コロナ:日本「45人」に対し韓国では「4116人」
新型コロナという共通の脅威に、我々人類がどう戦っていくか。これについて考える上で、地理的に近く、ワクチン接種の進展状況も似ている日韓両国で、新規陽性者数に100倍近い開きが生じているという状況は、大変に良いサンプルではないでしょうか。日韓両国の人口の違いを考慮に入れたら、実質的に200倍以上の開きが生じているのです。
月曜日の新規陽性者、日本全国で「45人」!
日本における新規陽性者数が、激減しているようです。
現時点で厚生労働省ウェブサイトから手に入るのは一昨日、つまり11月22日時点までのデータですが、これによると新規陽性者数は45人(前週比30人減)で、2020年6月23日の53人という水準を、およそ1年5ヵ月ぶりに下回りました。
また、重症者数についても60人で、これは59人だった2020年7月22日以来、約1年4ヵ月ぶりに少ない水準です(なお、新規死亡者は全国で2人でした)。
もちろん、コロナについては短期的な変動に一喜一憂すべきものではありません。
しかし、ここまで減少したというのは、たしかに不思議ではあります。とくに、グラフ化してみたらその減少の急激さがわかります(図表)。
図表 新規陽性者・重症者の状況(全国)
(【出所】厚生労働省『オープンデータ』より著者作成)
長期的なトレンドとして、明らかに、日本全体で新規陽性者数が激減しているのです。
わかりやすく1週間刻みで合計を取ったものを並べてみても、その減り方は明白です。11月16日(火)~22日(月)の1週間における合計新規陽性者数は946人で、1000人の大台を下回るのは73週間ぶりのことでもあります。
1週間刻みで見た新規陽性者数(全国)
- 07/20~07/27…*31594
- 07/27~08/03…*69901
- 08/03~08/10…100146
- 08/10~08/17…119407
- 08/17~08/24…160391
- 08/24~08/31…151268
- 08/31~09/07…109790
- 09/07~09/14…*60590
- 09/14~09/21…*33569
- 09/21~09/28…*16436
- 09/28~10/05…**9574
- 10/05~10/12…**5670
- 10/12~10/19…**3667
- 10/19~10/26…**2180
- 10/26~11/02…**1861
- 11/02~11/09…**1352
- 11/09~11/16…**1195
- 11/16~11/23…***946
(【出所】厚生労働省『オープンデータ』より著者作成)
韓国メディアが日本の状況に関心
この点、季節も寒くなるなどするため、今後、第6波の到来には十分な警戒も必要でしょう。
しかし、『韓国の50分の1:突出して少ない日本の新規陽性者数』でも触れたとおり、いまのところはG7諸国や韓国などと比べ、「突出して少ない」のが現状であり、このあたりについては研究テーマとしては大変に興味深いものではないかと思う次第です。
こうしたなか、日本の新規陽性者数が非常に減少していることに対し、隣国メディアも関心を払っているようです。
日本の一日新規感染者数50人 今年最少
―――2021/11/24 09:02付 朝鮮日報日本語版より
たとえば、『朝鮮日報』(日本語版)は今朝、「日本の各メディアや医療専門家らも、日本だけ感染者数が急減している原因をはっきり説明できずにいる」としつつも、「ワクチン接種率が高く<中略>、一時的に『集団免疫』が形成された可能性が有力」などと指摘。
さらには舘田一博東邦大学医学部教授がNHKのインタビューに次のように答えた、などと記載されています。
「ワクチン接種後6ヵ月以降になると抗体価が下がり、ブレイクスルー感染が起こることが報告されている。こうしたことが韓国やヨーロッパなど各国で起きている」。
はて?
