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韓国「日本は友でパートナー」→日本「韓国は隣国」

昨日の『韓国の要請で行われた首脳会談、日本は従来の立場主張』では、24日午前に行われた日韓電話首脳会談の内容を「速報」的に取り上げました。本稿では関連する情報をいくつか加えたうえで、ちょっとした表現の端々から見られる日韓両国の深刻な齟齬の現状について、取り急ぎ情報をまとめておきたいと思います。

韓国「日本は友人」に対し、日本「韓国は隣国」

菅義偉総理大臣が24日午前、韓国の文在寅(ぶん・ざいいん)大統領と電話会談を行ったとする話題については、昨日の『韓国の要請で行われた首脳会談、日本は従来の立場主張』でも「速報」的に取り上げました。

改めて加藤勝信官房長官や菅総理自身の記者会見などをもとに、内容をまとめておくと、次のとおりです。

日韓首脳会談・日本側の情報のマトメ
  • 今回の会談は韓国側の打診で実施された
  • 菅総理は文在寅氏に対し、「日韓両国はお互いにとって重要な隣国」、「北朝鮮問題をはじめ、日韓、日米韓の連携は重要」などとしつつも、「旧朝鮮半島出身労働者問題(※)をはじめとして非常に厳しい状況にある両国関係をこのまま放置してはならない」と伝えた
  • この会談に先立って菅総理は19日、文在寅氏に対し、同氏からの祝辞に対する謝意とともに、北朝鮮問題をはじめ、日韓・日米間協力を一層深めていきたい旨の書簡を発送している

(※「旧朝鮮半島出身労働者問題」とは、自称元徴用工問題のこと。)

ほかにも新型コロナウイルスへの共同対処など、細かい論点もいくつか含まれているのですが、大きな柱としては上記のとおりと考えて良いでしょう。

これについて当ウェブサイトとしては、「韓国側からの要請で行われたこと」、「日本政府の側からとくに目新しい主張は一切出ていないこと」に着目したうえで、「少なくとも日本側が原理原則を捻じ曲げるつもりはないという一貫した態度」のあらわれだと結論付けました。

ただ、これに昨日紹介し忘れた記事を1つ追加しておきたいと思います。

日韓は「最も近い友でパートナー」

―――2020/9/24 15:09付 共同通信より

情報源が「あの共同通信」であるという点はやや気になりますが、その共同通信によると、韓国大統領府側は、この電話会談で文在寅氏が「韓日両国は最も近い友人でパートナーだ」と述べた、などと報じています。

これをまとめると、韓国は日本を友人と認識しているが、日本は韓国を隣国と認識している、ということでしょう。

  • 文在寅氏→韓日両国は最も近い友でパートナー
  • 菅義偉氏→日韓両国はお互いにとって重要な隣国

こうした細かい齟齬に、日韓関係の現状を見ることができる気がします。

「日本が」譲歩すべき

実際、日韓関係を破壊するような問題を韓国側が次々と作り出しているなかで、日本としては、それらのうちどれか1つでも譲歩すれば、国としての原理原則をないがしろにすることと同じです。また、貴重な政治リソースを韓国のみに浪費すべきでもありません。

したがって、韓国側の不法行為と、それに対する彼らなりの「問題解決に向けた韓日協議の提案」に対しては、わが国としては「積極的放置」ないしは「戦略的無視」を貫くという方針は、とりあえずは間違っていないと考えて良いでしょう。

ただし、日韓関係のギクシャクを、いつまでも放置していてよいわけではありません。というのも、現在のままだと、日韓関係が破綻するだけでなく、日本側にも不測の損害が生じるかもしれないからです。

この点、当ウェブサイトとしては、普段から、「日韓関係には、究極的には3つの落としどころしかない」と申し上げてきています。

日韓関係「3つの落としどころ」
  • ①韓国が国際法や約束をきちんと守る方向に舵を切ることで、日韓関係の破綻を避ける
  • ②日本が原理原則を捻じ曲げ、韓国に対して譲歩することで、日韓関係の破綻を避ける
  • ③韓国が国際法を破り続け、日本が原理原則を貫き続けることで、日韓関係が破綻する

