政府に備蓄米の放出を求める「周回遅れ」のコメ不足論

「令和のコメ不足の正体は供給力不足ではなく、したがって、政府が備蓄米を放出したところで、問題の解決にはならない」。「パニック消費者が異常な投資行動を止める以外に収束するすべはない」。この点については当ウェブサイトで何度となく論じてきたとおりですし、コメ不足は順次解消しつつありますが、非常に残念なことに、かなり周回遅れの議論が出て来たようです。

米不足の正体は異常な消費行動

令和のコメ不足の正体とは、いったいなにか――――。

これについては『予想通り自民党総裁選が始まりコメ不足が解消した理由』などにまとめたとおり、パニック消費者による異常な購買行動でほぼ説明が付きます。ホテルで一部の宿泊客がお湯を異常に消費したら、ほかの宿泊客が使えるお湯がなくなるようなものだと考えれば良いでしょう。

これについては「コメ不足を解消するために、政府は備蓄米を放出せよ」、などと主張した人もいましたが、自民党総裁選の告示がなされた前後くらいから、コメ不足はほぼ解消しました。あくまでも仮説ですが、その理由はパニック消費者の異常な買占め行動が収束したからだ、という可能性が濃厚です。

実際に、(著者自身がみたところ)都内某地域ではすでにコメ袋が山積みとなっているなど、コメ不足はほぼ解消しています。

「政府は備蓄米を放出せよ」周回遅れの議論

これについては「備蓄米放出を主張していた人たちの見解が聞きたいところだ」、などと申し上げてきたところですが、22日付で『現代ビジネス』にこんな記事が掲載されていました。

「今日もまたパン。ご飯食べたい」子どもの嘆きと家庭の不安を無視し、やがて家畜の餌になる備蓄米を頑固に放出しない農水官僚の「屁理屈」

―――2024/09/22 06:04付 Yahoo!ニュースより【現代ビジネス配信】

記事の書き出しは、こうです。

コメ不足が混乱をもたらしている。備蓄米はこうした時にこそ放出すべきだが、政府は応じない。放出すると米価が低下し、米作農家の所得が減るためだ。政府の米作政策の基本は、米価を高く維持することで米作農家の所得を保証するというものだが、その基本構造が破綻している」。

あまり厳しいことは言いたくないのですが、「コメ不足対策で備蓄米を放出せよ」とする出発点の時点で間違っているうえに、議論は周回遅れも良いところです。そもそも今般の米不足の原因は、「コメの生産量が不足しているから」ではないからです。

ただ、敢えて指摘しておくならば、こんな記述は参考になるかもしれません。

夏の終わり頃から米不足が問題となっている。スーパーに行くと、棚に米がない。あっても、『家族1パックにしてください』との貼り紙.慌てて米穀店に電話をかけまくってみると、状況は厳しい」。

じつは、この手の「慌ててスーパーや米穀店に電話してみる」、といったパニック行動が、コメ不足の拍車をかけたのではないでしょうか。コメ不足はこの論者を含めた冷静さを欠く行動がもたらしたもの、という可能性が濃厚なのです。

果たして本当にコメは不足していたのか?

ただ、冷静に考えて、ここで「慌てる」必要があったのかは微妙です。

戦時中ならいざ知らず、現代の日本だとパン、うどん、そば、パスタ、ラーメンなど、コメの代用となる食品はいくらでもありますし、また、スーパーの店頭では発芽玄米やパックご飯なども多く売れ残っていましたので、人々が「食べるものがなくて困る」という状況にはありません。

また、記事ではこんな記述もあります。

家庭の食卓では、子供たちが『今日もまたパン。ご飯が食べたい』と不満を言う」。

どうしてもコメが食べたいのなら、ファミレス、牛丼チェーン店、大手回転ずしチェーン店などに出掛ければ良いだけではないでしょうか(外食でカネがかかるのは玉に瑕ですが)。

というよりも、果たして本当にコメは不足していたのか。

外食産業では「コメ不足のため料理の提供ができなくなった」という話はほぼ耳にしませんし、スーパーの総菜コーナーでもコメをふんだんに使った料理(弁当、すし、白米など)は山積みで提供されていました。不足していたのは単純に一般消費者向けのコメです。

