X

菅総理辞職:日本にとって価値ある384日が終わった

菅義偉内閣が本日、総辞職しました。在職日数は384日で、今世紀に関していえば、小泉元首相、安倍総理の2名を例外とすれば、菅総理を含めてすべての首相が1年前後で退陣した格好です。ただ、菅政権の384日は、日本にとって非常に価値があるものだったことは間違いありません。

菅義偉内閣は384日で総辞職

菅義偉内閣が本日、総辞職しました。

菅内閣が総辞職 首相在職384日で幕

―――2021年10月04日09時27分付 時事通信より

昨年9月16日に就任して以来、菅義偉総理大臣の在任期間は本日までで384日であり、これは森義朗元首相(2000年4月5日~2001年4月26日)の387日に次いで歴代総理大臣で42位です(※歴代最長は安倍晋三総理大臣で通算3188日・連続2822日)。

今世紀の内閣
総理大臣 在任日数 在任期間
森 喜朗 387日 2000/04/05~2001/04/26
小泉 純一郎 1980日 2001/04/26~2006/09/26
安倍 晋三 366日 2006/09/26~2007/09/26
福田 康夫 365日 2007/09/26~2008/09/24
麻生 太郎 358日 2008/09/24~2009/09/16
鳩山 由紀夫 266日 2009/09/16~2010/06/08
菅 直人 452日 2010/06/08~2011/09/02
野田 佳彦 482日 2011/09/02~2012/12/26
安倍 晋三 2822日 2012/12/26~2020/09/16
菅 義偉 384日 2020/09/16~2021/10/04

(【出所】首相官邸HP等)

価値のある384日だった

こうやって眺めてみると、小泉元首相と安倍総理(第二次以降)を例外として、どの首相・総理も1年前後で辞任していることがわかります。

ただ、たった1年少々の在任期間でしたが、菅内閣があげた功績は顕著なものでした。

そのなかでも最も大きな功績は、ワクチン接種でしょう。

今年2月に医療従事者等に対する優先接種が、4月に65歳以上の高齢者に対する優先接種がそれぞれ始まり、5月7日の会見で「1日100万回」という野心的な目標を掲げ、実際に平日は1日100万回を大きく上回る接種実績を上げました。

当ウェブサイトの予想ですが、希望するすべての人に対する2回の接種は、最速だとあと1ヵ月もあれば終了するでしょう(※ただし、『陽性者の高齢者割合上昇こそワクチン接種進展の証拠だ』や『東京都の新規陽性者数が1年以上ぶりの水準に「激減」』で述べたとおり、これから接種速度は鈍化するかもしれませんが…)。

実際、東京都の場合はすでに新規陽性者の報告数が

都内のコロナ動向<10月3日(日)時点>
  • 新規陽性…161人(前日比▲35人、前週比▲138人)
  • 7日平均…206人(前日比▲20人、前週比▲156人)
  • 重症者数…88人(前日比±0人、前週比▲41人)
  • 新規死亡…7人(前日比▲6人、前週比▲4人)

(【出所】東京都『新型コロナウイルス陽性患者発表詳細』、『新型コロナウイルス感染症重症患者数』より著者作成)

新規陽性者数が161人というのは、日曜日としては昨年11月8日の189人以来の低水準です。また、昨日時点までの新規陽性者の7日間平均値は206人で、これは212人だった昨年11月9日の水準を割り込むものです。

まさに、ワクチン接種完了率が日本社会全体で6割を超えたあたりで、コロナを巡る環境も大きく変わったと言えるのでしょう。

FOIP、学術会議、携帯電話引下げ、脱ハンコ…顕著な業績の数々

ただ、菅義偉政権の功績は、それだけではありません。

外交・防衛面では、それまでの「近隣国重視外交」「日米韓3ヵ国連携」などから、安倍総理の「置き土産」でもある「自由で開かれたインド太平洋」、すなわち “Free and Open Indo-Pacific” (FOIP)を重視するものに大きく変えました。

