もし都知事選「再投票」なら…票を大きく減らすのは?
マーケティングメディア『日経クロストレンド』に先月、「もし都知事選の再投票が行われたら誰に投票するか」、という企画が掲載されていました。なかなかに興味深い試みです。すでに終わり、当選者が決定されている選挙が再び行われるというのも非現実的な仮定ではありますが、選挙を「商品・サービスの購入」に見立てると、「自分が票を投じた候補に再度投票するかどうか」は、消費者のリピート購入とたしかに似ているからです。
目次
参院選を振り返る
参院選で都民はどう投票したか…2022年のケース
本稿も、東京都知事選―――しかも、先月7日に執行され、すでに当選者も確定している選挙―――に関する話題です。
通常、当ウェブサイトのケースですと、終わった選挙の話題を1ヵ月近くも引っ張るとは異例ではありますが、何かと話題性に富んでいることも事実です。
最初に、客観的な事実を述べておきます。都知事選を話題に出すつもりですが、最初に引用するのは、参議院議員通常選挙における東京選挙区の投票動向です。
2022年の参議院議員通常選挙・東京選挙区(改選6議席)では、投票総数は6,295,764票で、自民党が2議席を得たほか、公明党、日本共産党、立憲民主党、れいわ新選組がそれぞれ1議席ずつを獲得しました。得票状況は図表1のとおりです。
図表1 2022年参議院議員通常選挙(東京選挙区、改選6議席)
候補者と政党 | 得票数 | 得票率 |
1位:朝日健太郎(自由民主党) | 922,793 | 14.66% |
2位:竹谷とし子(公明党) | 742,968 | 11.80% |
3位:山添拓(日本共産党) | 685,224 | 10.88% |
4位:齊藤蓮舫(立憲民主党) | 670,339 | 10.65% |
5位:生稲晃子(自由民主党) | 619,792 | 9.84% |
6位:山本太郎(れいわ新選組) | 565,925 | 8.99% |
7位:海老澤由紀(日本維新の会) | 530,361 | 8.42% |
8位:松尾明弘(立憲民主党) | 372,064 | 5.91% |
9位:乙武洋匡(無所属) | 322,904 | 5.13% |
10位:荒木千陽(ファーストの会) | 284,629 | 4.52% |
11位:河西美緒(参政党) | 137,692 | 2.19% |
12位:服部良一(社会民主党) | 59,365 | 0.94% |
その他 | 381,708 | 6.06% |
合計 | 6,295,764 | 100.00% |
(【出所】総務省『参議院議員通常選挙結果』の『候補者別得票数(選挙区)』データをもとに作成)
自民党154万票vs立憲民主党104万票
れいわ新選組の山本太郎氏は565,925票を獲得し6位となり当選する一方、日本維新の会の海老澤由紀氏は530,361票で7位となり落選していますので、東京選挙区の当選のボーダーはだいたい50万票台後半であろうと想像できます。
一方、候補者を5人も立てたNHK党を別とすれば、複数の候補を立てたのは自民党と立憲民主党のみでした(候補者はどちらも2人)。
これについて、得票数を政党別に集計すると(図表2)、自民党が約154万票で全体の4分の1を獲得し、立てた候補者は2人とも当選しましたが、立憲民主党は104万票であり、残念ながら1人が落選してしまいました。
図表2 2022年参議院議員通常選挙・政党別得票状況
政党 | 票数 | 構成割合 |
自由民主党 | 1,542,585 | 24.50% |
立憲民主党 | 1,042,403 | 16.56% |
公明党 | 742,968 | 11.80% |
日本共産党 | 685,224 | 10.88% |
れいわ新選組 | 565,925 | 8.99% |
