという事実が確定したので、戦後処理では、ロシアが抱える係争地はすべてロシアが不利になるということです。(日本に有利になるという意味ではありません。)
1は米欧とも支持しているので、実現する可能性が高いです。2について日本はSF講和条約により権利を主張できませんが、アメリカがロシアの領土的野心を今後も封じるために、軍人と季節漁民以外は住んでいない得撫島から占守島までの千島列島を国連信託領としてロシアから切り離す可能性はあります。これもEUは支持するでしょう。
南樺太については、既に40万人程度の住民がいるので、ここをロシアから切り離すのは難しいでしょう。
しばらく放っておけば、サハリンを含めて、1平方キロメートルあたり5ドルで買えることになることを祈っています。物価が変わっているから10ドルくらいかな・・・
日本としては、ロシアとは別にもう一カ国、日本の領土を不法占拠している国がいることも国際的にアピールしておくこともお忘れなく。
ウクライナ情報を見るためにさきほどnewsをやっている唯一の放送局TBSをちらっと見てしまいました。ポーランドにいる初老のアナウンンサー、「これを機に核兵器のシェアというとんでもない暴論を吐くものが出てきている」ですって。勿論即スイッチ切りました。
金平とかいうキャスターですね。
我が国に言及するだろうと楽しみに視聴してましたが、案の定、気持ち悪い自説(感想)をさも正論のようにのたまってましたね。
むしろ、日本国内にある原発をどのように守るのか、ロシア以外の核保有国の暴走を止めるのか、伝えて欲しかったですね。
このおっさんには無理だけど。
転勤族様
リプライありがとうございました。金平ですか。う〇んく〇い名前ですね。
ロシアが崩壊するようなことになったら、中国がネルチンスク条約をたてに、沿海州と樺太を取りにくると思う。沿海州はもともと満洲族の地、樺太は清が進出してる。九段線で南シナ海の領有を主張する中国には当然のこと。このロシアの宣言よりもずっと歴史的な根拠もある。日本としては、死に体のロシアやプーチンよりそっちの方がやばい。北方領土の回復には、自衛隊の迅速な千島全島、南樺太への駐進が必要だと思うができないだろうな。
樺太や千島列島の帰属に関する法的根拠となりうるのは以下の4つであると思います。
・日露和親条約(1855)
日露間の国境が択捉島と得撫島の間にあることを確認。ただし、樺太の帰属は未確定
・樺太千島交換条約(1875)
樺太全島がロシアに、占守島に至る千島列島が日本に帰属することを確定
・ポーツマス条約(1905)
樺太の北緯50度以南を日本に永久割譲
・サンフランシスコ講和条約(1951)
南樺太及び千島列島に対する権利・権限を放棄
所謂北方4島問題は、SF条約にある「千島列島」の範囲に関する日ロ間の解釈の違いに起因しています。日本側の解釈としては、北方4島は日露和親条約で確定した日本固有の領土であり、SF条約で放棄した千島列島とは、樺太千島交換条約で獲得した得撫島から占守島に至る島々のことを指しているというものですが、ロシア側の解釈では北方4島も地理的には千島列島に属するのだから、SF条約で放棄されたものであるということになります。
正直なところ、どちらの主張もある程度の妥当性を持っており、議論による解決はかなり難しそうです。実際には、択捉島と得撫島の間にある択捉水道は最大水深1300mと深く、植物学上の境界線もそこにあることから、択捉島以南は所謂千島列島には含まれないという主張も可能だと思いますが、海の上だけ見ると択捉水道の幅は40Kmほどしかなく、一続きの列島だという主張も成り立ち得るでしょう。
こうなると、決着には軍事力に拠るか、あるいは交渉に拠るかのいずれかということになります。ただし、交渉によるとしても、特にロシアのような国に対しては、軍事力の裏打ちがないと交渉が不利になる、あるいはそもそも交渉にならない(交渉相手として認めてもらえない)ことになりかねません。そして、これが現在地点だと思います。
