X

【速報】中韓台通貨などが急落

本日の「速報」です。アジアの通貨が軒並み急落しているようです。

2019/08/05 14:08追記

タグの付け忘れによりトップページからリード文以下すべてが丸見え状態でしたので修正しております。

アジア通貨、急落

本日午前中、アジア各国の通貨が大きく売られているようです。

WSJのデータによれば、中国の通貨・人民元(※オフショア、CNH)が1ドル=7.00元の大台を超過し、一時7.11元近くにまで売られたほか、韓国の通貨・韓国ウォン(KRW)も1ドル=1218.00ウォンと、2016年3月4日(1218.9ウォン)に迫る水準です。

先ほど(日本時間午前11時58分ごろ)の相場は次のとおりであり、明らかな「リスク回避」状態となっています。

日中韓台の通貨
  • USDJPY…105.97(▲0.57%)
  • USDCNH…7.0875(+1.59%)
  • USDKRW…1214.15(+0.79%)
  • USDTWD…31.63(+0.41%)

(【出所】WSJ)

(※ちなみにアジアなど新興市場諸国通貨が売られるときは、日本円は逆に買われるという傾向がありますが、今回も例にもれず円が上昇しています。)

CNBCによると、先週木曜日に発表されたトランプ政権による中国に対する新たな制裁関税に加え、日本が韓国を「ホワイト国」から除外したことに伴い韓国が7.8兆ウォン相当の公共投資を行うと発表したことなどが手掛かりとなっているとしています。

Asia markets trade lower amid US-China trade concerns(2019/08/05付 CNBCより)

通貨危機へ近づく?

もちろん、為替市場は短期的に大きく変動するものであり、1日やそこらの短期的な変動をもって「将来こうなる」と決めつけられるものではありません。

ただ、アジア通貨が軒並み売られ、円だけが買われるということは、市場参加者のあいだでジワリと「リスク回避」の動きが出て来ているという証拠でもあります。

ところで、為替相場が下落すれば、アジア諸国にとってはどのような影響があるのでしょうか。

真っ先に考えられるのは、自国通貨の価値が下がることで、輸出企業が恩恵を受ける、という効果です。その意味では、人民元安、ウォン安、台湾ドル安は、中国、韓国、台湾にとっては非常に嬉しい話だ、ということです。

ただ、ものごとはそこまで単純ではありません。

とくに韓国のように、外国からかなりのおカネを借りている国の場合だと、外貨建債務の価値が上昇する(つまり返済しなければならない金額が増える)というマイナスの効果も生じるのです。

さらに、外国との貿易を考える際には、「製品を外国に売るとき」だけのことを考えていてはなりません。「外国から半製品、素材を買ってこなければならない」という側面についても考慮しなければならないのです。

これに加え、中国、韓国、台湾はいずれも輸出立国であり、とくに韓国と台湾は経済の中国に対する依存度が高いという特徴があります。トランプ政権による中国を狙い撃ちにした制裁関税発動は、中国だけでなく、間接的には中国に依存する韓国や台湾(あるいは香港)にも悪影響を及ぼしかねません。

いつまで続くのか?その影響は?

くどいようですが、為替も含め、市場相場というものは短期的に変動するものですので、一時的な上昇、下落を見ても意味がなく、長いトレンドで「どうなっていくか」を検証する必要があります。

ただ、それと同時に、過去の通貨危機は、たいていの場合、その国の通貨の暴落から始まっている、という歴史的事実を忘れてはなりません。

2008年の金融危機は、リーマン・ブラザーズの経営破綻に端を発し、デリバティブ市場や証券化市場を通じて危機が全世界に波及したという意味では例外的なものですが、それ以前の1997年のアジア通貨危機などは、通貨当局が自国通貨をコントロールできなくなって発生しています。

また、今回はたまたまトランプ政権による対中経済制裁に市場参加者の焦点が当たっていますが、韓国のケースでいえば、「半導体一本足打法」という経済構造に加え、文在寅(ぶん・ざいいん)政権による雇用市場改革の失敗などにより、国内景気がガタガタになっているという要因も無視できないでしょう。