この点、コメ不足を論じるなら、コメの流通の仕組みについて、多少は調べていただきたいと思います。コメというものは、農家の田んぼからスーパーの棚に直送されるようなものではないからです。

水供給を増やしてもお湯は増えない

精米能力は限られていますので、世の中にコメの在庫があっても、店頭に精米済みのコメが並ぶそばからパニック消費者が買い占めていけば、店頭からコメがなくなるのも当然です。備蓄米を放出したところで、コメ在庫が増えるだけであって、精米能力が上がる訳ではないのです。

あるいは、ホテルの給湯問題でいえば、水は無尽蔵にあっても、それを使ってお湯を沸かして客室に流す能力が限られているわけですから、給水車をホテルの前に派遣したところで、「お湯不足問題」は解決しないのです。

この論者の方、かつては『1940年体制』や『超整理法』といった名著も多かったため、個人的には本当に残念ではあるのですが、いずれにせよ「コメ不足は供給力の問題ではなく、消費者の問題である」、「コメ以外の品目にも同じような問題が生じることはあり得る」、とだけ指摘しておきたいと思う次第です。

本文は以上です。

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読者コメント一覧

  1. クロワッサン より:

    小見出し?章題?についてですが、

    >米不足の正体は異常な消費行動

    >これについては『予想通り自民党総裁選が始まりコメ不足が解消した理由』などにまとめたとおり、パニック消費者による異常な購買行動でほぼ説明が付きます。

    より

    >米不足の正体は異常な購買行動

    と書くところではないかと。

  2. クロワッサン より:

    放出はなくとも無償交付はされているでしょうにね。

    政府備蓄米の無償交付、子ども食堂向け申請窓口を拡充へ…農相は放出には慎重な考え
    2024/08/31 14:52
    https://www.yomiuri.co.jp/national/20240830-OYT1T50179/

  3. 引きこもり中年 より:

    毎度、ばかばかしいお話しを。
    ○○:「コメ不足のため、備蓄米を放出するのは正しい。だから、その正しさにあうように、現実は動かなければならない。その正しさに文句を言うことは許されない」
    さて、みなさんは○○に、なんていれますか。

  4. 農民 より:

    農水省:政府備蓄米の運営について

    ・政府米の備蓄については、適正備蓄水準を100万トン程度として運用(10年に1度の不作(作況92)や、通常程度の不作(作況94)が2年連続した事態にも国産米をもって対処し得る水準)。

    ・備蓄運営については、政府による買入・売渡が市場へ与える影響を避けるため、通常は主食用途に備蓄米の売却を行わない棚上備蓄を実施(備蓄米を供給するのは、大不作などの場合のみ)。
    (後段略)

    --------------

     まず、こうして想定や放出想定条件、留意点について明示されています。「おっけー棚からもっておいで」というノリで放出など出来ない事は明白で、先日の農水相の発表もこれに準じているとわかります。要するに長期的な国家天下の一大事に備えるものであり、「子供が泣くから出しちゃうね」などというものではない。以後の基準を変えるのであれば、正式な手続きが必要でしょう。

     ひょっとしたらですが、作況100が最良・最大だと勘違いしている方は多いのではないでしょうか?作況105でも”やや良”となりますし、地域ごとではよく100を超えます。当然ですが、計画より出来高が少ないことも多いことも大いにあるのです。計画通りに生産が出来る製造物の感覚で考えている方が多いのかもしれません。(まさかこれをもって「じゃあ不作なら困るじゃないか更に作付増やせ!」という方は居ないと思いたいですが……)

     コメ”騒動”の煽りを真に受け、作付を無闇に増やして、さらに作況が良すぎたら……どれだけのコメと生産に費やした資材資金が無為になり、市場が混乱するか。

    1. KN より:

      「備蓄米をどうしても放出させたい勢力」に何か別の意図を感じてしまいますね。この論者も「日本衰退論」を前面に押し出して金儲けしているアレな人ですが。

  5. 匿名 より:

    家庭の食卓では、子供たちが『今日もまたパン。ご飯が食べたい』と不満を言う」。

    |°□°| < うどんを食べればいいのに…

    1. 星のおーじ より:

      知り合いが米粉パン屋やってます。
      通販もありますので、ご愛顧のほどを!!

