中国語翻訳「電脳筆談」時代到来?日経記事非常興味深

「我発見 many 名詞 in 中国語 and 日本語 are 同一, but 文法 and 副詞 are 完全 different. So my 提案 is 借用 some 副詞 from 英語, then 中国人 and 日本人 can 相互交流 with 中学生 level 英語 and 漢字.」日中電脳筆談時代到来了?日経電子版配信偽中国語記事、非常興味深。

日中双方共有「漢字文化」

日中関係といえば、政治的には決して良好とはいえません。

ただ、文化的にはひとつ、大きな共通点を有しています。

それが「漢字」です。

もしかして当ウェブサイトでは過去に書いたことがあるかもしれませんが、著者自身が前世紀に通っていた大学では、中国人留学生が複数名、在籍していました。これらの元留学生のなかには、現在でも良好な関係を保っている友人もいます。

ただ、中国人留学生の中には、まだ日本にやってきたばかりという事情もあり、日本語がさほど上手ではない、という人もいました。

また、同様に、韓国人留学生とも知り合いになることが多かったのですが(これらの韓国人留学生らとも、現在でも交流があったりします)、韓国語は中国語と比べて日本語に近いとはいえ、同様に、まだ日本語がさほど上手に話せないという人もいたのです。

筆談是非常簡単意思疎通手段

では、これらの留学生らと、当時、どう会話していたのか。

もっとも簡単な手段は、「漢字」です。

メモ用紙を片手に「漫画」、「趣味」、「飲酒」、「学習」といった具合に、日本人であれば小中学生レベルでも知っているであろう単語をひたすら並べるだけで、意外と意思疎通ができてしまうのです。

これは、非常に大きな発見でした。

著者自身が大学に在学していたころは、韓国人の多くも辛うじて漢字が読めたためでしょうか、日中韓3ヵ国の学生同士で筆談により意思疎通するという、なかなかに興味深い体験をしたのです。

同様に、著者自身が友人となった韓国人留学生に招かれ、ソウルにある某著名私大に出かけたときも、日本語が話せない同年代の大学生相手に、筆談が通じました(漢字教育廃止の影響でしょうか、現在はこの手は通用しないのかもしれませんが…)。

もちろん、同じ漢字の単語であっても、日本人にしか通用しないもの、日本人と韓国人には通用するが中国人には通用しないもの、といった具合に、同じ漢字を使っていても微妙に言い回しが異なるなどの事例があるため、この筆談だけで意思疎通が完璧にできるというものではありません。

しかし、現代のような翻訳ソフトもなかった時代だと、紙と鉛筆さえあれば意思疎通ができるという「筆談」が、非常に興味深いコミュニケーション手段だったことは間違いないでしょう。

ただし、残念ながら最近だと韓国人は漢字が読めないようなので、この手段が通用するのはおもに日本人と中国人(あるいは中国人以外でも、台湾人や香港人など漢字を使う人々)に限られてしまっている点には注意が必要といえるかもしれません。

日中双方相互理解可能…漢字+英語使用時

もっとも、最近だと漢字民同士(おもに日本人と中国人)がコミュニケーションをとる手段が、ほかにも出てきました。XなどSNS空間がその主な場です。

こうしたなかで、先般よりXを眺めていると、日中双方のコミュニケーション方法をめぐって、こんな趣旨のポストがありました。

我発見 many 名詞 in 中国語 and 日本語 are 同一, but 文法 and 副詞 are 完全 different. So my 提案 is 借用 some 副詞 from 英語, then 中国人 and 日本人 can 相互交流 with 中学生 level 英語 and 漢字.

…。

いかがでしょうか?

少なくとも日本人の側からすれば、読めちゃいます(笑)。

ネット上で流れているこの文章、出所がよくわからないのですが、一説によると中国人が(X以外の)どこかのサイト(SNSでしょうか?)に投稿した内容だそうであり、なかなかに良い着眼点だと思います。

日経電子版記事表題全面偽中国語!

