投票まで2ヵ月となった韓国大統領選で、尹錫悦候補の陣営が空中分解しそうになっています。李在明氏が次期大統領に当選すれば、日韓関係にも少なくない影響が生じるでしょう。その意味では、私たち日本人も、そろそろ日韓関係の「ニューノーマル」に備えなければならないのかもしれません。
韓国大統領選で保守陣営が劣勢に?
隣国・韓国では今年3月に大統領選が行われます。
現在のところ、有力候補とされているのは左派政党の与党「ともに民主党」公認候補である李在明(り・ざいめい)前京畿道知事と、保守政党でもある野党「国民の力」公認候補である尹錫悦(いん・しゃくえつ)前検事総長の2名だそうです。
ただ、昨日の『「韓国は権利もないのに債権国として振る舞う」の指摘』でも少し触れましたが、どうも現在、韓国国内のいくつかの世論調査では、尹錫悦氏に対する支持率が急落しているらしく、その分、李在明氏の当選確率が上昇しているのではないかと指摘されているようです。
「韓国は、日本に謝罪を要求する権利もないのに債権国のように振る舞っている」。大変に良いたとえです。当ウェブサイトでも韓国による日本に対する不合理な行動の数々を何度となく取り上げてきましたが、これらの行動を端的に指摘するうえで、非常に良い表現だと思う次第です。こうしたなか、韓国では今年3月の大統領選に向け、左派候補が保守(?)候補を突き放しつつあるようです。韓国による対日不法行為の数々当ウェブサイトでは、開始してからのこの5年半あまり、韓国の日本に対する不法行為の数々について、もう数えきれない... 「韓国は権利もないのに債権国として振る舞う」の指摘 - 新宿会計士の政治経済評論 |
考えられる理由はいくつかありますが、やはりその最たるものは、文在寅(ぶん・ざいいん)韓国大統領が昨年末に、朴槿恵(ぼく・きんけい)前大統領の恩赦を決定したことかもしれません。
もともと、尹錫悦氏自身は検事一筋のキャリアを積んできたため、「保守派政治家」というわけではなく、それどころかむしろ、朴槿恵氏に対する捜査の陣頭指揮を執った「中心人物」のようなものでしょう。
尹錫悦陣営の選対委が「空中分解」?
こうしたなかで、「保守陣営」の混乱を象徴するような記事をひとつ発見しました。
韓国大統領選、野党の選対委首脳部が総辞職…ユン候補が混乱の原因か
―――2022-01-04 07:01付 ハンギョレ新聞日本語版より
韓国メディア『ハンギョレ新聞』(日本語版)の昨日の記事によれば、「ユン・ソクヨル大統領候補」(※尹錫悦氏のこと)の選対委員会が3日、常任選対委員長、共同選対委員長、総括本部長、新時代準備委員長などの全員が一括して辞意を表明した、としています。
その理由として、ハンギョレ新聞は尹錫悦氏本人の「頻繁な失言」「メッセージの混乱」に加え、「国民の力」の李俊錫(り・しゅんしゃく)代表の選対委からの離脱(『韓国大統領選:「保守」候補に不利な材料が相次ぐが…』等参照)なども挙げています。
これからますます李在明(り・ざいめい)氏に有利に働くのか、それとも――。韓国の大統領選を巡って、さまざまな報道が出て来ました。大統領選自体はまだ3ヵ月先のことでもあるため、現時点で結果を予測するのは困難であることは間違いありませんが、本日までの報道を眺めておくと、どちらかといえば「保守陣営」(?)に属する尹錫悦(いん・しゃくえつ)氏の側にとって不利となりそうな材料が多いようです。韓国の選挙戦をどう見るか先ほどの『朴槿恵氏の妹・朴槿令氏が韓国大統領選への出馬を表明』でも申し上げたとおり、当ウェブ... 韓国大統領選:「保守」候補に不利な材料が相次ぐが… - 新宿会計士の政治経済評論 |
大統領選をあと2ヵ月後に控えたこのタイミングで、まさかの選対委員会の空中分解が生じた格好ですが、李在明陣営にとっては大変に有利な状況が出現した、と考えても良いでしょう。
李在明リスクにそろそろ備えるべき
もちろん、現時点で選挙結果は読めません。
ここから尹錫悦陣営が選対委を新たに組織し、巻き返すのかもしれませんし、あるいは「保守」陣営が尹錫悦氏ではなく、それ以外の候補、たとえば「国民の党」の安哲秀(あん・てつしゅう)候補を支援するという、事実上の「鞍替え」が生じ、保守陣営が勝利するかもしれないでしょう。
あるいは、朴槿恵氏の実妹である朴槿令氏が立候補するとの話もあり(『朴槿恵氏の妹・朴槿令氏が韓国大統領選への出馬を表明』等参照)、彼女も戦い方次第では、泡沫候補ではなく、選挙戦に何らかの影響を与える可能性だってあるでしょう。
