昨日の深夜、ツイッターのトレンド欄に「#投票率7割なら自民党完敗」というハッシュタグが出現していました。はて。現在選挙で投票していない人たちが投票すれば、その票は立憲民主党に向かうとでもいうのでしょうか。立憲民主党の支持率がのきなみ一桁台であることに加え、枝野幸男代表ご自身の言動がブレまくっていることに照らすと、どうもそれも考え辛いところです。
菅政権の「GoTo」での「迷走」
ここ数日、ツイッターなどを眺めていると、菅義偉総理大臣を筆頭に、政府に対する批判が強まっています。
その理由は、コロナ禍のさなか、「GoToトラベル」キャンペーンを続けると言ったり、やっぱり一時中断すると言ったり、あるいは菅総理自身が5人以上の人が参加する会食の場に参加したりするなど、一般国民の目から見て、その行動が首尾一貫しないと思われているからでしょう。
また、あくまでも個人的な感想で恐縮ですが、「GoTo」とコロナ新規陽性者数の急増の因果関係は証明されていませんし、むしろ昨今の新規陽性者数の増大は、11月1日以降、中韓などからの入国者に対する空港PCR検査が免除されていることとの関係を疑った方が自然ではないかと思います。
もっとも、昨今の局面ではコロナ感染者数の増大のリスクを許容してでも経済を回すことを優先するか、それとも経済を殺してコロナを抑え込むことを優先するかという意味では、現在の政府は苦渋の選択を迫られているわけであり、何でもかんでも菅総理が悪いと叩くのは少し行きすぎです。
だいいち、昨日の『【短評】枝野幸男氏のGoToトラベルに対する発言』でも報告したとおり、最大野党・立憲民主党の枝野幸男代表の発言は矛盾しまくっています。
12日の時点では「一刻も早くGoToを止めるべき」と発言していたくせに、菅総理が「Goto」の一時停止を表明した直後の15日の時点では、「年末年始のかき入れ時にあたり、結果的に飲食観光業により大きな打撃を与えた」と批判しているからです。
「投票率7割なら自民党完敗」?
こうしたなか、ツイッターのトレンド欄に昨日、「#投票率7割なら自民完敗」というハッシュタグが表示されていました。
いったいだれが最初にそんなハッシュタグを投稿したのかはわかりません。
しかし、冷静にそれらのトレンドを眺めていると、こんな具合の投稿も多数あります。
- 「投票に行かない層が投票に行けば立憲民主党に投票すると思っているなら大間違いだ」
- 「立憲民主党は支持率が一桁台であるという点を直視すべきでは?」
- 「野党が勝てない理由を投票率のせいにしているうちは政権交代など無理」
- 「投票率が上がれば野党も勝てるかもしれないが、魅力的な政策がなければ投票率は上がらない」
…。
いちいちごもっともですね。
菅総理は解散総選挙に踏み切るのか、それとも…!?
さて、くどいようですが、当ウェブサイトとしては自民党政権を無条件に推すつもりなど、毛頭ありません。
正直、今から8年前に安倍晋三総理が「アベノミクス」を引っ提げて再登板した時の熱気を思い出すと、その後の自民党政権の経済政策が及第点だったとは到底言えないからです。
せっかく日銀が異次元金融緩和に踏み切ったのに、肝心の財務省が財政政策というアクセルを吹かすことを渋り、現在の日本は「金融政策一本足打法」となってしまっています。
もちろん、金融政策が日本経済を大きく好転させたことはまちがいなく、事実、コロナ禍が生じるまでは雇用も非常に伸び、失業率も低下し、有効求人倍率は軒並み1倍を大きく上回っていたことを忘れてはなりません。
しかしながら、せっかくの低金利環境下であるにも関わらず、財務省の緊縮財政主義・増税原理主義の姿勢はまったく変わらず、2回に及ぶ消費税の増税で、景気は完全に腰折れしたと考えて良いでしょう。
安倍総理は「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」を筆頭に、外交分野で顕著な遺産を残しましたが、残念ながら経済分野では増税に次ぐ増税という負の遺産を残していったのであり、その意味ではどうしても不満が残ってしまうのです。
