令和のコメ不足は「平成コメ騒動」の再来「ではない」
先週いくつかの記事でも取り上げたとおり、「令和のコメ不足」の正体は、おそらくはパニックを起こした一部消費者の異常な購買行動が引き起こしたものであり、「平成コメ騒動」の再来ではありません。基礎統計を確認してみると、コメの生産量は消費量を十分に上回っているからです。そして、こうした観点からは、今回のコメ不足を自民党の減反政策と関わらせて悪質なデマを飛ばしているのが、一部政治家のXアカウントなどです。
2024/09/02 08:30追記
本文中の「作況指数」の説明に誤りがありました。
- (誤)10アールあたりの収量を10アールあたりの収量で割った比率を100倍したもの
- (正)10アールあたりの収量を10アールあたりの平均収量で割った比率を100倍したもの
(【出所】『クボタのたんぼ』)
読者の皆さま、大変申し訳ございませんでした。また、ご指摘くださいました「七味」様、本当にありがとうございました。
目次
コメ不足≠生産不足
令和のコメ不足と平成のコメ騒動の違い
先週の『コメ不足に見るメディア影響力が大きすぎることの弊害』を含め、当ウェブサイトでは最近、良く取り上げている話題のひとつが、一部地域で生じているとされる「令和のコメ不足」です。
これ、何とも不思議な(というか不可解な)現象です。数値で見て、コメ不足が発生する状況が、まったく存在しないからです。そもそもコメの生産量は消費量を十分上回っていますし、また、2023年の作況指数も平年並みです。
これがどんな異常なことかといえば、近年のコメ不足としてよくしられる、1993年の事例を思い出しておくとよいかもしれません。当ウェブサイトの読者の皆さまであれば、この1993年のコメ不足は、記憶にある、という方も多いのではないでしょうか。
1993年は(一説によると)その2年前の1991年に発生したフィリピン・ピナトゥボ山の大噴火を原因とする冷夏に加え、梅雨前線が長期間、日本列島に停滞するなどの天候不順の影響もあり、「作況指数(全国)」(※後述)が74となりました。
当時は8月9日に就任したばかりの細川護熙首相が福島県川俣町や福島市の水田地帯を訪れ、不作の稲を前に呆然としている姿が報じられたりもしました。
10月3日 1993(平成5)年10月3日 細川首相、冷害視察で初来県 「福島県 今日は何の日」
―――2023/10/03 03:00付 福島民報より
タイ米騒動
話は、それだけではありません。
1993年のコメ不足は、一種の「コメ騒動」に発展したのです。
当時は新聞やテレビの社会的影響力は今よりも遥かに大きかった時代ですが、そんな時代に新聞やテレビが「今年のコメは不作らしい」、と報じると、店先からはあっという間にコメの在庫がいっせいになくなり、政府はタイや米国、豪州、中国といった諸国から緊急でコメを輸入。
さらに、当時の日本ではタイ米(インディカ米)の調理方法が一般的でなく、日本のコメ(ジャポニカ米)と異なる食感が忌避され、不評であったことなども、混乱に拍車をかけたようです。
余談ですが、翌・1994年は作況が戻り、コメ不足は一気に解消したのに加え、独特の風味を持つタイ米のおいしさに気付く人も多数出現し、それに適した調理法(チャーハンやチキンライスなど)が人気を博すようになったという点は、見過ごせない論点かもしれません。
作況指数の推移はどうなっている!?
そして、この1993年のコメ不足と比べ、現在がまったくコメ不足に至る状況ではないことは、(先ほども少しだけ触れた)「作況指数」からも明らかです。
ここで「作況指数」とは、「作柄の良し悪しを示す指標」とされ、10アールあたりの収量を10アールあたりの平均収量で割った比率を100倍したもので、都道府県ごとに無作為抽出した水田ごとに3ヵ所の水稲の作柄を調査する、というものです。
株式会社クボタのウェブサイト『クボタのたんぼ』によると、作況指数が106以上で「良」、105~102で「やや良」、101~99で「並み」、98~95で「やや不良」、94~91で「不良」ですが、90以下が「著しい不良」とされているため、1993年のこの「74」という数値がいかに異常かがわかるでしょう。
『政府統計の総合窓口』ウェブサイトで農林水産省が作成する『作物統計調査』を調べてみると、作況指数は昭和元年(1926年)以降、2023年分まで収録されているのですが、1945年の67という数値を除けば、1993年の作況は、過去最悪だったのです(図表1)。
図表1 作況指数(全国)
(【出所】政府統計の総合窓口『作物統計調査』等をもとに作成)
作付面積と収穫量は減っているが…これは消費量の減少に呼応したもの
ちなみになぜ、コメの生産状況を「作況指数」で把握し、コメの収穫の作況を絶対量で比較しないのかといえば、日本の人口が増減していることに加え、日本人の食の好みも変化していて、コメの消費量が減っている、といった事情があるからです。
作付面積と収穫量については図表2のとおり、いわゆる減反政策などの影響もあり、収穫量自体は年々へっていることがわかります。
図表2 水稲の作付面積と収穫量
(【出所】政府統計の総合窓口『作物統計調査』等をもとに作成)
これで見ると、2023年の収穫量は過去最悪級の不作だったとされる1993年の水準を下回っていることがわかりますが、これは問題ないのでしょうか?
