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野党はコロナより桜が大事 いまこそ国民の信を問え

またしても、やってくれました。立憲民主党の辻元清美衆議院議員が昨日、衆院予算委員会で安倍総理に対し、「鯛は頭から腐る」、「上層部が腐敗していると残りもすぐに腐っていく」、などと暴言を吐いたのです。安倍総理がこれに対しヤジで応じたところ、今度は本日、立憲民主党側が安倍総理に対する懲罰動議を衆院に提出する構えを見せているのだとか。ただ、どうせそこまでやるなら、立憲民主党の皆さんは「国民に信を問え」と述べて内閣不信任案を出されてはいかがでしょうか?

辻元清美議員の問題発言

次の産経ニュースの記事によれば、立憲民主党の辻元清美衆議院議員は12日、衆院予算委員会で質問に立ち、安倍晋三総理大臣の政治姿勢を巡り、

鯛は頭から腐る。上層部が腐敗していると残りもすぐに腐っていく

などと述べて質問を終えたそうです。

首相、辻元氏へのヤジで説明 「罵る場ではない」(2020.2.12 18:37付 産経ニュースより)

文脈からして、辻元氏は「安倍政権の上層部」、すなわち安倍総理自身が腐敗しているとでも言いたかったのだと思います(正直、腐敗しているのは、関西生コンとの関係を説明せずに逃げ回っている辻元氏自身を含めた、立憲民主党の側ではないかと個人的には思うのですが…)。

ただ、産経ニュースの報道は、記事タイトルでもわかるとおり、「安倍総理がヤジを飛ばした」、という内容であり、「あまりにも低レベルな罵詈雑言を吐いて総理を挑発したのが辻元議員の側であること」についてタイトルではわからないというものです。

もちろん、ヤジを飛ばすというのは品性の観点からは非常に大きな問題ですが、ただ、この場合、安倍総理側を一方的に批判する姿勢はいただけません。試しに「あのメディア」の社説を開いてみたところ、こちらの方は完全に「安倍批判」一色です。

(社説)荒涼たる国会 安倍首相の責任は重い(2020年2月13日 5時00分付 朝日新聞デジタル日本語版より)

朝日新聞の社説では、

辻元氏は質問の最後に、『桜を見る会』や森友・加計問題への官僚の対応を取り上げ、『鯛(たい)は頭から腐る。上層部が腐敗すると残りも腐る』などと締めくくった。首相のヤジはその直後に飛び出した。

とあるのですが、こういう発言をしたこと自体が問題だという点には一切触れず、

ヤジを認めた首相は、反論の機会もなく『罵詈雑言』を浴びたので『こんなやりとりじゃ無意味』『当然そう思う』と悪びれた様子もなかった批判を受け止める懐の深さや、説得力のある言葉と論理で対抗しようという冷静さは感じられない」(※下線は引用者による加工)

と言ってのけるのです。

慰安婦問題をはじめとするさまざまな捏造報道を行ってきて、悪びれた様子もなくいまだにのうのうと新聞の刊行を続ける朝日新聞社様にだけは言われたくないセリフですね。

ちなみに「批判を受け止める懐の深さ」や「説得力のある言葉と論理で対抗しようという冷静さ」がないというくだりについても、明らかに朝日新聞に対するブーメランでしょう。

野党が懲罰動議

ただ、この発言に対し、野党側は安倍総理に対する「懲罰動議」を出す構えを見せていると産経ニュースが報じています。

野党、首相に「懲罰動議」提出構え(2020.2.13 11:19付 産経ニュースより)

これによると、立憲民主党の福山哲郎幹事長は13日午前、国会内で会談し、「安倍総理が謝罪と撤回に応じなければ懲罰動議を衆院に提出する」、「(安倍総理の発言は)議会制民主主義を冒涜するもの」、などと述べたそうです。

心外です。

むろん、安倍総理がヤジを飛ばしてしまったこと自体は、確かに品性がないと思う有権者も多いかもしれません。しかし、民主主義を冒涜しているのは、コロナウィルスが蔓延するなか、「コロナより桜が大事」とばかりに揚げ足取りの質疑と審議拒否に明け暮れている、立憲民主党の方ではないでしょうか。

懲罰動議より「国民の信を問え」と求めるべき

ただ、立憲民主党の福山幹事長らが「腹に据えかねる」ということであれば、懲罰動議よりももっと素晴らしい方法があります。

それは、内閣不信任案の提出です。

どうせ何をやっても、安倍政権のやることなすことには反発するのが野党の皆さんなのですから、いっそのこと、「国民に対して信を問え」と求めるのです。

もちろん、現在の国会の議席保有数では、内閣不信任案が否決されることは明らかですが、それでも野党として筋を通すなら、小手先の懲罰動議とかではなく、「俺たちが代わりに政権を取ってやる」とばかりに、解散総選挙を求めるべきでしょう。