この「ブレークスルー感染」仮説、日本よりもワクチン接種が先行していた欧州で成り立つのはわかりますが、日本とほぼ同じタイミングでワクチン接種が進んでいた韓国で成り立つとはいえないのではないでしょうか。
舘田氏が本当にNHKインタビューで「韓国でブレイクスルー感染が生じている」と述べたのかどうかについては、さだかではありません。
しかし、少なくとも日韓両国については、ワクチン接種の速度もほぼ同じでしたし(厳密にいえば、当初は韓国で1回目だけやたらと進んでいたという事情もあります)、「ブレイクスルー感染」は日韓の新規陽性者数の状況を説明する仮説としては不適切でしょう。
一方で、日本の「コロナ急減」については、『中央日報』(日本語版)にもこんな記事が出ています。
デルタ自滅説まで登場…本人たちにも分からない日本の「コロナ急減の謎」
―――2021.11.24 07:21付 中央日報日本語版より
中央日報は、日本で11月から「ウィズコロナ」が本格的に実施されているにも関わらず、「新型コロナが再拡大せず安定している」と指摘。日本全国の「感染者数」(※原文ママ)は週末に100人未満を記録しているとしつつも、その理由については「誰もはっきりとした説明を出せていない」と述べています。
韓国では初の「4000人台」
その一方、その韓国では、新規「感染」者が急増しているようです。
韓国、新型コロナ新規感染4116人、初の4000人台…「首都圏に非常計画発動検討する状況」
―――2021.11.24 10:32付 中央日報日本語版より
同じく中央日報の記事によれば、24日午前0時時点で新規「感染」者が前週(3187人)と比べて929人増え、4116人を記録したそうであり、新型コロナウィルス流行以降、4000人台に達するのは初めてのことだとしています。
また、重症者は前日比+37人の586人で「最多を記録」し、死亡者も35人で「7月に第4波が始まってから最多」となった、などとしています。
正直、新型コロナウィルス感染症・武漢肺炎は、私たち人類にとっては共通の脅威ですし、韓国で感染された方々の快癒を願うしかありませんが、それと同時に、なぜ地理的に近い日韓両国で、同じ時期にワクチン接種も同じくらい進んだのに、新規陽性者が片方で減少し、片方で増加しているのかについては、不思議です。
日本でおもに接種に用いられたmRNAワクチンはコールドチェーンの構築が難しい、ファイザーワクチンの場合は1回目と2回目の接種に3週間の間隔を空けることが望ましい、など、さまざまな条件が付されているのですが、日本はこうした条件をカッチリと守りながら接種を行った、ということなのかもしれません。
あるいは、日本国民が誰にいわれるでもなく、マスク着用・手洗い・アルコール消毒の励行、集・近・閉(しゅう・きん・ぺい)の回避などをじつによく実践している、という基本的生活慣習・衛生慣習などの存在もあるのかもしれません。
残念ながら、著者自身は文化人類学者でもありませんし、また、韓国に直接出掛けて彼らの生活習慣を観察する、といったことはできませんが、いずれにせよ、統計的事実として、新規陽性者数に100倍の開きが出ているということは見逃せません。
いや、日韓の人口比を考慮に入れたら、人口100万人あたりでみて200倍(!)という差が開いているのかもしれません。
このあたり、今後の研究の進展が待ち遠しいところです。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました
自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
これだけ大きな差が出ると、
なにか未知の要因が?と
思いたくなるものですが、
医学に限らず結果には
多くの複数の要因重なっての
ものなのだろうと推測します。
それにしても、
K防疫(笑)なるものは
初期での個人の携帯追跡して
しょっぴく手法ぐらいは
一定の効果がありましたが、
その後の韓流ゴリ押し喧伝は
何だったんだろうと苦笑します。
K防疫を見習え!的な発言を
韓流政党立憲民主党のひとが
言ってたり
だから日本は没落(?)だと
ネットで書き込むその支持者さんたちを
今では懐かしく思い起こします。
コロナ対策そのものではないですが、ドイツを絶賛していた人を発見しました↓
https://president.jp/articles/-/41523
無能だが演説のうまいリーダーより、口下手だが有能なリーダーのほうがよいと思うのは私だけでしょうか?
