【長文注意】高市早苗氏演説全文を文字に起こしてみた
高市早苗・経済安保担当相は9日、自民党総裁選への出馬表明を行いました。このうち記者との質疑以外の高市氏による演説部分だけで1時間近いボリュームであり、文字起こししようかどうか少し悩んだのですが、やはり高市氏自身が自民党総裁選の有力候補者のひとりでもあるため、ひとつの記録として、高市氏の演説部分に限定し、文字起こしすることにしました。当ウェブサイト始まって以来最長クラスの長文記事ですが、ご了承ください。
2024/09/10 11:00追記
誤字が多々ありましたので修正しています。複数の読者の皆さま、ご指摘いただき大変ありがとうございました。
目次
- 1 高市早苗氏の発言を聞いてみた
- 2 演説の全文
- 2.1 立候補の表明
- 2.2 大胆な危機管理投資と成長投資、そして全世代の安心感を日本の活力に
- 2.3 防衛力と外交力の強化で日本を守る:令和の省庁再編も
- 2.4 改憲と皇統をお守り申し上げる、そして自民党改革
- 2.5 危機管理投資と成長投資
- 2.6 食料安全保障の強化
- 2.7 資源安全保障で国産エネルギー推進を
- 2.8 命を守る国土強靭化
- 2.9 サイバーセキュリティに専守防衛は存在しない
- 2.10 健康医療安全保障
- 2.11 社会保障制度は努力した方が報われるように…不正利用を許さない
- 2.12 社会保障教育が必要だ
- 2.13 防衛力と外交力と情報力の強化で日本を守る
- 2.14 FOIPを軸に同盟国・同志国と連携し拉致問題解決を図る
- 2.15 令和の省庁再編
- 2.16 自民党よ、Let’s be reborn.
- 2.17 私たちが生きている今は、誰かが命懸けで守ろうとした未来だった
- 3 解説
高市早苗氏の発言を聞いてみた
高市早苗・経済安全保障担当大臣が9日、自民党総裁選への出馬表明を行いました。
会見の概要については下記動画などで直接ご覧いただくことが可能です。
ただし、質疑応答を含め、会見自体の全容を視聴するには1時間半前後の時間が必要であるため、視聴するには少し時間が必要かもしれません。とくに記者との質疑以外の高市氏による演説部分だけで1時間近いボリュームであり、文字起こししようかどうか悩まなかったといえばウソになります。
ただ、やはり高市氏自身が自民党総裁選の有力候補者のひとりでもあるため、ひとつの記録として、高市氏の演説部分に限定し、文字起こしすることにしました。当ウェブサイト始まって以来最長クラスの長文記事ですが、ご了承ください。
なお、本文に入る前にいくつかの注意点があります。
まず、そのままだと読み辛いかもしれませんので、当ウェブサイトの責任において、勝手に小見出しをいくつか付しました(数えてみたら17個もありました)が、これについては高市氏自身が強調したいと思っている内容と異なっている可能性がある点はご了解ください。
次に、演説で出て来た「ウサデン」(宇宙、サイバー、電磁波)や「日本版CIFS」などのように、当ウェブサイト側にて内容が判断できたものは、適宜、注記を入れているほか、どうしても聞き取れなかった部分についてはその旨注記しています。
さらに、「えー」、「まぁ」、「あの」といった間投詞は可能な限り削除し、重複している表現については前後の意味を変えない範囲でできるだけ要約していますが、当ウェブサイトにおける要約が不適切であるがために、高市氏が意図しない伝わり方をしてしまう部分が含まれる可能性を排除することはできません。
以上をご承知おきの上で、かなりの長文ですが(下手をすると単一記事としては当ウェブサイト史上最長クラスかもしれません)、演説をお読みください。
演説の全文
立候補の表明
報道関係の皆様、大変ご多用のところお集まりをいただき、ありがとうございます
またライブ配信をご覧の皆様もありがとうございます
私、高市早苗、自由民主党総裁選挙に立補をいたします
私は国の究極の使命は国民の皆様の生命と財産を守りすること、領土・領海・領空・資源を守り、そして国家の主権と名誉を守ることだと考えております
この究極の使命を果たすためにも、いま、総合的な国力の強化が必要です
それは外交力であり、防衛力であり、経済力であり、技術力であり、情報力であり、そしてすべてに共通する人材力でございます。この6つの力をそれぞれに伸ばし、また互いに伸ばし合う相場効果を私は狙っております
できるんだろうかと思いかもしれませんが、できます。日本には底力がございます。若い方々が伸びたい、伸びたいと考えて、いまこの瞬間にも意欲に燃えているからでございます
しかし若い才能にチャンスを与え、6つの力をしっかり伸ばしていくためには条件がございます。なによりも経済成長が必要です
私は経済成長をあくまでもどこまでも追い求めます
成長というのはどうすれば実現するんでしょうか。経済を伸ばすのは私たちひとりひとりでございます
そして人を前進させるものは希望でございます。夢を追いかけて寝る間も惜しんで頑張っておられる方々に働き甲斐を与えることで、そうやってできてくる革新的な技術やサービス、これが成長の起爆剤でエンジンになります
皆様、私は日本をもういちど世界のてっぺんに押し上げたい、そう考えております。できるに決まっています。夢を追いかけて努力をやめない方々がこんなにたくさんいらっしゃるのですから
初めて投票される18歳の若者も、今日生まれた赤ちゃんも、21世紀を生きる方々でございます。彼らに日本の未来を信じてほしい、そして希望を抱いてほしい、私の政策はその一点を出発点とし、帰着点といたします
本日は皆様に配布をさせていただきました資料がございます。前回は配布もなくここで喋り散らかしましたけれども、今回は資料配布をさせていただきましたので、まず政策の骨格のみ先に申し上げます
大胆な危機管理投資と成長投資、そして全世代の安心感を日本の活力に
第一に、大胆な危機管理投資と成長投資です。これはしっかりとした安心安全の確保、そして強い経済を実現いたします
様々なリスクを最小化し先端技術を開花させるための戦略的な財政出動というのは、私たちの安全や安心を確保するということとともに、雇用と所得を増大し、そして消費マインドを改善し、税率を上げずとも税収を増やし、強い経済を支援する、そういった取り組みでございます
