「対露制裁は効いてない」のに「解除しろ」の支離滅裂
鈴木宗男氏が「日本もあと半年早く降伏していれば東京大空襲や沖縄戦、原爆投下などがなかった」としつつ、「日本の役割は1日も早く停戦に持っていくこと」、「ロシア制裁の解除を」、などと呼び掛けたそうです。鈴木宗男氏の言い分だと、戦況はロシアに有利で、対露制裁は効いていないはずなのに、なぜ停戦や制裁解除を求めるのか、なかなかに意味がわかりません。
歴史にIFはない
昔から、「歴史にIF(イフ)はない」といいます。
もちろん、何らかの拍子にタイムワープする、あるいはタイムマシンでも発明されていて、過去に戻って歴史を変えることができるなら、話は別です。「歴史のあの頃に戻って、あのようにやり直していれば、現在はこうなっていた(かもしれない)のに」、などとする妄想は多く、その手の小説も昔からたくさんあります。
もしこの「歴史にIFがある」という世界が許されるのならば、たとえば、「現代社会の最新兵器を携えて1941年12月の日本にタイムワープしたらどうなるか」、などと思う人もいるかもしれません。
『沈黙の艦隊』でも知られる人気漫画家・かわぐちかいじ氏が執筆した『ジパング』あたりが有名で、個人的には知的好奇心をそそられる名作だとは思いますが、これはあくまでも創作に過ぎません。
(※どうでも良い話ですが、「過去に戻って日本が無双を繰り広げる」といった設定の作品は、一歩間違うと駄作になる可能性が非常に高いという意味で、文学的なリスクは非常に高いように思えるのですが、いかがでしょうか?)
しかし、大変残念ながら、人類は現時点でそのタイムマシンを発明していませんし、(著者が知る限り)時代を遡り、未来からやってきたという人は存じ上げていませんので、「あぁ、あの頃に戻ってやり直したい!」などと思ったとしても、それはかなわぬ夢ではないかと思います。
したがって、現在の知見で「あのとき、日本はあのようにしていれば良かったのに」、などと思ったとしても、そのような考え方に、さしたる生産性はありません。
どちらかといえば、重要なのは「過去の歴史を教訓とし、かつての失敗を繰り返さないようにすること」、「かつての成功例を上回るほどの成功を収めるべく努力すること」ではないでしょうか。
それこそが、歴史を学ぶ最大の意義のひとつではないかと思うのです。
鈴木宗男氏「日本も半年早く降伏していたら…」
どうしてそんなことを申し上げるのかといえば、こんな話題を目にしたからです。
半年早く降伏なら「沖縄戦、広島・長崎なかった」…ウクライナを「日本の二の舞にしてはならない」 モスクワ帰りの鈴木宗男氏が主張
―――2024/08/08 19:00付 Yahoo!ニュースより【J-CASTニュース配信】
記事によると、先月末にロシアを訪問した鈴木宗男参議院議員が8月8日、日本外国特派員協会で記者会見し、ロシアによるウクライナ侵攻を巡って「1日も早く停戦に持っていくことが日本の役割」と主張したうえで、「岸田総理も強くリーダーシップを取ってもらいたい」と述べたのだそうです。
閣僚でもなく、一介の参議院議員に過ぎない鈴木宗男氏に、「日本の役割」とやらを勝手に決められても困惑する限りですが、珍妙なのは、それだけではありません。
今回、鈴木宗男氏が持ち出してきたロジックが、「日本が半年早く降伏していれば、東京大空襲も沖縄戦も原爆投下もなかった」、などとするものです。
これなど、「後講釈」の典型例でしょう。
もちろん、歴史に「IF」が許されるのなら、仮に日本が半年早く降伏していれば、少なくともソ連の対日参戦については防げた可能性はあります。「1945年8月15日より半年早いタイミング」とは、「1945年2月15日」だからです。
ちなみに米英ソ3ヵ国が戦後の枠組みを話し合ったヤルタ会談は1945年2月4日から11日のことで、このなかで、ドイツが敗戦して90日後にソ連が対日参戦することなども合意されたそうですが、この時点だとまだドイツがソ連に敗戦していなかったからです。
ただ、「史実より半年前に降伏していれば良かったのに」、と言い出せば、後講釈はいくらでも可能ですし、正直、意味がありません。
敗色濃厚な日本にたとえるならウクライナよりロシアでは?