結論からいえば、まったく問題ありません。
同じく農水省が作成する統計『食料需給表』によると、コメの生産量はたしかに減っていますが、それと同時に消費量(この場合は飼料などではなく食料として消費された量)もまた、右肩下がりで減少し続けているからです(図表3)。
図表3 コメの生産量と消費量【千トン】
(【出所】政府統計の総合窓口『食料需給表』等をもとに作成。ただし、2023年の数値は概算ベース)
グラフで見ると、2023年だけ消費量がガクンと落ち込んでいるようにも見えますが、これはおそらく、2023年の数値が概算ベースだからでしょう。
ただ、その点は脇に置くにしても、トレンドとして見て、日本人のコメの消費量が減っていることは間違いなく、そして、2023年(つまり去年)の生産量は、消費量を十分に上回っていることがわかります(※ただし、輸出入や飼料用などもあるため、厳密にコメの国内生産量と消費量が一致するわけではありません)。
このように眺めていくと、やはり昨今の「コメ不足」は、異例です。
コメ流通を混乱させるパニック消費者
コメのサプライチェーン
これについて考えるうえで、コメの流通の仕組みを考えておくことは重要です。
世の中には、コメは田んぼで収穫されたものがそのまま店頭に並んでいる、などと思っている人もいるようですが、これは正しくありません。
コメは農家で収穫されてJAなどに売却され、そこから精米工場に持ち込まれ、精米されたうえで、その精米時期を明示したものが店頭に並びます。コメの収穫は通常、年1回ですので、精米されるまではどこかに保管され、1年を通じて平均的に精米されて店頭に並ぶのです。
そして、何らかの事情でコメの需要が2倍、3倍になったとしても、精米能力をいきなり2倍、3倍に引き上げられるわけがありません。
先週から指摘している通り、おそらく今般のコメ不足は、供給側の問題ではなく、需要側の問題―――しかも、パニックに陥った一部の消費者による異常な購買行動が引き起こした問題―――です。
設例で見る「パニック消費者が全体に迷惑をかける行動」
ここで『【囚人のジレンマ】令和のコメ不足はメディアも煽った』などでも指摘した、一部消費者の異常な行動がサプライチェーンを混乱させる事例を考えておきましょう。わかりやすさのため、設例を少し変えます。
設例
ある国は人口が10人で、この国の国民は毎月1人あたり1㎏のコメを必要としているが、この国ではコメは十分な量が生産されており、また、鮮度を保つ観点から、流通業者は毎月12㎏ずつ精米して店頭に並べている。
この状態だと、10人の国民がそれぞれ毎月1㎏ずつ、コメを買ってくることができます。
ところが、この状態に、こんな条件を付け加えると、どうなるでしょうか。
追加条件①
この10人の国民はお互いにコメを何㎏買ったかという情報を交換しておらず、また、この国のメディアや一部政治家は、「コメ不足が生じている!」などとコメ不足を煽っている。
これ、先日の設例に出て来た「マスク」を「コメ」に、単位を「枚数」から「㎏」に、それぞれ変えただけであり、これでも十分に設例として成り立つはずですが、ここでもうひとつ、こんな事例を考えます。
追加条件②
この国の国民10人のうち8人は、冷静に、「コメの供給量が足りないはずなどない」と判断し、パニックを起こさないように努めているが、2人が完全にパニック状態となり、店頭にコメが並んでいるのを見かけると、「次は買えないかもしれない」と思い、それぞれ5㎏ずつ買い込んだ。
5㎏といえば、1ヵ月に必要なコメ(設例だと1㎏)の5倍です。
そして、このパニックに陥った人物のために、いったい何が生じるかといえば、市場からコメが10㎏消え、店頭には2㎏しかコメが並んでいません。パニックを起こさなかった8人も、残り1㎏ずつ買える人が2人で、残り6人はコメが買えない、という事態に陥ってしまいます。
パニック消費者がたった2割いるだけで、そしてそのパニック消費者が普段の5倍、コメを買い占めることで、見事に社会全体に大迷惑をかけることがおわかりいただけるでしょう。
コメ不足は生じていない!これはパニック消費者の問題
「ならば、流通業者が一時的に精米能力を2倍に引き上げれば良いじゃないか」、あるいは「コメの生産量を、一気に2倍に引き上げれば良いじゃないか」、などと言い出す人もいるかもしれません。
この考え方は、明らかな間違いです。
問題は、あくまでも一部の消費者が異常な行動をとったことにあり、コメの生産量が少ないこと、あるいは精米量が少ないことではないのです。一部の消費者がパニックを起こさず、通常通りに1人あたり毎月1㎏ずつ購入していれば、流通に混乱など生じないからです。
実際、今回の「コメ不足」局面においても、「コメ不足」などと言いながら、外食産業においては通常通りコメが提供されていますし、また、店頭からコメが消える、といった事態は、(少なくとも著者が知る限り)8月頃までは生じていませんでした。
著者自身の仮説ですが、今回のコメ不足局面が生じるきっかけは、先月8日の日向灘地震と、それに続く気象庁の『南海トラフ地震に関する情報』、それにいくつかの台風です。
もしかすると、最初はごく一部の人が、地震や台風に備えるために、コメを少し多めにストックしておこうと思っただけなのかもしれませんが、「店頭でコメが売り切れた」という現象が目に入り、テレビなどでもコメ不足報道が出始めたことで、一部の消費者がパニックになったのではないでしょうか。
