X

気が付けばワクチン接種率で日本はG7トップクラスに

~日刊ゲンダイさん、そろそろ菅総理に謝罪されては?~

本稿は、「資料編」です。当ウェブサイトでは以前からわが国におけるワクチンの接種状況について追いかけて来たのですが、気が付いたら接種率で見ればG7でほぼトップレベルです。ここではワクチン接種の客観的状況を改めてまとめておくとともに、菅義偉総理大臣の掲げた「1日100万回目標」を「荒唐無稽」だ、「口から出まかせ」だと罵った日刊ゲンダイの記事を、改めて振り返っておきたいと思います。

接種率の最新状況

東京都で新規陽性者数が「7人」』では、東京都の昨日の新規陽性者数が約1年半ぶりに低い7人という水準に留まったという話題を取り上げました。

これに関連し、首相官邸ウェブサイトや「ワクチン接種記録システム(VRS)」などから判明する、「公式ベース」の最新の接種率に関する状況について、久しぶりに計算してみました。

その結果が、次の図表1です。

図表1 総接種回数と接種率(公式ベース)
区分 総接種回数 接種率
①全体合計 194,828,997
うち1回目 99,305,487 78.41%
うち2回目 95,523,510 75.42%
②65歳以上合計 65,424,920
うち1回目 32,823,664 91.77%
うち2回目 32,601,256 91.15%
③12~64歳合計 129,404,077
うち1回目 66,481,823 84.28%
うち2回目 62,922,254 79.76%

(【出所】VRSオープンデータおよび首相官邸ウェブサイト『新型コロナワクチンについて』データをもとに著者作成。11月16日時点で取得したVRSデータ、11月16日時点で取得した職域接種データ・重複計上データなどを使用。接種率の定義は、その年齢階層における累計接種数を『令和3年住民基本台帳年齢階級別人口』【※エクセルファイル】に記載されている人口で割った数値のこと。「全体」については1億2665万4244人で、「65歳以上」については3576万8503人で、それぞれ割っている。なお、「12歳~64歳」の区分については、同ファイルだと正確な12歳未満人口が判明しないため、便宜上、「12歳未満人口は1200万人だ」という仮定を置いたうえで、若干不正確ながらも、便宜上、対象人口を7888万5741人として算出している)

全体で80%、64歳以下で85%

正直、これが頭打ちでしょう。

日本の人口全体に対する接種率は1回目が80%弱、2回目が75%少々、といったところですが、このうち1回目接種率については、10月なかばごろから、だいたい膠着している状況にあります(図表2)。したがって、2回目接種率もそろそろ1回目接種率に追いつくでしょう。

図表2 日本全体の総接種回数と1回目・2回目接種率

(【出所】VRSオープンデータおよび首相官邸ウェブサイト『新型コロナワクチンについて』データをもとに著者作成)

また、図表3のとおり、「65歳以上」の区分については90%少々で、「12歳以上64歳以下」の区分については80%~85%で、ほぼ頭打ちと考えて良いと思います。

図表3 年代別の接種率

(【出所】VRSオープンデータおよび首相官邸ウェブサイト『新型コロナワクチンについて』データをもとに著者作成)

気が付けばG7でトップに!

さて、当初は出遅れていた日本の接種率については、気がつけばG7諸国では、接種率では米国、ドイツ、英国、フランス、イタリアの各国を追い抜き、いまやカナダとほぼ肩を並べている状況です(図表4)。接種率「G7トップ」も時間の問題でしょう。

図表4 主要国と比較したときの接種率

(【出所】Our World in Data

日本はとりあえずワクチン接種が順調に完了したということであり、今後は台湾や東南アジアなどの友邦を中心に、ワクチン支援を進めていくことが課題となると考えて良いでしょう。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

さて、夏ごろに「ワクチンが遅い」「ワクチンが遅い」と大騒ぎしていた新聞、テレビなどのオールドメディアの皆さん、「菅義偉総理大臣は何もしなかった極悪人」などとのたまっていた某まとめブログさんなどは、この状況を見て、いったい何を感じるのでしょうか。

