「災害対策で何を備蓄すべきか」についてまとめてみた

日本は地震国です。著者の試算だと、日本列島に住んでいる人の半分が一生に1度以上、震度5を超える自信を直接に体験するほか、間接的な被害を含めれば、8~9割の人が震災を体験するのではないかと思います。こうしたなかで、地震が来てほしくはないものの、万が一の災害時でもちゃんと数日は生活できるよう、日ごろから準備を怠らないことは大事です。

地震国日本に住む者の心構え

当ウェブサイトの読者の皆さまはご存じの通り、日本は地震国です。

あまり考えたくはありませんが、著者自身の計算によれば、確率論的に日本列島に住んでいる人の半分は、一生に1度以上、震度5以上の地震を直接に体験するはずです。間接的な被害を含めたら、約8~9割程度の人が、一生に1度以上は震災を体験するのではないでしょうか。

したがって、地震に際して自ら身の安全を確保するとともに、地震直後も数日間は自力で生活できるように準備することは地震国であるわが国に住む者としての心構えでもあります。

まずは、地震に直接遭遇したとしても、命を落とさないようにしたいものです。

地震では建物が揺れ、最悪の場合は倒壊するなどの可能性があるほか、揺れている最中、屋内では家具が転倒する可能性があるなど、大変危険です。また、屋外にいると割れたガラスが降ってきたり、石垣やブロック塀などが崩れてきたり、電柱が倒れてきたりするかもしれません。

東日本大震災のときは東北地方沿岸部を中心に、大規模な津波被害も生じましたし、阪神・淡路大震災では早朝の発生だったにもかかわらず、高速道路の倒壊や陥没などで各所に多大な損害が生じています。

とにかく地震に遭遇したら、屋内では「机の下などに隠れる」、屋外では「なるべく広い場所に移動して、手で頭を抱えてしゃがみ込む」、エレベーターに乗っているときは「閉じ込められないようすべての階のボタンを押し、停止した階で外に出る」など、まずは命を守る行動を取るべきとされています。

もちろん、普段から自宅でも家具の転倒を防止するための器具(突っ張り棒などや開き戸ストッパー)、ガラスの飛散防止フィルムなどの設備を整えるべきではありますが、やはり「とっさの行動」で、とにかく怪我をしないことに努めるべきでしょう。

日常生活に支障を来すライフラインの断絶

ただ、地震の怖いところは、直接的な被害だけではありません。

大規模な地震が発生すれば、物流の混乱、水道・電気・ガス・通信などの断絶―――等の混乱による二次的な被害も生じかねませんし、また、非常に残念なことに、空き巣、窃盗などの犯罪も増える可能性があります。

ちなみに著者自身は東日本大震災の際、地方出張中であったため、直接的な揺れの被害に遭うことはありませんでしたが、一部電車の運行停止やスーパー・コンビニでの品薄状態など、地震の「間接的被害」を被っています。

そして、さまざまな装置が電力で動いている現代の日本では、地震による二次被害の中でもとくに懸念されるのが停電です。

2018年9月6日早朝に発生した北海道・胆振東部地震では、北海道全域で広範囲に電力が止まる(いわゆるブラックアウト)などの現象が生じ、総務省資料などによれば、完全復旧まで最大で1ヵ月を要したとされています。

万が一、大都市圏で巨大地震が発生した場合は、ネット環境を含めた通信の切断もさることながら、電力がないという状況だと、かなりの不便を被ることになりそうです。

とりわけ最近、大都市部を中心に超高層集合住宅(いわゆるタワマン)が急増しているようですが、エレベーターが停止し、自家発電設備も動かなかった場合、高層階の住人は地上と自宅の行き来をするだけでも本当に大変なことになりかねません。

これが若く健康な成人ならば、まだ何とかなるかもしれません。しかし、高齢者や乳幼児、妊娠している人や身体に障害を持つ人などは、高層階の自宅から避難所に移動するのも難儀するでしょう。

二次被害として考えられる断水

また、マンションの高層階などで生じる停電などによる二次被害としては、たとえば、断水が挙げられます。

そのマンションの構造や給水方式にもよりますが、古いマンションに多いとされる、いわゆる「高架水槽方式」(水道水を屋上に設置された給水塔にポンプでくみ上げる方式)だと、たとえ停電したとしても、水槽内の水が空っぽになってしまうまでであれば、水が出ます。