ロシアが交渉のテーブルにつかざるを得ないような状況を作り出すのはなかなか大変そうです。ロシアがビビらざるを得ないほどの軍事力を備えるためには、相当な予算が必要ですし、整備に時間もかかります。当面、日本としては対中国のほうが優先されるので、10年、20年といった長期計画として考えねばなりません。もう一つの可能性としては、ロシアが経済的にも弱り切り、日本以外に支援を頼めそうもないという状況に至ることですが、近い将来にそのような状況にはなりそうもありません。仮に現在のウクライナ危機がロシアの大敗北に終わったとしても、そんな状況にはならないでしょう。
幸か不幸か、北方4島の帰属問題は、日露両国にとって喫緊の課題というわけではなく、優先順位もそれほど高いとは言えません。日本としては従前の主張を継続しつつ、年月をかけて地道に防衛力を増強していくとするしかないと考えます。
# 長々と書いた割に、当たり前の結論にしかならなかった……(-.-;
ロシアが経済的危機になってもヨーロッパの国が援助するからね
ロシアはSF講和条約を調印しておらず、日ソ中立条約を破ったので、南樺太と千島列島は今でもロシアの不法占拠です。連合国(米英仏)が占領を黙認しているだけです。
露宇戦争により、米英仏が黙認をやめれば、そこは国連信託領となります。日本に返還されなくても、米英仏はロシアの占領を解く権利があります。
特に千島列島は地政学的に重要で、無人島が多いので、ロシアへの懲罰感が強いと米英仏が彼らの国益に従い、ここを確保する動機は十分あります。
プーチン大統領がウクライナ制圧に失敗し政権が倒れれば北方領土奪還の好機到来になると思います。
プーチン後のロシア復興を支援できるのはドイツと日本だと思います。
今のところロシアが劣勢でも無いようですが、日本はプーチン後に備えて北方領土奪還作戦を検討しておく必要はあると思います。
可能性は高くありませんが一寸先は闇ですので、ロシア崩壊を想定しておく必要はあると思います。
とりあえず千載一遇のチャンスが来た時を逃さないように検討しておいて頂きたいですね。
ただ、バイデン大統領とフランス、ドイツの指導者がポンコツのようですので、プーチン大統領のウクライナ制圧成功と中国からの支援で延命の可能性もありますが。
今後の成り行きを注視したいと思います。
SF条約の日本語訳は条約としての法的効力を有する正式な文書とは認められていないので,日本が放棄したとされる千島列島の範囲に関する議論は,あくまでも条約としての法的効力を有する英語正文で日本が放棄すべき範囲の一つを指す名称として使用されている“Kuril Islands”という用語が条約締結当時の国際常識で認められていた範囲に基づいて行われねばならないと考えます.
国際慣習法に基づいたロシアの罵声の根拠としてはよく理解しておくべきご指摘だと思います。それはそれで、ロシアが過去から今に至るまで常軌を逸した自己中心的盗っ人の理論を散々振りかざしてきたのですから、日本はロシアの戯言には馬耳東風でよく、国際社会の大きな反発を食らわない程度で日本に都合のよい理屈を唱え続ければよいのです。
日本としては、千島樺太については、日ソ中立条約を破られソビエトに不当に掠奪された領土であること、共にソビエトやロシアの簒奪の被害を受けた国としてウクライナへの共感を有していること、国際社会の理解を得られるのであれば米軍など連合国諸国と共に信託統治への協力の用意があることなど適切なタイミングで繰り返し唱え続けることも頭の体操として行っておくべきでしょう。サハリン1やサハリン2の開発について、英米メジャーは千島樺太がロシア領でなくなれば再び共同開発に戻る理屈も成り立ち得ます。日露の境界は本来、樺太の間宮海峡であるのが自然なのですから。
強盗国家ロシアとは日本は金輪際,協力も援助もしない理由として北方「領土」を活用すれば良いのです.
仰る通り,繰り返し「ロシアが継承国家となっているソ連は我が国の無条件降伏後に武力侵攻して千島列島・樺太・満州において我が国の兵士のみならず民間人を大量に虐殺し,またシベリア抑留によって大量の捕虜を非人道的でジュネーブ条約に反する扱いをして殺した」と,機会ある毎にソ連/ロシアに脈々と流れる非人道的な性格を国際社会で非難する口実の一つとして北方「領土」を活用すれば良いのです.