X(旧ツイッター)で見かけた、こんな趣旨のポストを再掲しておきましょう。
「友達の話だが、夫の実家は老夫婦2人暮らしのはずなのに、コメが40㎏くらいあったので、『お義母さん、こちらだとコメは買えるんですね』と言ったところ、義母からは『違うの、お父さんと手分けしてあちこちのスーパーで開店と同時にコメを探して買い溜めたの』と言われ、『てめえが犯人か』と言いそうになった」。
これについては先日も申し上げた通り、著者自身は「高齢者がコメ不足の原因だ」とする説に、安易に同意するつもりはありません。パニック的な行動をとる人は、高齢者に限られないはずだからです。
どうでも良い話ですが、コメも生鮮食品であり、数ヵ月経過すると風味が落ちます。仮にこのご夫婦が本当にコメを40㎏を買い込んだのであれば、古米をお子様世帯などに押し付けたりせず、ご夫婦でキッチリと消費していただきたいところです。
日本共産党政治家の悪質なデマ
さて、人々のパニック心理に訴えかけるという意味で、大変悪質なポストがあるとしたら、これらでしょう。
コメ不足の根本的な問題。
主食のコメまで輸入、コメの価格が急落しても農家を支援せず、輸入量も減らさなかった。
天候不順、災害、需要増が起きれば店頭からコメがなくなるとは。
自民党農政が主食のコメ生産をあまりにも脆弱にしてしまった。農業を国の基幹産業とする政治へ変えよう。 https://t.co/3viPE06Cjl
— 田村智子 (@tamutomojcp) August 29, 2024
国民の主食=お米 が買えないなんて!自民党の減反政策せいです😓もうすぐ新米が出るから〜って政府は言うけど、今お米が買えなくて困ってる人がたくさん居るのに💢こういう時こそ備蓄米を放出すべきでは?もっと日本の農業と農家を大事にしましょうよ!#米が買えない#自民党#備蓄米#日本共産党 pic.twitter.com/LIje1ckXAx
— 沢田あゆみ新宿区議会議員(日本共産党) (@sawadaayumijcps) August 30, 2024
これらはいずれも日本共産党の政治家によるポストですが、これらは自民党の減反政策と今回のコメ不足を関わらせるもので、どれも悪質なデマです。そもそも先ほどのグラフなどでもわかるとおり、コメの需給はバランスしているからです。
そして、政治家という立場でこのようなポストをすること自体、その政治家に投票した有権者に対する深刻な裏切りであるだけでなく、このような政治家を支持していない大多数の有権者にも迷惑をかける行為です。
先ほどの設例でも確認したとおり、社会の構成員の多数が冷静に行動したとしても、ごく一部の消費者がパニック的に商品の買い占めに走れば、無関係な圧倒的多数の人たちにも、「必要な商品が手に入らない」という意味で、被害を与えることになるのです。
正直、一部の政治家によるこの手のポストも、じつは最近のコメ不足の犯人のひとりなのではないか、とするのは、仮説としてはわりと説得力があるのではないでしょうか。
デマポストにコミュニティノート!
ただし、ここで救いがあるとしたら、Xの名物となりつつある「コミュニティノート」が、これらのポストに「着弾」することもある、という点でしょう。
これらのコミュニティノート、Xを閲覧するタイミングでは確認できないこともありますが、評価が固まれば恒常的に表示されるようになります。
このコミュニティノートは、Xのポストを見る人にとっても大変に有意義です(ちなみに種明かしをすると、本稿もコミュニティノートに引用してもらえるよう、できるだけ客観的な証拠資料などを多用しながら執筆しているつもりです)。
こうしたなかで、ここ数日は、たとえば都内のいくつかのスーパーでも、令和6年産の新米が、チラホラ入荷し始めているようです。店頭でコメを買い占めた皆さんは、くれぐれも捨てたりせず、ちゃんと令和5年のコメをキッチリ消費し切っていただきたいところだ、などと思う次第です。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました
自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
学校給食用に政府備蓄米が放出される事になり、【令和6年9月2日以降、通年で申請を受付けます》との事。
学校給食用等政府備蓄米の交付について
https://www.maff.go.jp/j/seisan/kokumotu/bichikumai.html
あと、政府備蓄米は、大規模な災害発生時には放出される事になっているので、南海トラフ地震発生時にも放出する必要性が認められれば放出される事になります。
南海トラフ地震などへの備えで大量の買い溜めに走ったような人達の再発を防ぐには、地震への備えでお米を買い溜めるなら目安は何日分って情報が居るのかな?と。
今回に限らず、大量の買い溜めをして余らせた人達に対しては、賞味期限が切れる前に貧困層への食料の無料・低価格配布をしている団体へ寄付するよう呼び掛けるのが手っ取り早い気がしますね。
ところがその手の団体は政党の息がかかった人が運営していることがあります。
本当に良くできていますね。
買占めという愚かで人迷惑な行動をした人間が、寄付をすることで免罪符を得て気持ち良くなるなんて絶対オカシイです。
もうすぐ新米の季節になり手元で余って古米化したものを寄付したら、その分の現金を加えて寄付させるなど、罰を与えたい。罰がイヤなら無くなるまで、風味が落ちた米を自分で食べなさい!!
