SNS時代の有権者は「政党」ではなく「政策」を選ぶ
国民民主党が比例「公認内定予定候補」(?)の発表で「炎上」している件は、結局のところ、社会がSNS化するなかで、各政党が「有権者は政党ではなく政策を選ぶ時代になった」という点について、認識をアップデートできるかどうかの試金石でもあります。それを政党側にもわからせるために、今夏の参院選では私たち有権者もしっかりと考えて、選挙区と比例のそれぞれで賢明に投票することに努めるべきでしょう。
目次
国民民主党が「大炎上」
昨日の『国民民主が絶賛大炎上?これも「深い期待」の裏返しか』では、国民民主党が発表した「公認内定予定候補」(?)を巡って、同党の公式Xアカウントが「大炎上状態」に陥った、とする話題を取り上げました。
問題のポストが、これです。
【お知らせ】
国民民主党は14日、第27回参議院議員通常選挙における公認内定予定候補者を発表しました。◎足立 康史(元職・比例代表)
◎菅野 志桜里(元職・比例代表)
◎須藤 元気(元職・比例代表)
◎薬師寺 道代(元職・比例代表)#国民民主党 #手取りを増やすhttps://t.co/6xod9vo5ND— 国民民主党 (@DPFPnews) May 14, 2025
国民民主党がこのポストで公表した「公認内定予定候補者」は、足立康史、菅野(山尾)志桜里、須藤元気、薬師寺道代の4氏です。
このうち薬師寺氏に関しては、(少なくとも著者自身が見る限りは)非常にまっとうな候補者です。
というのも、2013年参院選で当時の「みんなの党」から出馬して当選したものの、所属していた「みんなの党」が2014年11月に解党し、改選期の2019年参院選には出馬せず、いったん自民党入りして衆院選出馬を狙うと表明。
その後は新型コロナウィルス感染症拡大に伴い、本業である医師活動に専念するため、2021年2月ごろまでに衆院選への出馬を取り止め、昨年衆院選でも自民党から比例で出馬したものの落選した、という経歴の持ち主だからです。
それぞれに対する批判とは?
しかし、これに対して足立氏、菅野氏、須藤氏の3名に関しては、それぞれに批判があるようです。
このうち足立氏は、Xを中心に複数のインフルエンサーから「減税にネガティブである」とする指摘があり、「足立(氏)を擁立するということは、国民民主は減税にネガティブな政党であるという証拠だ」、といった批判も出ています。
(※ただし、この点については著者自身としてもファクトチェックが不十分であり、当ウェブサイトとしては現時点で必ずしも同意するものではありません。)
続いて菅野氏は、過去に「政治資金収支報告書に記載された地球6周分のガソリンプリカ疑惑」、「日本死ね」、「不倫疑惑」などで物議をかもした人物でもあり、とりわけ保守層から見たら決して評判の良い人物ではなさそうです。
(※もっとも、菅野氏は2020年に、自民党の中谷元・元防衛大臣とともに、香港国家安全法制導入に抗議するとして、英米などの国会議員と連帯して成立した世界議連の日本代表も務めていたことは、ご本人の名誉のため付言しておきたいと思います。)
さらに須藤氏に関しては、過去には反原発、反ワクチン的な言動を取っていたことでも知られ、そのような人物を公認すること自体、国民民主党が反原発、反ワクチンを容認する政党であるかのように受け取られているフシがある、ということでもあります。
須藤氏、あるいは玉木氏自身も釈明を行うが…
これについては候補者である須藤氏本人、あるいは玉木代表自身も意識しているらしく、それぞれ自身のXを更新し、とりわけ玉木氏に関しては「本人から確認書に署名してもらいました」として、現在は同氏が国民民主党の政策に一致していると釈明しています。
【私の考えと国民民主党の政策の一致について】
