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韓国政府の閉鎖要求に「7倍に拡張」で応じた日本政府

昨年1月にオープンした、東京・日比谷にある「領土・主権展示館」を巡っては、韓国政府が公然と「閉鎖」を要求したところ、日本政府は来年1月から展示スペースを7倍に増やしたうえで移転すると述べました。このこと自体、小さな一歩ではありますが、日本が国としての当たり前の対応を取り始めた象徴でもあり、素直に歓迎すべきことです。

どうして国土と国民を守れないのか

国が国としてあり続けるためには、領土は外国によって不法占拠されないようにしなければなりませんし、国民が外国政府から不当な被害を受けないようにしなければなりません。

しかし、非常に残念なことに、GHQから事実上押し付けられた日本国憲法のためでしょうか、戦後の日本は自国の領土と国民を守るという、国家としての基本的な使命を十分に果たせないままで来てしまいました。

本日、北海道・根室市内の漁協に所属する漁船8隻が歯舞諸島から色丹島にかけての海域でタコ漁を操業中、そのうちの5隻がロシアの国境警備局によって連行されるという事案が発生したようです。

ロシア、北海道の漁船5隻連行 乗員24人、タコ漁中―歯舞、色丹両島周辺(2019年12月18日12時17分付 時事通信より)

この短い報道だけでは、連行された漁船が日ロ漁業協定などに従って適法に操業していたのか、それとも何らかの違反行為があったのかについては定かではありませんが、いずれにせよ、連行された方々の無事を祈りたいと思います。

ところで、万が一、今回の連行事案がロシア当局による「難癖」の類いであったとしたら、わが国としては明らかに受け入れられないものです。しかし、残念ながら、どうもロシアをはじめとする日本周辺の無法国家は、「どうせ日本は絶対に攻めてこない」とタカを括っているフシもあります。

もちろん、今から日本が樺太と千島列島を武力で取り返すということは非現実的ではありますが、現実にわが国では「外国との戦争」を想定した法整備がなされておらず、必然的に、自衛隊などは最新鋭の武器を装備していたとしても、それらを実戦使用することは非常に考え辛い状況にあります。

こうした状況を変えるためには、やはり、私たち日本国民が意識を変革し、変えるべきものは勇気をもって変えていくしかないのではないでしょうか。そのためには、わが国の領土、主権に関し、私たち日本国民がもっと関心を強めることから始めるしかありません。

地味であっても重要な活動はある

こうしたなか、一見すると地味ではあっても、非常に大切な活動があります。

東京・日比谷公園の一角にある「市政会館」の地下1階に、「領土・主権展示館」という施設があります。これは2018年1月にオープンし、現在は小規模ながらも「竹島コーナー」と「尖閣諸島コーナー」のそれぞれに常設展が設けられています。そのうえで同施設は

竹島及び尖閣諸島が我が国固有の領土であることを示す歴史的資料や人々の営みを示す資料をまとめて紹介する初めての国の施設

として、竹島と尖閣諸島に関する内外発信の拠点として発信していく、などとしています。

とくに竹島に関しては韓国によって不法占拠されてきたという歴史もありますし、竹島の不法占拠にあたっては、日本人漁民にもかなりの被害が出ています。

「憲法第9条のおかげで日本は戦争に巻き込まれなかった」などと信じている人たちにとっては「不都合な事実」なのかもしれませんが、小規模ながらも、こうやって客観的な資料などを常設する施設が存在することは、きわめて重要です。

もっとも、個人的な不満がないわけではありません。常設展にしてはコーナーが小さく、また、その存在を知らない人も多いため、もっと規模を拡充すべきですし、「領土」あるいは「主権」について、より深く考えるという観点からは、その展示内容についても、

  • ロシアによる樺太、千島の不法占拠の歴史
  • 北朝鮮による日本人拉致の実態

などについても取り上げるべきではないかと思う次第ではあります。

年末に、少し嬉しいお知らせ

ところで、竹島を不法占拠している側である韓国は、竹島のことを「独島」と呼び、「わが国の領土だ」などと、わけのわからない主張を繰り返しています。

当ウェブサイトなりの見解ですが、韓国が竹島に領有権を主張する理由は簡単で、「自国領を日本から武力で取り返した」というファンタジーを通して「日本に対して優位を感じる」ための、数少ない手段だからです。

言ってみれば、自力で独立を勝ち得たことがない国ならではの行動だと思いますが、ただ、わが国にはそんなファンタジーに付き合う義理などありません。粛々と、「竹島は韓国が不法占拠中だが日本固有の領土である」という事実を広めていくのが、日本としての正しい対応です。

しかし、わが国が正しい歴史を広めようとすれば、国自体が虚構で成り立っているような韓国にとっては、まことに都合が悪いこともまた事実です。だからこそ、韓国政府はこの施設の閉鎖を要求していたようですが、それに対してわが国が取った措置が、秀逸です。