このように考えていけば、今般のアジア通貨安が単なる一過性のものではなく、ファンダメンタルズ面を懸念したものだとすれば、「新・アジア通貨危機」に発展しないという保証はできませんし、むしろそのような可能性は十分にあるといえるかもしれません。

その意味で、今週はアジア通貨の為替相場に注目する価値がありそうです。

新宿会計士:

View Comments (45)

  • 自分はこっち方面の知識無いので、アホなこと書いているかもしれませんが。
    「新アジア通貨危機だー。大変だー。これじゃあ、消費増税できないね。仕方ないね(棒)」
    みたいなことになりませんかね。
    やっぱり、もし起きたら通貨危機の方が日本経済にとってヤバいですか?
    最悪、「だからこそ増税」とかになりそうな気もしますが。

    • 凍結、まだありえると思います。
      以前、首相側近の萩生田議員が凍結に言及したとき、元東京新聞論説委員の長谷川氏が安倍政権は消費税凍結を決めている、と論じました。その後は予定通り増税決行の流れとなっていましたので諦めてましたが、もう一段の円高株安、米株の軟調が続けば凍結の目がでてくるのではないかと思います。

    • 通貨危機は台風
      消費増税は温暖化や気候変動、
      一過性か将来に渡って影響か。

      だから台風も大きすぎれば甚大な被害
      消費増税は将来に渡る申告な被害

  • 株安は、日本のマーケットでも一緒ですね。
    ウォン円も、8.8を割り込みまして、先週末から3日で、0.4下げています。
    元とウォンは、今までギリギリのところで踏ん張っていた分、落ち出すと早そうです。
    本格的な動きは、欧米タイムになってからかもしれません。

  •  お盆休みもおちおちできんことになりそうな予感。少なくとも日本の個人投資家がお休みになるので100円を切る円高も覚悟しなければならない。

    • 問題は韓国とのローカルカレンシースワップを結んでるカナダ、
      スイスは安全資産で通貨高だろうけど、カナダはいい迷惑

  • 毎日の更新ありがとうございます。

    KOSPIも絶賛暴落中です。 
    https://www.bloomberg.co.jp/quote/KOSPI:IND

    1,949.07
    ー 49.06
    - 2.46%
    更新日時 12:28 JST 2019/08/05

    韓国年金基金も溶解中です。
    https://fund.nps.or.kr/jsppage/fund/mcs_e/mcs_e_04_01_01.jsp

    ドルもネー
    円もネー
    仕事もネー
    年金もネー

    おらこんな国いやだー こんな国いやだー
    東京に来てほしくないので、是非地上の楽園に行ってください。 

    • 韓国外貨準備高、7月4千31億ドル
      ...前月比4000万ドル増加
      http://news.einfomax.co.kr/news/articleView.html?idxno=4041949
      (ソウル=連合のポメクス)韓綜化記者=  2019.08.05 06:03
      jhhan@yna.co.kr

      https://youtu.be/K68C-AXLxxQ

      https://youtu.be/bMBn_fure9g

       
      7月外貨準備高が前月比4000万ドル(約42億円)増の
      4千31億1000万ドル(約42兆7,385億円)を記録したと韓国銀行が5日発表した。
       
      韓国銀行は、
      外貨準備高の増加が外貨資産運用収益の増加など、主に起因したと説明した。
      ただし、ドル高で他の通貨を表示外貨資産のドル換算額は減少した。

      韓国の外貨準備高は6月から2ヶ月連続で増加した。

      主要通貨の対米ドル為替レートの推移は、
      ユーロの場合、先月1.9%切り下げたしポンドは4.0%安だった。

      対ドル円も0.8%、オーストラリアドルも1.9%切り下げた。

      米国ドル指数は先月末、98.05で6月末96.19比プラス(+)1.9%の変動率を示した。

      外貨準備高の構成を見ると、
      有価証券が3千720億2000万ドル(約39兆4,423億円)で全体の92.3%を占めた。
      前月比18億2000万ドル(約1,929億6,013万円)減少した。

