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「約束を破るウソツキ」が道徳的権威を得ることはない

文在寅氏に感謝:日本人の目を覚ましたのは韓国側の「自爆」だ

長年、韓国ウォッチングをしていると、並大抵のことでは驚かなくなるものです。ただ、それでも、一定の周期で韓国メディアに掲載される噴飯物の記述を眺めていると、日韓の「相互理解」のハードルがいかに高いかを改めて痛感します。「約束を破るウソツキ」のことを理解しろといわれても困惑する限りですが。

2021/07/02 07:35追記

改題しております。

社会は5年でこんなに変わった

悲しいことに、長年、韓国ウォッチングを続けていると、ちょっとやそっとのことでは驚かなくなります。

わが国で生活をしていると、大した根拠もなしに相手のことを「ウソツキ」だと呼べば、それはかなりの侮辱だと受け止められるでしょうし、場合によっては名誉棄損が成立してしまうこともあります。そして、私たち日本人は、相手に対して「あなたはウソツキだ」、などと述べるのに抵抗があるのが普通です。

ただ、このことは、わが国では「ウソをつくこと」や「約束を破ること」が「悪いこと」だと認識されている、という意味でもあります。

そして、国が変われば文化も異なります。

非常に残念なことですが、ウソをつくこと、約束を破ることが「悪いこと」だと認識されていない国も存在します。これは「良し悪し」の問題ではなく、事実の問題と見るべきでしょう。

さて、早いもので、当ウェブサイト『新宿会計士の政治経済評論』は、開設して来月で6年目を迎えます。

ウェブサイトを開始した当初は、ある特定の国を「国を挙げてウソばかりついている」、「どうせあの国は約束を破る」、などと申し上げるのには、慎重でした。

いちおう当時から、2015年12月28日の、いわゆる「日韓慰安婦合意」を巡っては、「どうせ現在の朴槿恵(ぼく・きんけい)政権か、その次の政権あたりで、この合意を破る動きが出て来るのではないか」などと申し上げていたつもりです。

今になって振り返れば、「もっとハッキリと断言しても良かったかな」とも思ってしまうのですが、ただ、当時は新聞・テレビなどのマスメディア(つまりオールドメディア)の社会的影響力もまだまだ非常に大きく、「韓国はウソツキだ」などと述べようものなら、「嫌韓のネット右翼みたいだね」、などと見られたものです。

次々出てくる「約束破り」「ウソツキ」事例

しかし、考えてみれば面白いもので、当ウェブサイトを開始して以降、韓国の側からどんどんと「ウソツキ」「約束破り」の事例が出て来てしまいました。

軽いジャブでいえば、2016年9月頃に、日韓慰安婦合意に関連して韓国側から安倍晋三総理大臣に対し、「お詫びの手紙を書いてくれ」という要求が来たことがその典型例でしょう。

ただ、本格的な「約束破り」「ウソツキ」の大波は、朴槿恵氏が大統領を解職され、2017年5月に文在寅(ぶん・ざいいん)政権が発足したあたりから、次々と押し寄せて来たのです。

「約束破り」、「国際法違反」、「条約破り」の典型例といえば、文在寅政権下で慰安婦合意が実質的に反故にされたこと、自称元徴用工裁判で日本企業が韓国大法院(※最高裁に相当)で敗訴したこと、自称元慰安婦が日本政府を訴えて勝ったことなどが挙げられます。

また、ウソツキの典型例としては、2018年12月に韓国海軍駆逐艦「広開土大王」が日本の排他的経済水域(EEZ)内で海自P1哨戒機に対し、火器管制レーダーを照射した事件と、その後の韓国政府による理不尽な言い訳のラッシュが記憶に新しい点です。

いずれにせよ、現時点において、「韓国は約束破りのウソツキだ」、と述べたとしても、日本人の多くはそれを「事実」とは捉えますが、「韓国に対する侮辱」とは考えないでしょう。

なにより、『韓国メディア「約束破りは韓国の文化。日本は理解を」』などでも述べましたが、韓国メディアにはときどき、「(約束を破るのは)わが国の文化のようなものだから、日本はそれを理解して欲しい」、などとする論考が掲載されます。