しかし、比較的新しいマンションに多いとされる、いわゆる「直結給水方式」(増圧ポンプを利用し、地下に埋設された水道管から上層階に直接給水する方式)だと、停電時には上層階への水の供給が即時止まってしまいます。マンションによっては排水ポンプも止まるため、トイレなどが使えなくなることもあるようです。

ちなみに東京新聞の2019年10月17日付の『水道、トイレ、エレベーターが使えない… 武蔵小杉タワーマンションの教訓』という記事によれば、台風被害で停電した東京近郊の武蔵小杉のタワマンでトイレが使えなくなり、各戸に簡易トイレが配られた、などとする趣旨の記載があります。

もしマンションにお住いの場合は、自身のマンションの給・排水方式などについても、確認しておくことが望ましいといえるゆえんです。

非常時への備えはどうする!?

さて、こうしたなかで、著者自身が考える「災害対策」があります。

その最たるものは、「水」、「電気」、「食料」、そして「おカネ」です。

たとえば、神戸新聞『データでみる阪神・淡路大震災』によると、震災により電気、ガスなどのライフラインがずたずたになり、それぞれ復旧にかなりの時間を要しています。

阪神・淡路大震災当時の復旧までの期間
  • 電気…6日
  • ガス…84日
  • 水道…90日
  • 下水…93日
  • 電話…14日

(【出所】神戸新聞)

電気、電話が比較的早く復旧しているのは、当時、神戸などでは電線は地下に埋設されておらず、電線が張り巡らされていて、断線箇所などが比較的速やかに特定できたからでしょう。しかし、都市ガスや上下水道については、しばらく使えなくなることを覚悟しなければなりません。

ただ、電力も(比較的復旧は早かったとはいえ)しばらく使えない可能性があることから、災害への備えとしては、一般的にはまずは3日分程度の非常食や生活用品を備蓄すべきだ、などとされているようです。

首相官邸ウェブサイト『災害が起きる前にできること』によれば、食料・飲料・生活必需品についての目安が示されているのですが、正直、現代人の生活だとこれだけでは足りません。

普段から準備しておくものは?

著者なりの解釈も加え、普段から準備しておくべき「災害への備え」としては、次のようなものが考えられます。

  • 飲料水…1人1日3リットル×3日分≒10リットルほど
  • 生活用水…ポリタンクに水道水を溜める・風呂にいつも水を張っておく

(※ただし、気密性が高いマンションなどの場合、常時風呂に水を張っておくと湿気がこもる恐れがあるほか、不衛生となりやすいため、著者自身はあまりお勧めしません。)

非常食
  • 主食…加水するだけで食べられるご飯(アルファ米など)、缶入りのデニッシュなど×3日分
  • 副食…レトルトパックのおかず3食分×3日分
  • おやつ・スナック類…ビスケット、板チョコ、乾パンなど×3日分
生活必需品等
  • 衛生用品…トイレットペーパー、ティッシュペーパー、生理用品、マスク、軍手、厚手の靴下、ビニール袋、レジ袋

(※とりわけビニール袋は、ゴミを捨てて密封するなどの用途で大活躍します。)

  • 災害用トイレ・凝固剤
  • 着火具・照明具…マッチ、ろうそく、カセットコンロ、懐中電灯
  • 電力…ポータブル電源、モバイルバッテリー、太陽光パネル、電池
  • 現金…10円玉・100円玉・千円札(できれば数十枚ずつ)

なぜ「現金」を準備する必要があるのか

ちなみにここで「現金」と書いたのには、理由があります。

阪神・淡路大震災や東日本大震災の被災者から直接聞いたところによると、災害時・停電時には、意外と現金が大活躍するからです。

とくに、電話回線が寸断されても、公衆電話については通じていることも多く、10円玉が大量にあると、通話するのに便利です。また、自販機が通電していれば(※最近だと災害時に無料になるものもありますが)、100円玉や10円玉を大量に持っておけば、自販機側で釣銭が切れていても飲料などの購入ができます。

当ウェブサイトでは「経済評論」としての立場上、普段から、「社会のキャッシュレス化が進んでいる」などと論じているのですが、やはり「現金」はローテクな決済手段ではあるものの、「最強の決済手段」でもあるのです。

さらには、最近のポータブル電源はUSB入・出力も可能とされ、理屈の上では太陽光パネルで発電し、それをポータブル電源に蓄えれば、停電時でも最低限の電力は確保できるはずです(現実には、太陽光パネルの発電効率はそこまで良いわけではありませんが…)。