これまでの、私のワクチンや原子力発電をめぐる発信について「国民民主党の政策や意見と合致しないのではないか」という一部の方からお声をいただいてきました。…
— 須藤元気@絶賛浪人中 (@genki_sudo) May 14, 2025
須藤元気さんにも確認書に署名してもらいました。国民民主党は、「対決より解決」の姿勢で、科学的根拠と事実に基づく政策を進めます。
須藤元気さんには、手取りを増やす経済政策を進める力になってもらいたいし、文化・スポーツ・エンタメなど新しい日本の魅力を海外や次世代に伝えてもらいたい。 https://t.co/FwjefJe10E pic.twitter.com/JL6jqp5X9b
— 玉木雄一郎(国民民主党) (@tamakiyuichiro) May 14, 2025
ただ、「確認書」というペラ紙に署名してもらったとしても、須藤氏が国民民主の看板を背負って当選したあかつきには、それを律義に守るという保証などどこにもありませんし、何なら当選後離党する可能性だってあるでしょう(実際、自民、公明、国民の3党幹事長が昨年冬に取り交わした『確認書』も実質反故にされたという実例があります)。
著者自身が見た限りにおいては、もちろん国民民主党の決定を支持・擁護しているユーザーもいますが、やはりそれ以上に圧倒的多数のユーザーが国民民主党に対し強い失望を表明しているようです。
ちょっと前まで熱心な反ワクチン・反原発主義だった人物を公認すること自体、国民民主党がそのような主張を是認しているかの誤解を与えかねません。ちょうど樽一杯のワインにひとさじの泥水を混ぜたら樽一杯の泥水になるようなものです。
その意味で、国民民主党は少しSNSでの反発を過小評価していた(あるいは最近の高支持率を過信していた)のではないでしょうか。
舌鋒鋭い批判は高い期待・深い信頼の裏返し
これについては、ネット上の舌鋒鋭い批判の正体について調べていくと、よりいっそう明らかです。
手前味噌ですが、昨日の拙稿で指摘したとおり、あるいは以前の『熱心な自民党ファンが熱心な自民党アンチに変わるとき』でも指摘したとおり、これは高く期待または深く信頼していた相手に裏切られたと思ったときには、その高い期待・深い信頼が、そのまま深い失望に変化する心理ではないでしょうか。
これについては国民民主党の支持層と思しき人たちからは、こんな趣旨の主張が出て来ています(文章については、わざと変えてあります)。
「国民民主党に批判的なユーザーは、他党の支持者で国民民主党が躍進するのを阻止しようとしているのでは。むしろ参政党やれいわ新選組などが伸びる方が恐ろしい」。
「国民民主党に失望したというユーザーは、そもそも国民民主党の支持者ではない。彼らはどうせ何があっても国民民主党に投票したりしないんだから、無視しておけばよい」。
はて、そうでしょうか。
「批判的なユーザーは、じつは他党の支持者で、国民民主の最近の躍進を妬んでおり、ここぞとばかりに国民民主を叩いている」、は、明らかな根拠を見つけることができませんでした。
国民民主党に対する批判や失望をポストしているユーザーのうち、とりわけ「インフルエンサー」と呼ばれる、フォロワー数が数万人ほどのユーザーのポストを数日前までさかのぼって確認してみても、(なかには以前から同党に批判的な人もいましたが)やはり公認発表後に批判が急増したという事例が目につきます。
また、「批判的なユーザーはそもそも国民民主の支持者ではない」、「批判的なユーザーはどうせ最初から国民民主党に投票しないに違いない」、は、いったい何をもって確認したのでしょうか?むしろ今夏の参院選で同党に初めて投票するかもしれなかった有権者の票を取り逃がしたりしてはいないでしょうか?
むしろXなどで散見される国民民主党に対するバッシングは、同党に対するこれまでの期待の高さの裏返しであり、それを裏切られたことへの失望の証拠ではないでしょうか?
