拙著・対韓制裁論に対するアマゾンの書評がすばらしい

拙著『韓国がなくても日本経済はまったく心配ない』に関して、アマゾンで優れた書評を発見しました。そのまま当ウェブサイトに転載するのは何かと問題があると思うので、本稿ではその書評の「骨格部分」だけを流用させていただき、その書評を通じてあらためて拙著の概要を紹介しておきたいと思います。

zakzakで人気記事1位に

「韓国に3つの制裁でコストを負担させよ」=夕刊フジ』でも報告したとおり、拙著『韓国がなくても日本経済はまったく心配ない』を今週、夕刊フジとウェブサイト『zakzak』で取り上げていただいた影響もあり、書籍は自分でも思っていた以上に売れているようです。

ちなみに『zakzak』の『政治・社会記事ランキング』で、拙著を取り上げてくださった記事のアクセスランキングが「週間1位」なのだそうです。あわせて感謝申し上げます。

ただ、くどいようですが、この書籍については「買ってもらうこと」が目的ではありません。これを世に送り出し、それによって日韓関係について「議論されること」を、強く希望しているのです。

優れた書評

こうしたなか、アマゾンの書評欄を眺めていると、非常にうまくまとめてくださっている方がいらっしゃいました。

この点、「書評」自体にも著作権があるはずであり、それを当ウェブサイトに転載して良いものかどうかについては、調べてもよくわからなかったので、丸ごと転載することは控えたいと思います。

ただ、書評を丸ごと転載するのではなく、あくまでもその「骨格」を示すくらいの事であれば、著作権侵害には該当しないはずです(なお、著者自身が著作をウェブサイトに転載することはおそらく問題ないとは思うのですが、これについてもいちおう控えておきます)。

そのレビューは、次のような趣旨のものです(文章表現は変えていますが、骨格はほぼそのまま流用させていただいています)。

ベスト50レビュアーのレビュー骨格

  • 国家は国民の平和と繁栄のために存在する。これらを「国益」と呼ぶ。政府のすべての行動は国益を最大化することに向けられるべきであり、外交も国益を最大化する手段のひとつである
  • わが国は「自由・民主主義、法の支配、積極的平和主義、人権尊重」などの基本的価値を尊重し実践する国だが、この基本的価値を共有していない国と外交をするには大変な負担を強いられる。よって、よほどの必要性がない場合、基本的価値を共有しない国との外交は必要最小限に留めるべきだ
  • 近年、韓国の日本に対する不法行為(約束違反、違法行為、侮辱行為等)の程度と頻度が常軌を逸している。韓国側が日韓関係を積極的に破壊しようとしているようなものだが、それと同時に韓国に対して「逃げ得」という状況を作ってはならない
  • 「韓国が日本に不法行為を行った場合、韓国に損害が生じる」という状況を創り出すことが必要である。その理由は①韓国に更生は期待できないこと、②二次被害・三次被害を防がねばならないこと、③日本自身が国際秩序の守護者たらねばならないこと、の大きく3点だ
  • この点、多くの日本人は、韓国にウンザリしながらも「韓国と付き合わざるを得ない」とあきらめているフシがあるが、その理由は①韓国が地理的・歴史的に近い国である、②日韓の経済関係は重要である、③朝鮮半島生命線説、などが考えられる
  • しかし、この3つはいずれも日本が無理しても韓国との関係を維持しなければならない理由とはならない。①は根拠として弱く、②については日韓関係断絶の影響は日本にとりコントロールできないほどではなく、③についてはそもそも費用対効果に見合わないためだ
  • 相手に制裁を加える方法としては、理屈の上では軍事的制裁と経済的制裁が考えられるが、日本は軍事的制裁という手段を使うことが難しいため、現状では経済的制裁に限られる
  • 日本の法律上、「狭義の経済制裁」を発動するのは容易ではないが、「広義の経済制裁」、つまり「サイレント型経済制裁」、「消極的経済制裁」、「セルフ経済制裁」を活用すべき。それぞれ一長一短はあるにせよ、うまく組み合わせれば、相手国にそれなりの打撃を与えることができる
  • 本書の特徴は「数字を使った分析」であり、これに非常に説得力があった

…。

なんだか、著者が書くよりも、はるかに優れた要約文ですね。この文章を読むと、この書籍がじつに魅力的に見えます。

ちなみにこの書評を書いてくださった方は「ベスト50レビュアー」だそうです。素晴らしい書評、本当にありがとうございました。

本文は以上です。

読者コメント欄はこのあとに続きます。当ウェブサイトは読者コメントも読みごたえがありますので、ぜひ、ご一読ください。なお、現在、「ランキング」に参加しています。「知的好奇心を刺激される記事だ」と思った方はランキングバナーをクリックしてください。

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ

このエントリーをはてなブックマークに追加    

読者コメント一覧

  1. はにわファクトリー より:

    『帰国便に乗り遅れるな』

    今般の世界疫病発生において在外邦人を一斉帰国させるという重大事態が発生しました。かねてより邦人保護体制の不備が指摘され続けている本朝には未曽有の試練でもありました。誇張ではありません。帰還オペレーションの全容は知られていないはずですが、その片鱗を目にする機会が当方にはありました。インド脱出オペレーションです。子細はいつか別投稿としたく考えていますが、こと南インド中核都市バンガロール空港に帰国便として初飛来到着した日本航空旅客機、その垂直尾翼のロゴを目にした邦人たちのこころにどんな思いが浮かんでいたか。ロックダウンされた亜大陸の非常線をつぎつぎとかいくぐってようやく辿りついた空港で待っていたフラッグキャリア機の雄姿に激甚勤務地駐在員が安堵を感じたのは間違いないところでしょう。

