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無法国家には紳士的・平和的に、そして毅然として対処せよ

自称元徴用工問題や日本の韓国に対する輸出規制などの話題を巡り、昨日はいくつかの大きな動きがありました。河野太郎外相の「ブチギレ」については『「河野太郎、キレる!」新たな河野談話と日韓関係』でも紹介したとおりですが、昨日はこれに加え、輸出規制を巡り、経産省も韓国側の意味不明な主張に対し、毅然と反論を加えています。インターネット上には「とっとと韓国に経済制裁を適用しろ」という主張もあるのですが、むしろ現在は、「無法国家」と化した韓国側と同じ土俵に降りるのではなく、彼らの意味不明な主張を逐一論破しつつ、来たるべき「経済制裁」局面に備えるべきではないでしょうか。

昔の職場の体験談

イケメンA君、同期から誹謗中傷される

あたりまえの話ですが、ものごとには両面があります。

自分自身の経験で恐縮ですが、昔勤めていた会社の他部署に、A君という好青年がいました。A君はイケメンであるだけでなく、仕事も優秀であり、かつ、誰に対しても親切で優しく、また陽気で温厚な性格だったため、その部署では上司や先輩からも好かれ、後輩からも慕われていました。

しかし、A君の部署にはもう1人、A君の同期で、やや性格に難があるB君という青年がいました。

B君は、良く言えばお調子者、ぶっちゃけて言えば、あまり優秀でなく、しかもプライドも高くて、職場でもやや浮いていました。そして、人気者のA君に対し、嫉妬心のためでしょうか、陰口をたたいたり、飲み会でA君を公然と貶めたりしていたようなのですが、A君はそんなB君とも仲良く接していました。

ある日、A君(既婚)とB君(未婚)は職場の関係者の結婚式に招かれ、A君は奥様(とっても美人)と一緒に披露宴に参列し、二次会、三次会と流れていきました。

A君はいつもの調子で、みんなと楽しく飲んでいたのですが、B君はA君の奥様の前で、いきなりA君のことを指さし、「A君って、職場のCさん(独身)と浮気しているよね」と言い出しました。普段目にすることがないA君の奥様に会って浮かれたのでしょうか?

もちろん、「A君がCさんと浮気している」というのは事実無根であり(あとで聞くと、B君は冗談のつもりでそれを言ったそうです)、その場にいた全員が、B君のことをたしなめました。

それでも、酒の勢いもあり、B君の放言は止まらず、A君夫妻の前で「A君はDさん(既婚者)やEさん(既婚者)とも浮気しているよね」と言い出し、A君をからかっていたのですが、突然、A君がB君に殴り掛かりました。

私自身を含め、その場にいた男性陣は、慌ててとりあえずA君とB君を引き離しましたが、A君の怒りは収まりません。結局、B君は中座して帰ったのですが、その後、A君とB君は口もきかない関係になってしまいます。

ただし、B君が、誰とでも仲が良いはずのA君と仲違いしたことは、誰の目にも明らかであり、また、ヒトの口に戸は立てられないためでしょうか、その場にいたメンバーから職場全体にB君の所業が噂として広まり、B君は居辛くなったのでしょうか、1年ほどして職場を去って行きました。

温厚な人ほど、キレると収拾がつかない

さて、こんな話を唐突に持ち出したのは、いくつかの理由があります。

イケメンのA君は性格も良く、仕事も超絶できる有能な人物であり、誰からも好かれていたのですが、それと同時に、自分自身に対して向けられる悪意に対してはハッキリと拒否反応を示さなかったため、B君に付け込まれた格好です。

普段からA君は誰にでも良い顔をしていたがために、結果的にはB君も「A君に対してなら侮辱しても構わない」と勘違いしていたフシがあるのですが、さすがに奥様の前で普段と同じようなノリで、事実無根の内容でA君を貶めたのはやりすぎだったのではないでしょうか。