日本維新の会 | 530,361 | 8.42% |
ファーストの会 | 284,629 | 4.52% |
参政党 | 137,692 | 2.19% |
NHK党 | 105,559 | 1.68% |
社会民主党 | 59,365 | 0.94% |
無所属 | 338,195 | 5.37% |
その他 | 260,858 | 4.14% |
合計 | 6,295,764 | 100.00% |
(【出所】総務省『参議院議員通常選挙結果』の『候補者別得票数(選挙区)』データをもとに作成)
このデータからは、立憲民主党はむしろ「1人当選しただけでも儲けもの」、という見方も、できないわけではありません。
もしも立憲民主党の2人の候補者がこの1,042,403票を半分ずつ分け合っていた場合、齊藤蓮舫、松尾明弘の両氏の得票数はそれぞれ521,202で、維新・海老澤氏の票数を下回り、ともに落選していたかもしれないからです。
余談ですが、齊藤蓮舫氏が今年7月7日に行われた都知事選に出馬したことに伴う補選は、最速だと今年の10月に実施されますが、補選が実施される条件は、東京選挙区の場合は9月15日までにもう1人の欠員が生じることであるため、補選が実施される可能性は高くないでしょう。
現実的には2025年参院選で、もともとの改選6議席に、齊藤蓮舫氏の失職に伴う1議席を加えた7議席の選挙が行われるという可能性が高そうです。
過去の参院選はどうだったのか…自民党と旧民主党の比較
さて、余談ついでに党派別に得票数を計算していくと、いろいろと興味深いことがわかります。
2007年以降のデータで見ると、自民党は少なくとも2013年以降、だいたい150~170万票程度を獲得しているのに対し、旧民主党・旧民進党、あるいは立憲民主党は、回を追うごとに得票数が少なくなっている、という傾向が認められます(図表3)。
図表3 参院選・東京選挙区での得票状況
実施年 | 自由民主党 | 民主党・民進党・立憲民主党 |
2007年(改選5議席) | 1,342,851 | 1,868,405 |
2010年(改選5議席) | 1,010,514 | 2,407,407 |
2013年(改選5議席) | 1,677,048 | 552,715 |
2016年(改選6議席) | 1,529,622 | 1,631,276 |
2019年(改選6議席) | 1,668,761 | 1,184,581 |
2022年(改選6議席) | 1,542,585 | 1,042,403 |
(【出所】総務省『参議院議員通常選挙結果』の過年度データをもとに作成)
ことに、民主党が下野した直後の2013年の選挙では事実上の分裂選挙となり、民主党の公認候補の鈴木寛氏が552,715票で落選しているほか、無所属で出馬した現職の大河原雅子氏も得票が236,953票にとどまり惨敗し、民主党が東京選挙区で議席を失っています。
一方、2016年の選挙では、民進党は160万を超える票を得ていますが、これは齊藤蓮舫(当時は「村田蓮舫」氏が)ひとりで100万票以上を獲得していたからであり、同じく民進党の小川敏夫氏も6位で当選しています。
しかし、少なくとも2019年以降は、立憲民主党は2人あわせて100万票少々を獲得するに過ぎなくなり、当選者もそれぞれ1人です。
都知事選を振り返る
数字を検証し、それをもとに議論するのは、本当に面白い
さて、なぜこんな、一見すると「無味乾燥」な話を冒頭に述べたのかといえば、数字を検証し、それをもとに議論するのは、じつは本当に面白いからです。
少なくとも2019年、2022年の参院選からは、自民党は2人の候補者を立てた場合、合計150万~160万票程度の票を獲得し、2人とも当選させる能力がありそうですが、さすがに3人を当選させることは難しそうだ、と読めます。
