韓国メディア『聯合ニュース』(日本語版)に昨日夜、『韓日国民が相手国の首脳に不信感』とする記事が掲載されていました。これによると相手国の首脳を「信頼しない」と答えた割合が、日本で8割、韓国に至っては9割に達したのだそうです。ただし、この調査については、韓国人特有の心理を踏まえておかないと読み誤る可能性もあります。
そもそも世論調査に全幅の信頼を置くべきか
当ウェブサイトではときどき、世論調査の結果を引用することがあります。
世論調査は直近のさまざまな民意を知るうえで非常に便利であり、調査結果自体が参考になるものではありますが、その反面、世論「操作」などと揶揄されることもあるように、調査実施者によっては特定の回答に誘導しようとしているものもあるようなので、注意は必要でしょう。
ただ、当ウェブサイトが重要だと考えているのは、「こういう結果が出た」という事実の部分だけでなく、「それがどういうことを意味しているのか」という考察の部分です(もちろん、その調査結果が世論「操作」されていないものである、という前提がつきますが…)。
たとえば、安倍晋三総理大臣が辞任を表明した8月28日以降に実施された世論調査では、それ以前に実施された世論調査と比べて、総じて内閣支持率が急騰する一方、不支持率が急落する、という傾向にあります(図表1)。
図表1 内閣支持率(2020年8月28日以降)
メディアと調査日 | 支持率(前回比) | 不支持率(前回比) |
---|---|---|
日経(8/29~30) | 50.0%(+12.0) | 37.0%(▲13.0) |
共同通信(8/29~30) | 56.9%(+20.9) | 不明 |
読売新聞(9/4~6) | 52.0%(+15.0) | 38.0%(▲16.0) |
JNN(9/5~6) | 62.4%(+27.0) | 36.2%(▲26.0) |
(【出所】各メディアなどを参考に著者作成)
当ウェブサイトで調べた限り、4つのメディアの調査に関しては、いずれも支持率が大きく伸びていて、JNNの調査に至っては+27.0ポイントとなる一方、不支持率についても共同通信のものを除き、大きく落ち込んでいることが確認できます(※なぜか共同通信の不支持率データは発見できませんでした)。
これについては、各メディアとも、ある程度は同じ傾向が見て取れるものの、安倍総理の辞任表明とともに支持率が急騰するというのも何やら不自然ではあります。
このため、当ウェブサイトとしては、これらの世論調査結果については、たとえば次のような解釈があり得ると考えています。
- ①これらの支持率は本当にわが国の世論を代弁したものである。病気で退任していく安倍総理に対し、日本人の多くは同情的である。
- ②これらの支持率は本当にわが国の世論を代弁したものである。前月までの調査が不当に安倍政権への支持率を低く誘導する世論「操作」の結果に基づくものであり、安倍総理退任表明後に、メディア各社が慌てて実態の修正に走った。
- ③これらの支持率はわが国の世論を代弁したものではない。各メディアが完全にウソをついている。
当ウェブサイトとしては、これらのうち、さすがに③のような考え方をとるつもりはありませんが、それと同時に、シンプルにすべて①の考え方のみで説明するつもりもありません。やはり、現実的には、①と②をミックスしたようなものが実態に近いのではないかと思う次第です。
韓国側の世論調査「韓日の意識調査」
さて、世論調査という点では、なかなか興味深い話題があります。韓国メディア『聯合ニュース』(日本語版)に昨晩、こんな記事が出ていました。
韓日国民が相手国の首脳に不信感=韓国調査
韓国と日本の関係が1965年の国交正常化以降、最悪といわれる状態の中、両国国民の相手国の首脳に対する信頼度が極めて低いことが分かった。<<…続きを読む>>
―――2020.09.10 19:37付 聯合ニュース日本語版より
聯合ニュースによると、「韓国言論振興財団」という組織が日韓両国の国民を対象として意識調査を実施したのだそうですが、その結果がなかなか興味深いです。というのも、お互いの国民は、相手国の首脳を「信頼していない」と答えたらしいからです(図表2)。
