「真の保守こそ反原発の道を」…元裁判官の「挑戦状」
保守派と呼ばれる人に原発再稼働を支持する人が多い理由は、原発の安全性の根拠となる理論が「保守思想」にあるというよりは、単純に原発の安全性に関する科学的知見を支持する人が保守層に多い、というだけの話ではないか、という気がしてなりません。なぜそう思うのかといえば、原発を止めた元裁判官のインタビュー記事で、「真の保守こそ反原発の道を」、などと述べているのを見かけたからです。
数字で判断しましょう!
当ウェブサイトは「金融評論サイト」と称していますが、基本的には数字で表現できるものは極力数字で、客観的事実で表現できることは極力客観的事実で表現することをモットーとするサイトでもあります。
もともと金融という世界は統計データや財務諸表、割引キャッシュ・フロー計算など、数字を扱う分野でもあるのですが、最近は選挙期間でもあるためでしょうか、「政治家こそ数字に強くなければならないのではないか」という思いを強くしています。
当たり前の話ですが、古今東西、政治の役割は「国民が豊かで安心して暮らせる社会」を実現することにあるわけですから、「国民が豊かかどうか」、「国家が安心・安全出来る状況にあるかどうか」を、客観的指標として表現することは当然でもあります。
たとえば経済指標の場合、株価やGDPなどといった客観的な数値がでているわけですから、「その首相が在任していた時期」の功績を測るのであれば、手っ取り早いのは時価総額や株価、名目GDPなどであり、これらの観点からは、岸田政権時代は非常に良好な成績を収めたといえます(図表)。
図表 マーケット指標
項目 | 政権発足時 | 最盛期 |
東証時価総額 | 771兆5355億円 (2021年9月末) | 1007兆7050億円 (2024年3月末) |
日経平均株価 | 28,444円89銭 (2021年10月4日) | 42,224円02銭 (2024年7月11日) |
名目GDP | 551兆4292億円(2021年9月末までの年換算) | 607兆9037億円(2024年6月末までの年換算) |
(【出所】東証時価総額はJPXウェブサイト、日経平均株価はWSJダウンロードデータ、GDPは内閣府)
数字には解釈がある
もちろん、「世の中のすべてを数字で表現できると思うな」、といったお叱りはあってしかるべきですし、この点についてはまったくその通りでしょう。
実際のところ、GDPも単なる統計値であって、とくに速報段階では誤謬も多く混じるかもしれませんし、名目値と実質値でも違いがありますし、最近流行りの「ドル建てGDP」で見ると、岸田政権下でむしろ4.9兆ドルから3.8兆ドルへと大きく後退している、という言い方もできます。
また、「数字はウソをつかないが、ウソツキは数字を使う」という格言もあります。
少し前の『「日本のロシアからの穀物輸入量が大幅に増加」の意味』でも取り上げた、「増減率」で見ると、「日本のロシアからの穀物輸入量が前年同月比で10倍近くに増えた」、「日本のロシアへの自動車輸出が前年同月比2倍以上に増えた」、といった話題が、その典型例かもしれません。
財務省が17日に発表した『令和6年9月分貿易統計』【※PDFファイル】を読むと、こんな数値が出てきます。
- 自動車…数量21,821台、伸率132.2%(P12)
- 穀物類…数量3,085トン、伸率997.9%(P20)
これによって、日露の貿易関係がさらに深化・発展しているとみて良いのか。
結論的にいえば、「NO」です。
2024年9月における自動車の輸出台数は484,805台で、このうちロシア向け輸出台数はわずか4.5%に過ぎません。また、同じく2024年9月における穀物類の輸入数量は1,947,218トンで、ロシアからの輸入数量は、なんと0.16%(!)に過ぎないのです。
何のことはありません。
日露貿易額、元の数値があまりにも小さくて、結果的にちょっとしたブレなのに前年同月比10倍(!)のような極端な増減率が出てきてしまっている、というだけのことなのです。