このうち、おそらく菅総理らが(表面上は)取っている立場は、①でしょう。

普段から「韓国自身が作り出した国際法違反の状態は、韓国の責任で解消しなければならない」、「(2015年12月の)日韓慰安婦合意については、着実な履行が必要だ」などと言い続けているからです。

これに対し、『日韓関係破壊の加害者側が「日本に譲歩を」と言い出す』でも紹介したとおり、韓国国内の保守派(用日派)が志向しているのは、おそらく②です。また、日本の外務省や一部の経団連企業、河村建夫氏ら日韓議連の額賀福志郎氏やなどの行動も、この考え方であることは間違いありません。

安倍総理の「ブレーキ役」を菅総理も引き継げるか?

こうしたなか、個人的には非常に気になる記事を発見しました。

菅首相に外交協議進展を期待 安倍氏は「ブレーキかけた」=韓国与党代表

―――2020.09.23 14:44付 聯合ニュース日本語版より

韓国メディア『聯合ニュース』(日本語版)に一昨日掲載された記事によると、韓国の与党「ともに民主党」の李洛淵(り・らくえん)代表が安倍晋三総理について、次のように述べたのだそうです。

韓日の外交当局の協議が安倍首相によってブレーキがかかったことが多くあった。菅首相はそうしないことを望む

李洛淵氏といえば、韓国の前首相でもありますし、自称元徴用工判決問題を巡って、2019年5月15日に「政府にできることには限界がある」などと叫んで責任放棄した張本人ですから、この発言はおそらく実体験に基づいたものなのでしょう。

逆にいえば、「対韓譲歩論」、つまり「過去の一時期に不幸な歴史もあったことを踏まえ、日本がある程度、韓国に配慮することで、『名よりも実を取る』ことを目指すべきだ」などとする考え方に、外務省が毒されて腐敗し、暴走してきた、ということです。

日本が対韓外交において、原理原則を歪めて無用な譲歩を繰り返して来た原因が、こうした外務省の腐敗体質にあることは間違いありませんし、安倍総理はこうした外務省の暴走にしっかりとブレーキをかける側だったということです。

いずれにせよ、「日本が原理原則を捻じ曲げ、韓国に対して譲歩することで、日韓関係の破綻を避ける」という考え方から決別することが重要であり、私たち有権者としても、この点についてはしっかりと監視していく必要があることは言うまでもないでしょう。

新宿会計士:

View Comments (30)

  • 全て文在寅のおかげ。
    彼が離米親北をしてくれたおかげで、日本は突き放せるようになった。
    もし親米反北反日政権だったら、またも煮え湯を飲まされる可能性すらあった。
    (飲まなきゃ良いのだが、そこまで国民のプライドや名誉を守ろうとする議員が居ないのがなあ…)

    • 是非このまま永久大統領でいてほしいです。法改正でもなんでもして

  • 用日の韓国に用はない。

    今さらすり寄っても遅い。
    日本人の多くは、近年、韓国及び韓国民の言動を見て、ろくでもない国、民族であることを十分認識するようになった。

    近々仮想敵国化する彼らが日本に対して使う「友」という言葉は、下心あってのこととしか捉えないだろう。

    以上です。

  •  電話会談は韓国の要請で行われたらしいですね。
    せっかく作った機会だだから、日本への"お願い"をしっかりと伝えたかった韓国。
     しかし、菅首相はそれを阻止し、徴用工裁判での日本企業資産売却阻止を
    要求し、さらに当初の目的だった拉致問題解決にも言及。
     韓国側は輸出管理、国連で発表した北東アジア協力体の話も出せず終了。
     菅首相のスルースキルは凄かったですwwwww
    相手の要望はスルーしながら、こっちの要望は伝える高度な
    技を見せてくれました。
     このスキルは、東京新聞の反日記者、望月イソ子のおかげで磨かれました。
     今後も韓国側からの要望に対しては、このスルーテクニックを駆使し、
    無視してほしいものです。