ドイツ、最近 感染者数が急増してましたよね。
感染拡大より、弁が立つ方がいいのでしょうか・・・。
無駄なことはしない(と言われる)ドイツ、パククネと一緒に「イアンフガー!」とメルケルさん、叫んでましたよね、確か。
>「韓国でブレイクスルー感染が生じている」
ワクチン2回接種した人が、感染する事をブレイクスルー感染と定義するなら、事実だと思います。
これを見て「同様の事が日本でも起こる」というマスコミが出て来ていますが、韓国と同程度のブレイクスルー感染が起こるとは、考えにくいと思います。
日本の感染者が、極めて少なくなった理由の説明は、現時点で困難だと思います。
韓国の感染者が過去最高になった原因は、中和抗体の測定をせずに、感染者が減らない時期に、ワクチン接種率が目標値を達成した事を理由に、ウィズコロナを開始した為だと思います。
ここで韓国政府は、「ウィズコロナは正しい方針」で有る事を明確にして、決して日和ってはなりません。
なぜなら私が、もっと火が大きくなってから、焼け石に水の対策で混乱するのを楽しみに待っているからです。
韓国からの入国には、ワクチン接種が防疫の根拠になりません。
「韓国は、コロナ感染が抑制されていない国」として PCR検査の陰性結果だけで無く、中和抗体の測定まで安全を確認する必要があるでしょう。
だんな様
いや、ムンムンは政府の正しい方針を貫き通すためにやっているのであって。
決して、どこかの誰かさんのために我を張っているんじゃありません。
ワクチン接種の統計は、総接種数、少なくとも1回接種した人数、接種完了した人数の3つに分かれているが、韓国では「少なくとも1回接種した人数」だけが異様に伸びている時期があった。海外からのワクチン供給に不安のある中、ワクチンの物量をすべて1回目の接種に使っていたようだ。当然1回目と2回目の間隔が製造元の指定した間隔よりも長くなり1回目を打ったのに2回目の予約が取れないという人が大勢いて、交差接種(1回目と2回目で異なるメーカーのワクチンを打つ)なども行っていた。
こういうデタラメをやっているからワクチン完了した人に予定した抗体ができていないのではないかという疑いが出る。
なお、少なくとも1回接種した人数が異様に伸びていたのは、日本にワクチン接種で負けたくないというライバル意識もあったようだ。その背景にはK防疫は世界一という根拠のない優越感がある。
確かに韓国と日本の違いは交差接種と接種間隔なんですよね。それが日韓の明暗を分けたかどうかは今は分かりませんが、いずれ答え合わせができるかもしれません。
中央日報から
【時論】新型コロナ医療現場の叫びが聞こえないのか=韓国
https://news.yahoo.co.jp/articles/b03aeb40be7b0f50d279a368b7a8fd45653b4626
キム・ブソプ/中央大学医療院教育協力現代病院院長による現場の声で、日本が悪い時と似たような点が挙げられています。
くどいですが、韓国政府は、こんな叫びに惑わされてはなりません。
3回言わないとならないから、後1回。
だんな様
がんばれムンムン、日和るなムンムン!デスネー♡
ちかのさま
「がんばれムンムン」と西に向かって祈るニダ。
断崖絶壁に向かって、まっしぐらニダ。
だんな様
つい楽韓さんのところで、1コメgetしてしまいました♡
いや、ムンムンの逆神ぶり、スゴいですねー。
4000人超え新記録!って言うから、つい、ムンムンが何か言ったっけ?っていうか。
ピコーン!
そう、21日に「国民との対話」っていうテレビ(生放送)番組でホルホルしてました、よねー?w
ムンムンが何かK防疫を自慢すると、直後に感染が拡大するという…w
最初は宗教団体のクラスター?2回目はゲイ・クラブからのクラスター?
これでもう3回目?
うーん、やっぱりもってますね!ムンムンは!ナニヲ?
ちかのさま
>つい楽韓さんのところで、1コメgetしてしまいました♡
さっき見ました。
おめでとうございます。
彼の名伯楽 故・野村克也の座右の銘は
「勝ちに不思議の勝ちあり 負けに不思議の負けなし」とのこと
野村さんの見識は卓越していますね
ちなみに、野村さんの後輩の野球選手が国会議員になって、敵基地攻撃論について国会で説明していた気がする
ところで、野村さんは大山名人と戦ったことあったっけ?
弟子の古田さんが羽生名人と戦ったことあった気がするけど(もちろん駒落ちだが)
24日0時 重症患者586人…日本60人
それ以上に中華人民共和国の陽性者数や発症・死者数がまるっきり信じられない。
ワクチンの管理方法に問題があるのでしょう。
日本は真面目な国民性なのか、ワクチンを正しく低温管理し、解凍後も有効時間内に接種を終え、管理に失敗したものや残り物はすべて破棄しています。
ところが、韓国も含め、諸外国では程度の差はあれ、一旦高温になったワクチンを再度低温にしたり、解凍後に有効時間を過ぎたものを接種したりしています。書類上は接種済みでも、新型コロナに対する抗体を十分保有していない人が多数います。遺伝子的差異や生活習慣の差異でなく、ワクチン管理方法の差異を疑った方がいいでしょう。
ファイザー製ワクチンは超低温での保管が必要な上に、運搬時の振動もよろしくないとかいう、とてもデリケートな取り扱いが要求されているようです。モデルナ製ワクチンも、ファイザー製ほどではないにしても、取り扱いに細心の注意が必要であることには変わらないでしょう。接種間隔の厳守などを含め、どれだけの国がきちんと管理できているかは、少々心許ないものがあります。
そういえば、ふと思い出しましたが、昨年だか一昨年だかに、某国で杜撰な管理でインフルエンザワクチンを相当数ダメにした(あまつさえ、それを接種してしまった!)とかいうニュースが流れてましたが、インフルエンザワクチンですらこんなことが起きてしまうような国で、武漢肺炎ワクチンがどんな扱いを受けるか、まあ、想像に難くないですね。きっと、ケンチャナヨ精神を全開で発揮したのだろうと思われますが。
感染者(陽性者)数の激減は素直に喜ばしいことですが、急減の原因を誰も説明しきれていない「わからない」ことにモヤモヤを感じますね。
逆に、急増はどうにでも説明できた(エセ専門家ですら)訳ですね。
人流抑制論は何だったのか、行動変容など起っていない(基本的な感染対策は変わっていない)現実をどう捉えるのか…
ウイルス自体の変質(無毒化)なんでしょうか。
日本ならではの防疫対策と感染の波を繰り返した結果、日本独自のウイルス変容を産んだのか…?
