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(朝日新聞社説批判)君が代判決巡り新しい屁理屈表現を開発

最近の私は「朝日新聞社説ウォッチャー」になりつつあります。昔から「敵を知り、己を知れば、百選危うからず」と言いますが、「国民の敵」たる朝日新聞社に「勝つ」ためには、まずはきちんと「敵」である朝日新聞の主張の傾向を知っておく必要があります。

都合が悪いと「杓子定規」と批判

国民の敵・朝日新聞の社説を読もう

私に言わせれば、「国民の敵」とは増税原理主義を掲げる官庁である財務省などの官僚機構、国民の代表者である国会議員でありながら国政の邪魔ばかりする日本共産党や立憲民主党などの野党とならび、たくさんの虚報を垂れ流し続ける朝日新聞社だと思います。

昔から、「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」といいます。ということは、「国民の敵」たる朝日新聞社に「勝つ」ためには、きちんと彼らのことを知る必要があるという考え方から、最近、私は朝日新聞の社説をウォッチするようになりました。

このようにしていると、早速私の「アンテナ」に引っかかってきたのが、今朝の朝日新聞の社説です。

(社説)君が代判決 強制の追認でいいのか(2018年7月20日05時00分付 朝日新聞デジタル日本語版より)

ごく簡単に要約すれば、昨日の最高裁の判決を批判する社説です。これは、都立高校の元教職員ら2人が、定年後の再雇用を拒まれたことが違法性だと訴えていたもので、最高裁は昨日、原告側の敗訴を言い渡しました。

しかも、ややこしいことに、争点はあくまでも「定年後の再雇用を拒否された点」です。別に原告の教職員らが懲戒解雇処分などを受けた、という話ではありません。しかも、社説でも触れられているとおり、この教職員らは、わが国の国歌・君が代の際に起立などを拒否したという前科があるようです。

朝日新聞の社説は

憲法が定める思想・良心の自由の重みをわきまえぬ、不当な判決と言わざるを得ない。

と最高裁判決を批判しているのですが、今回の事件は、果たして憲法が定める「思想・良心の自由」に対するものなのでしょうか?

どんな主張を持つのも自由だが…

誤解を恐れずに申し上げますが、私は「日本国民であれば日の丸と君が代を絶対に尊重しなければならない」と主張するつもりはありません。なぜなら、朝日新聞の社説のとおり、日本国憲法では思想、良心の自由が保障されているからです。

極端な話、別に「『鎌と槌』(※共産主義を象徴するシンボル)を日本国旗にすべきだ」「スターリン賛歌を日本国歌にすべきだ」「天皇制を倒し、共産党一党独裁国家を打ち立てるべきだ」といった、日本共産党の主張をそのまま支持したって良いと思います。

事実、朝日新聞のこの社説も、わが国の国旗である日の丸や、わが国の国歌である君が代について

戦前の軍国主義と密接な関係がある

などと断じています。

個人的な感想としては、そのようなことを主張するのなら、中国共産党に対しても「文化大革命の象徴である毛沢東の肖像画を天安門に掲げていることはいかがなものか」と問題提起したら良いのに、と思いますが、朝日新聞は徹底したダブル・スタンダードでそのことには絶対に触れないのが不思議ですね。

それはともかく、「国歌斉唱、国旗掲揚」を拒絶するのも本人の自由ではないかとする主張があることは事実であり、この点については私も同意します。

地方公務員だから当たり前の話

では、朝日新聞の社説の、いったいどこが問題なのでしょうか?

端的にいえば、「都立高校の教職員は地方公務員である」という前提があるからです。言い換えれば、原告らは、雇い主である東京都教育委員会の指示に従う義務があるのであり、その指示に従わない以上、東京都教育委員会としては然るべき懲戒処分を下す必要があるのです。

都立高校が都民の税金などで運営されているわけですから、これは当たり前の話でしょう。

実際、最高裁の判決文を読むと、平成15年(2003年)10月に、東京都教育委員会の教育長は各都立高校の校長に対し、「入学式、卒業式等における国旗掲揚及び国歌斉唱の実施について」という通達を出しています。

この通達は、学習指導要領に基づいて、国旗掲揚を掲揚したうえで、国旗に向かって起立し、国家を斉唱することを指示するものです。さらに、教職員が校長の職務命令に従わない場合は、その校長が責任を問われることを教職員に周知することなどが含まれていました。

この東京都教育庁が出した通達自体が「憲法違反である」と批判するのなら、まだわかります。しかし、朝日新聞の社説は、最高裁判決を「杓子定規だ」と批判するのです。

再雇用はいったん退職した人を改めて採用するもので、その決定にあたって何を重視するかは、雇う側の裁量に任される。原告らが不合格となった06~08年度当時は、希望者を全員再雇用する運用もなかった――。/物事の本質に踏みこまない、しゃくし定規な判断に驚く。

この点について、最高裁判決を確認すると、

  • 基本的に「再雇用」は「定年によりいったん退職した職員を期限付きで新たに採用すること」である
  • 「採用候補者選考の合否の判断」は、「基本的に任命権者の裁量に委ねられている」
  • 当時、再雇用希望者が全員採用されるという運用が確立していたということはできない

などと記載されており、朝日新聞の社説に事実認定の間違いはありません。

ということは、朝日新聞が反論する時の屁理屈として

「正論」を突きつけられた場合には「杓子定規な規定」と批判する

というものを付け加えたいと思います。

更新:朝日新聞の屁理屈リスト

ここで、朝日新聞を読むときの「キー・フレーズ」を列挙しておきましょう。

だが、ちょっと待ってほしい。

朝日新聞といえば、「だが、ちょっと待ってほしい。」が有名です。これは、一見すると常識的な議論を構築しながらも、朝日新聞独自の屁理屈を押し通すときに出てくる「キー・フレーズ」の1つです。