オールドメディア終焉…SNSは必須の手段になった
こうしたなかで、やはり当ウェブサイトを通じてこれまでに何度も指摘してきた持論を繰り返しておきたいと思います。
昨年秋の衆院選で国民民主党が大躍進したのも、その少し前の沖縄県議会選で「オール沖縄」が惨敗したのも、東京都知事選で齊藤蓮舫氏が2位にすらなれず3位で敗退したのも、あるいは兵庫県知事選で斎藤元彦氏が劣勢を跳ね返して当選したのも、すべては共通の原因があると思います。
それはずばり、「オールドメディアの終焉」です。
最近は若い人たちを中心に、必要な情報はスマートフォン片手にSNSなどで仕入れる、というライフスタイルが一般化しつつあり、SNSの社会的影響力は日増しに強まっていて、オールドメディアの社会的影響力は日増しに後退しています。
そうなると、社会の方向性を官僚が描き、オールドメディアが広めるという旧来型のモデルが破綻しつつあり、官僚発のストーリーが有権者には刺さらなくなってきているのです。
というよりも、何が刺さるかについてはSNSを使い、有権者とうまく対話していくしか方法が亡くなっているのです。
昨年秋の衆院選で国民民主党が躍進したのも、おそらく、有権者に刺さる公約を掲げていた政党が、たまたま国民民主党だったからに過ぎません。もし高市早苗氏が自民党総裁に選ばれ、リフレ派的な政策を自民党が掲げていたら、国民民主党は勢力を4倍に増やすことなどできなかったかもしれないのです。
つまり、国民民主党躍進の理由は社会のSNS化と自民党の自爆であり、国民民主党そのものが支持されているのではなく、国民民主党が掲げる「政策」が、支持されているに過ぎないのです。もし国民民主党が今夏の参院選を皮切りに、勢力をさらに躍進させたいと願うなら、そこを勘違いしてはならないでしょう。
有権者は政党ではなく政策を選ぶ
ちなみに、現在の日本には「政府のサイズを小さくすること」を公約として大々的に掲げる政党が、主要政党内には見当たらないことも事実です。
その意味では、とりあえず増税や「税の付け替え」を掲げる政党、減税をかたくなに拒否する政党には勢力を減らしてもらいつつ、「減税を主張すれば議席が増える」、「減税を拒絶すれば議席が減る」、を体現する選挙になれば、それはそれで国民にとって損なことではありません。
そして、今回の国民民主党の失態は、考えようによっては、自民党にひとつのチャンスを与えたという言い方もできます。
ここでもし、自民党が「岸破(※)体制」を引きずり倒すクーデターに成功し、とりあえず主要候補者のなかで最もリフレ派に近い高市氏を新総裁に選べば、惨敗は免れることができるかもしれないからです(※「岸破」とは岸田文雄・前首相と石破・現首相の略)。
いずれにせよ、参院選はもうすぐそこまでやってきています。
国民民主党が比例「公認内定予定候補」(?)の発表で「炎上」している件は、結局のところ、社会がSNS化するなかで、各政党が「有権者は政党ではなく政策を選ぶ時代になった」という点について、認識をアップデートできるかどうかの試金石でもあります。
そして、そのことを政党側にもわからせるために、今夏の参院選では私たち有権者もしっかりと考えて、選挙区と比例のそれぞれで賢明に投票することに努めるべきだと思うのですが、いかがでしょうか?