いずれにせよ、災害がやってこないことを祈りつつも、職場や家庭の備えを見直し、万が一、災害がやってきたとしても数日は生活ができるような準備をしておくことは重要だと思う次第です。

本文は以上です。

読者コメント欄はこのあとに続きます。当ウェブサイトは読者コメントも読みごたえがありますので、ぜひ、ご一読ください。なお、現在、「ランキング」に参加しています。「知的好奇心を刺激される記事だ」と思った方はランキングバナーをクリックしてください。

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読者コメント一覧

  1. 世相マンボウ_ より:

    まさに今必要なリストの掲載ありがとうございます。

    停電に備えて 昔はろうそくと、
    豆電球式懐中電灯と大量の電池でしたが
    今はLEDのおかげで、むしろモバイルバッテリに
    移り変わりました。

    あと、自動車のガソリンを満タンにしておくと
    電源確保と暑さ寒さをしのげます。
    この場合、ガソリン車に分があります。

    他には、
    以前はあってリスト落ちしたのは?というと
    新聞紙でしょうか?
    これは、新聞購読家庭が激減し
    一般的でなくなったからでしょうか?、
    はたまた、日頃の不要なモノ?との
    イメージが定着した先入観からかもしれません。
    ただ、印刷してある内容ではなく、
    ゴミなどの処理などの用途なので
    せっかく唯一の役立つ機会として
    朝日新聞さんの名誉のためにも
    入れてあげたいと思います。(^^);

  2. 元雑用係 より:

    宮崎の地震も最大で震度6弱とはいえ家屋倒壊も極わずか、地震による死者はおられなかったそうですね。
    今回はプレート割れだったようですが、大震災のようなプレートずれの場合は揺れの範囲も広くなり、低周波成分がもっと増えて建物の崩壊も増えると思います。大津波の可能性も高まるそうです。今後も油断無きようにと思います。

    >「現金」はローテクな決済手段ではあるものの、「最強の決済手段」でもあるのです。
    主旨ズレですが、記憶媒体もそうですね。デジタルの保存手段は発達しましたが、技術進歩で読み取り装置のなくなったメディアは役に立たなくなります。(MO、Zip、MD・・・。FDはまだアリ。ソニーはBDメディアの生産縮退方向。)

    やはり最強は「紙と文字」だと思います。保存・更新の方法も長い歴史で培われてます。
    個人としては技術の進歩に適応するにしても、基本のやり方はどうであったか常に意識に置いて、非常時に備える頭は必要なのでしょうね。

  3. 墺を見倣え より:

    > 電話回線が寸断されても、公衆電話については通じていることも多く、10円玉が大量にあると、通話するのに便利です。

    阪神大震災で、寸断されたのは、所謂ラスト1マイル、即ち、加入者敷地内や加入者収容局間だけ。無論、物理的にはそれ以外にも切れた箇所はそこそこあっただろうと思いますが、当時ダークファイバが、使用中のファイバの何倍もあり、瞬時に切り替えられた為、論理的に切れた箇所は(加入者敷地内+加入者収容局間以外)無かったと聞いてます。

    つながらないのは、輻輳が原因の殆どです。輻輳時は長電話が推奨されます。
    あちこちにかけまくるのではなく、一度つながった被災地外の人に長電話して、全ての伝言を託してしまうのが賢明。

    路上に災害時緊急電話が設置され、十円玉無しにかけられました。

    伝送と交換は別物です。それにしても、電話回線が寸断されるという都市伝説が未だに残っているのですね。切れた加入者収容局間の回線も、火災等によるものが殆どで、地震で切れた箇所は多くない。(消火の邪魔になるので、人為的に切られたのが多い?)
    地震による建物倒壊等で切れた、加入者敷地内回線(NTTの責任範囲外)は、結構あったカモ知れません。

    1. 元雑用係 より:

      >当時ダークファイバが、使用中のファイバの何倍もあり、瞬時に切り替えられた為、

      阪神大震災当時は一般向けの光加入サービスはなかったはずですし、加入光サービスの本格普及は2000年以降のことなので、当時DFが潤沢にあったというのはちょっと考えられないです。
      また光でもメタルでも切れた場合は局内の終端装置での収容替え作業が必要なはずで、瞬時に切り替えることはできないと思います。また、「たまたま」余ったDFで代替できる場所もありえるでしょうが、束でまとめて切れることも十分あるわけで、全ての通信がそれで保全されるということは考えられないです。