いまや、韓国のことを「約束破りのウソツキ」と称しても、それは事実に基づくものだと言わざるを得ません。

その意味でも、韓国メディアの報道が日本のメディアを経由せず、ウェブサイトを通じて私たち日本国民がダイレクトに届く時代が到来したというのは、本当に面黒いことだといえるでしょう。

元駐ベトナム大使の噴飯物の主張

こうしたなか、韓国メディア『中央日報』(日本語版)に、本日、なかなか噴飯物の記事が掲載されていたようです。

【コラム】日本に過去の賠償を強要しないと明言しよう(1)

―――2021.06.30 11:11付 中央日報日本語版より

【コラム】日本に過去の賠償を強要しないと明言しよう(2)

―――2021.06.30 11:14付 中央日報日本語版より

執筆したのは「元駐ベトナム大使」と名乗る方です。韓国の外交部ご出身の方でしょうか?

4000文字弱の、中央日報にしては長文ですが、冒頭で「現在、韓日関係は韓日米協力体制の最も弱い点だ」、「韓日関係は強制徴用被害者の賃金、軍隊慰安婦など過去の問題で冷え込んでいる」、「解決の糸口も見えない中、どん底から抜け出せずにいる」などと問題提起しています。

「強制徴用被害者」だ、「軍隊慰安婦」だ、「インド太平洋」だ、と、不正確な用語が飛び出しています。正確にはそれぞれ「自称元徴用工」、「自称元慰安婦」、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」などと称すべきところですが、そのあたりはとりあえず良しとしましょう

気になるのは、「この人物がどんな解決策を提示するのか」、という点だからです。

ただ、そこに至る前に、なかなか面黒い記述もあります。たとえば、『加害者・被害者が逆になった過去の論争』と題した小見出しの部分の記述がそれです。

韓日政府の間で多くの協議があったが、日本は全く譲歩する態度を見せず、日本が受け入れ可能な解決策を韓国側が提示すべきだという立場で一貫しているようだ。とはいえ、国際社会や日本の大多数の『良心勢力』も韓国を支持する状況ではない。韓国が過去のように被害者プレミアムを武器に日本の譲歩を引き出すことができる状況ではないようだ」。

じつは、この記述にこそ、当ウェブサイトが「文在寅氏こそ真の親日派だ」と断じる理由が凝縮されています。

日本が過去に、韓国に対して不当に譲歩して来た理由の一端が、まさに日本国内にいた、韓国から「良心派」と呼ばれる勢力にあるからです。

まさにこの「良心派()」こそが、韓国が「被害者だ」と強弁したときに、日本国内でも「私たちが加害者なのだから、ここは韓国に譲ってあげよう」と声を上げて来たのです。

ちなみに余談ですが、その「良心派」の残骸は、日本のメインストリームのメディアにはまだまだ残っており、たとえば日経電子版には今月中旬、こんな凄まじい社説が掲載されたりもしています。

[社説]日韓は地域安定へ対話探れ

―――2021年6月15日 19:00付 日本経済新聞電子版より

どうしようもないですね。

しかし、「『日本=加害者』、『韓国=被害者』という構図を日本に押し付けることで、日本から不当な譲歩を引き出す」という韓国の常套手段が効かなくなったのは、ひとえに文在寅政権下の韓国が「やりすぎた」からであり、その意味では、日本人は文在寅氏に感謝しなければならないのかもしれません。

「道徳的権威」を騙るウソツキ

さて、中央日報のこの記事で、なかなか強烈な腐臭がしているのが、『過去を政治の手段に利用すべきでない』と題した小見出しの直後にある、こんな記述です。

我々が望む方向で問題を解決するのが難しいこうした局面で韓国が勝つ方法は、逆に過去の被害者としての寛容を見せることで我々の道徳的な品格と自負心を日本と国際社会に見せることだ(中略)。そうしてこそ我々の道徳的な権威が高まり、日本政府と企業・国民も韓国人に大きな苦痛を与えた過去を深く省みるだろう」。

この文章、我慢して読んでいたのに、ここでこらえきれずに吹き出してしまったという人も多いのではないでしょうか。

ウソツキの分際で「道徳的権威」とは、シャレにしてはきつすぎます。

そもそも論、この文章の執筆者は駐ベトナム大使を務めておられたそうですが、ご自身の国がベトナムでいったい何をなさったのか、覚えておられないのでしょうか?まさかとは思いますが、自国軍がベトナムでさまざまな犯罪を働いたという事実を、認識すらしていないのでしょうか?

