今度は「日韓両国議員でサッカー大会」なのだそうです。訪日中の「朝鮮通信使委員会」の韓国国会議員は昨日、衛藤征四郎・日韓議連会長代行と来年の日韓W杯共催20年を記念して、日韓両国国会議員でサッカー大会をすることで合意したのだそうです。逆にいえば、これがニューズになるという事実こそが、現在の日韓関係を象徴しているように思えてなりません(誰が参加するか知りませんが、参加するなら自腹でお願いしたいところです。)。
目次
順調にダウングレードされる韓国
昨日の『韓日議連来訪で見る日韓関係のさらなるダウングレード』でも取り上げた話題が、韓国の「韓日議連」関係者の来日です。
韓国から「韓日議連」のご一行が今年も訪日しています。ただ、現時点で岸田首相や林外相らとの面談予定はないらしく、滞在期間の後半には静岡県に移動してしまうのだそうです。実質的に何をしに日本にいらっしゃったのかよくわからないという気がしますが、その一方で林外相との会見録を読むと、どうも日本を含めたG7はASEANとの関係の強化を図るようであり、そちらの方がむしろ気になります。昨年の韓日議連訪日を振り返る日韓議連ご一行様の訪日から1年が経ちましたちょうど1年前、韓国の金振杓(きん・しんひょう)韓日議... 韓日議連来訪で見る日韓関係のさらなるダウングレード - 新宿会計士の政治経済評論 |
韓国メディアの報道によると、韓日議連で「朝鮮通信使委員会」の委員長を務める鄭鎮碩(てい・ちんせき)国会副議長、国会外交統一委員会野党幹事の金碩基(きん・せっき)議員(いずれも野党「国民の力」所属)ら6人が、16日から20日までの予定で日本に滞在中なのだとか。
ただ、「せっかく」(?)隣国から国会議員が、4泊5日という長めの日程で、しかも6人もやってきているにも関わらず、日本側の岸田文雄首相、林芳正外相らと面会する予定もないというのが驚きです。
このあたり、昨年11月、菅義偉総理大臣が日本にやってきた金振杓(きん・しんひょう)韓日議連会長ら一行との15分間の表敬訪問に応じたのと比べても、対照的です。
しかも、興味深いことに、この6人の訪日に関してはさまざまなメディアを探してみたものの、どうも日本の側ではメディアにすらほとんど取り上げられておらず、「いつ、だれと会ったのか」すらよくわからないという状況であり、まさに1年前と比べて、「日韓関係がさらにダウングレードされた」ということに尽きると思う次第です。
「サッカー大会の開催で合意」、ですって
こうしたなか、数少ない「続報」が、韓国メディア『聯合ニュース』(日本語版)に掲載されていました。
韓日国会議員のサッカー大会開催で合意 W杯20周年記念で
―――2021.11.17 20:07付 聯合ニュース日本語版より
聯合ニュースによると、鄭鎮碩氏は17日、自身のフェイスブックで「来年、2002年のサッカーW杯共催からちょうど20年となることを記念し、両国の国会議員によるサッカー大会の開催で合意した」と述べた、などと記載されています。
この提案は、鄭鎮碩氏が日韓議連の会長代行で元衆院副議長の衛藤征士郎氏に行ったもので、聯合ニュースは「衛藤氏は快諾した」などと報じています。
ところで、聯合ニュースの報道を確かめようとして、鄭鎮碩氏のものと思しきフェイスブックのページを確認しに行ったのですが、現時点では聯合ニュースが報じた内容に関する記載を確認することができませんでした(探し方が悪いのでしょうか?)。
鄭鎮碩氏の事実誤認に満ちたブログ記事
ただ、フェイスブックのページには鄭鎮碩氏の個人ブログへのリンクがあり、これを読むと、訪日に関連する記載を確認することができました。
そのひとつが、次のページです。
朝鮮通信使、16日に出発します【※韓国語】
―――2021. 11. 16. 10:06付 鄭鎮碩氏・個人ブログより
内容を日本語で要約すると、こんな感じでしょう。
- 韓日関係は1965年の韓日国交正常化以来最悪であり、1月に赴任した姜昌一駐日大使は日本の首相や外相にも会えずにいる。日本政府が韓国大使を忌避しているからだ
- 金大中・小渕恵三の両首脳は1998年、共同宣言で韓日が21世紀のパートナーになることを約束したにも関わらず、現在の韓日関係がどれほど間違った道に入ったのか、不気味だ
- 韓日関係を金大中・小渕恵三宣言レベルに戻さねばならない。これが朝鮮通信使として日本を訪れる私の覚悟だ
- 壬辰倭乱の7年戦争で命を失った朝鮮人は全人口の3分の1だったが、それでも朝鮮は悲惨な戦争と憎しみを克服し、徳川幕府の強力な要請に応じて初の朝鮮通信使を派遣した。戦争の後遺症を収拾し、平和の時代を開くための私たちの先祖たちの厳しい決断だった
- 朝鮮通信使が日本を訪れた200年間、朝鮮と日本の間には戦争がなかった。いま、韓日関係が国交正常化以来最悪といわれているが、400年前の壬辰倭乱直後の朝日関係と比較できるだろうか
- 日韓関係の発展や両国間の友好は自然に得られるものではない。朝鮮通信使の経験と日韓友好関係の歴史を鏡にして、解決法を探し出して来たい
…。
韓国の約束破りに一切の言及がない