こうしたなか、菅総理がコロナ禍からの回復を旗印に、消費税の凍結ないしは減税を掲げて解散総選挙に踏み切ってくれるならば、選挙戦は大いに盛り上がるに違いありません。
はたして菅総理は来年9月までの任期中に解散総選挙に踏み切るのでしょうか、それとも任期満了に追い込まれるのでしょうか。
このあたりについては来年もしばらく目が離せない展開が続きそうです。
View Comments (31)
投票率が低い若者は、自民党支持層で自民党政権で良いというのも、選挙に行かない理由だと思います。
投票率が高くて困るのは、野党側の方だと思います。
だんな 様
仰る通りだと思います。
投票率が高いと案外維新辺りが伸びるんじゃないでしょうか。若者には(志位ルズを除いて)右傾化の傾向が有りそうですし。
左翼支持の団塊は、今でも一生懸命投票に行ってますよね。
ドミニオンを使っても立民は無理。
妄想吸いません
コロナ禍は、政府提案の「新しい生活様式」を、マスコミと野党とぱよくんが全否定し続けた結果の今冬の新型コロナ感染拡大ではないかと思っています。未だに感染者数増を喜んでみている態度に不満しか残りません。
自らが様々な手段で否定し続けたことを棚に上げて野党側から「投票率うんぬん」ってのは、論点のすり替えにしかならないと感じてしまいます。
下ってFOIP構想に一切、議論さえも参加していない野党さんには、ジェラシーしか感じとられません。「おれ達の方がもっと旨く行く」と思って居るのなら代案を揚げるべきですよね。独自「外交」でw。維新をはじめ、独自外交ルートさえもない野党が何を叫んでも空虚な気がすると妄想しています。吸いません。
オリンピック終わってからでしょ。
政党支持率 NHK
2009.8 自民 26.0% 民主 29.0%
2012.8 自民 26.6% 民主 16.1%
2020.12 自民 38.2% 立憲 5.1%
二度の政権交代前には、野党第一党の支持率が上回り、明らかに波が起こっていた訳です
それに比べ、現在は波が起こるどころか、立憲が大逆風です
安倍政権の支持率が30%台の時期の選挙でも民主系は大惨敗の連続でした
立憲議員が本気で政権交代がどうとか、言ってるかどうかも怪しい
この産廃政党の議員達は、自分の生活しか考えてないでしょう
いま選挙をやっても、よくてジリ貧、菅政権支持率が高ければドカ貧
立憲会派が113議席って、焼け太りでしか無いですからね
ただ、「秋に解散やってれば良かったのにね」という感は否めないですが
訂正
✕ 2012.8 自民 26.6% 民主 16.1%
〇 2012.12 自民 26.6% 民主 16.1%
もう一つ野党の勘違いを。
「若者は、政治意識が低いから投票に行かない」と言います。
政治意識が高い人が、立憲に投票すると決めつけているのは、選民意識の表れだと思います。
実際に投票している人に情弱が多いのは、旧メディアを投票行動に結びつける比率が高い事から、分析されます。
情弱に政治意識が高いと思い込ませ(騙し)て、投票させようとしている事が、考えられます。
サヨクの皆さんは、「自分たちは進歩的で革新的で何よりも正しいのだ。だから、自分たちに同調しない奴らは情弱の愚民たちなのだ」と固く信じて疑わないようですからね。さらに、自分たちこそがサイレント・マジョリティーを代表していると思い込んでおり、実際にはただのノイジー・マイノリティであることを理解していない、あるいは理解したくないのかもしれませんが、そんな根本的な錯誤に陥っています。もしかすると、理解できるだけの知能をそもそも持ち合わせてないのではないかという疑いも浮かびますが、あえてそこまで踏み込むことはしないでおきましょう。
中国ではこんなことが言われているそうです。
「反日は政治の問題だが、反韓は知能の問題だ」
適宜単語を入れ替えてみると良いかと思います。
更新ありがとうございます。
立憲民主党は支持率5%前後でしょ?クククッ。
投票率上がったら、自民党完敗というのは、無投票の人が皆、「反自民」という前提でしょうが、それは酷い数字の誤魔化し。選挙に行かない人は、現状で満足、行っても変わらないという層が多い。