この人物は、次のように述べます。

私が大使として在職したベトナムの政府は、韓国政府に対し、過去のベトナム戦争参戦に関するいかなる謝罪も補償も要求していない。痛恨の過去を乗り越え、ロールモデルの韓国の協力と支援を通じて迅速に国家を発展させるためだ」。

違います。

韓国がベトナムに対する「戦争加害国」であることは事実ですが、日本に対する「戦争被害国」であるというのはウソです。

というよりも、本気で戦った国同士(たとえば日本と米国、米国とベトナムなど)は、おたがいに対して「永遠の謝罪」を求めたりしません。

結局、韓国がいつまでもいつまでもいつまでもいつまでもいつまでもいつまでもいつまでもいつまでもいつまでも日本に対して謝罪を要求するのは、韓国が日本に「勝った」という事実が存在しないことを認識しているからなのでしょう。

日韓関係は修復に向かうのか、それとも…

いつもの繰り返しですが、米国の政治学者で米戦略国際問題研究所(CSIS)のシニアアドバイザーでもあるエドワード・ルトワック氏が著書『中国4.0』で指摘した次の内容を、再掲しておきましょう。

日本の謝罪問題についても一言言っておきたい。日本は韓国に対してすでに十分すぎるほど謝罪したし、これからも謝罪しつづけなければならないだろうが、それらは結局、無駄である。なぜなら韓国がそもそも憎んでいるのは、日本人ではなく、日本の統治に抵抗せずに従った、自分たちの祖父たちだからだ」(同P129)。

要するに、韓国にとっては(ウソでも良いから)「日本に戦って勝った」という「輝かしい歴史」が欲しいのであり、それも実際に自分たちで戦ったわけではないことを無意識で理解しているからこそ、その「偽りの歴史」を担保する手段が欲しいのかもしれません。

さて、リンク先記事の末尾には、こんな趣旨の記述があります。

もう、新政権になるほどマイナス遺産ばかりが増える韓日関係に終止符を打つ時だ。現政権の任期は1年も残っていないが、韓日関係が最悪の状態と評価される現時点で、新しい発想で韓日関係改善のきっかけを用意する努力を傾けるべきだろう」。

日韓関係「改善」が何を意味するのかはさておき、日韓関係が修復されるには、韓国がまずウソをついたことと約束を破ったことを日本に対して謝罪したうえで、そのことによって日本に与えた被害を回復することが最低限の条件です。

これは韓国で政権が代わったとしても関係ありません。

そして、もしそれができないのであれば、残念ながら日韓関係を継続することは困難であるといえるでしょう。

新宿会計士:

View Comments (57)

  • >  日韓関係が修復されるには、韓国がまずウソをついたことと約束を破ったことを
    > 日本に対して謝罪したうえで、そのことによって日本に与えた被害を回復すること
    > が最低限の条件です。

    その通りですね。来年ROKの与党はどこか、大統領は誰か、KOSPIはどうなっているか、ROK銀行与信はどうなっているか、ウォンレートはどうなているのか、面黒いネタで溢れていますね。

    • 私見では「韓国の問題」は「特定個人が度々ウソを吐く」でも「特定政権が約束を守らない」でも「特定団体が国外で日本を讒言で貶める」でも無く、「嘘を吐いたり、約束を破る事は "正義を貫く為" ならOKだ」と個人個人のレベルで心底から考えている事です。 その『正義』は集団としての韓国の妄想と捏造に根差した、つまり、客観的に根拠の無い「俺は優秀で偉く、だから何時も正しい」と言う循環論法です。

