当ウェブサイトでは最近、韓国の済州島にある海軍基地で行われる予定の観艦式で、韓国当局が日本の自衛隊に対し、自衛艦旗である旭日旗を下すように要求している問題を、連日のように取り上げています。おそらくこの問題を巡っては、日本側は今のところ、一切折れる気配を示していません。そうなれば、韓国は自我を失うか、それとも国際的信頼を失うか、そのどちらかがオチとなりそうです。
目次
連日の同じ話題、恐縮です
韓国の済州島にある海軍基地で来週行われる国際的な観艦式を巡って、韓国側が自衛隊の艦旗である旭日旗を下すよう要求しているという話題については、当ウェブサイトでも連日のように取り上げて来ました。「もともと大した話ではないし、もういい加減、この話題には飽きた」という方も多いと思います。
ただ、私自身はこの話題については、日韓外交がこれまでの異常な関係を脱し、正常化する重要なきっかけの1つになると考えており、だからこそ、連日のようにこの話題を取り上げているのです。
そもそも、なぜ韓国国内で旭日旗が敵視されるようになったのかといえば、そのきっかけは、2011年1月25日のAFCアジアカップの日韓戦において、韓国の奇誠庸(き・せいよう)選手が日本を侮辱する猿真似パフォーマンスを行った際、「旭日旗を見てカッとなった」という言い訳をしたことにあります。
つまり、純粋に韓国側の事実誤認であり、かつ、自業自得なのですが、これについては日本にも悪いところが多々あります。とくに、一番悪い点は、韓国が旭日旗を「戦犯旗」と呼んで侮辱しているのを放置し続けたことです。
外務省の役人は私たち日本国民の血税から高い給料を得ているのですから、本来、このような問題が出てくるたびに、直ちに叩き潰さねばなりません。しかし、佐藤地(さとう・くに)を筆頭に、外務省にはまさに給料泥棒としか言い様がない問題職員が大量に在籍しているようです。
(※なお、佐藤地がユネスコ大使時代に起こした問題については、当ウェブサイトでも過去記事『文在寅「慰安婦問題が外交紛争化しないこと望む」の支離滅裂』などで触れていますので、詳しい内容については該当する過去記事をご参照ください。)
いずれにせよ、韓国が日本に対して無茶な要求を突き付け、外務省などにたくさんいる「事なかれ主義」的な職員らのせいで日本の国益が決定的に毀損されるというのは、日本国民の1人として、もう2度と見たくはありません。
その意味で、今回の問題は、最低でも日本が突っぱね続け、理想を言えば韓国に何らかの反撃、制裁を加えるのが正解なのだと思います。
本日までの報道
河野統幕の力強い発言を全面支持する
というわけで、さっそくですが、『旭日旗騒動を巡り、韓国は国際社会の信頼を失い自滅に向かう』を掲載して以降の動きをいくつか取り上げておきましょう。
最初に紹介したいのは、産経ニュースのこの記事です。
自衛隊の河野統幕長「自衛艦旗は海上自衛官の誇り。降ろすことは絶対にない」 韓国の「旭日旗」掲揚自粛を拒否(2018.10.4 17:03付 産経ニュースより)
産経ニュースによると、河野克俊統合幕僚長は4日の記者会見で、旭日旗の掲揚自粛要求を巡り、次のように断言したそうです。
「海上自衛官にとって自衛艦旗は誇りとしての旗だ。降ろしていくことは絶対にない。」
この発言を、私は日本国民の1人として、全面的に支持します。というのも、この発言は、これまでの防衛相や自衛隊関係者の発言と比べても、最も踏み込んだ、力強いものだからです。
これまでの小野寺五典(おのでら・いつのり)前防衛相(今週の内閣改造で退任)や海上自衛隊の村川豊海上幕僚長らの発言は、いずれも、「法令で決まっているので旭日旗を掲げて参加する」というものでした。
防衛大臣記者会見(2018/09/28 11:38付 防衛省HPより)
護衛艦に旭日旗掲揚=韓国の観艦式-海自トップ(2018/10/02-15:49付 時事通信より)
しかし、河野統合幕僚長は、「自衛艦旗は誇りとしての旗だ」とまで言い切ったのです。
誇りとは、人間が最後まで絶対に失ってはならないものです。ましてや、自衛艦旗は日本国民の生命と財産を守る自衛隊の皆様が「誇りとして」掲げている旗である以上、それを下ろすことになれば、日本がその誇りを捨て去ったという意味であり、ひいては国を失うという意味でもあります。
河野統幕の発言は、きわめて当然のことであるとともに、よくぞそこまで踏み込んで発言してくれたという意味で、日本国民の1人として深く感謝したいと思います。
その報道は本当ですか?