その総仕上げとして、『近隣国重視から価値重視へ:菅総理が日本外交を変えた』でも指摘したとおり、菅総理は退任間際にも関わらず、先月末、米国のジョー・バイデン大統領からの招待に応じ、日米豪印「クアッド」の首脳会談に応じて来ています。

また、政権発足直後に菅総理が指示したデジタル庁の設置は、わずか1年で実現しましたし、「脱ハンコ行政」、「携帯電話料金引き下げ」、「東京2020(オリパラ)の開催成功」、「不妊治療への保険適用方針決定」と、著者私見に基づけば、並みの政権の数倍の働きをしたことは間違いありません。

(※ワクチン、ハンコ行政に関しては、河野太郎・前行革担当相の貢献も大変に大きかったと思いますし、その点は正当に評価すべきでしょう。)

さらには、日本学術会議の会員6名の任命を承認しなかったことで、この「日本学術会議」という組織が何かと問題だらけであることを白日の下にさらしたのも、菅政権の大きな成果だったのではないでしょうか(『長谷川幸洋氏「日本学術会議問題はマスコミの負け戦」』等参照)。

政治家・菅義偉

じつは、この菅総理という人物、大変な仕事師でもありました。

個人的に菅総理があげた日本史上に残る快挙として、「ヒラ議員」時代に議員立法で「特定船舶入港禁止法」を成立させたこと、総務大臣時代に自身が主導して2008年に開始した「ふるさと納税」の2点を挙げておきたいと思います。

前者については、北朝鮮による日本人拉致事件が判明した際に、山本一太、河野太郎、増原義剛、小林温、水野賢一の各氏らと共同で、議員立法で「特定船舶入港禁止法」を実現させていることを、水野賢一氏が2004年4月1日付の自身のブログで明らかにしています。

(※ちなみにその水野氏は2010年に自民党を離党し、「みんなの党」、民進党などを経ていますが、2016年7月の参院選で落選しています。)

また、後者については、菅総理自身が9月9日の記者会見のなかで、次のような趣旨のことを述べています。

  • 私の原点は「ふるさと納税」の創設だったと思う
  • 高校を卒業するまでは地方の市町村で1500万円くらいの予算が使われる
  • 地方から東京に出て東京で働くと納税地は東京となるのはおかしいじゃないか
  • そうしたなか「ふるさと納税」を総務相時代に提案し、いま、定着している

こうした「地方活性化」は、菅義偉総理の原点のようなものでしょう。

菅総理はほかにも、安倍総理のもとで内閣官房長官を務めていたころなどを通じ、「外国人のインバウンド活性化」、「農林水産物の輸出」に力を入れた政治家としても知られています。

外国人のインバウンドについてはコロナ禍のために完全に腰折れしてしまいましたが、菅総理の原点を見る思いがします。

(※ただし、当ウェブサイトとしては外国人観光客の「数値目標」には批判的でした。『【宣伝】正論2020年5月号に論考が掲載されました』でも述べたとおり、これについての詳細は株式会社産経新聞社のオピニオン誌『月刊正論』2020年5月号に寄稿したとおりです。)

いずれにせよ、あらためて菅義偉総理大臣には、当ウェブサイトからは「ありがとうございました」と申し上げたいと思う次第です。

新宿会計士:

View Comments (24)

  • こんにちは。
    任期満了退任と決まってからの菅義偉総理の記者会見での、お顔が明るくなったように感じたのは私だけでしょうか? この武漢ウイルス蔓延の国難に、誰が総理であろうとも難しかったと思うんです。万一、悪夢の民主党だったらと思うと貧血おこしそうになります(真顔)

    改めて、国民のための内閣であり数々の功績を残してくださったことに、ご尽力に敬意を表したいと思います。この場をお借りししました、菅義偉総理おつかれさまでした。そして、ありがとうございました♪☆彡

    • 振り返ってみて、
      最初は安倍さん以外に仕事できる人はいるのか、と思ってました。
      今は菅首相で良かったと思います。
      日本人らしく忍耐強く、黙々と仕事をこなされました。
      お疲れ様でした。

  • 菅首相の功績は大きいが
    河野をワクチン接種担当大臣にしたのは極大チョンボでは?
    河野以外でもう少し仕事ができる人を選んでいたら、ワクチン接種はもう少し進んでいた
    それが証拠に厚生省などのコロナ関連の省庁は全員詰め腹を切らされて人事一新されて若手になっている
    菅政権倒壊の戦犯は河野では?

