いま解き明かす…メディアが自民党政権に攻撃的な理由
じつは、メディア自身が権力者です。連日触れているとおり、RSFの「報道の自由度ランキング」に関連し、新聞記者らも日本の順位が低かったことに関する見解をX(旧ツイッター)にポストしたりしているのですが、こうしたポストを読んでいて気づいた点があるとしたら、「マスメディア関係者らは、自分たちを『権力の不正を見抜く役割』と勘違いしていて、自民党政権が正当な選挙で有権者に支持されたことが絶対に許せず、『何らかの不正を働いた』という証拠が欲しくて欲しくてたまらない」、でしょう。本当は腐敗しているのはマスメディア自身なのかもしれませんが。
目次
「アベは不正をしていた!」
安倍政権は史上最長だった
「安倍政権は、何らかの不正をしているに違いない」。
安倍晋三総理大臣がテロリストの手により暗殺されて、もうすぐ2年が経過します。
それにも関わらず、いまだに安倍総理を敵視する人たちがいます。
なかには、宗教団体の「(旧)統一教会」が組織的に大々的な選挙応援を行い、それにより自民党が圧勝を続けた、といった、もはや「荒唐無稽」とすらいえるような主張(というか「妄想」)を繰り広げている人もいるほどです。
この点、安倍総理といえば、「史上最長」の政権を率いた人物です。
2012年12月26日に内閣総理大臣として再登板して以降、(おそらくはコロナ禍への対応もあってか)持病の潰瘍性大腸炎が悪化し、2020年9月16日に辞任を余儀なくされるまで、連続で2822日間、総理大臣を務めました。これはもちろん、連続在任日数としては史上最長です(図表1)。
図表1 連続在任日数・上位10内閣
ランキング | 氏名と在任期間 | 在任日数 |
1位 | 安倍 晋三(2012/12/26~2020/09/16) | 2,822日 |
2位 | 佐藤 榮作(1964/11/09~1972/07/07) | 2,798日 |
3位 | 吉田 茂(1948/10/15~1954/12/10) | 2,248日 |
4位 | 小泉 純一郎(2001/04/26~2006/09/26) | 1,980日 |
5位 | 中曽根 康弘(1982/11/27~1987/11/06) | 1,806日 |
6位 | 桂 太郎(1901/06/02~1906/01/07) | 1,681日 |
7位 | 池田 勇人(1960/07/19~1964/11/09) | 1,575日 |
8位 | 伊藤 博文(M25-8-8~M29-8-31) | 1,485日 |
9位 | 岸 信介(1957/02/25~1960/07/19) | 1,241日 |
10位 | 桂 太郎(1908/07/14~1911/08/30) | 1,143日 |
(【出所】首相官邸HPデータをもとに作成)
また、安倍総理は2006年9月26日から07年9月26日までの366日間も、内閣総理大臣を務めていますので、通算すれば在任日数は3188日となり、これも史上最長です(図表2)。
図表2 通算在任日数ランキング(上位10人)
ランキング | 氏名 | 在任日数 |
1位 | 安倍 晋三 | 3,188日 |
2位 | 桂 太郎 | 2,886日 |
3位 | 佐藤 榮作 | 2,798日 |
4位 | 伊藤 博文 | 2,720日 |
5位 | 吉田 茂 | 2,616日 |
6位 | 小泉 純一郎 | 1,980日 |
7位 | 中曽根 康弘 | 1,806日 |
8位 | 池田 勇人 | 1,575日 |
9位 | 西園寺 公望 | 1,400日 |
10位 | 岸 信介 | 1,241日 |
(【出所】首相官邸HPデータをもとに作成)
歴史教科書に「アベ」が載るのを阻止したい
正直、これほど長い期間、在任したわけですから、もうそれだけで、歴史に名を遺すことはほぼ確実でしょう。日本史の教科書にも(あるいは下手をしたら世界史の教科書にも)、数年後には「安倍晋三」の名が登場するかもしれません(個人的には、渋沢栄一氏の次に紙幣の顔に採用されても良いほどだと思っています)。