      だからウソツキと認定された個人が社会的に失脚しようが、政権を失おうが、投獄されようが、噓吐きと約束破りは現在進行形で韓国社会で大量生産されています。 何しろそれが「朝鮮半島の常識・思考回路」なのですから。

      だからどの政党や派閥が主導権を執っても「ウソツキで約束破り」と言う点は変わらないでしょう。

      「どんな嘘を吐くか」や「どの約束を破るか」が少々違って来るだけで。

  • もう70年以上前のことをあれこれいわれても、もはや何も感じません。k国は何を考えているんでしょうか?
    いい加減にしてほしい。

  • そもそも韓国は戦勝国ではありません、当時の朝鮮は日本国の一部として連合国に対して一緒に戦った「同志」であり、現代の韓国人の言葉を借りるならば、韓国人の祖先も日本人同様「戦犯国人」です。

    実際中国大陸において、中国人は日本人の手先となって日本人以上に酷い仕打ちをする彼らを「棒子」と呼び、酷く嫌っていたようです。

    一方、現在の中国及び台湾は、確かに日本と戦った戦勝国であり、日本もサンフランシスコ講和条約を受け入れたので、それを認めざるを得ませんし、侵略を行ったという連合国の主張に対しても日本としての正当性の主張はあるにせよ、国際法的には基本的に受け入れざるを得ないところでしょう。

    従って、敗戦国としての日本は中国(台湾OR中華人民共和国)に対して賠償金の支払い義務が生じましたが、台湾も中国(中華人民共和国)も賠償金の権利を放棄しました。

    しかるに、韓国は敗戦国&戦犯国の後裔にも関わらず、自ら戦勝国として賠償金その他の権利を逆に日本に主張しました。
    サンフランシスコ講和条においても韓国は戦勝国として認められませんでしたから、当然ながら日本に賠償金を支払う義務はありません。

    しかるに結局、アメリカの強い後押しで、日本は「独立見舞金」という名目で当時の国家予算を超える金を韓国に支払い、また在日関係の権利を含めた諸所の権利を韓国に対して認めるという、日韓請求権条約を締結しました。
    この条約については国内で反対論が強く、朝日新聞等のメディアも将来に禍根を残すとして大反対でした。

    戦勝国の中国&台湾が賠償金を放棄、敗戦国の後裔たる韓国が事実上の賠償金をゲット、何と不可解なことでしょう?
    かつ韓国は、今でも自ら戦勝国と称して日本を戦犯国として差別し、国際社会においてそのレッテル貼りと糾弾を加速化しております。

    一体全体どういう神経、論理性を有しているのでしょう?
    世界の殆どの国が上記を知らないため、日本は韓国を侵略&略奪した酷い国だと思っているのでしょうね。

    せめて、せめて、ドイツに一方的に併合されたオーストリアのように、ドイツが侵略した周辺国に対して、自分たちも侵略した一員であった、申し訳ない、と謝罪して頂きたいところです。

    • すいません、ハンドル名がなぜかPOPNPONなってしまいました。
      PONPONです。

    • 中華人民共和国は戦勝国ではないのに、あたかもそうであるかのごとく図々しく振る舞っている。というのが正しい表現でしょうか。

      • 誤星紅旗 様

        >中華人民共和国は戦勝国ではないのに

        一時は国共合作もあったし、少なくとも対日で戦ったのは認めても良いのでは。

        • 誤星紅旗様、門外漢様

          そうですね、日本と正面切って戦った主流は当時の国民党、今の台湾ですね。

          実質的に戦った同志の方が、後で和解しやすいのかもしれません。
          自ら堂々と逃げずに戦った、という自負心、誇りがあるからでしょう。

          しかるにあの国は。。

      • 誤星紅旗様
        門外漢様
        PONPON様

        >中華人民共和国は戦勝国ではないのに、あたかもそうであるかのごとく図々しく振る舞っている。というのが正しい表現でしょうか。

        良くも悪くも中華民国(国民党)から国連常任理事国の地位を引き継いでいるため、「戦勝国ではない」とは言い切れないところがありますね。

        しかし、中華人民共和国という国家ではなく、その政権党である「中国共産党」に焦点を当てた場合、若干その意味合いが異なってきます。

        私のイメージでは、第二次世界大戦時の中国共産党軍は「正面作戦を避け、時には命からがら逃げ回り(長征時等)、国民党が疲弊しきったタイミングを逃さず国共内戦を仕掛け、苦難の末に国民党に勝利した結果、政権党となって現在に至る」というものです。