ただ、それ以上に無意味なのは、鈴木宗男氏が現在のウクライナを当時の日本になぞらえていることです。
J-CASTニュースによると鈴木宗男氏は、次のように述べたのだそうです。
「この日本の負の遺産をウクライナにやらせてはいけない。日本の二の舞(に)は、してはならない」。
いわば、「ウクライナの事実上の降伏を念頭に置いた『話し合い』の必要性」を示唆した、ということだそうですが、これもまたとんでもない話です。
当時の日本は、事実上、世界中に味方がいなくなり、ボロボロになって敗戦したのですが、少なくとも現在のウクライナは、西側諸国が後ろでしっかり支えている状態にあります。また、西側諸国がどこまでウクライナ支援にコミットするかは脇に置くとして、少なくとも物量面で見たら、西側諸国はロシアのそれを圧倒しています。
ちなみに鈴木宗男氏はロシア訪問の際、ロシア側の要人から、こんな説明を受けたのだそうです。
「ロシアは食料自給率も100%で国民は安心している。同時にウクライナ問題では、特別軍事作戦(ウクライナ侵攻のロシア側の呼称)でも順調に行っているし、ロシアの優位性は何ら変わらないし、疑う方が間違っている」。
これも、ずいぶんとわかりやすいプロパガンダです。
このあたり、以前の『現在のロシアは意外と豊か…経済制裁は効いているのか』でも取り上げたとおり、今年に入ってからロシアを観光で訪れたというユーチューバーの方々によると、とりあえず首都・モスクワや第二の都市・サンクトペテルブルクでは、日常生活物資に不足は生じていないとするレポートが出て来ています。
ただ、現在のロシアが、それこそ真綿で首を絞められるかのごとく、金融制裁などが徐々に強化されているという事実を忘れてはなりません。
たとえばすでに2022年2月末の時点で、ロシアの主力銀行はSWIFTから排除されてしまいましたし、『深まるロシアの中国依存…「友好国」も取引を続々中断』でも取り上げたとおり、最近だと中国の銀行がロシア企業との取引を断る事例も相次いでいます。
米バイデン政権の対露制裁にはまだまだ甘い部分も多々ありますが、それでも西側の制裁で徐々にロシアの経済基盤が侵食されている可能性があることについては注意が必要です。
敗色濃厚だった昭和20年当時の日本になぞらえるべきは、この場合、ウクライナではなくロシアではないでしょうか?
制裁が効いていないはずなのに「制裁を解除しろ」の支離滅裂
ちなみにJ-CASTニュースは、こうも述べます。
「『日露関係を改善するために最も建設的な行動』を問われると、対露制裁が奏功していないことを指摘しながら、制裁解除が『一番分かりやすい』とした」
…。
???
ちょっとこれは驚きました。
というよりも、「思わず噴き出した」、という方が正確です。「語るに落ちる」とは、まさにこのことだからです。「対露制裁が効いていない」なら、なぜそこで「対露制裁を解除しろ」、となるのでしょうか?支離滅裂すぎて、いささか雑ではないでしょうか?