そして、安倍総理が再登板するきっかけとなった2012年12月の衆議院議員総選挙以降、これまでに合計8回の大型国政選挙が行われてきたわけですが(衆院総選挙4回、参院通常選挙4回)、そのいずれにおいても自民党は最多議席を獲得し続けていることを忘れてはなりません。
このように考えていくと、「アベが不正を働いた!」などと主張する人たちは、なぜその論点に拘るのか、なんとなく見えてくる気がします。
客観的事実として、「安倍晋三」という政治家が、連続在任日数ベースでも、通算在任日数ベースでも、史上最長の政権を率いたことは現時点において確定した事実ですので、だからこそ、「彼は何らかの不正を働いたに違いない」、といったストーリーを作ろうとしているのかもしれません。
その「不正」の典型例が「もりかけ問題」であったり、「桜を見る会」問題であったり、あるいは「統一教会問題」や「裏金問題」であったりするわけでしょう。
正直、いずれも「安倍晋三総理大臣の不正の証拠」と見るには厳しい事案ばかりです(とりわけ「森友学園問題」は財務省・近畿財務局の問題ですし、「加計学園問題」に至っては加計学園の側に何ひとつとして不正は存在せず、むしろ文科省が獣医学部を承認しないという不適切な行政の問題でもあります)。
メディア批判にもかかわらず…相変わらず強い自民党
しかし、こうしたかなり筋の悪いスキャンダルを無理矢理に捏造してまで、なぜ彼らは、「とにかくアベは悪い奴だったんだ」、というストーリーに拘るのかについては、普通に考えたら、よくわかりません。
現実問題、安倍総理が退陣し、菅義偉総理大臣が「中継ぎ」を行い、現在の岸田文雄政権に至っているなかで、依然として自民党政権は盤石です。
とくに岸田首相に関しては、仮に自民党総裁としての任期が満了する今年9月30日まで総理大臣を務めた場合、連続在任日数は1093日となり、これは原敬氏の1133日に次いで、歴代13番目に長い政権、ということになりそうです。
もし岸田首相が自民党総裁として再選され、(その後の衆院選を制するという条件は付きますが)2027年9月30日まで総理大臣を務めれば、連続在任日数は2188日で、吉田茂氏(2248日)に次いで歴代4位に浮上します。
もちろん、今年4月に行われた衆議院議員の3つの補選では、うち2選挙区で自民党は候補を立てられず、辛うじて候補者を立てた島根1区では、同県が「保守王国」とされるにも関わらず、敗北を喫するという事態に見舞われています。
このため、遅くとも来年10月までに実施されるであろう衆院選で、自民党がかなりの苦戦を余儀なくされるであろうことは十分に想定されることではありますが、ただ、そのわりに「最大野党」であるはずの立憲民主党は政党支持率でも自民党に大きく水をあけられている状況が続いています。
個人的には、次の衆院選がいつ行われるかはわからないにせよ、自民党は過半数割れを起こすほどまでに議席を減らす状況とも思えないのです。
いずれにせよ、客観的事実として、2012年12月以来、自民党は国会(とくに衆院)で圧倒的な議席を持ち続けていますし、自民党総裁が内閣総理大臣を務めるという状況は、この約12年弱の間、まったく変わっていないのです。
もしもこの12年の間、安倍総理やその後継者らが自身の権力を維持するために何らかの不正を働いていたとしたら、それは非常に恥ずべきことです。しかし、都合8回の大型国政選挙では、いずれも「自民党を不当に圧勝させるだけの大掛かりな不正」が行われたという事実は(今のところは)ありません。
よって、現実に「アベによる大掛かりな不正」、「アベが不正な手段で権力を握った」、といった証拠は存在しないわけですから、残念ながら、自民党に多数を与えて来たこと自体、有権者たる日本国民の総意であることは否定できない事実なのです。
ジャーナリストの役割は「権力の監視」という勘違い
どうしてこんな当たり前の話を長々と説明するのかといえば、どうもこの「アベが独裁者として権力を悪用した」、とするストーリーに、どうしても拘らなければならない人たちがいるのではないか――、といった仮説にたどり着いたからです。
『報道やジャーナリストらの役割は「権力の監視」なのか』では、フランスに本部を置く「国境なき記者団」(Reporters Sans Frontières, RSF)が公表した『報道の自由度』ランキングを巡り、とある新聞記者のこんな趣旨の発言を取り上げました。
