鈴置論考で読む…韓国が脇の堅い高市総理を嫌がる理由

日本に本当に必要なのは、一定の観察眼を持ち、客観的証拠に基づいて適切な議論を構築することができる戦略家です。こうしたなかで、昨日は韓国観察者の鈴置高史氏の最新論考が『デイリー新潮』に掲載されました。端的にいえば、日本が3つの拒否権で韓国の反日を防ぎ得る状況にあるなかで、韓国が高市「総理」の出現を警戒している、という趣旨です。

人生、山登りに似ている?

人生を「山登りの連続」にたとえた人がいます。

これは言い得て妙です。

山登りは目標となる地点である頂上が見えていますが、一直線に登れるとは限りませんし、体調が良くないと頂上までたどり着けないこともあります。また、最初の山に登り、次の山を目指すときは、いったん山を下りなければならないことだってあるでしょう。

ただ、山登りはしっかり準備して努力すれば達成できるものでもあります。スタート地点と道順が合っていれば、(体力や気力さえあれば)正解のルートを通って頂上にたどり着けるからです。多くの登山者は常に山頂とルート案内を見比べながら山を登るのではないでしょうか。

著者がこんな考え方を取るようになったのは、かなり若いころに「難関」とされる資格試験を受験したことがあるからです。資格試験の受験も、考えようによっては山登りとよく似ています。

しかも、後から振り返ってみたら、意外と難関ではありませんでした。しょせんは人間が作った試験ですからしっかり対策を立てれば受かります(むしろ大事なことは試験に受かることそのものではなく、受かった後で実務家になることであり、実務家としてさまざまな問題を解決することにあります)。

資格試験と実務家の違い

ゴールが決まっているなら地図を見ればよい

これに関連して興味深い話題があるとしたら、現在の受験生の動向です。少し前の『SNS謝罪したら大変なことに?』では、著者自身がとある「会計業界関係者」からSNS上で侮辱を受けた話を題材に、公認会計士試験について簡単に触れたことがあります。

著者がこの「会計業界関係者」の挑発に一瞬カッとなってしまい、「偉そうに他人を侮辱する、そういうあなたはどこの監査法人でどんなキャリアを積んだんだ?」と反論しようとしたところ、この人物は公認会計士どころか一次試験にすら受かっていない(しかもボーダーの遥か下の)受験生だったことが判明。

カッとなってしまったことが申し訳ないと思い、「同業者だと勘違いしてゴメン」、などとポストしたところ、相手は該当するポストを消して著者をブロックしてしまった、という一件がありました(しかも、その人物はその後もとある会計基準の論点を「難しすぎる」などと投稿しているようです)。

ゴールが決まっているのならば、SNSをやるよりも目の前の受験勉強に集中した方が効率的でしょう。

(※なお、資格試験に関する話題は近日中に稿を改めて掲載したいと思います。)

いずれにせよ、山は自分流で地図も見ずに登っていくと遭難することもありますが、事前にしっかりと準備し、先人が作ってくれた案内図をしっかり見ながら頂上を目指していけば、あとは天候に恵まれ、気力・体力があれば登り切れるものなのだと思います。

実務家は「地図のない道」を歩くこともある

ただ、実務家になって来ると、この山登りメソッドが通用しないこともあります。誰も歩いたことがないような道を、それこそ不安になりながらも必死で切り開いていかないといけない場合もあるからです。

今だから申し上げますが、端的にいえば、それはとても怖いです。

山登りの場合、ゴールである山頂は見えているわけですから、スタート地点と正しい道筋がわかれば、だいたいの人がゴールにたどり着けますが、実務は山登りと違って、山頂などの「明確なゴール」すら見えないなかで、ひたすら歩かなければならないこともあるからです。

諸先輩方の合格体験談を読んだり、受験予備校のカリキュラムをこなしたりする受験生時代の方が楽であり、実務家になって厳しい道に挑戦し始めると、やはり途中で挫けそうになることもあります。

しかし、山登りメソッドが全く役に立たないわけではありません。ゴールが見えなくても、合理的に考えて「これがもっとも正解に近いルートではないか」という仮定をおいて思考を巡らせば、結果的には正解に近い答えが出せることがあると思うのです。

そして、こうした「地図のない道を歩く実務家」の姿は、ウェブ評論の世界にも通じるものがあります。現実の世界を相手にしていると、さまざまな条件が動きますし、先日の自民党総裁選のように最後の最後まで票読みができないこともある(『高市総裁誕生…とりあえず首の皮一枚つながった自民党』等参照)からです。