あまりにもわかりやすい反応であり、本当に興味深いところです。
それはともかく、鈴木宗男氏の次の発言、改めて読んでみると、意味深です。
「79年前、日本が半年早く降伏していれば東京空襲も沖縄戦も、いわんや広島・長崎に核が落とされることはなかった。私はこの日本の負の遺産をウクライナにやらせてはいけないし、なってほしくないと思っている」。
これも、「ウクライナ」を「ロシア」に置き換えたら、ストンと腑に落ちる気がします。
いずれにせよ、ウクライナ戦争を巡る動向は、決して予断を許すものではありません。
しかし、鈴木宗男氏という「スピーカー」などを通じ、定期的にこうやってロシアから「停戦しろ」、「制裁を解除しろ」という要求が出て来ているということ自体、ロシアという国が置かれた状況の苦しさを象徴しているように見えてなりません。
というよりも、「経済制裁には困っていないが制裁を解除しろ」、「ロシアの優位性は何も変わらないから停戦に応じろ」、というのも、言い分としてはずいぶんと雑です。
わが国でもロシアを支援している人たちの言い分はなかなかに強烈で支離滅裂ですが(とくにロシア・フレンズの皆さんは日本語が不自由過ぎます)、逆にいえば、もはやロシアを支持するのはそのような方々に限定されている、ということではないかと思う次第です。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
日本人のいつもの「平和病」「正義の味方病」ですかね、論理が全く理解できませんよね。
田母神さんがザックリ「ロシアは核保有国なので、自分から降りることはないだろう」とおっしゃっていました(と言うと、じゃあベトナム戦争でアメリカが諦めたのはどうよ、と言われそうですが)。
鈴木氏はロシアが出す戦況に関する報道を信じているんだね。
かなり眉に唾つけて聞くべきものじゃないのかな。
それはウクライナ側が出す報道も同じ。
交戦国同士、自分に有利になるような報道をする。真実を報道して何の得があるのか。
「ロシアが勝ってる」早く戦争終わらせたい。
「ウクライナが負けそう」もっと武器援助してくれということじゃないか。
こんなんが放置されているのは一応ロシアとのチャンネルを残しておく為なんかね? いやしかし、民主主義国家の人間でありながら恥ずかしいとは思わんのか?
「輸出規制には困っていないが規制を解除するニダ」と主張していた国も最近ありましたね。Kリアンフレンズに配慮したのか、こちらはなぜか解除されてしまいましたので、今度は間違いを犯さないように。
・Kリアンフレンズの関係記事
https://www.tokyo-np.co.jp/article/33204
https://www.tokyo-np.co.jp/article/264708
スウェーデン系企業がボールベアリング事業を撤退、供給されなくなったため機関車等の維持管理ができなくなったとのこと。他にも同様の事例は沢山あるでしょう。重要部品が入手できなければ戦車などもお手上げ、これからどうするのか。なんとも脆弱な軍事国家ですね。
>「史実より半年前に降伏していれば良かったのに」、と言い出せば、後講釈はいくらでも可能ですし、正直、意味がありません。
https://x.com/RobertKennedyJr/status/1806407054459883935
ケネディこそが早く降伏しとけばよかったと言ってるんだよな。
ロシア不利なのになぜトランプ、ケネディと大統領候補が早期の終戦を訴えるんだろうか?
>「経済制裁には困っていないが制裁を解除しろ」、「ロシアの優位性は何も変わらないから停戦に応じろ」、というのも、言い分としてはずいぶんと雑です。
鈴木は別として、基本的に親ロ派は制裁は逆効果だからもっと続けろ、戦争を長引かせて欧米を疲弊させろと考えています。
管理人様は欧米の財政赤字拡大、債務残高増大、インフレを見てみてはいかがか?
>もはやロシアを支持するのはそのような方々に限定されている、ということではないかと思う次第です。
どう贔屓目に考えても、SNSその他を見るにウクライナ応援団の数は激減していますね。
最近のウクライナ関連のコメントを見てもすぐにわかります。
かつてあれだけいた応援団の方々はどこへ行ったのでしょうか?
いずれにせよこのサイトにはウクライナの応援を頑張っていただきたい次第です。
>かつてあれだけいた応援団の方々はどこへ行ったのでしょうか?
あなたに反論する人、という意味で言えば、かつてあれだけいたあなたに反論する人が殆ど居なくなったのは事実でしょう。
でもその理由は、あなたが余りにも支離滅裂過ぎて誰も相手にしなくなったからです。
こんな事、言いたくないけど敢えて言いますが、
「もっと現実社会と関わりを持っては如何でしょうか?」
そうそう、あなたのコメントって「誰それがそう言ってた」とか、権威を補強するかの言い分が多いんですよ。
ケネディがそう言った?それがどうしたんです?
それってあなたの言い分を何一つ補強してませんよ?