      預金は202億4000万ドル(約2兆1,459億円)で、全体の5.0%を占めた。
      前月比17億5000万ドル(約1,855億円)増加した。

      そのほか、国際通貨基金(IMF)の特別引出権
      (SDR)は33億9000万ドル(約3,594億円)(0.8%)であり、
      IMFポジションは26億7000万ドル(約2,831億円)(0.7%)であった。

      IMFポジションは出資払込などで保有するIMFの交換性通貨引き出し権利をいう。

      金は47億9000万ドル(約5,078億円)(1.2%)で、前月比の変動がなかった。

      韓国の外貨準備高の規模は6月末基準で世界9位の水準を維持した。

      主要国の外貨準備高をみると、
      中国が3兆1千192億ドル(約330兆7040億円)で1位、
      日本が1兆3千223億ドル(約140兆1930億円)で2位を占めた。
      3位は、スイス8千312億ドル(約88兆1,442億円)が占めた。
       
      介入の弾(借金)
      外国為替平衡基金債券(企画財政部)
      通貨安定証券(韓国銀行)
      国民年金基金スワップ

  • トランプ大統領はどうしても虎にとまるハエ(り地域)ごとぶったたきたいんですね。ハエにしてみればたまったもんじゃないです、ペッシャンコです。安部ちゃんが手出す事のほどじゃないかもしれませんね。り地域にはかまわた次の波に備えた方が良さそう、と思うのは自分だけ?

  • ちょっと前までワロス曲線が見れて本当に笑っていたのですが、それがなくなったということは介入する資金も気力も尽きたのでしょうか。

  • USDKRWは2016年の高値を越えました。

    先週、8/1になったとたん為替相場の顔色が変わりました。リスク回避の円買いです。ドル買いも少々。
    ドル円は、7月中に1カ月かけて円売りで上げた分が、8/1のたった1日で吹き飛びました。
    7月末までやや円売り目線だったものが、円買い目線にひっくり返りました。

    悪いニュースにもよく反応しますし、今月は荒れそうな予感です。
    今日明日目線でいえばリバウンドもあると思いますが。

    韓国ウォンはこの流れの中で売られて今日は1218。
    自ら経済危機を世界に宣伝してますんで、リスクオフの流れに加えて、ダブルの圧力で売られてるかもしれません。(笑)

    8月と言う月は、例年相場が荒れやすいです。またケロリと元に戻る可能性もあります。
    ただ、新宿会計士さんおっしゃるとおり、大きなクラッシュ相場も始まりはちょっとした下落(後にならないとわからない)から始まります。

    10年周期のリーマンショック級が重なってやって来れば、消費増税延期の口実が揃うことになるかもしれません。

    とはいうものの、世の中がここまで増税準備しているところで、今更増税延期できるのかとも思いますが。

      • センスの光る表現に思わず笑ってしまいました。

        本来おっしゃる通りだと思いますが、官邸はもう決めちゃってる雰囲気を感じてたもんですから。

        官邸はリーマンショック級の危機が起きない限りとの条件を現時点で維持してますが、
        10月までのあと2カ月弱の間に、リーマンショック級と認定できる状況にまで経済環境の変化が現れるかというと、ちょっと難しいと思います。何で判断するかはわかりませんが、経済指標のようなものを参考にする限り、タイムラグがありますし。
        株価の暴落だけで判断するならありえると思いますが、拡大解釈のようなことをする意思があるのかどうか。
        ちょいと疑問を感じてます。

    • 全ての物品に軽減税率を導入する形ならどうでしょう?
      10月1日に消費税は10パーセントに上げるが未曽有の東アジア通貨危機を乗り越えるまで2年の時限立法で全ての商品に軽減税率を導入する。
      意味がないようなあるような気がしますが。