韓国政府が閉鎖を要求した日本の「領土・主権展示館」が翌月拡張移転(2019.12.18 13:35付 中央日報日本語版より)

韓国メディア『中央日報』(日本語版)の記事によれば、日比谷公園にあった「領土・主権展示館」は、結局、虎ノ門の民間建物に移転し、来年1月21日に開館する方針を明らかにしたとしています。

しかも、面積は約700平米と、現在(約100平米)の7倍にも拡充されるもので、衛藤晟一・領土問題担当相は17日の記者会見で、

展示館がさらに魅力的で効果的な広報拠点になるべく、関係部署とも協力していく

と明らかにしたのだそうです。

中央日報は記事のタイトルで「韓国政府が閉鎖を要求したにも関わらず、拡張移転」などとしていますが、このあたりの経緯については、記事本文ではあまり詳しく触れられていません。都合が悪い項目は詳しく報じないという韓国メディアの悪い癖が出ているような気がしてなりません。

ちなみにこの「閉鎖要求」については、具体的には昨年1月26日付の産経WESTに掲載された『韓国側の「竹島資料館閉鎖」要求拒否 担当相「日本固有の領土。批判は当たらない」』という記事の中で、韓国政府外交部が

『韓国固有の領土に対する不当な主張』だとして抗議し、即刻閉鎖を要求する報道官声明を発表

した、とあります。

こうした韓国政府の要求に対して、日本政府は大幅な拡張で応じた格好です。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

ひと昔前だと、日韓議連や親韓派議員あたりから政府に圧力が掛かり、「日韓関係に配慮するために、竹島関連の展示を撤去せよ」といった要求がなされていたのではないかと思います(いや、もしかしたら、今回もこの手の要求が族議員からなされていたのかもしれません)。

しかし、そうした要求が公然と出て来ることもなく、今回、移転と拡充が粛々と決定されたため、日本国内で親韓派議員らの力がかなり弱まっていると考えて差支えないでしょう。

日韓関係がこのまま破綻するのか、修復に向かうのかは、まだわかりません。また、日本が普通の国に脱却するためには、今までは抵抗勢力の力があまりにも大きすぎたため、憲法改正の成否も不透明です。

しかし、わが国としては譲れない一線をしっかりと守ることが大切であることは、言うまでもないでしょう。

新宿会計士:

View Comments (28)

  • 不勉強にして当該施設のあること、韓国側の苦情のあったことを知りませんでした。これからの日本は対外的に云うべきことはしっかりと云う、発信する、記録に残すことが大事と思います。ぜひ総務省が音頭を取って、全都道府県・市町村役場に同趣旨の文書・掲示を行なわせ、広く国民に周知することが肝要と考えます。文科省においても教科書にしっかりと記述し教育することも併せ行うべきと考えます。外務省も諸外国に訴えていくべきです。いつまでも負けていてはいられません。

    • 老兵様
      私も怪我により除隊した老兵(50過ぎてから筋力の衰えが激しく戸惑ってます)ですが、あの嫌味たらしい海上自衛隊が、まず韓国に「身の程」を教えてやれる日が早く来ると良いですね。🐧

      空挺団はヘリボーンで、餓死した韓国兵の遺体処分(崖から投げ落として鯨の餌)する位で良いのではないでしょうか。🐧

      残酷な共食いをさせて、最後の一兵が餓死しても韓国海軍が手を出せない現実を見せてやれば良いかと思います。🐧

      • ハゲ親父 さま

        横から失礼いたします。

        クジラ(ハクジラ)が死体を食べるかどうかは知りませんが、とりあえず、半島人の死体を食べさせる虐待行為には謝罪と賠償を要求いたします。

  • 新宿会計士さま
    取り上げていただきまして、ありがとうございます。
    このような施設は、対韓国のみならず、対中国にも重要ですし、日本人が良く知る為にも重要だと思います。
    竹島だけの分は、入り口に旭日旗を掲げて、大きな国際空港にも設置して欲しいですね。
    場所は入管の手間かな。

  • 7倍返しで施設拡張もええのんやけど、そも広報が足りてない。韓国に囚われ手足を縛られ乱暴(自然破壊)されてる「竹島ちゃん」、中国に毎日何度もイジメられてるけど頑張って毎日登校してる「尖閣くん」で、QRコードをかざすと尖閣侵略行為生中継。こんな感じで適当なゆるキャラぐらい作れよ。速攻でツイッターで世界に拡散されるよ。

    • 某公共放送やら民間放送局の天気予報で、毎日尖閣、竹島、北方領土の限定地域のお天気を
      放送するってどうでしょうか。

      さらっと今日の竹島は波が高いでしょう。とか今日の尖閣は穏やかな日和です。今日のエトロフは地吹雪で
      ホワイトアウト状態です。
      令和初の元旦は北の北方4島から南の尖閣まで日本晴れの素晴らしい日和に恵まれました。