考えてみれば、2017年10月22日の総選挙以来、2年以上が経過し、任期は半ばを過ぎました。

首相官邸のホームページ等によれば、戦後、衆議院議員総選挙は1947年(昭和22年)4月25日以降の約73年間で26回行われていて、衆議院議員総選挙から衆議院解散までのインターバルは平均して約2.7年、日数にして1000日少々です。

過去、任期満了に伴う衆院選は1972/12/10に行われた第33回総選挙のみであり、それ以外の総選挙はいずれも解散に伴うものですので、今年あたり、そろそろ解散風が吹いてきてもおかしくはないでしょう。

もちろん、コロナウィルス騒動が収束していない現在、解散総選挙に打って出るタイミングとしてはやや不適切ですし、また、もし年内に解散総選挙が行われるとしても、(予定どおり開催されるなら)東京オリンピック・パラリンピック期間中を避けて今年の秋口ではないかとの見方もあるかもしれません。

しかし、衆議院議員であれば、いつでも解散総選挙が行われる可能性があるということを織り込み、与野党ともに臨戦態勢で臨んでいるはずですので、立憲民主党を含めた野党の皆さんも、この3年弱の「もりかけ・桜」の成果を有権者に堂々と訴えかけるべきです。

もっとも、国会でコロナウィルスそっちのけで「もりかけ・桜」を追及し、選挙のたびに四分五裂したり集合離散したりする野党の皆さんに対し、どういう評価を下すかについては、私たち有権者の判断が問われる局面だとは思いますが…。

新宿会計士:

View Comments (48)

  • 国会会期はこうなっています。

    第201回(常会) 令和2年1月20日 令和2年6月17日

    内閣不信任決議は会期中に一回しか出せないので、とてもこの時期に出せる野党ではないでしょう。
    もっといいタイミングの嫌がらせができる時期を狙っているに違いありません。

    • >内閣不信任決議は会期中に一回しか出せないので、

      そう!これが変なんだよ!
      調べてみたら別に法律に書いてあるんじゃなくて国会の慣例なんだって。何度も何度も内閣不信任案を出してクソ野党が徹底的に国会を審議を妨害して呆れられて消えていけばいいのに。

  • 国会議員は無能ぶりが目に余る野党議員でさえ投票の形で信を問える分だけ性悪の朝日新聞よりマシに思えます。
    その悪質さ加減は旧建設省との論戦で示した醜悪な態度と寸分も変わっていません。
    https://www.mlit.go.jp/river/dam/main/opinion/topics/mado/index.html

    思想の孤島において怪異な思想を累々と育んできた彼らがいつか誰からの支持も失い絶滅を迎える日が楽しみでなりません。

  • 朝日新聞の、
    「批判を受け止める懐の深さや、説得力のある言葉と論理で対抗しようという冷静さは感じられない。」
    との論調は自分に対するブーメランであると同様に、辻元氏を筆頭として国会内で大騒ぎをする立憲民主党に真っ先に帰ってくる言葉だと思いますがw

    〇〇憎しで感情的に反応したあとに、その理由を無理にでも探すような近視眼ではダブスタは避けられません。
    他者への総括を求めるならば、最低限その論理を自分に当てはめて該当しないかをまず俯瞰的に考えて、大丈夫そうな場合は糾弾するくらいの知性は欲しいものです。良い意味での悪知恵になりますがw

    私感ですが、民主系を筆頭とした野党の凋落の主因は、ダブスタで自民を叩き野党を甘やかし続けてきたオールドメディアや所謂進歩的知識人wと言われる人たちにあると思います。シニカルな見方ですが

    叩かれることで自民党は強くなり、甘やかされることで野党は自己浄化なく劣化するという楽な道を歩いたのかなあと云う感想があります。特に共産党などは昔は自己調査して与党の悪い部分を指摘してた部分もあった気がするのですが、最近では週刊誌ソースの民主系の尻馬に乗って妄想で騒ぐ党に墜ちた気がします。

  • 辻本議員が罵りによって安倍首相を挑発したことは問題ですが、その挑発に対してヤジることで安倍首相が挑発に乗せられてしまったという軽さ・思慮の乏しさ(簡単に脊髄反射していまうこと)こそが私は大問題だと考えています。