詳細なデーターありがとうございます。
一般人が簡単に知り得る情報なのにマスコミや一部の政治家も裏取できるはずです。
このように少し調べればコメ不足ガ-なんて報道できないはずです。
棚にコメがないのだからコメ不足と言って何が悪いとおっしゃる方もいますが。
棚にコメがない=流通在庫が不足している、であってコメ全体が不足しているとは断定できないはずです。
一般的に「コメ不足」といえばコメ全体が不足していると捉えるのが一般的です。
その辺の主婦ならスーパーに行った棚にコメがない、ご近所のそのことを伝える、それが普通で、でも報道機関が一般人と同じレベルでは困ります。
読者や視聴者に何故流通在庫が不足したのかを伝えるのがマスコミではないでしょうか。
その上で読者や視聴者に買占めしなくとも「コメが不足してるわけではありません、後数週間で新米も流通するので冷静に対処してください」とでも付け加えるべきではないでしょうか。
いつもお疲れ様です。
今回の米不足でデマを垂れ流すのに、共産党に加えてれいわもだそうですよ。
どうしてあの人たちは、こんなにもワンパターンなのでしょうか
狼少年根性が習い性になっているから。新聞 TV と洞穴狐狸だから。
それが地道に効くんだなこれが
それに加えてSNSでの積極的な火付け、炎上すれば儲けもの。
知人が今の自民党はー、と言っていたので根拠は?って聞くと
自身に届いた、自民党の不祥事らしきものが書かれれた○○の会からのメールを見せてくれた。
こういったものがボディーブローのように効いてきます。
マスクにお株を奪われて、情報のプロ、社会工作の先進者は悔しくて悔しくて。
まあ、民衆が困ることが彼らのチャンスですからね。(別のところで)対策されて困りごとか解消されたら捨て置かれて、次の困った人探しに向かうのです。
>それに適した調理法(チャーハンやチキンライスなど)が人気を博すようになった
俺じゃん。TKGでも結構行けた記憶。米は実家から送ってきてたけど、小袋に小分けされた投げ売りタイ米も時々買ってたなあ。むしろ学食の中国米7割配合米の米の崩れ具合とまずさが忘れられない。
知識人は農村に送って農作業させろとか、スズメを駆除しろとかそのうち言い出したりして
「令和のコメ不足は、オイルショック時のトイレットペーパー騒ぎである」ということでしょうか。
個人のコメ消費量は、大体決まっているから、今、大量にコメを買い占めると、後でコメ在庫の処分に困るのではないでしょうか。
多量のタイ米が公園に投棄されて塚を作ってしまったと米不作騒動のあのころ報道に出ていたことを思い出します。
タイ米を炊くと独特の香ばしいにおいがする。
あのにおい好きだったけどな。
追加条件での議論がわかり易かったのです♪
こういうのを見ると、個々の体験談ばかり流すんじゃなくて、数字に基づく冷静な情報の提供が大切なんだなって思います♪
ところで、
>10アールあたりの収量を10アールあたりの収量で割った比率を100倍したもので、
だと作況指数は常に100になるような・・・
七味様
申し訳ございませんでした。誤りです。早速訂正します。
また、ご指摘を賜り大変ありがとうございました。
引き続きのご愛読とお気軽なコメントのほど何卒よろしくお願い申し上げます。
我家でも暫く買えずにいたのですが、今朝公設市場内の店舗へ行ったら普通に買えましたよ。いちおう5キロ2袋までの制限があったけど、1袋だけ買って来ました。
「朝イチで来れば普通に買えるよ」って女将さんは言ってました。レストランや回転寿司でも不足は出てないのに、個人むけの小売だけ無いってのはおかしいっすよね。
皆さん、住んでいる地域によって米の流通事情は様々だなと思います。ここ大阪は子育て米支援のチケット流通に加えて地震の警報があったため流通量はかなり少ないです。本日からは、子供の学校の学食は米の確保が難しくオニギリ等も販売中止のお知らせが来ました。結局、備蓄米を出さない事での負け組は私達で勝ち組はパニック買いさた連中になったという事ですね。毎日のお弁当も持たせてやれない子育て世代には机上の空論など意味はないのです。
自分が困ってるから備蓄米出せ。
作況指数とか農業の持続性とか知らん。
重要な点だと思うので指摘させていただきたいのですが、”流通量”は充分なのに消費者に行き渡らないのが今回の問題の本質では?生産→市場→小売→消費の一連の”流通”は特に滞っていないものと認識しています。ただ消費の一点のみで異様な偏りを見せている。
だからこそ本論は机上の空論などではないし、唯一の解決策は消費者全員が冷静になることです(不可能ですが)。これに供給を増やす事で対応すると、かなり大きな歪みを生み出します。子育て世代の貴方が負っている辛苦をより増幅させたものが農業関係者にも降りかかります。
パン売り場まで品切れであれば深刻です。米不足ではなくもはや食糧難ですから。しかしそうは見受けられません。小麦アレルギーでないのであれば、サンドイッチなどをもたせてあげれば如何でしょうか。
不可能な解決策を理想論だけでゴリ押しするのが机上の空論でなくつ何を机上の空論と言うのでしょう。不可能だと貴殿も言っておられるだけでもうそれは解決策ではないのです。
あともう1点は、朝からサンドイッチを作る事がどれだけ大変か。普段から調理をしない世代の方には理解できないと思いますが‥
だから備蓄米を放出しろと?