あるいは、半年前に「1日100万回接種は荒唐無稽」などとのたまっていた日刊ゲンダイさんあたりは、この状況に関し、なにか言うべきことがあるのではないでしょうか。

菅首相がシャカリキ「ワクチン1日100万回」計画の荒唐無稽

―――2021/05/11 13:25付 日刊ゲンダイDIGITALより

もしかすると、これらのメディア、サイトの運営者の皆さんは、ご自身が「菅政権のワクチン接種が遅い」などとのたまっていたことをすっかりお忘れになられているのかもしれませんが、そういうことを許すわけにはいきません。

インターネット社会では「言いっ放し」は許されないのです。

とりあえず、「口から出まかせ」で「荒唐無稽」だったのは、菅政権のワクチン接種計画を、「荒唐無稽」だの、「無理筋な精神論」だの、「口から出まかせ」だのとのたまった日刊ゲンダイさんの方だったことは間違いないと考えて良いと思う次第です。

(どうでも良いのですが、日刊ゲンダイさんは今からでも良いので、該当する記事を取り消したうえで、菅総理に謝罪なさった方が良いと思う次第です。)

新宿会計士:

View Comments (19)

  • 日刊ゲンダイに反省しろというのは、赤旗にマルクスを全否定する記事を掲載しろというのと同じで、まずあり得ないでしょう。でも、日刊ゲンダイが神と崇める小沢一郎氏が小選挙区で落選するという(彼らにとっては)ありうべからざる事態を受け、少しはおとなしくなる可能性も......ないだろうなぁ......

    • 龍様

      今度は山本太郎を推すのだろうと思います。
      そういう傾向は以前からありましたし。
      小沢も山本も「特亜の犬」と言う共通項目を持っていますが、小沢は「金権腐敗政治」の頂点に立ち「権力の私物化」をしていた人物です。
      日刊ゲンダイはこの手の政治家を嫌う筈なのに、何故か自由民主党(取り分け安倍晋三元総理)ばかりを責め立てていました。
      確かに自民党には金に汚く、権力の私物化をしていた人がいますが、小沢の汚さに比べればまだまだというレベルです。
      日刊ゲンダイとしては自民党が憲法改正を党是にしていること、そして安倍元総理がそれを前面に打ち出していたからこそ、憲法改正に抵抗し阻止すべく、あることないことを書き続けたのだと思います。
      山本はブレーンに中核派の人物がおり、先の衆議院選挙で比例近畿で当選したれいわ新選組の女性も中核派だと言われています。
      今後、山本太郎を日刊ゲンダイが推せば推すほど反社組織である中核派を支持している事になります。
      そうなれば系列である講談社や光文社にも疑いの目が注がれると思います。
      況してや講談社は阿南惟幾陸軍大将の父系の子孫が社長に就いているのですから。

      • ふとした疑問ですが、山本太郎氏が中核派の傀儡だとすると、革マル派との関係が噂れる枝野氏と手を組むという選択肢はあり得ないと思うのですが。

      • なんといいますか、山本太郎の思考は幼いですからねぇ。
        例え推されたとしても幼い大人ヒャッハー系が支持するだけなんでしょうかねぇ?

        山本「原発にミサイル直撃されたらどうするんですか?対策あるんですか?対策出来ない政府はおかしい!首相どうなんですか?!!」どやさぁー!