矢張り、集団免疫と習近平対策の相乗効果と考えるのが一番すっきりする。
暴露から発症までのメカニズム で
有症者のウィルス排出量と被暴露者の耐ウィルス量の関係が分かると解明できる気がするのですが。ファイザーかモデルナに関してどこかにデータないのかな?
ワクチン効果:有症者のワクチン排出量抑制、被暴露者の耐ウィルス量向上
手洗いうがい、集・近・閉対策:相対的な(被暴露者から見た)有症者のワクチン排出量抑制
天候⇒紫外線、換気効果を通じて:相対的な(被暴露者から見た)有症者のワクチン排出量抑制
日本では9月初めのピーク時には武漢肺炎の感染者数(検査で陽性判定を受けた後,未だ退院ないし療養解除を受けていない人数)が23万人。それが11月下旬の今では1500人強。3ヶ月足らずで150分の1にまで減少したわけで、同じくワクチン普及の進んだ国々と比較しても、あまりに減少幅が大きい。何か変だという目で見られるのはある意味当然と言えるでしょう。
一方で韓国。ワクチン接種率ではわずかでもわが国を上回るほどの実績を誇るにもかかわらず、感染者数、重症者数、死者数など過去最高値。これは日本の不可思議さに輪を掛けて、不可解です。「コールドチェーン、まともに機能してるの?」などと、茶々入れてみたところで、打ったワクチンがすべて生理食塩水まがいに劣化していたというのは、いくら何でも考えにくいでしょう。
わたしは、この極端なまでの差は、感染数がどう把握されているこというに起因するのではないかと思っています。
日本の場合は、官民挙げてやたら検査数を増やすのに執心し、検査で陽性判定が出れば、すべて「感染だ~」としてしまった結果、実態以上に感染規模を大きく見てしまったと考えています。何次にも及ぶ流行拡大時に、政府、自治体、専門家集団、マスコミが、その数字をもとに、こぞって危機感を煽ったのは、実際には過剰反応の気味があったのは否定できないと思うのですが、反面、それが国民の感染予防への意識を高め、短期間にここまでのワクチンの普及を促したのであれば、それはそれで必ずしも非難するには当たらないんじゃないかという気もします。
韓国の場合は、その反対極にあるように思えます。例のKナンチャラという感染対策。早々に「いやしくも自由主義を標榜する国にはあるまじき」と欧米メディアに喝破されたほどの、強権的、かつ非人間的な代物ですが、中国のように都市住民全体を軟禁状態に置くほど徹底してやるならともかく、感染者のプライバシーまで曝す形で、パブリックエネミー扱いし、それをもって社会の集団的監視で抑えつけようとした。感染症コントロールの観点から見て、最悪の政策と言っていいとでしょう。あれで感染者が一斉に地下に潜ってしまったと見ています。おまけに公表されているのが異様なまでに低い死亡率となれば、病院などに行かず(つまり人目に付かないように)自力で治そうと思う者が大半であってもおかしくないでしょう。その帰結が、昨年の武漢肺炎死亡者数に比べて、世界に例を見ないほど膨大となった超過死亡数ということだろうと考えています。
社会の安全を守るという目的から離れて、感染が抑制されているという見かけを政治的イシューにしてしまった。それが根本的な錯誤だと思います。今のカノ国の状況は、かぶせていた蓋を押し上げて感染が地上に溢れだしてきた、最早そういう段階に来ているのではないかと思います。
後になってみれば大仰に過ぎたとなったとしても、危険な要素はできるだけ表に引っ張り出そうとする日本。対して、できることならマズいことからは極力眼を背けたい韓国。武漢肺炎対策についても、危機に当たっての日韓両国民の対処の違いが、典型的に顕われていると言えるのかも知れません。
そろそろ次の稿などはいかがでしょうか?