一方で、私自身が読者コメント欄をお借りして、昨日打ち込んだのが、このコメントです。
自己コメント。こんな話題を発見しました。
「日本の旭日旗掲揚不可」韓国海軍、「座乗艦『独島艦』への変更は知っていることがない」(2018年10月04日13時44分付 中央日報日本語版より)
新たに記事を立てるまでもないので、読者コメント欄をお借りして紹介して見ます。ポイント、注目点は次の下りでしょうか。
「一方、韓国海軍は海上観閲の際、艦艇に自国旗と太極旗を掲げてほしいと要請する公文書を最近、済州国際観艦式の参加国に送った。/14参加国のうち相当国が受け入れの立場を示したが、日本はまだ返信していない。」
本当に!?/艦旗を掲げるなって国際社会に問っても極めて非常識な要請だと思いますが、本当に「相当国が受け入れの立場を示した」のでしょうか?極めて疑問です。/また例によって韓国のウソでした、っていうのがオチではないかと(笑)
本来であれば、本文で紹介すべき話題であるのに、これを読者コメント欄で紹介してしまったことについては、大変申し訳ないと思っています。昨日の時点では、まさか本件で続報を掲載することになるとは考えていなかったので、こんなコメントを打ち込んでしまった次第です。
それはさておき、中央日報の記事を信頼するならば、「韓国海軍が観艦式に参加する14ヵ国に対し(艦旗を掲げないように)要請し、相当の国が(韓国の立場を)受け入れ(た)」と読めるのですが、この「相当の国」とは、具体的に、いったいどの国のことをさしているというのでしょうか?
もっとも、これについてはとゆら様がコメント欄で
「韓国軍が各国に要請しているのはあくまで艦船の中央ポールに韓国旗と参加国の国旗掲揚であり、艦首もしくは艦尾の軍旗にはなんら制限していない。ようは各国への要請は軍旗をかかげるなと一切言っていない。もちろん外交プロトコルにも海洋法条約にも反していない。」
といった趣旨の仮説を提示されていますが、このあたりが正解に一番近いのかもしれませんね。
外交部長官が困り切る
一方で、本日はこんな記事もありました。
韓国外交部長官「国連に旭日旗問題提起の有無は…」(2018年10月05日06時35分付 中央日報日本語版より)
康京和(こう・きょうわ)外交部長官(外相に相当)は4日の記者会見で、この問題を巡り、
「外交部で、旭日旗が持つ我々国民の感情次元の問題、これに対する我々の歴史的な経験、こういうものを日本側が十分に勘案し、考慮すべきだという立場を伝達をした」
としつつも、これを国際社会全体で問題化するかどうかについては、「もう少し多くの考慮事項がある」などと述べてお茶を濁したそうです。
いや、ですから無理ですって(笑)
そもそも韓国が主張している内容自体が、国際法にも違反していますし、正面からこれを主張すれば、むしろ困るのは韓国側でしょう。康京和氏の発言内容からすれば、どうも彼女自身も困り切っていて、問題が鎮静化するのを待っているというのが実情ではないでしょうか?
いままでだと、韓国側が「わが国に配慮しろ!」と要求すれば、日本側がこれに折れる、という展開が続いて来ました。しかし、年初の「慰安婦合意見直し」騒動に加え、今回の旭日旗騒動についても、日本はまったく折れる気配を見せません。
だからこそ、韓国政府は困り切ってしまったのでしょう。
暴走は終わらない
しかし、韓国社会がどんなに困っていたにしても、肝心の韓国社会における暴走は終わる気配を見せていません。韓国メディアの中でもとくに「保守的な論調」だと呼ばれる朝鮮日報にしたって、こんなコラムを掲載しているほどです。
【コラム】なぜ韓国人は旭日旗に過剰反応するようになったのか(2018/10/04 10:07付 朝鮮日報日本語版より)
朝鮮日報は、「今になって韓国人が旭日旗を見ただけで感情が高ぶるようになった」と指摘しています。該当する下りは、これです。
「では今になって韓国人が旭日旗を見ただけで感情が高ぶるようになったのはなぜか。太平洋戦争の終戦から時間がたつほど、日本から侵略を受けた国々では逆に旭日旗に対する反感が高まっているのはなぜだろう。」
なかなか鋭い着眼点ですね。終戦から時間が経つほど、「日本から侵略を受けた国々」(というよりも中朝韓の3ヵ国)では、なぜか反日感情が年々、高まっているのは事実だからです。この鋭い点に気が付いておきながら、このコラムを執筆した記者は、次のように結論付けます。
「一つ最も重要かつ根本的な事実がある。それは戦争が終わってこれだけ長い時間が過ぎても、日本が過去の歴史を巡って被害者たちに心から反省の意を示し、謝罪してこなかったことだ。」
どうしてそうなる!!(苦笑)
あまりにもバカらしくて、もう笑っちゃうしかありません。
ここまで書いたのなら、どうして奇誠庸選手の猿真似パフォーマンスに言及しないのでしょうか?