この恩恵というのは未来の納税者にも及びます。特に私が力を入れたい分野は5点です
ひとつは食料安全保障の強化、ひとつはエネルギー自然安全保障の確立。資源です、エネルギー資源安全保障の確立。そして現在と未来の命を守る令和の国土強靭化、そしてサイバーセキュリティ対策の強化、さらに健康医療安全保障の構築でございます。これは後ほどご説明を申し上げます
第二に私は全世代の安心感を日本の活力にしたいと考えております
シニア世代の方々が幸せで輝いて見えるということは若い世代の将来の安心感に直結をいたします。これは消費マインドの改善にもつながってまいります
経済的な事情によって進学を諦めない。結婚出産や子育ての夢を諦めない。介護離職などでキャリアを諦めない。更年期や高齢期特有の不調、障害や難病によって社会活動を諦めないで済む社会を作ってまいります
在職老齢年金制度の見直しなど、この働く欲を阻害しない、また、努力をした人が報われる、そういった制度を整備してまいります
防衛力と外交力の強化で日本を守る:令和の省庁再編も
第三に防衛力と外交力の強化で日本を守ります。宇宙サイバー電磁波領域、そして無人機、超音速兵器、そして最近では自律型AI兵器。こういった新たな戦争の対応にも対応できる国防体制を構築いたします
安倍晋三元総理が提唱しそして構築をしてこられた「自由で開かれたインド太平洋」にアメリカを強く関与させ続けることが日本の責任でございます。受け身ではなく主体的な外交で同盟国と同志国の絆をさらに強くしてまいります
後で申し上げますけれども、北朝鮮による拉致問題、そして国連安保改革に向けて行動をしてまいります
第四には令和の省庁再編に挑戦いたします。この厳しい環境変化の中でさまざまな複雑な問題が生じております。そのような中で 広い視野でスピード感を持ってこの問題を解決していくためには、どうしても令和の省庁再編が必要です
これは議論を尽くした上でましっかりと政治がリーダーシップを発揮しなければならない、かなり大きな案件でございます
どういう省庁再編か。例えばインテリジェンスに関わっている関係省庁がございます。これらの司令塔としての内閣情報局とそして最高意思決定機関として閣僚などから構成される内閣情報会議を設置いたします
そしてこの懸念国からの投資をしっかりと審査するために対日外国投資委員会を設置いたします。また能動的サイバー防御やで全分野のセキュリティ対策に対して一元的な権限と責任を担う機関を設置いたします
復興庁設置法を改正いたします。東北地方に加えて全国各地の復興にも携われる機関へと強化をしてまいります。また情報通信省や環境エネルギー省、こういったものに再編を進めてまいります
改憲と皇統をお守り申し上げる、そして自民党改革
第五には今を生きる日本人と次世代への責任を果たします。これは具体的には日本国憲法の改正と皇統をお守り申し上げるための皇室典範の改正でございます
第六に信頼される自民党、強い自民党を作ってまいります。お金の流れから属人性というものを徹底的に排します。会計財務の専門家の方々のお力も賜りながら使途の公平性と公正性を担保できる仕組みを作ってまいります
自民党というのは専門人材の宝庫です。適材適所のこの人事システムを早期に整備してまいります。世代間対立ではなく、全世代総力結集の、この強みを生かして、全世代の方々の安心感を作れる政策の構築を行ってまいります
最後に日本列島を強く豊かに、これが今回の私の総裁選挙のスローガンでございます。日本全国47都府県どこに住んでいても安全に生活することができて、そして必要な医療や福祉を受けることができ、質の高い教育を受けることができて働く場所がある。それが、私が目指す日本の姿でございます
地方には様々な産業があります。様々な品特産品などもあります。大きな伸び代がございます。日本列島の隅々まで活発な経済活動が生き渡る、そんな国を作っていく覚悟でございます。以上が本日の会見の骨子でございます
危機管理投資と成長投資
それでは各項目について具体的にご説明を申し上げます
まずは大胆な危機管理投資と成長投資で安全安心の確保と強い経済を実現いたします
危機管理投資というのは、様々なリスクの最小化に資する研究開発、人材育成、また安全安心を担保できる製品やサービスの開発や社会実装など、こういったことについて必要な財政出動や税制措置を行うものでございます
成長投資というのは日本に強みのある技術分野におきまして、早期の社会実装、また国内外市場への展開などについて、戦略的な支援を行ことでございます
危機管理投資によりまして世界に先駆けて開発した製品やサービスというのは、これは迅速に国内に展開するとともに、同じような課題に直面している各国に対して輸出をしていくことによって、また成長投資にもなっていくと考えております
この大胆な危機管理投資と成長投資は、3年前の総裁選挙でも申し上げてきたことではごございますけれども、これにかかる戦略的な財政出動というのはイノベーションを促進し、雇用や所得を増やします。そして消費マインドを改善します
だからこそ結果的には税率を上げずに税収を増やせ、強い経済を作れる取り組みだと考えております。そしてこの危機管理投資と成長投資による安全安心の確保、それから強い経済の実現というのは未来の納税者にもその恩恵が及びますので、次世代への贈り物にもなります
食料安全保障の強化
この危機管理投資と成長投資で特に私が力を入れたいと先ほど申し上げた5点について、順次説明をいたします
第1に食料安全保障の強化でございます
日本の食料自給率はカロリーベースで38%でございます。でG7に行ってみましても、アメリカ、カナダ、フランスは100%を超えておりますが、最近は高温ですとか、豪雨災害の被害によって農家の方々の大変なご努力にも関わらず農作物の収量が低下してしまっております
また漁業におきましても日本近海で取れるお魚の種類、そしてまた収穫量に変化が起きてきています
さらに中国の穀物の輸入量が非常に増えていますので、買い負けの恐れがあるということ、それから日本にとっては海外依存度が高い肥料、種子・種苗、こういったものの確保、これは経済安全保障上の見地からも対策が必要でございます
