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存在感なき特定野党の言動を、久しぶりにまとめてみた

先月の菅義偉政権の発足以来、最近、立憲民主党を含めた野党勢力が、すっかり目立たなくなってしまいました。河野行革担当相の「ハンコ廃止」、茂木敏充外相の「クアッド外相会合」、菅義偉総理・加藤勝信官房長官の「日本学術会議任命拒否」など、さまざまな話題が政府・与党関係者にかっさらわれてしまっているからでしょうか。こうしたなか、久々に野党関係者の発言や言動などをメモ書きにしておきたいと思います。

志位和夫委員長、野合政権に前向き

ふと気になる記事を発見しました。

日本共産党の志位和夫委員長は7日、「次の総選挙で政権交代を実現し、野党連合政権を樹立することを目標に掲げ、正面から挑戦する」と述べたのだそうです。

志位氏「次期衆院選で政権交代を」 共産が都道府県委員長会議

―――2020年10月07日12時03分付 時事通信より

「野党連合政権」、なかなか良い響きです。略して「野合」、でしょうか?

ただ、ここでふと疑問が浮かびます。志位氏は、政権交代とやらを実現して、いったい何がやりたいのでしょうか。あるいは、安倍晋三前政権、菅義偉政権の、具体的にどこにどういう問題点があるというのでしょうか。

時事通信の記事によると、志位氏は「日本学術会議への違憲、違法な人事介入など前政権を上回る強権ぶりをあらわにしている」などと批判しているそうですが、「日本学術会議への違法な人事介入」が例の6人を会員に任命しなかったことを指しているならば、事実誤認も甚だしいと言わざるを得ません。

法律の条文を読むと、「日本学術会議が会員の候補を推薦し、それを内閣総理大臣が任命する」としか書かれておらず、どう頑張っても、「日本学術会議が推薦したすべての候補者を内閣総理大臣が任命しなければならない」とは読めないからです。

それよりも、志位氏自身、2000年から20年以上にわたって日本共産党の委員長として君臨している人物でもあります。日本共産党が党員などの民主的な選挙によって、党委員長を選出したという話題は聞きませんし、国政選挙で惨敗したときにも志位氏が責任を取ったという話も聞きません。

いずれにせよ、野合政権が実現したとして、この野合政権が日本をどんな方向に導こうとしているのか、明確なビジョンも示していないにもかかわらず、私たち国民の目から見て、野合政権の樹立とは唐突感があり過ぎます。

食中毒のラーメン店

さて、その立憲民主党の側は、先月15日に「新・立憲民主党」として発足してからもうすぐ1ヵ月が経過します。少々紛らわしいのですが、9月14日までの「立憲民主党」と、それ以降の「立憲民主党」は、どうも政党としては別物らしいのです。

ただ、非常に残念ながら、立憲民主党が「新生」したとも思えません。というのも、従来の「批判・追及」だけの政党から脱皮する気配は、いっさい見られないからです。現在だと、さしずめ「日本学術会議の6人」問題を手掛かりに、政権追及する構えを示していることなどが挙げられるかもしれません。

まことに失礼ながら、こうした立憲民主党の態度は、「隣のラーメン屋はマズい」と大声で悪口をいうラーメン屋のようなものでしょう(『立憲民主党:他店の悪口でラーメン屋は繁盛するのか?』等参照)。

もちろん、自民党をラーメン屋にたとえるならば、マズくて値段も高い、という面があることは否定できません。しかしながら、自民党を「マズくて高いラーメン屋」にたとえるのだとしたら、立憲民主党は「自民ラーメン店よりもさらにマズくて高く、かつ不衛生なラーメン屋」にたとえるべきでしょう。

つまり、「自民ラーメン店」の場合は、まだ食中毒を起こすことはありませんが、「立憲民主ラーメン店」の場合、食べると食中毒を起こす可能性がある、というわけです。なぜなら、日本国民は2009年以降の3年3ヵ月間、この店のラーメンを食べ続け、食中毒で死にかけたからです。

そういえば、個人的に民主党政権関係者が、あの3年3ヵ月をきちんと総括したという話は、寡聞にして知りません。2000年6月に大規模な集団食中毒事件をを発生させた某乳業会社の場合、その後継会社が現在でもウェブサイトにその事件の概要を掲載し続けているのとは対照的です。

辻元清美氏「菅氏の支持率上昇は安倍疲れ」

さて、(旧)立憲民主党で、かつては国対委員長として、徹底的な闘争路線を貫いた人物が、辻元清美氏です。その辻元氏に対するインタビュー記事が、朝日新聞系のスポーツ紙『日刊スポーツ』に昨日掲載されていました。