これをもって「日露両国の貿易関係は切っても切れない状況にある」、「せっかく日本がウクライナ支援でロシア制裁を行っていても、ロシアは日本への輸出で外貨を獲得し続けており、戦争の継続が可能である」、などとドヤ顔で主張されても、ちょっと困惑してしまうな、というのが正直なところです。
専門知識は専門家の意見を尊重しよう
いずれにせよ、当ウェブサイトでは、「可能な限り数字や客観的事実を議論の出発点とする」、「議論は可能な限り、科学的な手法を使う」というアプローチを採用したいと常に考えており(※それが実践できているかどうかはともかくとして)、そうすることが、読者の皆さまの知的好奇心刺激にもつながると確信しています。
こうした観点からは、やはり世の中に蔓延するさまざまな主張の中でも、非科学的な事柄については指摘して行かざるを得ないと考えています。
もちろん、著者自身も物理学や化学、病理学などの専門家ではありませんから、どうしても本当に専門的な議論については限界があります。
ただ、それでも医学であれば反ワクチン系の議員や活動家の言い分ではなく、専門家である医師の意見を尊重すべきだと思っていますし、福島第一原発の処理水の放出についても、世界原子力機関(IAEA)などの専門家集団による評価を尊重すべきだと考えています。
また、専門知識を自分なりに可能な限り集めていくと、たとえば原子力発電所については、地震を直接の原因として発生した事故がないという事実にもぶち当たります。
東日本大震災では東北電力・女川原発などを含め、各原発が安全に運転を停止しており、東電福島第一原発に関しても揺れ自体は事故の直接の原因ではありません。事故調による最終報告でも、事故の原因のひとつが津波による外部電源喪失にあったと指摘されています(たとえば同P82~)。
この点、航空機事故などの場合だと、各国ともに独立の組織による再発防止のための事故調査が行われることが一般的と考えられますが、原子力発電に関してもこれとまったく同じことであり、「放射能が怖い」などと煽るのではなく、事故原因を社会全体で共有すれば良いだけのことではないでしょうか。
元裁判官「真の保守こそ反原発の道を」
ところが、司法などの世界を見ると、必ずしもそうでもないようです。
本稿で取り上げておきたいのが、毎日新聞に掲載された、「真の保守こそ反原発の道を」などと称する、元裁判官に対するインタビュー記事です。
真の保守こそ反原発の道を 原発差し止め判決、元裁判官の挑戦状https://t.co/AFUiSW03Ya
10年前に原発の運転差し止め判決を出した元裁判官の樋口英明さん。古巣にも憤っています。
— 毎日新聞 (@mainichi) October 21, 2024
また、この毎日の記事を引用するかたちで、岩波書店も『原発を止めた裁判官による保守のための原発入門』なる書籍を宣伝しています。
「さあ、保守に誇りを持つ皆さん。この挑戦、受けて立ちませんか」
10/21毎日新聞夕刊「特集ワイド」で、『原発を止めた裁判官による 保守のための原発入門』の著者で、10年前に原発の運転差し止め判決を出した元裁判官、樋口英明さんのインタビューが掲載されました。
☞ https://t.co/DZSBYA2Xvw https://t.co/bjtteeety2 pic.twitter.com/rHCTR1JoxC— 岩波書店 (@Iwanamishoten) October 21, 2024
なんだか、強烈です。
原子力発電設備というものは、そもそも科学技術の粋を集めたものであり、「保守」(?)や「サヨク」(?)といった政治的思想に基づいて、その安全性に関する判断が変わるのは明らかにおかしな話ですが、それだけではありません。
一般に裁判官は法の番人と呼ばれ、日本国憲法の規定上も、裁判官はその良心に従い独立してその職権を執行することとされ、日本国憲法と法律にのみ拘束されると明記されています(憲法第76条第3項)。
原発の稼働についても、法令に照らして安全性基準を満たしているかどうかをもとに判断すべきであって、妙な政治思想をもとにおかしな判決を下すこと自体が、日本国憲法に定める公共の福祉という利益を侵害しているのではないでしょうか。
保守派ほど科学を尊重するというだけのことでは?