日本は貿易の99.5%を海上輸送に頼っております。仮にシーレーンが使えないというような事態に陥ったら、これはもう危機的な状況になります
世界の食料需要が増えていること、それからサプライチェーンリスクこういうことを考えますと、食料自給率100%を限りなく目指していく、そのための取り組みを進めてまいります
例えばすべての田畑をフル活用でできるための環境整備をしっかり行うこと、それから日本には多くのこの高付加価値食材というものがございます、農林水産業と食品産業は必ず成長産業になると私は考えております
もちろん有事の時には国内需要、国内消費を最優先するべきでございますけれども、やはりこの農林水産業の基盤強化また力の強化ということを考えますと、現在の円安も活用しながら、海外にどんどんニーズのあるところに輸出をしていく、それによって体力をつけておくということも非常に大事な取り組みだと考えております
そして日本企業によってモジュール型の完全閉鎖型植物工場が開発されました。これはまさに 世界初の快挙でございます。天候にも左右されません。また自然災害にも強いものでございます
地方でよく見られる空校舎、空工場、空店舗などでも農作物を栽培することができます。宇宙でも栽培できます。モジュール 型でございますから被災地で農作物を生産することにも活用できますますし、それから種子の緊急増殖、こういったことにも活用でき、従来型の植物工場の約5倍の生産性を誇るといわれているものでございます
また陸上養殖についても随分技術が進んでまいりました。日本の学術機関によりまして、過去60年どんなに研究してもできなかったイカの養殖に成功したということでございます。
この陸上養殖で対応できる水産物の種類も増えておりますし、私自身が担当しておりますSIP、戦略的イノベーション創造プログラムの中でも、例えばブリの大量養殖、これも省エネ型の養殖ですとか、それから大豆に関しても高収量高品質の大豆を得る、こういった研究も進んできております
いずれにしましても従来型の農業、これは米や麦を育てる、これとても大事なことでございますから、しっかりとま各農地を活用できる、その環境を整えるということとともに、世界最先端の植物工場、陸上養殖といった尖った技術に大きな可能性があると考えて おります
ただ初期投資が高額でございますので、ここに対する国の支援を強化してまいりたいと思っております
ちなみに食料自給率が10%を切っている シンガポールでは国策として植物工場に投資をしております
資源安全保障で国産エネルギー推進を
第2にエネルギー資源安全保障についてでございます
これは3年前の総裁選挙でもこの場で訴えをして、また討論会でも申し上げていたことでございます
当時、AIを搭載した製品はすでにありましたし、それからデータセンターが増えていく、それによって電力消費量が増えるということを申し上げてまいりましたが、3年前と変わったのは、さらに電力消費量が大きい生成AIが登場したということでございます
現在日本のエネルギー自給率は12.6%でございます
ところがですね、このエネルギー自給率が100%を超えているアメリカ、カナダも、G7に行ってみますと、大変な危機感を持っていました。やはりG7のどの国でも生成AIやデータセンターの増加によって、電力消費量が増えていく、だからもっともっとエネルギー供給というものを安定化していかなきゃいけない
これは共通の認識でございました
私は未来への贈り物としてエネルギー自給率100%をを目指してまいります
これはできると考えております。特別高圧、高圧の電力を、安定的に安価に供給できる、こういう対策を打っていくということによって日本の産業を守ってまいります。2020年代後半に向けてはSMR小型モジュールレア高温ガス炉など、次世代の革新炉についてしっかりと投資をさせていただく
そしてまた2030年代に向けては、これは核融合、前回も申し上げましたけれども、ウランやプルトニウムを使わない、高レベルの放射性廃棄物が出ない高効率発電でございます
ここに力を入れてまいります
すでに昨年4月、日本初となる核融合戦略であるフュージョンエネルギー・イノベーション戦略を私の元で取りまとめました。この戦略をさらに改定をして、しっかりと進めてまいります
そしてまもうひとつは省エネ技術の研究ですね、これ、ものすごく大事だと考えております
最新のこの冷媒適用技術ですとか、それから高電融合技術、こういったものを活用すれば、例えばデータセンターでも電力消費量ががうんと少なくなっていく
様々な研究が、これは民間企業でも行われておりますし、政府としても後押しすべきはしていかなければならないと思っておりますまた地政学リスクですとか、国際情勢に左右されない、この国産資源の開発、ここにも力を入れてまいりたいと思っております
私の現在の担当では、先ほど申し上げましたSIPで南鳥島海域のレアアースを揚泥して精錬するこの一連のプロセスについて、しっかりと技術を確立し、そして南鳥島で国産のレアアース、これがきちっと生産される基地として機能する、そういったところまでを思いえ描きながら取り組みを進めてまいりました
それからレアメタルについても、これも日本の排他的経済水域の中にたくさんの可能性がございます。このレアメタルにつきましても、やはり、採鉱から精錬まで一連の技術が必要 でございますので、しっかりと取り組んでまいりたいと思います
命を守る国土強靭化
第3、いまの命と未来の命をともに守る令和の国土強靭化でございます
首都直下型地震で855兆円、南海トラフ地震で1541兆円。ま、これはあくまでも土木学会の試算ですけれども、想定されている被害額でございます。皆様ご承知の通り今年度の 国家予算は112.6兆円。つまり、先ほど申し上げたような被害が発生した時に、かなり深刻な事態が想定されます
事前防災と事後防災の重要性、これは論を俟ちませんし、なにより大切なのは、かけがえのない私たちの命を守っていくことでございます。また、地震だけではなく台風や線状降水帯などの自然災害による被害も、いま、相当激甚化していると考えております
ちょうど現在の防災・減災、国土強靭化のための5ヵ年加速化計画でございますが、これは来年度までのものでございます。ですからまた5年間経って、気候の状況も相当変わっておりますので、防災科学の知見もしっかりと活用し、気候リスク管理というものも含めた計計画を早期に策定してまいります