    今回に限らず、安倍首相はこれまでもヤジを飛ばしたりして、簡単に相手の挑発に乗せられてしまっていますが、これでは3自衛隊の総司令官に相応しいかどうか大いに疑問に思わざるを得ない。戦争になれば、相手はあらゆる手を使って挑発して来ますからね。そんな挑発に総司令官が軽々しく反応してしまったら簡単に数千、数万の兵士の命が吹っ飛んでしまうし最終的には我が日本国そのものが危機に曝される。

    そう考えると、国会で少し口汚く罵られたことぐらいを馬耳東風と聞き流せず挑発に乗って反応してしまうレベルの脳味噌の持ち主では有事の際の最高司令官としては大いに不安にならざるを得ない。

    芸能人に関しては有名税(マスコミである事ない事書き立てられるのも芸能人という職業の内)という言葉がかつてはありました(今だとマジレスならぬマジ民事訴訟を芸能人が起こしかねない)が、「首相は悪口を言われるのも仕事の内」とぐらい割り切れって平然としている肝っ玉が太い(その代わり相手を討つ時は躊躇せず一気にバッサリと相手の根元から切って捨てる剛腕の)人物でなければ安心して任せられない。

    少々罵られたぐらいで一々反応してヤジり返すような肝っ玉の小さい小心者が1億2千万の国民を預かる国のトップでは困るのですよ。

    • 正論ですが、腹に据えかねたのでしょう。昨日今日始まったことではありませんから。「大人の対応」はこの手の手合いをのさばらせるだけ。私は首相に同情します。

    • 先の返信で「正論」と申し上げたのは迷王星様のコメントのことです。念の為。

    • 迷王星様

      確かに、孫子も言うように「主は怒りを以って師を興すべからず」です。なので安倍首相に対する、軽率とのそしりは免れないでしょう。

      ただ私の見る処、日本は歴史的にも最高権力者にそれ程権限が集中しません。信長のような独裁権力を揮い独断専行できる君主は稀です。必ず君側に引止め役がいて最高権力者の一存で国家の大事が決まる事はありません。江戸期の大名家では、家老たちが主君を押籠めすることすら可能でした。それは今日の日本でも変わっていないと思います。でなければ、改憲をライフワークとする安倍首相の代になって7年以上も経つのに、国会で本格的論戦すら始まらない状況を説明できません。中国習近平などは、潜在的反対が多いはずの国家主席の任期制限をいとも簡単に憲法条文から削除できたのに、です。ですから私は迷王星様のような心配はしていません。

      ただ同時に一方で、日本も上記のような、国家の意思決定がしにくい状況から脱するために、迷王星様仰せのような「線の太い政治家」の必要性は認めます。現下の日本には、改憲だけでなく、米中力関係変化伴う長期安保戦略見直し、社会高齢化に対応した福祉・人口・移民政策見直し、地球温暖化対応と長期的エネルギー戦略、AI他の次世代先端技術対応等々大きな問題が山積しています。これは、時間をかけダラダラ中身の無い議論を続けるだけでは結論のでない問題ばかりです。

      そう思いつつ日本の国会の現況を見るとこのような有様です。思わず絶望的な思いにかられます。それでつい、日本も、もっと最高指導者の独裁権力を強める方向で政治システムを変えるべきでは?なんて思ってしまうのです。とは言っても、これは改憲以上にさらにハードルが高そうで、増々絶望的になってしまいます。

      つい愚痴が出ました。とにかく、今回安倍首相は「意味の無い質問だよ!」とか言ったらしいですが、一体、この程度で暴言になるんですかね?「腐った生コンには言われたくない!」とでも言ったのなら分かりますが。(笑)

      • 明文化されたルール(法)によって、個人に権限と責任を集中させる事を
        嫌う日本の組織文化は、変化が早い現代において日本が凋落の一途にある
        大きな要因だと思います。
        必要な改革が出来ない。

    • 菅官房長官のマスコミあしらいは、歴史的に見ても、かなりのレベルだと思いますが、それでもイソコには「説教」をしてしまいます。

      あのレベルだと思うんですよね。
      質問の場で自分の意見を表明する馬鹿。

  • 「魚は頭から腐る」というのはロシアの格言らしいです。「鯛は頭から腐る」を検索したら佐高信氏の書籍に該当するものがあります。一般的にこんなこと言うのか? と思ったらお仲間の説だったんですね。

    そして、この言葉に続いて「子供の教育に悪い」と言ったそうな。子供の教育に悪いから総理を辞めろってすごいなぁ。安倍総理の「政策関係なしに罵詈雑言」発言から、唐突にそんなこと国会で言い出して何がしたいのやら。