ただ、そうであったとしても、「もし総裁選で小泉(氏)が選ばれたらどうなる」、「もし総裁選で高市(氏)が選ばれたらどうなる」、といった具合に、「分岐」で物事を考えていくというアプローチもあります。

思うに、しょせんは人間が作った試験など、しっかり対策を立てて受験勉強すれば良いだけの話ですが、実務家や経営者はいくつものシナリオを常に用意しておく必要がありますし、それには常に正しい現状認識能力と合理的な思考が必要なのだと思う次第です(自戒を込めて)。

正しい前提条件と合理的な思考でも外れることはある

さて、こうした「現在の状況の正確な把握」(=正しい前提条件の設定)と「合理的な思考のプロセス」の合わせ技は、結果的には不正解になる可能性もあるにせよ、実務においては大変有益なシミュレーションを提供してくれるものです。

「不正解になる可能性がある」、というのは、考察対象が現実の社会であるためです。

現実社会では必ずしもすべての人が合理的思考を持っているとは限らず、ときとして信じられないような意思決定を行ってしまう現象も発生します。また、これとは逆に「この集団は合理的な人たちじゃないから変な人を総裁に選ぶでしょ?」と思っていても、蓋を開けてみたら至極まっとうな選択をすることもあります。

このあたりの理論と現実の乖離、そしてその乖離を埋めるための思索プロセスは、まさに知的好奇心を刺激する作業そのものでもありますし、著者などはそのプロセス自体を楽しめばよいのではないかと考えている人間のひとりだったりもします。

ただ、こうした知的営みは、前提条件と思考プロセスがともに合理的であることが必要ではないでしょうか。

たとえば政治でもビジネスでも、①それぞれの人物の立ち位置を可能な限り正確に把握すること、そして②それぞれの人物の動き方を合理的に予測すること、の2点が重要だと思いますし、それは人間対人間、組織体組織、あるいは国家対国家でも変わらないはずです。

人間関係も企業経営も外交も「動きを読む」という共通点

このように考えていくと、私たちの周囲の人間関係(家族、親戚、職場など)であれ、企業対企業であれ、国全体の政治であれ、動きを読むのは意外と共通しているのかもしれません。

B2Bのビジネスの世界ではA社、B社の双方にメリットがなければそもそも契約自体が成立しませんし、契約が成立するにしてもたいていの場合は熾烈な価格競争が行われるものです。

これと同じで国と国の関係でも、お互いに何らかのメリットがなければ深いお付き合いなどできません。

当ウェブサイトではこれを「基本的価値を共有しているかどうか」、「戦略的利益を共有しているかどうか」という2つの軸で把握すべきだと考えています。

たとえばわが国は自由・民主主義国であり、法治国家かつ人権を尊重する国ですが、地球上のすべての国がこうした基本的価値を共有しているわけではありません。全体主義・独裁主義であり、人治主義かつ人権を軽視する国もありますし、宗教の関係で女性を極度に蔑視している国もあります。

ただ、こうした基本的価値を共有していない相手国であっても、戦略的利益―――もっといえば「利害関係だけ」―――でお付き合いしていかねばならないような相手国もあります。

その典型例が中国でしょう。

中国は明らかに日本と基本的価値を共有していませんし、公船による日本の領海侵犯事件なども相次いでいて、さらには訪中した日本人が拘束されたり、襲われたりする事案も相次いでいるわけですし、日本各地でインバウンド公害なども指摘されているわけですから、やはり多くの日本人は中国に反感を持っているでしょう。

ただ、現実問題として日本にとっての最大の貿易相手国であり、人的・物的交流も盛んですから、どこかの国粋主義者がいう「今すぐ日中断交しろ!」、などという主張を真に受けて関係を断絶してしまうと、日本も大いに困るという点を踏まえておく必要があります。

もちろん、当ウェブサイトとしては、「中国との関係を必要以上に深めろ」、と申し上げるつもりはありませんし、「中国がなくてもやっていける日本経済」を作っていくことが必要だとも申し上げたいとは思いますが、一時の感情で断交して良い相手国ではないことだけは間違いありません。