  6. 伊江太 より:

    昨日の記事『予想通り自民党総裁選が始まりコメ不足が解消した理由』の図表4.「スーパーでの販売数量の推移」を見れば、スーパー、米穀店で生じた異様なまでの米不足の直接的原因が、8月8日に起きた宮崎県沖地震のあと、政府が不用意に発した南海トラフ巨大地震への注意喚起が、直接のきっかけとなったことは明々白々であると思います。宮崎県沖地震程度の強さの地震なら、日本全国では年に数回程度は起きていることですし、科学的知見に基づく地震統計的データがあまりにも不足している現状で、後続の海溝型地震が起きる確率など、とても云々できるはずもないはなしです。「この地震列島に住む限り、いつどこでも震災被害に遭うかも知れないという、普段からの心構えとそのための備えを、これを機会に今一度確認しましょう。」、くらいに止めておくべきところを、それ以上に危機感を煽るようなことはやるべきではなかったでしょう。完全に官邸の危機対策チームが招いたミスの結果だと思っています。

    さはさりながらですが、今ひとつ納得がいかないのが、なぜ一部消費者のパニック的買い占めの対象が「コメ」になったのかという点です。自分の住む地域が震災被害に遭い、電気、ガス、水道などのライフラインが途絶するなんて状況を想像した場合、まさかナマゴメ囓って飢えを凌ぐなんてことはできるはずもなし、コメの買いだめなんて大して役に立つとも思えないんですよね。もっと緊要のペットボトル入り飲料水だとか、携帯トイレだとか、そういう品がスーパー、量販店から払底したとは、寡聞にして聞きません。

    武漢肺炎の際のマスク不足の犯人と目された転売ヤーの暗躍なんてのも、コメみたいに重いもの、それももうすぐ新米が出回るシーズンになって、蠢き始めたとも思えません。マスコミが煽ったというのも、スーパーのコメ販売コーナーの棚がスッカラカンになったいう事実を報じただけの後追いですから、これが原因と指弾するのもチト酷でしょう。

    ひとつ考えたのが、逆説的なはなしになりますが、近年の消費者の「コメ離れ」が遠因になっているのではないかという仮説です。

    >スーパーで買えるお米は2kg、5kg、10kg、30kgが一般的ですが、最近では1kg、さらに小さい2合分など、少量サイズの販売も増えています(SMART AGRI https://smartagri-jp.com/food/6121)

    つまり、いつでも近くのスーパーに行けば買えるし、わざわざ重い袋抱えて帰っても、いつまでも消費しきれないなんてことになれば、一度に買うコメの量は少量化する一方。したがって、家の米びつに入っている量なんて、どの家でも昔に比べればたかが知れているとなれば、「今回は少し多めに買っておこうかしら」が、相当数の消費者のアタマに浮かんでもおかしくないかも知れないと思うのです。そしてその結果が、先のグラフの8/5~11の週の急増分となり、それが一旦落ち着いた頃(8/12~18)には、一部スーパーの棚から米袋が姿を消したことで、それを知りパニックに陥った消費者が、あちこち血眼で駆けずり回って買いあさった結果が、8/19~25の週の一段と増加した購入量となって現われた。まあ、そんな風にも説明できるかなと、グラフを見ていて感じた次第です。

    1. 農民 より:

       各種保存食なんかの売上が、実際の品薄後の買い占めに至る前の初期買い増し勢の動向と時期が一致するか、なんかも参考になりそうですね(他力本願)。
       カップ麺や乾麺などが軽度の災害時には保存食になっても、巨大災害ではお湯が使えず役に立たないなんてのは、大震災や能登震災などでよく知られたと思います。被害の軽い地域や鎮静後では広く役に立ちましたが、そこで「コメが南海トラフ”巨大”地震対策か」というとやや疑問ですし。「地震予測はどうせハズれるだろうけど買い占めが心配だから買い占めとこう」というパニックか冷静かよくわからない理屈もありますが。

      1. 星のおーじ より:

        お盆休み時期に重なって精米、流通が滞った影響もあると思います。
        (探しても数値データが見つからないのですが・・・)

  7. 世相マンボウ_ より:

    新宿会計士さまが早くから指摘され
    しかも事態が推移し明らかなこの時期になっての
    「政府備蓄米放出せよ」?という主張は
    周回遅れ以上にあまり的はずれであり
    カッコ悪いのでいわないほうがいいいのになぜだろう?
    と発信者の心配さえして差し上げます。

    しかし、こうした「的はずれ主張」が
    いつも周回遅れでもたげてくるのは、
    言ってる人たちにとってはとても有効で
    大切なものなのだろうと思い至りました。

    それは、コメ不足が
    実際はマスコミが火付けしての
    買いだめが事実だったことやそんな画策で
    国民がいっとき不安に思ったことなどまったく関係なく
    以下の主張のネタとして使えることが
    彼らには大切だからです。

    ①コメ不足は政府の政策失敗が原因で国民が困った ?
    ②解決策が早くから(?)叫ばれたのに
     政府はなにもしなかった ?

    たとえ周回遅れどころか的はずれな記事で
    意味も価値もなくても今掲載しておくことで、
    特定野党のおべんきょう会などでは
    この先長くその記事のコピーを使って
    「令和の米騒動」をトロンプルイユなのに
    あたかも事実として講釈たれることができるからです。

    1. 大陸老人 より:

      推測ですが、あの原稿は少し前のコメ不足が云々されたころに書いた原稿ではないかと。日々動いている世の中の情勢についていけず(もしかしたら雑誌の編集担当が寝かしてしまつたとか?まぁそんなことはないだろうけど)書き溜めておいたやつを出した、とか。どうなんだろうねぇ。

      1. 引きこもり中年 より:

        大陸老人さま
        >日々動いている世の中の情勢についていけず
        ネット時代についていけず、ではないでしょうか。

        1. 大陸老人 より:

          簡にして要を得た表現だと思います。この論者は一貫して日本堕としの韓国上げをしてきた学者さんですが、昔はいざ知らず、今はどうも、といった感じで、周回遅れもやむなきか、と。中年さまの皮肉な投稿は楽しませていただいています。

  8. 雪だんご より:

    件の記事を書いた人はお歳83歳の経済学者にして経済評論家ですか。
    「炎上しても怖くないと言う理由で使われたのか?」と疑いたくなる……

  9. 引きこもり中年 より:

    毎度、ばかばかしいお話しを。
    某ジャーナリスト(?):「日本民族は劣等民族である。だから、備蓄米放出を求めるのだ」
    つながったな。

  10. 匿名 より:

    うせまべ食を食用代

  11. 引きこもり中年 より:

    本日の朝日新聞に「輸出用のコメを、国内に回すことを規制している」という記事がありました。しかし、新米出荷でコメ不足が緩和されつつあり、しかも自身が「輸出用のコメは少量であり、それを国内に回しても効果は不透明」と認めていることを、今、記事にする必要はあるのでしょうか。

    1. クロワッサン より:

      >輸出用のコメを、国内に回すことを規制している

      補助金か何かの関係で駄目ってお話しだったような。

      下手すりゃWTO案件になって日本が負けるってお話しだったような。

  12. 墺を見倣え より:

    NHK> スーパーなどでコメが品薄状態となる中、
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240904/k10014570991000.html

    ちゃんと場所を限定してますね。
    そういうスーパーが実在したのは事実らしいので、フェイクではない模様。
    消火器の押売りが、「消防署の方から来ました。」と言うが如し。

    >> 慌てて米穀店に電話をかけまくってみると、状況は厳しい

    米穀店に、「スーパーの特売価格並の米ありますか?」と電話すれば、「状況は厳しい」となっても不思議ではない。
    従って、フェイクではなさそう。
    「米穀店も品薄」とは書かずに、「状況は厳しい」と書くところが上手。

    オールドメディアもネットも、受け手の誤解を誘う表現で溢れている。
    リテラシーが必要な所以だろう。

    コロナ期のマスクや消毒剤との違いは、プロが調達に苦労している雰囲気がない事。

    客が十人も入れば満席になる様な、超零細寿司店でも、全く困ってなかった。

    まあ、自宅等に買い溜めしてる可能性までは否定できないが、そんな感じはしなかった。

    商売人は、困っていても「困ってない」と言う、という意見も有り得るが。

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