一方で、立憲民主党については選挙を経るたびに得票力が低下する傾向が認められ、仮に2人の候補を立てたとしても、辛うじて1人を当選させるのが精いっぱいであり、下手をすると「共倒れ」も視野に入ってきます。
これに対して日本維新の会については、(図表には示していませんが)とくに2019年、2022年の選挙に関しては票数が50万を超えており、当選に必要な票数には「あと一歩」足りず、議席を獲得するに至っていないものの、選挙を経るたびに票数が少しずつ増えていることは注目点でしょう。
いずれにせよ、東京選挙区は議員定数が12議席(3年ごとに6議席ずつ改選)と大きな選挙区であり、この選挙区の動向は、日本全体の選挙を読む上で、ある程度は参考になる(かもしれない)、というのが当ウェブサイトの感想、というわけです。
都知事選と「オール左翼」の得票数
ただ、こうした東京都民の選挙動向を眺めていて、やはり違和感を覚えるのが、先月の都知事選です。
議論の基礎データとして、都知事選の候補者別の得票数は、図表4のような具合です。
図表4 2024年執行東京都知事選挙(候補者名は東京都選管の発表のまま)
候補者と順位 | 得票数 | 得票率 |
1位:小池 ゆりこ | 2,918,015 | 42.77% |
2位:石丸 伸二 | 1,658,363 | 24.30% |
3位:蓮舫 | 1,283,262 | 18.81% |
4位:田母神 としお | 267,699 | 3.92% |
5位:安野 たかひろ | 154,638 | 2.27% |
6位:うつみ さとる | 121,715 | 1.78% |
7位:ひまそら あかね | 110,196 | 1.62% |
その他 | 309,354 | 4.53% |
投票総数 | 6,823,242 | 100.00% |
(【出所】東京都選挙管理委員会データをもとに作成)
「蓮舫」とあるのは齊藤蓮舫氏のことです。
現職の小池百合子氏は2,918,015票と、前回・2020年の選挙における3,661,371票と比べて得票数を大きく減らしましたが、石丸伸二氏が1,658,363票、齊藤蓮舫氏が1,283,262票と、「百万票超え」の候補者が2人いたことが、小池氏の得票数に影響を与えた可能性はあるでしょう。
ただ、それ以上にやはり、改めて注目しておきたいのが、齊藤蓮舫氏です。
当ウェブサイトの用語でいう「オール左翼」とは、立憲民主党、日本共産党、社民党、れいわ新選組の4政党を指します。
この点、人によっては「オール左翼」と聞くと、「左派的な候補者」(2022年の参院選でいえば、無所属で出馬しながら322,904票を獲得した乙武洋匡氏など)をカウントすることもあるようですが、正直、線引きがあいまいになりかねないため、当ウェブサイトでは「オール左翼」はこの4政党、という仮定を置いている次第です。
それはともかくとして、図表2より、2022年参院選での「オール左翼」4政党・5候補者の合計得票数は2,352,917票、全体の37.37%だったことがわかります。
齊藤蓮舫氏の都知事選での得票数1,283,262票は、この参院選「オール左翼」5候補者の合計得票よりも1,069,655票も少ないのです。
また、都知事選では投票率が上がり、投票総数は6,823,242票でしたので、齊藤蓮舫氏の得票率は18.81%と計算できますが、2022年参院選の「オール左翼」5候補の得票率37.37%と比べると、18.56ポイントも低い数値です。
つまり、本来の「オール左翼」と比べて、齊藤蓮舫氏が獲得した票数はちょうど半分程度だったわけであり、少なく見積もって100万票以上の票が「逃げた」、と仮定できるのです。
齊藤蓮舫氏を「商品」とみなすと…!?
