日韓関係悪化:米国の責任に言及しないグリーン氏
先週金曜日、韓国メディア『中央日報』(日本語版)に、米戦略国際問題研究所(CSIS)の上級副所長であるマイケル・グリーン氏が「菅義偉時代でも韓日葛藤解決は難しい」、「韓国と日本は共に葛藤の対価を支払っている」、「韓日両国は小さな事案から少しずつ協議を詰めていくときだ」などとする、極めて無責任な論考を寄稿しています。米国自身の責任や、韓国が米韓同盟を破壊しようとしていることなどについて、まったく言及していない時点で、いい加減、ウンザリします。
グリーン氏「韓日葛藤解決」
先日よりしばしば報告しているとおり、当ウェブサイトでは最近、数日前の話題・記事などを、かなり遅れて紹介する、という機会が増えています。
照会が遅れてしまうような理由について明かすつもりはないのですが、ただ、当ウェブサイトで紹介するまでタイムラグがあるというのは、決して悪い話ではありません。というのも、これらの話題のなかには、数日経過させることで、結果的にじっくりと「熟成」することができることもあるからです。
そんな話題のひとつが、韓国メディア『中央日報』(日本語版)に掲載された、米戦略国際問題研究所(CSIS)上級副所長であるマイケル・グリーン氏が執筆した、次の記事です。
【グローバルフォーカス】菅義偉時代でも韓日葛藤解決は難しいもよう
菅義偉首相は韓日関係に変化をもたらすだろうか。彼のニックネームは「解決者」だ。しかし韓日葛藤の打開は期待しにくい。<<…続きを読む>>
―――2020.09.25 09:23付 中央日報日本語版より
記事の冒頭でさっそくのけぞってしまいました。不肖、菅義偉総理大臣のニックネームが「解決者」だというのは、初めて知りました。著者自身の不勉強の至りですね。
グリーン氏の「日韓どっちもどっち」論
正直、この記事がグリーン氏の原文どおりなのかどうかはよくわかりません。おそらく英語で執筆され、それを韓国語に翻訳し、さらに日本語に翻訳したものであると思われるのですが、原文に含まれているニュアンスが損なわれている可能性もあるからです(韓国メディアにはありがちですが…)。
ただし、以下ではグリーン氏が本当にこのように執筆したとする前提で、この文章をレビューしてみたいと思いますが、冒頭の記述以上に気になったのはグリーン氏が開口一番、「日韓葛藤の打開は期待しにくい」と断言している点です。
グリーン氏はまず、2015年の日韓慰安婦合意について、韓国政府が(※あるいは文在寅(ぶん・ざいいん)政権が?)「不当だと主張している」のに対し、日本側はこれが「最終的・不可逆的な解決だったという立場を守っている」という点を指摘。
あわせて、2018年10月と11月の自称元徴用工判決問題を巡っても、日本政府が「一方的な協定廃棄は国際法違反だ」としている、などと述べているのですが(細かい表現の稚拙さには、この際目をつぶります)、これこそがグリーン氏にいわせれば「弱り目に祟り目」、というわけでしょう。
そのうえでグリーン氏は、こうした個別の事件だけでなく、「地政学的・理念的観点」からも、問題がさらに深刻であると述べます。というのも、日韓両国はともに、米国との同盟関係を「最も固く維持している」一方で、同盟の方向性自体は両国で異なっているからです。
具体的には、日本は「中国の覇権主義的野望に対抗して米、豪、印の4ヵ国との協力体制を推進し、インド太平洋地域の領域内協力を強化」しているのに対し、韓国は「米中経済葛藤で戦略的あいまいさを維持している」、などとした上で、次のように述べているのです。
- 日本指導者は韓国が中国側に加わり日本の戦略的利益を阻害していると考えている
- 韓国指導者は日本がインド太平洋戦略で北東アジア内の競争を深化させて韓国の立場を難しいものにしていると考えている
まるで「日韓どっちもどっちだ」、とでも言いたいかのような文章ですね。
グリーン氏の主張の卑劣さ
ここまで読んでいて、思わず、「おいおい、ちょっと待てよ」と文句のひとつもつけたくなります。日韓関係の悪化における米国の責任を、グリーン氏は完全に無視しているからです。そもそも論として、2015年12月の日韓慰安婦合意について、守らせる責任は米国にもあります。
バラク・オバマ米大統領(当時)が朴槿恵(ぼく・きんけい)韓国大統領(当時)に対し、「正義のある結果を得た朴大統領の勇気とビジョンを高く評価する」と述べたと韓国政府自身が発表しています。
オバマ氏 慰安婦問題妥結を評価=「朴大統領の勇気」
―――2016.01.07 13:52付 聯合ニュース日本語版より
慰安婦合意自体、事実上、米国の後ろ盾を得てなされた(というよりも当時の副大統領だったジョー・バイデンらの強い圧力があった)ものである以上、この合意の履行に、米国自身が連帯責任を負わなければならないことは当然のことでしょう。
