新聞という「月額4千円で昨日の情報が届くサブスク」
新聞を「月額4,000円払えば昨日の情報が届くサブスク」と考えたら…?新聞の紙媒体としての限界もさることながら、ビデオ・オンデマンド(VOD)サービスの価格水準などと比べてもずいぶんと高価な気がします。ただ、もしも新聞社が紙媒体に拘らず、紙面をそのまま配信するシステムの開発に成功していたとしたら、もしかしたら部数はここまで減っていたなかったのかもしれません。
「2020年の未来」
X(旧ツイッター)で先日、ちょっと興味深い動画を見かけました。
それは、2001年に作成された、「2020年の未来の生活」、という趣旨のものです(動画サイトにアップロードされているのですが、著作権の問題は大丈夫なのか、いまひとつ確信が持てないため、動画のリンクを当ウェブサイトにて取り上げるのは控えておきます)。
肝心の内容は、というと、こんな具合です。
- 2020年の未来では、各家庭にヘルスチェックロボットがいて、家族全員の健康を毎朝チェックし、各人にとって最適な料理を作ってくれる
- 新聞は電子ペーパーとなり、記事が自宅に配信されてくる
- 掃除や料理などはロボットがやってくれるようになり、主婦は家事から解放される
- 仕事も授業もオンラインが一般的となり、オフィスへの出勤、学校への登校も最低限で済む
- 各家庭で空を飛ぶ自動車が普及する
- 携帯電話はさらに進化し、ビデオ通話が一般化するほか、携帯電話がサイフの代わりになる
…。
ところどころ、外している予測があるのは仕方がないところでしょう(とくにロボット掃除機、料理を運んでくれるロボットなどは実現していますが、調理してくれるロボットはいまのところ実現まで時間がかかりそうですし、空飛ぶ自動車もまだ実現していません)。
ただ、おサイフケータイについては実現していますし、(コロナ禍などが主要な理由ではあるにせよ)2020年ごろにウェブ会議が一気に普及したことは事実です。
新聞社がもし専用端末開発に成功していたら…?
こうしたなかで現実の2020年の方が、はるかに進んだという分野もあります。
その典型例が、新聞(とテレビ)ではないでしょうか。
端的にいえば、このうちの新聞社がいま、潰れそうになっているのであり、また、テレビ局もそのすぐ後を追う可能性が出て来ているのです(『「業界衰亡期」なのに…「値上げ断行」相次ぐ新聞業界』等参照)。
なぜ、こんなことになってしまったのか――。
そのヒントのひとつは、新聞という存在の「汎用性のなさ」にあるのかもしれません。
先ほど紹介した動画では、お父さんが朝起きて、なにやら大きなプラスチック上の薄い板を取り出し、スイッチを入れると今日の新聞が表示される、という場面が出てきます。しかも、その表示される紙面は、紙媒体の新聞のイメージそのままです。
しかし、現実の2024年においては、圧倒的多数の新聞社は紙面をイメージデータとして専用アプリなどで表示させるのではなく、スマートフォンなどの端末仕様にあわせて、テキストデータと画像データだけがウェブサイトにて配信しています。
もしも新聞社がこの動画に出て来るようなデバイスを共同で開発し、各家庭に無料で配るなどしていたら、新聞部数はここまで激減していなかったのではないでしょうか?
というよりも、新聞部数がここまで激減した理由のひとつは、新聞に掲載される情報がテキストデータと画像データ、そしてHTMLタグで「汎用化」されてしまったことでもある、といった考え方は成り立たないでしょうか?
実際、当時の動画に出て来る「電子新聞」というアイデア、じつは、技術的には現時点でまったく問題なく実現させることができます。わざわざ「電子ペーパー」という仕組みを用いなくても、普通にPCやタブレットなどを使って紙面を表示させれば良いからです。
もっといえば、新聞各社が各家庭に新聞を読むためのタブレットを配布していれば、もしかしたら「印刷された紙面とそっくりな画像で新聞を読みたい」というニーズの掘り起こしに成功していた可能性はないでしょうか?