もちろん、この考察には、少し雑な部分があります。
れいわ新選組が今回の都知事選で様子見を決め込んだため、「れいわ票」が最初から齊藤蓮舫氏に向かわなかったという可能性が捨てきれないからです。
ただ、この場合であっても、2022年参院選での「立憲民主党+日本共産党+社民党」の得票数は1,786,992であり、やはり「逃げた票」は、少なくとも503,730票に達する計算です。
また、「率」で計算すると、2022年参院選での「立憲民主党+日本共産党+社民党」の得票率は28.38%でしたので、少なくとも投票総数に対して9.57%に相当する票が「逃げた」、とも考えられます。
だいいち、2022年参院選での、日本共産党・山添拓氏の得票は685,224票でしたので、これに齊藤蓮舫氏の670,339票を足すと、それだけで1,355,563票に達していなければおかしいはずです。
それなのに、今回の都知事選での得票数(1,283,262票)がそれよりも少なかったという事実は、なかなかに深刻です。
じつはその「逃げた票」というものは、日本共産党の、あるいは齊藤蓮舫氏自身の基礎票だった、という可能性が出て来るからです。
では、なぜ日本共産党の、あるいは齊藤蓮舫氏の票が「逃げた」のか。
これにはいくつかの可能性が考えられます。
日本共産党の場合だと、真っ先に考えられるのは(少し不謹慎かもしれませんが)「支持層の高齢化」ですが、それだけではありません。
不謹慎ついでにもうひとつの可能性を呈示するならば、政治を「商売」とみなし、票数を「売れた商品の数」に例えたうえで、政治家にとっての票数は、企業にとっての「売上高」に相当する、という考え方です。単純に齊藤蓮舫氏という「商品」に対する「賞味期限が到来した」、と考えられなくはないでしょうか。
もし「再投票」がなされたら…!?
日経クロストレンド「都知事選をいまやり直したらどうなるか」
これについて、少し古い話題ですが、『日経クロストレンド』というウェブサイトに7月23日付で、こんなアンケートが掲載されていました。
都知事選、今やり直したら票が減る候補は? 都民1500人アンケート
―――2024年07月23日付 日経クロストレンドより
この記事の主題は、ずばり、「先日の都知事選を今やり直したら、票が増える候補・減る候補はだれか」、というものです(※ただし、記事自体は無料で読めるようですが、閲覧には条件があるようなので、引用は最低限にとどめたいと思います)。
日経クロストレンドは『マーケティングメディア』ですが、なぜこのマーケティングメディアに都知事選の「再選挙」なる企画が掲載されたのか。
これに関する記事の説明が、大変興味深いものです。
「選挙において、自分が投票した候補者の投票後の言動や評判は、次回選挙で再び票を投じるかどうかの判断に影響を及ぼす。これは、商品・サービスの購入後に得た情報や使用感、口コミなどを基に、次回購入時にリピート購入するか否かの方針を固める流れと酷似している」。
この記述が正しいかどうかはとりあえず脇に置くこととします。アンケート調査自体は投票日から10日後に行われたとのことですが、結論からいえば、「再投票」で票を増やしたのが小池百合子、田母神俊雄、安野貴博の各氏で、石丸伸二、齊藤蓮舫の両氏は票を減らしたのだとか(図表5)。
図表5 「再投票」の結果(敬称略、氏名表記は原文どおり)
候補者 | 票の変化 | 得票率の変化 |
小池百合子 | 473票→511票(+38票) | 47.68%→49.76% |
石丸伸二 | 201票→191票(▲10票) | 20.26%→18.60% |
蓮舫 | 192票→166票(▲26票) | 19.35%→16.16% |
田母神俊雄 | 51票→53票(+2票) | 5.14%→5.16% |
安野貴博 | 16票→53票(+37票) | 1.61%→5.16% |
他候補者 | 59票→53票(▲6票) | 5.95%→5.16% |
小計 | 992票→1027票(+35票) |
(【出所】日経クロストレンドの記事をもとに作成)