ちなみにリンク先の毎日新聞には、この元裁判官による、こんなトンデモ発言も紹介されています。
「本件原発の運転停止によって多額の貿易赤字が出るとしても、これを国富の流出や喪失というべきではなく、豊かな国土とそこに国民が根を下ろして生活していることが国富であり、これを取り戻すことができなくなることが国富の喪失である」。
このくだり、原発の稼働が「豊かな国土とそこに国民が根を下ろして生活すること」を妨げるという点を、原発に関する科学的知識をもとに、この人物が判断したといえるのであればまだ話はわかります。
しかし、こんな発言を読むと、やはり驚かざるを得ません。
「真の保守なら原発に反対するのが当然」
保守派に原発賛成派が多く、左派に原発反対派が多いというのはたしかにそのとおりかもしれませんが、これは「原発稼働を容認する根拠」が「保守思想」にあるのではなく、単純に、保守思想を持つ人たちのなかに、原発の安全性に関する科学的知見を支持する人が多い、というだけのことではないでしょうか。
もっとも、この元裁判官も、「原発の稼働を必死に止めることで国富が海外に流出している」という事実からは逃げられない、という点については興味深いところといえるかもしれません。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
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元裁判官は詭弁を使う人物でした、ちゃんちゃん
拾える情報から現実的に思考したら、結果として保守派政治家が支持対象になったというだけなので、「真の保守ならば~」だの「貴様はそれでも保守か~」だの煽られても、「別に保守じゃなくても良いですよ?」としかなりません。保守に憧れて保守派支持してるなんてことは一度もありませんし。
保守がトチ狂った政策乱発して革新がマトモなこと言いだしたら、革新の支持にまわります。実際にはそれが絶望的にありえない状況というだけです。むしろ革新左派がもっと頑張ってくれることを望みます。
なんで原発推進左派が出てこないんでしょーねぇ??保守に原発廃止しろってんなら、逆に革新に原発推進しろだって言えるでしょうに。
あと、自身の信念で判決内容を決めちゃう”気骨の人”は、司法に向いてないです。
ついでに、なんか保守が人気っぽい流れになってきた時期に「私は保守本流だ」とか突然騙りだした革マル派の方も当然支持しません。「じゃ私は保守じゃないですね」で終わりです。
保守やリベラルに拘ってる人って、イデオロギーに拘ることに価値を見出している人が多いように思います。
そして、主観的により保守らしく、よりリベラルらしくを追い求めていくうちに、どんどんとイデオロギーが先鋭化していって、それについていけない人達から見るとドン引きするような真似もしばしば。
なので自分は、そんなイデオロギーに拘らず、是々非々で目の前の問題の最適解を考えていけば、それでいいんじゃないかと思います。
イデオロギーというよりは「同調できる価値観」を求めているように見えます。それは敗戦後、国家の形を歪ませられたために国家観などの背骨を失い、さらに日本人特有の閉鎖的な個人主義も相まって「革新」だの「リベラル」だの「保守」だのと標榜するようになったというのが私の見立てです。
そもそも年代や世代によって、保守(または、その反対のリベラル)の意味が違うので、「真の保守」とは、どの年代または世代の保守でしょうか。
この記事をのせた毎日新聞は、保守の定義やリベラルの定義を注釈でいれるべきでしょう。
この御方は「保守」という意味を履き違えていますね。
現状を「保ち守る」為には、それなりの進歩が必要なのです。
ハッキリ言って、この御方は「思考停止をしている」と言っても過言ではないですね。
おっしゃるとおり。
いやあ、表題の反原発主張は
もっともらしい単語を繋げてはありますが、
ただ、新宿会計士さまご指摘の
肝心のどうしてそうなのかが
説得力ないどころかまともなものが見当たらず
これではほとんどの人に
原発反対したいだけからの文章だと
見透かせれたしまうことでしょう。
この文章がそこらの鬱憤層ならいざ知らず
「元裁判官」という肩書には驚きました。
最初感想は、まあいくら賢い裁判官さんでも
高齢でボケればそんなこともあるかなあ?