ですから、スッキリとした解決策など無いのです。適宜対応するしかありません。”流通”に関してはご納得いただけたのでしょうか?
あと私は独り身でほぼ自炊派です。それどころか2時、3時に起床する仕事です。世代は無関係かと思います。ご飯とおかずを組み合わせたお弁当と、サンドイッチとでは、サンドイッチの方が簡単と思っていますが……
ご気分を害されたようで恐縮で念の為申し上げますが、私は決して挑発も煽りもしておりません。論理的な議論をお願いします。
流通経済は学生の時から縁のある学問でしたので十分に理解しております。今回は机上の空論を超える知恵を出せないかを問うてる訳であって、ある程度の統制経済は必要ではないかと思っております。
まー今般の諸々受けて各々世帯で「ローリングストックの内容構成段取りの見直し」「プランB,プランC,プランDなどの準備」やっときゃ良くね?
政府備蓄米なんて放出決めてから小売り店頭に並ぶまでのラグ考えたら今回の様な『流通在庫の一時的偏り』には対応できないっしょ
『偏り』発生前から店頭在庫薄めだったのも梅雨時から分かっとったことやし(例年なら入ってない白濁粒混じりをワザワザ断り入れて商品化してたブランド米も見た記憶あるわ)
しかも『一時的偏り』が長引きかつ規模も拡大したのは“パニック買い占め”なんだろーし
オレが外的変動要因に対応出来ず家政運営ミスったから備蓄米出せ!って聞こえるけどな
吉村クンもコロナんトキのスットコ会見みたいなコトしよんなァと思とったし
徒歩圏内にJRもメトロも複数駅在る大阪で確かに生活圏内のスーパーで棚ガラガラ見たけどやはり生活圏内の他スーパーで銘柄選ばんかったら米買える状況だったから(ちなウチは無洗米)、タイミングもあるンちゃう??
まー次回有るなら対応できるように考えたり備えたりしといたらエエんちゃいますの???
机上の空論はあなたの方だろう。生産量なんか知るか、俺が困ってるんだから備蓄米を出せ。そう言っているようにしか聞こえない。備蓄米を出したらどうなる?価格がサプライチェーンがメチャクチャになるし米農家にも業者にも打撃は大きい。「備蓄米を出せば問題解決」って方が机上の空論すぎる。今回の米不足は一部消費者のパニック買いが原因で明らかなだから、(各スーパーが1家庭1袋て抑制してるのはそういう事、)農民さんが仰ってる通り、貴方のようなパニック消費者を筆頭に国民が冷静になる以外にすっきりした解決策はない。何でも政府のせいにするな。子供にはサンドイッチでも持たせな。
備蓄米出せなんて一言も言ってませんけど?それはあなたの思い込みなので正確に日本語を理解されたらいかがか?まずは日本語検定からやり直せばどうかな
結局、備蓄米を出さない事での負け組は私達で勝ち組はパニック買いさた連中になったという事ですね。
それがなぜ出せに結びつく?あなた、思い込み激しすぎない?出せなんて一言も言ってませんけど?そう言ってるように聞こえたのは、あなたの勝手。
>結局、備蓄米を出さない事での負け組は私達で勝ち組はパニック買いさた連中になったという事ですね。
そう。
備蓄米出せって自分で言ってる。
>結局、備蓄米を出さない事での負け組は私達で勝ち組はパニック買いさた連中になったという事ですね。
自分自身の文章を百回読み返してみな。
理性的に対処したら買えなくなった=備蓄米を出せになぜなる?一言も言ってませんけど?
まー直截的には言ってないわな。備蓄米出せって。
でもこの書き方だと政府が備蓄米出さないことに対する不満があるってニュアンスだから政府が備蓄米だすべきって主張しているって受け取られても文句は言えないかな。
で、机上の空論じゃないちゃんとした対策、そろそろ提示してくんない?
備蓄米を出せば問題が解決すると言ってる
日本語が読めてないのは貴殿の方だろう。
2024/09/03 12:11の匿名さんのコメント、ちゃんと読んだ?
農民様や引っ掛かったオタク様のコメント、ちゃんと読んだ?