以前、「権力の監視が仕事だ」と投稿したところ、「そんなもの求めてない」「事実だけ報じとけば判断は自分でする」というような返信が大量に来たことがある。人権問題もそうだが、どんどんガラパゴス化が進む。このRSFの結果にも、まったく納得。
「このRSFの結果」とは、RSFの2024年ランキングで、日本の「報道の自由度」がG7諸国で最低の70位に留まったことを指しています。
実際、RSFの日本に関するレポートでは、冒頭にこんな一文が設けられています。
Le Japon est une démocratie parlementaire, où les principes de liberté et de pluralisme des médias sont généralement respectés. Cependant, le poids des traditions, les intérêts économiques, les pressions politiques et les inégalités de genre empêchent souvent les journalistes de pleinement exercer leur rôle de contre-pouvoir.
(【出所】RSF ASIE – PACIFIQUE / Japon より抜粋。下線部は引用者による加工)
この文章を意訳すると、おそらくはこんな具合でしょう。
日本は議会制民主主義国であり、一般的にメディアの自由と多元主義の原則は尊重されている。しかし、伝統の重圧、経済的利益、政治的圧力、男女不平等により、ジャーナリストが反権力としての役割を十分に発揮することが妨げられることがよくある。
(【出所】RSF ASIE – PACIFIQUE / Japon を意訳。下線部は引用者による加工)
ここではっきりと、ジャーナリストの役割が「反権力」(leur rôle de contre-pouvoir)、あるいは「権力の監視」(英語版で “watchdog” )などとありますが、この短い一文に、日本のメディアが抱える深い闇が凝縮されているのです。
この点、「RSFのランキング自体がおかしい」という論点については、先日の『日本の報道の自由度を引き下げているのはメディア自身』などでも詳しく説明していますので、本稿では割愛したいと思います。
ただ、ここで重要な点があるとしたら、この「ジャーナリストの役割は反権力/権力の監視だ」とする認識を、少なくともこの文章を執筆した人が持っているということであり、また、X(旧ツイッター)などの反応を見ていても、こうした認識に賛同する意見が少なからず観測されることです。
先ほども紹介した新聞記者の方の「我々の仕事は権力の監視だ」とする趣旨のポストなども、その典型例といえるのではないでしょうか。
権力者としての新聞記者
もりかけ・さくら・統一教会…メディアがレッテル張りした「不正の証拠」
もっとも、ここでもうひとつ注目しておきたいのが、新聞記者を含めたマスメディア関係者は口を開けば「反権力」だ、「権力の監視者」だ、などと自称しているわりに、彼ら自身が権力者として振る舞っているフシがある、という点です。
もう何度も繰り返してきたとおり、日本の新聞、テレビは、事実でもないことをさも事実であるかのごとく伝えることが常態化しています。
「事実でもないことをさも事実であるかのごとく伝えること」については、セコいところでは「報道しない自由を駆使して重要な事実を伝えないこと」、「ウソをついているわけではないにせよ、角度を付け、偏向した報道をすること」、といったレベルから、酷いときには完全に捏造してしまうことなどまで、さまざまな事例があります。
ほんの少し例を挙げるだけでも、読売新聞記者によるインタビュー捏造事件(『読売新聞記者が記事捏造…「自分のイメージと違った」』等参照)やテレビ朝日の番組に出演したコメンテーターの虚偽発言(『椿事件から玉川事件へと連綿と続くテレビ業界の問題点』等参照)など、枚挙にいとまがありません。