        中国共産党は戦前の日本軍と華々しく戦って勝利したという「歴史」が存在しないため、「政権党としての正当性に欠く」という克服し難い弱みがあると思います。このため

        ・鄧小平が改革・開放政策というコペルニクス的大転換を打ち出し、経済発展と生活水準の向上をもたらすことを以て、中国国民の不平・不満をかわしてきた。
        ・時にその矛先が自分たちに向けらた場合、抗日ドラマを放映する、南京大虐殺記念館を改装して国際社会に対しプロパガンダを広める、(官製)反日デモ等を煽る等のあらゆる手法を使い倒し、日本を最も都合の良い悪役に仕立てて、愛国無罪(即ち反日活動)をある程度容認することにより、ガス抜きを行ってきた。
        ・中国共産党中央に対して明確な矛先を向けてきた場合、中国共産党の軍隊である人民解放軍(国軍ではない)に指揮・命令し、中国国民に対して銃を向けた(天安門事件)
        ・中国共産党は虚勢を張るのは得意だが、とにかく「打たれ弱い」体質があり、都合が悪くなるとすぐに吼える(戦狼外交等)ので、ある意味とても分かりやすい。

        中国共産党が政権を取るまでの軌跡については、北海道大学大学院の岩谷教授のコラムが参考になりますので、ご興味がありましたらご参照ください。

        シリーズ・結党100年を迎える中国共産党 日中戦争: 戦後の政権奪取に向かう“大転換点”に 
        岩谷 将 北海道大学公共政策大学院教授  2021.06.21
        https://www.nippon.com/ja/in-depth/d00722/

        • 名古屋の住人様

          おっしゃる内容、全面同意します。

          >中国共産党は戦前の日本軍と華々しく戦って勝利したという「歴史」が存在しないため、「政権党としての正当性に欠く」という克服し難い弱みがあると思います。

          かの国とそっくりですね。。

          岩谷教授のコラム、読まさせて頂きました。
          結局、日本軍が実力を超えて手を広げすぎたこと、そのため空白となった北方の地域をソ連の援助により占拠でき、その地をベースに南方に進出できたこと、早い段階から全盛時の日本軍と戦っていた国民党軍がおそらく相当疲弊していたであろうこと、が、共産党による中国全土支配を可能にしたのだということが理解できました。

          ありていに言えば、ラッキーだったということですね。

          有難うございました。

    •  誰もが検証可能な客観的事実として。
       日中戦争および太平洋戦争の当時、朝鮮半島は日本、その民族は朝鮮系日本人であり、韓国も北朝鮮もまだ存在していませんでした。

       国が存在していなかった。
       それで、戦勝「国」やら戦犯「国」と。
       それでは当時どの国だったのか、国号は何であったのか。
       日本と戦った何という国だったのか。
       聞いてみたいです。

  • 彼らの言う今回の日韓関係改善案は、
    日本以外の国(主に米国)に度量の深さっぽいものを見せて、国際世論を韓国優位に引き戻した上で再度屈させるために圧迫しようというものであり、
    日本のことなんてこれっぽっちも考えてません。
    なので、関係改善のために日本に対して韓国側が非礼を詫びる、なんて事が実現するわけありません。

    • 朝鮮半島の住民の方々が「根拠の無い思い込みと妄想による客観性の無い正義」は「嘘を吐く事」と「約束を破る事」の文明世界での正当化の理由にならない事を理解する迄国家としての韓国を信頼する事は出来ないでしょうね。 