また自然災害が来たという時に、その回復力を高めていくということも重要な視点でございます。社会全体の迅速な復旧方針、これも立案をいたします。だから方針が明確であればこの 社会インフラが優先度の高い順に復旧してまいりますので、二次災害を回避できる可能性は高くなっていくと考えております
サイバーセキュリティに専守防衛は存在しない
第4のサイバー セキュリティ対策でございます
ひとつのIPアドレスあたり14秒に1回の攻撃を受けているという観測が出る時代になってしまいました。医療機関がサイバー攻撃を受けて電子カルテを失ってしまったり、患者情報、クレジットカード情報など非常に機微な個人情報が大量に流出してしまった
それから交通 機関がサイバー攻撃を受けた電力会社がサイバー攻撃を受けた、それから衛星通信システム、これはウクライナで発生しましたけれども、攻撃を受けた、こういった事例が世界各地で、また国内でも発生をしています。サイバー空間を守れない国というのは、いまや他の何も守ることができません
言っておきたいのですが、このサイバーの世界にですね、専守防衛というものは通用いたしません。攻撃者を特定して能動的サイバー防御ができない国というのは、攻撃のターゲットになり、この世界に被害を及ぼす、損害を拡大させてしまう可能性がございます
国民の皆様の命また金融資産、大切な個人情報、重要な社会インフラ、これをしっかりと守りくためにサイバー防御力の強化に務めてまいります
また一生懸命日本が努力して高度なサイバー・セキュリティと、それからセキュリティ・ソフトのバージョンアップや現地での人材育成も含めたアフターケア、これを誇るようなものをですね、しっかりと海外展開していったら、それは成長投資にもなると考えております
能動的サイバー防御を可能にするための法制度整備、これを急ぎます。そして復旧方針も合わせて策定したいと考えております。この高度なサイバー攻撃に対応するAI技術も必要ですし、また衛星量子暗号通信もいま研究開発が進んでおります非常に重要な分野でございます。
それから偽情報の検知分析評価、こういった研究開発も進めて参ります。何よりも大事なサイバー関係の人材育成も急いでまいります
それから私がどうしてもやりたいなと思っているのは、全都道府県で重要インフラ事業者とすべての自治体が参加する形のこのリスク点検演習でございます。これを全都道府県で実施したいと思っております
こういう条件でサイバー攻撃を受けたその時に、誰がどのように動く、で、実はこういうことがまだできてなかった、こういった情報はあらかじめ共有しておく。こういう取り組みをしたいと考えております
健康医療安全保障
第6に健康医療安全保障、これも必要でございます
お薬やワクチンの原材料ですとか、開発ですとか、生産、これは海外情勢に左右されてはなりません。まさに安全保障に関わることでございます
経済安全保障担当大臣としましては、中国にほぼ100%原材料を依存していた抗菌性物質製剤について、これを特定重要物資に指定をし、国内で生産をしていくその取り組みに道筋をつけました
しかし次のパンデミックですとか、あるいは他の原材料の貿易途絶などにも備えていかなければなりませんので、原材料生産、ノウハウ、人材、これを国内で完結できる体制の構築、これを進めてまいります。特に科学技術政策の担当大臣もいま兼ねておりますので、そこで取り組んでまいりました
先進的な癌医療ですとか、スマートバイオ創薬にかかる事業ですとか、医療機器を開発するための事業でございますとか、また再生細胞医療、遺伝子治療分野で、また認知症分野、こういった研究開発をしっかりと進めて、この成果を少しでも早く患者の皆様にお届けできるように努力を続けてまいりたいと思っております
それからまもうひとつ物騒な話ですが、CBERN(シーバーン)テロといわれるものへの対策の検討も急いでおかなければならないと思いますこれはもうリスクの最小化でございます、いわゆる科学兵器、生物兵器、核兵器、放射線兵器、それから爆発物などを用いたテロでございます
こういったことが起きた時にそのテロに悪用されたこの微生物は何なのか、また、科学物質は何なのか、これを迅速に特定して、命を繋ぎ止めるための拮抗薬、これができるだけ早いタイミングで提供される
また爆発物を使ったテロなどでは、やはり出血でなくなる方が非常に多いですから、この止血のバンドターニケット、これができるだけ早く提供される体制、こういったものを作るというのはとっても困難な作業なのですが、私は専門家組織を創設し、しっかりとできることひとつずつひとつずつ整えていきたいと思っております
社会保障制度は努力した方が報われるように…不正利用を許さない
その他全身の健康を考えますと、国民皆歯科検診、これもできるだけ早く、もう全国に展開をしていきたいですし、いま神奈川県などで進めておられます未病の取り組みもあります
それからこの予防医療の取り組みもございますので、しっかりと国民の皆様の健康を守る、こういったことに力を尽くしてまいりたいと思っております
ここまで申し上げた政策というのは、どれも私自身が自ら研鑽を積んだり、また、閣僚として、それは総務大臣であったり、現在の閣僚の仕事の中で取り組んできたものばかりでございます
そしてそのどの分野でも私は日本の技術が花開くと思っております。そして技術が花開くところには成長があります。政府の役割というのはこの有望な技術に十分な資金と人材がちゃんと集まる、そういった環境を作っていくことだと考えております
危機管理ということについては、これはあの国の責任が非常に大きいと考えておりますが、成長投資の分野は基本的に民間の主体が判断をされることでございますので、そこに人やえお金が集まってくる、そういう環境を整える人材力を強くするための環境を整える、こういったところに力を入れたいと思っております
それから全世代の安心感ということでございますが、この全世代の安心感っていうのは絶対にこの日本の活力につがると思います
先ほど申し上げましたように、やはりシニア世代の方々が本当に生活に困っておられるとか、あの年を重ねたあんなに大変なんだと思ったら、やっぱり若い方々もお金を使わなく なります