そして、普段は温厚な人間ほど、いったん「キレる」と、収拾がつかなくなるものでもあります。

A君もその例外ではなく、ある日いきなり「キレ」たのです。

もちろん、A君がいきなり暴力に訴えたのは良いことではありません。本来ならば、A君は普段からB君に対し、「そんなことは言わないでほしい」とクギを刺しておくべきだった、という話もあるかもしれません。

ただ、A君は普段の行いが良かったためでしょうか、奥様の前でB君に貶められたときに、その場にいた全員がA君の味方をしたのは当然のことだったのです。

つまり、

  • 温厚な人ほどキレると収拾がつかないものである
  • ただし、万が一「キレた」としても、周囲は「あの温厚な人がキレたくらいだから、何か理由があるに違いない」と考えることが多い

という点については、個人的には非常に参考になったエピソードでした。

日本は世界の人気者?

日本は世界からどう思われているのか

さて、国と国との関係(つまり外交関係)については、何か難しい世界の話だと思い込んでいる人は多いかもしれませんが、そんなことはありません。

国もしょせんはヒトの集まりですので、外交関係も、人間関係の延長に過ぎないのです。

相手国から恩を受ければ「ありがたい」と思うのが人情ですし、相手国のことが好きになれば、その相手のためにひと肌脱ごうという気になるものです(※もちろん、日本人的な「義理と人情」が通用する国と、そうでない国があるのは事実ですが…)。

さて、日本政府にせよ、日本企業にせよ、日本という国は外国に対し、常に紳士的であり、かつ、平和的です。あまりにも紳士的であり、あまりにも平和的であるがため、日本国民の1人として、ときとしてもどかしいほどです。

そんな日本は、世界からどう思われているのでしょうか?

少し古い調査で恐縮ですが、今からちょうど2年前、つまり2017年7月に、英BBCが「2017年世界影響度調査」というものを実施していて、その結果については、当ウェブサイトでも『BBC世界影響度調査を読む』で紹介しました。調査結果を再掲します(図表1)。

図表1 世界に良い影響を与えている国のランキング(2017年)

(【出所】BBC WORLD SERVICE POLLより著者作成)

ここで、「世界に良い影響を与えている国」のスコアは、「この国は世界に良い影響を与えているか、それとも悪い影響を与えているか」という世論調査を20ヵ国前後で実施し、その結果を集計したものです。

「世界に良い影響を与えている国」ランキングにおいて、当事国を除外したベースで、日本はカナダ、ドイツに続き、世界第3位に入りました。一方で、これを「悪い影響を与えている国順番」で並べ替えたものが、図表2です。

図表2 世界に悪い影響を与えている国のランキング(2017年)

(【出所】BBC WORLD SERVICE POLLより著者作成)

このことから、このBBCの調査結果を信じる限り、世界は次の3つにグループ分けされることがわかります。

  • 「世界に良い影響を与えている」との意見が多い国…カナダ、ドイツ、日本、フランス、英国、EU
  • 「世界に悪い影響を与えている」との意見が多い国…イラン、北朝鮮、パキスタン、イスラエル、ロシア、米国
  • 両者が拮抗している国…中国、ブラジル、韓国、インド、南アフリカ

日本は中韓からの評価が低い

このBBC調査、2006年から2014年まで毎年実施されていたのですが、最近では数年に1回の実施になったらしく、2015年、2016年、2018年については調査が実施されていないようです。

このため、データが古くなってしまうのと、連続性が失われてしまう(毎回、調査実施国が異なる)という難点があるのですが、それでも、過年度のBBCデータを見ると、日本に対して一貫して低い評価を与えている国は中国と韓国です。

といっても、2017年については韓国で調査が実施されていないため、韓国が日本についてどのような評価を下しているのかを知ることはできませんが、中国では日本が世界に与えるのが「良い影響」であると答えた比率は22%であるのに対し、「悪い影響」であると答えた比率が75%にも達しています(図表3)。

図表3 日本は世界からどう評価されているのか(2017年)

(【出所】BBC WORLD SERVICE POLLより著者作成)

また、2014年以前について、韓国でもこの世論調査が実施されていた年は、日本のランクが下がる傾向にありました。

しかし、裏を返して言えば、日本は中国と韓国(と北朝鮮?)を除く国々からは、非常に高く評価される傾向にある、ということでもあります(※もっとも、調査実施年によっては、ドイツから日本に対する評価が異常に低いこともありましたが…)。

「日本は人気者だ」などと慢心するのは禁物ですが、それでも、外国メディアの調査によれば、「日本が世界に良い影響を与えている」と回答した国が多かった、という事実については、心強い点ではあります。

反論しないことが良いことなのか?