      国家・集団としての思考回路・行動原理自体が文明世界の「実証主義」と相容れない訳ですから。

  • この元ベトナム駐箚大使氏のコラムは、韓国人が書いたものとしては、いたってまともな部類で、数多の大学教授や論説委員に較べても遥かにまともです。もちろん、韓国式思考法による偏向はかかっているのですが、本人は韓国人なんですから、その影響を受けていないはずはないですし、それを匂わせておかないと、そもそも読んでもらえないという判断もあるかもしれません。

    だから、問題は、この文中に道徳性などといった韓国的表現があることではなく、この程度の内容ですら韓国で広く受け入れられることはないだろうという点にあります。過去のことで騒ぐなというのは、韓国の国民情緒からすると大いにそれに反するものです。だからこそ、道徳的権威などという上位概念を持ち出して、情緒に反しても正当化しうるのだと示そうとしているのかもしれません。代償も無しに情緒に反するようなまねはできませんので、道徳的権威とかいう韓国人にだけは理解でき、かつ欲しくてたまらないものが得られるとすれば、それいいじゃないかとで言わんとしている、とも考えられます。

    このコラムが韓国でどのような受け止められ方をするのかはわかりません。反発されるか、スルーされるか、多分そんなもんだろうと思います。その意味では、われわれが"憂慮"すべきことは、このようなコラムが書かれたことではなく、この程度の「正論」ですら受け入れられる素地がないということなのです。

    • 韓国人の書いた至ってマトモな記事がありました。

      『<W寄稿>「中国の三不」と「日本の三不」で四面楚歌に陥った韓国』
      https://www.wowkorea.jp/news/korea/2021/0628/10305231.html

      以前「みずきの女子知韓宣言(でしたっけ?)」サイトで「バンダービルト氏」と紹介されていた方と同一人物だと思いますが、普通の日本人が知らない韓国の内情が理知的・客観的に説明されていて非常に勉強になりました。

      • バンダービルト氏の正体は明かされていませんが、内容的に元高位外交官ではないかと言われていますね。さすがに、外交官は国際情勢をある程度はわかっているんでしょうね。とはいえ、みずきさんのところで読んだ限りでは、やはりバンダービルト氏にも、韓国的なバイアスはかかってました。

        で、文在寅政権は、ある程度有能な外交官を積弊勢力として片っ端からパージしてしまった、と。あ~あ。

        • 確かに。

          バンダービルト氏(チェ・ガブジェ氏のサイトでも "ファンドビルダー" のハンドルでしたが)は韓国で生まれ育って、韓国の立場で考えているけれども、歴史観は客観的史実を踏まえていて、かつ現状認識も思い込みの妄想でないところが新鮮で爽快でした。
          この方がチェ・ガブジェ氏のサイト以外でも活躍しているのが判って、個人的には応援したいです。

    • 全く同感です。

      ある程度韓国フレーバーを被せてないと、一般の韓国人には読んでもらえないのでわざと書いてる部分はありえるでしょう。そのあたりはある程度フィルターアウトして読む必要がありますね。

      そして、「道徳的権威」で韓国が自己満足に浸らせることは、日韓の関係が修復できる現実的な方法だと思うのですよ。

      ほぼ同様の主張をこのブログのコメント欄に2年ほど前に書いた記憶があります。その時絡んでくれた人はガブリエルさんだったかな。

      外交では100%の勝利はありえない。お互い妥協できない件でなんとか折り合えるとしたら、少なくとも片方が自己満足できる「栄誉」を与えることなんですよね。

      裁判でもこの戦略を使う裁判官がいますね。片方に名誉を与え、もう片方はボロクソに評する反面、実利を与える。

      私の実体験ですが、裁判官がこう言う内容のことを言うのを聞いたことがあります。(わかりやすいように補足したり、単純化してますが)

      「被告は適切な処理をしており、人格的にも道徳的にも優れている。和解金を自ら払おうとする姿勢も素晴らしい。本来であれば和解金を免じてあげたいところだが、法律では原告の要求どおりの額を支払うのが妥当だ。被告は誠に可愛そうだ。一方原告は落ち度が多くあり、態度も悪く誠に許しがたい。しかし、法律上権利が与えられてるので仕方がない。苦渋の判断だが要求額をそのまま受け取れるよう認める。原告は被告に深く感謝するように。」