また、現在の日韓関係がギクシャクしていることは、韓国国内で国際法に違反した最終判決が日本企業に対して下されたからであり、法と正義を大事にする米国としては、こうした無法な判決を支持するということがあってはなりません。
それなのに、グリーン氏の主張は、いずれの問題に対しても「他人事」を貫いているのです。まるで、「日韓それぞれに言い分がある」とでも言わんばかりの態度ですね。
さらに問題なのは、「自由で開かれたインド太平洋構想」や「クアッド(日米豪印連携)構想」については、もともとは日本が積極的に推進しているフシがあることは事実にしても、日本「だけ」が推進したものではない、という事実を無視している点でしょう。
とくに、米中対立構造自体は日本ではなく米国の問題です。そして、アジアにおける中国の覇権主義に立ち向かおうとする日本の態度は、米国の国益に合致こそすれ、米国にとって決して否定的なものではありません。
それどころか、米国を代表するシンクタンクの副所長という立場にあるグリーン氏が、本来ならば舌鋒鋭く批判しなければならないのは、米国の同盟国でありながら米中との間で戦略的曖昧さを堅持する韓国の無責任な態度であるはずです。
韓国の戦略的曖昧さは、米韓同盟を滅ぼしかねませんし、そうなると米国の国際戦略にも何らかの影響は生じるでしょう。それを、「日本が~」、などと述べるのは、責任転嫁以外の何物でもありません。
菅総理には原理原則を大事にしてほしい
グリーン氏の論考では、これ以降、「岸信介前首相」(※原文ママ)の孫である安倍晋三総理と異なり、菅氏が「農夫の息子」(!)であり、「政治的・理念的遺産がない」、など、菅総理の出自などをもとに、「権力を利用して実質的な成果を出す人物」などと評しています。
そのうえで、「韓国と日本はともに葛藤の対価を支払っている」、「いまは両国の首脳が小さな事案から少しずつ協議を詰めていくときだ」、と結論付けているのですが、こうした視点にも、強い違和感を覚えざるを得ません。
なぜなら、昨今の日韓関係において、関係を破壊しようとしている全面的な加害者は韓国、全面的な被害者は日本であって、日韓関係悪化局面において、日本には何の落ち度もないからです。
「農夫の息子」(※原文ママ)という出自はともかく、菅総理が現実的な課題に対処する実績を積み上げ続けて来たことはたしかだと思いますが、それと同時に、少なくとも原理原則を踏み外すような人物でもないと思います。
菅総理は内閣官房長官時代から、たとえば自称元徴用工判決問題などを巡って、「韓国側の責任で解決しなければならない」などと一貫して述べ続けていましたし、先週末、韓国側の要求で開かれた会談でも、これらの問題にキッチリと言及しています。
「日韓葛藤」とやらの原因を作ったのが、100%、韓国の側であることを思い出すならば、それも当然の話です。そして、菅総理がこうした原理原則を大事にするのであれば、おそらく日本国民もその姿勢を支持するのではないでしょうか。
インチキ外交はこれから活発化する
こうしたなか、普段から当ウェブサイトで申し上げている、「韓国と北朝鮮が5つのインチキ外交を好む」という命題を思い出すと、このグリーン氏の論考の位置付けがおぼろげながら見えてきます。
【参考】韓国と北朝鮮が大好きな5つのインチキ外交
- ①ウソツキ外交…あることないこと織り交ぜて相手国を揺さぶる外交
- ②告げ口外交…国際社会に対してロビー活動を行い、相手国を貶める外交
- ③瀬戸際外交…協定・条約の破棄、ミサイル発射、資産売却などの不法行為をチラつかせる外交
- ④コウモリ外交…主要国間でどっちつかずの態度を取り、それぞれの国に良い顔をする外交
- ⑤食い逃げ外交…先に権利だけ行使して義務を果たさない外交、あるいはドロボー外交
今回、パターンとしては②でしょうか。
中央日報は、「米国を代表するシンクタンクの上級副所長様が韓日葛藤について韓日双方に責任がある」などとする論考を掲載することで、結果的に「韓日問題悪化を巡っては、米国も『韓日双方に責任がある』と見ている」という印象を植え付けようとしている、という見方もできるからです。
いずれにせよ、日韓関係がこれから破綻に向かうにつれて、このマイケル・グリーン氏のような無責任な論考が増えて来ることは間違いないと見ているのですが、いかがでしょうか。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
読者コメント欄はこのあとに続きます。当ウェブサイトは読者コメントも読みごたえがありますので、ぜひ、ご一読ください。なお、現在、「ランキング」に参加しています。「知的好奇心を刺激される記事だ」と思った方はランキングバナーをクリックしてください。
ツイート @新宿会計士をフォロー
読者コメント一覧
※【重要】ご注意:他サイトの文章の転載は可能な限りお控えください。
やむを得ず他サイトの文章を引用する場合、引用率(引用する文字数の元サイトの文字数に対する比率)は10%以下にしてください。著作権侵害コメントにつきましては、発見次第、削除します。