と暖かく見守ってあげようと思いました。
ところが、なんと現役時代からで、
本まで出しているとは驚き呆れました。
一方で、
この手の主張はその方面にはネタとして
大いに利用価値があり有効なのでしょう。
まず、
「真の保守こそ・・」ということで
反原発でない人への「えせ保守レッテル貼り」に
使えます
次に
「原発の運転停止によって多額の貿易赤字が出るとしても、」
ということならば、日本の衰退望む
海の外の人たちには
おっ!そりゃナイス!と
そうとは声には出さない
大きな賛同をえられることでしょう。
(^^)
政治思想なんかどうでも良いです。原発を安全に保守することが重要なんです。
あんな素晴らしい発明を無駄にしないで欲しい。
それが本当の保守党です。
原発の保守は大事です。
保守系新党「原発保守党」とかアリかなと思いました。
(ヾノ・∀・`)ナイナイ
私は原発懐疑派というか、原発関係者懐疑派といったところかな。
福島の事故をみて「あの人たちに任せておいて大丈夫かよ」というのが感想。
福島の事故では直接の死者はいなかったが、12年前に東海村臨界事故というのがあったの覚えてますか?
こっちの事故では3名が被爆して2名がなくなっている。1人は被爆量がひどく皮膚が形成されない状態で亡くなっていったという。
バケツでウラン溶液を扱うという杜撰さに注目が集まったが、実はこの作業手順はマニュアル通りだそうだ。ただしオリジナルのマニュアルから6回改訂がなされた末のマニュアル。
承認のもとで改定が繰り返されていたのだろう。
「臨界なんか起きるわけない」という確信のもとだろう。福島では「全電源喪失」は考慮する必要がない事態だったが、その事態が起こってしまったのだ。
そもそも人間はミスをする生き物ですのでその前提に立った体制が必要です。
ぶっちゃけ各電力政策をよく理解して選択するのが重要。
現状維持なら電力不足により経済が成長でず、燃料の価格変動で景気が振り回されることを容認するべき。(原発がいやだけど)電力確保したいなら国防費増やして自衛隊の海外派遣を積極的にして国際状態の安定に力を入れる、or石炭火力に頼ってほかの先進国とCO2問題を外交で戦うのもあり。
よろしくないのは現状維持を選択しておきながら無理な問題解決を政治家に投げすること。
この話題に関係して先ほどこういうのを見かけました
元裁判官の樋口英明「原発は一般住宅より耐震性が低い」と虚偽:大飯原発差止判決の理由を自白
https://www.jijitsu.net/entry/higuchihideaki-ooigenpatsu
真の保守を説く気骨の人とかいうより、信念によって?科学的知見をどこかに落っことした残念な人じゃないかと思うばかりで。こういう正義の演劇プレイをやらずにはいられないんですかね・・・
ご紹介のNathan氏のリンクを貼ろうと思っていました。
—
元裁判官の樋口英明 氏は「原発は民間住宅より耐震基準が低い」と発言していることが報じられています。この事自体は前々から主張していたようです。
三井ホーム(5115ガル)や住友林業(3406ガル)の耐震試験の結果を持ち出して指摘しているのですが、この部分は、比較不適当なものを比較している時点で虚偽の事実認識に基づいていると評価せざるを得ません。
—
数字の前提条件を揃えるという科学的な思考はできない人、あるいは「保守」か「革新」かどっちでもいいですけど、思想信条によって科学的事実を捻じ曲げる人、ということかと思います。
毎日新聞らしいと言えばらしい。こんな”都合の良い人”に喋らせるあたり。
それにしても、わざわざ「真の保守」なんて言い出すあたり、「リベラル」や「左翼」の
イメージが悪化している事自体は内心認めているのかなあ……?
決して口に出して認めはしないだろうけど。
御意にございます。
言葉が壊れつつある。イデオロギーの経年劣化。
>さあ、保守に誇りを持つ皆さん
批判されているのは、科学的に「不合理な推論」を重ねているからであって(毎日新聞参照)、岩波書店が勝手に設定した土俵で闘ういわれはないと思いますね。
エンジニア「原発の保守に誇りを持っているので、挑戦しないでください」
この方、原発を止めた後、どうする気なんでしょ?
