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【読者投稿】あまりに不自然な東京都のPCR検査結果

当ウェブサイトでは「読者投稿」を歓迎しており、投稿要領等につきましては『当ウェブサイトの基本方針(2020/05/25版)』などでもまとめております。また、武漢コロナ禍関連については、『コロナ関連読者投稿一覧』などでもまとめています。さて、本稿では「伊江太」様という読者様からの6本目の投稿を紹介したいと思います(記事タイトルについては当ウェブサイト側にて勝手に付しています)。いったいどのような議論が展開されているのでしょうか。

2020/07/23 21:30 追記

トップページにリード文だけでなくすべての文章が掲載されてしまっていましたので、修正しております。

読者投稿

当ウェブサイトの基本方針(2020/05/25版)』でもお知らせしているとおり、当ウェブサイトでは読者投稿を歓迎しております(投稿要領等の詳細については上記リンクにまとめております)。是非、これらのページをご参照のうえ、ふるってご投稿を賜りますと幸いです。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

今回の武漢コロナ禍で、日本が諸外国と比べ、人口当たりの感染者数が比較的低く抑えられている点については、諸外国からは「不思議だ」といった声とともに、「日本が検査数を不当に低く抑えているからだ」、といった「日本不正論」のようなものが散見されます。

たとえば、韓国メディア『ハンギョレ新聞』(日本語版)に7月20日付で掲載された、法政大学の山口次郎教授の『日本沈没?』という寄稿には、「感染者数が少ないのは検査数自体が抑制されていたことの現れだ」という記述が含まれています。

ただ、あまり厳しいことを申し上げたくはないのですが、この「検査数が少ないから感染者数が少ない」という議論は、無知のなせる業と言わざるを得ません。

以前、当ウェブサイトでは「ベイズの定理」をもとに、罹患率、適中率などについて一定の仮定を置いたうえで、「無差別にPCR検査を実施してもまったく意味をなさないことがある」という点を説明しました(『「PCR検査を全国民に実施せよ」を数学的に論破する』参照)。

まことに失礼ながら、「感染者数が少ないのは検査数自体が抑制されていたからだ」という誤りに満ちた文章を書く方は、高校レベルでもよいので、確率統計について学びなおされたほうが良いのではないかとすら思います。

なぜこんなことを書いたのかといえば、元微生物関係研究室勤務の「伊江太」様という読者の方から、PCR検査に関する所見についてご投稿いただいたからです。

伊江太様からの投稿は今回で6回目であり、過去投稿については下記のとおりです。

どのようなことが書かれているのでしょうか?

(ここから先が、伊江太様からの投稿の原文です。)

データで読み解く武漢肺炎 第6報

問題意識

かつて見たことのない、しかも様々な不可解な様相を呈する武漢肺炎という感染症。

それがもたらした社会への深刻な影響もあって、多くの人が多様な観点から病原ウイルスや感染症の性質は本当のところどういうものなのか、まちまちに論じています。

わたしも、仕事としてやっていた頃とは違った気軽さも手伝って、データとして現われる対象の正体を探るという作業の面白さにハマってしまった人間の一人ということになります。もうタネ切れと思いつつ、書くことによってまた新しいアイデアが浮かんでくるといった具合で、またも投稿してみたくなりました。

世界各地の流行がこれほど多様な様相を見せてはいても、感染しているウイルスの性質はすべて同じとわたしは考えています。ウイルス自体がもっている諸性質は世界共通で、定数、というわけです。

違いが生じる理由は、国ごとの住民の生活習慣や衛生意識、人口の年齢構成、医療制度やその水準、それへのアクセスの容易さなどにあると考えます。それらの要因をもし適切に変数として数値化できたなら、流行の態様をその関数として求めることができる。まあそんなイメージです。

もちろん、今までの稿で書いてきたのは、そんな数値化などとはほど遠いレベルではあるんですが。最近になって、これまで念頭になかった要素までさらに考慮しなければいけなくなったと感じはじめています。

きっかけはこのところ再び急拡大してきた日本の武漢肺炎流行です。

3月末からの流行は欧米からの帰国者が持ち込んだウイルスが拡がったということで一応納得はできたのですが、今回のケースは前触れなしの国内発。わたしにはどうにもそれが起きた理由が思い当たらないのです。