      被告は名誉を、原告は金という実利を得られることによって、難しい和解を成立させたのです。

      もちろん、韓国が名誉だけ、自己満足だけで済ませるかどうか、甚だ信用ならないところがありますが、他に現実的な解決策もないと思うのですよ。

      そして、一番の問題は、この唯一と思える解決策さえ韓国内では恐らく受け入れられないだろうていうことですね。

      • 自称慰安婦にしても、自称徴用工にしても彼らの目的は、中華思想のとおり、韓国が文明的にも道徳的にも高い地位にあり、日本は非文明的な野蛮な国であり、韓国の要求に従うべきであるということを日本に思い知らせて、日本は永久的に韓国の要求どおり貢ぎ続ける立場になれということだから、彼らは実利を享受し続ける特権を獲得できるか、かの国が滅亡しない限り諦めません。つまり彼らは名誉も実利も我が物というとてつもない欲張りなのです。だからこそ他者(国)との関係でもこの彼らの価値観のまま振る舞うので国際社会でも孤立してしまった今の現状がある訳です。彼らがバンダービルト氏の言うような、寛容さを口に出すときは、いよいよ負けを認めざるを得なくなったとき、負けを認めることも受け入れることもできないのでこのような屁理屈であくまでも自分たちの立場が上だと主張します。これが彼らの言う精神的勝利ではないかと思います。
        このような視点から見れば、GSOMIAの破棄を撤回したときの言い分も、自称慰安婦や自称徴用工裁判の判決を覆したことも、文在寅大統領が日本に対して対話を呼び掛けたことも彼らにしてみれば上の立場の韓国が最大限譲歩したのにそれを無視する日本に面子を潰された、日本が悪い、日韓関係を修復できないのは日本の責任だと考えるのです。
        しかしながら、これまで散々約束破りをされたり、違法行為、不法行為を重ねられてきた日本とっては、口先だけ態度を軟化させてすり寄って来る韓国を信用することはできないし、何より日本が求めている国際法違反の状態を是正することには手付かずです。その上、違法行為、不法行為をしたのは韓国なので韓国自身が是正しない限り日本にできることは何もないというのが現状だと思います。しかも過去のように対話に応じて表面上日韓関係の修復しようとしたとしても、都合のよい言葉を切り取られて無いこと無いこと尾ひれをつけて国際社会で日本をディスる材料を提供することに成るだけですから、日本には何のメリットもないどころかかえってマイナスです。したがって今の首脳会談も受けないという日本政府の態度は当然だし、良い対処だと思います。

      • チキンサラダ様

        ええ、まず受け入れられることはないでしょうね。
        なぜならば、韓国人は自らの主張を絶対的な"正義"であると考えているため、僅かにでも譲歩するということは"正義"に悖る、つまりは背徳であると考えます。さらに話を面倒にしているのは、韓国人は(韓国人にとっては)自然に上下関係という概念を融合させるので、背徳であると認めること、すなわち自分が下位者であることを認めることと同義になってしまいます。これでは、(韓国人から見て)"譲歩"など絶対にあり得ないということになるでしょう。まして、常々下位者であると見做したい、そして認めさせたい日本が相手ならばなおさらです。
        通常、外交交渉では、お互いの妥協点をどのように見出すかということが重要になるかと思いますが、韓国の場合、"正義"の貫徹、つまりは自らの主張を100%通すことが目的となるので、そもそも交渉が成り立たないのです。

        イジワルばあさん様

        > 違法行為、不法行為をしたのは韓国なので韓国自身が是正しない限り日本にできることは何もない

        全くその通りです。日本側には妥協や譲歩の余地はありません。しかし、韓国では"正義"のほうが国家間合意や条約などよりも優位であるため、"正義"を受け入れようとしないどころか、譲歩の素振りすら見せない日本が悪いとなるのです。