>どう贔屓目に考えても、SNSその他を見るにウクライナ応援団の数は激減しています
>最近のウクライナ関連のコメントを見てもすぐにわかります
数字的なデータはありますか?私自身「戦争が長引くにつれ、ウクライナへの
関心を持つ日本人は減ったな」とは感じてはいますが、根拠となる
数字を持っている訳ではないので、何かしらあるのなら見たいです。
ところで、「ベアリングが足りなくてロシアの物流網に影響が出そう」と言う
最近の情報についてはどう思います?
私はもう少し複数のソースが出るまで様子見と言うスタンスです。
事実なら着実にロシアの”スタミナ”は削れているでしょうが。
多数派・少数派の強調や、権威に訴える論証は、自らの論理的な説明を伴わない、よくある詭弁です。
雪だんご 氏
>数字的なデータはありますか?
X、Youtube、ヤフコメ、各サイト…
22年~23年は90:10で圧倒的なウクライナ支持でした。
ところが今年からは60:40までウ支持は落ちている。
それどころかウを直接批判する者も増えている。
これは各種SNSを観察していればすぐにわかることです。
補足します。
今年のEU議会選挙、仏総選挙、英総選挙。
いずれも戦争推進派が大敗しました。
「NAFO」という欧州のウクライナ応援団が激減したと言われたものです。
今年から欧米日とウ支持者が減っているのは間違いのないことです。
>「ベアリングが足りなくてロシアの物流網に影響が出そう」
当初はロシアへの制裁で3ヵ月で何も作れなくなると言われていました。
ところがなんだかんだで現在も生産を続けています。
今回も一時的な影響は出てもすぐに解決されるでしょう。
KN 氏
今年中に答えが出るでしょう。
お楽しみに(^^♪
なるほど、データではなく肌感覚ですね。それも無価値ではないですが、
「ウクライナ応援団の最後の砦」と言うコメントには全くつながらないですね。
>ケネディこそが早く降伏しとけばよかったと言ってるんだよな。
和平案を蹴ったバイデンの失策をアピールする為に揶揄してる訳ですね。
まぁ、ウクライナのNATO加盟という自決権を戦争という手段で侵害する事を認めるという前例は、NATOに対する信頼を損ねる事につながるでしょうが。
>ロシア不利なのになぜトランプ、ケネディと大統領候補が早期の終戦を訴えるんだろうか?
ロシアの有利不利が何故早期終戦と関係するのですか?
早期終戦を求める判断材料は、ロシアの有利不利だけですか?
それと、ロシアが不利ならばロシアに譲歩を要求し易い状況ですよ?
ロシアが有利なのに早期終戦を訴えた場合は、ロシアに有利な和平案になりますよ?
>どう贔屓目に考えても、SNSその他を見るにウクライナ応援団の数は激減していますね。
ウクライナ応援団の数を見るのではなく、ウクライナへの支援額や支援物資の量と戦争の状況を対比して語るところでは?
結論としては、アオキさんはまだまだ「見たいものを見てる」状態ですね。
クロワッサン 氏
>ロシアが有利なのに早期終戦を訴えた場合は、ロシアに有利な和平案になりますよ?
このサイトでは一貫して苦境にある方が停戦を求めるとしています。
ならばなぜケネディ、トランプが即時の停戦を主張するのですか?
西側有利ならばそのまま戦争を進めれば良いのでは?
>ウクライナへの支援額や支援物資の量と戦争の状況を対比して語るところでは?
欧米の財政赤字拡大、債務残高増大、インフレを見てみては?
もうその支援額や支援物資ができないと言っているのですよ?
現時点でより苦境に立たされているのがロシア側で、
戦後もより苦境に立つ見込みなのがロシア側で、
って事を述べていると理解しています。
ケネディやトランプが停戦しようとするのは、
独裁者プーチンとは違い国民の厭戦感情などを選挙もあって配慮せざるを得ず、
ロシアがより譲歩した案でまとめて非生産的な活動である戦争をやめ、
生産的な活動に資源を回したいと考えている事に不思議はないのでは?