いや、ウソ、偽りをでっち上げてでも、無理やり日本を悪役に仕立てなければならない韓国社会の病理から、なぜ目を背けるのでしょうか?
まったく意味がわかりません。
北朝鮮「断固として不許可にすべき」
それだけではありません。
韓国社会を手中に収めつつある「あの国」が、ついにこの問題に参戦したからです。
北メディア「南当局、観艦式の日本旭日旗掲揚は断固として不許可にするべき」(2018年10月05日09時26分付 中央日報日本語版より)
中央日報によると、北朝鮮の対南宣伝メディア『わが民族同士』は5日の論評で、この問題を巡って韓国政府に対し、
「南朝鮮当局は卑屈に日本反動に旭日旗掲揚を自制してほしいと要請するのではなく、民心の強力な要求通り断固として不許可にするべきだ」
と求めたそうです。
現在の韓国は、政府も社会全体も、北朝鮮の属領と化しつつある気がしてなりません。北朝鮮側が口汚く日本を罵るのは今に始まったことではありませんが、ここで重要な点は、この問題を巡って南北朝鮮が「共通の敵」を得たことにあります。
韓国社会がマトモであれば、さすがに北朝鮮と結託することがマズイということくらい、気付くはずです。しかし、行き過ぎた反日のあまり、日本を敵に回し、北朝鮮と結託することの意味を理解している人が、今の韓国政府、韓国社会に、いったいどれほど居るというのでしょうか?
いずれにせよ、よりにもよって北朝鮮が乗り出してきてしまったことは、韓国社会にとっては本当に困ったことになりそうです。下手をすれば、「南北朝鮮はそろって日本の敵だ」と認識されることにもつながりかねないと思います。
韓国崩壊は自業自得
まず、韓国にとっての今回の騒動は、いわば、自業自得です。韓国は国全体が都合の悪いことから目をそらし続け、その場しのぎで日本を悪者としてでっち上げつづけたのですが、そのことのツケが、ここにきて一気に噴出しているのです。旭日旗問題は、韓国が捏造し続けた数ある問題の1つに過ぎません。
一方、冒頭の繰り返しですが、日本にとっての今回の旭日旗騒動は、いわば、日本外交が今後、どこまで正常化できるかという試金石です。
いままでだと、韓国側が「わが国に配慮しろ!」と要求すれば、日本側がこれに折れる、という展開が続いて来ました。しかし、日本側は昨年末の「慰安婦合意見直し要求」に加え、今回の旭日旗騒動でも、一切折れることなく堂々としています。
つまり、韓国が突き付けてくる要求を、威風堂々と突っぱねれば、それだけで韓国の主張は崩壊してしまうのです。このこと自体、今までの日本政府の、「相手がごねているからとりあえず相手の言うことを聞いておこう」という姿勢が、いかに間違ったものであったかという重要な証拠でしょう。
今回の旭日旗騒動を巡り、日本側が堂々と旭日旗を抱えて参加すれば、韓国社会は「日本が自分たちの言い分を聞いてくれなかった」という点で火病を発症させるでしょうし、日本艦船の入港を物理的に阻止すれば、「国際法を守らない不法国家」として、全世界に知れ渡るはずです。
つまり、韓国の自我が崩壊するか、韓国の国際的信頼が崩壊するか、好きな方を選べ、ということです。
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海自、韓国での観艦式不参加へ=旭日旗掲揚問題こじれる
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018100500648
【ソウル時事】韓国・済州島で10日から開かれる国際観艦式で
自衛艦旗である旭日旗を掲揚しないよう韓国が日本に要請していた
問題で、海上自衛隊は5日、韓国海軍に対し、観艦式に参加しないと
伝えた。外交筋が明らかにした。
まだ情報が錯そうしているが何が起こるのか…
これ見ると日本が断ったというより、韓国側が拒否したからやめるよ?て言っただけに過ぎない感じがする
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181005-00000039-cnippou-kr
落としどころは台風とか書いている内に、正式に海上自衛隊の不参加が決まったようですね。
「旭日旗を掲揚する場合、査閲に参加させることはできない」→「艦艇を派遣しない」ですから、日本が最終決断を下したことになると思います。
旭日旗を掲げて堂々と参加して、韓国人の国民感情を木っ端みじんに吹き飛ばして欲しかったのですが、上述のやりとりでは不参加表明しかできなかったですね。
ある意味で韓国の勝利。韓国は最悪の事態を回避できました。