ちなみに先ほど指摘した「もりかけ・さくら・統一教会」なども、こうした印象操作の典型例です。なぜならこれらは、安倍総理らがなにか具体的にやましいこと、犯罪などに手を染めていたわけでもないのに、あたかも何らかの違法行為、あるいは政治倫理に反する行為を行ったかのように喧伝(けんでん)され続けたからです。
暫定的な結論…「自民党が悪い政党」ありきでの行動
ただ、本稿で改めて考えておきたいのは、なぜ、新聞社やテレビ局が、「事実でないことを事実と伝えてしまう」のか、です。
著者自身が暫定的にたどり着いた結論は、こうです。
「おそらくマスメディア関係者らは、自分たちの役割を『権力の不正を見抜くこと』にあると勘違いしていて、安倍政権以降の自民党政権が正当な選挙で有権者に支持されたことが絶対に許せず、『何らかの不正を働いた』という証拠が欲しくて欲しくてたまらない」。
つまり、安倍政権、あるいはその後継の自民党政権が民意で選ばれたという事実をどうしても受け入れることができず、だからこそ、「報道」という「第四の権力」を使い、間違っているのが自民党政権であり、正しいのが自分たちジャーナリストだということを証明しようとして躍起になっているのだ――。
こんな仮説が成り立つのです。
この仮説は、しかし、単なる「仮説」ではなく、かなりの程度、実態に近いのではないでしょうか(世の中がマスメディアやジャーナリストらに求めているのは、「権力の監視」ではなく、「事実を正しく伝えてくれること」ではないか、といったツッコミは、ここではとりあえず脇に置きます)。
実際、2009年8月には「報道の力」により、自民党が政権を失っていますが、このときもメディアは、自分たちが「権力の監視役」としての使命を果たした、などと勘違いしていたフシがあります。
つまり、「自民党政権がさんざん悪いことをしてきたから、自民党にお灸を据えるために、一回野党に政権交代させる」というのが、当時、マスメディア業界が考えていたストーリーだったのでしょう。
当然、報道の方も「自民党政権がさんざん悪いことをしてきた」というストーリーありきで、そのストーリーに合致する内容しか報じなくなります。
2009年当時、世の中の新聞、テレビがこぞって麻生太郎総理大臣に対し、「漢字が読めない、カップラーメンの値段も知らない、ホッケを煮つけにして食う」などと「揚げ足取り」の攻撃報道に終始したのも、こうした「ストーリーありき報道」の弊害でしょう。
じつはマスメディア自身が権力者だった
ここまでくると、おわかりでしょうか。
少なくないマスメディア関係者が自分たちの役割を「反権力」だ、「権力監視」だ、などと自認していることはほぼ間違いないのですが、実際のところ、そのマスメディア自身が「第四の権力」という「権力者」だったのです。
しかも、この「第四の権力」、憲法にも規定されていない、完全に私的な権力です。
日本では新聞とテレビのクロスオーナーシップを制限する法律がないためでしょうか、大手新聞と大手テレビ局(たとえば在京民放キー局)は、たった5つの資本グループに集約されますし、これに通信社である時事、共同の2社、自称公共放送のNHKを加えても、合計8つのグループに情報が支配されているわけです。
あるいは、地方新聞、とくに「ブロック紙」と呼ばれる有力4紙(北海道新聞、東京新聞、中日新聞、西日本新聞)を発行する3社(※東京新聞は中日新聞東京本社が発行しています)を加えても、日本の情報はせいぜい11社程度によってコントロールされている、といえなくもありません。
もちろん、これら以外に地方紙や地方局などがあったりもしますが、これらの地方紙も記事は時事通信、共同通信などから購入しているケースが多いため、とくに2009年当時、最多でも十数社によって日本の情報が完全に支配・統制されているという状況にあったことは間違いありません。
これらのなかで、産経新聞のように、比較的他社が報じない話題を掘り起こして報じようと努力しているメディアもないわけではないのですが、やはり日本のメディアは総じて「左巻き」であり「反自民」、という傾向が見られるというのも、決して気のせいではないのです。
監視されない権力者を俗に「独裁者」と呼ぶ