※現在、ロシア語、中国語、韓国語などによる、ウィルスサイト・ポルノサイトなどへの誘導目的のスパムコメントが激増しており、その関係で、通常の読者コメントも誤って「スパム」に判定される事例が増えています。そのようなコメントは後刻、極力手作業で修正しています。コメントを入力後、反映されない場合でも、少し待ち頂けると幸いです。
※【重要】ご注意:人格攻撃等に関するコメントは禁止です。
当ウェブサイトのポリシーのページなどに再三示していますが、基本的に第三者の人格等を攻撃するようなコメントについては書き込まないでください。今後は警告なしに削除します。なお、コメントにつきましては、これらの注意点を踏まえたうえで、ご自由になさってください。また、コメントにあたって、メールアドレス、URLの入力は必要ありません(メールアドレスは開示されません)。ブログ、ツイッターアカウントなどをお持ちの方は、該当するURLを記載するなど、宣伝にもご活用ください。なお、原則として頂いたコメントには個別に返信いたしませんが、必ず目を通しておりますし、本文で取り上げることもございます。是非、お気軽なコメントを賜りますと幸いです。
コメントを残す
【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました
自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
この肩書きでこの文章書いたら中央日報は結構高値で買ってもらえそうだなと単純に感じました。いい商売だなぁ
おっと名前抜けてました
【ベルリンの公共の場に慰安婦像を設置】
소녀상, 베를리너의 일상속으로..獨공공장소 첫 설립
https://news.v.daum.net/v/20200927072911650
ドイツの公共の場に初めて慰安婦像が設置された。
ドイツの民間ではなく、公共の場というのが重要です。
ドイツの市民団体・コリア協議会は日本の妨害に備えて、政治的な目的はないと
得意の嘘により地元を説得。当局の許可が下りました。
韓国の団体は日本に妨害しないよう呼び掛けている。
これは日独の国交問題になります。
日本政府はドイツ政府に抗議をして即刻撤去を求めるべきです。
この慰安婦像の除幕式は明日9月28日に行われます。
式には寄付金不正使用で調査されている、あの慰安婦支援団体・正義連の理事長と、
証言が何度も変わる嘘つきババアの元慰安婦の李容洙がビデオメッセージで参加します。
この情報をドイツの日本大使館、外務省がキャッチしていなかったとしたら問題です。
捏造された歴史で日本の国際的な品位を下落させようとする反日韓国に対し外務省には、
ちゃんと働いてほしいものです。
マイケル・グリーン氏は、日韓間の軋轢とその原因はある程度把握しつつも、それをうまく収めるには日本にしわ寄せするのが米国にとって一番都合がよいという考えの方だというい印象を受けています。そしてその傍迷惑な方針は、日本の忍耐によって今まではまあまあ機能してきました。しかしながらその態度は韓国に対する誤ったメッセージ(米国は血盟、韓国>日本)となって伝わってしまい、韓国の増長と暴走を招き、現在の米国乗って不都合な状態を招いてしまっています。途中は良さそうでも結果として失敗だったのです。
グリーン氏、このままでは立場がないですよね。
残念ながらグリーン氏は自論の誤りを認めるより、旧来の方法での糊塗を選んだように感じられます。韓国の異常性を理解できず、より詳しい日本の側に論点を持ってこようとしている感が強いです。
中央日報は多分、グリーン氏の原稿をかなり我田引水的に歪曲していると思います。なんせ首脳会談の結果でさえ歪曲して発表する国ですから。そしてグリーン氏もそれを知りつつ黙認しているということではないでしょうか。これまで米国にとり日韓の諍いは、表では日米韓同盟が弱体化するなどとキレイごとを言いますが、裏では日本牽制のために必要なことと思っていたからです。いわゆるdvide et impera(分割統治)という訳ですね。
この戦略は、冷戦時代(韓・中の国力が、日本のそれに較べそれ程でない)であれば良かったのかもしれません。しかし中韓が国力を付けた現在では最善かどうか疑問です。特に米中対立が激化し、韓国も米国の言う事を聴かなくなっています。ですから近い将来、この米国の戦略は見直しされる気がします。(甘いかな?www)
はぐれ鳥 様へ
私もし宇思います。
韓国の色眼鏡を通して「見せてもらう」のでは本有の事は分かりません。
会計士様には申し訳ありませんが、論評にも値しないと思います。
グリ-ン氏がガ-ス-なら、「そんなことは言ってない」と言う処です。
✖私もし宇思います
〇私もそう思います
重箱の隅ですが、一番上なので、
米戦略国際問題検収書→米戦略国際問題研究所ですね。