記事では「1,500人に聞きました」とありますが、合計すると1,500人にならず(※理由は、棄権した人や「答えたくない」と答えた人などがいたためと思われます)、得票率で見ても「1st投票」のものは現実の得票率と一致しているわけではありません(たとえば47.68%の小池氏の現実の得票率は42.77%でした)。
ただ、細かい不整合などについては、アンケート調査としての性質上、やむを得ない部分がありますし、「1st投票」の得票順は現実のものと整合している点については指摘しておく必要があるでしょう。
投票行動は購買行動と似ている
それはともかく、なかなかに興味深い調査結果です。
記事ではとりわけ安野氏の得票は3.3倍に増え、「有力候補扱いされずにテレビで出番がなかった安野氏は、選挙後にようやく露出が増えたことで認知が進」んだ一方、石丸氏は「開票特別番組における不遜な対応」などで「逆風に見舞われた」、などとしています。
そして「再投票」で石丸氏よりも大きく票を減らしたのが「(齊藤)蓮舫」氏で、「1st投票」から「2nd投票」で、他候補から乗り換えた「流入」が19人いたものの、逆に他候補に乗り換えられた「流出」が45人いたそうです(その具体的な内訳は記事原文でご確認ください)。
これについて記事末尾では、このアンケート調査の狙いについて、こう書かれています。
「投開票後に各候補者が示す言動、ふるまいが、有権者の目にどう映っているか。本アンケートはそれを可視化する一つの試みだ」。
たしかにアンケート調査では「棄権」の割合が減っているのに、得票では石丸伸二氏が201票から191位票に、齊藤蓮舫氏の得票は192票から166票に減っていますが、これを「投開票後に各候補者が示した言動や振る舞いによるもの」と考えると、大変示唆に富んでいます。
選挙をマーケティングにたとえるのは不謹慎、などとするお叱りを受ける(かもしれない)という点は承知のうえで、やはりこの得票数については、有権者の与野党に対する投票行動を考えるうえで、大きなヒントをもたらしてくれるのです。
ある候補者が選挙で自身に投票してもらうときの選挙活動は、自身を「商品」に、有権者を「消費者」に、それぞれ見立て、マーケティングをするようなものです。その際の公約は「商品の性能・特徴」のようなものであり、また、「当選」とはマーケット・シェアでナンバーワンを取ることと似ています。
このように考えていくと、この手の「再投票ならだれに投票するか」というアンケートは、(その正確性はともかくとして)政治家や政党に対する支持率を検証するうえで、有効な手段のひとつといえるのかもしれません。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
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【おしらせ】人生で10冊目の出版をしました
自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、火器管制レーダー照射、天皇陛下侮辱、旭日旗侮辱…。韓国によるわが国に対する不法行為は留まるところを知りませんが、こうしたなか、「韓国の不法行為に基づく責任を、法的・経済的・政治的に追及する手段」を真面目に考察してみました。類書のない議論をお楽しみください。 |
【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
再投票の想定で票を減らすってことは選挙期間中のキャンペーンに成功したってことでしょう。つまりは有権者は騙されたと。
まあ、合法的な範囲で有権者を騙すのは別に構わないと思います。
無難に小池さん再選で最良とは言えないまでも、今までの都政は継続されて、都民の生活は守られました。まあ他の自治体住民から見れば羨ましすぎる都の各種政策の充実ぶりですけどね。
なるほど !たしかに
数字からそういう分析は成り立ちますね。(^^)/
ただ、一方で
「選挙キャンペーン中に呆れられて減らし、
選挙後モロモロ露見で更に減った」?