1)エネルギーの中東依存度を更に高め、炭酸ガスを排出する。地球温暖化フェイク論者。
2)ジェノサイドパネルを輸入して、習近平に軍資金を与える。習近平マンセー論者。
3)日本人は電気の少ない生活をせよ、データーセンターは夜間止めよ。超節電論者。
4)その他
どれなんでしょ?
他にも、既存原発は、廃炉しなければ安心できない筈。
稼働原発がなくなれば、畳水連の原子力技術者しか養成できない。
廃炉作業は特亜に丸投げする気なの?
停止さえすればそれでいいと考えているのでしょう。あとは知らぬ存ぜぬ。
10/25
福島第一1号機は外部電源を失っても炉の冷却は継続できるよう、100トンの水を湛えた熱交換機2基を高いところに設置していました。
ポンプが止まっても冷却された水が圧力容器に戻る仕組みです。
事故原因の一つに「外部電源喪失」と指摘するのは誤りです。
使われているバルブの類も、源が無くても窒素ボンベや油圧機器を使って開閉できるように作られていいる筈です。
原子力発電の熱交換器は確かに圧力容器より上にありますが、蒸気となってタービンを回した冷却水はその下にある復水器にて凝結される必要があり、その後ポンプにて圧力容器に送られる仕組みとなっております。そもそも原子炉は停止後もしばらくは冷却水を循環させて冷却を継続する必要があるため「事故原因の一つに「外部電源喪失」と指摘するのは誤り」であるというあなたの主張は誤りです。バルブの仕組みについては幾へのフェイルセーフがあるのなら最悪非電力でも動くようになっているでしょうが、ポンプは非常電源で対応することになっていました。
タービン向けのバルブは「緊急停止時」に閉鎖されたと承知しています。
発電を続けても送電出来ない可能性があるからです。
なぜ「通常停止時」の話が出て来るのか理解できません。
これ以上の話はいたしません。
この発言者は「元」裁判官だから、現在の裁判に直接的な影響がないのが幸いです。
しかしこの元裁判官の発言により、現職の裁判官も同様の思想にまみれていたら・・・と想像できてしまい恐ろしくなります。
また、この元裁判官が判決に携わった判決が、判例として今後も判決に影響を及ぼしていくというのも非常に恐ろしいです。
裁判員制度の発足理由からも、裁判官が国民の視点や感覚から乖離し、異常な主義主張を持って審判を汚染しているのではないかと考えてしまいます。
この方の言う、豊かな国土の定義がよく分かりませんが、原発は諸悪の根源というレッテルの元に全面拒否。その代わりに化石燃料を大量に消費して、地球温暖化の抑止をせず、エネルギー輸入で赤字を垂れ流す事が、豊かな国土の定義なんですかね。
反原発と称する者の9割以上は中国からウイグルパネルを買えばいいと思ってますよ。民主党政権を思い出せば分かります。
判断の裏付けを軽んじる「科学”敵”思考」はいただけません。
「保守への挑戦状」と銘打った「保身の試み」なのでは・・?
これも藁人形論法の一つですかね。都合の良い保守思想者像をでっち上げて、それに沿わない場合は真の保守では無いと決めつける。
そういうのは、むしろ真の◯◯像を追い求めて先鋭化して、内ゲバを始める左翼の仕草だと思うんですが。
》豊かな国土とそこに国民が根を下ろして生活していることが国富であり
これを信じるなら東京の一極集中を止めるのが先かなぁ。人口が局地に集中してるのは豊かな大地に根を下ろしてるとは言い難い。
「保守」を騙る人にはこういう人もいるんだろうなぁ。
現実主義者から夢想家まで居るのが、「保守」、
夢想家しかいないのが、「リベラル」なので。
だから、「保守」を騙る人は、きちんと見定めないといけません。