タブレットは高価なものだと数万円しますが、新聞の紙面を表示させる程度であれば、さほど高機能なものでなくても良いはずであり、量産すれば原価は1台数千円程度に留まるはずです(通信費をどうするか、という問題はありますが…)。
これこそまさに、新聞が時代に取り残されて廃れていく大きな理由ではないでしょうか(新聞の苦境の理由は、それだけではありませんが…)。
新聞をサブスクと考えたら…?
さて、最近の世の中では「サブスク」という単語を見かけることが増えてきました。
「サブスク」は「サブスクリプション(subscription)」の略で、月額、年額といった一定額の料金を支払うことで、一定期間、サービスを自由に利用することができる、という仕組みです。
アマゾンプライムビデオやNetflixといったビデオ・オンデマンド(VOD)サービスなどが有名ですが、新聞も考え様によっては、月額4,000円を支払えば「昨日の情報を印刷した紙の束」が届くサブスク、という言い方ができるかもしれません。
ただ、「新聞」イコール「サブスク」、と考えると、何とも割高な気がします。
(当ウェブサイトがべつにVODから広告費をもらっているわけではありませんが)現時点でネットで調べてみると、アマゾンプライムは月額600円で、年間プランなら月額約491円。Netflixだと同時視聴可能機器数1台のベーシックプランで月額990円だそうです。
(※といっても、当ウェブサイトではこれらのサービスを推奨しているわけではありませんし、値段も変動する可能性がありますので、もしも契約しようと思うのであれば、契約条件の詳細については、直接それらのサイトでご確認ください。)
これに対し、新聞の場合は最近の値上げもあってか、平均して月額4,000円前後、朝夕刊セットならば5,000円前後、という値段が多いようです(図表)。
図表 新聞購読料の値上げの例
(【出所】『文化通信』ウェブサイト上の「購読料改定」タグで検索)
ウェブ版契約が思ったほど伸びない新聞社
もちろん、新聞と動画サービスを同列に置いて議論するのは不適切だ、といった批判があることは、重々承知しています。
しかし、新聞の場合、▼紙媒体なので重くてかさばる、▼保存が難しい、▼手元に届いたときには情報は陳腐化している、▼検索が困難、▼手にインクが付いて汚れる、▼文字や画像の拡大が不可能、▼処分が大変――など、紙媒体ならではのデメリットがたくさんあります。
敢えてメリットを指摘すれば、▼電源がなくても読める、▼古新聞で革靴を乾かしたり、習字の練習をしたり、天ぷらの油を吸い取ったりすることができる、▼チラシが入る――、といったところだと思われるものの、どれも「わざわざ高いカネを払って紙媒体の新聞を読む」、という理由としては弱いように思えてなりません。
だからこそ、新聞社としては、ウェブサイトを通じてテキストデータを配信し、無料版と有料版を使い分けながら記事を公開する、という現在のスタイルを取らざるを得ないのでしょう。
ただ、先日の『新聞部数減を電子版増加でカバーできず=メディア指標』でも触れたとおり、業界最大手の朝日新聞の事例では、ウェブ版の有料契約数の伸びでは紙媒体の部数の減少をカバーすることができていない、という実態が示されています。
どうして新聞部数が減っているのかといえば、新聞のデバイスとしての欠陥もさることながら、クオリティ的な問題もあるのかもしれませんが…。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
日本経済の姿について、客観的な数字で読んでみました。結論からいえば、日本は財政危機の状況にはありません。むしろ日本が必要としているのは大幅な減税と財政出動、そして国債の大幅な増発です。日本経済復活を考えるうえでの議論のたたき台として、ぜひとも本書をご活用賜りますと幸いです。 |
今の高度情報化社会の中で、
1日遅れなのに『新聞』とは
その名に偽りありも甚だしいものです。
社名を、
「朝日旧聞社」などのふさわしいものに
変更なさることが求められます。
・・・とは言っても、
社名の語感があまりに変わるのは
社員も読者も抵抗があるだろうとお察しして
『 朝 日 遅 ん 聞 社 』案を
ご提案して差し上げます。
(^^)/
たった1日遅れなら「旧い」とも言えないかも
そうですねえ。
1日遅れも問題ないのは、なんせ
「一発だけなら誤射かも知れない」?