最初に、日韓関係の悪化について、アメリカ政府関係者が、責任を認める事は無いと思います。
マイケル・グリーン氏は、定期的に中央日報の【グローバルフォーカス】に登場する人物で、韓国のロビー活動の成果の一人でしょう。
かと言って、韓国べったりの記事ばかりでも有りません。
国連演説で、文大統領が「終戦宣言」発言をした際には、「米国の立場とこれほど大きく外れた演説見たことない」と批判しています。
https://s.japanese.joins.com/JArticle/270583
CSISとしては、日韓関係が良好な方が、仕事がしやすい(楽だから)から、今回の記事の様な発言に、なっているんだと思います。
QUADの会議で、ポンペオ国務長官が、来日し韓国は別に訪問する様です。日米韓の枠組みの中からの韓国外しは、これ以外にも進んでいくでしょう。
日韓関係の悪化は、アメリカにとってマイナスだけど、関係改善の仲裁をするレベルでは、無くなっていると思います。
スチューピッドな大統領を仰ぐ国は、「米韓関係が悪くなったのは、日本のせいニダ」というでしょう。
だんな 様
誤植ご指摘ありがとうございました。
引き続き何卒よろしくお願い申し上げます。
>>だんな様
中央日報の記事を読みました。
>グリーン元補佐官は…また、1928年にフランク・ケロッグ米国務長官とアリスティード・ブリアン仏外相が戦争放棄条約(ケロッグ=ブリアン条約)を主導したが、10年後に日本の満州侵攻を皮切りに第二次世界大戦の勃発を防げなかったことを例に挙げた。
(投稿者注:パリ不戦条約のこと)
1938年頃に日本が第二次世界大戦を起こした(とグリーン氏が言った)んですって。
ここも中央日報のねつ造くさいなー(満州事変は1931年)。
更新ありがとうございます。
コメントするのも馬鹿らしいなーと思ったのも事実なんですが、阿呆らしいけど米戦略国際問題研究所の上級副所長であるマイケル・グリーン氏が、こんな意識でいるのかと思うと、悲しくなります。
ナニ?「農夫の息子」「菅氏は解決者」「日韓どっちもどっち論」?。日本と韓国を同じ仲間の如く、並べ立てるように書くな。極東人でもまっったく別物で、理解し合える部分は無い。
日韓関係の悪化について米国の責任を、グリーン氏は完全に無視している。慰安婦合意もオバマ氏時代のバイデン氏の圧力があった。 いつも民主党政権の時は米国も対韓対中政策が甘いネ。
言っとくけど、日米関係はここ8年間ほど、大変な蜜月時代だった。菅氏も同じ路線を引き継いでいる。韓国はどうだ?李明博に朴槿恵に文在寅、米韓関係は悪くなる一方だよ。特に今の文は米国をはじめ、自由民主主義諸国の敵国である。貴方は、何をいったい研究してるのか!
毎々の執筆、ありがとうございます。
CSISのホームページで記事の原文が無いかなぁ。と探してみたのですが、探し方が悪いのか、見つけ出せませんでした。
https://www.csis.org
元々の論考を寄稿したマイケル,J,グリーン氏はCSISでは副所長兼日本ディベート議長にあるようで、同じくCSISには、ボニー,チャン氏(中国電力プロジェクトフェロー)やスー,ミ,テリー氏(ソウル出身でCSISでは韓国ディベート議長)という中韓系と思わしきメンバーもおります。
想像の域を超えませんが、マイケル,J,グリーン氏は韓国サイドの意向を汲んで 自転車の修理ばかりしている氏の仰るような発言(寄稿)をしているのかなと思われます。(お金ですかね?)
なお、HP内にはWeb_Project内のBeyond_Parallelに米韓同盟の今後に関する寄稿もあるようなので、時間のある時に読んでみようと考えています。
失礼致しました。
記憶している限りでは、マイケル・グリーン氏と言えば、日韓間の問題についてはいつでも韓国の肩を持ち、日本側の自制と譲歩を求めてきた人であるという印象があります。これまでも時々韓国を非難するような文章を書いたこともありましたが、その時も「*あの*グリーン氏が韓国を非難するのだからよほどのことなんだろう」と思ってました。
そのような観点で見ると、今回の文章のように日韓双方の自制を求めるというのは、日頃のグリーン氏のスタンスからすれば、むしろ日本寄りの文章であるとすら思います。さすがのグリーン氏も、現在の状況を日本側のせいだけにはできなかったということなのではないかと。
もっとも、中央日報はグリーン氏に限らず元々の論旨を自在に捻じ曲げることで定評があるので、どこまで元の論旨が反映されているのか一概には言えませんけど、その中央日報の手腕をもってしてもこの程度までだったとも言えます。ということは、かつてのようにアメリカが日本側にだけ譲歩を求めてくることはないのだろうなという観測が成り立つでしょう。
アメリカという国の成り立ちを考えると、たとえどれほどの親韓派であっても、裏切者を擁護することはできません。そして、現在の韓国政府が日々裏切者としての実績を積み重ねていることを考え合わせると、アメリカがいつ大きな決断を下すのか、あるいはすでに下しているのか、おそらく遠からず判明するのではないでしょうか。