菅氏支持率は「安倍疲れ」逆戻りも/立憲民主辻元氏

―――2020年10月6日7時00分付 日刊スポーツより

日刊スポーツによると、菅義偉総理と辻元氏は、1996年初当選の同期であり、年齢はひと回り違うものの、どちらもねずみ年の生まれという共通点があるのだそうです。ということは、菅総理は年男、辻元氏は年女、というわけです。

その辻元氏は、菅総理について、こう述べたそうです。

菅さんの支持率が高いのは、『安倍疲れ』じゃないかなと思ってる。少なくとも世襲ではなく、大金持ちでもない。安倍政権は政策の議論に入る以前に、次から次に疑惑が出てきたし、イデオロギーに支配されていたと思うんですよ。菅さんはイデオロギーはなさそうなので、ニュートラルに個別の政策の議論ができるんじゃないかな

なんだか、これも凄い見解ですね。

もちろん、現時点におけるいくつかのメディアの調査で、菅政権に対する支持率が高いことは事実ですが、それと同時に、菅政権は高い支持率に慢心したりしてはならず、気を引き締めて職務に当たっていただかなければならないことも、また確かでしょう。

しかし、安倍晋三前政権も、安倍総理が辞任する直前の世論調査で(一時的かもしれませんが)高い政権支持率を記録したこともまた事実です(『「内閣支持率62.4%」の衝撃と解散総選挙の可能性』等参照)。

ということは、安倍前政権・菅現政権や自民党などに対する支持率が高いこと、立憲民主党に対する支持率がいまひとつ高くないことは、いずれも安倍総理の退陣と無関係に思えてなりません。

それなのに、辻元氏がこうした原因の部分について突き詰めて考えることもせず、「安倍疲れ」で済ませるあたり、思慮が浅いと言わざるを得ませんし、こんな人物が一時期でも国対委員長を務めていたということ自体、立憲民主党の腐敗体質そのものであるように思えてならないのです。

国民民主党、追及型政治から距離を置く?

さて、立憲民主党と同じ9月15日に成立した政党が、もうひとつあります。

それが、国民民主党です。

しょせん、もともとは立憲民主党と同じく、民主党の後継政党でもありますので、個人的には同党にはさほど多くを期待したくはないとも思っていたのですが、少しだけ未来に希望が持てる(かもしれない)のが、次の記事です。

国民民主は政権追及ヒアリングを2回欠席 立憲、共産の手法と距離?

日本学術会議の新会員の任命を菅義偉首相が一部見送ったことをめぐり、立憲民主党などの主要野党は6日、国会内で合同ヒアリングを開いた。<<…続きを読む>>
―――2020.10.6 18:12付 産経ニュースより

産経ニュースの記事タイトルにある「合同ヒアリング」とは、野党がときどき多忙な官僚たちを呼びつけて実施する、「ヒアリング」と称した事実上の「パワハラ大会」です。もちろん、こんな大会を実施するだけの法的根拠もないにもかかわらず、です。

これについては先月の『野党ヒアリングこそ「過労死ライン残業」の原因では?』などでも報告したとおり、霞ヶ関の公務員らは、法的根拠すらあいまいな「合同ヒアリング大会」とやらに駆り出され、日夜、体力を消耗させられているのです。

実際、産経ニュースもこの合同ヒアリング大会について、こう述べます。

野党が詰問調の言葉を官僚に浴びせ、ネットで生中継する合同ヒアリングには、以前から「公開リンチ」(与党関係者)などの批判も強い」。

しかし、産経新聞の取材によると、国民民主党がこの野党合同ヒアリング大会に、2回連続して出席を見送ったのだそうです。

国民民主党といえば、玉木雄一郎代表が、「憲法や消費税などの重要な政策課題で同意できない限り、立憲民主党との合流はできない」と述べていたことも思い出しますが、合同ヒアリングへの参加拒否も、同党が良い意味で変わろうとしている証拠なのかもしれません。

この点に関しては、決して悪い話ではありません。

もちろん、国民民主党自体、民主党の「残骸」ですので、同党に過大な期待を寄せるのもどうかと思いますが、それでももしも国民民主党が「安全なラーメン屋」を目指しているというのであれば、個人的にはあまり期待せずに、事態を見守ろうと思う次第です。

新宿会計士:

View Comments (26)

  • 当時の民主党政権関係者が3年3ヶ月を総括したものは私も知りませんが、自民党が総括したものは存在します。
    以外のURLからご覧になれます。(pdfです)

    https://www.jimin.jp/policy/policy_topics/pdf/067_01.pdf

    この総括の中で述べられている各案件についてのソースは示されていませんので、列挙されている案件が事実かは要確認です。
    しかし、一つにまとめられているという点では価値ある文書であると思います。

    • 匿名さま
      ざっと読みました。
      嫌な記憶が蘇ってくる感じですね。
      是非ハンネを決めて、コメントしてくださいな。

    • 匿名のコメント主様

      URLのご教示大変ありがとうございます。せっかくですので、いずれ当ウェブサイトでも取り上げたいと思います。
      引き続きのご愛読とお気軽なコメントのほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