      阪神大震災の際、加入側の電話線は盛大に切れました。電柱が倒れ、架空線などは火事でも燃えました。使用不能となった交換局もあります。

      https://www.ntt-east.co.jp/saigai/taisaku/case_09.html
      https://www.bousai.go.jp/kyoiku/kyokun/hanshin_awaji/data/detail/2-5-5.html

      実際災害時に電話がつながらない理由のほとんどは通信の集中による輻輳によるものであることはそのとおりですが、「電話回線が寸断されるという都市伝説」ってのは言い過ぎでしょう。

      1. wo より:

        > 阪神大震災当時は一般向けの光加入サービスはなかったはずです

        友人が、阪神大震災以前からINS1500引いてます。

        > 当時DFが潤沢にあったというのはちょっと考えられない

        大量のDFを、どう有効活用するかという審議会に出ましたよ。

        当時、ADSLでメタル需要増が予想される中、NTTはメタルを増やしたくないので、NTTの担当者から、「メタルなのは、加入者敷地内と、最初の電信柱迄で、その後は光になりますが、いいですか?」と言われた時代。

        > 切れた場合は局内の終端装置での収容替え作業が必要なはず

        「それ以外」とは、加入者敷地内と加入者収容局間以外という意味です。

        >>阪神大震災で、寸断されたのは、所謂ラスト1マイル、即ち、加入者敷地内や加入者収容局間だけ。

        1. 墺を見倣え より:

          書いてる最中に出て行ってしまった。

          >>阪神大震災で、寸断されたのは、所謂ラスト1マイル、即ち、加入者敷地内や加入者収容局間だけ。

          を、再度強調して頂き、有難う御座います。

          P.S.

          名前は、「wo」ではなく、「墺を見倣え」です。

        2. 元雑用係 より:

          私も2000年以前の設備については知らないところも多く確かなところはわかりません。
          あなたが出席されたという審議会ですが、いつ頃の、何という名称の審議会か教えていただけるとこちらも内容を確認できます。
          DFの活用が議論されたはじめたのはNTT設備の他事業者への貸し出しの議論に合わせてのことで、阪神大震災よりもずっとずっと後のことだと認識していますが。阪神大震災の当時にDFなんて言葉があったかどうか。

          >「それ以外」とは、加入者敷地内と加入者収容局間以外という意味です。
          NTTの設備は通常敷地の内外で区別しません。中継区間のことをおっしゃっていますか?
          中継区間は予め用意された冗長構成の設備内で瞬時に切り替えるしくみはありますが(それはDFとは呼びません)、空いている芯線に瞬時に切り替えるしくみは聞いたことがありません。
          とはいえ中継区間は2系統で冗長化されており、無線と光を併用し、地域でループ構成が組まれており多重に危険分散が図られていて、中継区間の通信途絶の可能性はとても低いです。

          だからといって、加入者線が寸断されることはあるのですから、「電話回線が寸断されるという都市伝説」という表現は誤りと言えるでしょう。
          いつものごとく、言い過ぎです。

          1. 墺を見倣え より:

            > 阪神大震災当時は一般向けの光加入サービスはなかったはず

            阪神大震災の少し前、「チケット予約」でINS1500が個人宅に結構流行ったのを御存知無い?

            個人を特定しようという御努力には、協力できませんので悪しからず。

            当時、長いもの(送電網、道路、河川、鉄道の線路、等々)を御持ちの企業や自治体等で、光ファイバ敷設が流行ってました。1本敷くのも百本敷くのも、コスト的差は極僅かなので、多目に敷く例が殆ど。
            阪神大震災の頃、光量子を沢山使う通信と、光量子を少ししか使わない通信とでは使うファイバが異なる事が関係者に結構知られる様になりました。即ち、沢山敷いてしまった光ファイバは、早く使わないと、使わないままゴミになる心配がある訳で、有効活用を考える必要が生じた次第。結論的には、余り良い解決策は出なかった様な気が。