という仮説も成り立つかもなので
もしタイムマシンがあれば、
選挙前の同様の調査の数字見ての
分析できるのにとも思います。
その通りかも。何にもしなければそれなりだったものが、出馬して評価下げまくり、投票後にさらに下げまくりの仮説も成立しますね。
私なんか蓮舫さんの「2位じゃダメなんですか?」は科学技術に携わる人を奮起させ、結果として数々の成果を生み出した、言葉で人を動かす政治家としては最高の発言だったと評価してます(皮肉にしか聞こえないですけどマジで本気です)
蓮舫さんがあの発言を反省しつつも結果論としての成果をユーモア交え語っていたら本気で評価出来たと思います。まあ、本人黒歴史にしちゃいましたけど。もったいない(頭悪い)
基本的に都民って総じて既得権益を受けまくる立場。
よほどのことがない限り安定した現職なら圧倒するのは当然。
石丸さんとかそのほか泡沫と呼ばれる方は暗黙にはわかってて、自己のプロモーションの場と考え、それなりに成功している。
蓮舫さんだけなぜか都知事になれると勘違いして、禁断の提携とかして自滅した感じ。
いっちゃいけないのかもだけど単純に頭悪いのかなぁってのは冷静に見た印象。
毎度、ばかばかしいお話を。
蓮舫都知事選(元)候補:「私が当選するまで、東京知事選の再投票を繰り返すべきだ」
これって、笑い話ですよね。
蛇足ですが、小池百合子(現)東京都知事は、当選したので、再投票で票を伸ばしたのではないでしょうか。
『集え! ”R”の旗のもと!!』—大後悔時代の幕が上がる—
↑ネガティブキャンペーンで垣間見えた未来。無理ですね。
「オール左翼」って陣営が自称していた「オール東京」への当てこすりですかね。(笑)
ノイジーマイノリティーが「オール」を自称したすぐそばから、数字で結果を叩きつけられた現象はなかなか興味深かったですけどね
>ところが、2024年7月7日に投開票された東京都知事選挙は、結果が出て以降も「場外戦」が繰り広げられ、
日経クロステックからこう言われちゃね。
最近の都知事選はどれも興味深かったですが
終わったあとでもここまで観客を
惹きつけ続けるエンターテインメントとしては
今回が最高です。
日経クロストレンドが
「場外戦」(^^)と呼ぶ様相ですが、
R陣営さんとこからは、
蓮舫叩きだ?女性蔑視だ?とか
キョトンとするような反発がぶくぶく涌いています。
ただ、ゴングがとっくになっているのに
まだファイティングポーズを取るかのような、
また、セコンド陣もタオルを投げ込むどころか
まるで勝利のような嘯きしてるので当然です。
さらに今はリング上の敵ではなく
観客を対戦相手として 拳を振り回してるかのように
映ります。
投票結果は3位でも60代以上では多いという
年齢層別投票の分析結果からは
少数なのに「オール東京」というよりも
「オールド東京」さんと名乗られたほうが
しっくり来るのにと思います。
全日本ならぬ全東京プロレス?
ゴング前に殴ってみたりと反則全開でなおリング上で勝てなかったからって場外に逃げた後に自分ルールを叫びながら一方的に殴りかかるも相手にされず観客と罵り合い、と考えると凄まじい滑稽さですね……
>>全東京プロレス? (笑)
勝った対戦相手はもう
毎日都知事のお仕事してますし、
試合のレフェリーさんも
お仕事終わって帰っちゃたので、
今の場外乱闘は、
警備員さんに取り押さえてもらうしか
ないのかなあ?と思います (^^);
>「オールド東京」さんと名乗られたほうが
出口調査の結果を踏まえると、適切な表現かも知れませんね。(笑)
でも70代でも3割しか取れてないという・・・
>観客を対戦相手として
草w
「オールド東京」に脱帽です。
目からウロコ・・なのデス。
(菅総理は、と書いてからアレと混同しちゃうじゃんと思いクソデカため息をついて義偉を足すいつものやつ)
菅義偉総理などは、在職中は報道に印象を散々毀損され続けて、いざ退陣して攻撃がやんだと思ったら、すぐに下地にあった高評価が残って一般多数からの印象が晴れたように感じました。
今次都知事選の安野候補なども似た状況で、こちらはアンチ報道に対してではなく、周囲への報道の偏りがやんだことで、冷静な評価のみになってから今更高評価が浮いて残った形のよう。”悪名は無名にまさる”を体現したようにも思えます。