ただし、誤解しないでいただきたいのは、もし「日本が(中韓を除く)世界で人気者だ」、というのが事実だったとしても、日本は自国に向けられる、いわれのない悪意に対し、反論しなくて良い、という意味ではない、という点です。

先ほど、イケメンA君がB君から事実無根の誹謗中傷を受け、A君が「ブチギレ」た事例を紹介しました。人間関係のことですから、読者の皆さまのなかにも、似たような事例を見聞したことがある、あるいは個人的に経験したことがある、という人は多いのではないかと思います。

先述のケースでは、たまたま普段からA君の行動が良く、B君の素行が良くなかったということで、周囲の認識も、「B君のA君に対する誹謗中傷はB君が悪い」という認識で共通していました(A君とB君の評判については、他部署にいた私の耳にも入っていたくらいです)。

しかし、さすがに、いきなり殴りかかるのは決してほめられたことではありません。

A君に限らず、どうもわが国の職場では、「反論するのは、はしたないことだ」、「大人の対応を取るべきだ」、といった空気が蔓延しているように思えてなりません。

同じ部署であれば、A君の素行が良好であり、B君の素行が悪いことくらい、誰でも知っているのですが、私自身を含めた他部署の人間からすれば、そうした細かい状況はなかなかわかりません。

それに、もし公衆の面前で誹謗され、B君に殴り掛かったのがA君ではなく、もっと地味な人物だったとすれば、その人物は結果的に、B君によって退職に追い込まれていたかもしれません。

後講釈ですが、A君はB君からの嫌がらせを受けていたときに、もっと上司に相談すべきでしたし、その部署の上司はもっと部署内の人間関係を把握しておくべきだったかもしれません。

そして、国際社会はもっと露骨で、正論を主張した者よりも、「声が大きい者」が勝つ、という傾向にあることは事実です。

さまざまな調査から判断するに、日本という国が、本稿のA君のように、(中国、韓国、北朝鮮を除く)全世界から好かれているということは、どうやら確からしいのですが、それと同時に公然と日本を貶めて来る国が存在する以上は、あまり能天気に「反論するのははしたない」と考えない方が良いと思います。

反論する日本へ

河野外相の反論

さて、昨日の『「河野太郎、キレる!」新たな河野談話と日韓関係』で触れたとおり、日本が韓国に対して「キレ」ました。

とくに、河野太郎外相は、マスコミのカメラが回っている前で、韓国の南官杓(なん・かんしゃく)駐日大使に対して怒りを示した格好です。

日本人的な発想からすれば、公衆の面前で相手に怒りを示すこと自体「はしたない」と思う人がいると思うのですが、そうした感覚は、やはり誤っています。

いや、むしろ日本として韓国に対し、もっと公然と怒りを示しても良いのではないか、という気がします。韓国が「慰安婦問題」だの、「徴用工問題」だのといった歴史問題を捏造して来るような国です。

先ほどのたとえ話ではありませんが、日本は中朝韓を除く全世界から好感を持たれているため、日本は「歴史問題でウソをついたこと」を契機として、公然と韓国に対して経済制裁を加えたとしても、世界は日本の行動を理解してくれるような気がしてならないのです。

経産省が完璧な反論を実施

ただし、「経済制裁」とは、簡単な話ではありません。

先日の『動揺する韓国メディア つながる経済制裁』でも報告したとおり、経済制裁には「積極的な経済制裁」だけでなく、「サイレント型の経済制裁」、「諸外国との協調型の経済制裁」、「消極的な経済制裁」、「セルフ経済制裁」などの類型があります。