本文は以上です。
金融評論家。フォロー自由。雑誌等の執筆依頼も受けています。 X(旧ツイッター) にて日々情報を発信中。 Amazon アソシエイトとして適格販売により収入を得ています。 著書①数字でみる「強い」日本経済 著書②韓国がなくても日本経済は問題ない日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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>須藤元気さんには、手取りを増やす経済政策を進める力になってもらいたいし、文化・スポーツ・エンタメなど新しい日本の魅力を海外や次世代に伝えてもらいたい。
私はひねくれているので「手取りを増やすで議席を増やす駒にはなってもらいたいが、やれそうな分野で頑張って他にはクチを出すな」と受け取りました。確かに適材適所という言葉はありますが、適所に収まろうとしない人物を制御する自信があるということでしょうかね。
支持層の言うどうせ投票しない云々は、「ネットの声デカクレーマーはどうせ商品を買わないから客じゃないので取り合ってはならない」を鵜呑みにした杓子定規でしょうね。喩えに用いるにしても、候補者の発表は常連にも新規にも同じように「これから自社の商品を買って下さい」という目的での宣伝と同義です。「この商品じゃちょっとな」という人に喧嘩を売ったら、既存顧客にしか(すら)売れないことになってしまいます。赤いきつねのように既に成立している人気商品に無理なクレームであれば塩対応が良い(むしろ称賛される)ですが、国民民主党はまだそうではないし、反対意見は概ね妥当。
どんどん新規顧客を開拓しなければならないのに新規お断りは意味不明です。プライドだけ高い不味いラーメン屋みたいなことになる。さらに、人気(?)に胡座をかいていた自民党が、常連客にも愛想を尽かされている今は、それを奪い取るチャンスなのに。山尾(にしとくか)志桜里氏などは、知名度が高く一面で妥当な政策を訴えることがあっても、別の一面でこれを大きく阻害する要因です。
玉木氏大丈夫ですかね。全部把握して制御しての判断ならば良いのですが。
「ぺら紙1枚の誓約書」の効果なんて、選挙で当選するまでのものなんですよね。
*「比例区選出議員の権限行使においては、帰属政党の公認を要する」とすべき。
かと・・。
うーん、私も手取りを増やすには賛成ですが(基本給30万で、手取り20万強だし)、夫婦別氏は、否定的な立場です。
失礼な言い方かも知れませんが、夫婦別氏よりやることあるんじゃねぇかと。
そういうハイブリッドな政治家は、見たところいないようです。
「愛国心はあるが、行き過ぎておらず、経済に明るく」というような…いるわけねぇか。
投票先無いんです、本当に。取り敢えず比例は国民民主が特定枠作らない前提で個人名投票します。選挙区は参政党、ドブに棄てるようなもんですがうちの選挙区自民とステルス立憲しか居ないんです。ワイン樽に泥一滴は解りやすいけど、須藤とガソリーヌは放射性廃棄物です。
国民の殆どはリフレ派穏健右派だと思うんですが望む政党ってないんですよ。選挙はゴミの中からマシなゴミを選ぶ作業だと誰かが言ってたが、もう諦めるしか無いのかな。
「ゴミの中からマシなゴミを選ぶ」の選び方でないですかね。
今過渡期ですので、上から眺めてよさそうなごみはどれかな?
ではなく、
ごみの山からより悪いごみを捨てていき、残ったごみがマシなごみ
として投票するですね。
これを皆さんで繰り返すことで選べる候補が出てくるようになるでしょう。
自分はこのようにして、投票してます。
仰る事、よく解りますが・・
改めて日本の政治は絶望しか無い。国民も技術力も軍隊、警察も一流なのに政治家と官僚だけ何故こんなに無能なのか?
知名度のありそうな人物をかき集めたら、実績ゼロの人気とりとか、いわくつきの人物が混じるのはほぼ必然だが、せめて比例区選出の議員が離党したら自動失職すうるように法改正してほしい。
とは言っても他もゴミですし、岸破体制は盤石らしいですし消去法ですな。
「ベストではなくても、
ワーストでなければ良しとする。」
国民民主党は、よほど懲りたのですな。
得票し過ぎて候補者が足りなくなった事。
魚が獲れすぎて漁船が沈没したような失態?
とにかく知名度のある比較的に穏健中立な人を集めて、念書の首輪で担保をとって、獲れた魚を分担して港まで持ち帰る作戦、かな。
安倍晋三内閣も、お腹痛くて辞任したお友達一期と臥薪嘗胆した二期とではまったく違いますから、とりま様子見で問題ないかと思いますけどね。
ガソリーヌさんはもう既に一仕事なさってるようですよ。
旧姓使用で問題ない!と率先垂範です。(笑)
「今ある手駒でなんとかするしかないだろ?」
~ベルセルクより引用
106万円の壁問題は、閣議決定により年収106万円以上などの要件を廃止となった。これが保険料の負担増額などにになって跳ね返ってくるのではないか?