しかも、憲法に定められた「三権」――立法、行政、司法――は、いずれも国民からの統制と相互牽制に服します(※個人的には、「裁判官に対する国民からのコントロールが弱い」と痛感しているのですが、この論点については、本稿ではとりあえず割愛します)。
これに対し、「第四の権力」たるマスメディアは、国民の監視の目が行き届きません。
たとえばNHKの場合、自分たちで「公共放送」だと名乗っていますが、彼らが垂れ流すコンテンツが「公共放送」としてのものに相応しいかについて、第三者が担保する仕組みもなければ、NHKが公共性に反した番組を作った場合のペナルティもいっさいありません。
また、NHK以外の放送局(民放)に関しても状況は似たようなもので、放送法ではテレビ局は政治的な公平性などを確保することが求められるものの(同第4条第1項等)、もしテレビ局がこの条文に反して偏向報道を行ったとしても、罰則が発動されることはほとんどありません。
放送法第4条第1項
放送事業者は、国内放送及び内外放送(以下「国内放送等」という。)の放送番組の編集に当たつては、次の各号の定めるところによらなければならない。
一 公安及び善良な風俗を害しないこと。
二 政治的に公平であること。
三 報道は事実をまげないですること。
四 意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること。
テレビ業界の場合、なにか問題となる放送があったとしても、放送業界が身内で作った「BPO」なる組織によるチェックが形だけ入って、それでおしまいです(『BPO「NHK放送倫理違反」指摘も…肝心の処分なし』等参照)。
新聞業界も似たようなもの――、いや、もっと酷いかもしれません。
なにせ、新聞の報道内容に対し、「政治的に公平でなければならない」と直接的に規定する法律は存在しないからです(敢えていえば、公選法などで報道に制限がかかることはありますが、これも報道の自由そのものを制限するものではありません)。
要するに、新聞、テレビ業界で何らかの不祥事が発生したとしても、「身内同士のかばい合い」で事態を鎮静化させることができるわけですから、「監視機構が存在しない権力」という意味では、マスメディアが批判する自民党政権よりも、マスメディア自身の方が遥かに悪質な権力です。
ちなみに「監視機構が存在しない権力者」のことを、俗に、「独裁者」と呼びます。
要するに、新聞もテレビも、「監視機構がろくに存在しない」という状況のなかで、報道の自由を謳歌しまくってきたわけであり、2009年には自分たちの「報道の力」を使って政権を打倒することに成功したわけですから、まさにこの国の民主主義は、メディアという独裁者らによって歪められてきたのです。
じつは腐敗しまくっているのはメディアの方
こうした理解に立脚し、次の文章をもう一度読んでみましょう。
「おそらくマスメディア関係者らは、自分たちの役割を『権力の不正を見抜くこと』にあると勘違いしていて、安倍政権以降の自民党政権が正当な選挙で有権者に支持されたことが絶対に許せず、『何らかの不正を働いた』という証拠が欲しくて欲しくてたまらない」。
要するに、彼らは自分たちの役割が「権力の不正を見抜くこと」にあると信じて疑わないのですが、実質的に「監視されるべき権力」は、じつはマスメディアそのものだ、という点に気付いていないのです。
というか、そのことにすら気付けないほどに、自分たちが腐敗しまくっているのです。
絶対権力は絶対に腐敗するといわれますが、マスメディア産業、ジャーナリストらは、その「腐敗した権力」の権化のようなものであり、そんな自分たちの存在意義を確かめるために、(ありもしない)「自民党政権による大掛かりな不正の証拠」を探そうと躍起になっているのでしょう。
その結果が、たとえば立憲民主党のような野党の不祥事については絶対に報じない一方で、自民党議員に関しては、ささいな疑惑(たとえば「有権者にうちわを配った」、など)を針小棒大に取り上げ、さも自民党政権が腐敗しているかのごとく報じるという姿勢です。