by Web主の心の声
ワクチン接種で、かの国では種類、温度管理、希釈、間隔などは疑わしい要因ですが、その他要因への私見です。
コロナの換気基準は1時間に2回ですが寒冷地向けの断熱住宅は換気量=暖房費となりかねない。で、住宅換気のガイドライン、2時間に1回で換気すると炭素ガス排出はokでもコロナ排出には不足。ソウルの冬は東北、北海道並の寒さなので換気が少ない可能性あり。床暖房(オンドル)と日本対比の換気の少なさでポカポカのイメージです。
日本では梅雨や夏の湿気対策に空気がこもるのを避けた換気重視で設計された家が多く、さらに窓を開けて換気するのが好きな人もいます。
また、日本語は発音が簡単でヒソヒソ話をし易いのに対して、韓国語や中国語は破裂音の後に息を出す/出さないで区別する発音(激音、有気音)があります。
換気の少ない屋内で、マスクを外して、強い破裂音のある言語で話をすると、感染リスクが高くなるかな、と。
みの様
>日本語は発音が簡単でヒソヒソ話をし易いのに対して、韓国語や中国語は・・・・
コロナ感染に関し、言語の音韻(発音)の着眼はユニークですよね。以下は、貴方着眼に触発された当方の「憶測」です。
いわゆるジャパン・ミステリーが言われる現在、日本語の音韻は、メジャーではないにせよ無視できないファクターの一つのような気もします。というのは、少し突飛ですが、日本語の音韻構造が、日本人のマスク着用率を上げ、そのマスクを、呼気が漏れない程度に顔面に密着させる効果をもたらしている気がするからです。つまり、日本語の音韻は単純 → その分雑音に強い → マスク密着着用してもそれ程会話に支障をきたさない → マスクを密着させての着用率が高くなる → 会話時のウイルス感染確率が低くなる、という理屈です。
このヒントは以前TVで観たうろ覚えの記憶です。そこは潜水艦か何かの狭い空間でした。その空間中にはヘリウムガスと空気の混合気が満たされており、そこで発声するといわゆる蛙声になります。その蛙声で会話すると、日本語が他の言語に較べ格段に聞き取りやすいという実験結果でした。ということで、この実験結果からの推測ですが、マスクをしていても、日本語は他の言語に較べ聴き取り易いのではないでしょうか?そしてそのことが、日本においてマスク着用が苦にされない理由で、結果として感染抑制の一因ではないか、と・・・・・あくまでも憶測ですが。(笑)
コメントありがとうございます。
韓国語の激音、中国語の有気音では、口の前のティッシュがしっかり動くように発音する練習が効果的のようで、飛沫もしっかり遠くへ飛びそうです。
韓、中では息の出方で違う発音ですが、日本語ではこの発音を区別しません。
ですから、アクセントを付ければ後者に近く、ヒソヒソと話せば前者です。
痛みを分かち合ってやっと実現したのです。この期に及んで入国要件を緩めようなんて意見は現状をぶち壊しにする妄言としか言いようがありません。
確かに韓国と日本の違いは交差接種と接種間隔なんですよね。それが日韓の明暗を分けたかどうかは今は分かりませんが、いずれ答え合わせができるかもしれません。
韓国人の特性として、嘘をつく⇒二枚舌⇒ツートラック、質より量⇒食用品等は薄めて出荷量を増やし、2個で1個の値段でいいよと市場占有率を上げる、ということがよく知られている。
ワクチンについても、ワクチンを薄めて接種可能回数を増やし、さらに、限られたワクチンを2回目接種の韓国国民よりも1回目接種の韓国国民に優先使用し、1回目接種済の韓国国民数をもって「韓国国民の接種率が速くて高い」と、誇らしげに宣伝する。その結果、ほとんどの韓国国民が抗体が過少のままとなり、感染拡大に至ったのではないか、と公衆衛生関係者(若輩者)から聞きました。
日本はほんの気まぐれとしか思えないがアストラゼネカのワクチンが認可されてもしばらく一切使わなかった。結果として抗体価のより高まるmRNAワクチンが接種者のほとんどをしめ、全体として集団免疫獲得出来るレベルに達したのだと思います。アストラゼネカワクチンも効果はあれど、若干足りなかった。接種率はほぼ同じながらほんの微妙な差で集団免疫獲得がかなわなかった。
そういうことなんだと思ってます。
mRNAワクチンだけで70%以上。これが集団免疫獲得条件だった可能性ありますね。