    • そうは思いません。
      河野氏の働きぶりが満点だったなどとは言いませんが、菅総理の「一日100万回接種」の大号令が下った後、河野氏以下のスタッフが関係方面を脅したりすかしたりして体制を構築したこと、またEUがワクチン輸出を渋った際に、河野氏の個人的な伝手でEU側と交渉し、予定通りに出荷させたことなど、彼はちゃんと働いてますよ。ワクチン接種の遅れは下らん茶々を入れた特定野党と厚労省の事なかれ主義のせいでしょう。

      彼が大臣としてちゃんと働いたかどうかということと、総理にふさわしいかということは全くの別問題です。

  • 昨年のちょうど今頃、同期会で北海道へ行きました。因みに、菅首相が推進したGOTOトラベル、しっかり利用させてもらったので、ずいぶん安上がりに済みました。早期の再開を切望しています。

    それはさて置き、その折り、開業間もないウポポイ民族共生象徴空間を見学したのですが、この施設も菅氏が官房長官時代に旗振りを果たした案件。旅程の時間的制約もあり、そうじっくりとも見られなかったのは残念でしたが、立派な良い施設だと思いました。「アイヌ新法」の成立を受けてのものでしょうが、「先住民族」であるアイヌの人々の独自の文化・伝統、とくにその背後にある精神性への共感と敬意、それを前面に出した展示内容に感銘を受けました。

    明治政府以来、最近まで残存した「同化政策の闇」をきれいさっぱり捨象している、等々、この施設に対するネガティブな評価は多いようですが、そもそも国が運営する施設に、過度に政治的見解を持ち込めという方が無理筋で、今の展示方法に異を唱える人たちに、一体どういう未来に向けての展望が示せるのか、そこのところは甚だ疑問に感じます。

    GOTOトラベルにしてもそうですが、ふるさと納税制度への思い入れなど、菅氏には、過度に進んだ一極集中に対して、国土の均衡ある発展というようなお題目以上に、独自の郷土性を育むべきというような思いがあるような気がするのですが、どうでしょうか。ただし、同じく氏が熱心であったIRの誘致。これにはわたしはまったく同意できませんが。

    • 個人的にはIR誘致に賛成しています。ただし、島とか埋立地とか、物理的にある程度隔離できる場所に建設したほうが良いでしょうね。
      というのも、誘致反対派が掲げる反対理由にほとんど共感できないからです。特に、「賭博依存症が増える」という意見については、現在日本中に数千軒以上散らばっている(事実上の)賭博場を放置しておいて何を言ってるんだとしか思いません。

      • >賭博依存症
        日本て市場規模でいったら既に世界屈指のギャンブル大国らしいよね。もちろんパチ含めての話。パチの利権がかすんじゃうから文句言ってるとしか思えん。

      • 龍様

        射幸心は人間の本性の一部みたいなもので、それで賭博に流れる人が多いといって、無理にでも抑えられる事柄ではないでしょう。賭博依存症の問題をIR反対の論拠に上げるのはナンセンスというお説にはわたしも同意です。第一、女性がこれだけ強くなった今、女房を質においてもなんて、博打狂いの男の棲息空間はずいぶん狭くなっているはずですしね。

        下屋敷の中間部屋を博打の胴元に貸して、寺銭の上がりを受け取ろうなんてさもしい根性は、国の品格に関わる。これはそうも思うのですが、IRを毛嫌いする主な理由ではありません。公営ギャンブル、宝くじ、totoなんかとどこが違うのかという議論にもなりますしね。

