米WSJが宇露戦争「北朝鮮兵捕虜」インタビュー配信
米メディア『ウォール・ストリート・ジャーナル』は4日、ウクライナ戦争で捕虜となった2名の北朝鮮兵に対するインタビュー記事を配信しました。ウクライナ戦争では(ロシア、北朝鮮は認めていないにせよ)北朝鮮兵が動員されていて、ウォロディミル・ゼレンシキー宇大統領によると約4,000人が死傷したとの情報もあるのですが、そのわりになぜ捕虜が少ないのでしょうか?
ウクライナ戦争で北朝鮮兵が捕虜に=1月上旬
ドナルド・J・トランプ米大統領の出現により、ウクライナ戦争を巡り、その動向がさらに不透明感を強めているフシがあります。戦況はウクライナにとって決して楽観できるものではないものの、これは私たち日本国民にとっても他人事ではありません。武力による現状変更を認めるかどうかの瀬戸際でもあるからです。
ただ、それと同時に戦況がロシアにとって芳しいものであるかどうかは別問題でしょう。
こうしたなかで、以前から個人的に注目している論点のひとつが、北朝鮮兵士の派遣です。
これについては米メディアのウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が最近、「特集」しているのが、ウクライナが侵攻中のロシア・クルスク州で発生しているとされる、北朝鮮兵拘束という話題です。
ウクライナ特殊部隊「北朝鮮兵拘束」作戦の裏側
北朝鮮軍がロシア軍に加担していることを危険を冒して証明<<…続きを読む>>
―――2025年1月22日 10:39 JST付 WSJより
WSJが1月22日付で報じた記事によると、ウクライナの特殊部隊は1月上旬、クルスク州の森で負傷し横たわっていた北朝鮮兵とみられる若い兵士を初めて拘束したそうです。
ちなみにWSJによると、これまでロシア西部の戦闘では数千人の北朝鮮兵が死傷しているものの、これまで捕虜となった事例はありませんでした。負傷後、捕虜とならないように自軍から始末された事例や、投降するより自害を選んだ事例などが多かったためだそうです。
その北朝鮮兵に対するインタビュー記事が配信された
なんとも残虐な話です。
こうしたなか、この「初の捕虜」という話題に関連し、同じくWSJは4日付で、その北朝鮮兵に加え、別のタイミングで捕虜となったもう1人の北朝鮮兵に対するインタビュー記事を掲載しています。
北朝鮮兵の捕虜が語る彼らの「ウクライナ戦争」
ロシアに派遣され、ウクライナに拘束された北朝鮮兵2人は、捕虜にならないように自爆が奨励されていた<<…続きを読む>>
―――2025年3月4日 09:20 JST付 WSJより
(リンク先記事はもしかすると有料契約をしていないと読めないかもしれませんが)これがなかなかに痛ましい記事です。
拘束された兵士のうちのひとりは21歳、もうひとりは26歳で、2人とも自分たちが派遣された戦争について何も知らされておらず、また、捕虜にならないよう自爆が推奨されていた、などとしています。
WSJによるとロシアも北朝鮮も、北朝鮮兵が戦争に関与していることを認めていないのだそうですが、そのわりに拘束されたこの2人は現在、キーウの施設にいるそうです。独裁国家が嘘をついて居直るのはいつものことといえるかもしれません。
ただ、驚くのは、これまでに生きて拘束された北朝鮮兵がこのWSJのインタビューに応じた2人だけだそうであり(※ちなみに韓国が2人の受入れを申し出ているそうです)、逆に言えば、「ウクライナ戦争で死傷した北朝鮮が4,000人に上る」(※ゼレンシキー宇大統領)なかで、北朝鮮の非人道的さがうかがえます。
ロシア敗北は我々日本にとっても大きな利益
なによりこの「捕虜になるくらいなら…」、というやり方は、北朝鮮という国家の非人道性の証拠でもあり、人類がいつまで北朝鮮の専横を許すのか、という論点でもあるように思えてなりません。
ただ、それと同時に、これら北朝鮮兵の存在は、北朝鮮がウクライナ戦争に関与している大きな証拠であるとともに、ロシアが相当に困惑しているという証拠でもあるのでしょう。
いずれにせよ、無法国家であるロシアの敗北が、私たち日本にとっても大きな利益であることに関しては、間違いないと断言しておきたいと思う次第です。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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北朝鮮の兵隊が、最新であるドローンに対する戦術を日々蓄積していることに注目しています。
生き残る為にどうすべきか、うまく行けば生き残れるが下手すれば死ぬ。こんな状況で編み出される戦術はどんな机上の理論より有効でしょう。
北朝鮮捕虜が韓国に移送されたら、戦術研究をする専門家が大挙押し寄せるでしょうね。
こんな数か月前と同様(笑)の記事を出すことにガッカリ。 WSJはとりあえず、ウクライナもそれなりにガンバッテイマスヨォ~っ! てっ出して、でも現実を見てね・・・って記事では?
また、消されるのかな?
朝鮮労働党、朝鮮総連、若しくは民主労働組合総連盟の人間か。
個人運営のブログで他人を罵るよりも前に、母国の惨状、惨劇を憂うのが先だろう。
ロシア敗北は我々日本にとっても大きな利益!!!??? (爆笑)
本気で言っているのか? 大バカ野郎、、、、。 悲しいね。
なりすましと侮蔑語。
削除でいいのでは?
警告します。
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この暴言、すげーなおい。
アクセスログ全部残ってる他人のサイトで大バカ野郎って…(笑
開示請求ですね。おめでとうございます。
刑事罰は名誉毀損で罰金刑が関の山ですが民事責任はガッツリ追求されるでしょうね。会社員なら会社にバレて降格。公務員なら懲戒免職か?これは楽しみ!
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ロシアが占領地を保持する形での終結が間近だと思うんですが、これからウクライナがロシアを撃退するとお考えなんですか?
それとも、欧州を完全に敵に回してしまったから領土は増やしても長い目で見れば戦略的にロシアが敗北とか、そういう意味ですかね?
トランプ大統領は停戦(あるいは戦勝終結?)で前のめりになっていますが、当初の思惑が外れて窮地に陥っていると思われるプーチン大統領にとっては、内心戦争をやめる口実ができたと喜んでいるのではと推測しています。
プーチン大統領はウクライナから最大の譲歩を引き出そうとしています。
トランプ大統領がプーチン寄りに見えるのは、プーチン大統領を停戦交渉のテーブルに着かせるための作戦だと私は思っていますが、プーチン大統領の欲が深すぎてトランプ大統領が早期停戦をあきらめた場合、プーチンロシアは危機に追い込まれると思います。
プーチンの立場に立てば、国内に戦果を誇る必要があるでしょうし、米ロ接近を警戒している習近平国家主席や兵隊の派遣で大きな損害を出している金正恩総書記の気分を害するようなこともので停戦は簡単なことではありません。
トランプ大統領、プーチン大統領、習近平国家主席、金正恩総書記すべての顔が立つ解決策は、ゼレンスキー大統領が折れるしか無さそうですが、ウクライナ国民は果たしてこのような結末を受け入れることができるでしょうか?
トランプ大統領が、ナチスドイツへのズデーテン割譲を承認したチェンバレンになることがないよう願っています。
それにしても、イギリスやEU諸国の影が薄く見えるのは私だけでしょうか?