で、支援自体は続いてて、今後4年間は支援が続く見込みです。
ウクライナ、20の国や機関と安保協定 年間9.6兆円の軍事支援
毎日新聞 2024/6/29 13:34
https://mainichi.jp/articles/20240629/k00/00m/030/059000c
>ウクライナのシュミハリ首相は28日、同国がこれまでに日米や欧州連合(EU)など20の国や機関と安全保障協力の協定を結んだと発表した。今後4年で年間当たり600億ドル(約9兆6000億円)規模の軍事支援を得るという。
ウクライナで徴兵に関する問題があったりする事は聞いていますが、
ロウ戦争は相手より一日我慢すれば勝てる戦争だから我慢比べですね。
この記事の画像、面白いですね。ロシアが分裂し、千島、サハリンが全部日本領になってる。憲法改正し日本も戦後レジームから完全脱却して領土をロシアから取り返そう。
陸戦だから最後は人の数なので、ウクライナがロシアの人的資源を減らす事をもっと強力に出来れば楽なのかな?と。
供与された武器でロシアの人的資本を減らす事をやりまくれれば。
正直、鈴木宗男みたいな汚職政治家に味方されたところで逆効果にしかならないと思うのだけど。
ロシアの子飼いのスパイはこんなのしか居ないのですね。
一応、ロシア側にとっても日本側にとっても「居ないよりはマシ」くらいの
利用価値はあるのかも知れません。
ロシア側はいざとなれば日本に泣きつくルートとして使えなくもないし、
日本側もロシアが粘りに粘った場合「いい加減停戦しろよ」と呼びかけたくなる……
かも知れません。
鈴木氏がこんな発言を定期的にしているのは……多分、”道化アピール”
じゃないですかね?彼も自分の言動で日本世論は動かせるなんて思っておらず、
ただ単に”無害な存在かつ一応のコネ”としての自分をアピールしているんじゃないかと。
だからわざわざ排除する理由もない。
「こんなのに税金が支払われているなんて!」と感じてしまうかも知れませんが、
政治家に払う金なんぞ日本全体から見れば僅かな物ですしね。
私が思うに、鈴木宗男にそんな深慮遠謀は無くて、ロシアコネクションでやってきた政治家だから今更軌道修正もできず、引くに引けなくなってるだけだと思います。
制裁は効いていない(だから解除しろ)は北朝鮮関係でも度々言われることですね。効いてないならもっと効果が出るように考えましょう。
制裁が効いていないということなら、対応策は、制裁を強化するの一択ですよね。
せっかくロシアが、「効かんなぁ」と挑発してきてるんですから、がっつりと制裁強化してあげるのが、ロシアに対する礼儀だと思います。
まあ、鈴木宗男氏の言ってることは
なんだかんだ上手に言おうとしてても
所詮は国際指名手配中のプーチン容疑者(71)の
肩を持つしょもないものだと自明です。
ただ、言論の富に自由なことが
日本の誇りでもありますのでこうした
しょもない主張も、朝日新聞の言う「市民」?えでゃなく
賢明な日本国民にそれなりの位置づけで
受け止められ正しくOKアウトの評価されたら
それは良いことだと思います。
むしろ、
信念持った親ロ派の鈴木宗男氏と違って
単に、日本人の反米感情を煽るため
そのネタとして
ロシアの肩を持ちたいような方面さんとかが
今は食器棚の影に潜んでいるような様子のほうが
いかがなものかと気にしています。
「諸悪の根源は米国だあ!」?(笑)とか言って
ごまかし図って嘘捏造での謝罪と賠償要求したい
そんな方面さんたちもぜひ正直に正々堂々と、
鈴木宗男氏と合流して
その筆先でこねくり回した主張を広く示して
国民に、はたしてそれって
賛同がえられるものかどうかを
問うて欲しいものだと思います。
歴史にIFはないというのはごもっともで「こうすれば良かったかもしれない」と考えるほど浅はかなものはないと思います。「過去に戻って日本が無双を繰り広げる」という文学作品も、なろう系ならあらすじを見ただけで私は読む対象から外します。かわぐちかいじ氏の『ジパング』もアニメを少し拝見(面白かったです)しましたが、初見では「そりゃあないでしょう」と物語の構図にはいい印象を持っていません。