ともかくもこの流行第2波ともいえる期間のデータを眺めていて気付いた点が2つあります。

1つ目は、以前の流行時に比べて疾患自体の危険度が見かけ上大幅に低下していて、この傾向は、どうも日本に限らず、欧米諸国とも共通していそうなことです。

2つ目は、東京都から報告される連日200を超える感染者数。これはどう考えてもおかしいのではないかということです。先日新宿会計士さんが論じておられたベイズの定理の話(『「PCR検査を全国民に実施せよ」を数学的に論破する』参照)にも関係しそうな疑問です。

この2つの話題を同時に扱おうとすると、かならずしも矛盾するわけではないにせよ混乱を来しそうなので、アップツーデートな話題ということで、先に本稿では2つ目の東京都の感染報告数について議論します。

本当は武漢肺炎像に生じたかに見える危険度の変化の方を先にすると、話しのすわりは良いのですが、後先を逆にしました。1つ目の問題も、いちおう、頭の中で梗概はできているのですが、まだ書き始めていない段階ですから、すぐにお目にかけられるかどうかは分かりません。

散々喧伝されていた流行第2波が到来したかに見えるのだが…

図表1に3月以降今日までのわが国の武漢肺炎の流行状況を示します。

図表1 全国の武漢肺炎感染者と死亡者の発生動向

(【出所】厚生労働省『新型コロナウイルス感染症について』記載のデータに基づいて作成。毎日の報告数を実数(縦棒)と7日間移動平均値(折れ線)で表している)

グラフにはPCR検査陽性者数と死亡者数について、日々の報告数(縦棒)と7日間移動平均の値(折れ線)をそれぞれ表示しています。目盛りの比率を20:1にしてあることで、死亡者の数が検査陽性者数の後を追って、ほぼ比例する形で増減する様子が見て取れます。

アビガン解禁で、医療崩壊危惧は遠のいた』でも書いたように、4月中は死亡の発生の遅れは18日程度だったのですが、5月に入り遅れの幅がさらに1週間程度伸びていることがわかります。

結局死への転帰をたどるケースであったとしても、薬剤治療の普及に病状の進展をそれだけ遅らせる効果があったということだと思います。

7月に入りその死亡者数の推移に顕著な低下が生じています。6月下旬から感染者数の方には新たな拡大が始まっているのですが、タイムラグを25日程度としても、とうに反映して来る時期に来ているはずの死亡者の増加の気配が、どうも一向に見えません。

入院患者中、ICU治療、人工呼吸器などを必要とする重症患者も、全国で30~40名程度の低い水準のまま推移しています。

今次の流行がいつまで続くのかまだ分かりませんが、数だけを問題にするなら前回に十分に匹敵する規模になるようにも見えます。

つねづね「何を根拠に?」とは思っていましたが、やがて流行第2波、第3波が来るのは確実みたいな物言いを続けてきたマスコミのこと。さぞや勢い込んで大騒ぎをするかと思いきや、今のところ淡々と流行拡大の様子を伝えるのに止まっています(「彼らにしては」、ですが)。テ

レビ、新聞、雑誌の煽り報道に加担して踊ってみせた自称専門家連も、このところさっぱり眼にしません。前回の不始末について視聴者、読者から厳しい指弾を受け、自制しているということもあるのでしょうが、何よりの理由は、前回と異なり医療現場から悲鳴にも似た切迫感が聞こえてこないことだろうと思います。

流行第2波は東京問題?

菅義偉内閣官房長官の「東京問題」発言がいろいろと憶測を呼んでいるようですが、その政治的思惑はとにかく、今次の流行拡大の過半は東京都で発生しているのは間違いない事実です。

東京都では『防災ホームページ』や『都内の最新感染動向』のプラットフォームを通じて、武漢肺炎の流行状況に関する各種データを最近かなり詳しく公開するようになりました。これを利用して日々発生する新規の感染者、入院者、退院者、および死亡者の推移をグラフ化したのが図表2です。

図表2 東京都における最近の武漢肺炎の新規発生、入退院、死亡発生数の推移

(【出所】『東京都防災ホームページ』で毎日更新される感染発生状況のデータに基づいて作成。日付ごとの値は実数ではなく、7日間移動平均を再計算して示している)

当日の感染者の多くはいったん「調整中」のカテゴリーに入れられたのち、翌日以降に「入院」、「宿泊療養」、「自宅療養」のいずれかに振り分けられますが、そのいちいちの結果までは公開データでは追えません。