ついでに言えば,南千島で発生する重病患者に対する人道的援助も必要ありません.彼らロシアの重病人を助けたければロシアが人口に見合わないほどの費用を投入してあらゆる医療設備を完備した贅沢な病院を建設し運営すれば良いだけで,ロシアがそのための投資をケチるために北海道の医療機関が代役を務めてあげる義理など全くありませんから.
SF条約の正文に照らしてどうかは別として,大戦終結後にソ連が満州だけでなく千島や樺太に侵攻して強奪したのは事実なので,ソ連を継承するロシアを批判し経済援助の無心除けとして,その事実を徹底的に活用すれば良いのです.
北方領土を返してもらえると期待して経済援助をするのなど,愚の骨頂です.(安倍外交の中では最大の失策だと考えます)
ロシアには最初から1島たりとも返す気など全くないと考えておくのが正しい.少なくとも経済援助をするとすれば,実際に島嶼の返還の条約を締結し,施政権が返還されるのと同時かそれ以後に行うのでなければ,今まで何度も経験した通り日本の金だけ獲られてナシの礫で今後も終わるのは必定.
その通りですね。
ロシアが手放すのは領土を維持することに痛みや疲弊を感じるときだと思います。
軍事力を用いずに短期的に取り戻すという縛りがあるのであれば外務省的な(あたかもストックホルム症候群のごとき)卑屈に盗っ人の機嫌を伺い貢ぎ続ける愚に陥るのも今までは仕方がなかった一面もあるのかもしれませんが、流石にもう気がつけよと思います。食い逃げされる鉄板ネタはそろそろ止めるときでしょう。
ロシア国民に対しては、千島樺太を持つことはロシアにとってとてつもない負担厄災であり、手放すことで太平洋の友人たちとの活発な経済交流を通じて自分たちロシア人の明るい豊かな将来がつかめる。そう確信できるように何度も何度も繰り返す啓蒙が必要なのでしょう。辺境への養分補給を断つための、千島樺太で投資や経済活動を行うロシア及び外資企業への徹底的な制裁とセットにして。
ウクライナが、クリミア半島や分離独立派支配地域を奪還すれば、日本も北方領土を堂々と奪還できることになりますね。
大規模侵攻の抑止力として核兵器を保有できれば申し分ないんですけど。
>日本が世界最強クラスの経済大国である」という状況を復活させること、「自衛のための戦争が可能である」という状況を作り上げること
これを妨害してるのが財務省。奴らもロシアの、いや、日本を敵視している周辺諸国のエージェントでしょうね。
ロシアという国は交渉で北方領土を返す事は絶対にないと思う。
何年後に返すという約束も絶対に守らない。(お金での交渉も同様、金を受け取って領土は返さない)
武力で取り返すほかないと思う。だが日本の武力は限られている。ロシアに集中して尖閣、台湾をお留守にする事は出来ない。
今の強烈な経済制裁でロシアを潰すやり方をするしかないと思う。
それにしてもロシアって味方になってくれる国の少ないね。
日頃の行い、大事!その事をつくづく感じた。中国も台湾に手を出したらロシアの二の舞になるね。
>ロシアの国土面積は世界最大であり、日本の40倍にも達していますが、千島、樺太は、(その地政学的な重要性はともかく)面積的には国土全体の微々たるものに過ぎません。また、クリミア半島やセバストポリ市も同様です。
「微々たるものに過ぎない」というのは、ロシアが北方領土を日本領だと認める理由にはならないですしね。。。
竹島も、日本国にとっては微々たる面積だとなれば、日本が竹島を韓国領だと認める理由として使える事になっちゃいますしね。
・国際的な経済制裁で、国家経済、国民生活が崩壊
・何の大義も無い侵略戦争で、国のイメージが最悪に
・ウクライナの予想外の抵抗で、予定が狂う。ロシア軍が言う程強くない事も世界中にバレる
・フィンランドとスウェーデンがNATO加盟に傾く
・ドイツを筆頭にNATO諸国は軒並み軍事費増大へ
(日本も当然そうなるでしょう。岸田と財務省の抵抗だけが心配ですが・・)
・中共は何もせずに良い位置を取り、これからは中共の経済的属国化するしか無いのでは?