同じ対象の選挙を短期に何度もやるわけにもいきませんが、選挙後の環境こそ、悪名の優位などというものを無効化し、公平に評価できる時期かもしれません。かといって再評価選挙とでも言うものが出来たとしても、今度は騒ぎ立てる期間が長くなるだけでしょうけども。そもそも任期満了で再評価をして再選か否かを決めているわけですが、結果はもう出てしまうし長過ぎる。
そういった要素が民主主義制度に加味できれば良いのですが、大変難しそうです。そんなことをせずに最も手っ取り早いのが、有権者側がアンテナをもっと張って且つ雑音に惑わされず、一発で正確な評価を下し投票することですが。出来るものならば苦労はありませんね。
蓮舫氏にせよ石丸氏にせよ選挙中よりも選挙後の振る舞いの方が面白く感じますね。
「私が力不足で当選できなかった」などと言った”殊勝”で”謙虚”なコメントは出さず、むしろ
「私が当選できなかったのはおかしい、不当に攻撃されている、論破してやる」と言う
”喧嘩腰”ばっかり……出来る物なら自分に投票しなかった有権者をののしりたいのか?と
疑わせる位です(代わりに支持者にやらせているフシすらあります)。
石丸氏はその動機が良く分からないのですが(一発屋でも良いと開き直っているかの様な
立ち振る舞いですが、本人の主張ではそれで良いと思わせる所がない)、
蓮舫氏はやっぱり「落選したから”仕方なく”引退する」を狙っている気がしてならない……
メディアを通して私達が見る
二人の候補の姿は、おっしゃるとおりに
映っていると私も思います。
その上でですが、
石丸氏については、
Youtubeで本人の別の対談などを見ると
また違う姿くを感じます。
テレビ朝日の恣意的なインタビューに
ふつうに適当に良い子の回答をするより
マスゴミの走狗となったいつのまにか
大社会学者さん(笑)にピシャリと
平手打ち食わせるほうが次に繋げようという
ちっぽけな姿勢より将来性を感じます。
蓮舫氏は、コミックでよくある敵キャラが
「どうしてこの私が負けるのよ!キー!」
と振り乱す様子を想起するような悪あがきに映りますが
しかし、
今回主体の赤いお旗陣営にとっては
悪くない負け方だったのでは?とも思います。
もちろん、もしR陣営として勝利したら、
たとえば私が想像するに
「R」の勝利は、
蓮舫の「R」の勝利であり、同時に
RED革命の「R」の勝利の幕開けである!
とかなんとか言って怒涛の進撃を望んでいたと思います。
ただ、今回の敗戦は
赤いお旗自前候補の負でないので
借り物候補蓮舫の負けととかげの尻尾切りで
自分たちのダメージを限定できます。
なによりも、
二位争いに負けたのが無名の石丸氏だったことで
彼らの隠したい痛いところを突くひまぞら氏から
世間の目をそらせられたことは
負け戦としては上々のできだったと思います。
もし私が今回都民だったら、
順当に勝つ小池さんには投票しないで
ホントはひまぞらさんに投票したいけど
でも、それよりも、
「蓮舫さんは二位はだめです」をしめすために
石丸さんに投票したと思いますが
そうした都民が多かったのが投票結果では?
と私なりに感じています。
データやエビデンスを伴わない単なる感想ですが
石丸氏のマイナスが意外にも少なくて、あれだけヤバい人なのにヤバさが広がらない怖さを感じました。
私は選挙後に好感度がアップしたのは河合悠祐氏でしたね。トークが面白い。頭の良さを感じました。
石丸さんについてはなんせ
都民の支持を受けての2位という実績で、
思い上がりのレンホーさんや
おかしな踊りのもっとクレクレ主張の
ふざけた生きざまの方面を
びしゃっと止めた功績は
とても高く評価しています。
ただ、さて
もし本当に都政を政治を任せていいかというと
単に国際都政の経験がない以上に
上野千鶴子氏のような文章は上手だけど
あれな人を尊敬していると言ってみたりの
心配な点があまりに多く存在します。
まあ、R陣営?さんにとっては
石丸さんが出てきたことで
2位はのがしてしまったのですが
それは都民が、「2位はだめです」という宣託です。
むしろそのおかげで、R人生方面の
実際痛い闇を突くひまぞらさんから
都民の関心を覆い隠せたことで
ほっとしているのでは?と思います。