投票率上がったら、少なくとも立憲民主党と公明党と日本共産党は当選議員数が減るでしょう。投票率上がって当選が増えそうなのは、日本維新の会、ワンイシュー党(立花氏はダメ)、自民党かな。
どうもこんにちは。
ものを考える時って、今、表に出ているもの(この場合だと現在の政党支持率)を延長して、表に出ていないもの(支持政党無し層・投票しなかった層の政党支持率)を最初に想定して、そこから「じゃあどうやっていくか」とか「実はどうなんだろう」ってことを考えるのが普通だと思うんですが、なぜか「選挙に行かなかった人々は全員自分たちの支持層だあ!」って前提になってるんですよね。
これじゃあ「与党には投票したくないけど、野党にはもっと投票したくない」って層を増やすだけだと思います。
野党の側からそのことをシッカリ指摘できる人が現れないと、常に一定層の強い支持(数%?)はあるけど、緩い多数の支持(数10%?)なんて絶対に得られなくて、政権交代なんて夢のまた夢のような気がしますね。もっとも今の野党に政権交代したい気があればですが(汗)
※人間を世代でくくった乱暴な考察です。
今政治家をやっている主流世代と、現在の若者の世代とでは、情報への接し方が全く違う(情報格差)のも大きいと思いますが、政治や権力というものの捉え方自体が大きく違うのかなと思います。
昔は「とにかく権力を批判するのがカッコよい」「新聞を読むのが立派な大人の条件」「TVは最先端で正しい」。高度成長下にあっても権力を粉砕しろ。
で今の若者はそれらがほぼ逆です。若いので知識経験が浅かったり意志薄弱な面も当然あるでしょうが。固定観念にとらわれるなとか、良いものは良いと褒めようとか、個人を尊重しようとか、最先端の情報を利用しようとか、選挙は人の意見ではなく自分の意見で選ぼうとか…全部正しい事で固められて、昔の真逆になるように育てられてるんですから。そう教育したのは「昔の世代」自身ですし、なのにそれにそぐわない大人ばっかりだなというのも見ている。
そんな政治家たちは投票率が上がれば「自分たちのように」反自民が増えるはずだと勘違いし、そんな若者たちは「政権への」不満が少ないので投票に行く必要がないか、自分で情報を取捨選択して立件や共産は避ける。
目的もなく政権交代がとにかく最優先とされたって、若者は政権交代させる理由が別にない。若者が気づいていない問題点を提起し、実際にそれに対処して見せれば、自民政権なんて一瞬で崩せます。
農民様へ
すみません。途中で送信してしまいました。
>政治や権力というものの捉え方自体が大きく違うのかなと思います。
彼らは、自分が理解できない風に社会が変わるのが、許せないのだと思います。(彼らも若い頃は、(どうなったかは別にして)「最近の若い者は理解できない」と言われていたのでしょう)
駄文にて失礼しました。
引きこもり中年 様
都市伝説か事実かわかりませんが、古代エジプトの遺跡から出土した碑文にも「最近の若い者は…」といった文があったとかなんとか。人間変わりませんね(笑)世代間対立はある程度どうしようもないのかも。ただ政治家がそうでは困りますね。
…でも枝野氏あたりはまだ50代ですね。毎日新聞が執拗に叩いてる「ガースー」の方が若い人間に受け入れられているような……
投票率は若い人ほど低いのは周知の事実だと思います。一方で、7ヶ月前(安倍内閣)の朝日新聞の世論調査でも、先月(菅内閣)の毎日新聞の世論調査でも、若者の方が内閣支持率が高かったわけで、今後もこの傾向はしばらく続くと予想します。また、現状に不満を持っている人ほど投票にいく一方、現状に特に不満がなければあえて投票にいかないという人も多いでしょう。以上のことを考えれば、他の方のコメントと被りますが投票率が上がって困るのは特定野党だと思います。
そして今の自民党支持の若者が多い現状を見て若者の右傾化を指摘される方も多いかと思いますが、若者は決して右傾化してる訳ではない、むしろリベラル性向だと思います。ではなぜ保守と言われる自民党を支持するのか?ですが、実は自民党の政策は保守ではなくリベラルなものが多く、何でも反対の特定野党のほうが保守でした、と言うだけの話だと思います。