疑惑はますます深まった。

「疑惑はますます深まった。」は、「だが、ちょっと待ってほしい。」と並んで、朝日新聞によく出てくる「キー・フレーズ」です。これは、朝日新聞が望む回答が得られないときに出てくるものだと理解しておけばよいでしょう。

議論はまだ尽くされていない。

一方で、朝日新聞が望む結論が出ていないときには、「疑惑はますます深まった。」だけでなく、「議論はまだ尽くされていない。」という用語が登場します。

謙虚に耳を傾けるべきだ。

一方で、「謙虚に耳を傾けるべきだ。」も、正論からは太刀打ちできないときに、朝日新聞が持ち出すものであり、類似表現に「だが、心配のしすぎではないか。」というものがあります。

議論を呼びそうだ。

朝日新聞が「これから大騒ぎするよ」と宣言するときには、朝日新聞は「議論を呼びそうだ。」と述べます。ちなみに類似表現に「反発が予想される。」「波紋を招きそうだ。」などもあります。

杓子定規な規定だ。

これらに対し、本日付け加えたいのが、この「杓子定規な規定だ。」です。先ほどの社説のなかでも出て来ましたが、正論を突きつけられると困るときに、朝日新聞は「杓子定規な規定だ。」と持ち出すのでしょう。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

以上、朝日新聞を読むときには、いかに無理な屁理屈を展開しているのかということを眺めるのが1つの楽しみといえるかもしれません。

ついでに、私のいつものお願いを繰り返しておきたいと思います。

  • 変な報道を続ける新聞を読んでいる人は、その新聞を解約しましょう。
  • 変な報道を続けるテレビを見ている人は、そのテレビを見ないようにしましょう。
  • 選挙にはきちんといきましょう。

この3つの行動は、当たり前過ぎる話だと思いますが、是非、折に触れて思いだし、実践して頂きたいと思います。ご賛同いただけるならば、ぜひ、ご協力いただきますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

新宿会計士:

View Comments (7)

  • おそらく20年ぐらい前に作成された
    「天声人語作成装置」というパロディ装置があります。

    まだ動いているみたいです。

    昔から、新宿会計士さんと同じことを考えていた人が
    多数存在したのだな、と
    感慨に浸っていただければ、と。

    • 謎田謎也 様

      いつもコメントありがとうございます。また、コメントの反映が遅れて申し訳ございませんでした。

      今回頂いたコメントが「スパム」判定された理由は、おそらく、コメントを頂いた時間帯が、本日掲載した「LGBT」に関する記事に変なコメントが大挙して寄せられていた時間帯と重なっていたためだと思います。

      いずれにせよ、せっかくコメントを頂いていたにも関わらず、反映が遅れましたこと、深くお詫び申し上げますとともに、引き続きご愛読ならびにお気軽なコメントを賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

  • < 更新ありがとうございます。

    < 【国民の敵、朝日新聞、君が代判決で屁理屈表現】ですか~。屁理屈は朝鮮民族が使う常套手段なんですがね。朝日新聞はやっぱり繋がっているんですね(笑)。最高裁で負けたこのアカ教師らは、国旗掲揚、国歌君が代斉唱の折、起立を拒否したそうな。
    < どこの左翼か?(笑)きっと、授業も生徒に悪影響を与える左傾コトバを並べてたんでしょう。あ~だから東京は都立高に良い子が行かないんだ。皆、こんなクソ教師の居る公立より、親も指導力のある私立高に流れるんだ。生徒こそいい迷惑。

    < 朝日新聞の記事も国旗掲揚、国歌斉唱を『戦前の軍国主義と密接な関係がある』と述べている。いくらそういう信条の教師でも、地方公務員ならこの自由(勝手気ままな行動)は無い。認められない。校長の指示に従うべきだ。嫌なら私学にでも行け(信条の点で不採用だろうが)。

    < こんな公務員のクズみたいな教師が60歳過ぎて、再雇用して貰おうと言うのが間違いです。教育委員会は「待ってました」とばかり、不採用にする。私なら私学にも回状を回す(笑)。今まで、校長や学校運営に害をまき散らしていた不逞教員は、不採用(延長不可)で当然です。

    < 朝日新聞の『屁理屈リスト』、さーすが新宿会計士様、よく知ってますね。読み込んでます。多分、朝日社内で、先輩から引き継ぎのある『フレーズ集』なんでしょう。     以上。

  • 朝日新聞の不思議なところの一つは普段は「民主主義」だの「言論の自由」だの美辞麗句が好きな割に中国や北朝鮮等の一党独裁国家を礼賛している事ですな。
    連中は事あるごとに「戦時中は軍部による言論弾圧が酷かった」と言いますが実際は軍部や世論に媚びていたのが真相ではないかと。

    • 朝日新聞は終戦直後GHQから3日発禁のグーパン喰らっていますからね。
      いわゆるWGIPの忠実な下僕です。
      WGIPには中国や朝鮮を批判してはいけませんとキチンと書いていますからね。
      そりゃ国家の敵になりますよ(笑)。

    • 歴史研究では、事実のねじ曲げが大本営発表より、報道の方がひどかったという意見もありますからね。
      それでも軍人は高官は自裁したり東京裁判で処分されたり、公職追放されたりしましたが、マスゴミの皆様におかれましては手のひら高速回転してGHQのWar Guilt Information Programに追従すると。