いま自分に投資をしたい、自分を高めるために投資をしたいとか、子供の教育にお金を使いたいとか、いまあるこの製品やサービスを購入したい、そういう心持ちにはならずにですね、どちらかといえば将来に備えてお金貯めておこうまこう、こうなってしまうと日本の経済っていうのはシュリンクしてしまいます
世代ごとに先ほど 申し上げたように様々な課題があると思います。でもそれぞれの課題にしっかりと対応していく、そういった社会を作っていくこと、これが大切なことでございます
また支え合いの制度である社会保障制度でございますけれども、これは勤勉に働いて税金や社会保険料を負担してこられた多くの国民の皆様のご努力によって成り立っています。ですから本当に困った時には堂々と社会保障を十分に活用していただける環境を整えるということとともに、不正利用は決して許しません
やはりこの制度の公正性を担保し、努力した方が報われる社会を作っていくということを考えております
社会保障教育が必要だ
また人手不足が続くなかでも、何かこの就労時間調整の一因となってしまっている老齢在職年金制度でございますが、これは見直すべきだと思います。働く意欲を阻害しない制度へと改革してまいります
またよく聞くお声でございますが、国民年金の受給額と生活保護の受給額が逆転しているじゃないかと、なんかバカバカしいという話も聞きます。ただ一方でよくよく見ますとご高齢の方で生活保護を受けてらっしゃる方が多いのも事実でございます
この低年金問題と 社会保護制度、生活保護制度、これを一体として何かこう考えていく、見直していくこういった制度の整理というものについてもいま一生懸命考えているところでございます
それからいまは家事をするにあたっても、育児とか介護とか看病しながら働いてらっしゃる方が非常に多い、そんな中で家事支援サービスですとかベビーシッターサービスといったものへのニーズは存在すると思います
ただやはりなかなか使いにくく、安心できるのかな、こういう風に思われる方もいらっしゃいますので、国家制度、国家資格制度化、これを前提にその利用料金の一部を税額控除する、こういった取り組みに挑戦をしてみたいと考えております
あと私は生涯に渡ってホルモンバランスの影響を受ける女性の健康問題、これを何とかしたいということで、この施策の検討にですね、かなり前なんですが平成25年に着手をいたしました
当時自民党の政調会長でございましたので、政調会の中に検討する専門組織を作りました。そこから随分時間はかかりましたけれども、たくさんの同僚議員が汗をかいてくださり、努力をしてくださったおかげで、今年度、新規事業として始まった女性の健康ナショナルセンター機能の構築、この事業、いよいよ 本格的に動き出すことになります
やはりこの女性特有の疾患ですとか不調、これはなかなか分かっていただきにくい。職場でも周りに理解していただきにくい問題でもありますので、予防すること、病体を解明すること、治療をすること、そして社会啓発を進めること、やっていかなきゃいけないと思います
最近は男性の更年期障害の事例も随分皆様に知られるようになりましたから、合わせて取り組んでまいりたいと思います
それから学校教育ですとか社会教育の場でですね、特に地域で行われる社会教育の場で、私は社会制度教育をもっと徹底したいと思っております。一部学習指導要領の変更で学校でもいろんなこの支援策を教えていただける科目もできたのですけれども、全部の生徒の必修科目でもない場合もございます
生活をしていて食べるものにも困って亡くなってまった、育児や介護の負担に耐えきれなくなってしまった、それから進学を諦めてしまった、そういった方々が出ませんように、生活それから育児介護そして進学、障害をお持ちの方々への支援策も含めていまある社会制度をまず徹底的に皆様に周知してまいりたい
知っていただきたい、必要な時には遠慮なく使っていただきたい、そういう思いから社会制度教育とまいうものを訴えさせていただいております
防衛力と外交力と情報力の強化で日本を守る
そして私、高市早苗は防衛力と外交力と情報力の強化で日本を守ってまいります
内閣総理大臣は自衛隊の最高指揮官でございます。迅速かつ的確な判断でその重責を担ってまいり、ことに臨んでは危険を顧みず身をもって責務の完遂に努め、国民の負託に応えることを誓います
自衛隊の宣誓でございますので、、この同じ宣誓というものは、私が内閣総理大臣になりましたら日々 繰り返すものになると思います。この国防に任じておられる自衛官という皆様の名誉と誇りを守り、そしてしっかりと実力組織として揺るぎない位置付けをするために、私は日本国憲法を改正いたします
いまの日本の状況、日本は世界有数の核の最前線に国土を構えています
この現実から目をそらすわけにはまりません。最近は中国、ロシア、北朝鮮の接近も報道されておりますなかで、欧米各国より遥かに厳しい安全保障環境に日本は直面しております。この現状はしっかりと認識した上で対処能力を整えてまいりたいと思います
先ほど例示をいたしました、いわゆる「ウサデン」(宇宙、サイバー、電磁波)といわれる領域であり、そしてまた、最近、他国によって大変な技術開発が行われているドローン攻撃型のドローンであり、また極超音速兵器であり、また自立型AI兵器、こういったものにも対応できる体制を整えていかなければなりません
そして対空防衛能力、これはもう抜本的に強化をしていかなければなりません、そして自衛隊の施設をやはり強くしていかなければなりません
電磁派対策もしなきゃいけない、重要な施設について近代化も進めなきゃいけな。いまこういった取り組みと共に国民の皆様をお守りするためのシェルターの整備、これも重要なテーマだと考えております
そして私は日本発の宇宙安全保障構想・宇宙技術戦略を取りまとめいたしました。その中で情報収集衛星であったり通信衛星であったり測位衛星であったり、こういった衛星を拡大していくこと、これはしっかりと日本の情報力を強化することにもなります。それから絶え間なくこの安全を守ることにもなり災害にも対応でき非常に重要です
そして産業を支援 するインフラにもなりますから、しっかりとこの宇宙技術戦略や宇宙安全保障構想に沿って取り組みを進めてまいります
FOIPを軸に同盟国・同志国と連携し拉致問題解決を図る