            阪神大震災以降は、当面要りもしないのに取敢えず多目に敷いておこうか、という経営者は減り、敷設可能な通路に留める例が増えました。

            > 阪神大震災の当時にDFなんて言葉があったかどうか。

            DFという言葉は既にありましたが、遊休ファイバとか、未利用ファイバとか、色んな呼称もあった様です。
            今から考えれば、DFという語は、光量子を少ししか使わない通信用に、とっておくべきだったかな?
            「暗い」と「通る光量子がゼロ」とは同じじゃないでしょ。
            この点からも、DFという語は、少ない光量子で通信するという概念がなかった昔にできたと思われる。

            > NTTの設備は通常敷地の内外で区別しません。

            区別してます。我家の屋内電話配線は、家を建てる時にしました。NTTが敷設したのは、近所の電信柱から、受電ポール内の盤の間だけ。

            従って、固定電話を解約した時、NTTが撤去したのも、その間のみ。屋内配線はNTTの資産じゃないので、そのまま残ってます。

            個人なら、屋内配線をNTTの下請業者にやってもらう事も可能だが、法人なら明確に敷地内配線は自前でやる様に指示されます。

            > 加入者線が寸断されることはある

            それが「ゼロ」だとは、そもそも言ってません。

            自宅全焼の人、何人かに話を聞きましたが、地震直後は、局給電されていたのに、その後の火災や、消火活動で不通になった人が多数。中には、地震から火災迄1週間余あり、保険会社とモメた人も。地震と火災との間隔が結構長いのも、阪神大震災の特徴の1つ。(地震直後に燃えた家が「ゼロ」という意味ではありません。)

            私の肉親の家が被災地内にあり、市の二度目の調査で「全壊」「立入禁止」になりましたが、電話は地震直後から通じました。その町内は全壊多数ですが、皆電話は通じてました。全壊程度で不通になる確率は、それ程高くない。

            要するに、地震で電話回線が切れまくるという話は、正確とは言えない。地震で切れるのは少数派で、大多数は、その後の火災・消火活動・津波(阪大震災ではないが)、等々、他の要因で切れている。

            余談ですが、同一収容局内では、阪神大震災でも輻輳は起こってません。隣の家(局境を除く)とかには、普通にかかります。全壊の町内でも、町内会の連絡が電話でできた程。

        3. 元雑用係 より:

          審議会のことは何を意味しているかわかりました。
          情報は結構です。

          加入だろうが中継だろうが、DFを使うには工事が必要です。「瞬時に切り替える」ってのはぶっちゃけムリだと思います。
          冗長構成の設備と混同しているのではないですか?

          1. 匿名 より:

            平時から明るいのであれば、平時は2本分、1本切れても1本分とかいった、別のサービスに回した方がオトクなのでは?

          2. 墺を見倣え より:

            名前を書く前に出ていったみたい。
            「匿名」ではなく「墺を見倣え」です。

          3. 元雑用係 より:

            私はNTTじゃないのでわかりません、と前置きした上で。

            待機系に使われている線1本の利用効率を上げるために、既存の装置を改修して得られるメリットはほとんどないのではないですか? しかも障害発生時には止まってしまう程度のサービス。機能が増えればトラブル要因が増えて耐障害性は落ちるでしょうし。
            新たな線に専用機を接続して新サービス作った方が安く上がる気がします。
            で、IP化が進んだ現在のことは私はよくわかりません。
            これから先にあらわれる新サービスは今あるIP網上で実現する方向だと思います。

            そんな物理設備利用のニッチなところにニーズを見いだすとしたら、SBなどの通信事業者くらいじゃないですかね。NTTの資産を我が物としたいと虎視眈々ですし。

      2. 元雑用係 より:

        私が指摘したいのは「電話回線が寸断されるという都市伝説」が言い過ぎである点と、阪神大震災の際に「余ったDFに瞬時に切り替えた」が単なるアテ推量であろう、という2点だけです。
        あなたの論点ズラしに追従するつもりはないです。
        加入だろうが中継だろうがどちらかが切れれば電話は使えない。交換局が倒壊すればその地域は加入も中継も切れる。残った中継が切れないからといって電話が使えるとは言わない。
        簡単な話です。「都市伝説」は「言い過ぎ」なのです。

        「敷地」を意識する意味がなく「加入者敷地」という言葉も使いません。あなたが言ってるとおり「宅内」かどうかで区別します。あなたの話が、どの区間のことを言っているのかわからなかったので指摘しました。中継区間のことを言っているとわかったのでもうどうでもいいです。伝送路には既に光は入っていました。
        INS1500の話を出すまでもなく、高速専用線は光で提供されていたので、光で終端するサービスがあったかどうかで言えば「あった」ことは自明です。中継の話だとわかったのでこれも関係ない話です。