この点、自民党が腐敗していないと申し上げるつもりはありません。むしろ、自民党内には太陽光発電を積極的に推進する勢力もいるようですし、自民党議員らが各種の不当な利権を持っている事例(やその疑いがある事例)も、枚挙にいとまがありません。
ただ、「自民党が腐敗している」からといって、「立憲民主党が自民党の代替となる」という考えも、正直、あり得ません。立憲民主党は自民党以上にさらに腐敗していると考えられる事例が、いくらでもでてくるからです。
このように考えていくと、結局はマスメディアという「絶対に罰せられない権力者」が悪質な独裁者として日本社会を悪くしてきたのがマスメディアの歴史のようなものではないでしょうか。
社会のネット化と新聞記者
いずれにせよ、新聞記者、ジャーナリストらのなかには、「権力者と戦っている」と勘違いしている人も多いのが実情ですが、じつは彼ら自身が「第四の権力」という、一種の「権力者」の立場に身を置いていて、しかも腐敗しまくっていることを忘れてはなりません。
そして、幸いにも、こうしたマスメディア支配は、社会のインターネット化が進むにつれて、加速的に崩壊しつつあります。
新聞業界もこのペースで部数が減り続ければ、早ければ数年後、遅くとも20年以内には、主要紙が軒並み廃刊となる可能性が濃厚であり、また、広告収入の急減に直面している民放テレビ局のなかにも、この状況が長期化すれば、事業継続を断念せざるを得ない社が出てくる可能性はあるでしょう。
もっとも、メディアが事業継続を断念したとしても、彼らが今まで権力を不当に握り、日本社会を悪くしてきたという経緯を踏まえるならば、正直、あまり同情する気になれないのですが…。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
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自己存続が目的化している新聞記者たちは、ネットに論破され、ネットに破壊されることを極度に嫌悪しています。稼ぐ仕組みを作り出せない彼らは存続空間を日々失いつつある。こんな文章はただ読みで十分だ。カネを払ってもらえないのはなぜか考え続けろ。
「士郎また会ったな」
「うぬ、海原雄山、なぜここに」
驕慢横柄の職業集団に給料など掴ませてやらないでいいのです。ひとの文章に値札などついていません。信頼し続けてもらえる対象であるためにどうあるべきかいま考え直すいい機会です。
海原雄山は態度は傲慢そうに見えるが、実力も才能もあるので、オールドメディアと一緒にするのは失礼。
もしかして、マスゴミは「自民党を攻撃することをやめたら、自分は報道機関でなくなる」と思い込んでいるのではないでしょうか。
毎度、ばかばかしいお話を。
マスゴミ:「自分がジャーナリストであるという証が欲しい。その証とは自民党を批判することだ。周りのみんなも、そう言っている」
日本マスゴミ村の空気では、そうなっているのかな。
私は安倍晋三を、「戦後最大の政治家」と考え、未だに安倍ロスを引きずっている人間です。一部マスコミ(朝毎東やサンモニ)がどれだけ彼を非難しようが、その思いは変わりません。
マスコミの役割とは何か、は時代により変遷するテーマかとは思いますが、「広い意味での権力の監視」はそのひとつに含まれると、考えております。
権力が最も大きいのは首相(岸田自身がそれを目指した理由で挙げている)なので、そこへの批判が多いのは当然かと思いますが、野党や市民運動、また自分自身、記者という職業、自社、マスコミ、新聞業界へも、その目線は向けて欲しい。
マスコミが権力の監視・牽制を全くしない社会、プーチンのロシアや、習近平の中国のような社会は、想像するだけでまっぴらです。
それにしても、自民党は何度も野党に転落する危機を経験しながら、小沢が党を割った時一度だけを除き、政権を維持してきた。党内政権交代により、微妙に国民の声を吸い上げてきた。今回もそうなるのではないか、と期待しております。
ネット社会で見透かされた負け犬の遠吠えは、
「左巻きに迎合して依存を深めた」故の末路。
自民党政権だからこそ謳歌できるこの世の春。
民主党政権に停波の概念を示唆され口を噤む。
↑RSFの2010年(最高位12位)は、報道の不自由(強権を恐れ、政権批判できない)の裏返しなのでは?