外交では安倍晋三総理が提唱されて枠組を作ってこられた「自由で開かれたインド太平洋」、ここからアメリカを逃してはいけない、強く関与えさせ続けることが日本の責任だと申し上げました。これはやはり主体的な外交でしっかり同盟国・同志国と連携を進めてまいります
北朝鮮による拉致問題でございますが、先ほど申し上げましたように、中国、ロシア、北朝鮮が接近しているという現状の中で、相当これまでよりも解決が困難になっているという現状は認識しなければなりません
それは否めません、しかし首脳会談の実現、それから同盟国・同志国との協力、こういったあらゆる手段を尽くして、なんとか1日も早く全ての拉致被害者の方々の帰国、これを追い求めてまいります。そのために働かせていただきます
このなかNHKもおられるでしょうから申し上げにくいのですが、NHKの国際放送というところには税金が入っています。NHK全部が受信料で賄われてるわけではありません。国際放送については私たちの税金が入っています
ですから他の番組編集などについてま政府が何かお願いをすることはないのですが、毎年NHK予算を国会に提出する際に、総務大臣意見というものを付します。これは私が仕掛け4年間総務大臣をしてきたなかで、毎年の総務大臣意見の中に、国際放送で拉致問題に関する報道をしていただきたい旨を書いてまいりました
ここもしっかりと取り組んでいただいて、幅広くこの国際世論を作っていただくことに貢献していただきたいと心から願っております
今年の4月に国連安保北朝鮮制裁委員会専門パネルでございますけれども、ロシアの拒否権発動によって活動停止に追い込まれました
これは対北朝鮮への制裁の履行状況をずっと監視する、そういう大切なパネルでございましたが、ロシアが拒否権を発動したばっかりに、それができなくなったんですね。そうすると国連の安全保障理事会は国際社会の安全を保障する理事会ではもはやなくなってきているじゃないかという意識を持っております
やはりこの国連安保改革に向けて日本が主体的に動かなきゃいけない、同盟国にも同志国にも、さらにはま友好国に呼びかけを続けて、しっかりと国連においても安全保障、国際平和、こういったものが担保される形を作るためにも安保理改革を呼びかけてまいりたいと思います
安倍晋三総理の時もそうでございましたけれども、私も政府専用機にはもう一度世界中を飛び回ってもらいます。しっかりと外交を進めてまいります。ご安心ください、世界には日本の友人がたくさんいます。これまでの友情をもっと強くし、そしてまた新たな友情も築いてまいりたいと考えております
令和の省庁再編
そして私、高市早苗は令和の省庁再編に挑戦いたします
最初に私が問題意識を持ちましたのは、やはりこの技術革新に伴って、所管が複数省庁にままたがっているような製品やサービスが増えてまいりました。これどこに問い合わせたらいいの、というお問い合わせもたくさんいただくようになりました
各省で聞いてみますと、類似のよく似た支援策がありまして、その成果情報がその他の役所には共有されてないということも、何度か経験をいたしました
やはり国際競争は激しくなってきている、厳しい環境変化が起こっている、そんな中で複雑な課題というものを広い視野でスピード感を持って解決するということになると、令和の省庁再編が必要だという結論に至りました
先ほど申し上げました内閣直轄の内閣情報局、そして最高意思決定機関となる閣僚などからなる内閣情報会議の設置でございますけれども、これは関係省庁の情報収集分析部門の司令塔といたします
内閣情報調査室というのがいまありますが、ここは発展的解消となり、この内閣情報局は現在ある国家安全保障局と並存する、そういったイメージをしてください
それから懸念国企業による日本の重要分野、重要事業への投資が目立ってきております。そんななかで現状では財務省とそれぞれの製品やサービスを所管する省が一緒になってこの投資審査を行っております
しかし中にはこの経済安全保障の観点から適切な審査なんだろうか、どうなんだろうかと、私なども悩むものもございますので、しっかりとその司令塔として、投資審査の司令塔となる対日外国投資委員会、日本版CIFS(シフス)になるかと思いますが、これを設置したいと考えておりますます
それから全分野のサイバー・セキュリティの司令塔となり、また能動的サイバー防御に一元的な責任権限を担う機関も設置が必要になります
それから復興庁設置法の改正でございますけれども、東日本大震災の被災地の復興を長くえ担ってこられた復興庁には復興のノウハウがたくさん蓄積されております。
ですからもちろんその東北の復興は続けてまいります、まだ時間がかかりますが東北地方の復興に加えて他の地域でえ日本全国他の地域で被災があった、認められたときに、各地の復興にも取り組めるように、復興庁設置法の改正をして、さらにその力を強くする、しっかりと組織を強化するということでございます
また情報通信省でございますが、情報・通信技術の開発ですとか、情報通信分野の振興に携わっている役所たくさんございます、例えば総務省でもやっておりましたし、経済産業省でもやっておりましたし、文部科学省でもやっておりましたし、いまデジ庁でもやっております。いろんなところでやっております
けれどもこの情報通信分野について1つ、しっかりとやっていく、そしてまたさきほど申し上げたサイバー・セキュリティを担当する司令塔がある、こういった姿を考えております
もうひとつ、環境エネルギー省でございますが、先ほどお話ししたこのエネルギー安全保障と環境問題というのは、これはもう密接に関係をするものでございますので、一体的に取り組むえ環境エネルギー省を設置したいと思っております
そして最も大切な時期に自民党総裁を目指すものとして是非とも申し上げなければならないことがございます
世界に2つとない長い長い歴史を持ち、ひとつの血統でも126代も続いた私たちの皇室は、どこにも類例のない、日本にしかない私たちの宝物でございます。天皇陛下の権威と正統性の源でもあり、私たちの日本人の誇りでもございます。それを支え続けてえいる皇統をお守り申し上げるために皇室典範の改正をいたします
様々なことを申し上げてまいりましたが、自民党総裁に選出されましたら最初にやらなければいけない仕事があります
自民党よ、Let’s be reborn.