「日本がまた韓国を排除!」日本政府が中国に対抗する為技術先進国で構成された輸出規制協議体を設置、しかし韓国だけ除外
シンシアリーさんのブログより
https://sincereleeblog.com/2020/09/27/whywhy/
日本政府は、技術先進国だけで構成された輸出規制協議体を設置し、中国を牽制する案を米国や英国、ドイツなどに提案する方針だ。韓国は、日本が構想する協議体に招待される可能性は低いものとみえる。
日本経済新聞は27日、日本政府が人工知能(AI)と量子コンピューターなど最先端技術が中国の軍事力増強に活用されることを遮断する為、最先端技術を保有している国が一堂に会して輸出規制標準案を作ろうと提案する計画だと報道した。
韓国政府「許せないニダ! 何で韓国を排除するニカ??」
日本政府「だって『先進国」って、言ってるだろ。」
匿名希望の平民さま
先端技術は安全保障と同じという観点から、技術先進国だけで構成された輸出規制協議体を設置するという考え方は、正しいと思います。
今の国際情勢なら、言い出しっぺが日本の方が、アメリカ主導よりも、話が纏まり易いと思います。
さて、除外される韓国ネット民は、「韓国の方が日本より技術先進国だから、除いたのだ」という考え方の様です。
QUADの件で韓国は、中国からの経済制裁が怖くて加入する事が出来ません。米中の選択をしなくとも、選択をしない国を増やして、韓国外交の可動域を広げる願望を持っています。
韓国はリスクが頭に無い国だから、選択しない事で、先端技術が入って来なくなる(例えば半導体製造装置)事は、結びつかないでしょう。
将来は、多分協議体のメンバーの国の中だけで、機械や原材料が流通して、半導体や最終製品の供給先も、アメリカチーム側に付かないと、供給されない様になると思います。
韓国が選択しなくとも、大丈夫だと考えていた事が、時間と共に徐々に削られて行くんだと思います。
必ず「日本が悪いニダ」の話になる案件で、明日の韓国新聞には、僻み丸出しの記事が、出て来ると思います。
変な大学教授が、韓国の何とかランキングは、日本より上だから、韓国は先進国で、参加する資格が有るとか言い出すんじゃ無いかなぁ(妄想)。
卑劣と来ましたか…(笑)
日本の皆様には嫌われ者のマイケル・グリーン氏、ブッシュ政権時の大統領補佐官を務め、安倍晋三前首相とは懇意にしていて、良く言えば日米のパイプ役、悪く言えばジャパン・ハンドラーズの有力な一人と目されている人物です。
ですが、少しは氏を弁護してみたいと思います。
この記事を取り上げなくては、マイケル・グリーン氏に対する評価は片手落ちとなるでしょう。
https://news.yahoo.co.jp/articles/db00a4b13e15661f6753272d784007bc0825c00a
米国の日本専門家が安倍首相に送る最大級の賛辞
「安倍首相は、米国、インド、オーストラリアが熱心に支持し、南アジア、東南アジア、欧州の多くの国々も歓迎している“自由で開かれたインド太平洋の大戦略”を確立した」
「海洋民主主義国の緊密な協力によって支えられた自由で開かれたインド太平洋に対する安倍氏のビジョンは重要な意味を持っており、米国、オーストラリア、インドのアプローチを組み立てる役割を果たした」
最後に「安倍氏の後任候補の中には、同氏と違う方向性を提示している者は一人もおらず、それこそが、安倍氏の遺産を示す最も重要な証拠と言えるかもしれない」と述べています。
『安倍氏の後任候補の中には、同氏と違う方向性を提示している者は一人もおらず』(笑)
いやはや、最後まで日本を罠に嵌めようという執念、この老獪ぶり…(笑)
https://www.asahi.com/articles/ASN8033S4N8YUHBI029.html
米国から見た安倍外交の功罪 一致した識者2人の評価
ワシントン=園田耕司2020年9月1日15時00分
■マイケル・グリーン氏 元国家安全保障会議(NSC)アジア上級部長
日本の外交政策において、安倍首相は吉田茂元首相以来、最も重要な政治指導者だったと思う。小泉純一郎元首相も日本に自信を取り戻させたという意味で非常に重要だったが、安倍氏の外交政策の成果は、数十年にわたって続くものだ。
まず対中政策においては、安倍氏は、日本が中国に「いじめられる」存在ではないことを実証した。中国は当初、アジアと国際社会で安倍氏を孤立させようと試みたが、安倍氏は国際社会において日本の方が中国より信用される国であることを示し、打ち勝った。
『安倍の葬式はウチで出す』と宣言した朝日新聞ですら、ネットに取り上げられないよう間隙をぬって、こんな記事を出しています。(笑)
果たして、マイケル・グリーン氏は日本と韓国のことについて何もわかってないのでしょうか?