最新鈴置論考に見る合理的思考

合理的思考プロセスの先駆者

いずれにせよ、前提条件が正しく、思考過程が合理的であれば、そこで出てきた結論は尊重する価値があることは間違いありません。

そして、この「前提条件の正確な把握」と「合理的思考プロセスの設定」の先駆者、という観点から、著者自身が昔から深くベンチマーキングしてきた論者がいるとすると、そのひとりは韓国観察者の鈴置高史氏です。

当ウェブサイトではしばしば指摘してきましたが、鈴置氏は「韓国観察者」を自称しているものの、そんな鈴置氏は、じつは「日本観察者」なのかもしれません。韓国という鏡に映った私たちの姿を、間接的にではありますが、かなり克明に映し出しているからです。

そして、鈴置氏の観察対象は「韓国・朝鮮半島」といった現実の国家ですので、当然、短期的には読みが外れることだってあるでしょうし、「将来こうなる」、といった予言にも、その具体的な時期がほとんどの場合は明記されていません。

しかし、長期的に眺めていると、やはり鈴置氏の予言は正しかったと断じざるを得ないのであり、鈴置氏の過去の言説を見ているとその一貫性に驚くのです。

日韓関係に米国・中国のパラメーターを導入した鈴置氏

そんな鈴置氏の一貫した見方の例は、「韓国は中国が怖い」、「だから米国を必要としている」、というものです。

ただ、「中国が怖いから米韓同盟が大事だ」、というロジックが成り立つならば、おかしな反日行動の数々については、どうにも説明がつきません。米国にとって日本は「コーナーストーン」であり、韓国は「リンチピン」なのですから、韓国は米韓同盟を大事にするなら、日韓関係も同じく大事にしないといけないはずだからです。

それなのに、現実の韓国といえば、自称元慰安婦問題だ、自称元徴用工問題だ、といったありもしない問題を捏造して日本に謝罪や賠償を要求してみたり、日本領の竹島を不法占拠してことあるごとに日本を挑発してみたり、と、一見明らかに不合理なことを続けています。

これについて、鈴置氏はいったいどう説明するつもりなのでしょうか?

結論的には、韓国を見る際に、「日韓関係」だけでなく、米韓関係や中韓関係も見なければなりません。

「中国への対抗手段として日米韓連携を重視する米国」に対し、「対中包囲網としての性質を持つ日米韓連携を強調しすぎると困る、中国を怖がる韓国」、という構図が見えてくれば、おのずから韓国の反日の正体が見えてきます。

「日本が謝罪せず、歴史問題が解決していないのに、日米韓連携には協力できない」という言い訳づくりのためです。

もちろん、韓国が日本に対し、執拗に謝罪や賠償を要求してきた理由はほかにもあるのですが、鈴置論考を長年読み込んでいくと、やはりこの「米国」「中国」「韓国」というパワーバランスが韓国の反日の大きな要因のひとつである、という点に気づかされるのです。

おおかたの日本人には「中国が怖い」などという感情などありませんから、この「韓国の恐中」という論点に、なかなか気づけないのでしょう。

一般の日本人ならばそれで良いのですが、困ったことに、首相クラスでもそのような甘い認識の者たちがいるのがこの日本です。

韓国が日本に逆らえない3つの理由

以上を踏まえ、本稿ではこんな記事を紹介したいと思います。

タカイチに李在明がケンカを売れない3つの理由 「極右政権誕生」に歯がみはするけれど――鈴置高史氏が読む

―――2025年10月09日付 デイリー新潮『鈴置高史 半島を読む』より

鈴置氏の最新論考が、10月9日付でウェブ評論サイト『デイリー新潮』に掲載されています。

もちろん、著作物なので全文を当ウェブサイトに丸写し転載することはしません。全文はリンク先、または『Yahoo!ニュース』などで読んでいただきたいと思います(というか、長文ではあるものの面白いため、国際問題に関心がある方なら、あっという間に読めると思います)。

表題でわかるとおり、韓国が「極右」(?)の高市早苗総理大臣の出現を嫌がっているものの、李在明(り・ざいめい)韓国大統領にとっては、日本に喧嘩を売ることができない状況にある、というものです。

その3つの理由とは、①2026年12月で失効する総額100億ドルの日韓通貨スワップ、②韓国が加入を検討している(しかし日本には拒否権がある)CPTPP、そして③日本側がいつでも終了を通告できる日韓大陸棚協定です。

それぞれの意味合いについてはリンク先記事で直接ご確認いただきたいのですが、どれも韓国側にとっては日本に頭を下げなければならないものばかりです。

なお、このうち①の通貨スワップに関しては、こんな反論があるかもしれません。

かつての外貨不足に悩んでいた韓国ならいざしらず、準先進国ともいえる立場になった韓国にとって、たかだか100億ドル程度の(しかも日韓双方向型の)通貨スワップなど、あってもなくても同じでは?