もう、落としどころは台風25号しかないでしょう。たとえ済州島の被害が軽微でも「被災地の復旧作業の人員が足りない」とか言って観艦式を延期し事実上の中止に持ち込む他に、韓国人の面目を保つ言い訳はないかと。
日本政府の対応にも一抹の不安はあります。土壇場で韓国の言い分を受け入れたら、国民の怒りは凄まじいものになり、安倍政権が完全に支持を失うでしょう。日本国民は、もはや自民党すら頼りにできないと絶望し、もとより旧民主党系政党や共産党が信頼を得られるはずもなく、政治不信が国土を覆い尽くし、マスコミがここぞとばかりに安倍内閣に集中砲火を浴びせ、政権がレームダック化して経済も大混乱に陥るでしょう。
一人の二流サッカー選手のおふざけで、二つの国家が存亡の危機に瀕する事態になったのです。初動を誤ると被害が取り返しの付かないところまで膨れ上がるという見本です。日本サッカー協会も責任の一端を負っています。猛省して貰いたい所です。仕事をしない外務省もね。
小野寺前防衛大臣、村川豊海上幕僚長、河野克俊統合幕僚長が、自衛隊法などの国内法を根拠に、旭日旗自粛要請に応じない意向を表明している以上、土壇場での方針変更が無いように願っていますが、これまでに何度も失望を味わってきた経験から、不安が容易には消えません。
< 産経ニュース 電子版5日 13:54によると、日本政府は15か国による済州島沖の観艦式参加を中止した、となっています。
< 実質日本を貶める為、韓国旗と自国旗のみの掲揚を強制、日本政府は日本の旭日旗掲揚阻止を受け入れられない、として派遣中止だそうです。まだ確定ではありませんが。
< 私は日本政府が弱腰とは思いません。むしろ、これで韓国がお祭り気分なら、世界中から非難、蔑視、非常識と認定されるでしょう。もう、今は怒りに任せて、断行もアリ(ごく近い将来)かなと腹をくくってます。国と国の真っ当なお付き合いが出来ないのが朝鮮半島民です。
< むりくり自衛艦が旭日旗をはためかせて出場しても、必ずや嫌がらせします。何年前に決まっていたのか知らないが、こんな韓国と同列行動するのはやめましょう。特に軍事は。
< 相手は正直言ってキチガイ、反日の偏執狂です。もう完全にキレたわ(笑)。やっぱ改憲かな。朝日らマスゴミは、『それ見たことか!』と南朝鮮に拍手するでしょう。それも余計に腹立つ!が、韓国は今後どういう態度で日本に擦り寄るか、大変見ものです。
国際海洋法条約といったものを抜きにしてもそもそも艦旗を掲げていない艦船なんて逆に不振だと思うのですが、そういうことがかの国には分からないのでしょうねえ。
個人的な好き嫌いの話になるのですが、歴史的な経緯から小生はアメリカという国家があまり好きではなくむしろ嫌いです。
ただあくまで国家として嫌いというだけで個々人のアメリカ人を嫌っているわけではありません。
まして星条旗を見ただけで感情が高ぶるなんてこともありません(笑)
旭日旗を見ただけで感情が高ぶる、なんてただの「口からでまかせ」に過ぎないと思ってます。
実際の観艦式で一体いくつの国が「艦艇に自国旗と太極旗を掲げる」かを興味深く見守って行きたいと思います。
日本の外務省が害夢省なのは今更でしょう。明治時代から一貫して我が国に損害を与え続けてきています。
小村寿太郎氏などは、国益よりも自分の面子を保つこと最重要視しています。このような人物が最高の外務大臣とされていて、異論や反論封殺され続けているのです。そう言えば『英霊』と言う、論理的反駁を封じ込める魔法の言葉も小村寿太郎の発明品です。
外務大臣が高文から選ばれなくなった戦後は、次官と言う形で彼等は影響力を保っています。以前、田中真紀子氏が手書きの任命状を出したと批判されていましたが、大臣手書きの書類よりも権威のある書類がある時点で民主政府の役所としては問題アリです。彼等は民意に沿わないと宣言したのと同じです。そんな連中に税金から俸給を出すなど論外だと、一納税者としては考えます。
韓国に対して
建州女真に侵略戦争をした世宗が描かれている韓国紙幣を燃やそう運動でもしたらどうでしょうか
くらいの皮肉を言いたくなる
念のためですが、「統合幕僚長」の職名の略称は「統幕長」でして、「統幕」ではありません。
「統幕」は、「統合幕僚監部」という組織の略称です。
『韓国海軍艦艇 来月初めに佐世保港に入港=韓日軍事協力は継続』
http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2018/10/07/0200000000AJP20181007000400882.HTML
いきがった結果がこれ。
入港時には日本国旗と旭日旗に敬礼しなければならない。韓国海軍は完全的に屈服。怒れ、大韓民国国民よ!