プーチン容疑者がロシア大統領選で「予定通りに圧勝」

国際刑事裁判所(ICC)から戦争犯罪人として指名手配されているウラジミル・プーチン容疑者がロシアの大統領選で圧勝したそうです。タス通信の報道では開票率99.43%の時点でプーチン容疑者は87.32%の票を得たとか。この点、プーチン容疑者の大統領としての任期は(いちおうは)2030年までだそうですが、プーチン容疑者がロシア連邦の最後の大統領となる、という可能性もあるのかもしれません。

ウラジミル・プーチン容疑者といえば、国際刑事裁判所(ICC)から戦争犯罪人として指名手配され、逮捕状が出ている人物のひとりであるとともに、ロシア連邦という国家の大統領としても知られています。

そのプーチン容疑者がロシアの大統領選で「予定通り」圧勝したようです。

By 7:00 a.m. Moscow time Putin leads Russian presidential vote with 87.32%

―――2024/03/18 13:09付 タス通信英語版より

ロシアの『タス通信』(英語版)の報道によると、モスクワ時間の午前7時時点(※開票率99.43%)で、プーチン容疑者は87.32%の票を得たそうです。

また、金正恩(きん・しょうおん)といえば、大韓民国憲法上の「大韓民国の領土の北半分に暮らす大韓民国国民」でもありますが(『北朝鮮で核施設強制動員か…北の同胞放置し続ける韓国』等参照)、その金正恩が18日、プーチン容疑者に祝意を伝えたようです。

North Korean leader Kim sends congratulations to Putin on re-election — KCNA

―――2024/03/18 15:00付 タス通信英語版より

タス通信は(なぜか)東京発の記事で、『朝鮮中央通信』の報道を引用する格好で、「金正恩がプーチンに大統領として再選されたことを祝するメッセージを駐モスクワ大使がロシア外務省に直接手渡す予定だ」、などと報じています。

無法国家同士、いろいろと仲がよろしいことだと思います。

なお、Xなどを眺めていると、欧州連合(EU)諸国のなかには、大統領選の開票が始まる前の時点でプーチン容疑者に祝意を伝えた事例もあった、などとする情報もありました。こうした情報が事実かどうかについては確認していませんが、事実だとしたら、なかなかシャレが効いていて、嫌いではありません。

また、ウクライナ人の評論家のナザレンコ・アンドリー氏がXにポストした動画では、「間違ってプーチン以外の候補者に票を入れないよう、投票者を見守る武装ロシア兵」なる様子も確認できます。

この動画が事実かどうかについても確認は取れていませんが、「さもありなん」、といった印象を持つ人も多いでしょう。

なお、ロシアの大統領の任期はいちおう2030年までだそうですが、昨今のように激変する情勢下では、あとから振り返ってみて、ウラジミル・プーチン容疑者がロシア連邦の「最後の大統領」だった、という可能性もないわけではない、というのが個人的な希望的観測でもある、というのはここだけの話です。

本文は以上です。

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読者コメント一覧

  1. 新宿会計士 より:

    ついでに申し上げるならば、投票率もおそらくは100%を超えているのだと思う次第です。

    1. 伊江太 より:

      今ではどうだか知りませんが、ロシア(旧ソヴィエト連邦)はかつては数学分野では傑出した国のひとつでした。学生時分、専門書を置いている書店で数学関係の棚を覗くと、「スミルノフ高等数学教程(共立出版)」全12巻がずらりと並んでいたものです。

      であるからして、ロシア人が投票率100%超はあり得ないことも知らないほど、数学音痴に堕してしまっているとは、にわかには信じられないことです(笑)。

      1. 新宿会計士 より:

        その気になれば投票率1000パーセントも!

        1. カズ より:

          >その気になれば投票率1000パーセントも!

          *「アクタ共和国選挙4原則」を援用すれば、現実のモノですね。

          ①ルチ将軍に投票したいものは投票しなくていい
          ②無投票はルチ将軍に投票したとみなす
          ③ルチ将軍以外に投票するものは投票箱を自分で用意すること
          ④ただしそんなことをしたらタヒ刑

          だったかと・・。

      2. naga より:

        こういう国では自然科学の発達も長い目で見れば阻害されるでしょうね。自然の摂理はああしろこうしろと言うわけにいかず決まっているものでそれを追い求めると、いつか思想信条の自由とバッティングすることになるでしょう。まともな研究者がそれに抗うとなると自由な国への脱出になるんでしょう。ロシアよりきついと思われる北朝鮮の技術者はどんな思いで研究や開発をしているんでしょうか。

      3. はにわファクトリー より:

        スミルノフ、今日のさっきまで名前を忘れていました … …

        ほんの数か月前に Youtube に
         Soviet Era Mathematics
         https://www.youtube.com/watch?v=LlsA7hygaVo
        なる動画が投稿になっています。16分41秒あります。こんな方面がお好きな方だけにおススメします。コメント欄もすごいことになっています。新聞 TV なんてつまらなくて。

        >投票率もおそらくは100%を超えて

        友誼の証として北朝鮮は花火代わりのミサイルもぶっぱなしたようです。

  2. 匿名 より:

    選挙というシステムの根幹を覆す、「有権者総数よりも投票数の方が多い」とか、バイデンが大統領になった選挙もそうでしたが、もう滅茶苦茶ですね。日本も郵便投票やネット投票を可能にしたらこうなるという教訓。

  3. 雪だんご より:

    そもそも2030年までロシアは存在するのだろうか、と言う疑問が……
    その場合、この”大統領選挙”にどの程度の意味があるのやら?

    とは言えウクライナもだいぶ疲弊しているし、欧米も「ウクライナの支援?お前がやれよ」
    モードになりつつある様なので、この先どうなるか分かりませんね。

  4. 世相マンボウ* より:

    たしかに、
    大統領とか大統領選とか言う単語では、
    ふつうの国と同じようなものと
    錯覚してしまいます。
    所詮は、
    ショッカー軍団のかしらがショッカーだ
    というのとどっこいのものですから、
    せめてプーチン容疑者と呼んであげるのが
    妥当と感じます。

  5. みみこ より:

    ソ連時代に逆戻り、ですか。
    結局ロシアに民主主義は無理でしたね。
    与えてもらった民主主義が無理なことは隣の国で知っていましたが、
    一応、ロシアは自分達で得たと思っていましたけれど。

  6. DEEPBLUE より:

    後継候補がとにかく居ないようですが、居なくなったらロシア連邦は普通に分裂するか共産党国家に戻るかしそうですね

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