内閣不信任案→衆院解散なら立憲民主への政権交代も?
石破茂首相は先週、読売新聞のインタビューに応じ、もし内閣不信任案が可決されたならば(内閣総辞職ではなく)衆院解散で応じるとの方針を示したそうです。ただ、不信任案の提出タイミング次第では衆参同日選という展開も考えられますし、また、衆院選の結果次第では立憲民主党への政権交代という可能性を見ておく必要があるかもしれません。
仕事納め?
いわゆる「仕事納め」がいつなのかについては、その人の職業によっても異なるかもしれません。
役所などにお勤めの方は、すでに先週末の27日の時点で仕事納めを迎えているのかもしれませんが、金融機関などいくつかの民間企業では、「仕事納め」は30日で、31日から年末年始休暇に入る、というケースもあるようです。
ただ、飛行機、鉄道、バス、タクシー、トラックといった輸送・物流業や、スーパー、百貨店、コンビニといった小売業などでは、年末年始の休みが短いか、ないしは休みがない、というケースもあります。私たちの生活は、年末年始を含めて仕事をしている人たちによって支えられているということもまた忘れてはなりません。
自民党は仕事納めできているのか
ただ、今年に限定してでしょうか、「仕事納め」ができていない人たちがいるようです。
今年10月の衆院選で、自民党は単独過半数割れを起こしただけでなく、自公連立与党ベースでも過半数を割り込んでしまいました。自民党は統一会派ベースで196議席、これに公明党の24議席を足しても220議席に過ぎないため、過半数の233議席まで、あと13議席足りません。
つまり、現在の石破茂内閣は、参院側では自公が過半数を制しているものの、衆院選側では少数与党に支えられている格好で、自公両党は少数与党ですので、そのままだと予算も法案も通せません。
もちろん、議席的に見れば、38議席を有する日本維新の会や28議席を有する国民民主党と連携すれば、予算や法案を通すことはできますが、この場合、維新・国民両党との連携のためには、何らかの協力で合意する必要があります。
自民党は現在、維新、国民両党との連携を模索しているようですが、少なくとも国民民主党については「年収」103万円の壁」引き上げを巡る騒動で、自公側がこの「壁」の引き上げに後ろ向きであることを踏まえると、このまま自公国の協議がすんなりと進むという保証はありません。
そうなると自公両党は維新との連携を模索する、という流れが考えられますが、維新の側としても、SNSなどで「維新が『年収の壁178万円』を潰した」、などと言われることは大きなリスクでもあります。
このように考えていくと、維新が合理的に判断できるなら、果たしてタイミングで自公に協力することが、維新にとって最善の手なのか、といった点は議論の余地がある論点でしょう。なにせ、現在の衆議院だと、野党が一致すれば内閣不信任案が成立してしまうわけです。
石破首相のインタビュー
こうしたなかで、本稿で少し触れておきたいのが、衆院解散、という論点です。
読売新聞が先週金曜日に報じたこんな記事が、その根拠です。
石破首相、内閣不信任案可決なら…衆院解散を基本に検討「主権者の審判を仰ぐことは極めて重要」
―――2024/12/27 17:41付 読売新聞オンラインより
読売新聞によると、石破首相は27日、首相官邸で同紙のインタビューに応じ、仮に石破内閣に対する不信任案が可決された場合には「衆院解散を基本として検討する」との意向を表明したのだそうです。読売が報じた石破氏の発言は、こんな具合です。
「衆院の意思と内閣の意思が異なった時に、主権者の審判を仰ぐことは極めて重要だ」。
「主権者の判断を仰ぐという憲法の趣旨は最大限に尊重されてしかるべきだ」。
すなわち、少なくとも現時点において、石破氏には、内閣不信任案で内閣総辞職する、という考えはないようです。これが今から約15年前の2009年、官邸の麻生太郎総理大臣を訪れて辞職を要求したのと同一人物というのも、なかなかに印象的です。
衆参同日選?立憲民主党への政権交代?