図表2 日韓両国民は相手国の首脳を信頼しているかどうか
信頼する | 信頼しない | |
---|---|---|
日本国民は文在寅大統領を信頼しているか | 2.4% | 79.2% |
韓国国民は安倍晋三総理大臣を信頼しているか | 0.9% | 93.7% |
(【出所】聯合ニュースの記事)
この調査結果だけで見ると、日韓両国はお互いの首脳に対して不信感を持っているのではないかとする仮説が浮かびます。
ただ、この「信頼するかどうか」という表現を世論調査に使うのは、いかがなものかと思います。というのも、「信頼する」にはさまざまな意味があるからであり、極端な話、立場が変われば意味合いが真逆になる可能性もあります。
日韓関係の正常化・日韓友好を願う立場からすれば、文在寅(ぶん・ざいいん)大統領を「信頼できない」と思う人もいるかもしれませんが、日韓の断交を願う立場からすれば、文在寅大統領は「信頼できる」と答えるかもしれません。
以上の点はさておき、相手国首脳を「信頼しない」と答えた割合が韓国で9割を超えている一方で、「物事をハッキリ言わない」とされる日本国民の側でも8割弱に達しているというのは、なかなか興味深いと思います。
もっとも、個人的には文在寅氏こそが「真の親日派」だと思っているので、当ウェブサイトとしては文在寅氏こそ「信頼に値する」と思うのですが…。
好感度に見る彼我の差
次に、相手国そのものとその国民に対する好感度についても、なかなか興味深いです(図表3)。
図表3 相手側の国と国民に対する好感度
好感を持っている | 好感を持っていない | |
---|---|---|
日本国民は韓国に好感を持っているか | 10.8% | 56.7% |
日本国民は韓国国民に好感を持っているか | 11.1% | 51.4% |
韓国国民は日本に好感を持っているか | 15.0% | 64.2% |
韓国国民は日本国民に好感を持っているか | 17.5% | 48.6% |
(【出所】聯合ニュースの記事)
これによると、日本国民の側は、韓国、韓国国民に対し、どちらも「好感を持っている」と答えた比率は10%少々に留まる一方、「好感を持っていない」とする比率が5割を超えていることがわかります。
もっとも、内閣府がほぼ毎年実施している『外交に関する世論調査』の結果(図表4)と比べると、意外と「好感度」は高いな、という印象を抱きます。
図表4 日本人は韓国に対して親しみを感じているか?
(【出所】『外交に関する世論調査(令和元年10月)』より著者作成)
ただ、もっと気になるのは、韓国人の側の回答です。というのも、「好感を持っていない」と答えた比率は、「日本という国そのもの」に対しては64.2%に達する一方、「日本国民」に対しては5割を割り込んでいるからです。
韓国の側では「日本」と「日本国民」をわけて考える傾向がある一方で、日本の側では「韓国」と「韓国国民」をそれほど区別していない、ということでしょうか。
このあたり、韓国メディアに「韓日関係を壊したのは極右の安倍首相だ」などとする主張が掲載されることが多いのと、何らかの関係があるのかどうかについては興味深いところです。
ゼロ対100理論で読む「韓日お互いが悪い」論
さて、聯合ニュースによれば、「韓日関係が悪化した責任の所在」に関する調査項目もあります(図表5)。
図表5 日韓関係が悪化した責任はどちらが大きいか
自国 | 半々 | 相手 | |
---|---|---|---|
日本 | 23.6% | 39.8% | 36.7% |
韓国 | 8.9% | 75.1% | 16.0% |
(【出所】聯合ニュース記事)
この結果についてはまず、日本の側で「自国と相手それぞれに半分ずつ責任がある」と回答した割合が4割弱に達し、最も多かったという点に、個人的には大きな衝撃を受けています。
くどいようですが、自称元徴用工判決問題しかり、日韓GSOMIA破棄騒動しかり、上皇陛下侮辱事件しかり、火器管制レーダー照射事件しかり、日韓関係がギクシャクした原因を作ったのは、少なくとも2018年以降で見れば、すべて韓国の側です。