の朝日新聞さんなのですから。(^^);
しかしながら、
すでに露見謝罪した朝日吉田捏造の、
自称従軍慰安婦での謝罪と金品タカリを
今だにやっているのは,
下手な詐欺師が「その手は古い!」と
呆れられているのと同じ構図です。
そもそも新聞は、環境にやさしくない(紙自体、印刷~配送に要するエネルギー)。
NHKの受信料も法外だと思っているのに、4000円/月も出してうそのしんぶんを購入する意味はないと思うので、物価高にあえぐ庶民の皆様においては、まっさきに削減を検討すべきものではないでしょうか。
>検索が困難
これはウェブ版でもあえて継続している気がする。
新聞社が紙媒体で発行するのをやめたら、社内で困る正社員がいるので、完全にはやめられないのではないでしょうか。(こういう人たちは、紙媒体で発行せざるを得ない言い訳を、見つけ出すでしょう)
蛇足ですが、新聞を家でとっている人は、(もちろん、一概ではないかもしれませんが)もはや習慣、惰性で読んでいるのではないでしょうか。
私、実は新聞そのものはあり続けてもいいと思ってます。
たとえ情報の速報性に劣ったとしても。
我々のような一般人が知り得ない情報について、確度を担保すべく取材し、さまざまな見方を提示し、考察を深めるような内容であるならば。
そして、それを正しい日本語と優れた文章力で表現されているならば。
でも、今の新聞にはそれを感じることはないですね。
確度がなくて角度がついて、取材もなまじネットがあるのでしていないようだし(というよりかはそう感じることが多い)、日本語も得意でなさそうだし、事実は薄く捏造(記者の願望)が多いし。
ある人によれば、1ヶ月の中で2つか3つは、「さすが素晴らしい」と思えるものがあるらしいですが、残りは、「いかに大したことのないくだらない事を、さも難しく、さも大事なことのように書く、文章の見本、教材だ」と言っていましたが。
ただ、それに5千円近くのお金を出すのはちょっと勇気がいりますね。
今だと、競輪競馬の専門誌ぐらいが買ってもいい新聞かもしれません。
(ただ、私は競輪も競馬もやらないので買いません。あくまでも想像です。)
がっつさまのお考えに賛成です。
他国の捏造加担して
日本の道を左に西に踏み外し続ける
朝日新聞さんたちには、
もはや日本では報道機関としての
役割などありません。
でももし
隣国に移転したならば、
大切に受け継いできた
反日姿勢をそのまま変えずに
生き残れるので朝日新聞さんたちに
取ってはオススメかも知れません。
まあ、
日本では報道機関の役割を失った
朝日新聞さんの存在価値は
便所紙としての価値が残るぐらいなのでしょう。
ただ、
朝日新聞さんに追い打ちをかけるのは
日本のトイレは粗悪な新聞紙は流せないことです。W
その点で、もともと
トイレに紙は流せず(泣)横に放置する
隣国さんでなら、便所紙としての役割は
見事果たせるチャンスがあるでしょう。
あっ!