これについては一見その通りです。

ただ、国際金融の世界では、通貨スワップは一種の「見せ金」のようなものであり、それが存在するだけで「日本が韓国をバックアップする宣言である」とみなされます。表面しか見ない英米系のヘッジファンド運営者あたりはウォンを売り浴びせても日本の財務省外為特会がウォンを買い支えると勘違いするのです。

そして、鈴置氏が指摘する通り、岸田文雄・前首相の時代に締結された日韓通貨スワップは来年12月でいったん終了します。そのときに韓国がまた変なことをすれば、高市早苗「総理」がこの通貨スワップを停止するという判断も働くでしょう。

脇の堅い高市氏を警戒する韓国

これについて、思わず膝を打つくだりがあるとしたら、それは「結局、李在明政権はどう高市政権に接する?」という項目にある、これです。

「(李在明政権は)高市政権が竹島や慰安婦で本来の主張を繰り広げないか、恐る恐る見守るしかありません。<中略>でも、高市氏はこんな子供だましの宣伝には騙されはしないでしょう。石破氏や朝日新聞のようにワキは甘くない人ですから」(※下線部は引用者加工)。

このくだりで思わずクスリと笑った人は、長らくの鈴置ファンです。当ウェブサイトでは『韓国野党議員竹島不法上陸でも岸田首相は訪韓するのか』などでも紹介したとおり、日韓関係に関して「脇が甘い首相」とは、岸田前首相にも当てはまる表現でもあるからです(脇の甘さに関しては、石破首相は論外でしょう)。

ちなみにこの「脇の甘い首相」という表現は当ウェブサイトのオリジナルではなく、やはり鈴置氏です。

菅義偉総理の時代、当時の文在寅(ぶん・ざいいん)大統領との日韓首脳会談に安易に応じなかったことと比べ、「だが菅総理が降板し、脇の甘い人が首相になれば、そうした状況も変わるかもしれない」と指摘したのが鈴置氏だったのです。

ガードが堅い高市氏が総理に就任することを、韓国が極端に警戒していることは間違いありませんが、鈴置氏はそんな高市氏の総理就任を、韓国大使あたりもあの手この手で妨害しようとする可能性にも言及しています。さすがにこの部分については外れてほしいものだと強く願う次第です。

いずれにせよ、日本に本当に必要なのは、一定の観察眼を持ち、客観的証拠に基づいて適切な議論を構築することができる戦略家です。高市「総理」の時代、脱官僚の流れとともに、鈴置論考の価値がますます高まることは間違いないでしょう。

本文は以上です。

金融評論家。フォロー自由。雑誌等の執筆依頼も受けています。 X(旧ツイッター) にて日々情報を発信中。 Amazon アソシエイトとして適格販売により収入を得ています。 著書①数字でみる「強い」日本経済 著書②韓国がなくても日本経済は問題ない

読者コメント欄はこのあとに続きます(コメントに当たって著名人等を呼び捨てにするなどのものは禁止します)。当ウェブサイトは読者コメントも読みごたえがありますので、ぜひ、ご一読ください。なお、現在、「ランキング」に参加しています。「知的好奇心を刺激される記事だ」と思った方はランキングバナーをクリックしてください。

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ

このエントリーをはてなブックマークに追加    

読者コメント一覧

  1. じんじん より:

    本文で引用のくだりを見ていたら思いました。今の公明党は韓国そっくりですね。
    李在明政権を公明党に置き換えてみました。

    「“公明党”は、高市政権が中国や韓国で本来の主張を繰り広げないか、恐る恐る見守るしかありません。<中略>でも、高市氏はこんな子供だましの宣伝には騙されはしないでしょう。石破氏や朝日新聞のようにワキは甘くない人ですから」

    高市氏に投票しないだの連立を解消するだのぐだぐだ言ってますが、自民なしでは生きられないことを知っていて、なんで今更カミソリの刃を渡るような主張をしてくるのか。
    (C国が某宗教経由で高市内閣阻止の圧力をかけているという話もありますが)

    1. はにわファクトリー より:

      経由で、という見立てに当方は味方します。

      あと、韓国事業・中国事業が大切でかわいくてしょうがない日本経済新聞社がいつもの「大手町構文」を使いまくっている印象を受けています。

      1. 暇人 より:

        新聞テレビの言うことの真意を簡単に見抜くことができるようになりました!