袋小路の日韓と北東アジアの安全保障:戦略的思考で歩み寄りを
https://www.nippon.com/ja/in-depth/a06403/amp/
私はホワイトハウスや戦略国際問題研究所(CSIS)にいた間、何度か文在寅氏と話をしたことがあり、個人的には彼が生来の反日派とは思っていない。だが、現在の青瓦台は進歩派の人々であふれており、彼らは財閥や外務省、米韓同盟、対日関係など、韓国における全ての保守派支配構造を弱体化させることを目指している。
韓国の進歩派の保守派組織への全面的な攻撃姿勢はある意味、民主党の鳩山政権下で小沢一郎氏が行った、経団連や外務省、日米同盟など標的にした攻撃に似たものがある。
韓国がもたらした関係悪化
文在寅大統領は、4つの面で日韓関係の危機をもたらした。第1の打撃は、1965年の日韓国交正常化条約で韓国政府が全ての賠償請求権を放棄したにもかかわらず、原告が三菱重工などの日本企業を訴えることができると判断した韓国最高裁の決定についてだ。(以下略)
氏はすべて、わかっていますね。小沢一郎氏のもと民主党政権下の日本なんかとんでもない。こんな日本など犯罪国家に仕立ててしまえと、李明博元大統領が慰安婦問題を提起したと同時に、同氏は『従軍慰安婦問題で日本が勝利することはない』と高らかに宣言しました。
そんな同氏もオバマ政権下で米国務省のもとに日韓慰安婦合意の締結に奔走し、締結後にはその事績を自ら高く評価しています。
マイケル・グリーン氏としては、同盟国である日本と韓国を同時に守らなくてならない立場でしょう。
ですが、本音では慰安婦合意を破り、日韓GSOMIAを破棄しようとする文在寅政権の韓国に怒り心頭である記事もあります。
同時に、将来において韓国との同盟関係が切れることがあったとすれば、『トランプ大統領が文在寅大統領を意味もなく嫌い邪険に扱ったから、「韓国という大切な同盟国(笑)」をアメリカからむざむざ去らせてしまう結果になったのだ』という口実を作って、トランプ政権を責めようと身構えている立場にもある人物です。
その人物自らが韓国を邪険に扱い、韓国との同盟関係を切らせてしまう責任を自らに負ってしまうわけにはいきません。そこで、こんな苦しい記事を中央日報に載せるはめになったわけなのでしょう。(笑)
いやはや、これは果たして同氏を弁護したことになるのでしょうか?(笑)
名無Uさん さま
私もグリーン氏、擁護派です。
新宿会計士さんは、前からこの人好きじゃないんですよね(私見)。
グリーン氏は、今の日本と韓国の事について、客観的な現状認識は、出来ていると思います。
ただ、韓国人が何故世話になった日米から、離れていこうとするかが、分からないんだと思います。
韓国が中国に付こうとするのは、経済的な理由と元宗主国だから。北朝鮮と統一しようと思うのは、同じ民族だから。という理解なんじゃないかな。
また、アメリカ人のインテリに「恨」は、理解されないんじゃ無いかなぁ。存在も知らないかもしれない。
中国は、朝鮮人を良く分かっていて、扱いにも慣れている。
アメリカが、悪いんじゃ有りませんが、これが、米中の韓国に対する差だと思います。
だんな様へ
マイケル・グリーン氏そのものを評価することは、最終的に至難の技だと自分は考えています。
人物の評価において、素晴らしい面もあれば、『あれっ?』という面もあります。
ヤヌスの鏡のように、阿修羅像の表情のように、人間は常に多くの側面を持っていて、良い面悪い面、両面の評価を同時に下すものだと思っております。
マイケル・グリーン氏はその典型というべき人物で、日米関係、米韓関係における一つのキーワードだと、自分は追っておりました。
そうしたことは安倍総理もよくわかっていて、グリーン氏と懇意にしていた一つの理由なのかも知れないと考えています。
だんな様から返信をもらえて嬉しいです。
私もけしてマイケル・グリーン氏がおバカだなどと思っているわけではありません。彼の発言には多くの場合何らかの政治的意図が込められており、発言を額面通りに受け取るのは危険であると考えています。つまり、過去の彼の「韓国上げ日本下げ」と受け取れるような発言は、その方がアメリカにとって政治的に都合が良いという意図が裏にあったのだろうと推測します。少なくとも、過去において、日韓間の摩擦はアメリカにとって政治的にマイナスであり、日本を押さえることで摩擦を解消する方が、日本への牽制という意味を含めて、アメリカにとって都合が良かったからです。