その上で申し上げれば「日本が早く降伏」した場合、戦いの被害は避けられるでしょうが、今の日本は無かった可能性があります。日本が連合国の要求を受け入れても、尊敬される国にならないでしょうし、逆に侮られて要求を吊り上げられる可能性があります。ABCD包囲網も解かれる保証もありませんし、一方的な譲歩で日本は経済崩壊し、体制の転換、最悪複数の国に分割されて列強に支配されていたでしょう。
何より今日米で強固な同盟が築かれているのは、大戦時に日本が真正面からアメリカ軍に戦いを挑んだという側面が大きいです。アメリカ人は戦う人間を尊敬し、戦わない人間は信用しません。
因みに鈴木宗男氏の発言について少し確信したのは、ウクライナを大戦末期の日本になぞらえるのはともかく、ロシアへの制裁が「利いてない」から「解除しろ」という支離滅裂な主張の根源は「ロシアを敵に回す恐怖」があるのではと思います。地政学上、日本もウクライナと同じロシアの隣国ですから、ウクライナがNATOに加盟してアメリカの勢力圏に入るのが許せないように、日本がアメリカと同盟であることが許せないとロシアが考えていてもおかしくありません。この意をくんで鈴木宗男氏は発言している可能性が高いです。もっとも彼が「日本はアメリカの同盟から離脱し、ロシアの衛星国になるべき」と考えているかどうかは是非ご本人に問い詰めたいところですね。
次のロシア記事の時に貼ろうと思っていたニュースを思い出しました。
ようやくウクライナにF-16の実機が引き渡されたらしく、ゼレンスキーの会見の背景を2機のF-16が飛んでみせる演出です。
ウクライナ、F-16戦闘機を初めて受領 ゼレンスキー大統領が感謝
https://www.bbc.com/japanese/articles/c03lll8p6p9o
First F-16 fighter jets deployed in Ukraine
https://youtu.be/r6Tmi9R6zX8
ようやうここまで来たのですが、まだまだ数が少ないようです。パイロットの養成もどこまで進んでいるのかわからない。
戦争の長期化は避けられないようで、地道な積み上げ努力を続けるだけだと思います。10年単位を見据えた対応(米国内の兵器工場新増設など)も進んでいるようです。
本当か嘘か、F16到着と同時にウクライナがロシア国境を越えて攻め入りました。
牽制かと思いきや、ずんずん進んでクルスクあたりで無双してる由。
即座に包囲・補給切れ・殲滅されるのかと思いきや、まだ元気。
ダラダラ動員されているロシア側の増派を撃破しまくり。
不思議なことに、自国内の話なのにロシア側が制空権をとれてない。
すくなくとも数日間はロシア側の航空勢力が活動していない様子。
井戸端会議では、こういう状況から
「F16が居てるからロシア空軍は出てこないんだ」
という勝手な妄想を書き込んでおられる模様。
ほらほら、バカな奴らを黙らせるためにもロシア空軍の早期の反撃を期待します。
F-16もデンマークから初めて引き渡された程度で数も少ないようですし、まだ近接支援などには使えないんじゃないですかね。
数ヶ月前からウ軍がドローンで露領内の対空拠点を潰していましたが、露軍の航空機がこれないのだとすると安全に飛べなくなっているからかもしれませんね。
あるいは飛べる状態の航空機がとても少ないか。もともと稼働率低いみたいですし。
ウ軍の真の意図が読みづらい越境攻撃ですが、露国内のプロパガンダー達は「なぜか」焦ってるみたいです。
あまり彼らを観察してなかったのでよくわかりませんが「実はロシア軍は弱いのでは」が禁忌なのでしょうかね。
https://x.com/BUNKUROI/status/1822222904689390062
んで、露国内で新たな前線に列車で送られている戦闘車両がニュースで中継されているそうですが、結構ヤバめのものが見えるそうです。
https://x.com/rockfish31/status/1821886272132227182
ウ軍の意図は何でしょうね。東部の前線から露軍の戦力を割く、くらいしか思いつかないけどリスキーだと思うんですよね・・・
彼は、
「ロシア制裁は効いてない」としか、
「ロシア制裁を聞いてない」んだね。
・・・・
露国:(西側を)推すなョ! 推すなョ!!
露国:(制裁は)効いてないよォ・・!!!
きっと、何かのフラグ・・。