    • 韓国からの要請=韓国とは話をすることはない
      、ではないでしょうか。中国との電話会談も中国からの要請と聞きます。菅総理は中国とも話あう必要を感じていないのかもしれません。習近平来日は当分ないのではないでしょうか。

  • 文大統領は、親日精算すると言って大統領になりました。日米韓首脳会談で、日韓は同盟では無いと言いました。そんな事を言う友は、有り得ないでしょう。
    昨日の菅総理大臣の塩対応で、日本政府の空気を読まずに、「一度話してダメなら、何度も話せば良いニダ」と言って来る相手です。
    中央日報から。
    韓国与党院内代表「韓日、首脳会談を含む高官級対話の活性化必要」
    https://s.japanese.joins.com/JArticle/270613
    こうやって擦り寄って来てますが、昨日の北朝鮮との事件が、国内問題化すると、反日行動をぜざるを得ないと思います。

  •  菅首相「日韓両国はお互いにとって重要な隣国」
     文大統領「韓日両国は基本的な価値と戦略的な利益を共有する最も近い友人であり、北東アジアおよび世界平和と繁栄のためにともに協力していくパートナー」
     ⇒菅首相が、客観的事実をそのまま発言したのに対し、文大統領は、客観的事実でも無く心にも無いことを美辞麗句で飾り立てて(揉み手をしながら)発言した。
     菅首相「旧朝鮮半島出身労働者問題をはじめとして非常に厳しい状況にある両国関係をこのまま放置してはならない」
     文大統領「強制徴用問題で両国間の立場に隔たりがあるのは事実だが、両国政府と全ての当事者が受け入れられる最適の解決法を共に探っていきたい」
     ⇒菅首相が、文大統領に対し、国際法違反状態を是正するよう求めたのに対し、文大統領は「全ての当事者が受け入れられる最適の解決法を共に探っていきたい」という表現で、韓国には問題解決能力が無いので、日本の譲歩を期待することを暗に示した。
     この自称元徴用工問題に関する日韓の立場の相違は、北朝鮮の核開発問題に関する米韓の立場の相違によく似ていると思います。
     米国「核開発問題をはじめとして非常に厳しい状況にある北朝鮮と国際社会との関係をこのまま放置してはならない」
     韓国「核開発問題などで北朝鮮と国際社会の立場に隔たりがあるのは事実だが、韓国政府としては、韓米両国と全ての当事者が受け入れられる最適の解決法を米国と共に探っていきたい」
     米国「(心の中で)そんなものある訳ねーだろう、こいつバカじゃないのか。」

  • 更新ありがとうございます。

    文在寅氏→韓日両国は最も近い友でパートナー×大嘘
    →日本は韓国が万年タカれる道徳的下位の相手◯
    菅義偉氏→日韓はお互いにとって重要な隣国×関知無し
    →韓国は謝罪も出来ず日本の害国、どうでもいい相手○

    • 追伸

      しかし、自国公務員が射殺され、死体を焼かれて毀損されても、何一つ報復しないんですな韓国は(嘲笑)。日本も他国の事は言えないし、出来る限り穏便に済まそうとするが、コレは酷過ぎないか?

      『西海北方限界線を越えて北朝鮮で見つかった韓国海洋水産部公務員イ氏を射殺した後、死体をき損した』北朝鮮の挑発に対し、約10時間も文在寅には報告されなかった。

      「1人なら間違いかも」か?(笑)コロナ禍で焼いたらしいが、こんな非人道的な国と、朝鮮戦争70周年で停戦から終戦宣言なんて、韓国はアタマが狂ってるヨ!現場も戦意ゼロダネ。何の為の軍隊?警備隊?(笑)

  • 我々は、縁も縁も無い他人だと言って、すり寄って来る詐欺師はいない。
    詐欺師は、ニコニコしながら、仲良さそうに、図々しくすり寄って来るニダ。

  • >韓国「日本は友人」に対し、日本「韓国は隣国」

    (本音を考察①)
    韓:日本は感謝も謝罪も不要。都合の良い友だち。
    日:韓国は傍にいるだけでやっかいなただの隣人。
    (本音を考察②)
    日:正直に言って韓国は”とも”ではなくて”ヒモ”。

    • イエイエ・・・。
      実態は、コレでは?!!
      韓国ことサウスコリアは、日本の“ヒモ”だった…元ヒモの『キモイキチガイストーカーなリスカブス』じゃなかろうか?