鄭鎮碩氏の歴史に関する記述には、事実誤認も大量にあるのですが、それよりもやはり驚くのは、日韓関係を破壊しようとしているのが自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、竹島不法占拠などの、韓国による国際法・国際条約・国際約束破りであるという事実に、一切の言及がないことでしょう。
いみじくも鄭鎮碩氏が述べるとおり、日韓関係の発展や両国間の友好は自然に得られるものではありません。これまで日本側の関係者が、日韓関係の発展のためにどれだけ腐心してきたのか、そしてそれらの努力を韓国側がどれだけ踏みにじってきたのか、という話でしょう。
この点、「現在の文在寅(ぶん・ざいいん)氏が左派だから日韓関係が壊れた」、「保守派の政治家が大統領に就任したら日韓関係は好転する」などと主張する御仁がいらっしゃるのですが(※敢えてその個人名については申し上げません)、こうした認識が大きな間違いである証拠が、まさに上記の文章なのではないかと思います。
だいいち、韓国国内では「保守政党」とされる「国民の力」は韓国の最大野党であり、この文章を執筆したのは、その保守政党から国会副議長に就任しているほどの実力者です。
ということは、上記認識は韓国の保守政党における一般的なものだと想像することができます。次期大統領が保守であれ、左派であれ、速度が違うだけであって、「日韓関係が壊れていく」というベクトル自体は同じなのだと思うゆえんです。
サッカー大会くらいしか合意できるものがない→自腹でどうぞ!
いずれにせよ、「日韓国会議員サッカー大会」なる構想自体、現時点で報じているのは聯合ニュースくらいであり、鄭鎮碩氏のフェイスブックないし個人ブログからは明らかではなく、また、大会の規模、参加する議員が誰なのかについてもよくわかりません。
しかし、ひとつ確実にわかることがあるとすれば、現時点で報じられた「成果」がせいぜい「国会議員同士のサッカー大会」くらいなものだ、という点です。
また、鄭鎮碩氏は「韓日関係を1998年の共同宣言の時点のレベルにまで戻さねばならない」、などと述べていますが、この考え方こそ、当ウェブサイトでいうところの「ツートラック用日論」の考え方の典型例だと思います。
なぜなら、鄭鎮碩氏は現在の日韓関係が壊れそうになっている理由が韓国の一方的な不法行為にあるという事実を一切無視しているからであり、逆に、この部分に韓国人自身が正面から向き合うことなしに、日韓関係を「1998年の状態」に戻す必然性などありません。
これに加え、『韓国警察庁長の竹島上陸から見える現在の日韓外交関係』などでも触れたとおり、韓国はわざわざ国会議員派遣というタイミングにあわせて、警察庁長という要人が不法占拠中の竹島を訪問するという対日挑発行動を行っています。
いったい韓国は、日本との関係を修復したいのか壊したいのか、どっちなのでしょうか。現在、韓国側から「韓日議連」所属議員が日本にやって来ていますが、同じタイミングで韓国の警察庁長が島根県竹島に不法上陸したのだそうです。ただ、それ以上に不思議なのは、日本が韓国側の「誰に」抗議したのかが、いまひとつ見えてこないことです。じつは、このこと自体、現在の日韓関係を象徴しているのではないでしょうか。今朝の『韓日議連来訪で見る日韓関係のさらなるダウングレード』でも取り上げたとおり、現在、韓国から「韓日議連」所... 韓国警察庁長の竹島上陸から見える現在の日韓外交関係 - 新宿会計士の政治経済評論 |
もし日本側の日韓議連所属議員らが「本当の意味」での韓国の友人だったならば、そもそも今回も面会しないか、面会したとしても短時間で切り上げることなどを通じて、現在の日本の韓国に対する怒りや失望を伝えるべきだったのではないでしょうか。
それを能天気に「一緒にサッカーでもしましょう」とは呆れます。
もっとも、逆に言えば、日韓議連所属議員ですら、韓国側と合意できるのはサッカー親善試合くらいしかない、という意味なのかもしれませんが、どうしてもやりたいというなら、会場の使用料、韓国への渡航旅費などについては参加する国会議員らが自腹で負担したうえで、国会の会期外にやっていただきたいと思う次第です。
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誰が参加するのかしっかりと見る必要があります。
まあ国会議員でも若手じゃないとサッカーは出来ず、日本側日韓議連も高齢化ですから、口約束はしても実際のところ日本側メンバーは揃わないのではないでしょうか。なんかニュース価値のないサッカー大会になりそう。
だから、京都人が漬物を勧めるようなものだと思う
日韓議連所属議員同士でサッカーの試合ですか。
3月の日韓戦の富安選手の様に、誰かが歯を折られたりしなければいいですが。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1814ccd4f69055ec9dfc237ff6b489ecca01f708
参加を表明する議員には、「パンダハガー」ならぬ「売春婦ハガー」の称号を送りましょう。
両者レッドカード連発で流血試合からの心臓麻痺で死者多数
という夢を見た。
是非実現してほしい(切実)
サッカーの試合から殴り合いに発展して、ブリトーを盗んで捕まるんでしょう。
そういうの視た。
大和なくて困った…
三笠動かすの大変そうだ…
やっぱりゴールは動くのでしょうか?