答えはそこに書いてある。
机上の空論、て、この、新宿会計士氏の論考のことを言っているのかな?もしそうなら、この論考が机上の空論かどうかよりも、他のコメント主も指摘している通り、貴殿のこのコメントが机上の空論じゃないかを疑った方が良い。
>本日からは、子供の学校の学食は米の確保が難しくオニギリ等も販売中止のお知らせが来ました。
これは本当に残念なことだし、同情する。しかし
>結局、備蓄米を出さない事での負け組は私達で勝ち組はパニック買いさた連中になったという事ですね。
この「勝ち組」「負け組」って何を言ってるのか意味不明だが備蓄米を出せば米価が不安定になり米の中長期的な安定供給が脅かされるのだが、そうなると「負け組」は日本国民全部ってことになる。
>毎日のお弁当も持たせてやれない子育て世代には机上の空論など意味はないのです。
なんで?米不足の問題と貴殿が怠惰で弁当を作れないのは全く別の問題でしょう。お子さんが何歳なのか知らないが(中高生)?弁当が必要なら、フツーに食パンでサンドイッチとか作って持たせてあげたら?私は男だがフツーに子供の弁当くらい作ってるがうちの子は上は、サンドイッチだと喜ぶし(たまごサンドとか綱サンドとかフルーツサンドとか)下の子は、焼きそばとか好きだから、うちなら米が手に入らなければ入らないで楽しくやると思う。別に欠食の時代じゃないんだし、米がどうしても、手に入らなければその期間だけ最悪コンビニで弁当買って持たせても。
さすが時事ネタ、コメ欄が活発ですね(コメだけに)。それにしても相変わらずの共産党。
宮崎の地震の直後に大阪MBSの米不足報道をYoutubeで見ました。
この本記事と同じく作況指数や需給の推移や例年の状況など、客観的な情報を数多く示しており「慌てる必要はない」と一貫して強く呼びかけるものでした。
ただ、タイトルは「今年米不足の理由は?」と記していながら、肝心の「今年の米不足の個別の理由」となるとイマイチわからないというオチでしたので、人によっては逆に焦りを感じてしまうかもしれないなーとは思って見ていました。
まあ、悪意のある報道ばかりではないなという実例もありましたので。
今から備蓄米を放出したらそのうち価格暴落して、共産党大喜びでしょうね。
「自民党のせいで弱者の生産者が困っている!」なんて。
備蓄米の放出基準は事前に決められたものでキッチリやらないと、恣意的な運用になっちゃいますね。
私が知る限りですが、日本の長い歴史上の人口増加は食料生産量で説明ができ
ていたと思います。農業技術や土木技術の進歩で米の収量が増えると人口が増える関係。米の収量が増えない期間は人口も増えない。現代のように、長期的に少子化が進み人口が増えず食料が余ってしまう状況は歴史上初ではないかと思います。ひょっとしたらミクロではそんな現象もあったのかも知れませんが。
米の生産には古来国が関わってきましたし、野放図にいくらでも作ればいい、ではなくなにかしらの生産調整の政策は必要だったと思います。
>さすが時事ネタ、コメ欄が活発ですね(コメだけに)
【審議拒否】
∧,,∧ .∧,,∧
∧∧(´‐ω‐`)(´‐ω‐`)∧∧
(´‐ω‐) ∧∧) ( ∧∧(‐ω‐`)
| U (´‐ω‐`)(´‐ω‐`) と ノ
u-u (l ) ( ノ u-u
`u-u’ `u-u’
ほんの出来心です。何卒ご容赦の程・・・
ε=ε=ε=。・゚(*ノ´Д`)ノ ■ 座布団回収
(ノД`)シクシク ・・・
マクロで需要が減ったとしても、ミクロではよほど特殊な状況でなければ、収量増を追い求めるんですよね。
農家は所得を増やしたいし、地域も生産シェアをとりたい。反収が増えるということは利益率が改善され、利益が均衡でも良いのならば労力や経費を減らせる。種苗メーカーや地域試験場も、食味だけでなく耐病性や収量を改良し続ける。収益が出なくなるような事態が固定化されるようであれば、その作物をやめるだけのことですし(なので主食穀物はほとんどの国で完全な保護や価格調整が行われている)。
ミクロの努力とマクロの調整で、常にそれなりに最適に近い状態を維持しているはずです。”農業関係者”と一口に言っても生産者だけでなく、流通や市場のコントロールにもかなりの人員が携わっています。
善意から「米を増産しろ」「備蓄を放出しろ」という方も少なくないでしょうが、広い視点で農政ひいては経済を知る機会じゃないでしょうか。
あ、ちなみに兼業規模の水稲、アホほど儲かりません。近隣の人は皆「買った方が安いわwww」と言いながら田んぼやってます。
増産しようにも田を苦労して畑地に転換しているくらいなのに、水田の大規模新規整備なんてどこの誰がやるんでしょうね。ウチはお断りです。
米は永く国家の事業そのものでした(というか今も)。文化とも表裏一体です。国の根幹と深く関わっています。歴史的には最近ぽっと出たばかりの「神の見えざる手」とやらに任せてしまうのは乱暴だと思います。
(言ってみたかっただけですw)
>ちなみに兼業規模の水稲、アホほど儲かりません。
役場以外に勤め先もほとんど無い田舎の方に、かつて専業農家だった親類がいまして、その跡継ぎから「米は儲からない。夜逃げをする金すら無い」とよく聞かされました。会うたびにいつも痛々しいです。
>店頭でコメを買い占めた皆さんは、くれぐれも捨てたりせず、ちゃんと令和5年のコメをキッチリ消費し切っていただきたいところだ、などと思う次第です。