さらに若者(だけではなく普通の人は)はポジティブな言動(何か新しく行動を起こしたり、発言したり、表現すること)を好意的に見ているのに対し、ネガティブな言動(それを感情的に批判したり、反対したり、罵ったりすること)を嫌います。安倍前総理がマリオの格好で土管から出てきたり、コロナ禍の中星野源コラボの動画を上げたり、菅総理が「ガースーです」と自己紹介したり、これらは若者にとって好意的に映ります。またSNS上では安倍前総理の画像を可愛く加工したりして「ゆるキャラ化」してました。一方で何でも反対する特定野党や安倍前総理を口汚く罵るアベガーはじめパヨクの人たちの言動は、ゆるフワ可愛く多様な個性を尊重して生きていたい若者にとって空気の読めないウザい奴、心地よい空間に混ざりこんだ異物でしかありません。
以上のように、「なんでも反対・批判する簡単なお仕事」の特定野党が若者に受け入れられるはずがなく、「#投票率7割なら自民党完敗」なんて本気で夢見ているとしたらちょっと心配なレベルです。もしかしたらアメリカ大統領選からインスピレーションを受け、「#(不正して)投票率7割なら自民党完敗」と言いたいのかもしれませんね。
なお余談ですが、ネガティブな言動をする人はなにもパヨクに限られるわけではなく、ネトウヨと呼ばれる人も若者には嫌われます。
以上、若者とは言えなくなった者から見た無責任な「若者と政治」論でした。
若者の皆さん、もし間違っていても「感情的に批判」しないでねw
最近の自民党は、"空気"を読むのが上手いですね。
野党やマスコミが、"空気"を作れなくなっているので、
なおさら"読み"の上手さが際立ちます。
野党にも、もう少し、空気を読んでほしいのですが。
WindKnight.jp 様
>>最近の自民党は、”空気”を読むのが上手いですね。
やはりSNSの活用が上手いのでしょうか。
>>野党にも、もう少し、空気を読んでほしいのですが。
そうですねえ、彼らは都合の悪い声は聞こえなくなりますからね。。。
>何でも反対の特定野党のほうが保守でした、
自民党の実態は保守でなくリベラルであるというのには異論はありませんが、立民党や共産党などに対して「保守」という表現はやはり間違いだと思います。
「保守」という言葉の本来の意味は「現在まで続いてきている国の仕組み・体制を保ち守る」という意味ですから、天皇陛下を権威の象徴として頂く我が国が永く守ってきた国体や家族を大切にする我が国の社会を支える戸籍制度や血縁に基づく国籍制度などを否定・破壊しようとする価値観による政策を隙あらば実行しようとしている政党を「保守」と呼ぶことは絶対にできません。
若い世代が野党を嫌いその結果として自民党支持になる理由は、民主党政権の悪夢が伝説として現在も語り続けられて世代を超えて共有されていることが大きいと思いますが、それだけではなく、
1.先入観なしに聞けば明らかにおかしいと感じる野党の主張および野党と結託しているとしか見えないマスゴミの言論、つまり韓国や共産チャイナの軍備増強に対しては全く批判しないのに自衛隊の予算増には大騒ぎする等、
2.民主党政権時代に露骨に見せた(そして現在は韓国の文政権がよりドラスティックに行っている)し現在でも何かあるごとに立民党などが(党の記者会見の映像を都合が悪くなると著作権を盾に第三者によるネットでの公開を禁じる等の形で)示す自己への批判を封殺したがる言論の自由を認めない独裁主義的性向、
3.そして何よりも具体的な建設的提案を全くせず足を引っ張るだけで日本社会にマイナスの効果しか生み出していない野党の日々の活動姿勢、
こういったものが若い世代の人々に野党を忌避させている原因だと考えます。
迷王星様
>>立民党や共産党などに対して「保守」という表現はやはり間違いだと思います。
ご指摘ごもっとも!
実を言うと私も彼らを保守ではないとしたら何と表現すればいいのか分からず…
売国、、、ですかね。
憲法改正の議論すらさせなかったり、規制緩和に反対したり利権を死守しようとしている点を見れば保守、、、やはり売国ですね。
売国・・賛成です。
もしくは反日勢力
「あいつら日本人じゃないんだ」
国籍の怪しい人もいますしね~w