本日の「速報」です。菅義偉総理大臣は25日、中国の習近平(しゅう・きんぺい)国家主席と電話首脳会談を行い、その結果についての会見を実施しています。
該当するリンクは、次のとおりです。マスメディアの「切り取り報道」に備えて、「習近平氏の来日についてはとくにやり取りがなかった」という部分を含め、あえて全文を引用します。
習中国国家主席との電話会談についての会見
令和2年9月25日、菅総理は総理大臣公邸で会見を行いました。総理は、中華人民共和国の習近平国家主席との電話会談について、次のように述べました。
「ただいま、中国の習近平国家主席と電話会談を行いました。習主席からは、内閣総理大臣就任へのお祝いの言葉、そしてまた、日本との関係を引き続き発展させていきたい、そうした言葉がありました。私からは、日中の安定は、2国間だけでなく、地域、国際社会のために、極めて大事なことであり、このことについて、共に責任を果たしていきたい、こうしたことを述べました。そしてまた、主席とは今後も首脳間を含む、ハイレベルの中で、2国間及び、地域、国際社会の諸課題について、緊密に連携をしていこうということで一致しました。そしてなお、習主席の訪日について、特にやり取りはありませんでした。」
―――2020/09/25付 首相官邸HPより
中国という国は、現状、利害関係の都合上、日本にとっては否が応でも付き合わざるを得ない国ですが、それと同時に基本的な価値を共有している相手ではありません。その意味では日中連携は大事ですが、深入りしすぎるべき相手国でもありません。
さらには、現在、習近平氏の来日については、武漢コロナ禍の影響で延期され続けていますが、これについてわざわざ「とくにやり取りがなかった」と述べるあたり、菅総理もなかなか意地悪な人物だと思う次第です。
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なお、これとは別に、エドワード・ルトワック氏の著書などをもとに、外交における優先事項については本日、『北朝鮮の韓国公務員射殺に見る「無責任国家・韓国」』において議論しています。あわせてご参照ください。
View Comments (11)
以前から言っておりますように、習近平氏については肩書きを「総書記」とするのがよいと考えます。
国の代表ではなく中国共産党の代表に過ぎないのですから、少くとも国賓としての来日は永遠になくなります。
日本側でどのように呼称しようが、習近平氏が中華人民共和国の国家主席であることは何も変わりません。
むしろ、そのような無意味な小細工で、却って問題が多くの人の眼から隠蔽されてしまうことを危惧します。
官房長官時代の物言いと一緒で、実務陣は動いているけど、まだ首相がどうこうってレベルにまで上がって来ていないっていう程度の意味だと思いますね。
独断と偏見かもしれないと、お断りしてコメントさせていただきます。
(なにしろ、私には菅義偉新総理の心の中までは分からないので)
日本の菅義偉新総理としては、次期アメリカ大統領がどうなるか分からないので、とりあえず中国に保険をかけておいた、というところでしょうか。(もちろん、我々にはうかがい知れない大戦略があるのかもしれませんが)
駄文にて失礼しました。
更新ありがとうございます。
「習主席の訪日について、特にやり取りはありませんでした」。日本国民が安心する一言を入れてくださった。ヨク効く一言です。
国連総会における菅内閣総理大臣一般討論演説
首相官邸のHPから
https://www.kantei.go.jp/jp/99_suga/statement/2020/0926enzetsu.html
国連総会における菅内閣総理大臣一般討論演説もよかったと思います。(スピーチが原稿を読んでる感は否めませんが、)
日本の「和をもって貴しとなす」の考えのもと言うべきことは言ってるように感じました。
拉致問題にもふれていて菅政権の不安が解消していくように思っています。
これで消費税減税をやってくれたらなおいいのですが、まずはインフレが先ですかね?全世代(年寄り)から税金を取るならインフレの方がいいと思う次第です。
大向こうを沸かせるような派手さはありませんでしたが、しっかりと地に足の着いた、そして現在日本が抱える課題と懸念にもきちんと触れた良い演説だと思います。
内容といい、訥々とした語り口といい、菅さんにとても相応しい演説でしょう。スタンドプレーの似合う人ではありませんので、真摯さと誠実さを印象付けられれば十分成功だと思います。
奇跡の弾丸様へ
ありがとうございます。
菅総理の一般討論演説の内容には、いくつかの注目すべきキーワードが散りばめられていることに気がつきました。
・国連と多国間主義の重要性
・世界の人々の命・生活・尊厳、すなわち人間の安全保障
・人間の安全保障の理念に立脚し、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジの達成に向け、「誰の健康も取り残さない」という目標
・新たな時代の人間の安全保障の考え方に立って、様々な危機を乗り越え、SDGs(持続可能な開発目標)達成をはじめとした地球規模の課題への取組を加速
一言で評すれば、安倍政権時よりも公明党色が極めて鮮明になっているようです。これらのことは、公明党が10年以上も前から口を酸っぱくして言い続けてきた内容だからです。
これは…
菅総理も安倍総理と同じく、パヨクの方々にはストーカーをされること、決定ですね…(笑)
「習主席の訪日…」というカードは、中共攻撃用のカードとしてキープしていると
解釈しております。
(当然使うのではなく、切る事により相手へダメージを与える)
持っていても、使える状況じゃないですねと言っておけば本来の効果は発揮
できませんし、相手は下手を打ったらカードを切られるという抑圧効果も
ありますので。
米中対立という乱気流(いずれにせよ、日本は無駄な出費を強いられる)の中、断片的ではあるが、日本の明るい未来がちらりと見えるような様子が喜ばしい。
菅総理のキャリアプロセスについて、中国人がおおむね好意的・さらには憧れを感じている。「いちご農家の息子がTOPに登るとは」昔の毛沢東や周恩来らが夢見た社会が日本で実現している。
さらに河野大臣の呼びかけに、与党系野党系を問わず協力を申し出る知事さんが続いていること(北海道の鈴木直道君も待ってるよ)。加えて、「日本語をもっと簡単にしよう」という運動もTVで紹介されていた。いずれも、日本社会全体が効率的になり生産性の向上につながる。
自民党の青山繁晴氏のブログの下記エントリーを見ると、この件は皆さんの予測と逆方向に進んでる気がします。
「みなさん、裏の動きの尻尾は、こうやって表に出てきます ( 習近平国家主席の国賓来日をめぐって )」
https://shiaoyama.com/essay/detail.php?id=2164
「迫り来るもの」
https://shiaoyama.com/essay/detail.php?id=2156