平成の米騒動の嵐が過ぎ去った後、公園の植え込みの陰などにタイ米が大量投棄されるケースが相次いだ,なんてニュースが思い出されます。
米ってのは、一旦精米してしまうと、後は食味がドンドン劣化していきます。買い占め犯連が一体どれくらいの備蓄をもっているのか知りませんが、何だか同じようなことが起きてもおかしくないような気が。
古米も、もち米を1割混ぜれば、おいしく頂けるみたいですね。
(いわゆる)タイ米。パエリアとかチャーハンにすると美味しいから買いたいのだけれど、そこらで売ってないし専門店だと国産米より高い。そんな馬鹿なと思うのだが、これが現実か。関税もあるし嗜好品扱いだし。コロナ前に行ったスペインとかポルトガルで100円/kgぐらいで売っていたんだがなぁ。
インバウンドで飢えた外人が大食いに来たからだ!というマスゴミ論調についても、どなたか、戯言だと明確にして戴けるとありがたいです。
月300万人以上の来日!という御用コメンテータいるんですが、一日あたり略10万人滞在しているということだと思うし、不法滞在を含めても数十万人までだと思いますから、人口1億人超(うち、食べ盛りが6-7000万人程度?)に対しては1%程度なので、パニックの引き金にはならないと思うのです。
結局のところJA筋と政・管農業族が濡れ手に粟の米騒動なのでしょうか。。。
2024年度の作況指数において唯一「良」となった本州最北端に住んでいます。
お盆明け頃もお米は通常量が流通していましたが、わざわざガソリン代はたいて東京や横浜からから買い付けにくる方々がいらっしゃるらしくここ数日は品薄になっている様子です。
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1377815
まもなく新米が流通しますし、そんなに焦らなくてもと思います。
ちなみに2024年の作況指数は
「良」 1
「やや良」 11
「平年並み」31
「やや不良」 3
と九州の一部(佐賀・長崎・宮崎)を除けば、全く問題ないのに。
https://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/sakumotu/sakkyou_kome/pdf/suitou_240815.pdf
こちらでは農業が主要産業で身近な存在であり、地元ラジオなどでも「今年のお米は豊作だ」と伝えていました。
産地ではパニックになっていなかったことを考えると、正しい情報を伝えないマスコミ(特に在京マスコミ)が煽って、産地から離れている都心部がパニックになり、行動力のある情弱者が他府県で買い漁り、日本全体が迷惑を被っている、こんな感じでしょうか。
地方勤務も良いものですよ。
>わざわざガソリン代はたいて東京や横浜からから買い付けにくる方々がいらっしゃるらしくここ数日は品薄になっている様子です。
コメ不足の連鎖ですね。
2024年度の作況指数において唯一「良」となった本州最北端に住んでいます。
お盆明け頃もお米は通常量が流通していましたが、わざわざガソリン代はたいて東京や横浜からから買い付けにくる方々がいらっしゃるらしくここ数日は品薄になっている様子です。
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1377815
まもなく新米が流通しますし、そんなに焦らなくてもと思います。
ちなみに2024年作況指数は
「良」 1
「やや良」 11
「平年並み」31
「やや不良」 3
と九州の一部(佐賀・長崎・宮崎)を除けば、米不足になるとは思えません。
https://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/sakumotu/sakkyou_kome/pdf/suitou_240815.pdf
こちらでは農業が主要産業で身近な存在であり、地元ラジオなどでも「今年のお米は豊作だ」と伝えていました。
産地ではパニックになっていなかったことを考えると、正しい情報を伝えないマスコミ(特に在京マスコミ)が煽って、産地から離れている都心部がパニックになり、行動力のある情弱者が他府県で買い漁って全国に迷惑をかける、こんな構図でしょうか。やれやれ。
地方勤務も良いものですよ。
>産地ではパニックになっていなかった
ああやっぱりねえ。焦らずにふるさと納税にして正解でした。
インバウンドは今に始まったものではなく、米の作況も日頃から農政を気にかけていればある程度の予測値をとれているはずです。百歩譲って令和コメ不足とやらが根本原因が自民党の農政のせいだとしても、共産党(しかも彼らは草の根的な姿勢をウリにしているのだから農家と意思疎通ができれいるのでは?設定上。)を始めとした野党がコメの不足とやらを先んじて警告していたら、未然に防げたのでは?お手柄で大躍進チャンスじゃないですか。
それとも自民党の失政になるからとわざと見過ごしたのでしょうか?最悪ですね。
でなければはなから予測も認識もしていなかったのでしょうか?最悪ですね。
野党はジミンガーしてる場合じゃないんですよ。得点チャンスを逃したか、流言飛語に腐心しているか、どちらにせよ政治集団として最悪です。
親にもうすぐ新米出るから、焦らず待っとけいうても 無くなるかも知らんと高い米買ってました。
どんなにわかりやすく説明しても、先の事はわからんと絶対に買う強い意志を感じました。