経産省が7月1日に発表した韓国に対する措置を巡っては、当ウェブサイトとしては「広い意味ではサイレント型の経済制裁の一種だが、実質的には経済制裁と呼べるほど強い措置ではない」と考えています。

しかし、こんな弱い措置であっても、韓国側は「逆ギレ」してきている状況にあります(『「新・河野談話」に対する韓国政府の逆ギレ』参照)。

こうしたなか、日本政府が従来の「事なかれ主義」的な発想から脱却しつつある証拠を発見しました。

経産省が韓国政府・産業通商資源部による記者説明に対し、昨日、反論したからです。少し長いですが、全文を引用しておきましょう。

本日の韓国産業通商資源部による記者説明について

本日、韓国産業通商資源部から、12日に開催された事務的説明の内容や、その後のメールの送受信などのやり取りについて、再度、事実誤認を含め、記者説明が実施されましたので、事実関係をお知らせいたします。

  • 1.日本の運用見直しの性格について

今回の運用見直しは、国際合意に基づいた輸出管理の不断の見直しの一環として、従来韓国に対して実施してきた優遇措置をやめて、他国と同様の通常の輸出管理上の扱いに戻す内容であり、禁輸措置ではありません。

  • 2.7月12日の事務的説明の内容について

7月12日の会合は見直しの内容を事務的に説明するための場であり、輸出管理当局間の協議の場ではないことを事前に韓国側と合意した上で開催しました。また、冒頭から面談の位置づけだけで30分も議論し、その位置づけを確認して開始しました。

韓国側からは「遺憾の表明、原状の回復と撤回の要請」ではなく、「問題解決」の要請があり、日本側からは、本件は協議するような「問題」ではないため、今回は事実関係の説明を行う旨回答いたしました。

  • 3.韓国の輸出管理制度について

韓国側が通常兵器キャッチオール制度を導入していると主張していることについては承知していますが、韓国側のキャッチオール制度の根拠条文である対外貿易法19条と戦略物資輸出入告示50条は大量破壊兵器関連物品等を対象とすることが明記されており、法的根拠が不明確であると認識しています。

また、執行体制についても、本日の記者説明において「110人あまりの担当人材を配置」と説明していますが、これは、武器そのものの輸出入に携わる人員や民間機関の職員を含めた人数であり、産業通商資源部のウェブサイトによれば、軍事転用可能な民生品の審査に携わる職員数は、貿易保険やダイヤモンドの輸出管理に携わる職員も含めて11名であると承知しています。

  • 4.日本と韓国の二国間の政策対話

二国間の政策対話について、本日、韓国側からは「本年、3月以降に開催することで合意していた」と説明がありましたが、これは、昨年12月18日に韓国側の担当官から、「2019年3月以降でないと開催できない」と一方的に伝えてきたものであり、3月以降に開催することで合意した事実はありません。

なお、昨年12月より前にも、経済産業省からの申入れに対して一度合意した日程を含め、韓国側の事情により日程が延期されてきたと認識しています。日本側からは、政策対話が開催できていないことに対する懸念を韓国側に伝えるなど、繰り返し開催を要請してきました。

また、韓国側は「経済産業省主催のセミナーの場で意見交換をしてきた」と主張していますが、機微情報を扱う政策対話とは全く異なる性格のものであると考えています。

信頼関係のある国の間で、安全保障輸出管理について機微な情報も含めた意見交換を行うことは、実効的な輸出管理を行うための不可欠な要素ですが、本日の韓国側の記者説明を含め、二国間のやり取りの内容について、双方の事前合意なく公開されるような状況が改善されない限り、信頼関係に基づいた政策対話の開催は難しいものと考えています。

その上で、こうした状況を打開するための実務レベルのやりとりを継続していきたいと考えています。

(2019年7月19日付 経済産業省HPより)