なみに読売は、来年1月24日に召集される通常国会について、「延長がなければ6月22日に閉会する」と指摘。野党が会期末に不信任案を提出し、可決されれば、7月20日投開票が有力視される参院選との同日選となる公算が大きいとも指摘します。
しかし、このような事態が生じれば、今度こそ自民党が衆院選で大敗し、政権交代が生じてしまうという可能性はないのでしょうか。
衆院選の仕組みは小選挙区を主体としているため、第1党と第2党の争いとなりがちです。
当然、現在の最大野党は立憲民主党ですので、自民党が大敗したときに議席を伸ばす可能性が最も高いのは立憲民主党です(現に、今年の衆院選でも立憲民主党は小選挙区での得票を147万票も減らしているにもかかわらず、獲得議席を大きく伸ばしていることを思い出してください)。
それが日本にとって本当に良いことなのか。
この年末、私たち国民は、この日本という国の政治を「他人事」ではなく「自分事」として考えたいものだと思う次第です。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
政権交代はしてはならない。
交代先が立民さんでは…。
政治への、既存メディアへの失望感は、どこまで進むのでしょうか。
過去に自民に投票してきた人の中には「次は入れない」と思っている人もいるのだろうと思います。(私を含め特定の誰かの話ではない一般論です)
参院選までに総裁の首のすげ替えがあれば、新総裁によっては翻意する理由になるかもしれませんね。
全然関係ない話、神奈川在住の金子洋一氏は維新で出馬したものの総選挙では落選したため、支部長自動解任で今は根無し草だそうです。
参院選で国民民主が目を付け、神奈川選挙区で出馬なんてことになると悩みが増えそうです。(私の個人的な話です)
参院選は、45選挙区のうち32選挙区が、改選数1の1人区で、実質的な小選挙区。改選数2以上の大選挙区は13選挙区だけ。
同一の選挙で、小選挙区制の地域と大選挙区制の地域が混ざっていることは、一票の格差より問題だと思う。
ジジババ次第ですね。
マスコミに右に行けと言われたら右に行きますし、左に行けと言われたら左に行きますから。
今の岸破自民党は言ってる事もやってる事も立憲民主党とほぼ同じなんですよねえ・・・。総裁交代という自浄作用が無ければ、宮澤内閣パターンで普通に下野やむなしかと。
石破降ろしするにも何らかのスキャンダルなどのきっかけがないと皆動かないでしょうね。じゃないと日本でのクーデターとか報道されるでしょうし。
アメリカ発の日本閣僚スキャンダル報道が望まれます。
個人的なものですが、上記を打ったとき、「報道」の部分で「報道しない自由」が予測変換に出たのは笑いました。
麻生太郎氏が年末挨拶のツイートを発していました。
雑談板に貼るか、こちらに貼るか、迷いましたが。
https://x.com/jun_taro0411/status/1873538030214226229
===
令和六年十二月三十日(月曜日)
皆様、おはようございます。
本日も朝、希望をもって目覚め、昼
はのんびりと休み、夜は感謝と共に
眠れる素敵な一日をお過ごし下さい。
今年もあと二日となりましたのでより
一層、気をつけて頂きたいのと、寒さ
が増してますので、体調を崩す事がな
い様にして下さい。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。
深謝
===
「俺はここにいる。今を放置するつもりはない」
そんな言葉に見えた気がしました。
春ごろ、かな?