年のせいなのか、テレビのせいなのか。
やはり、よくわからない数字より目の前の空になった棚の方が説得力あるのかも。
キチダ首相
「どうも世間がせせろーしいが、国民はなに怒っとるんじゃ」
補佐官A
「総理、彼等は食べる米がない言いよるんじゃ」
キチダ首相
「米がないだと。それなら広島風お好み焼きを食べりゃあ、ええだけじゃろが」
補佐官A
「・・・」
(陰の声)
あんたが地震に備えて、買いだめしとけと、煽ったせいじゃろうが
そう言えば、過去に「貧乏人は麦を食え」と言い国民の大反発を食った蔵相がおりました。今なら「貧乏人はパンまたはパスタ、お好み焼きを食え」となるのでしょうか。粉もんの好きな関西人は喜びます。うどんやピザやたこ焼きもええっす。家庭用の薄力粉では少々苦しいですが。
皆さん深い洞察なされていて参考になります。こちらは西日本の農家です。このコメ騒動(コ米価高騰)は昨年度産の出荷時に既に噂されていました。
昨年12月に不足しそうなコメを買い戻ししようとしたら近くの業者の在庫は全く無く(かなり異例です)、遠方の卸業者に買い求めたら我々の出荷価格の5割増となっていました。
その際に来年度はかさらに高いよと話されていて、卸業者間では今年のコメ高騰は既知の事実だったようです。確かに肥料・農薬・燃料・農業機械の高騰を見れば昨年度の農業者出荷価格は低すぎるでしょうが、今のJA集荷概算価格は既に昨年度の2倍。平成のコメ騒動の際の米価高騰からの米離れとなれば、自らの首を絞める事になりはしないか?それが農業者として心配です。またあくまで噂ですが、自民党農林族の選挙対策として米価高騰が仕組まれたとの事。今大量にコメ在庫を抱えた業者達がその欲を満たす価格は幾らでしょうか?
>昨年度の農業者出荷価格は低すぎる
>今のJA集荷概算価格は既に昨年度の2倍
米の流通がよくわかっていなくて質問なのですが、それは今後、消費者が購入する米の価格が上がることを意味するのでしょうか?
こういった記事は見かけました。当然数字は書かれていませんが。
概算金とは コメの需給や生産コスト踏まえ前払い
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB305TL0Q4A830C2000000/
>JA関係者は24年産の概算金について「これまで見たことがない上げ幅」と話す。
もちろん、仮に米の価格が安すぎるとすれば適正価格に補正されることは必要かとは考えますが。
行動が思わしくなくなった親に合いに行った時の事
トイレットペーパーが棚から消えた報道が出ていた時
親の家にはトイレットペーパーが山と積まれていた。
どうしたの?と聞いたら
近所の人たちがついでに買ってきたよ~
とのことで積みあがった。
親切もほどほどにだけど、簡単に煽られすぎです。
新聞TVの罪は重い
狙ってやっているのは分かるんだけど罪は重い
「2023年(つまり去年)の生産量は、消費量を十分に上回っている」(図表3 コメの生産量と消費量)とのことに疑義が2点あります。(数字は引用資料から追記しています。)
①「2023年だけ消費量がガクンと落ち込んでいるようにも見えます」とのことですが、R4年食糧需給表の粗食糧は7,013千トン、同R5年は7,016千トンで横ばいです。
②R5年の国内生産量は7,911千トン、粗食糧は7,016千トンで生産が消費を上回って需給に「米不足」は生じていないとのことですが、国内生産量と比較するなら粗食糧ではなく国内消費仕向量8,235千トンが適切です。理由は、国内生産量から消費にまわるのは粗食糧以外の飼料用なども含まれるからです。生産<消費となる結果、在庫量の422千トンの減少となっています。年金だけでは生活費が賄えないため貯金を取り崩しているようなものです。
農林水産省は8月2日の大臣記者会見で民間在庫は6月末時点で156万トンあり、新米の出回りまでに必要な在庫水準は確保されていることから需給はひっ迫していないとのとのことでした。(統計上の民間在庫は6月末115万トン、7月末は82万トン、大臣の156万トン発言はもち米や通常は統計に反映しないものを含めた水増し発言と思います。米不足パニックにならないような配慮でしょうか。)
8月に何が生じたのか想像すると、在庫82万トンに対して通常1カ月の需要は68万トン(国内消費仕向量8,235千トンを12カ月で割ったもの)で差し引き14万トンです。新米が若干入ってくるとは言うものの長期契約の在庫もあり在庫82万トンを8月中に使い切ることはできないはずです。何らかのショックがあればスーパーの棚がら米がなくなり、精米機を回して棚に米を潤沢に陳列するには在庫が少なかったのでしょう。
私的な関心はこれから1年の米の需給です。生産量は確定数値を待つだけで農林水産省は例年減少するように誘導しています。需要について3パターンを想定して、
ケース1需要は大幅減少。農林水産省の見込み以上に減少。需給がタイトになり米価の値上げで米離れが進むため。在庫は増加。
ケース2需要は想定どおり減少。生産と需要は均衡。在庫は増減なし。
ケース3需要は今年と同様に減少しない。在庫は減少。なにもしなければ来年の夏は本当の米不足。
来年になればどのケースかの予想が出ると思います。
私的には今年は買いだめをしないで現在米無し生活ですが、ケース3なら来年は買いだめだとなります。ただし、農林水産省は輸入や備蓄米での対応をすると思います。