他にもたくさんあるでしょうが、これだけのマイナスがあって、
キエフもハリコフもまだ落ちず、そもそもウクライナなど切り取って、
何の得があるんでしょうか? あそこロシア以上の貧乏国なのに。
プーチンは視野狭窄な独自の地政学にのめり込んだ、心理的なパラノイアで、
全く必要の無い侵略を行ったとしか思えません
真珠湾攻撃とか、クウェート侵攻ぐらい、致命的な失策だと思います
ウクライナが西側になれば、ロシアでカラー革命を起こされるとでも危惧したんですかね?
中共の2010年以前の様に、韜光養晦でやってれば、誰もロシアなんか攻めないのにね
天然資源があるのだから、アラブ諸国の様に、石油・ガス売って、資本を貯めて、
それを元手に殖産興業するのが一番ベターと思いますが、
プーチンにそんな正統的な考えは無かった。ゼレンスキーは芸人上がりとか言われますが、
KGB上がりの方がもっとダメでしたね。生涯KGBの人なら有能だったかも知れませんが
かつて戦費で窮しアラスカを手放したように、北方領土を手放したりはしないだろうか?
たとえ経済的な授受は発生したのだとしても、日本的には経済協力金(移転補償金?)として、ロシア的には売却代金(ロシアの所有物だった)と釈すれば平和裏(玉虫色)に解決できなくもないようにも思えるんですけどね。
こっそりと小声で言いますが、実はこれが一番実現性のある方法なのではないかと思っています。もちろん、現在の状況が続いている限りは不可能ですが、今回のウクライナ危機がどのような決着を見ようが、決着後にロシアが経済的に苦しい状況になるであろうことはほぼ確実でしょう。また、決着後、ロシアに対する制裁を永遠に続けられるはずもないので、どこかの時点で制裁も解除されるはずです。ただ、その頃にはロシア経済もかなり痛んでいるでしょうから、制裁が解除されたらすぐにどうにかなるということもおそらくないだろうと思います。そのタイミングを見計らってこのような話を持ち掛ければ、乗ってくる可能性もゼロではないかもしれないと思います。
「金で解決しようだなんて」と怒り出す人もきっといるだろうと思いますが、軍事力に訴えることなく、金で解決できる程度の問題であるならば、それでも構わないんじゃないかと思うのです。
まあ、金を出そうがどうしようが、後からグズグズと蒸し返す非常識な国が実在しますので、本当にそれで完全解決となるのか疑う向きもあるかと思いますが、ロシアがアラスカを返せとか、買い戻すなどと主張したことはないので(少なくとも公的には)、多分大丈夫でしょう。
かつてアメリカやカナダ西海岸に存在したロシアの植民拠点は補給や本土からの支援が届かず撤退、アラスカは背に腹を変えられずアメリカに二束三文で売却となりました。戦わずに千島樺太を取り戻すのであれば、ロシアの疲弊を待つか積極的な弱体化の働きかけをするべきです。極東やカムチャッカ、千島樺太への養分の補給を根元から断つために、徹底的にロシアの経済力を削ぐ。千島樺太へ関与する企業への強力な経済制裁、千島樺太をロシアが有することによるロシア国民が負担し続ける経済的デメリットを数字で繰り返す啓蒙すること。(マンションや一戸建てに相当する生涯賃金に加えて●万ドル相当の収入を逸していること。不法占拠の領域を返還することで見込まれる経済的メリット、税収や開発資金を得ることによる国防力強化の具体的な明示することにより返還賛成派を地道に増やしてゆく。この辺りは会計士さんの領分でしょうか)
徹底的にロシアの嫌がることをストレスを与え続け日本を敵にしておくことの利益に疑問を抱かせる様に誘導し、返還したいという気運を高めさせる。ウクライナ戦役に関わり千島樺太が国連の信託統治に移行する様に働きかけるのも一考でしょう。
龍様 誤星紅旗様