        どんな頑丈な建築物もミサイルに直撃されたりテロにあったら壊れるんですけど…

  • 個人的な体験からの印象ですが、出版業の人って一番「間違ってましたごめんなさい」が出来ない人だと思います。。。
    周りも言っても無駄だと分かっているので、適当におだてて放置するうちに選民意識が固まるというか。

    そんな人ばかりではないと思いますものの、やりづらい人種だなと常に思わされる次第です。

  • >なにか言うべきことがあるのではないでしょうか。

    「昨日何を食べたか覚えているのかい?そんな昔のことは忘れたよ。」

    ε=( ̄。 ̄;)フゥ

    言ってみたい台詞のひとつなのです♪

    • 七味さま
      最近は患者さんに抵抗が無いように、「物忘れ外来」って言うようです。

  • 私も含めですがメデアの実態は「その程度」と諦め?ています。
    某新聞は50代以上の半数が部長の肩書きとか。(ネット情報。確認したわけではありません)
    彼等が言う自由とか人権とかはメデア・左翼人種にだけ適用される考え方だと思ってます。

  • 日刊ヒュンダイさんは、3歩も歩かないうちに忘れているのでしょう。

  • 「ウリナラの方が、接種率が上なのに、何で感染者が減らないニカ?」は、置いといて。

    『サンモニ』青木氏「日本はアジア最大最悪級のコロナ感染者が出た」発言で物議 事実誤認の指摘も
    https://npn.co.jp/article/detail/200017467
    立憲は大人しくなってますが、パヨクマスゴミの印象操作は続くでしょう。
    新規感染者が減って、ご不満の様でしたしね。

  • VRSのアップデートいつもありがとうございます。接種可能な12歳以上(高齢者含む)の最終的な接種率は、85%を超えて90%近くまでいきそうですね!
    反ワクチン信者の声は大きいが、結局日本では大半の国民がワクチン接種の意義を受け入れて、防疫に協力したということになります(同調圧力もあったと思いますが)。
    日本は、①効果の高いmRNAワクチンの確保、②品質管理、③接種率のいずれも高得点だったので、マジで世界でも異次元の成果を上げているように見えます。マスコミとサヨさん達は絶対に認めたくない事実ですね。

  • 数日前の記事ですが、日刊ゲンダイさん、まだまだ元気いっぱいのようです。

    「東京で感染拡大傾向も経路不明「7割超」の不気味、岸田政権のウスノロ対応が“命取り”になる」

    https://news.yahoo.co.jp/articles/09de41fe1cd54e3fd8153decfb2d431c135020b9

    東スポの記事は怪しげなことが書いてあっても楽しく読めるのですが、これはキツかった。

    今更軌道修正も出来ないのでしょう。
    衆院選翌日の社説でまだまだモリカケを訴えていた朝日、毎日新聞も同様ですが、この手の事実よりも自分達で描いたストーリーを優先するメディアは、コア支持層以外からはツッコミ読みすらされなくなり、ページビューも影響力も失って行くのでしょう。

  • 願望だからw
    インクで汚れた紙切れを購入してくれる人々も
    中共疫で滅べって言えるところが伝単発行者

  • 役所で広報課に配属され広報誌を作成していたことがあります。
    いつも頭にあったのは記事の原稿の締め切り期限ばかり。
    公務員は普通は法律や条例を参照しながら仕事をするのですが、
    そこでは法律や条例の知識は必要なく、毎日ワープロで原稿を書いていて、
    新聞記者のような仕事をしていました。
    そのほか、記者クラブとの付き合いなどもあり、メディアの仕事ぶりを実際に見る機会もありました。

    その時に聞いた話。
    作家が講演の打ち合わせにやってきて講演先に履歴書を提出したところ、
    「新聞に書かれているものと違います。」と言われて相手からつっ返されたそうです。

    作家の正確な履歴は作家自身が一番よく知っているはずなのに新聞のほうが正確と思われているという落ちです。

    しかしマスコミの世界を知っている人なら常識ですが、新聞も含めて記事や書籍の内容など全くあてになりません。
    新聞記事の内容が間違っていることを指摘しても訂正してくれない、役所のほうから指導せよといった苦情の電話を市民からよくいただきました。また実際に市長の顔写真が別人のものであったり、立案段階に過ぎず、まだ予算も全くついていない施策が報道されたりしたことがあります。

    メディアリテラシーの問題なんでしょうね。

1 2