朴槿恵(ぼく・きんけい)前韓国大統領の妹・朴槿令(ぼく・きんれい)氏が大統領選への出馬を表明したようです。これによって保守票が割れるのかどうか、現時点で予断するには早いのですが、もしも結果として現在の有力候補のうち左派の李在明(り・ざいめい)氏が次期大統領に当選することになれば、それはそれで皮肉といえるかもしれません。選挙について考える国内選挙について議論する価値当ウェブサイトでは普段、外国の選挙情勢について、事細かに議論することは少ないと思っています。その理由は簡単で、当ウェブサイトが日本... 朴槿恵氏の妹・朴槿令氏が韓国大統領選への出馬を表明 - 新宿会計士の政治経済評論 |
しかし、少し気が早いのですが、やはり日本国としては、「李在明氏が次期韓国大統領に就任する」という場合に備え、そろそろ準備を始めておくべきかもしれない、と思う次第です。なぜなら、「李在明大統領」誕生ならば、日韓関係にも少なくない影響が生じることは、十分に考えられるからです。
おりしも日本では現在、中国発の産業のサプライチェーンをどう見直すかという点に、国を挙げて取り組んでいかねばなりませんし、これに加え、安倍晋三、菅義偉両総理の「置き土産」である「自由で開かれたインド太平洋」(FOIP)を推進するという大義名分もあります。
その意味では、外交、安全保障分野に続き、産業、経済分野においても、「日韓のニューノーマル」に応じた関係を模索する動きが加速するかもしれませんし、そのことを期待したいとも思う次第です。
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前大統領の妹はロスペロー並みの得票率取るかも
天変地異、社会不安等の非常時や、政治的原因の拘束等など、救出に難のある国や地域、信用出来ない政府の存在する地域への渡航は、特別税を徴収してもいいと思う。
いざとなったら役人や税金を使うんだから、積立の感覚で。事案発生時、当然実費も徴収。
スクランブル頻度や領海領空侵犯の回数や深刻度で金額に大きな差を付けると面白い。竹島の不法上陸者が断トツだから。
まともな国に対して日本人保護のインセンティブをもっと露骨にしても良いと思う。
いくらでも方法はありそう。(悪)知恵を働かせて、テーパリングの後押しを。
李在明の支持率が上がってるわけでもないし、どちらかといえばクリーンな洪準杓にすげ替えたほうが良さげ。
大統領選、何んか韓国ドラマみたいになって来た。
と言っても、韓国ドラマは一度も見たことはありませんが。
なかなか面白くなって来たので、外野からじっくり見物させて戴こう。今から事前準備に取り掛かっていけば良いと思うが、改善が見込めない以上基本無視になると思う、大丈夫か岸田。
李在明氏が大統領になるとベーシックインカムが導入される。
彼は京畿道ですでに実施しているから確度は高そう。月50万ウォン配りたいらしいが、国家予算の半分になるとのことなので減るかもしれない。
個人的にはどういう結果になるのか興味がある。
討論中に、平気で嘘八百並べ立て、論点ずらしができてこそ一人前の韓国人ですからね。
プロンプターの故障で 80 秒も黙り込んでしまうポンコツの尹錫悦氏は失格でしょう。
李在明政権下で在韓邦人が人質にされないよう、早目の帰国を促す必要があります。
イ・ジェミョンのリスクとして、日韓関係で、現状思い当たるものはありません。有名な発言としては「分断されるべきは日本だった」とか「日本はまず謝罪すべき」とか「日本は敵性国家だ」とかありますが、今更この言葉を受けて、韓国大統領がそう言ってんだから(本心は別にして)対応しようという日本人はごく少数でしょう。ただ米韓関係では、大きなリスク(進展?)があるかもしれません(期待されます?)。「問題は米軍が朝鮮半島から撤収しないことだ」とか「米軍は占領軍だ」とか「日韓併合は米国が承認したからだ」とかの発言は、米国のとって心地よいものではなく、為替スワップ終了に続く、米国の韓国放棄政策は推進されると思われます。加えて、韓国内部の”党派の争い”は更に加熱するでしょう。「李承晩は親日売国奴だった」とか「韓国は親日勢力が米占領軍と合作して出来た」とか「李承晩、朴正熙の墓地は参拝できない」とかの発言は、保守派が大統領の下に一致団結する妨げとなるでしょう。後は、中国がこのような韓国を見て、”属国扱い”を加速させたら完璧なんですけどね。そこは判りません。