      2. CRUSH より:

        なるほと、目に浮かびますね。

        敗者の様式美。
        偉大なるマンネリルーティン。
        ドクロベエさまへの忠誠の証。

        石破が、終戦の日や9/03日や国連総会でなんとしてでも言おう言おうとしていたのは、
        「バイバイキーン」
        「これで勝ったと思うなよぉ~」

        だったのですね。納得。

    2. CRUSH より:

      まあ、条件闘争しかけてくる側が、本当に自爆スイッチを押したことなんかほとんどありませんから、聞き流しておけばよいかと。
      マスメディアが大きな活字で騒いで見せてるだけですよ。

      泣きながら後ろをついてきてしぶしぶ顔で賛成票を入れますから。
      (なので自民党側から切り捨てる必要もない)

      まずは単独過半数の回復。
      そこまでは、生かさぬよう殺さぬよう。

    3. はにわファクトリー より:

      やられメカのコクピットの作り付けになっている、木に登るマスコット、その隣りに普段はキーロックされているバードミサイルの発射スイッチ、じゃなくて自爆スイッチが設置されていると。吉田竜夫プロダクションは日本の古典です。

  2. Hさん より:

    歴史的に韓国は自らを、小中華として誇りを持っていた。要するに、親分の正式な子分は自分たちだけであると。そんな韓国が、中国をいまだに崇拝し恐れているのは歴史の必然であるとも思う。
    従って、中国から倭国(倭=醜い)と蔑まれていた日本など、軽蔑すべき対象であると、民族の
    血肉に溶けている。そんな日本に、かつて統治されていたことは、彼らのプライドからすれば、
    決して許せないことである。
    韓国は、日本の統治時代から抗日戦争を続け、その結果、1945年に「日帝36年」の支配を倒して独立を勝ち取った、と韓国の教科書には書かれている。
    事実は、日本が米国に負けたからである。
    この歴史観にもとづき、韓国は1951年にサンフランシスコ条約で戦勝国として認めるように求めたが、連合国に一蹴された。抗日戦争などというものは存在しない。
    であるから、韓国のプライドを保つためには、未来永劫日本が謝罪を続け、お金を払い続けることなのである。
    高市さんのように、きちんと歴史の事実を把握している政治家は、韓国にとっては都合が悪いのである。もちろん日本にも中韓大好きな政治家やメディアもいるので、利用されないように願うばかりである。

  3. Sky より:

    前段部分。
    平日朝の論考には勿体ない内容ですね。
    週末にじっくり読み込みます。
    私自身の価値観や経験を踏まえても読み流すには勿体ない。
    是ある程度の塊になったらお勧め論考として挙げておいて下さいませ。
    石破氏高市氏の様な方々の仕事感の説明にも応用できそうです。

  4. 時代遅れse より:

    「C国を感じる」のはそうだし党内人事を見れば高市氏は妥協しないだろうと思う。公明党を見ていると上司の無茶振りに困って悪手を打つ部下という構図に見えないこともない。
    もっと言えば岸破時代は「C国を感じる」人材ばかり。それに加えて今も日本にグローバリスト等も巣くっているのを忘れてならないと思う。大枠で民意を無視して日本をコントロールしたい、あるいはスパイ防止法を阻止したい人たち。

  5. 元雑用係 より:

    現大統領が今はおとなしくても支持率がもっと下がって尻に火がつけば反日やると思います。
    それは、相手が石破氏だろうと高市氏だろうと関係なく。
    スワップがなくなる? いえ、そんなの関係ないと思います。

    1. はにわファクトリー より:

      ひらばの投資家界隈では、ナイナイジャパン(仮称)が話題になっているそうです。
      一方隣国では No Japan から目が逸れて No USA へとスローガンシフトしているようですが、そうばんナイナイジャパン(の喪失症発現)が得意の二回転半捻り話法で社説で論説されちゃったりするのではと近未来予測をしています。

      1. 元雑用係 より:

        ナイナイジャパンは初耳ですが、「日本は用済み」論です?(ググってもでてこない)
        だとすると、結局それもナイナイジャパンという概念が存在することに意味がある気がしてきます。(笑)
        お隣の国は物心両面で日本がなければ生きていけない国なんだと思います。
        こちらの望むと望まざるに関わらず。

      2. はにわファクトリー より:

        データーセクションでググると関連情報として(仮称)が釣れます。
        なお、さくらインターネット社社長どの X 投稿が、ナイナイ・アルアルとつながっており、ひらばの投資家界隈では「メシウマおかず」として調理されてしまっていると …

      3. 元雑用係 より:

        ナウナウジャパン?