さて、同じ文脈で紹介しておきたいのが、日経電子版に9日付で掲載された、こんな記事です。

偽中国語掲示板「対多」驚愕繁盛 林檎携帯店降下数一位

―――2025年2月9日 5:00付 日本経済新聞電子版より

記事タイトルを読むとギョッとしてしまいますが、記事本文自体はちゃんとした日本語です(笑)

「対多」は「ついた」と読みます。

日経によるとこの「対多」は冗談のつもりで作られたエセ中国語SNSアプリで、「あたかも中国語のような雰囲気で会話する」というものですが、アップルストアでは一時無料アプリランキング1位に浮上したほか、本物の中国人も流入し、思わぬ交流が生まれている、などとするものです。

ちなみにタイトルの「林檎携帯店」とはアップルストア、「降下」は「ダウンロード」という意味のつもりだったのかもしれませんが、若干わかり辛かったようで、この点が唯一のネック(?)ではあるにせよ、それなりに反響が生じているようです。

いずれにせよ、政治的には相いれない日中双方も、草の根レベルでは「インターネット筆談」で交流が大いに盛り上がるという時代が到来するというのも興味深いところだと思う次第です。

本文は以上です。

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読者コメント一覧

  1. カズ より:

    嘘「対多等」貼専門之増 → commit
    うそついたらはりせんぼんのマスコミっと。

    在野の専門家によるCN着弾!・・ってか、
    *「方向性が違う」ってのは理解しています。
    m(_ _)m

    1. 新宿会計士 より:

      我思、其着眼点、not 悪。寧、知的好奇心 is 刺激ed。

      1. カズ より:

        *メッセージをありがとうございます。

        何となく理解できてしまうのが、漢字込(感じコミュ)ですね。

  2. sqsq より:

    ホテルカリフォルニアという曲は「加州旅館」
    The North Face というブランド店の看板は「北面」
    日本のグループ Tubeのレコードジャケットには「管」と書いてあった。

  3. 元雑用係 より:

    >日中双方相互理解可能…漢字+英語使用時

    これ、面白いですよね。私は中国語はわからないのでGPTに聞いてみました。最新のo3-mini。
    まー、行間を読めないアタマのカタイやつとの会話でしたが、押し問答の結果の最後の結論だけ示します。
    ===
    まとめると:
    日本人と中国人/台湾人/香港人のコミュニケーションにおいて、英語を共通言語として用いるならば、各国の母語の文法的な違いは英語のルールに置き換えられるため、表面的には吸収され、直接のコミュニケーションの障害とはなりにくいです。
    しかし、実際には、各話者の英語運用能力、母語からの干渉、そして英語自体の限界(例:表現の幅やニュアンスの違い)により、完全に問題が解消されるわけではなく、一定の誤解や意思伝達のずれが発生するリスクは残ります。
    そのため、英語が共通語として十分に機能する場合、日中、日台、日香間の文法的な違いは大部分「吸収」されると考えられますが、コミュニケーションの精度や流暢さは話者の英語能力や文化的背景に依存するため、万能な解決策とは言い切れないのが現実です。
    ===

    はい、ありがとうございます。w

  4. 農民 より:

     ルー語 is 未来 of 言語。

     「ヤバイ鬼ウマ」といった乱れに乱れきったスラングは、”危機的鬼美味”では全く意味が通らず、鬼の概念も日中で異なる(日:強い、恐ろしい 中:見窄らしい、劣悪)ので、直訳できるよう正してから構築しないとですね。乱れきったスラングもある面では高度な言葉遊びだなぁとも思いました。

  5. naruponn より:

    資本論なんかを読むときに原書と日本語訳を突き合わせて読んだとか
    その結果が「現代中国語」の重要語彙は日本語という事実

    王彬彬・南京大学教授は、中国の社会人文科学分野で今使われている
    学術用語のなんと70%が“日本語外来語”だという。

  6. ななっしー より:

    英文マニュアルとかだと事前に置換リストを用意しておくと
    “Press START button to open the menu window.”

    「押し スタート・ボタン to 開き the メニュー・ウィンドウ。」
    とかなるのと似ている。

    つまり《読むとき》分かりやすい《英文》ではある。ではあるが…

    ヘイ! お互い英語で話そうゼ。でも漢語は無理して英訳しなくてもいいゾ。簡単だろ。

    …いやそもそも頭の中の日本語を英語に組み立て直すのが大変なんだって。
    EF EPI 92位をなめんなよw

    それに例題文の分かり易さの半分以上は分かち書きが担ってると思う。
    中国語を分かち書きしてくれるだけでもありがたいし、
    日本語は文節で分けて自立語(の頭)を漢字にするだけでも中国人に分かりやすくなるでしょう。

    千里、鶯 啼、緑 映 紅
    水村、山郭、酒旗 風
    南朝 四百八十寺
    多少 樓臺 煙雨 中

    我輩は 猫で ある。名前は 未だ ない。
    何処で 生れたか 頓と 見当が 付かぬ。

    …おっと?
    日本語の否定の単語は(形容詞と)付属語で活用語でしかも不規則とか外国人にはひどいトラップかもw
    ので
    日本語分かち書き+ not
    中国語分かち書き+ be動詞
    やはりこのくらいは英語を混ぜたほうがいい…のか?

    まあ、わたしは漢字削減派ですがw

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