        私見ですが、価値観や思考様式が全く異なる相手であっても、外交交渉は可能であると思います。ただし、それはお互いに「違う」ということをきちんと認識している場合に限られます。これまで日韓間の外交交渉がなんだか噛み合わなかったのは、お互いに「違い」を認識していなかったためではないかと思います。
        戦後すぐの頃は、韓国側指導者が日本式教育を受けていたこともあり、おそらくは韓国側が日本に多少合わせる形で交渉も可能だったのでしょうが、双方ともに世代交代してそのようなことが不可能になり、交渉も噛み合わなくなったということなのではないかと想像します。
        このところ、日本側では、少しづつ「違い」が理解され始めつつあるように思いますが(もちろん、全然わかってない人が多数です)、韓国側では全くそのような気配はありません。そして、視界の及ぶ限りでは、理解される見通しもありません。
        であるならば、現在の日本政府の姿勢は正しい、というか他に取り様がないと思います。少なくとも、理念というか、韓国式"正義"に凝り固まっている相手とでは、そもそも交渉が成立せず、対話にすらならないのが明白だからです。

  • >現時点において、「韓国は約束破りのウソツキだ」、と述べたとしても、日本人の多くはそれを「事実」とは捉えますが、「韓国に対する侮辱」とは考えないでしょう。

    事実云々では無く、特定の民族、人種に対するヘイトと捉える人達が、一定数いるんだと思います。

    境目を超えないように注意しましょう。
    http://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken04_00108.html

  • >日本に過去の賠償を請求しないと明言しよう

    明言されても、「あなたがたは政権が変わると方針が変わるので信用出来ません」とはっきり言うだけです。

    もはや、日本は韓国を信用しません。

    大統領のいうことですら、次の政権には引き継がれないのですから意味がない。だから菅総理は文大統領と首脳会談をしないのです。

    この姿勢は、もちろん文大統領在任中は変わりようがないですし、次の大統領が誰に変わっても同じでしょう。何かしら大きな社会体制の変更があって、政権交代後の約束維持が担保されるようになったと判断出来るまでは変わりません。

    韓国が日本との外交で失ったものはあまりにも大きい。果たしてその事実に気づいているのかどうか。

    • 泡沫候補として出馬を明言した秋美愛前法務長官は「ロウソク革命の再点火を!」と叫んでいるそうです。なにしろ革命ですから、革命前のことなどすべてチャラにしても問題ありません(と彼らは考えています)。つまりは、何か不都合がある度に"革命"を起こしていれば、全部チャラになって、知らん顔をできるようになります。ゆえに、韓国では繰り返し繰り返し"革命"が必要になります。要するに永続革命ですね。
      このように考えると、韓国の左派は、実はトロツキストの集団であるのかもしれません。

  • > 実際に自分たちで戦ったわけではないことを無意識で理解しているからこそ
    「戦うことなく我先に逃げ出すDNAを、自分達がそのまま引き継いでいることを理解しているからこそ」ではないでしょうか。

    例えば、セウォル号事件が韓国人のトラウマになっているのも、本当は子供達が多数犠牲になったからではなく、船長が真っ先に逃げてしまったことが、かつて外国に攻められると王が真っ先に逃げたのと同じDNAが、今も韓国人の中にある。そんな現実を突きつけられたからではないでしょうか。

    • 非常に興味深い分析です。
      韓国人が国を捨ててアメリカ、カナダ、オーストラリアなどに移民する者が多いところも根底にそういう部分がありそうですね。

    • ムッシュ林さま

      そして現地に市民権を得た元半島人たちは自らを社会階層を上った上位階級と見なしているために、出身地はもちろんのことアジア全体を見下す発言や行動をするのです。韓国名ジャーナリストが侮蔑的な記事を量産する背景のひとつがこれです。

  • しかし膠着した日韓関係でもお互いにさして苦労は見えないはずなのに、なぜか無茶な縫合をしようとする人間の声がデカいですね。

    そんなに米韓関係に向き合うのが嫌なのかな?
    日韓よりもよっぽど重要だと思うんですがね。

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