元データの当日の入院数が以前に感染が判明した者まで含んでいることを考慮して、グラフの日付ごとの値は7日間移動平均値で表しています。

5月から6月中旬にかけて退院者数が新規の感染判明者の数を上回る状態が続いているのは、ホテルなどでの宿泊療養や自宅療養が制度的に認められたことにより、満床になっていた感染症指定病院や別途収容先とされたそれ以外の病院から移動が相次いでいたことによります。

またその結果、自宅待機していた感染者を収容する空きベッドが生まれ、入院者数も一時的に新規感染者数を上回っています。この状況が一段落すると、6月中のほぼ2週間、新規感染、入退院の人数がほぼ一致した状態が続いた後、感染急拡大期を迎えます。

6月下旬以後の感染者に目立つ特徴は、病院の武漢肺炎患者の収容余力が今や十分あるにもかかわらず、かなりの人数が宿泊療養や自宅療養に回されるようになっていることです。

しかも、一旦入院となってもそれに相当するほどの人数が3~6日後には退院していることから推して、大部分の在院期間はごく短期間に止まっていると思われます。そのため4,000名の感染者が報告されたこの期間を通じて入院患者の増加は700名程度に止まっています。

このように軽症者が多いのは、20歳代(47%)、30歳代(23%)の若年層に感染が偏っているためという説明がしばしばなされます。

しかし、入院時にはおそらく発熱か軽い呼吸器症状くらいは呈していたのだと思いますが、大部分が短時日でその症状が消え、再検査をやったらウイルス陰性が確認されて、即退院、なんて感染。それって一体何なんでしょう。ただの夏風邪と変わらないのでは?

そもそも、初回の感染判定がおかしかったってことはないのでしょうか。病院の側は入院患者の多くがいまやそうした状況だということを当然承知していると思います。しかし、武漢肺炎の二次感染を恐れる一般疾患の患者が来院を敬遠するようになったため、いま病院経営がかなり苦しくなっていると聞きます。

空きベッドを塞いでくれるのなら、そんな患者ばかりでも、むしろ病院にとって歓迎かも知れません。現場から現状がおかしいという声は出てきにくいような気がします。

驚くほどの数の検査が行われていた!

図表3は東京都で行われてきた武漢ウイルスに関する検査数と陽性率の推移を示したものです。

図表3 東京都におけるウイルス検査の実施数と陽性検出率の推移

(【出所】東京都が公開する『都内の最新感染動向』に記載のグラフより転載)

ひとめでわかるのは、3月末から4月の流行期と今次の流行では、検査数と感染検出率の関係に天と地ほどの差があることでしょう。最近では抗原検査も併用されていますが、大部分は今でもPCRですから、以下では「検査=PCR」として議論します。

前の流行期には平均すると1日300件程度の検査が行われていました(というよりも、保健所職員の頭が下がるほどのハードワークをもってしても、検体採集の数はそれくらいが限度だった、ということでしょう)。

そのかわり、検体の陽性率が驚くほど高かった。いかに質の高い検体収集が行われていたかがわかります。

この時期には開業医を通じて民間会社に検査を委託することも可能になっていたのですが、その数はこの期間の統計には含まれていません。

公的ルートで集められた検体を東京都健康安全研究センターと地域外来・検査センターの2ヵ所で検査した結果のみが図表3に示されているのですが、突き合わせてみると前の流行期に報告された感染の大部分は保健所経由の検査分です。

他地域の流行に比べ東京都の収束にやや遅れがみられたのは、超繁忙期にはやはり相当数の要検査対象者の取り逃がしがあったせいではないかと思います。それでもこの検査体制で感染の発生を流行開始前の状態に近いところまでもって行けたという実績は、念頭に置く必要があります。

5月9日以降グラフに現われる検査数は急増し、常に1日1,000件以上をキープしています。これは保険診療のレセプトを元に推計された民間がおこなったPCR検査も統計に加えられるようになったせいとのことです。いくつかの検査会社が使われていると思いますが、具体的な内訳の記載はありません。

東京都医師会が積極的に検査数の拡大を図り、すでに23区のすべてと都下の相当数の自治体にドライブスルー検査の拠点を設けているようですから、その「成果!」が直近では1日3~4,000件にものぼる検査数ということなのでしょう。