これまで申し上げてきたのは内閣総理大臣となったあかつきにやりたいことでございますが、党総裁としてやらなければならないことを申し上げます
Let’s be reborn. とすべての国会議員に呼びかけて、国民の皆様から信頼をしていただける、生まれ変わった自民党を作ってまいります
お金の問題が起きましたで、自民党本部の運営の原資になるお金というのは、党員の皆様による党費やご寄附、支援団体によるご寄付もございます。私たち国会議員からの寄付もございます
何より大事なのは納税者の皆様にご負担をいだいている政党交付金や立法事務費でございます。国会議員1人当たり4000万円とされております政党交付金は政党に交付をされ、国会議員1人当たり月に65万円といわれております立法事務費につきましては、自民党会派に交付をされます
私たち国会議員ひとりひとりが交付を受けているものではございませんが、どうしても見たいというならあとでお見せしますが、私も議員歳費の支払表をいま持っております
わりとこの自民党の場合、議員歳費からの差引額も多いものですから、人によって違うと思うのですが、月の手取りはおおむね30万円台の国会議員が多いと思います
元々は国会議員がクリーンなお金でそして必要な政治活動を行えるようにということで国民の皆様のご負担によって政党交付金制度というものができました。ところが特定の幹部がその資金の使途を決めるという古くからの慣習があって、多くの国会は通常の政治活動が行えるような金額を受け取ってはおりません
資産のない国会議は私も含めてかもしれませんけれども地元事務所で必要な人件費やガソリン代や事務所の家賃、様々な事務機器のリース代をねん出するのに苦労をしています。私はこのお金の流れから属人性を徹底的に排したいと考えております
先ほど申し上げました通り会計や財務の専門家のご協力も得て党本部で本当に必要なお金、これ入りも出もですけれども、しっかりと予算を組む、そして自民党所属の議員や支部長が活動資金に窮することなく最低限必要な政治活動ができるよう公平な配分をする、使途の公正性は徹底的にチェックできる
こういう仕組みを作る必要があると思います
自民党は専門人材の宝庫であり、本当に目立たないところでコツコツと専門性を磨いて見事な政策構築をしておられる国会議員、非常にたくさんおられます
いままではこの派閥推薦人事とかいろんな壁がありましたけれども、やはり本当にコツコツと研鑽を積み、そして成果を上げておられる、そういう方に光が当たるような適材適所のま人事システムを早期に作っていく
これも私の仕事だと思っております
政府においても、もう総理大臣給与・大臣給与いりません、特別職の職員の給与に関する法律という法律がありますが、ここの別表を改正して、総理大臣給与も大臣給与も廃止をいたします
とにかく国民の皆様から信頼をしていただける自民党、そして頼っていただける自民党、また我が国の伝統と歴史に真っすぐな思いを持ち、誇りを持つ自民党、憲法改正の議論を引っ張る自民党。
そしてその結果、国でも地方でも選挙に勝ち続けることができる、つまり国民有権者の皆様から信頼をしていただけるしっかりとした足腰を持った強い自民党を、私高市早苗は作ってまいります
経済成長を確かなものにするためにも、総合的な国力を強くするためにも、大胆かつ息の長い取り組みていうのは必要でございます。ブレない総理、責任を取る官邸、そして安定した政権。これが必要でございます。だからこそ強い自民党を作ることが必要だと私は考えています
よって自民党改革を断行いたします
私たちが生きている今は、誰かが命懸けで守ろうとした未来だった
結びに申し上げます
私たちが生きているいま、それは誰かが命がけで守ろうとした未来だった。
この言葉は映画をご覧になった方はご承知かもしれません、終戦間際の時代に現代を生きる女子高生がタイムスリップする話です。そして出撃間近の特攻隊員と恋に落ちます
これは叶わぬ恋、葛藤は深まるばかりでございます。でもやがて彼女は気づきます、私たちが生きてるいま、それは誰かが命がけで守ろうとした未来だった
いま皆様も私も誰かが命がけで守ろうとしてくださった未来を生きています。いまのひと時代をお預かりしている私たちには日本列島を強く豊かにして次の世代に引き渡す、その責任があると私は思っております
地方を元気にしていく、どこに住んでも安全に暮らせる、そういう日本列島にしていく。そのために高市早苗は全身をかけて働いてまいります
日本列島を強く豊かに。これをスローガンに、私、高市早苗は正々堂々と自民党総裁選挙を戦い抜いてまいりますので、そして良い結果を出してこの日本国の国家経営を担いたいと考えておりますので、どうかよろしくお願いを申し上げます
ご清聴いただきありがとうございました
解説
この高市氏の発言に、記者と高市氏のやり取りが続くのですが、報じられている高市氏の発言のなかで、上記の記述に含まれていなかった部分(たとえば韓国ドラマ云々など)については、基本的には記者会見でのやり取りに含まれていたものだと考えていただければ結構です。
高市氏が解雇規制の見直しに反対である、夫婦別姓については反対である、今すぐ消費税を下げるつもりはない、などと述べたとする部分については、いずれも記者との質問のやり取りで出て来た考え方です。
なお、この高市氏の発言について、著者自身がどんな印象を持ったか、などについては、『高市早苗氏が会見で安全保障を強調…「極めて実務的」』などもご参照くださると幸いです。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました
自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
新宿会計士様
高市早苗氏の総裁選出馬表明会見の文字起こしを非常に参考にさせていただきました。
大変詳細にまとめられており、多くの方に彼女の政策やビジョンを知っていただける重要な情報だと思います。
こちらのサイトのリンクを私のSNSでシェアさせていただきました。
不具合や不都合があれば削除しますのでご指摘ください。
貴重な情報を発信してくださっていることに深く感謝いたします。よろしくお願いいたします。
党首出馬会見で、どのくらいのネットのサイトが、その全文を掲載するかで、その人の国民的な期待値が分かるのではないでしょうか。(もちろん、期待できないという結果になることもありますが)
長文の投稿、お疲れ様でした。
私も高市早苗氏の会見を動画で視聴し、特に最後の「私たちが生きている今は、誰かが命懸けで守ろうとした未来だった」の部分には感動しました。
ところで、差し出がましきことながら、文字起こしの部分で上手く聞き取れなかった部分について、分かる範囲で記載してみました。ご参考まで。
こんなことでコメント欄を使うのは目的外の利用になるかも知れませんが、直接の連絡手段がこれしかないのでお許しください。本投稿は記載されなくて結構です。