そうした未来をしっかり見据えているから
生き残りをかけて日々隣国の手下のような
記事をお書きになっているのかも?・・・
というのは考えすぎでしょうね(笑)
日本新聞協会はずっと一貫して 「宅配制度は死守する」 と言ってたから、業界の上の人達には 「電子新聞」 なんていう発想は無かったんでしょうね。日本郵政が 「日刊紙の土曜郵送をやめたい」 と言った時も反対していたし。
日刊紙の土曜郵送維持を 「休止は公共情報入手に支障」 新聞協会、政府に意見書 | 日本新聞協会 2019年3月22日
https://www.pressnet.or.jp/news/headline/190322_12869.html
新聞社の社員は記者職と業務職に分かれていて、印刷・販売・広告などは業務職の仕事だけど、彼らは新聞業界では下層カーストだから、業界を改革できなかったんでしょうね。それに業務職は記者職よりは潰しがきくから、いよいよ会社がヤバくなったら、逃げちゃえばいいし。
>▼文字や画像の拡大が不可能
虫眼鏡?ルーピー、じゃなくてルーペ?を使えば良いのでは?と考えるのですが。
ただ、拡大画像の品質は余り期待出来ないですね。
ルーペと言えば、お尻に志位ても壊れないルーペが流行った時に、お水の女性が「お客さんからルーペをお尻に志位てと言われまくって、お尻が痛い」とボヤいてたのを何かの媒体で読みました。
>>「お客さんからルーペをお尻に志位て・・・」
笑笑 もう 抱腹絶倒です。(^^)
そんな 無理志゛位 されたら、
お尻がまっ赤っ赤になっちゃいますよね
懐かしい話題です。私も電子ペーパー関係の仕事をちょこっとしてたので、新聞の電子化の話題は随分とウォッチしてました。結局、新聞の電子化の障害は提供側の価値観と受け取り側の価値観のギャップが埋められなかったと言う事だと考える様になりました。
新聞社は新聞のレイアウトに価値があると思ってましたが、読む側はレイアウトには価値はないけど、データベースとしては価値があるとと思ってました。だから新聞社の人はは大型化しやすい電子ペーパーを志向してました。しかし、読者は電子ペーパーでも液晶でも構わないと思ってました。
新聞社の人は、仕事のやり方を変えずに紙から電子デバイスを変える事を考えていましたが、本質は表示メディアを変えることではなく、メディアのあり方を変えることだったのです。
結局のところ、私がたどり着いた結論は、新聞社のような旧メディアの価値は、現場で取材する人と取材の結果こDBだと言う事になりました。ただし、前者は今でも価値が残りますが、後者はいまいち使い勝手が悪いので価値もほどほどとだと思いまず。
何故なら、新聞記事のデータベースって、フロー情報のストックでしかなく、並べて見ても比較しにくいんですよね。新聞社としても、その時に売れればそれでいいと思って書いているのがほとんどでしょうから仕方ないと思いますが…
ちなみに、液晶vs電子ペーパーの戦いはiPadの登場で液晶に軍牌があがりました。電子ペーパーは省電力のメリットがあるので今でも残ってますが、Kindle 7inchが2万円近いですから、いくら量産効果をだしても日本国内の利用だけで数千円は難しいでしょう。
ものづくりを知らない人は量産効果で安くなると話しますが、どんなに頑張っても材料費以下にはならない事を理解していないのかなぁと思う事が時々あります。ものづくりしている人からすれば、軽々しく量産効果とか言うなよと言うだけの話ですが。
週末なので自宅で一杯やりながらコメント書いてます。スマホで書いてるので30%くらいしか能力発揮できませんのでお許しを。思いだした話があるので思い出語りしちゃいます。興味の無い方はスルーで。
えーと、未来予測の話ですが、業界団体の集まりで未来予想みたいな活動をした事があります。最終的に本まで出したんで結構本気でやってたんだと思います。天下り官僚の旗振りでやってたプロジェクトですが…。
これやってわかったのが、未来予測の結論は未来予測してる人が食ってける未来が描かれるって事。未来予測は予測の内容より、誰が何のために予測してるか考えることが重要。
私も業界人の一員として、こうなったら我が社もおこぼれもらえるかな?って感じで原稿書いてましたから(笑)。業界人がする業界予測は当たるわけないですよね。
赤き新聞不動産社と言われようと、侮日中傷企業と言われようと、文字を印刷した茶碗破損防止包み紙を出荷することは、いよいよ倒れるまで続けるしかありません。
包み紙だけの為ではなく、垢旗と同じく、われわれは社会の木鐸、国家権力の監視役だと仲間を応援鼓舞して希望をもたせつつ、お代を必要としているからです。
ポストに届いた時点で古新聞
紙に印刷してあるからこそ商品の寿命が短い。
どんなにすばらしく有用な文章が書いてあっても、次の日に別なのが送られて来て積まれ捨てられ続ける運命にある。新聞産業のやっていることをは賽の河原の石積み行為です。
さっきヤフーニュースを見て、囲碁の本因坊戦が五番勝負?またいい加減な記事書いてるな、からの「え、マジなの?」で本当に驚きました。
毎日は相当台所事情が苦しいんでしょうね
さすがに終わりが近いとしか