マスコミがおこなう世論調査を倍する規模の検査を連日行っているのですから、そこに現われた陽性率というのは、サンプリングの偏り(たとえば、「夜の街」での集中的調査など)を考慮しても、母集団である都民1400万人の感染状況にかなり近づいていると思っていいでしょう。

注目すべきは検査数の増加に合わせるように陽性率も上昇していることです。

直近の陽性率は6.5%。単純に人口に掛け合わせると、実に都内には90万人もの感染者がいることになる。しかも、3週間前の検体の陽性率から推して、数字の上ではこの期間に感染者数は3倍にも急増していることになるわけです。

この数字を真に受けるなら、検査数を今のまま維持したら、連日200人超の新規感染者が出続けるのは必然ですし、もしこのペースで検査数を増やし、検体の陽性率も上昇していくのであれば、3週間後には感染報告数が1日1,500人近くに達する事態まで迎えそうです。

しかも、検査で捕捉される人数は都内に生まれている感染者のほんの氷山の一角に過ぎないという意味になるのですから、このような検査をいくら続けても、感染者を減らす効果は全く期待できないという皮肉な結論を招くことにもなるのです。

無論わたしは、東京の流行がそんな馬鹿げたことになっているとは思いません。

検査数と陽性率が相関しているかに見える現象については、公的検査機関と(一部の)民間検査会社の検査精度の差として説明できるのではないかと考えます。検査数の増加とともに、偽陽性が多く出る施設に回される検査の割合が増えていくとしたら、そういうことは十分起こりうるはずです。

かりに安物の試薬を使った検査キットで、価格の魅力で検査依頼数を稼いでいるような会社があったとしたら、それこそ最悪ですね(そういえば、某企業の会長が某国製の検査キットを大量購入して寄付する、なんて話しがありましたが、その後、どうなったんでしょう?)。

ちなみにここ数日やはり感染数が急増している大阪府でも、検査数が1週間で倍増していますから(大阪府HP『大阪府の最新感染動向』参照)、同じようなことが起こっているのかも知れません。

東京ではじめ問題になったホストクラブやキャバクラでの感染クラスターの発生。

あれはわたしも実際にあったんだろうと思っています。長く自粛を強いられた反動で、真っ先に羽目を外したのが若年層の男性だったというのはいかにもありそうなことです。しかし、その後の「夜のマチ~」のはなしは実際のところどの程度のものだったのでしょうか。

もし膨らんでいる東京都の報告数の相当部分が偽陽性のものであるなら、本当の感染数はそれに覆い隠されて、わけがわからないことになってしまいます。そういう非常に具合の悪い事態が進行中なのではないかと、わたしは強く危惧します。

政府は知っている?

ここまで書いてきた内容が間違っていないならば、の話ですが、厚労省の医療職技官や感染症研究所の研究者連は、同じことに、とうに気付いていると思います。

あちらには検査学や感染症疫学のエキスパートが揃っている上、わたしなどよりずっと早く、より詳細なデータに触れることができます。もちろん官邸にもそれは伝わっているでしょう。

「東京問題云々」、「再び非常事態宣言を出す状況にない」などの官房長官談話が、菅氏の個人的な勘によるものであるはずはありません。当然、事前に厚労省から十分なレクチャーが行われていると思います。

「東京版CDC」だの「大阪モデル」だのと、厚労省の縄張りを侵す(?)自治体の長のスタンドプレーに対して、勝手にやってろと、政府が冷淡になったとしても不思議はないかも知れません。

今のペースで入退院のサイクルが回っていれば、当面病床がパンクする恐れはなさそうですし、それでも切迫してくれば、あまりに偽陽性が多く問題であるとして、検査態勢を元どおり保健所、帰国者・接触者相談センター経由に絞ってしまえば済むはなしでしょう。

それで十分だという実証的データはすでに揃っています。

「転ばぬ先の杖」的に打った対策ならば、後で不要であったと評価されても、それほど批判されることはないでしょう。逆に危機を見過ごして大事に至れば、大変なバッシングを受けることになります。

そんなことは百も承知でしょうから、政府が再度の非常事態宣言の要求に耳を貸さないのは、よほどの自信があってのことだと思います。

本来なら政府の危機対応については、その根拠をきちんと説明して欲しいところですが、下手に大丈夫だとでも言おうものなら、「人の命より経済が大切なのか」「安全はもちろん安心を提供するのが政治の何よりの役割じゃないのか」といった不毛な反論を招きかねません。