      • 賛成ですが、一点だけ修正案を。

        > 2年の時限立法で全ての商品に軽減税率を導入する。

        軽減税率は、二年後の経済状況を見て延長を判断するものとする。延長の回数はこれを制限しない。

      • つまらない反応で申し訳ないんですが、増税延期判断だったら立法措置無しにできるんで官邸の裁量となってるんですよね。(と思ってますが)
        でも、軽減税率対象物の変更だと財務省令以下っぽいので閣議で差し戻しでできるんでしょうかね。

        立法するとなると間に合うのかどうか。参院選の公約の手前、野党は賛成でしょうが。(笑)

        法令調べようとしましたが、めげました。

        • たしか増税延期については「誰に決定する権限があるのか」が決められていないんです。
          なので「法改正ができる程度」の状況が必要という人もいます。
          8%で止めるときは、実際の景気悪化の結果と選挙を利用しています。「大義がない選挙」と攻撃されていましたが。
          詳しい人の解説が聞きたいです。

        • >たしか増税延期については「誰に決定する権限があるのか」が決められていないんです。

          2015年に改正した消費増税法では、景気条項はなくなったんですね。
          ということは、リーマンショック級がない限り延期しないと言っている法的根拠がわからなくなりました。

          消費税法を読もうとしましたが、めげました。私の実力では余暇時間に読むのは不可能でした。

    • 新聞放送にだけ軽減税率を適応しないことにすると面白いのですが、恣意的な税運用だと攻撃されますね。

    • >USDKRWは2016年の高値を越えました。

      ウソでした。正しくは、2016年の2番高値を越えました。

      節目越えではあり、有意な数の投資家がウォン売り目線に切り替えうるポイントであることには違いありません。
      読んでる方いないと思いますが、一応。

  • ………
    自分は喜びませんよ…
    そんな単純な嫌韓じゃありません。
    この状況下で韓国が通貨危機に陥るならば、むしろ自然なことでしょう。
    日本が韓国のケツ持ちをしなくなったことが明らかになり、それが海外投資家から忌避されることになった、という立派な理由が付けれるでしょう。
    それにムン政権は『日本の輸出管理強化が通貨危機の引き金をひいた』と、経済危機の原因をすべて日本に押し付けることが可能です。したがって、ムン・ジェインの支持率は容易に落ちないでしょう。
    ムン・ジェインは笑いが止まらないでしょうね。
    韓国の財閥を弱め、韓国経済を北朝鮮まで平準化させながら、すべてを日本のせいにして逃げることができるのですから…

    • 金泳三キム・ヨンサム

      日本をしつけてやる。
      通貨危機で未だに、歴代で不人気らしいです

      文在寅
      ムン・ジェインは韓国と言う国を無くしたと後世で言われるきがします

    • 良いじゃないですか文在寅安泰。
      文在寅政権が続くほど日米と韓は離れていくし韓国は沈んでいくんですから、こちらとしてはなるべく続いてくれ、って感じですよ。
      文在寅が倒れて保守政権が復活しても韓国の態度は本質的にはなんにも変わらないままですから、日米は将来に渡るリスクとコストをここで早期に精算できる方が得だと思います。

      あと今から文政権が倒れる流れになると韓国内乱、分裂ってのが割と見えてきちゃう気がするんで、それは日本としては良くない気がします。韓国が北朝鮮レベルまで落ちぶれてから併合するなら大したこと無いですが、韓国がまだ余力のある内に内乱に便乗して併合される、とかだと合体朝鮮が手にする力が大きくなりすぎて美味くないです。
      なので文在寅にはこのまま韓国一丸のまま墜落し続けていただきたいものです。

  • まあ、ムン・ジェインは責任を日本に押し付けるでしょうね。
    日本は「君達が報告書出さなかったせいでしょ?」と言い返すだけでいいので、そんな具合に責任を韓国に押し付け返すよう頑張って欲しいですが。
    言い争って時間使っている間に、韓国は体力もたずに死に体になる気もします。

1 2 3