SNSでは同じ話題を何度も繰り返すのがじつは有効?

当ウェブサイトでは最近、とみに話題が偏っており、この点については読者の皆さまには深くお詫び申し上げます。ただ、なぜ話題が偏っているのかといえば、著者自身もSNS(とくにX)を使った情報発信と、当ウェブサイトを使った情報発信を、うまく役割分担させていたからなのかもしれません。それに気づくことになったきっかけが、Xで寄せられた、「とある反応」です。

Xにおける「とある反応」

著者は最近、Xを通じて「税社保高すぎ問題」への言及を強めているのですが、こうしたなかで、当然に出てくるのが次のような反応です。

社会保険料高すぎ問題への反論の例
  • ①批判する人間もいずれ老人になるんだぞ?
  • ②現在の老人も若いころ保険料を払ったぞ?
  • ③社会保険は保険だから損得は関係ないぞ?
  • ④社会保険は将来の自分のためのものだぞ?
  • ⑤社会保険は未来のセーフティネットだぞ?

結論的にいえばどれも反論になっていないのですが、これらについては『厚生年金返金の財政負担は意外と重くない可能性がある』などでも述べたとおりですので、どうかご参照ください。

ただ、こうしたなかで、ちょっと驚いたのが、こんな趣旨の反応です。

私は64歳でOO関連の仕事をしています。

選挙関連の情報を得ようと思ってXを始めたところ、高齢者の高額医療費問題に対し、私が思っていた以上に現役世代が憤慨していることを知りました。

今のままでは医療保険制度は持たないでしょう。せめて、私たちの世代が、健康に留意して医療費を抑えるように努力せねばと感じました

引用はポスト者ご本人の了解を得ていないため、ご本人が特定されないよう、わざと文言を変えて引用しています。

非常にまっとうなポストだと思いますし、こうしたポストを読むと、やはりXをやっていてよかったと思う次第です。

Xと当ウェブサイトの役割分担

話題の偏りにつきまして

さて、当ウェブサイトにおける話題の選定を巡って、読者の皆さまにお詫びがあります。

当ウェブサイトは2016年7月以降、「読んでくださる方々の知的好奇心を刺激すること」を目的に、日々、政治・経済などからさまざまな話題を選んでお届けして来たつもりですが、最近はいくつかの理由に基づき、話題が偏り始めています。

たとえば、著者自身の体力・気力の低下に加え、本業が少し忙しくなりすぎていること、さらにはとある理由があって金融分野に関する記事を丸ごと自粛していること―――などが挙げられます(※その「とある理由」については、とりあえず現時点では当ウェブサイトには書けませんが…)。

長年の当ウェブサイトの読者の方にとっては、むかしと比べてさらに話題が偏っていると思われる方もいらっしゃるのではないかと思いますし、さらにいえば、外交(たとえば韓国論など)に関する領域については、なかなか話題として取り上げることができない状況にあるのです。

(※その意味では、『台湾有事を巡る「日本国民の覚悟」を指摘する鈴置論考』でも取り上げた、韓国観察者の鈴置高史氏の論考などは、著者にとっては大変良い刺激であるとともに、普段追いかけ切れていない論点をフォローする上では大変に貴重な材料でもあるのです。)

Xを通じた読者流入

ただ、それにも関わらず、当ウェブサイトの記事あたりのアクセス数が顕著に低下している傾向は認められません。

いったいなぜなのか―――。

その理由として考えられるのは、とくにこの1~2年、著者自身がX(旧ツイッター)を使った情報発信に力を入れ始めたことではないかと思います。

Xを使った情報発信は、ますます社会全体への浸透力が強くなっている気がします。

著者のXアカウント@shinjukuaccの事例でいえば、2024年9月初頭のフォロワー数は5,000人を少し超えるに過ぎない、というレベルでしたが、Xでの情報発信に力を入れ始めるやいなや、12月中には2万人近くにまで増加。

さらに、昨年1年間を通じてフォロワーは3万人増え、現時点のフォロワーは5万人を超えており、インプレッション(表示回数)も1日100万回を超えることが多く、多いときでには1000~2000万回程度に達することもあります。

もともと旧ツイッターのアカウントを開設した目的は、当ウェブサイトの記事を宣伝する、というものであり、個人的にはあくまでも「サブ」の位置づけに置いていたつもりなのですが、今やすっかりXの方がメインとなりつつある感もあるのです。

(※といっても、当ウェブサイトを閉鎖するつもりは、現在のところはありませんが…。)

