道路交通法制「抜本的見直し」を
東京都心では最近、日々、自転車やモペッド、電動キックボードなどによる「ヒヤリハット」が頻発しているようです。こうしたなか、メディアでも、「信号を無視した電動キックボードが交差点に進入してきた」、「車道をシニアカーが通行しているが罰則がない」、といった事例が取り上げられているようです。
交通違反は、私たちの日常生活において、非常に深刻な脅威となりつつあります。
先日の『自転車に「青切符」導入も…歩道安全確保はまだ不十分』でも指摘したとおり、端的に申し上げて、著者自身は交通安全の確保のためには、新たな制度の導入、あるいは(可能ならば)抜本的な法改正が必要だと考えています。
このように申し上げるのには、理由があります。
東京都心などでは最近、信号を守らない自転車、交通ルールを守らない電動キックボード、違法性の疑いが濃厚な「モペッド」などが溢れているからです。
何度でも繰り返しますが、著者自身が暮らしている街では、信号を守らない自転車(や自動車)のために、日々、「ヒヤリハット」が発生しています。
たとえば、スーパーや診療所、保育園・幼稚園・小学校といった教育施設が立ち並ぶ生活道路が大規模な幹線道路と直角に交わっている地点があるのですが、生活道路側の横断歩道は、信号が青になっている(つまり幹線道路側の信号が赤になっている)にもかかわらず、横断する際に左右をよく確認する必要があります。
幹線道路側では、すでに信号が赤に変わっているにも関わらず、停止せずに横断歩道を猛スピードで突っ切っていく自動車が多いのですが(※立派な道交法違反ですので、警察当局としては是非、積極的な取り締まりをお願いしたいと思います)、それだけではありません。
じつは、車道を通行している自転車・電動キックボード・モペッドは非常に多く、これらのなかには赤信号を無視して、猛スピードで突っ走っていくケースも散見されるのです。
本当に危険だといわざるを得ません。
どうして何度もそのことを書くのかといえば、先日、著者自身が自転車で幹線道路を走行していたところ、後ろから猛スピードでやってきたフード・デリバリー系のカバンを背負った自転車が、赤信号を無視して交差点に進入し、ベビーカーとあわや接触しそうになったのを目撃したからです。
その自転車の運転手は、ベビーカーを一瞥し、舌打ちしてまた猛スピードで去って行ったのです。
著者自身にもう少し勇気があれば、その自転車を強引に停めてでも注意したいと思うほどですが、残念ながら現実世界の著者はチキン系の小市民ですので、ベビーカーを押していたお母さんに「大丈夫でしたか?」と声を掛けるのが精いっぱいでした。
やはり、電動アシスト自転車やモペッド、電動キックボード、スポーツ型サイクルなど、かなりの速度が出る乗り物が世の中に多数出現しているなかで、新たな法規制が必要ではないか、などと、日々実感する次第です。
さて、こうしたなかで、ニューズ・ポータルサイトで最近、いくつか気になる記事がありました。そのひとつが、これです。
電動キックボードの赤信号無視で“あわや”大事故 「それでも僕が悪いですか?」バイク運転者の疑問に弁護士の回答は…
―――2024/06/03 10:20付 Yahoo!ニュースより【弁護士JPニュース配信】
これは、『弁護士JPニュース』が配信した記事ですが、京都市に住む水野和樹さん(30、仮名)が250㏄のスクーターで交差点を右折しようとしたところ、信号を無視して交差点に進入してきた電動キックボードと接触しそうになったのだそうです。
水野さんは、こう述べたのだとか。
「もしタイミング悪く電動キックボードと接触していれば、相手がケガを負う大事故になっていたかもしれません。もしそうなっていたら、僕(バイク側)にも過失が生じていたのでしょうか……」。
この具体的な状況や法的に考えられる過失割合、あるいは電動キックボード側が信号無視をしたという事実をどうやって証明するか、など、本件について論点はいくつかあるのですが、これらについての詳細については、記事をご参照ください。
これに加えて「乗り物」系では、こんな記事も出ていました。
時速6km未満「車道を走る方が安全確かめやすい」“のろのろ”シニアカー運転者が主張 車道走行は違法も罰則規定なし
―――2024/06/04 06:13付 Yahoo!ニュースより【FNNプライムオンラインより】
FNNによると、栃木・鹿沼市を通る片側1車線の国道で先月29日、最高速度が6㎞未満の「シニアカー」と呼ばれる乗り物が、車道の真ん中をゆっくりと進み、自動車の進行を妨害していたのだそうです。「車の通りはかなりある一方、歩道はそれほど狭くはなく、シニアカーも十分通れる幅があった」にも拘わらず、です。
ちなみにシニアカーは「カー」と名乗っているものの、記事によれば、歩行者とみなされるために車道走行自体が違法であるにも関わらず、「罰則規定が存在しない」のだとか。
いずれにせよ、こうした最近の話題を見るにつけ、やはり道路交通法制の抜本的な見直しは必要でしょう。
個人的には、人力でありながらもかなりの速度が出せる自転車(スポーツ型の自転車や電動アシスト付き自転車など)については運転免許に準じた「道路交通法規研修の修了証」のようなものを交付させる仕組みなどの導入が望ましいと思うのですが、いかがでしょうか。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
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なんらかの罰則が必要かと思います。ってモラルのない奴らのおかげで
どんどん窮屈な世の中になっているのではないでしょうか?
私が高校生の時は原付なんかノーヘルOKでした。
論点ずれてたらゴメンナサイm(_ _)m
このような警備な道交法違反は警察の下部組織を作ってはいかがでしょうか。
駐車違反、信号無視、ヘルメット無装着
これくらいは警察官の手を煩わせなくても良いかと思うのです。
当然すべて映像記録を行い証拠は残します。
同様に密漁(隣国人が目立つようですが)についてもそのような組織を作り徹底的な取り締まりを行うことが必要かと思います。
特に隣国人は自分に損害が無ければ法律無視も厭いません
彼らに対抗できるのは国家権力だけです
お天道様が見ている。うそつきは泥棒の始まり。
等は彼らにとって意味はありません
中国人は、偉い人ほど法律違反するからなー
「どれだけ横車を押せるか」がステータスになっている
信号無視をされた側にも過失があると見做す現在の運用では、弱者が『弱者様』になるので、100対0となるケースを現行法規内で何処まで増やせるかをして、その上で漏れるところを法改正で対応すれば良いのでは?と考えます。
道路交通法の厳格適用で粗方対応できるのですが、警察組織はソコにリソースを割きたくなく法務省をソレを追認している状況と見受けられまする
道交法上罰則無いとされるシニアカーの車道走行も、違反行為ではあるのでソレによって通行に差障りをうけた車両があれば業務妨害に問うこともできなくはないかと…特に記事の御仁は過失ではなく故意に継続的な車道通行をしていると読み取れますので
まー”合法”電スケ関係ではその規格に則ったパーソナルモビリティに展開ありそう(自動車メーカー某が荷台付き4輪型をプレゼン、等)ナノデ、遠からず?セニアカーや電動車椅子含め法規上も枠組みの整理はなされそうやにおもひます…
てか、”生活に寄り添った”ナンヤカヤ謳うならこーゆーとこシッカリ対応&発信せんかい政治屋ドモガぁ()
事故があったらどんな事情があっても車両側に一方的な非があるって現状は「法の下の平等」に反するのでは?