「余計なことを言うより、粛々と社会的経済的ダメージからの回復を図る」というのが今の政府の方針だとしたら、「無為無策の感染対策」のレッテルが貼られるようなものではないのでは、と個人的には感じています。<了>

読後感

今回も、客観的なデータをもとにした、グラフを使っての分析が秀逸でした。

「東京、大阪などで出てくるPCR検査の陽性数には、本来は偽陽性、つまり『本当は感染していないのに誤って陽性となってしまっている』という事例が、適切に排除されず、かなりの数、紛れ込んでいるのではないか」。

今回の論考からは、そのような問題意識が感じられます。

また、「以前の流行時に比べて疾患自体の危険度が見かけ上大幅に低下していて、この傾向は、どうも日本に限らず、欧米諸国とも共通していそうに見える」という論点についても、ご投稿いただけるようであれば、楽しみにお待ち申し上げたいと思う次第です。

いずれにせよ、伊江太様、非常に興味深い論考をご投稿賜り、本当にありがとうございました。

なお、過去のコロナ関連の読者投稿一覧については『コロナ関連読者投稿一覧 2020/07/23版』にまとめておりますのでご参照ください。

新宿会計士:

View Comments (84)

  • 東京都のその他の指標にある検査数の項目では陽性率の所で出してる数値とは違った数値が出てますね
    後、オープンデータで患者の(死亡含む)退院フラグ付きのデータも出してますけど、流石に6日程度でと言うのはそこまで多くないので陽性者数と比べるべきなんじゃないかと

  • ブログ主様、伊江太様

    今回、重症者が少ない理由としては年齢別でみて高齢者層が少ないからというのは(現時点では)あるように思います。検査時はコントロールをおいているはずで、擬陽性が多くなっていれば以前あったような判定ミスが発表されるのではないかと思っています。

    陽性率の上昇については、クラスター以外の市中感染が広まりつつあるのだろうと思っております。

  • 感染症データ解析と言っても大きく二通りのやりかたがあり、一つは現状デ―タを分析して傾向を見ながら対策に役立てようというもの。もう一つのやり方としては理論的な予測式を構築して現状の理解と将来予測に繋げようと言うものです。

    前者は、ご投稿頂いた解析結果や、阪大発の「K値」による判定が該当すると思いますが、「何故こうなるか?」は横に置いておいて、とにかく現状を数字で議論できるようにするという事に力点が置かれます。
    ご投稿のように、政府は現状認識とそれなりの政策判断の根拠は持っているのだと思います。ただ理論的に詰め切ったものでもないような気がします。出来れば公開して議論が望ましいでしょうが。
    後者は例の「8割自粛」の根拠になった指数関数やSEIRモデルがありますが、パラメータの設定などに時間がかかり、緊急事態に間に合わない或いは現状認識を誤ってしまうようなことに繋がったりします。専門家のN先生のSEIRモデルもまだ現状には追い付いていないと思います。
    専門家と言われる方から、第二波でん十万人死亡などと言うお説も聞かれますが、「私の理論通りならね」というカッコ書きが附いていると思った方が良いでしょう。

    世の中の現象は理論通りに行きませんから「綺麗な」理論式などは落ち着いてからゆっくり考えて貰えば良いので、コロナのような例では走りながら考えることが求められます。「何故こうなるか?」は分からないが「こうなってるようだ」が分かるのも統計解析の役割でしょう。
    そういう意味では今回のご投稿は貴重なデ―タと思っています。ご努力に御礼申し上げます。