SNSと独自サイトの違い

もっとも、やはりXと当ウェブサイトだと、大きな違いもあります。

Xは他人(X社)が作ってくれたSNSというプラットフォームを利用させていただいているユーザーという立場であり、(最近はプレミアム登録で文字数制限は解除されたにせよ)基本的には長文の投稿が難しく、また、ひとつのポストに画像ファイルは4つまでしか添付できないという難点があります。

これに対し、当ウェブサイトの場合は、自分自身でウェブサイトの設計を行っており、サイト設計の自由度は極めて高く、また、ひとつの記事に添付できる画像ファイル数に制限はありません。

したがって、必然的に両者で役割分担が生じざるを得ません。Xはアイキャッチングな主張を短い文章で端的に投稿するのに非常に向いているのに対し、当ウェブサイト側はXだと説明しきれない論点を少し長い文章でじっくりと論じるのに適しているからです。

使い分けがうまく行った事例

ただ、このSNSと独自サイトという2本柱を使った情報発信は、まことに有意義なものでもあります。

とりわけ『中国の対日制裁発表からたった1週間で国際社会が団結』は、当ウェブサイト的にも大きな成功をおさめた記事ではないかと思います。Xで発信した2つの宣伝ポスト、どちらも「いいね」の数が4万件を超えたうえ、インプレッション数も片方は81万回、もう片方に至っては261万回に達したからです。

ちなみに(おそらくですが)この記事は片山さつき財務大臣の目にも留まった可能性が非常に高く、「日本が国を挙げて脱中国を急がねばならない」という当ウェブサイトの主張がある程度、世の中にも伝わったのではないかと思います。

ただ、Xでバズを起こせるような内容が事前にわかっていれば、集中的にそのような内容をポストすれば良い話ですが、残念ながらXではどんな内容がバズを起こすかはわかりません。正直、ポストした内容がバズを起こすかどうかは運しだい、といったところでしょうか。

同じ話題は繰り返す必要がある

決定的な違いは「同じ論点を繰り返す」

こうしたなかで、最近、もうひとつ気づいたのが、「同じような内容であっても何回もポストすれば人々に浸透する可能性が高まる」、という点です。

これは私たち人間の頭脳構造を考えて行けば、なんとなく理解できるかもしれません。

じつは、私たち人間は、「場所」を覚えるのは苦手である反面、「時間」については感覚的に何となく覚えている、という特徴があるようです。

著者の記憶だと、最初にこれを指摘したのは野口悠紀雄氏(一橋大学名誉教授)です。

野口氏は1993年刊行の書籍『「超」整理法』などで、「使った書類は手前から戻していく」など、当時としては斬新な方法を提唱した人物ですが、(著者の記憶では)その『「超」整理法』で、書類の置き場所よりも時系列で整理する方が良い、などと主張していたはずです。

もちろん、1993年と現代・2026年を比較すると、書類を仕事などで使うという事例は徐々に少数派になるなどの変化も生じています。

ただ、野口氏が提唱した整理術は、じつはPCのファイル管理などにも応用が利きます。

著者自身がかれこれ四半世紀以上にわたって実践している方法は、フォルダをたくさん作るのではなく、大雑把に「仕事用」、「プライベート」、「家計簿」、「家族」などのフォルダに分け、そのフォルダにファイル作成日を示す8桁「YYYYMMDD」の数値とファイル内容を簡単に示す単語を組み合わせたファイルを保存しています。

保存場所はNASであったり、持ち運び用PCであったり、とさまざまですが(これらについては定期的にバックアップも取っています)、検索するときにはフォルダの「場所」ではなく、「ファイルの作成時期」で探すのが合理的だったりもします。

野口氏が提唱する通り、人間は「場所」よりも「時間」をよく覚えているからです。

SNSをうまく使って論点を繰り返す

そして、この検索方法はXでも有益です。

自分自身が過去に起こした「万バズ」ポストはブックマーク機能を使ってXに保管しておき、それを時系列で検索していくことで、過去の自分自身のポストを探り当てることもできますし、その過程で思わぬインスピレーションを得ることもできます。

そのうえで、過去に人々から支持されたポストの中には、単にその時々にウケたというだけでなく、結構息の長いテーマのものも多く含まれています。たとえば「日本は税金や社会保険料が高すぎる」、といった問題提起などがその典型例でしょう。

この点、昨年末の『ゴミ決着の「手取り増やす」より社会保険料改革が重要』などでも宣言したとおり、これからしばらく(場合によっては数年の間)、当ウェブサイトとしては私たち国民が重すぎる公租公課に苦しんでいる、という問題の深耕に取り組むつもりです。

ただ、「税社保高すぎ問題」は、実際のところ、論点が多岐にわたります。たとえば年収ごとに実質負担している租税等の金額もさまざまですし、年齢ごとの損益もさまざまです。そして、「定期的にさまざまな角度から問題提起をする」という観点では、Xはじつに理想的なツールでもあります。

やはり使い分けが有益!