        ただ、こういう現在の日本でおこなわれている、有り体に言えば賭博行為は、法の規制下にあり、規模を拡げるのも、廃止するのも、国、自治体の裁量でやれる。

        一方、IRと言えば、十分なノウハウをもっている海外の巨大企業に運営を委ねるしかない。スカンピンの尻の毛まで毟るような真似はやらないでしょうが、楽しませながら金持ちからいかにカネを巻き上げ、いかにそれを効率よく我が物にするか、そうしたテクニックには長けているでしょうから、これまでの経験のない日本の自治体の扱いなんぞ、赤子の手をひねるようなものでしょう。敷地を用意させ、付帯施設、インフラの整備から治安対策の費用まで、全部自治体持ち。マズいから止めるなんて言っても、相手には本国の有力政治家がバックにいる。

        鵜匠のつもりでいたら、舟に乗った鵜に縄を付けられ、川の中で舟縁までサカナを追っていく役をやらされるだけ。そんなことになりかねないと思うのが、わたしの一番の反対理由です。

        • ご懸念の点は十分理解できます。確かに、日本には巨大カジノを運営するノウハウを持った企業や自治体などおそらくないでしょう。従って、ラスベガスあたりの巨大資本が参入してくるのは避けようがありません。ただ、IRはカジノの設置も可能ということであって、カジノだけで成立するわけではないと思います。マカオなどの様子を見ればわかりますが、巨大カジノが林立している一方、地元資本の飲食店なども多数存在します。そちらに落ちるお金もばかになりません。カジノの運営は外資に委ねるしかないとしても、それ以外の経済効果を考えると、必ずしも悪いアイディアではないと考えています。
          ただ、利権の巣窟になりかねないとか、問題点も多々あるでしょう。あまり規制を掛け過ぎて「ご清潔で健全な」IRを目指せば、魅力は半減します。そのへんの加減が難しそうですが、正直なところやってみないとわからないところが多々ありそうです。だからこそ、限定された数で、物理的に隔離できそうなところで試行してみればよいのではないかと思っています。

          余談:
          私「マカオはカジノと貴金属店と飲食店と風俗店しかない街だ」
          知人「それで十分じゃないですか。何も不足はありませんね」
          私「......確かにそうだ......」

          • 龍様、横から失礼します。

             物理的に隔離されたところなら瀬戸内海の島々なんてどうでしょう?
             瀬戸内海には香川県坂出市の小与島、岡山県備前市の日生(ひなせ)諸島の鴻島のように、バブル期に開発された後で放棄された島がいくつかあります。住民はゼロないし少数であり、船で行くしかない島であればカジノにはもってこいではないでしょうか?

        • IRは、カジノとレジャー施設と一流ホテルがセットだったと思います。
          大阪の場合、ちと遠いですがUSJとかもありますし、万博跡地の有効投資とかも可能性大と思います。(奥様やお子様はこちら) 長崎の場合はハウステンボスとセットですが、そうなると長崎(佐世保)に中韓の有力企業(資本家)が来るので少し危険ですね。 基地が見渡せる高級ホテルとか作りそう。 

  • ここのコメントなどでもよく安倍首相の再登板を願う声が上がります。
    「首相など誰がなっても同じ」という論に与するものではありませんが、菅首相の働きや先の総裁選における岸田高市両氏の発言を見るに、必ずしも安倍首相である必要はないという一つの証拠の様な気がします。
    河野氏は株をさげてしまいましたが。

  • お疲れさまでした菅総理

    風貌からもっとモッサリした政権になるかと思っていましたが、とんでもなく敏捷で電光石火の国政ありがとうございました。

    説明下手だったのがたまに傷ではありましたが、新型コロナに直面した世界中の施政者の中でもトップクラスの善政だったと思います。
    G7はじめ先進国でも手探りでトライ&エラーを余儀なく施政しなければならない局面でスタンドプレーに走らず実務最優先で突破された事を評価します。

    世界に冠たる合衆国CDCやWHOの迷走の引きずられず、国民の感染死は最小限でした。

    まぁこれからも難癖ガタガタ言う方々はいるでしょうが、諸外国のどこが日本以上の成果があったかを見れば口を閉じろとしか思えません。

    出来るものならやってみろ!…でございます。

    • がみさんのおっしゃる通りです。 日本国に生まれてしみじみ良かったと実感するこの頃です。

  • 岸田さんが総理、総裁になったことは今の流れの中ではベターであると思いますが、菅総理を辞任に追い詰めたことは日本人の民主主義への意識の低さの現れだと思います。
    もう少し待てば今の状況だったのです。たしかにもう少し丁寧な説明は必要だったと思いますが、目立ったミスはなく堅実でした。是々非々に報道すれば違っていたと思います。