これに加えて昨年7月に日本政府が発表した対韓輸出管理適正化措置も、韓国国内では「日本が輸出『規制』(※原文ママ)を仕掛けてきた」と認識されているようですが、日本がこの措置を講じるもともとの原因を作ったのが韓国の側であるため、やはり韓国の側に問題があります。
そして、「自国に責任がある」と答えた比率については最も少ないとはいえ、それでも23.6%に達しているというのは、日韓関係に関する実態をよく知らない日本国民が多いという証拠なのかもしれません。
一方、韓国の側では「責任は半々だ」と答えた比率が75%に達しているという点も、意外です。てっきり、「相手国が悪い」と答えた比率が9割に達しているのではないかと思い込んでいたためです。
そして、当ウェブサイトで普段から申し上げている「ゼロ対100」理論に照らせば、韓国が「韓日お互いに落ち度がある」と言い出すときには、たいていの場合、心の奥底で「自分たちが100%悪い」ということを韓国人が理解している場面です。
ゼロ対100理論
韓国は自分たちに100%の過失があると自覚している場合に、「相手も悪い」と騙り、「50対50」、あわよくば「100対ゼロ」に持ち込もうとする、という傾向があること。
すなわち、当ウェブサイトの私見に基づけば、今般の日韓関係のギクシャクについては、意外と韓国国民の圧倒的多数は「自分たちの側に100%の責任がある」ということを、薄々ながら理解しているという証拠なのかもしれません。
日本は韓国を「競争相手」と見ず
聯合ニュースの記事にはほかにも「相手国の製品の消費」に関する調査もあるのですが、これについては普段から当ウェブサイトで分析している日韓貿易の論点と話題が重なるため、割愛します。
それよりも、思わず苦笑してしまったのが、次の記述です。
「『日本は競争相手』と答えた韓国人は80.8%だったが、『韓国は競争相手』と答えた日本人は40.8%だった。」
これが、日韓の最大の認識差でしょう。
もちろん、私たち日本人はあまり韓国を見くびるべきではありません。油断していたらすぐに私たちの大事な技術を盗んでいく国ですし、実際にそれで半導体産業が潰されたわけですから。
その意味では、韓国は日本にとって「競争相手」というよりは「仮想敵国」と位置付けた方が正確なのかもしれませんね。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
さて、みもふたもない話をひとつだけしておきましょう。
果たして、現在の日韓関係は「悪化している」といえるのでしょうか。
現在の日韓関係が「ギクシャク」していることは間違いありませんが、当ウェブサイトの勝手な感想に基づけば、その「ギクシャク」の原因は韓国が要求する「正しい歴史認識」とやらに日本がお付き合いしなくなったからであり、日本にとって悪い話とは限りません。
むしろ、日本が虎の子の技術や資本をタダ同然で韓国に惜しみなく投下した結果、韓国という「反日モンスター国家」が成立したと評価するならば、日韓の交流の頻度が低下することが日本にとって「悪いこと」と言い切れるのかどうかは微妙でしょう。
当ウェブサイトで最近、意図的に「日韓関係が悪化している」とは極力表現しないようにしているのは、そういう趣旨があるのだ、と申し上げておきたいと思います。
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日本のメディアが行う様々な社会統計調査、いわゆるアンケート調査は眉に唾して見るべきモノだと考えています。特に新聞メディアが行う読者アンケートなどは、その新聞の「個性」が読者層にも浸透されているという前提で眺める習慣を付けないと、コロリと騙されることになると思うのです。
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長々としたリンクになってしまいましたが、アマゾンでなら試し読みもできます。
もし興味がおありなら是非とも一読をお薦めします。まさに目からうろこの1冊です。
著者はギャンブルや犯罪学等を専門とする社会学者で、その縁で社会統計調査にも一家言を有する人物です。各メディアや学者も実名で批判されていますので、けっこう物議を醸した一冊だったと記憶しています。
これで行けます。