        芯線なども予備の設備は必ず置くので「大量に」DFが余っていたかどうかも関係ないです。そして「瞬時にDF切り替える」方式が考えられないです。瞬時に切り替えられる待機系は設備に接続しているのでDFとは呼びません。
        当て推量を事実のように断言してはダメですよ。

        あなたの反論のポイントも、相手や第三者に正しい情報や事実を伝えるよりも、「自分が知らないと指摘されたことへの言い訳・反撃」に終始しているのがなんとも。

        1. 墺を見倣え より:

          > 阪神大震災当時は一般向けの光加入サービスはなかったはず

          > 当時DFが潤沢にあったというのはちょっと考えられない

          論点ズラシはどなたかな?

          当時、どれ位未利用ファイバーがあったか、興味あったので、何人かに尋ねましたが、正確な話はどなたからも得られず、ある先生1人が、「(個人的推測だが、)百倍位かな?」と当時仰ってました。道理で有効利用を考える必要がある訳だ。(現在の話ではありません)

          「言い過ぎ」か否かは、個人的主観なので、御好きに。
          「百倍」位は「潤沢」の内に入らないという御主張も可能でしょう。
          NTTの社内用語と異なるという御主張も、御好きに。

        2. 元雑用係 より:

          まず、「DF瞬時切り替え」の話。
          あなたが「加入者敷地」という曖昧な言葉を使い、また敢えて「中継」と言わず「それ以外」という言葉を使ったので、「宅内以外の敷地内」のことを言っている可能性があり、それを確認する意図がありました。私が当初光終端の加入系サービスや加入系の芯線切り替えに言及したのは、あなたが加入系の話をしているのかと思ったからです。なぜならあなたがそれ以前に中継は切れないと述べた後だからです。

          前に書いた通り、2000年以前、阪神大震災当時にDFがどの程度あったのかは私は知りません。多少の予備設備があったろうことは予想できますが。大量にあったことが確認されれば私は「ああそうだったのですか」と単にそれを認めるだけです。それを頑なに否定するつもりはありません。ただ、あなたも確認可能な根拠を提示していないので現時点ではなんとも言えないですね。
          で、繰り返しますが阪神大震災当時に大量にDFがあったかどうかは既にどっちでも良い話です。中継だろうと加入だろうと、DFに瞬時に切り替えることは不可能と思われるので、DFがあろうとなかろうと関係ないからです。
          あなたもその不可能性を否定しないので「DFに瞬時に切り替えた」はアテ推量、ということなのでしょう。
          切れた線の復旧作業では役に立ったと思いますよ。だってそのための予備設備ですし。ですが瞬時に切り替えるのはムリ。
          アテ推量をさも事実のように語るのはやめましょう。あなたの悪い癖です。

          次に「災害時に電話回線が寸断されるは都市伝説」の話。
          こっちはもっと簡単。加入系だろうが中継系だろうが、どちらかが切れれば「電話は寸断する」。そもそも中継・加入の話を持ち出す意味がなかったのでしょう。
          そして過去には災害時に電話が寸断した事実がある。それだけです。

          記事本文>電話回線が寸断されても、公衆電話については通じていることも多く、

          これに対するあなたの書きっぷり↓
          >電話回線が寸断されるという都市伝説が未だに残っているのですね。

          こんな当てこすりのようなことを書いてなきゃ、私もツッコまなかったと思いますよ。
          「都市伝説」とまで言うのは不適切です。災害時には電話は切れることもあります。

    2. Sky より:

      墺を見倣え さま、元雑用係さま
      私は無線オタクなのでアマ無線は昔から持っていたのですが、その後アマだけで飽き足らず趣味でプロ無線系の免許にも手を出し、その過程で電気通信主任技術者や工事担任者も科目免除できることに気づき有線系にも手を出してしまったという経験がある為、お二人のやり取りを実務経験は無いこともありとても興味深く拝読しました。
      皆さま、色々な業界のプロフェッショナルであるので、その方々のこぼれ話(タバコ部屋の与太話)を時々読めるのもこのHPの愉しみです。これからも宜しくお願いいたします。

  4. カズ より:

    乾電池は、パナソニックのエボルタ・アルカリ電池(金パナ)がおすすめです。
    使用推奨期間が「10年間」と長い商品なので非常時用の備蓄に最適ですね。

    *究極的には「一家に一台、配送中のヤマザキトラック」なんですけどね・・。

  5. めがねのおやじ より:

    モノとカネが最重要なのは異論ありません。紙幣は一万円、五千円、千円札を最低数枚ずつ、五百円数枚、百円十枚以上、十円硬貨は最低数十枚、五円、一円も少々は備蓄しておきましょう。実際コンビニでもレジが動かず、ザル籠に溜め銭して売ってましたから。必要なモノのトップは経験上、「水」です。飲料水なら1.5L入りをひとり3本×人数分、風呂はウチは換気上夜間は流し切ってますので、水栓から出なくなるまで溜めます。電気が消えてたら、必ず厚手の靴下を履いて歩く。何がフローリング、絨毯に落ちてるか分かりません。裸足?有り得ないです。

    あと大事なこと。ご近所との付き合いです。普段、仲良くしているのがベストですが、すれ違えば会釈ぐらいはしておく事をおススメします。困った時に助けてくれるのは兄弟や親戚や友人ではありません。「今すぐ声が聞こえるお隣さん」が大切なんです(体験アリ)。だから、隣家が普段無人と言うのは困りものなんですね。私はその経験は人生で一度も無かったです。

  6. 人工知能の中の人 より:

    乾パンを保存食として買ってきたはずが
    牛乳を一緒に買うと対消滅してしまう現象

    1. 元雑用係 より:

      先日備蓄乾パンを処分してましたが、あれ、食べ始めると止まらないんですよね。
      補充時には備蓄分以上に多めに購入してしまいました。

      1. 同業者 より:

        ジャムをつけると、もう止まりません。

        1. 宇宙戦士バルディオス より:

           乾パンは、わざと味を薄くしてあります。元は陸軍の作った携帯口糧ですが、戦場での連食に耐えられるようにするためです。戦中派で、実際に乾パンにお世話になった人によれば、「味の薄さに助けられた」そうです。

  7. CRUSH より:

    防災備蓄と関係ないですが、じわじわと白米が店頭から消えてます。

    トイレットペイパーみたいに、今回の宮崎地震がもろい均衡を崩して、買占め&転売屋のターゲットになれば、拍車をかけて品薄欠乏するかもしれません。

    まずは、各自のおひつの残量を確認なさってみてわ?

  8. はるちゃん より:

    阪神大震災で家屋に被害を受けた知人が、靴が見つからなくて避難なかなかできなかったと言っていました。
    地震の後、私も徒歩で被災地に知人を訪ねましたが、靴なしで瓦礫の散乱したところを歩くのは無理だと実感しました。
    安全靴か登山靴があればベストです。

  9. 攻撃型原潜 より:

    阪神・淡路大震災を経験してからは、家族数人分の非常食備蓄を怠りなくやっておりました。数年前子供達が皆独立し家内と二人きりになって備蓄を見直すことにしたところ、消費期限を7年も過ぎた乾パンが出てきてびっくり。私は手を出しませんでしたが、家内は「まだ大丈夫よ」とか言いながらムシャムシャ・・・・災害時に一番必要なのはこういう図太さと鉄の胃かも。
    非常食は毎月少しづつ消費しながら補充してゆくことも必要だと思いました。

  10. 宇宙戦士バルディオス より:

     災害時に威力を発揮するのは、アウトドア用品です。キャンプ用品、登山用品はそのままサバイバルグッズとなります。最低限、ボンベ式調理コンロは準備しておいた方がよいでしょう。それから、サランラップもあるといいです。災害時に、水は最も貴重な物資となります。皿やお椀を洗う水を節約できます。

  11. 宇宙戦士バルディオス より:

     それから、歯と髪のケアも重要です。水が足らないと歯も磨けない、頭髪の不快感は増すで、とんでもないストレスになります。歯磨きガムを買っておくとよいでしょう。それから、水なしで頭髪を洗える特殊なシャンプーがあります。

  12. 普通の日本人 より:

    災害時現金決済が増えることは容易に想像できます。
    ここで日本文化を持たない人々は偽札を多用するでしょう
    日本人経営の店は疑うこともせず使用を認めます
    それが外国人の中で情報が広がり偽札がさらに使用される
    さてこれを非常時と言って許すのか、厳罰を下すのか
    文化の違いは簡単ではないようです

  13. ドラちゃん より:

    粉ミルクは良い保存食糧だと思われ

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