この発表は、従前の韓国政府による対日非難(というよりも誹謗中傷)に対する反論としては、ほぼ完璧であり、私自身がこれに何か付け加える必要はないでしょう。

無法国家・韓国 対 紳士的な国・日本

ただ、インターネット上では、昨日の「新・河野談話」や経産省の韓国に対する反論を賞賛する声がある一方で、日本が韓国に対し、今すぐ経済制裁に乗り出さないことへの失望の意見も見られます。

こうした失望が出て来るのは当たり前です。

あれだけ根も葉もないことで韓国から誹謗中傷され、しかも、国際法に従った手続を無視され、さんざんコケにされてきたからです。国民感情として、「今すぐ韓国に経済制裁しろ」、「日韓断交だ!」といった極論が出て来ても仕方がありません。

しかし、韓国が日韓請求権協定上の義務を無視したことで、韓国が無法国家であることは確定しましたが、その無法国家に対し、日本が同じ土俵に立って、「無法国家」的に振る舞って良い、という話ではありません。

昨日の時点で日本が韓国への経済制裁等を打ち出さなかったことは事実ですが、無法国家である韓国の理不尽な言い分に対し、日本が理詰めで、紳士的、平和的かつ毅然と反論していること自体、大きな変化であり、高く評価して良いと思います。

では、日本政府が韓国に対し、逐一、公然と反論し始めた狙いとは、いったい何でしょうか?

これにはいくつかの意味があります。

1つ目は、「日本国民に対する説明」です。

さまざまな理由があるため、日本が今すぐ韓国に対する経済制裁を発動することが難しいというのは事実でしょうから、些細な点でも構いませんので、韓国側から出て来る意味不明な言い掛かりに対しては、その都度、細かく反論を加えるのが有益です。

2つ目は、「国際社会に対する説明」です。

今の調子で行けば、いずれ、日本は韓国との関係を清算せざるを得ない状況に追い込まれる可能性が高いと思います。そのときに備え、A君のように「いきなりブチギレ」るのではなく、「日本が韓国に対し、あのような制裁を課しても仕方がないね」という国際世論を醸成することが必要です。

そして3つ目は、「日本政府自身のため」です。

最近の韓国の日本に対する挑発は度を越しています。常人からすれば、「ブチギレ」て韓国に対し「殴り掛かる」(つまり経済制裁を適用する、軍事侵攻する)くらいのことをやりたいと思うのは間違いありませんが、相手国に逐一理詰めで反論しておくことで、自分自身の気持ちを落ち着かせることができるのです。

その意味で、最近、世耕弘成(せこう・ひろしげ)経産相や河野太郎外相、あるいは経産省などが、逐一、韓国側に反論を加えていることは、日本政府の従来の事なかれ主義的な姿勢から決別するものであるといえます。

今はキレるべきではない

温厚な人は、いったん「キレる」と自制が効かなくなります。日本政府が自制しているのは、おそらく「キレて見境なく韓国を攻撃すれば、韓国という国を消滅させるほどの経済制裁手段を持っている」という自覚があるからではないでしょうか。

幸いにして、昨日の河野外相の「ブチギレ」は、駐日大使の前で言葉を荒げるくらいで済みました(個人的には河野氏の言動に快哉を叫んだのは事実ですが…)。

もちろん、日本の普段の素行に照らせば、日本が多少、WTOルールや国際法に背くような経済制裁を韓国に課したとしても、世界は日本の行動に理解を示してくれるかもしれません。しかし、やり方によっては、日本が韓国と同類の国と思われるリスクもあります。

それよりも、日本が本当に向きあわねばならないのは、韓国が「日本の友好国」(正確には「日の友好国」)ではなくなりつつある、という事実です。

韓国に日本の友好国として戻って来てもらいたいのならば、韓国の頬を叩いて目を醒まさせるために、経済制裁を加える、というのは1つの有益な方法です。また、このような経済制裁には、文在寅(ぶん・ざいいん)政権の退場と親日派政権の誕生を促すという意味もあります。

しかし、昨日時点ですでに韓国が国際条約を踏みにじったという実績が確定してしまいましたし、その事実をもって、日韓関係は完全に変容してしまいました。そうであるならば、日本としても、「経済制裁によって日韓友好を取り戻す」ということは、そろそろ諦めるべきでしょう。

韓国に対する経済制裁を加えるなら、その理想的なタイミングはいつなのか。

以前からの当ウェブサイトの主張とも重なるのですが、これについては別稿にて、改めて近日中に考察してみたいと思います(ネタを引っ張って申し訳ありません)。

新宿会計士:

View Comments (72)

  • >韓国の頬を叩いて目を醒まさせる

    韓国の目が醒めるとどうなるんですか?
    かつて目が醒めていたことがあるんですか?