  • 勉強になりました。陽性者数のうち患者としてカウントされることとなったのは何人だったのか、行政から分かりやすく情報提供してほしいものです。

  •  感染が均一に分布しているのなら検査数と感染者数は正比例し、検査数=感染者数という関係が成り立ちますし、「感染者数が少ないのは検査数自体が抑制されていたからだ」も間違ってはいないのでしょう。
     恐らくこの手の陰謀論を喧伝したり、PCR検査を増やせと大号令をかけている人間は単純に感染が均一に分布しているものとして考えているからでしょう。
     ところが、実際には感染はクラスターをところどころに作りながら感染を広げていき、均一の分布していませんから感染の無い集団を検査を広げても2倍検査したから2倍の感染者を顕在化できるわけではありません。
     日本の検査の基本は感染の疑いがある有症状者、濃厚接触者等に対してです、検査ありきではなく、感染の疑いの濃い集団に対しての検査ですから、感染が収束すれば検査数はゼロ、感染の拡大に伴い検査対象者が増えれば検査数は増えます。
     即ち、感染の広がり(感染の疑いの濃い集団)=検査という関係になります、感染者数がピークの韓国の検査数と感染初期の日本の検査数を比較していたのがナンセンスなのです、その後日本の検査数も感染ピーク時には韓国の検査と同等の1万件/日になっています。
     感染が広がり検査対象者が増え、検査能力が相対的に不足した場合は検査能力の拡充に比例して感染者数は増えるのかもしれませんが、感染が広がっていない状況で、安心のために感染の疑いの薄い集団検査を拡充しても母集団が増えるだけで見かけ上の陽性率は下がるだけです。
     図表3で陽性率が急減しているのはそのためではないかと思います、その後穏やかに上昇しているのは感染が広がっている物と思われます。
     本来ならば検査ガイドラインを変えたなら旧来のガイドライン想定の感染者数もしばらくは併記して観察しなければならないのにそれをせず、感染者数の増加の原因を検査数増加に求めたことで初動を失敗させたと考えます。
    夜の街を守ったがために、ガンが周りの臓器に転移したような状態になったようになり、やがては体全体を蝕む事の無いように願うばかりです。

  • 国籍別感染者数(7月8日現在)は、
    感染者総数20010人、
    うち日本国籍者8170人、
    外国籍者277人、
    国籍未確認者11563人。

    都会に日本国籍者も国籍未確認者も多いですよね。

  • ただの妄想です・・・

    私は単純に、民間検査機関の検体取り扱いの技術不足か、検査機器の洗浄不適合多発案件じゃないのかなと空想しています。アホアホな妄想です。吸いません。
    複数検体取り扱いの際にコンタミしたんじゃねーかと。
    仮に、とある民間検査会社に陽性判定率が偏ったりしてたら怖いですよね。さらに試薬/キットもK防疫、C防疫産であったとしたら・・・。J防疫産のキットは製造間に合わないと思うし・・・。
    検査会社(?)への監査/査察の仕組みはどうなってるんだろうかと(保健所も忙しいだろうし)、さらに厨2病を悪化させつつ夏の連休を過ごして生き抜きたいと思います。

    吸いません。

  • 更新ありがとうございます。
    伊江太様  論考ありがとうございます。

    確かに東京都の新規感染者の増え方は、異常な数値に見えますね。しかし年齢的に若い層が多い事と、重症患者が極めて少ない事で、危機を煽るようなマスコミの姿勢には何か別の意図があるように思います。

    コロナ患者用病床が不足する事はないです。現に終息した為、除染して通常の入院患者さん用に戻した病院・病棟も多いです。

    政府の行動が、緩慢というような市民の声も報道でありますが、各県で数十人単位で感染者を出した日があっても、十分な裏付けを専門家からレクチャーされているでしょう。「不要不急は動かぬ事」が大事です。

    再度の非常事態宣言の要求に動かないのは、よほどの自信があってのことだと思います。「粛々と社会的経済的ダメージからの回復を図る」と言う伊江太様のご意見が政府の方針でしょう。

  • なんかトップページに論稿がゼンブ乗ってるのです♪
    だれも指摘してないから、あたしだけかもしれないんですけど・・・・・

    • 七味 様

      そのようですね。
      普段のくせで最新記事のリンクをクリックする人が多いのだと思います。

    • 七味 様

      いつもコメントありがとうございます。また、大変重要なご指摘、本当にありがとうございます。早速修正いたします。
      引き続き当ウェブサイトのご愛読並びにお気軽なコメントを何卒よろしくお願い申し上げます。

  • 着眼点と分析力、タイムリーな情報と可視化による解りやすさ。参考になります。

    民間検査の質に起因する擬陽性判定の真偽は、今後の感染死亡者数の連動状況によって明らかとなってくるのでしょうね。

    *死亡者数が連動しなくても擬陽性判定では無くて「早期発見の実現による早期回復」なのかもですが・・。

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