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/dp/を目印に、その直後の番号を残して残りは全部捨てます。
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たぶん、ここまで短くできます。
フレームの問題ですが、
「日韓関係が悪化している」のが日韓にとって悪いことなのか
なのですよ。もちろん、日本にとっては悪いことではありません。
これは中国・ロシアとの関係にも言えます。
日韓関係が悪化した「責任」は?という設問はダメかな。
K国と日本では「責任」の意味が雲泥の如く異なるような気がしますが。
日韓関係が悪化した「原因」は?という設問だったら
コチラの住人なら殆どの方が「どっちも悪い」って答えるでしょう。
エサを与え続けた日本も悪いのですから。
アンケート方式での調査は、方法(対象者、母数、有効回答数など)が示されていないと、調査として適切か判断できません。多くの場合、マスコミの行う調査では方法を示すことを軽視する傾向があります。すなわち、適切な調査であったかのチェックを避ける傾向があるとも言えるかもしれません。不適切な方法で得られた結果は論ずるに値しないことは自明です。しかし、多くの場合、方法いかんは置いておいて、信用できるか以前の問題である結果の数値について論ずることで、方法が適切であったかの点に注目がされないように誘導しています。捏造論文や詐欺の謳い文句と同じ手口です。一言で言えばエセ科学です。
数字について論ずる場合、前提としてその数字が信用できるか以前に、適切な方法で得た数字かを確認しなくてはいけないのは、新宿会計士さんはよくご存知のはずです。論ずるなら、この数字をどのような意図で出してきたのかについて。なお、数字そのものは信用しないことが前提です。
「これら支持率はいつもどおり信用するに値しない一方、各社の傾向から何かしらの世論の変化を読み取ることは可能か。また世論調査が世論誘導を目的としていると仮定すると、いつもと傾向を変えてきた意図は何か。」
こう考えるべきでは?
韓国関係では、言語の異なる2国の比較は、設問自体のニュアンスが同じかとかまで吟味する必要があるので、2国国比較自体ほぼ無意味。まあ、同じ調査を時期を変えて何度もしてるなら変化の傾向を読み取るくらいが限界でしょう。
■安倍晋三を朝鮮半島で躓かせたアナクロニズム
https://www.newsweekjapan.jp/kankimura/2020/09/post-15_1.php
メディア人はどうしても「日本が努力すべき」論で語ってしまいます。「日韓関係」ではなく、「韓国による一方的な関係悪化の動き」という言葉をどうしても使えないのでしょうね。
著者の経歴を見ると、一応「朝鮮半島」専門家らしい。鈴置さんとまるで違う。こういうのほうが偉そうに闊歩しているのが日本の問題。
木村幹教授の分析が間違った方向に進んでいるのは、輸出管理強化は文在寅大統領に基本条約を守らせる為とか、安倍総理とトランプ大統領は仲が良いのに米国は韓国に基本条約を守らせる為のアクションを取らなかったとかの辺りだと思います。
輸出管理強化が歴史問題と無関係なのは新宿会計士さんが度々取り上げているので、此処ならば周知の事実。
韓国を含めた安保体制については、ダイヤモンド構想で韓国が外れている以上は見当違い。
木村幹教授がその辺りの認識をアップデートすれば、また第一線の韓国観察者となると思います。
今現在は、周回遅れの韓国観察者な状態ですね。
「韓国政府の反日ブーストは支持率アップの為ではなく、支持率低下により韓国民の反日感情に逆らえなくなった為。何故なら、反日ブーストしても支持率は上がっていないから」という分析には「なるほど、そうかも」と思いましたし。
独断と偏見かもしれないと、お断りしてコメントさせていただきます。
(なにしろ、マスゴミと違って自分は間違う存在であると自覚しているので)
世論調査で日韓関係を尋ねるのは良いのですが、どういう状態を基準にするのかが各自、違うので、そこをはっきりしないと、判断がつかないのではないでしょうか。
駄文にて失礼しました。
両国民がお互い嫌いあっているのに関係が切れないのはいくつか理由があると思います。