    >文在寅(ぶん・ざいいん)政権の退場と親日派政権の誕生を促す

    文在寅政権の問題じゃなく、慰安婦も徴用工も旭日旗も、韓国民全体の嘘つきで嫉妬深いという性質の問題です
    また親日派政権なんて誕生するわけない
    国民が親日派を許さないんですから

    • 匿名 さま

      >>韓国の頬を叩いて目を醒まさせる
      >韓国の目が醒めるとどうなるんですか?
      >かつて目が醒めていたことがあるんですか?

      これまで日本は韓国を叩いたことがありません。だから、目が覚めるかどうかはともかく、一度叩いて反応を見る必要はあると思います。
      実際問題、今回の輸出管理やホワイト国認定問題で、韓国は今までないくらい無様で幼稚な態度をとっています。そうやって揺さぶりをかけているうちに、新たな展開、新たな目が出る可能性はあると思いますよ。

  • 記事のUP有難うございます。

    韓国と同じ土俵には上がらない事は重要だと思います、今回の紛争を世界各国は注視しています、中には上げ足を取りたい国もあるでしょうから。

    今回の輸出管理規定の変更は素晴らしい方法だと強く支持いたします、なにせ国内手順の変更ですから、他国から言われる筋合いがない部分です。<土俵の外のことなので>

    次は、同じ手法の”優遇措置の解除その2”でお願いしたいです。
    韓国の通貨は世界通貨でない⇒韓国への優遇措置である日本の銀行の”信用保証の解除”で攻めて欲しいと思っています。
    輸出で生計を立てている韓国の泣き所です、たった3品目の手続き変更であの騒ぎですから。
    どちらも、優遇措置の解除であり、韓国を普通の国の扱いにするだけ。。。

    ただ気になるニュースは”トランプさんの発言です”が、文さん安倍さんの両方から要請があった場合との事、阿部さんが要請しない場合は動かないのでしたら良いのですが。。。
    いずれにしても、ボルトン大統領補佐官の来日でハッキリすると思いますが。

    • トランプ大統領の真意はまだ解りませんが、もし仲介するとしたら韓国に「日本を説得してやるから中国と縁を切れ」と言うのではないでしょうか。

      • トランプ氏の行動は読めないようでいて、絶対に損な取り引きはしないので、その点だけはある意味信用できますよね。
        心配しなくても、韓国の役に立つようなことはないですね。なにせ権利は主張するが何一つ義務を果たそうとせん連中ですから、実利を重視するトランプ氏とでは話になりませんから。

        •  独断と偏見かもしれないと、お断りしてコメントさせていただきます。

           田舎の一市民様へ
          >トランプ氏の行動は読めないようでいて、絶対に損な取り引きはしないので

           逆に言うと、韓国を潰すことが自身の再選戦略に有利に働くと見れば、
          (米韓同盟があるので)裏から手を回して、韓国潰しに動くこともある、
          ということですね。
           例えば、韓国が(間接的ですが)中国が米を追い越そうとしているのに
          力を貸しているとか。

           駄文にて失礼しました。

      • WTOはもちろんICJでも 第3国の外国人に自国の「運命」をゆだねるなど危険極まりないです。
        但しおかしな裁定が下ったら 堂々無視できる度胸と覚悟があるなら ICJ提訴も可ですが バカ真面目な日本人は泣く泣く従うでしょうからアブナイ アブナイ。

    • 匿名老人・田舎の一市民さま、レス有難うございます。

      先ほど産経のニュースでトランプさんの発言に対する修飾のない報道が出ました。
      基本的なスタンスは、今までの米国高官の発言と同じでした。

      おそらく、この発言の真意は下院の決議に対する対策だったと思います。
      来週ボルトン大統領補佐官の訪日後に、大きく情勢が動くものと思います。
      楽しみです!