  •  ありがとうガースーに対して「ワクチンが無い去年にGoToとか狂ってた」という、"後出し"かつ"結果が整合しない結果論"かつ"感想なだけで数値なしエビデンスなし"が「ネット上で」出ていて、内容の低劣さに唖然としました。誰一人として超過死亡数の増減やGoTo並びにオリンピック開催で直接感染者が増えていない事に触れないか、触れてももみ消し操作に「違いない」という陰謀思い込みだけの論争。さらに言えば、今もまだこれからもワクチンさえあれば漫然と旅行することが許されるわけですらないので、議論の前提もおかしい。
     個人的には「コロナウイルスを抑え込むのが最優先とはいえ、武漢肺炎死者1人を出さないために経済死者を10人出すつもりか」という論を支持しているため、あの状況で「常識的に考えれば旅行の推奨などありえるのか」という見え見えの批判をおして冷徹にGoToを実施した胆力をむしろ評価すべきだと思いますが。
     GoToが旅行飲食業界利権だったなどというのであれば、菅氏にいくら流れ込んだのかを調査すればよろしい。モリカケ状態になるのが目に見えていますが。

  • 菅内閣の1年はコロナ対応に追われた1年でした。パンデミックは今まで参考とできる例がなく、また諸外国、先進国の対応もまちまちで定説もなく、また日本の法律の不備により強権的なロックダウンや水際対策をとることもままらなずの状況の中においても進路を誤らずいつの間にかワクチン接種率はG7内でもトップに追いつきつつあるというのは、本当に奇跡的だと思います。
    むしろコロナ対策を「失敗だ」と統計的な数値に基づかないで誹謗中傷しかできなかった野党と日本のマスコミの無能さが際立ちます。野党、マスコミは政府が暴走した場合にブレーキを掛けるのが使命の筈なのですが、危急存亡に際してまでブレーキを掛け続けて、機能不全に陥っているようです。役に立たねー

  • 菅総理には、感謝してます。

    安倍さんのあと、菅さんを総理に選んだのは、新型コロナの非常時に、ルックスは悪くとも仕事はできる人を選んだ自民党の議員の選択もよかったのではないかと思います。

    身近で仕事、実績を見ている人でないと分からないこともあります。菅さんの例は、議院内閣制のよいところだったのではないでしょうか。

    マスコミは、アメリカのような直接大統領をえらぶことや、党員投票を優れた方法のように報じますが、本当にそうなのかどうか。

    国民が、オバマ大統領などのように弁がたちさわやかな感じの人を求めている面もありますが、国民が課題解決能力を理解せず未熟というべきなのか、はたまた、国民が求めているのなら対応すべきなのか。

    ただ、菅さんの能力認めますし、感謝してますが、多分新型コロナの非常時でなかったら、総理にはなっていなかったとも思います。

  • 菅前総理、お疲れさまでした。
    戦後日本の一大危機を軟着陸して乗り切れたのは菅政権と自民党の指導力無くしてあり得ませんでした。
    実務能力にかけては安倍政権をも上回るかもしれません。

    反面、個人的な印象としては、率直に言って総理の器ではなかった。
    総理として何をやりたいのか、日本をどう導きたいのか、それは見えてこなかった。
    どうやって権力を掌握するか、そして何を成したいか、それがあまり見えないのは恐らくこれまでの経歴と志向の賜物なのでしょう。天命によって選ばれたが故に天命尽きてあっさり退くことになるのも必然かもしれません。

    岸田新総理はこの数日を見てるだけでも、思った以上に野心的で主導的なのでびっくりしています。うまく転ぶかはわかりませんが、菅総理と違って自らの手で総理を握った以上成果を期待したい所です。

1 2