>その「不正」の典型例が「もりかけ問題」であったり、「桜を見る会」問題であったり、あるいは「統一教会問題」や「裏金問題」であったりするわけでしょう。
マスコミが(茶の間の)社会問題の設定をしてしまうことから、世論誘導が始まってるんですよね。焦点がズレてるから出てくる対策もズレる。多分裏金の問題で外国勢力からの企業献金の対策なんかには全く至らないだろうなと思います。
視聴者がそれに乗っかって「そうだそうだー」というのも、マスゴミの偏向報道を助長する行為なんでしょうね。
>もはや「荒唐無稽」とすらいえるような主張(というか「妄想」)を繰り広げている人もいるほどです
「統一協会と安倍がズブズブの関係」なんて完全なマスゴミのデマ、と言うより誇大妄想なのに、普段マスゴミに対して批判的な人までもがこれに飛びついて違憲を疑われる解散請求を煽ったり、挙句の果ては安倍氏を暗殺した山上被告に同情してテロを肯定するなどその暴走ぶりは際限ありません。私見ですが当該のブログ主は普段韓国に対してかなり批判的なので反韓感情を過度に拗らせた結果、韓国限定でマスゴミの印象操作に引っ掛かり「坊主憎けりゃ」とばかりに安倍氏にまで八つ当たりするようになったのではと思います。
保守党の百田某のように、過度の反特亜や反〇○は、普段信用してない筈のマスゴミの言う事を鵜呑みにしてしまうと言う典型的なパターンなのかも。「立ち止まって考え直す」と言う事がいかに大切か、と言う事で彼らは反面教師的存在なんでしょうね。
最近はネットの影響もあって、不正とか汚職とか言っても真っ黒と言うのは無くなりましたね。そのくらいなら良いんじゃない?くらいの話ばかりです。
某独裁国家なら権力の監視とか言っても良いかも知れませんが、平和ボケしている日本でメディアの活躍する場も減ってしまいました。
メディアも野党も劣化が激しいので、自民一強が続くんです。彼らには自己批判が必要ですね。
毎日の更新ありがとうございます。
数字的にはないのですが、土井社会党があった時代から見ていると次の衆議院選挙は自民党がそこそこ安泰レベルで勝つでしょう。
牛歩国会の時、参議院選挙で自民党は惨敗ましたが、その後の衆議院選挙では安定多数を維持しました。
補欠選挙で自民党が負けることはよくあることです。今回ほど惨敗に近いことはほぼなかったとみ言えますが、よくあることでした。
参議院で過半数を取れずに連立政権になった時でも、やはり衆議院の自民党無は国民にとっても怖かったんだと思います。
2009年の選挙は、自民支持や消去法での自民支持層もメディアの変更報道に乗せられたきらいがあったようです。
ただ、今回はTBSの昼放送で八代弁護士が「悪夢の民主党政権」を思い出すと立憲民主党はない、みたいな話をしたようですね。他の番組でも同じような話を言う人がいるようです。
村山社会党総理が誕生できたのは、自民党が連立に参加したためでしたよね。
一つ今までと違う形になっているので気になる点は、名目上派閥がなくなっていることです。
自民党は、少数政党の寄せ集めの様だったために機能していたと思えますのでその辺が注意点ですね。
バブル期からの選挙を見ていると思いますが、次の衆議院選挙も自民党の連立政権が過半数を維持するでしょう。野党がどうなるかそちらで政策論争になるか、週刊誌の広告国会になるか決まりますが、週刊誌の広告国会が期待値高くてげんなりしますね。
「選挙に行こう」を知り合いには言おうと思いますし、自分も消去法で投票したいと思います。保守王国群馬ですから選択肢は少ないですけどね。
>「(旧)統一教会」が組織的に大々的な選挙応援を行い、それにより自民党が圧勝を続けた