      文さんがボルトン大統領補佐官への回答次第で、米・英・日から資金回収されて経済的に焦土化されることに。。。文さん、もう逃げ道はないですよ!

  • 先程TVでトランプ大統領の発言の映像が流れました。
    内容としては、基本的に二国間で解決して欲しいが、両国首脳の要請があれば、仲介するという内容でした。
    韓国の泣き付き外交で、アメリカ高官の発言とレベルが変わるものでは、無かったと思います。
    韓国マスコミは、我田引水的な報道をして来ると思います。日本マスコミも、韓国寄りのマスコミは、印象操作をして来ると思います。

    • 私も、日本TV系列で「トランプ大統領が仲介に言及した」と流れたので確認してみると、TVの伝え方とトランプさんの発言はニュアンスが全く逆でした。

      トランプさんの発言は遠回しな表現ですが、ニュアンスとしては「原則、仲介はしない」と言っているも同義だと思います。

      また、間接的にですが「文大統領よりも安部さんの方が大事だ」と言ったようにも見えます。

      トランプさんは、こんな日本人的で遠回しな表現もできたんですね。意外でした。

      直接的な表現としては「文大統領がしつこい。韓国のことは自分で何とかしろ。」といった感じでしょうか・・・

      最近の日本の報道、特にホワイト国外し報道のあたりから、報道における事実誤認の度が加速しているように見えます。

      ネットの力で、メディアが「輸出規制」という言葉を使えないようにできないものだろうか・・・
      日本のメディアがこの言葉を使うと、日本国民だけでなく世界のメディアが「輸出規制」の言葉を誤用し、明らかに日本の国益を損なっています。

      この言葉を使った馬鹿どもに何か愉快で侮辱的なレッテル、例えば「ホワイトバカ」のレッテルを貼りつけるとか・・・
      姑息なやり方だけど、メディアがやっていることと同じですよね。

      我ながら今一つパッとしないアイディアですが・・・
      何か良い方法は無いものだろうか・・・

      • 会計士さんの言う通り「見ない、買わない」しかないですね。
        頭の固い年寄りは、仕方がありませんが、若い人が多様な情報から、判断できるようになって欲しいと思います。

      • 私は動画の先頭しか見てませんが同じような感想を持ちました。

        トランプの反応は、北朝鮮のことでずいぶん関わっているじゃないか、これ以上何をしろというんだというものです。思いっきり(文大統領の依頼に対して)ネガティブです。日本と韓国の両方が頼んでくれば関わるというのは、安倍首相が頼んでこない限り関わらないというのと同義です。

        日米問わず、マスコミの報道はまったくあてになりませんね。

      • 産経に似たような記事がありました。
        気づかず投稿してしまいました。
        すいません。

        The Sankei News 2019.7.20 10:08
        <日韓双方とも求めるなら仲介も 韓国大統領が要請 トランプ氏は及び腰>
        https://www.sankei.com/world/news/190720/wor1907200008-n1.html

        しかし、今回のトランプさんの発言は、日本と韓国に正反対のメッセージが伝わるようにしたものではないかと邪推しています。

        日本には遠回しの表現が伝わりますから、「仲介は無い」と日本に伝えられます。

        しかし、文脈が読めず遠回しの表現が理解できない韓国人のようなおバカさん達は、「仲介」の言葉さえあれば「仲介がある」と判断するでしょう。

        恐らく、文大統領や在米韓国組織が、米国政府の関係者に凄まじい時間と手間を取らせているのを止めさせたかったんでしょう。

        でも、日本に誤解されると困る。
        だから、おバカさんの韓国人には気づかれないようにメッセージを送った。
        こんなところではないかと思います。