      4. はにわファクトリー より:

        データセクション社は controversy な企業として、かなり以前から活動の実態やバックについている資金源がひらばの投資家たちの間でひそひそ話の対象であってきました。日経もずいぶん前から(別な言い方をして)記事に取り上げ続けています。
        現時点でもっともホットなのは、ナウナウはナイナイなのでないか、という見立てあるいは疑義です。

      5. 元雑用係 より:

        ありがとうございます。

  6. 引っ掛かったオタク より:

    まー自民党内からも「公明離脱やむなし」論がゲイン上げてきとるみとーなし、公明党も心中穏やかならざるトコやも知れマヘナ
    知らんけど
    なんや高市さんもガースーとキッシーに公明切りの“挨拶”しに行きはったみたいなし(え?違う??)、しばらくinterestやしれんすナ
    知らんけど

  7. 陰謀論者 より:

     別に現在の自民党に期待しているわけでも、高市さん推しでもありませんが、こうやって敵対側が嫌がったり攻撃していると、私のような敵の敵は味方なような考えの者が集まってしまう結果になるとは考えないのかしら?
     安倍政権を支えていたのは岩盤支持層でも何でもなくて、普段ヤフコメで無責任だが、辛辣なコメントを残しているような夢遊層がかなりいて、敵を叩くための利害の一致で集合していた面も大きいという見立てなので、相手が何か画策したり、工作するとスワ集合という事態になるんだがなあ。
     さらに確実に財務省に敵対してバトルということになれば、財務省解体運動の工作員も追加で集まることになるんだなあ。

  8. 農民 より:

     仕事をしていると、合理的に行動するつもりでも、定量的に評価し難い要素ばかりです。自然を相手にしていると特に、というイメージはありますが、機械製造だろうが接客サービスだろうがそれほど変わらないのではないかと思います。
     野菜を植えた。異常気象もなく計画通りに防除もした。しかし成果は70%程に留まった。というような不可解な損失はしょっちゅうです。
     直感的には「何か1つが大きく間違えていたのだ」となり、「だからこれは30%も失う失敗だ」となりがちです。実際には、それほど致命的なものは無かったが、条件の組み合わせや読み違い、観測し損ねた突発的な事象等が複雑に影響し、「かなりの損失になる要素があったが、計画通りに進めたために損失を30%に抑えた成功だった」のではないかと考えられることもあります。

     特に政治のネット記事のコメント欄は「全部○○のせいでダメだ」「××をすれば全て良くなる」といった、実に簡潔な評価で溢れています(米の話なんて凄まじくこの傾向)。実際には、○○は絶対に無くてはならない要素を持っていたり、××にも懸念点が多くロクな改善にならない可能性もあるのに。記事の中国のお話が当にこれでしょうか。ここを解剖し、0か100かではなくその中間を細かく追求する情報というのは本当に貴重です。それぞれ落第点評価でも、

    例1:普通にやれば70点は行くという環境で、石破政権では10点になってしまう。
    例2:石破政権の印象は悪いが、実際には10点まで落ち込む所を実は30点まで掬い上げていた。

     といった評価を正確にしなければなりません。とてもムズカシイ。……いや石破政権だとそうでもねーか、喩えをマチガエタ。
     悪夢の政権交代時は、例1=民主党 例2=自民党 だったのではないかなぁとか考えることがあります。

     登頂失敗していても準備のお陰で落命はせずに済んだのかも知れない。登頂成功していてももっと他のやりようで遥かにラクに早く出来たのかも知れない。
     「発信側の情報の正しさと受信側の理解と追究がとても重要」と、毎度同じ結論に行き着きます。

    1. 田舎の一市民 より:

      農民様

      私の20代は麻雀狂時代で、フリー雀荘で色んな人を見てきました
      麻雀は運7腕3といわれたりもしますが、実力差がはっきりしてると弱い人が強く人に勝つのは1割くらいしかなく、長い目でみるとはっきり実力どおり決着します
      両者の違いを端的にいうと、強い人は起こった事象から交絡要因を可能な限り除いて、因果関係と相関の違いをはっきり見極めようとすること、これは経験を次に活かすためです
      それと、正しい選択が正しい結果に結びつくとは限らないことをしっかり認識している、これはメンタルがブレないことに繋がります
      決して安直に、こうすれば良かった、とか結果だけ見て結論づけることはしないで結果はともかく、選択が正しかったか、何が出来たのか、何をすべきだったのかを検証する努力をします
      ちなみにステレオタイプな捉え方しかできなくて自己批判や論理的思考が苦手そうなマスコミ界隈の人はきっと麻雀は弱いだろうなと思ってます

      1. 農民 より:

         色々通じて面白いですよね。私は麻雀は点数計算が出来ない程度の理解度ですが、よく釣りをします(別記事に湧いてるクソみたいな掲示板釣りではなく)。
         釣りも結構運要素はあるのですが、やはり上手い人と並んでやっても、結果に差が出ます。時間と場所を揃えたとしても、釣具の選定、タナの認識、アワセの技術、等々をなるべく適正にし……適正なのに結果が出ない→粘るべきか、適正ではないから結果が出ない→やり方を変えるべきか、の判断でどんどん差になっていく。

         どんな仕事にも苦労はつきものですが、マスコミの記事書きだけは「あんなんすげぇラクなんだろうな」と思ってしまいます。でも無理があると理解しつつバカな事を署名付きで書かなければいけないような状況はキツイか……

  9. 元雑用係 より:

    >先日の自民党総裁選のように最後の最後まで票読みができないこともある

    総裁選ではOSINTと取材をベースにマジメに予想していた人ほど外したそうです。
    私が見ていた選挙動画チャネルのマジメな予想家も盛大に外していて、選挙後はずーっと平謝りしていました。ですが、予測は予測であってその条件とプロセスを明示していれば問題ないと思うんですよね。当たるか外れるかは結果であって。外れた原因を分析して次の予測のプロセスに反映するだけです。

    番組放送中に流れてくる視聴者コメントの中には、
    「金曜日に予想を聞いて売り仕掛けしてましたが数百万の損失です(怒)」
    なんてのもありました。
    予想家はそのたびに「すみません」と頭を下げていました。他人の予想を基に自分の金を賭けたその人の責任であって、謝るようなもんではないのですけどね。(笑)

    自分の行動の参考のためにネットの情報を得る場合に、先読みするための根拠情報や考え方のプロセスを得ようとするのか、または自分で考えることを放棄して正解や予言を得ようとするのか、そんな姿勢の違いがあるのかもしれません。後者はその結果を他人のせいにしそうです。

※【重要】ご注意:他サイトの文章の転載は可能な限りお控えください。

やむを得ず他サイトの文章を引用する場合、引用率(引用する文字数の元サイトの文字数に対する比率)は10%以下にしてください。著作権侵害コメントにつきましては、発見次第、削除します。

※現在、ロシア語、中国語、韓国語などによる、ウィルスサイト・ポルノサイトなどへの誘導目的のスパムコメントが激増しており、その関係で、通常の読者コメントも誤って「スパム」に判定される事例が増えています。そのようなコメントは後刻、極力手作業で修正しています。コメントを入力後、反映されない場合でも、少し待ち頂けると幸いです。

※【重要】ご注意:人格攻撃等に関するコメントは禁止です。

当ウェブサイトのポリシーのページなどに再三示していますが、基本的に第三者の人格等を攻撃するようなコメントについては書き込まないでください。今後は警告なしに削除します。また、著名人などを呼び捨てにするなどのコメントも控えてください。なお、コメントにつきましては、これらの注意点を踏まえたうえで、ご自由になさってください。また、コメントにあたって、メールアドレス、URLの入力は必要ありません(メールアドレスは開示されません)。ブログ、ツイッターアカウントなどをお持ちの方は、該当するURLを記載するなど、宣伝にもご活用ください。なお、原則として頂いたコメントには個別に返信いたしませんが、必ず目を通しておりますし、本文で取り上げることもございます。是非、お気軽なコメントを賜りますと幸いです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました

自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。

【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました

日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。
関連記事・スポンサーリンク・広告