そりゃ動くでしょう👍
鄭鎮碩氏の事実誤認に満ちたブログ記事 >
この中に「壬辰倭乱の7年戦争で命を失った朝鮮人は全人口の3分の1だった」という記述がさりげなく差し挟まっているところが、如何にも韓国という国のありようを窺わせていますね。
この「全人口の3分の1」という数字の根拠は何処で確認できるものなのでしょうか。李氏朝鮮時代の人口動態を確認できる術は、今の私には全くありませんので、これを否定することも肯定することもできません。しかし、仮にこれが1千万人だったすれば、その人数はおよそ3百30万人強もの人命が失われたことになります。
高い殺傷能力のある現代の軍隊を以てしても、これほどの殺戮を行うことはかなり困難なことだろうと思えます。第一全人口の3分の一の人命が失われれたとするならば、生き残った人々の中にはそれに同様に重傷者や軽症者がいたはずです。つまりそうなれば、無事に無傷で生き残った人立ちはごく僅かであったということに他なりません。
そのような状態で、李氏朝鮮は国としての存続が可能であったと云えるのでしょうか。
おそらく不可能でしょうね。先の大戦で日本国が失った人命は軍人民間人合わせて260万人から310万人とも云われています。これは当時の日本の全人口(7300万人)のおよそ3.7から4.4%に相当する人数です。これを高いと見るか低いと見るかは人それぞれですが、戦争被害のあった国々の平均値としては3.17か4.0%となっているところを見ると、若干高いと云えるのかもしれませんし、意外にも低いと云えるのかもしれません。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC%E4%BA%8C%E6%AC%A1%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%A4%A7%E6%88%A6%E3%81%AE%E7%8A%A0%E7%89%B2%E8%80%85
しかし資料のどこを見ても、全人口の3割強もの戦死者を出している国などありません。それほどの人数でも、戦後の日本では労働力不足から物資や農作物その他の食料品の不足により、飢餓やインフレに悩まされました。ましてや3割強もの人命が失われそれに相当する重傷者や軽症者あるいは戦災による大量の障害者が生じたとすれば、その国はもはや国家として存続不可能なまでのダメージを受けるはずです。
少し冷静に考えればすぐ間違いであることが判るであろうこうした虚偽の情報を、こともあろうに日韓議員連盟に属しており、今回の朝鮮通信使委員会の委員長を務めているはずの韓国人国会議員が発信しているのです。
要するに少女性奴隷20万人説や強制徴用工50万人説等、いわゆる韓国側の主張には眉毛に唾を塗りたくっても足りないほど、整合性の乏しいあるいは全くない数字が並ぶことが多いものです。これは彼等が宗主国として仰ぎ見ている、中国式の白髪三千丈の朴李であると心密かに睨んでおります。
そしてその上で「日韓友好関係の歴史を鏡にして、解決法を探し出して来たい」などと意味の分からない提案を行っているとのこと。
まぁ寝言は寝てから仰って下さいね、と申し上げるしかないと愚考するところであります。
日韓W杯の記憶を呼び覚まして良いことあるんでしょうか?韓国人がスポーツの場で見せる異様な日本への敵愾心、あからさまな買収と暴力性、対日本に限らず対戦相手への侮辱、そもそもが日本開催だったのに共催をねじこまれたこと、あれにこれにあとそれも……と、アレを機に韓国そのものに悪印象を持ち、韓国の実態を知り、嫌韓へと繋がった人間は相当居ると思いますが。サッカーファンには語り種な回でしょう。ジダンを傷つけたせいか、フランスでの試合で出演した韓流デブタレがブーイング受けたのは無かったことになったのか。
韓流ブームとやらがその後に来るとはいえ、同時に「ハァ?韓流?プゲラ」と仕込みブームを冷笑するアンチもしっかり確保し、現在の日韓関係の基礎にも影響した大きな「事件」だったと思いますよ。
農民様
せっかく忘れかけたのに、なんで嫌な記憶を引き起こしてくれるのじゃ…
みたいな感覚ですよね。
韓国以外です全世界の国にとって。
朝鮮脳に突っ込むのも馬鹿らしいので、書きかけてやめました。
この話からは、何事も起こらないでしょう。
オフサイドとノーサイドを混同したいんでしょうね・・。
カズ様
なんかトラップだらけの予感しかないですね。
やるなら仕方ないから日本勝てよ!
「二度と日本に負けない」をあらゆる分野で破綻させていただきたい。
おもしろいから