        アメリカ大統領にそんなことをさせることは日本政府や在米日系組織にはできない、という点に限っては特筆すべきかもしれません。

  • 毎日の更新お疲れ様です。昨日の河野氏「ぶちギレ」は見事でしたね。「ちょっと待って」で姿勢を換え相手の顔を見据えた全身で怒りを表明していましたが冷静さを取り戻すと姿勢と口調が戻った。出来ればまた密室会談にせず公開したままか叩き出すか記者会見で念入りに「不法」な要求を繰返した事をアピールして欲しかった。

  • 現在の政府の韓国、中国への対応を完全に支持します。
    ただ、韓国、中国のプロパガンダ力は侮ってはいけません。
    https://www.youtube.com/watch?v=Qs-3WwNFG0I
    経済戦争になって、対韓国では恐らく日本は負けることはないと思います。
    一方で、マスコミへの特に中国のプロパガンダ力は強力で、欧米も含めて日本は不利です。

    情報戦争は1945年以降も継続中であり、インターネットの普及でようやく国内状況が反日勢力と均衡がとれるレベルの状態になったぐらいだと思います。
    選挙に行くのは当たり前として、私も国民の一人として自分を磨いて成長しなければと思います。

  • >韓国に対する経済制裁を加えるなら、その理想的なタイミングはいつなのか。

    私なら、米国(&日本)と韓国の安全保障上の関係が切れる時、ですね。

    まだまだ先になりそうですが、米国の韓国切り捨てと同じタイミングにする事で、韓国のレッドチーム入りを名実共に確定させられると思います。

  • 冷静に韓国側の主張を逐一論破していくことは大事ですね。それと同時に世界に対しても情報を発信し、真実を共有していくことが大事だと思います。
    世界に発信についてですが、経産省がしっかりと仕事をしてくれているようです。
    バンコクジジイさんのブログで取り上げられていました。

    https://ameblo.jp/bangkokoyaji/entry-12495792830.html

    外務省や他の省庁においても、同様の取り組みをお願いしたいものです。

    • いつも楽しく拝見してます。
      世耕大臣のさすがですね。どんどん英語で世界に発信してもらいたいです。この積み重ねが今まで日本がサボっていたことだと思います

  • 失礼します。
    私は河野大臣の次の発言を重視するとともに、支持したいと思います。
    「韓国がしているのは第2次世界大戦後の国際秩序を根底から覆すこと」
    韓国がしている事は、戦後の日韓関係を破壊に繋がっていく事は当然、国際秩序を破壊への挑戦にあると。
    即ち、国際社会は協力して韓国の行動を正すべきであると。
    国連制裁を視野にいれているのではないでしょうか?
    既に韓国は、WW2後に竹島に進軍し、国境線を不当に動かしている。その国と友好関係を維持していた事が不思議で不自然な関係だったと思います。
    そのような異常な関係は平成まで。令和元年からは新しい日韓関係を望みます。
    基本的な価値を共有していない国同士の違和感が無い関係である事を切に願います。

  • >無法国家には紳士的・平和的に、そして毅然として対処せよ

    記事の内容にではありませんが、タイトルの「紳士的」には少々引っ掛かりを感じます。

    相手は、詐欺師や異常者にも匹敵する連中です。価値観が共有できないことが明白なわけです。
    「紳士的でない=暴力」ではありませんので、日本人同士では選択しないような奇手でも、日本政府には、必要なら躊躇しないでやって欲しいと考えております。

    • >記事の内容にではありませんが、タイトルの「紳士的」には少々引っ掛かりを感じます。

      この文脈の紳士は「紳士の社交場」的な紳士でしょうね。

      オタク的な表現で言えば

      「君がッ 泣くまで 殴るのをやめないッ!」

      という「紳士的」なキレ方も似ています。

      • りょうちん さま

        コメントありがとうございます。

        >この文脈の紳士は「紳士の社交場」的な紳士でしょうね。

        半島が相手なら、交渉人は紳士の皮を被ったヤクザでも良いと考えております。 相手に合わせて中身も変えたいところです。

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