韓国財界「日本のハイテク素材が輸入できなくなると困る」
日本財界「韓国の安い電気代で製品作って儲けたい」
韓国国民「日本は嫌いだけど日本旅行したいし漫画、アニメは見たい」
K-POP関係者「日本で売れないと困る。日本人だってK-POPが入ってこないと困るだろ?」(いいえ)
韓国人犯罪者「日本への入国が難しくなると犯罪者出来なくて困る」
>日韓関係が悪化した責任はどちらが大きいか
あたしもこの質問なら、「半々」って答えるような気がします♪
直接のきっかけは韓国の数々の不法行為だけど、それに日本がちゃんと行動で返してなかったのが、韓国をつけ上がらせたんだと思うのです♪
例えば、自称元徴用工なんかで、現金化しなければオーケーみたいな態度じゃなくて、日本国内の韓国政府の資産の差し押さえとか、何らかの報復をしとけば良かったんじゃないかと思うのです♪
ただ、歴代の韓国への生温い対応が今の韓国を作ってきたのだと思うと安倍政権だけの問題じゃないとも思うのです♪
中国みたいに、問題行動には相応の報復してちゃんと躾けるというのが大切なんだなと思っちゃうのです♪
更新ありがとうございます。
日韓関係は悪化しており、日本にとっては大変喜ばしい経過だと思います。日韓関係を悪くしたのは、少なくとも李ー朴ー文政権時は、すべて韓国の側に責任があります。
一つ一つ潰して行って正常な関係にした日本の安倍総理は、稀代の宰相と思います。それによって、日本が譲歩し韓国が「道徳的に優越している」と言う変なプライドを粉々に出来ました。
アンケートでも韓国側の考えの浅はかさが感じられます。もう下朝鮮とは、日本と協調出来る相手ではない事が、このしょうもないアンケートからも垣間見られます。
政府レベルの日韓関係ではなく、民間の意識の話ですが・・・
日本人の大勢が韓国に関心を持ち出したのは、割と最近のことです。90年代には、韓国興味を持つのは一部の好事家のみで、大部分の日本人は無韓心でした。
前世紀のマスコミは韓国よりも北朝鮮の味方でした。TVやラジオでは、北朝鮮を呼称するとき、北朝鮮・朝鮮民主主義人民共和国とフルネームで読み上げるのが通例でした。
それが、2002年に小泉純一郎総理(当時)が訪朝した際に、金正日総書記が拉致の事実を認めたことで事態が一変しました。以来マスコミは、朝鮮民主主義人民共和国の呼称を滅多に用いなくなり、北朝鮮呼ばわりに変わりました。もはや庇いきれないと観念したのでしょう。
一方、韓国では金泳三政権下で文化産業局が新設されたのを契機に文化産業の振興が始まり、1998年発足の金大中政権ではコンテンツ振興策が強化されました。要するに政府予算を大量にぶち込んだのです。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/tak/48/3/48_KJ00006938739/_pdf
https://www.nhk.or.jp/bunken/summary/research/report/2006_12/061202.pdf
それが徐々に功を奏し始め、2002 FIFAワールドカップが起爆剤となって、日本マスコミによる韓国爆アゲが常軌を逸するところとなりました。2002年に、FIFAと拉致問題とで北と南の形勢が逆転したのは奇遇ですね。
以来、日本のマスコミが韓国を持ち上げれば上げるほど、皮肉なことに「知れば知るほど嫌いになる国」の本領が発揮され、嫌韓勢力も拡大の一途を辿ることになりました。
今はもう、嫌韓というくくりが大した意味をなさなくなり、韓国は関わり合いを持たない方がよい国として常識化されていると思います。(残念ながら、一部の若年層や経団連などが取り残されています。)やがて、日本人の大部分は無韓心に戻っていくでしょう。ここ20年が異常だったのであり、多くの日本人にとって、長らく韓国はどうでもよい国だったのです。
今後、一般人の韓心は失われるとしても、韓国は東アジアの安全保障の観点では目が離せない(何をしでかすか解らない)国ですので、むしろ政治や経済の中枢にいる人々に大いなる韓心を払っていただきたいのですが、残念ながら今はまだ市井のウォッチャーの方が見識が高いのが現状です。