しかしながら、アメリカの相対的な国力低下を受けて辺りを見回してみると、どうやらいろいろと見込み違いがあったらしいことにようやく気付いたのでしょう。中国はちっともアメリカ的価値観に染まろうとはしないし、韓国の言動は支離滅裂さを増す一方だし、日本を押さえつけることが必ずしもアメリカにとって利益になるとは限らないことに少々困惑気味なのではないかと感じます。今回のグリーン氏の歯切れの悪い発言など、その表れでしょう。
結局のところ、グリーン氏を含むアメリカ人は、いまだにアジアが理解できてないのだと思います。例えば、中国人の考える「法」とアメリカ人が考える「法」とでは、意味合いも位置づけも全く異なります。また、韓国人にとっての朝鮮式朱子学による呪縛の強さや”ウリとナム”の絶対的な懸隔など、およそ理解が及ばないところなのではないかと思います。それは、過去150年以上に渡って、アメリカのアジア外交が悉く失敗に終わってきたことを見ても明らかです。
グリーン氏は、アジアで何が起きているのかはよくご存じなのでしょう。しかし、「なぜ」が判っているようには見えません。安倍前首相はそんな彼らの「啓蒙」に努めてきたようですが、やはり未だ不十分なんだろうなと感じています。
御意。我が意を得たり。私が常々申し上げている「米国のインテリジェンスは当てにならない」「米国はアジアを理解できない」です。
今は酔っ払っているので、詳しくは機会を改めて。
「しかし韓日葛藤の打開は期待しにくい。両国問題はどちらか一方が政治的損失を甘受する譲歩を受け入れないことには解決できない。」
このようなマイケル・グリーン氏の考えは完全に間違っています。「日韓のどちらか一方が政治的損失を甘受する譲歩を受け入れる」以外に、第3の解決法があるからです。それは、「日韓のどちらも政治的損失を甘受する譲歩を受け入れない」という解決法です。
この方法では、近い将来、韓国は、「➀日本企業の差押財産を現金化する」か、「➁日本企業の差押財産の現金化を断念し、棚上げする」か、いずれかを選択せざるを得なくなります。
韓国が①を選択すれば、国際法に基づき、日本政府が総力を結集した「対抗措置」を実施し、この「対抗措置」に韓国が耐え切れるかどうかで勝敗が決し、解決します。
韓国が➁を選択すれば、韓国内部で「現金化支持派」と「現金化反対派」の内ゲバが発生します。
この内ゲバで「現金化支持派」が勝利すれば、韓国が➀を選択したのと同じ経緯で解決しますし、「現金化反対派」が勝利すれば、現金化は実現せず、問題は解決します。
日本としては、韓国が➀を選択した場合でも、➁を選択した場合でも、満足できる結果になると思います。(仮に、韓国が➀を選択して、日本政府の「対抗措置」に耐え切ったとしても、国際法違反が続く限り「対抗措置」は維持されますから、日韓関係は「断交」に極めて近い関係になり、日本としては十分に満足でしょう。)
こちらのサイトの記事を見続けて最近思ったのですが、韓国の歴史って「ロビー活動の歴史」なんですよね。
国として生き残るために有力者にロビー活動を行い続けてきた。
ロビー活動に関しては2000年の歴史があるから、ロビー活動に関しては恐ろしく長けていて、手段を選ばない。
ロビー活動に関しては世界一の技能がある国家と思った方がいいのかもしれません。
当該記事を読みながら相変わらず中央日報はずれているな、はっはっは、と笑い最後に記者名を見てマイケルグリーンが出て来て驚く二段階にびっくりの記事でした。しかし知日派と名乗る人でまともな人を見たことがないですね・・
サムネの写真の笑顔とタグのシンプルさがいいですね。
いつも知的好奇心を刺激する記事の配信ありがとうございます。
韓国人が日本を序列の下位に位置付けている根拠は前も書きましたが、
①アメリカのウィルソンが国際規則に昇華させた「民族自決」の美名で韓国人は半島で好き勝手にできる。
②国家の位置が日米と中ロの両勢力の緩衝地帯に存在するのでどちらからも自分を必要とするために裏切りを含めて好き勝手にできる。
③アメリカが日本への制御をする勢力として少数派の朝鮮民族を必要とするために日本を序列の下位に位置付けて好き勝手にできる。
④日本が韓国に虚偽の名目だろうが何だろうが望むモノをアメリカの圧力で与えさせられてきたので自分たちが序列の上位であると確信して好き勝手にできる。
現実に日本が以下の事ができる事からも韓国が永遠に序列上位の存在として好き勝手にできる。
・日韓基本条約
・新日鐵からの鉄鋼技術
・三菱自動車からの自動車技術
・韓国の要求に応じた日本政府の閣僚更迭
・日本農家からの種苗
・アジア太平洋女性基金
・慰安婦名目の10億円
・etc.