  •  NOと言える日本、と言ったのは石原慎太郎(と盛田さん)だったかな。石原さんはエキセントリックなところのある人物だが、これは良かった。誰に言ってるのかって? アメリカ兄貴に決まってるじゃないか。
     韓国の要人たちが、薄気味悪い笑みを浮かべながら友人だのパートナーだのとすり寄ってくる。アメリカ兄貴に「日本にあやまっておけよ」と言われたのに違いない。

     韓国の悪行については他にたくさん記事があるから、ここでは割愛するが、
     韓国GMの社長が「韓国でCEOなんか、やってられねえよ」と憤慨しているらしい。サムスンの副会長も犯罪者にされそうになってるしね。トヨタは韓国事業の収益を全額配当することにしたらしい。「韓国には今後投資をする気はないし、資産を置いておくには危険すぎる」ということ。外国の銀行なんかはもっと露骨で、当期利益だけでなく内部留保まで配当し始めたようだ。
     どうか、日系の経営者諸氏は、トヨタにみならってほしい。朝鮮人の害毒を防ぐには、カネをやらないのが一番。

     ところで拉致被害者だが、この問題解決の責任は、韓国政府にある、とおらは思う。日本も韓国も北朝鮮を国として認めていないし、韓国は朝鮮半島全域を主権下としている。であれば、北朝鮮というものは「反政府集団」ではないか。韓国政府は責任をもって反政府集団による拉致犯罪を解決すべきだし、日本政府ももっと強く要求すべきだ。
     まあ、「べき論」が通じる相手ではないのはわかってるけどね。北朝鮮と国交を結んでいる国は少なくないが、外務省は、それらの国々へ文書通達しているのだろうか? 「ところで、お国が外交関係を結んでいる北朝鮮は、日本国民を誘拐して危害を加えている集団です。お国が人権であるとか平和であるとか、そういった価値観を有するのであれば、ぜひともこのような犯罪の解決に協力していただきたい」という内容になるのだが。

    • まずはノルウエーだね。ノーベル平和賞なんてものを配っている国だが、「・・・その人権、慈愛精神というものを、お国が外交関係を持つ北朝鮮に向けて発揮していただきたい」と言ってやれよ。

    • 次はオーストラリア。「・・・お国のクジラ愛に敬意を表し、わが国はIWCを脱退して南氷洋の調査捕鯨をやめた。ところでさ、お国が国交を結んでいる北朝鮮だけどね、・・・これこれこういう人権蹂躙をやってるのは知ってるよね。国連でも話したしね。どうだい、クアッド記念ということで、この件でも声明くらい出してくれないか」くらいの働きかけは、あっていい。

  •  李洛淵氏の「韓日の外交当局の協議が安倍首相によってブレーキがかかったことが多くあった。菅首相はそうしないことを望む」という発言は、私が購読している地方新聞にも、そのまま掲載されています。
     恐らく、共同通信が配信したものだと思いますが、この発言を何の批判もなく掲載しているため、事情を知らない読者は、「安倍首相が日韓合意を妨害した」と誤解する恐れがあります。
     この発言を掲載するのであれば、同時に、韓国の国会議員で与党代表、また元首相でもある李洛淵氏が「国家」という組織を全く理解していないことを批判すべきだと思います。
     国家としての意思決定は、最終的にはその国のトップが行うと同時に、その決定に対して最終責任を負うというのは、韓国を含め世界各国共通です。韓国の政治家は、こんな基本中の基本も知らないのか、という批判があって当然だと思うのですが。

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