このように考えたら、「税社保高すぎ問題」に関しても、じっくりと論点をわかりやすく整理したうえで、定期的にさまざまな角度から、人々に訴えかけるやり方が正解なのかもしれません。

こうした文脈に照らすならば、先ほども述べた「SNSと独自サイトの使い分け」が生きてきます。

「わが国の税金(あるいは税と名乗らない税)が理不尽であり、それらの負担がちょっと高すぎる」とする話題の一部については、石破政権末期ごろに執筆した『最近のイチ押し記事』一覧(現時点で次の5つ)にまとめたとおりです。

最近のイチ押し記事(現時点)

もちろん、これらの記事を執筆した動機(あるいは著者自身の最終的な願い)は、これらの悪税・悪質な制度などを廃止に追い込むことにありますが、少なくとも今述べたとおり、当ウェブサイトは「政治活動サイト」ではなく、あくまでも「ウェブ評論サイト」ですので、実際に廃止に追い込むのは政治の役割だと考えています。

ただ、著者自身もXで、とりわけ「税社保問題」について情報発信すると、その反応の良さに驚きます。

著者自身にとっては当たり前の、たとえば「サラリーマンは社会保険料を自己負担分と会社負担分で合わせて2倍以上取られている」とする論点についても、知らない人が結構多く、だからこそ同じ話題でも見方を変えて何回も投稿する価値があるのです。

結論:大事な話は繰り返すしかない

なにより、SNSではさまざまな年齢層、さまざまな職業の人が集います。

冒頭で取り上げた方のように、SNSを通じて情報を集め始めたという方も日々出現しているわけですから、やはり、大事な話については繰り返すしかないのです。

このあたり、当ウェブサイトの場合だと、たとえば『最近のイチ押し記事一覧』のような形で記事へのリンクをウェブサイトトップに固定しておくことができますが、Xの場合はなかなか自分が思うようなカスタマイズができるわけでもなく、固定できるのは基本的に1ポストだそうです。

こうした観点からは、やはり伝えたい話は、たとえ同じ話であったとしても何度も根気よく繰り返すこと以外にはない、というのが現時点での暫定的な結論です。

とりあえず、その実践として、著者はこれから毎日、Xを通じて「選挙に行け」と呼び掛けたいと思っており、手を変え品を変え、それを展開していこうと思います。

これについてはなにか面白い効果があれば、また報告したいと思う次第です。

本文は以上です。

金融評論家。フォロー自由。雑誌等の執筆依頼も受けています。 X(旧ツイッター) にて日々情報を発信中。 Amazon アソシエイトとして適格販売により収入を得ています。 著書①数字でみる「強い」日本経済 著書②韓国がなくても日本経済は問題ない

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読者コメント一覧

  1. 丸の内会計士 より:

    大事なことを繰り返します。一般に、中国の属国になる道を略して「中道」と言ったりします。属国になり、或いは中国移民に占領させ、日本人をウイグルの奴隷のようにしたい人は、次の選挙で頑張ってください。
    一方、日本人を中国人の奴隷にしたくない、ウイグル人への人権侵害をやめさせたい人は、高市自民党一択です。

  2. 座右のメェー より:

    かの国は、うそを100回言い続ければ真実になる。といったとか、言わないとか。

    我が国では口が酸っぱくなるほど言い続けることが大切であると教えられてきた。

    どんな名刀(金言)も使い方を間違えると凶器(又は狂気?)となる。

    1. とある東京都民 より:

      それ、特唖つーか、サウスコリア~ズ・こと韓国(ROK)じゃよなあ。
      最近は、中華狂惨国(PRC)も似たようなことのたまってるけどなあ。

      でも、宣伝・情報戦略としては、あってんだよなあ~。効率は別として…。

      あかそと

  3. 引きこもり中年 より:

    同じ話題を何度も繰り返すのが有効なのは、SNSだけではなく、新聞でも同じではないでしょうか。

  4. より:

    このサイトもSNSといえばそうなんだけど、新宿会計士さんは何人でこのサイトを運営しているのかな?
    週に14回もネタ切れせずに書くのは大変だと思う。そのことに感心しています。

    1. より:

      12回ですね。

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