自民党が居座り続けては、国民の声が届かない。
新宿公認会計士さんは「小さな政府」を標榜しておられるんでしょうか?
私見ですが、安倍さんの「日本を取り戻す」方針から、岸田が「日本を官僚にお返しする」方針に方針転換(回帰)した事で現在の災禍が生じて居ると思っていたのですが…。
能動的な国債の活用論に共感していたので、少し意外でした。
今まで「小さな政府を目指すべき」とおっしゃったことは私の記憶にはありません。
「小さな政府」がどの程度の小ささを意味するのかは人によって違うと思いますが、少なくとも今の日本政府は「大き過ぎ」とは認識されてるんではないかと想像します。
常に是々非々で、イデオロギーとは無縁でいらっしゃると思います。
今日一日のネットを飛び交う情報を見ていましたが、国民の執行部も候補者本人も、説得力ある説明はありませんでしたね。まームリかな。
玉木んもいろいろ古傷があるので中途半端な説明では批判は収まらないでしょうね。
所詮は労組の党ですし、先月の全世帯ケアマネで登場したNPOフローレンスみたいなところとのお付き合いもそうそう切れないでしょう。大きな政府志向の人達がたくさん絡んでる。
選挙では手伝ってもらわなきゃならない。
https://x.com/ShioriYamao/status/1912456338724254066
保守政策に色気はあってもまだ転換まではしきれない、今は苦しいところかもしれませんね。
自民党の「ガス抜き」に嫌気が差している人々にしてみれば、同じ文脈で捉えられてしまう可能性もあり。
そう言う腹の内も正直に喋っちゃえばいいのにと思います。
そうはいかないのかな。
野次馬の目には、連合のオバサンに気兼ねしすぎなだけに見えます。
玉木はわかりやすいから、口ごもると
「あ~なんかキンタマ握られてるんだな」と。
連合は、イベントにそれなりに動員がかけられてるから、投票にも影響力があるかのように振る舞っていますが、ホントなかぁ~と。
(うちの会社の組合は連合に属してるので肌感覚として)
晴れても降っても
「アタシのおかげ!エッヘン」
と口先三寸に言ってるだけだと思うんですけど。
夫婦別姓なんか本当に今どうでもよくて、優先順位は限りなく低いのに、連合と経団連がやけにこだわってるから
「どうでもよい」
と言うに言えないんでしょうね。
そもそも経団連と連合が同じこと言ってる時点で怪しいですわな。
一致してるなら君らが活動として取り扱うイシューではない訳でして。
確かに、若い頃は「メーデー」で公園に動員されたり、チラシ配布に出かけたりしましたが(今は土日祝が暇でも声も掛からない)、だからといって投票所の鉛筆を握られる訳でもなく。
末端のヒラ社員ヒラ組合員には分からない世界があるのでしょうが….
2022参院選比例名簿
https://www.asahi.com/senkyo/saninsen/2022/koho/C01.html#TKJ00002AHD
2019参院選比例名簿
https://www.asahi.com/senkyo/senkyo2019/san/kaihyo/C01.html#TKJ00002AHD
比例名簿の上位4人は労組の指定席みたいなんですよね。
労組の動員もどれだけ票につながっているかは疑問ですが、実際にチラシ配りや電話攻撃や支援者名簿作成をやってくれるという「実働」を提供しているので、党としては大きな貢献と考えるだろうなーと思いました。
そんなアナログな選挙運動から卒業できるかというとまだムリなんじゃないかな。
労組が推してる選択的夫婦別姓の対応も本来賛成としながら、「子供の姓」という新たな問題提起を受け止めて真摯に議論と称して独自の法案提出とし、他の野党とは歩調をずらしました。
野党が一本化すれば法案成立の可能性が高かったこのタイミングで、榛葉氏の曲芸飛行のような対応でした。成立したら保守層の反発は必至ですもの。