=====
2.4 改憲と皇統をお守り申し上げる、そして自民党改革
▶︎ 専門人材の方向 → 「宝庫」
2.6 食料安全保障の強化
▶︎ 例えば全ての●● →「田畑」
▶︎ これはまさに 世界初の海峡 →「快挙」
2.7 資源安全保障で国産エネルギー推進を
▶︎ 南鳥島海域のレアアースを●● →「揚泥」
2.11 社会保障制度は努力した方が報われるように…不正利用を許さない
▶︎ 神奈川県などで進めておられます●● → 「未病」
2.12 社会保障教育が必要だ
▶︎ 生活をしていて食べるものにも困ってえしまった →「困って亡くなってしまった」
2.13 防衛力と外交力と情報力の強化で日本を守る
▶︎ 迅速かつ的確な判断でその重責を担ってまいり、ことに臨んでは危険を顧みず身をもって責務の完遂に努め、国民の負託に応えることを誓います
→ 宣誓の引用なので『事に臨んでは危険を顧みず、身をもつて責務の完遂に務め、もつて国民の負託にこたえることを誓います』を括弧で括った方が良いと思われます
▶︎ その中で情報収集衛星であったり通信衛生であったり →「通信衛星」
2.14 FOIPを軸に同盟国・同志国と連携し拉致問題解決を図る
▶︎ 私も政府専用期には →「政府専用機」
===
以上です
「真実は細部に宿る」を地で語るような会見でした。
自身の実績を踏まえた論説は説得力が違いますね。
・・・・・
公成性 → 公正性
高い重 → 高い順
象徴再編 → 省庁再編
保存版になると思われるので、他にも文字起こしに際し気になった点を挙げてみました。
いつもの「書き消し」の必要はないと思います。
ありがとうございます。
七月の都知事選で痛感しましたが、
メディアは切り取り報道する。
まとめ動画サイトも手抜きする。
一次資料に当たらないと玉石判別は不能。
こういうのがあると、他人に紹介もしやすいし、言った言わないの際に照会もしやすい。
製造業からすると政治家の公約は、製品の仕様書や契約書だと思います。
明快に示されているのが当たり前。
何が書いてあるのかよくわからないフワっとした仕様書や、金額だけで仕様も納期も納地も保証期間も書いてない契約書とか、そもそも何もなくて「一生懸命頑張ります」だけとか、そんなもんは怖くて買えませんわ。
文字起こしありがとうございます。
この国の課題を俯瞰して見られている、さすがです。
そしてその課題解決のための具体的方策をしっかりと述べられています。
この方なら日本を任せてもと感じました。
他の候補のように耳目を集めるための具体案のない内向きな公約とはレベルが違いますね。
このレベルで各候補者が論戦すれば日本の未来は明るいのですが、、、
マスコミや評論家もこのレベルで解説していただければと思いますが、、、無理ですね。
さて、この演説を各新聞社がどのように記事にするか。
切り取り、捏造、はたまた報道しない自由を行使するのか。
朝日、毎日、読売、産経、日経の記事を探して見てみたけれど、まずFOIPに触れているところはありませんでした。各社が取り上げているのが夫婦別姓。しかし、高市氏が明確に反対していることを報道したのは産経だけ。印象としては、高市氏を好意的に取り上げているところは無かったように思います。(記事が分かれていたりするので、見つけられなかった可能性もあります)
全文記録であれば、各報道機関との比較も容易です。会計士様の取り組みはとてもありがたいと思います。今後のマスコミの動向にも注目していく必要がありそうです。
(とりあえず、アリバイ程度の報道して、あとは報道しない自由を行使するに1票)
文字起こし、大変ご苦労様でございます。
期待しておりました・・・ m(__)m
高市氏は普段から発信しているので、今回の演説は概ねその範囲という感じでした。
高市氏に限らずですが、真面目に政策をやってる自民党議員の話を聞いていると「そんな政策論点があるのか」と知る機会が結構多いです。マスコミは全く報じなかったり、報じていても問題の切り口がズレていることもしばしば。
論点を知ることができれば、その議員の考えを評価する材料を他で探せばよいわけで。
>コツコツと研鑽を積み、そして成果を上げておられる、そういう方に光が当たるような適材適所のま人事システムを早期に作っていく
そんな人材が活躍できる自民党改革、期待したいですね。
小泉・石破の決選投票になってしまわないような自民党。
文字起こし作業大変だっと思います。おかげで内容が非常に良くわかりました。
高市人気は当然と思う演説です。私は若いころ自民党にしか投票していませんでした。
しかし、小泉首相の自民党をぶっ壊すと宣言しながら実は、壊されたのは我々国民の生活だと思い、以降は色々な政党に投じてきました。
維新にも投票していましたが、ここ数年前から自民党寄りが嫌で票を入れていませんでした。もし、高市さんが総理になれば間違いなく自民党に票を投じることにします。
あとは公明党との連立解消が期待になりますが
しかし現実は小泉ジュニアに決まりの方向のようで。セクシー増税待ったなしですな。
文字お越しのおかげで高市さんの目指しているところが各論ごとに理解出来ました。
高市さんの主張は概ね賛同できるものですね。
他の候補者とは一線を画しています。
高市さんが決算投票に残ることを期待しています。
決戦投票で小泉ジュニアが勝つようなことが無いよう願っています。
まかり間違って小泉ジュニアが選ばれるようなことになれば、本当に自民党がぶっ壊れる事になるかもしれません。親父さんもビックリですね。自民党の自業自得ですが。
破壊は創造の元ですからそれも良いかも知れませんが。
ただ、選挙を目的とした自民党の支持率アップのため「一度やらせてみる」リスクは大きいと感じています。日本がぶっ壊れてしまうという可能性もありますので。ルーピー鳩山の再来の予感がします。
私としては、まずは高市さんに総理になって頂き、その後小林鷹之さんが引き継ぐという形を期待しています。
全文の文字起こし、ありがとうございます。本当に頭の下がる思いです。
安全保障のテーマは漠然とは分かっていた気でいましたが、こうして具に課題や可能性を知ることができる内容は素晴らしいですし、実務に基づいた展望のある演説期待感を感じます。
文字起こし、ありがとうございます。お疲れさまです。
高市さんの演説の内容、総裁選以前からもですが、ぶれてないですよね。また、それぞれ具体的な施策例も書かれていて自分の知らない分野でも理解しやすい。
総裁になってほしいけど、仮に無理でも、官房長官や外務大臣あたりの要職はぜひ務めていただきたいと思います。
あと、youtubeで、前回総裁選のときの高市さん応援動画がありました。
思わず笑っちゃいながら観ましたが、今回演説のエッセンスもちゃんと入ってると思います。
BGMでかけながらでもどうぞ♪
「チャラリー 奈良から総裁〜!」
https://www.youtube.com/watch?v=V7UXfKDQ_IE