    日本人の美徳というものは海外においてこそ磨かれ輝くのです。

  2. イーシャ より:

    ①韓国に更生は期待できないこと
    ②二次被害・三次被害を防がねばならないこと
    罪の重さに照らして判決を下せば、死刑もしくは終身刑。
    終身刑で無駄飯を食わせるのは、もったいないですね。

  3. めがねのおやじ より:

    会計士様曰くーー【『zakzak』の『政治・社会記事ランキング』で、拙著を取り上げてくださった記事のアクセスランキングが「週間1位」なのだそうです。あわせて感謝申し上げます。
    ただ、くどいようですが、この書籍については「買ってもらうこと」が目的ではありません。以上。】

    おめでとうございます。いえいえ、買って貰うのも大切ですし、トップ取れば凄く評価されている証(あかし)。重刷、第3版、第4版となられる事、願っています。願わくば加筆もあれば宜しくお願いします。

    1. 名古屋の住人 より:

      新宿会計士様
      めがねのおやじ様

      >【『zakzak』の『政治・社会記事ランキング』で、拙著を取り上げてくださった記事のアクセスランキングが「週間1位」なのだそうです

      遅ればせながら『韓国がなくても日本経済はまったく心配ない』の出版ならびに記事のアクセスランキング「週間1位」、誠におめでとうございます。

      >この点、多くの日本人は、韓国にウンザリしながらも「韓国と付き合わざるを得ない」とあきらめているフシがあるが・・・

      この優れた書評のこの一文、思わず「韓国」を「中国」に置き換えて読んでしまいました・・・。

      (いつか中国に関するこのような書籍を出版していただけると、とてもうれしいです)。

      ん?いやいや、心の中でこっそり呟いた独り言ですので、お気になさらないで下さい!

      1. めがねのおやじ より:

        名古屋の住人様

        激しく同意です(^ ^)。

  4. asimov より:

    更新ありがとうございます。

    新宿会計士様の著作は購読させていただきましたが、レビューはまだです。
    スミマセン、、、

    それにしても良く纏まっているレビューです。
    著作権者の了承を取り、そのまま次の版の帯に掲載しても良いくらいの出来だと思います。

    例年だと仕事が一段落し、少し時間が取れる時期なのですが、今年は何故か忙しいままです。
    繁忙期以外の実働時間は少ないハズなのですが。。。

    時間が取れましたら、改めてレビューさせていただきます。

  5. だんな より:

    書評を読む限り、周回遅れの人の入門書としては、丁度良い内容と想像します。
    もっと広まると良いですね。

  6. ぬくぬく より:

    政府には韓国を制裁する度胸がないことが問題ですね。姜昌一のアグレマンさえ拒否できないのですから。この機会に国内の大掃除をして欲しいのですがね。

    サイトには政府に韓国制裁を促す記事を貼っておきます。

  7. 非韓三原則 より:

    アマゾンの書評を韓国語に翻訳し、新宿会計士さんの本の韓国語訳の本を、韓国で発売していただけると、嬉しいです。
    二階さん、額賀さん、河村建夫さん、朝日新聞社さん、あたりのご協力を得られると、韓国での出版もスムーズに行くかと思われます。
    フジサンケイさんに出版していただけるといいのですが、そうはいかないかな。

    1. 阿野煮鱒 より:

      貴下のハンドルネームどおり、「助けない、教えない、関わらない」ですよ。
      連中に何を言っても聞く耳は持ちません。
      変わりたくない相手を変えようとしても無駄です。

※【重要】ご注意:他サイトの文章の転載は可能な限りお控えください。

やむを得ず他サイトの文章を引用する場合、引用率(引用する文字数の元サイトの文字数に対する比率)は10%以下にしてください。著作権侵害コメントにつきましては、発見次第、削除します。

※現在、ロシア語、中国語、韓国語などによる、ウィルスサイト・ポルノサイトなどへの誘導目的のスパムコメントが激増しており、その関係で、通常の読者コメントも誤って「スパム」に判定される事例が増えています。そのようなコメントは後刻、極力手作業で修正しています。コメントを入力後、反映されない場合でも、少し待ち頂けると幸いです。

※【重要】ご注意:人格攻撃等に関するコメントは禁止です。

当ウェブサイトのポリシーのページなどに再三示していますが、基本的に第三者の人格等を攻撃するようなコメントについては書き込まないでください。今後は警告なしに削除します。なお、コメントにつきましては、これらの注意点を踏まえたうえで、ご自由になさってください。また、コメントにあたって、メールアドレス、URLの入力は必要ありません(メールアドレスは開示されません)。ブログ、ツイッターアカウントなどをお持ちの方は、該当するURLを記載するなど、宣伝にもご活用ください。なお、原則として頂いたコメントには個別に返信いたしませんが、必ず目を通しておりますし、本文で取り上げることもございます。是非、お気軽なコメントを賜りますと幸いです。

非韓三原則 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました

自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。

【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました

日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。
関連記事・スポンサーリンク・広告