    確かに、安倍総理が非難されるのを見るだけで喜ぶ人が身近にいるので、一定の需要があるのは知ってます。しかし、このレベルになってくると、支援する側も限られてくるだろうな、という感想です。

    • ピークを過ぎたエンジニア 様

      当方の身近にもおります、政府批判を喜ぶ手合が。
      おそらく今後は、桜からコロナ対応批判に移るんではないかと踏んでいます。
      クルーズ船の対応についても、現場は大して悲壮感もないのにマスゴミが無駄に大騒ぎしており、あろうことかそれが日本政府の不手際のような論調も最近散見されますし。
      悲しいかな、この手の不安煽動には日本人はあっさり引っかかりますしね…

      • 匿名 様

        >桜からコロナ対応批判に移るんではないかと踏んでいます

        確かに可能性はあると思いますが、正しく批判できるような能力はないだろうな、というあきらめの気持ちもあります。COVID-19の件は、野党さんにも正しく今後のあるべき法制を議論してもらって、緊急事態に備える一助になってもらいたいものです。
        まあ、これはそんな野党であればいいな、という儚い希望です。恐らくブーメランが突き刺さるのを恐れて手あかのついたサクラから離れないと予想します。

  • 内閣不信任案は、怖くて出せないニダ。懲罰動議で国会議員を続けるニダ。やめられないニダ。
    ニダをアルに変えてもおけ。

  • 辻本議員のパフォーマンスは質問なのでしょうか?
    私にも単なる悪口にしか思えないです。

    だいたい、彼女が列挙した現政権の問題(桜・森友・加計)は、野党が無駄な時間を浪費しただけの話。
    政党支持率を見てみるが良い。
    未だにこの話を持ち出すこと自体、今までの野党が行ってきた主張が国民の支持を得られていないという事実を無視している。
    彼女らの姿は、韓国が輸出「管理」を輸出「規制」と誤謬しているのと同じで、埋め合わせられない認識の違いに脱力感を覚える。
    また、現状認識すらできない戦略なき野党の正す意思を感じない姿に絶望感を覚える。
    (日本の国会質疑は、日韓協議と同じか?レベルが低い。)

    正直、だれが総理になろうが「意味がない」と言いたくなるでしょう。
    今回の件、国民の声を代表して総理が言ってくれたんだと、私はちょっとだけスッキリした。

    品を示すには、それなりの場が必要です。
    (それが国会であってほしいと思います。)
    その場を汚しているのは辻本議員本人です。
    彼女こそ懲罰に相応しい。
    ほかの野党議員も悪乗りしているんじゃない。
    そんなことで政権取れるとおもっているのかと思っているなら救いようがない。

  • 「モリ!カケ!サクラ!」で政権交代!ハイ!ハイ!ハイハイハイ!あるある探検隊!あるある探検隊!って…あるわけないやろボケ!(笑) 辻元のボケオバハン(前期高齢者)小学生並みの悪口を日本の国会で叩きつけて指摘されたら逆切れって頭オカシイやろ。(笑) よほど祖国の北朝鮮が心配なんやろね。(笑)

  • 韓国と特定野党は合せ鏡ですから、韓国の消滅と共に特定の野党も消滅すると思います。この消滅とは、韓国経済社会の機能が崩壊し国民の精神基盤をも失われ、国家そのものが自己崩壊を呈する意味です。正に今がその途上で特定野党の思考行動パターンと瓜二つに重なります。本当にソックリそのまま合せ鏡そのものです。
    またNHK筆頭に大手メディアも同様ですから視聴率や講読数が低下するのは至極当然なのです。
    〜 以上、恥ずかしながらド素人なりに日本の在り方に少なからず危惧していますので、無い知恵を搾って意見を書いてみました。

  •  独断と偏見かもしれないと、お断りしてコメントさせていただきます。

     日本マスゴミ村のATM(及び、その代理人)、日本の野党にとって大事
    なのは、『新型コロナウィルス対策』でも『桜』でもなく、『安倍総理を
    退陣させること』なのではないでしょうか。なぜなら、日本国民の一部で
    あり、一般人より道徳的に優れていると自称している彼らが、それを求め
    ているからです。

     駄文にて失礼しました。

    • 日本が併合するまで溝と掘っ立て小屋しかないところで泥水すすってた原始人もどきが日本人より道徳的優位に立っているのならば全人類はチンパンジーに支配されるよう努めなければいけなくなると論理的に考え得ることになります。 駄文にて失礼しました。

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