全部アメリカが韓国の為に日本に押し付けた実績である。
これだけ日本が韓国に嘗められるのはこれだけの実績が有るからです。
日本にとっては妄想と思える事ですが韓国にとっては確信のある根拠であると思います。
根治策は空理空論原理主義者である当方の貧弱なオツムでは2つしか浮かびません。
案①日米が再度総力戦を実施して日本がアメリカを核兵器を使ってアメリカ国民を一人残らず焼き払って絶滅させる。半島の住人はまるごと日本と合邦して世界の最上位民族として他国から富と利益を搾取する地位につくと思います。
案②朝鮮半島という緩衝地帯に住んでいるという現実を破壊し半島から主権を取り上げた上で別の遠く離れた僻地に追い払い序列社会の最底辺の存在として弾圧と蔑視の下で生存だけは許す恩恵を与える。
どうせ挑発に引っ掛かり唯一の恩恵も手放すでしょうが遠い異国の空の下の話です。日本人としては知ったことではありません(笑)。
保守の論客である倉山満がいろんな著書でウッドローウィルソンを蛇蝎のように嫌っていますが、当方も同感です。条件がととのわない状況で謳われた民族自決は紛争とダブルスタンダードとモラルハザードをもたらすモノでしかないかと思います。
アメリカは責任をきちんととっていただきたいと思います。
最初から誤っている若しくは今は正しく見えているが今後誤りになるクソ空理空論の駄文は以上です。
失礼しました。
>遠い異国の空の下の話です。日本人としては
もし朝鮮半島住人総てがドナドナされて遠い異国の空の下に移民した際の日韓(元)電話会談
ムンムン∶元韓国の住人にとって日本は嘗て一つの世界国家を形成した重要なパートナーで友人で同胞である。
ガースー∶隣人でもないので重要でも友人でもましてや同胞なんて絶対にないので貴国の政府に戯言はお伝えください。
こんなやり取りが目に浮かびます(笑)。
戦略的曖昧さ容認(第2段落)。
日本が引け(第6段落)。
とにかくトップ同士が話し合うこと(第7段落)。
グリーン氏かどうか分かりませんが、メンタルは典型的な韓国人ですな。
マイケル・グリーン氏の当該寄稿の原文はこれだと思います。
https://koreajoongangdaily.joins.com/2020/09/24/opinion/columns/Japans-new-prime-minister/20200924184200367.html
私は英語に自信がありませんが、日本語版の記事にはかなりの意図的な意訳、誤訳、省略等があり、ニュアンスが相当異なっています。日本人としては不満もありますが、要するにグリーン氏は、日韓両国ではなく韓国に対して小さな当たり障りのないことから日本と協力することを勧めています。日韓の問題を解決することや韓国を中国包囲網に巻き込むことは、諦めているみたいです。
Hitomi 様
貴重な情報のご提供、大変ありがとうございます。
さっそく取り上げたいと思います。
引き続きご愛読とお気軽なコメントを何卒よろしくお願い申し上げます。
英文記事のご紹介ありがとうございます。
読んでみましたが、まず問題点としては、3つ目のパラグラフで韓国大法院判決の問題を取り上げているものの、話を端折ったのか、「韓国憲法を日韓条約の上位に位置付けていること」が問題だとしており、日韓条約に基づく日韓請求権協定に反する判決、あるいは請求権協定に基づく仲裁規定に反する行動を韓国政府が取っていることについての指摘がありません。これではなぜ日本政府が非妥協的であるのかわからなくなってしまいます。
中盤では、菅首相が安倍前首相のようなイデオローグではなく実務家であることを強調し、もしかしたら譲歩してくれる可能性もないとは決して言い切れないかもしれないという淡い願望を書いてますが、最後は過度に楽観的というか、ちょっと投げやりな感じがします。韓国人が望むような形での解決を一挙に得ることは不可能なのだから、まずは小さな一歩から始め、個人的な信頼関係を築いていくことができれば、軋轢も緩和できるかもしれない、できるんじゃないかな、知らんけど、という感じです。
総じて、日本側の非妥協的な姿勢を問題視するような文章はありませんでした。まずは韓国側から、菅首相や日本国民が納得できるような案を出せと言っているあたり、ボールが韓国側にあるということはきちんと認識しているようです。もっとも、韓国人はそこまで読み解けないのだろうなあ。
感想: “アノ”マイケル・グリーン氏がねぇ……
ニックネームが解決者…あーFixerかな?と、なんか記憶にひっかかったのでググったところ、BBCの日本語記事で「安倍氏のフィクサーとして知られる」という記述は出てきました。もっと前にも海外報道でフィクサーとは言われてたような…
おそらくは欧米での記事に出ていたFixerという評を、ニックネームだと勘違いして中央日報が直訳したのではないかな。少なくとも日本国内で「解決者」「フィクサー」だのとは呼ばれていない…ですよね?他の方の名前が検索にヒットしますがこちらも別にニックネームではない。
論外。
考察に値しない。
元々、マイケル・グリーン氏は、前回の大統領選で反トランプを標榜した、冷や飯組(http://web.archive.org/web/20161227093932/http://www.yellow-journal.jp/overseas/yj-00000413/)のようですから、もし今回、バイデン氏が大統領になったら、自分の出番だとアピールしているようにも見えます。
しかしながら、アメリカ政府が今年5月、「中華人民共和国への米国の戦略的アプローチ」として、対中国の国家戦略を大きく変えていますから、誰が大統領となろうとも、アメリカ政府はその文脈から大きく外れることはないと思います。
最近NHKに登場するなど、マイケル・グリーン氏の影響力は否定できませんが、今回の大統領選で、氏の力量が判明するのではないでしょうか。