  • セメント「菅氏の支持率上昇は安倍疲れ」
    だんな「菅氏の支持率上昇は野党疲れ」

    何故野党が、改革革新で無く守旧(保守ではなく)なのか?
    韓国と同じで、昔の方が都合が良かったからですよね。
    韓国は日韓パートナーシップ、野党は民主党政権。
    そこに戻したいんだと思います。
    まあ、もう戻らないんですが、おんなじ様な事を続けて、日本国民に飽きられ、呆れられていると言うのが、私の認識する現状です。
    どっちも無くなって困る事も無いし、清々すると思いますよ。
    賞味期限が切れてもお店に置いてある、季節限定品。

    • 先日、いつものBS番組で橋下徹氏が「なんで野党の支持が伸びないんですかね~?」などとのたまっておられましたが、「それはあの無責任で破廉恥な旧民主党政権の残党が今ものさばってるからでしょう」と内心でつぶやいておりました。

      • 現状を憂うる者さま
        橋下徹氏は、知ってて誰かに言わせたかったんじゃないんですかね。

  • 過去に存在した非自民非共産のグテグテぶりに、アク抜き前の共産を加えたら・・。〔ソウゾウモシタクナイ。

    ベースの異なるラーメンを考えもなく混ぜ合わせたところでモノになるとは思えないんですけどね。

    *´蝕中毒ラーメン´の「五つ星評価☆⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎🇨🇳」に騙されてはいけないのです・・。

  • 新宿会計士様いつもお疲れ様です。

    私自身はすでに興味もなく、建設的な意見を知りたいというのが本音ですが、ダメなものはダメと言い続ける事も大切ですね。

  •  独断と偏見かもしれないと、お断りしてコメントさせていただきます。
    (なにしろ、自分でも「マサカ」と思うので)
     もしかしたら、「たとえ食中毒を起こすラーメン屋でも、ほかに食べ物がなければ、このラーメンを食べるしかない」と考えているのでは、ないでしょうか。
     駄文にて失礼しました。

  • マスクの着用有無でホリ◯モンとトラブルになったとされる餃子屋さんが、クレームの電話等が殺到した事で休業に追い込まれたそうです。
    少しだけ、野党とマスメディアと持病が悪化して辞職に追い込まれた某政治家の関係に相似しているかもしれません。

  • 更新ありがとうございます。

    立憲民主党の辻元清美氏、菅総理をニュートラルだとか好き勝手言ってますが、まず自分の関西生コン組合との関係をスッキリ白状して欲しいですね。あれだけ「モリカケ」で「ソーリ」「ソーリ」としつこく迫って、安倍総理の体調悪化の一因になったと思います。自分は釈明ナシか?

    が、菅首相は干支が同じだろうが辻元氏をバッサリやってくれるでしょう。こんなのが旧立憲民主党のエース級だったとは情けない党ですね。しゃべり方のしつこさ、出自も怪しそう(あ、エビデンス無いから止めます)。

    国会議員が15人程度に落ちた国民民主党ですが、アノ山尾志桜里議員が愛知県から東京選挙区比例区に移りました。玉木氏が「山尾なら30万票以上取れる、1議席増える」と決心したからだそうです(デイリー新潮)。

    https://www.dailyshincho.jp/article/2020/10010600/?all=1

    国民民主党は官吏を吊し上げ、恫喝する場に不参加なのは改善された点。このままずっとその姿勢で、政策提案を出せば国民の「どうしても自民党は嫌い。公明党は学会の臭い。日本維新の会は大阪臭でイヤ」という有権者は取り込めますよ。しかし、野党絡みは大したニュースおへんな(笑)。

  •  リンク先の辻本氏の記事、かなり面白いですね。菅総理のことは褒め殺しのつもりが本当に褒めちゃっている。安倍前総理については
    >「少し気に障ることがあると、ヤジ飛ばしたり、質問に答えずに怒り出す。ああいうタイプの人って、ほかの仕事できないよね。自民党では7年8カ月持ったけど、社長とか上司があんなのだったら、その会社は持たないよ」
     つまり総裁・総理大臣で上手くいったのだから、天職だったということでしょう。社長じゃなくて総理大臣で本当に良かった!
     あと辻本氏が社長とか上司だったら、上記がそのままご本人に当てはまり、社はもたないというか多分辻本氏が逮捕されて終わりでしょう。かじりついてでも議席を手放さない方が良いかと思います。不逮捕特権的な意味で。

  • 野党は、学術会議の件で、いつまでやるつもりなんだろうね。
    叩けばホコリばかりしか出て来ないのに。
    二番じゃ駄目なんですかって言って、科研費を削っていた連中が、「学問の自由」つっても、普通の先生方は、相手にしてくれないよ。

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