中国は自分たちに媚びるひとを敏感にかぎ分けます。朝貢国からの使者への扱いに長けているのでしょう。ですので韓国に褒美をやる構図が成り立つタイミングを中国は見計らっていると思います。同じ構図は韓国に限らずどの国でも同じです。
相手がある事で相手をこちらの願望で変えることは出来ない。相手の趨勢から客観的に見て一番あり得そうな相手の選択にこちらは対応するだけですね。その意味では元知事殿がなって二代続けて左派政権になる事が最もありそうです。それに備えなければなりません。
5千万人韓国国民の総意で選出されるのですから韓国人らしい韓国人が勿論選ばれる訳で。「憲法の上に〜」と言われる韓国人の ”至高の” 気分感情とぶつかってでも敢えてそれに反する事を出来るはずもなく、逆に世界政治の常識と幾ら異質な行動でも、韓国人の標準的な気質に合うなら当然の事として日本にもそれ以外の諸外国にもしでかしてくる事になるでしょう。
アメリカはあまり反論を言い返して来ないので、近年はアメリカの意志を我流に歪曲して公然と国内で閣僚レベルで発言する様になっています。曰く「ホワイトハウスには文在寅ファンクラブがある」「日本の首相はハンバーガーでウリの大統領は蟹のケーキ。ウリはアメリカに大事にされている」「ウリが推し進める北朝鮮との終戦合意をアメリカは承認している」←この様な内向きの政治が代を継いで左派政権と言う事で「承認された韓国流の政治手法」と言うことになり今後も更に激しくなってくるでしょうね。
またP1哨戒機に火器管制レーダーで威嚇した事件を「哨戒機が威嚇」とし、日本の「ホワイト国外し」を「報復」と言い換え反日不買運動を巻き起こした様に、言葉の言い換えによる国内世論対策と韓国マスコミの統制も今後ますます徹底される事でしょうね。
文在寅政権で新設された「高訴処」と言う特高警察が名称にある韓国政府高官や高級官僚の捜査権の独占ばかりでなく、何やら一見捜査権限を大きく逸脱して日本の新聞社の韓国内の記者の一社に留まらず何社にも渡り電話盗聴を実施していると早くも報じられました。この傾向も次期政権では承認された韓国人の気質に合致した手法ですから勿論拡大するでしょう。
また韓流ドラマやKーPOP、韓国資本の何かの販売に対してあからさまな(日本では明らかにバランスを欠いた)宣伝と宣伝に見えないステルス宣伝の工作がますます激しくなりつつあります。寄生生物なので宿主に対して麻痺毒を注入して宿主が覚醒しない様にする事は韓国にとって重要な事。単なる儒教的上下身分観による再確認だけでなく、麻痺毒を注入しながら血液を得るためにステルス宣伝を仕掛けてくるのだし、利益を専ら内需から得る体質に今さら体質改善出来ない。テレビ局や雑誌出版社などのメディア工作も死力を尽くして今後とも韓国資本の輸出拡大に利用してくると思います。次期政権もこの方向は拡大してくるでしょう。その点テレビ局やマスコミ、芸能プロダクションやアニメ製作現場、出版社や劇団、などなどへの浸透工作も激しさを増すし、影響は深刻になっていくと思います。
元日本共産党員名無し様
>また韓流ドラマやKーPOP、韓国資本の何かの販売に対してあからさまな(日本では明らかにバランスを欠いた)宣伝と宣伝に見えないステルス宣伝の工作がますます激しくなりつつあります。
(中略)
>その点テレビ局やマスコミ、芸能プロダクションやアニメ製作現場、出版社や劇団、などなどへの浸透工作も激しさを増すし、影響は深刻になっていくと思います。
これについてはかなり悪質なものになっていますよね。
韓国のオーディション番組「PRODUCE 101」を日本に持ち込んだ「PRODUCE 101 JAPAN」とか、無知で平和ボケした日本の若者に「和製K-POPグループ」を結成させて韓国の本質である「反日」から目を逸らそうとしています。
テレビ局と芸能事務所がグルになって日本に不要な「K-Culture」を持ち込んでいます。
それほどこの業界がコリアマネーに毒されているのでしょう。
今度、左派大統領を選べば、アメリカも動くでしょう。
管理人さまシナリオ4→焦土→妄想夢から目覚め→1にいくような気もします。まだ気が早いかなぁ?
あれ?打ち間違いでした。4でなく3です。。
自分も思います
朝鮮併合は 争いなく日本に併合されました
本当に困ったら朝鮮人は躊躇なく1を選択します