普段メディアに懐疑的、批判的な人でも、韓国が絡むとこういうデマを鵜呑みにして「坊主憎けりゃ~」で根拠なき安倍批判を行う人がいるんですね。リンク先は普段から韓国に批判的なスタンスなので、恐らくそれが度を越して視野狭窄に陥って、メディア初のデマや印象操作を手放しで受け入れるのでしょうか。
「うちは大丈夫」と油断しないで常に冷静さを保ち続ける事が必要ですね。
「権力に立ち向かう」という言葉はカッコイイですが,
岸田君に何を言っても安全なことはわかっているので,
甘えるなよと思います。
ホントに怖いアメリカ(特にユダヤロビー),中狂さま
には大人しいですね。
オールドメディアに骨のあるやつはおらんのか。
玉川氏の有名な発言に集約されているかと
「権力を持っているのは今、自民党政権ですから。政治っていうのは、よりましな方を選ぶってことなんだと思うんですよ。だから『両方問題があるよね』って言ったら何も選べなくなっちゃうんでね。」
新聞の体質は、戦前と同じです。
大本営発表と合作で、国民を勝ち目のない戦争に導いてしまったことは、ご存じのとおり。
では、なぜそんな記事を載せたかと言えば、何より景気が良い参戦論や戦勝のニュースを載せれば、新聞は売れて儲かったのです。戦前は、官憲が怖くて筆を曲げたと思っている方も多いのですが、実は違います。1県1紙の独占体制で、効率よく儲ける仕組みを、「お上」が作ってくれました。
今でも、権力を失いかけた政治家の腐敗は言い立てますが、警察を筆頭に官僚の腐敗は報道しません。ジャニーズ事件も同じ。「反権力のふり」をして、手軽に儲かれば良いのです。ネタがないときは、センセーショナルな捏造をして手軽に儲けるわけです。最大の読者層である「団塊の世代」は、全共闘のような「反権力ごっこ」が大好きですから、新聞の体質と絶妙に合います。
今や、新聞社は不動産業で儲けているので、今こそ本来のジャーナリズムに基づく報道姿勢にするチャンスだと思うのですがね。
つい最近、某新聞が「SNS規制が必要!」と訴えるアンケート結果を発表したそうで。
X(旧ツイッター)を自由にできなくなったどころかコミュニティノートで
ツッコミを入れられまくるのが余程イライラしているのか、
それとも岸田首相が意外と上手くやっているのが嫌だけど高市議員が首相になる
可能性はもっと嫌、と言う矛盾でもだえ苦しんでいるのか…
いずれにせよ、”革命”で没落中の”貴族”の悲鳴はみっともないものですな。
>マスコミは権力の監視者
これは日本学術会議の内部の議論とそっくりですね。学術会議設置法は米軍占領下の日本で現憲法とは無関係に制定されました。日本の政治システムは如何にも悪く復活して再軍備し、悪く挙国一致して我々に歯向かって来るかもしれない。それを阻むために装置として政府の中に政府を監視して(再び我々に歯向かわない)様にする。
この様なWGIPの一貫として置かれた。マスコミも正にその時に同様に徹底的に(自主的にヘコヘコ占領軍に媚びて)この権力の監視を掲げたのでは無いか?
ちなみに日本の新聞各社は戦前戦時中には反権力の反骨派だった事は一度もなく、同様に「侵略戦争反対」だとか絶対に言わず、寧ろ主戦論を煽って居た。しかもそれは政府からの統制監視のせいでは無かった事です。無頼の壮士を気取る民権派は居るには居たのですが、それこそ大陸浪人になってみたり。戦後にマスコミが描いて見せた自画像とは似ても似つかない。
それをWGIPにうまく乗って過去を改竄し、自分たちこそ不正を暴くのだと。自分たちが権力を監視するのだと。その様にして居るのだと思います
統一教会を言うならば「創価学会」も報道してほしい。
もっと言えばほかの宗教も同じように放送してほしい。
ジャーナリストならば
政教分離について声を上げてほしい
いまだにテレビや新聞見てる、そこのあなた、あなたも日本を悪くしてる犯人の一人です。