背景を詳しく解説していただきありがとうございました。
理解が深まりました。
自分が火事場泥棒をしたので他人もそうするはずと考えたのではないだろうか。ロシア族、漢族、朝鮮族の考えは全て、こういう考え。
歴史的には、樺太全島、千島全島に権利がある。
また、サハリン1、2の権益を守る権利もある。
おっしゃるとおり。
北方領土問題解決はロシアの国家破綻後でないと解決できない。石原伸晃は正しい。すべては金目です。
今回のウクライナ危機は米国の思惑通りに進んでおり、ウクライナの皆さんには気の毒な状況が続くが時間を賭けてロシアを国家破綻への道を進むと思う。5年もあればロシアはガタガタでしょう。
いずれ、但し20年後かもしれないが、政権が転覆した時が、西側諸国にとってのチャンスとなる。制裁解除にはロシアの核兵器武装解除(あるいは削減)との取引となるでしょうし、西側への組み込み(EU加盟)も取引材料になると思う。また制裁解除となっても復興には巨大な資金が必要となるでしょう。制裁解除時には北方領土問題を組み込みたいが、それにはロシア制裁へ日本の積極関与が必要だったが今となってはもう遅い。復興資金と北方領土のバーター取引が一番可能性が高い。そのためには時間を賭けて徹底的にロシアを疲弊させることが必要。
このロシア制裁による最大の成果は中国抑止だと思う。中国単独で西側と対決する構図に持ち込むような構図を作ることがゴール。中国の弱体化が実現できれば北朝鮮問題なんかすぐ解決できる。
北方領土問題は主張とかコールで露が日本に返還される事は無いので、
「日本が軍事占領」すればよいと思います。(北方領土=樺太・千島列島)
と威勢のいい事を言いましたが、普通の言い方をすれば、露に強制連行されて
虐殺された日本軍捕虜の命の代金として日本に引き渡されるのが順当でしょう。
当時、露が日本軍兵士を捕虜として連行する事は国際法違反です。
露の外貨獲得の一番よい方法は、北方領域近くで操業している日本漁船の
拿捕ですね。 漁船が日本領海にいようがいまいが、何等の問題は露には
関係ありません。 拿捕すれば、いい金になるんですよ。
今回の大失策により、プーチンが失脚するかどうかはともかく、
ロシア経済の中長期的な低迷は確実でしょう。そもそもここ10年ジリ貧なのに、ドカ貧が来る
どうしようもない事を言うと、その国民生活の地獄と不満の中から、
ロシア版ヒトラーが出て来るような気がします
1930年代のドイツの経済混乱から、それが出て来た様に
ミナミ 様
>その国民生活の地獄と不満の中から、
ロシア版ヒトラーが出て来るような気がします
は、戦勝国側が対応を誤らなければ防げると思います。
要は、「”プーチンとその取り巻き”がすべて悪い。ロシア国民は被害者だ。」と言うスタンスで、”戦後のロシア国民に過酷な賠償を課さなければ良い”のです。
領土的には
・クリミア近隣のウクライナへの返還
・カリーニングラード一帯の没収とポーランドへの返還
・樺太と占守島以南の千島列島の没収と日本への返還
程度に抑え、米・EU・日がウクライナとロシアの民主主義国家としての戦後復興を支援すれば、すべては丸く収まると思います。
注意すべきは、中共・韓国に”漁夫の利”を与えない様に、今から両国の経済力を削ぐことを米・EU・日で調整しておくことでしょう。なので、今から中共・韓国を国際秩序の破壊者として糾弾しておくべきと思います。
同意いたします。
ベルリンの壁やソビエト連邦崩壊の時に歴史が動いた実感がありましたが、自分が生きているうちに千島樺太の返還の芽がでてくるかもしれないことについて、蛾にわかに信じられない気持ちです。外務省的な上から目線での嘲笑から距離を置き、浮き足立たず焦らず冷静に推移を見守りたいと思います。