そうですね、現在の自民党だと、かつての民主党政権並みかそれ以上に酷い(外相の岩屋の対中の言動など論外も論外)政治を続けている石破を権力の座から降ろせるとすれば、麻生さんが本気になった時だけでしょうね。
ただ、麻生さんは彼自身が総理の時はともかくも、第二次安倍政権で長く財務相を務めていた間に、すっかり財務官僚に取り込まれてしまって財政均衡論者になってしまったので、現時点で国民民主の提案に代表される一般国民vs石破政権の最大の対立点の「税収を減らして国民の税負担を軽減する」という政策選択に麻生さんが共感して石破降ろしに踏み切る可能性は無いと個人的には予想しています。
麻生さんに石破降ろしの旗を振ってもらうには、「石破政権のままでは自民党が政権を失う可能性が極めて高い」と麻生さんに信じさせるだけの世論の盛り上がりが不可欠でしょうね。
総理としての公職の激務に身も絶え絶えな御仁に、
「健康上の理由による退陣」を示唆すべくの発信。
で、あればいいのですけどね。不可抗力っぽいし。
初歩的な確認不足でした。
本人のアカウントではありません。
青ピンマークでそう思い込んでしまいました。
m(__)m
総理大臣になりたかっただけの男ですからね。
自民党がやるべきことは、彼に独断では何もさせないことでしょう。
後は、夏の参議院議員選挙で惨敗することでしょうか。
慢心しきっている自民党を目覚めさせることができるかもしれませんし、参院選なら影響は小さく済みますから。
自称保守論客達の誹謗中傷には迎合しかねますが、教育における躾の要点は、行儀作法や立ち居振る舞いなどごく些細なことにあるように思います。
「そんなことは天下国家の形勢には関係がない」というような事柄が大切なのだと思う年の瀬でございます。
仰る通り、石破は権力の座に就きたかっただけですからね。
石破の場合、この国の為に政治生命を懸けてやりたいと本気で考え続け実現に必要な諸問題の解決策を真剣に深く掘り下げてきたような政策を何一つ持っていない輩ですからね。(欧米とアジアとの間で各国の国内政治の発展段階や外交関係の状況の決定的な違いを何も考えずにせいぜい中学生レベルの発想でアジア版NATOの創設を主張した一点だけで、彼が政策について全く真剣に考えず上っ面だけで語る(騙る)無責任な政治家だと分かる)
ところで、
>参院選なら影響は小さく済みますから。
いえいえ、ある意味では参院選で惨敗すれば、衆院戦での負け(取り敢えず政権を失う)よりも悪い影響は長続きしますよ。
衆院選で負けても最長4年間を臥薪嘗胆して国民の支持を取り戻すように提案する政策やその実現方法を磨き上げて国民に訴えれば政権奪還は可能ですが、参院選で惨敗すれば、衆参ねじれ国会による(予算以外の)法案不成立という政治の停滞は6年間も続きますから。そして政治の停滞が原因になって次の衆院選での敗北を招き、最終的に政権も奪われるという事態は十分に起こり得ますから。
私としては、財務省を始めとする役所の支配体制に引導を渡すためには、次回の参議院選挙で自公過半数割れという結果が必要では無いかと思います。
国民民主党には候補者の確保をお願いしたいですね。
「石破茂」=「躾の出来ていない鳩山由紀夫」と感じてます。
まさか、鳩山由紀夫の方がまだマシだったと思える日が来るとは、思いもしませんでした。
石破茂は statesman(国民を代表し国を導くすぐれた識見をもつ政治家)に非ず。
もしも首相の行動原理が「反中央感情」に基づくものなら、欠格者として即時退陣すべきです。なぜなら国家間交渉にまるで向いていないからです。
保守政党がない現状は大変悲しいですね。
自民党はもう無理でしょう、私はもう自民党には入れません、仮に高市さんでも入れません、現在声すら上げられない時点でガス抜き要因にすらなれていません。自民党とういう枠の中ではもう保守は息ができないのではないですか?
かつて民主党政権が生まれ結果長期安倍政権が生まれたように、自浄作用のない集団には、民主党政権のような毒は必要なんですよ。
このまま自民党政権がダラダラと生き続けても碌な方向にはいかないと思います。
年末の岩屋外相の仕事納めの中国人10年ビザ発給納めには驚きました(美しいねじ込み方)
石破総裁の新しいリーダー像の提示は常に国民を驚かせます。
就任当初から準備不足。選挙の責任は取らないニューゾンビスタイル。伝家の宝刀は常に鞘から、取り出し常に抜き身でちらつかせ他党を威嚇。
ものの1.2年で自民党株式会社を壊党出来るのではないでしょうか。壊すことにかけて純一郎氏の比ではなく、ゴジラのようなもんです。来年は石破ゴジラが暴れ回り、岸田ウルトラマンがスペシウム光線で石破を粉砕みたいな物語になるのでしょうか。
しかし、政治というのは予測不能なもので、昨年こんなことになるとは誰が予想できたでしょうか。
若い世代なんかは冷笑的に政治を見ていると思います。