      毎日放送してにっこり刺激してほしい。

  • この話題は楽韓さんも取り上げていました。それと、日本海呼称問題に関しても、楽韓さんがこまめに取り上げていますが、それによれば、最近の外務省は熱心に韓国のごり押しを押し返しているそうです。

    もしかしたら、外務省内部に、韓国に阿るよりも、国益を利する方が考課がよいという動きが出てきたのかもしれません。まだ安心はできませんが、もみ合いが続きつつも、従来とは違うベクトルに霞ヶ関が動きつつあると期待したいものです。

  • >日本周辺の無法国家は、「どうせ日本は絶対に攻めてこない」とタカを括っているフシもあります。

    ええ、ロシアだけではありません。中国も、日本人を理由も公表せず逮捕というより拉致していますよね。でも、中国はアメリカに対してはスパイ容疑で逮捕はしていません。北朝鮮も、トランプ大統領の要請?で早々に拉致監禁していたアメリカ人を返還しました。日本人に対してはまだです。

    攻めてくる怖れがある国だけが相手の無法を封じることができるのです。
    聞こえています?9条信者の皆様。平和憲法のお題目を信じているのは、多分、世界中であなた方だけです。

    軽々に話題をするのは憚られるのですが、先だって中東で平和活動をされていた日本人医師が現地の無法者の銃弾に倒れました。どんな崇高な理念も無法者には届かない。届くとしたら武器による威嚇だけです。

  • 更新ありがとうございます。

    【竹島及び尖閣諸島が我が国固有の領土であることを示す歴史的資料や人々の営みを示す資料をまとめて紹介する初めての国の施設】ですか。

    そんな広報コーナーが昨年からあったとは、情けないやら知りませんでした。今度は700平米とはなかなかの広いスペースですね。

    すぐデモる、他人の敷地に入るデストロイヤー反日人が乗り込んで来そうなんで、安全カメラ(棘の無い柔らかい言い方でしょ 。笑 )と自動スプリンクラー、スタンガン、常駐の完全防御服装警備員は必要です。

    またその一角に北方領土、千島列島と樺太南半分も日本の領土である、とジオラマや戦前の生活等、展示して貰えませんかね〜。

  • 「特亜の逆が正解」
    半島あるあるですね。(笑)
    日本国籍取得に地理や歴史のテスト出して、全問クリアーを必須要件にすべき。

  • 余計な横車を通そうとして相手に一顧だにされず面目丸つぶれになって後頭部を殴られたと騒ぐ。最近見慣れたシークエンスです。もうマクロに組んで自動対応でいいのではないかという気さえします。

    輸出管理問題に関する対話も「韓国の説明する管理状況を検証した結果、想定以下だと判明しましたので、管理国ランクを更に一段下げさせていただきます@経産省」などという事になるのではないでしょうか。

  • 根室の漁船拿捕のニュースを見ましたが、違法操業ではない感じですね…

    以前、北方墓参に帯同したときのこと、ある海域に差し掛かるとロシアの国境警備隊が乗り込んできて、乗員や船などを調べるのですが、ライフル銃のようなものも携行していました。

    女性隊員もいたので少し緊張が和らぎましたが、過去には日本の漁船に一方的に発砲し死亡させた事件も発生していますから、ロシアにはやはり恐怖が先に立ってしまいます。

    • 新茶狼様

      >根室の漁船拿捕のニュースを見ましたが、違法操業ではない感じですね…

      以前もこちらで申し上げたことがありましたが、ロシアによる日本漁船の拿捕については違法操業云々の理由は不要です。たとえるなら、海賊のようなものです。「拿捕したかったから拿捕した。」でしょうか。

      その漁船を海保の巡視船が文字通り体を張って守っている状況です。
      が何分、船数が少なく全ての漁船を助けることはできません。

      この場合、海保ですので警察活動ですが、これが本格的な中露による侵略であったら、日本の国防は国土国民を守り切れるとは言えない状況であることを思ってみて下さいませ。

      • 心配性のおばさん 様

        コメントありがとうございます。

        「拿捕したかったから拿捕した。」ですか…確かにそう考えると腑に落ちます。

        やはり、単に軍事力と外交姿勢の差、ということなのでしょうかね。

        歯がゆいですが現状日本は国民を守り切れないですね。

  • これまで韓国にやられっぱなし、自虐史観に洗脳された一部国民や反日のプロ市民活動家、親韓派のマスゴミ、こういった彼等(当然韓国も含みますが)の異常性に多くの国民が気づき始めたことを受け、政府もようやく重い腰を上げ、反論に打って出ようとの姿勢なのでしょうか。

    それにしてもこの件でさえ、ここに至るまでの道のり、大変長かったですねえ~。

    当たり前の世論形成に向けては、会計士様主宰の本ブログの果たした役割も決して小さくないと思います。

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