なぜ報道機関に許されることがユーチューバーに許されないのか
事件、事故、災害現場に行くのが新聞・テレビ関係者ならば「取材」、ユーチューバーならば「迷惑」。もしユーチューバーが火災現場で「燃えてます!」などと叫んだら広告を付けることができないが、新聞・テレビならば広告を配信することができてしまう。さらに、新聞・テレビ関係者は「情報源は無料だ」と勘違いしていて、直前の取材依頼も取材のドタキャンも当たり前。これ、冷静に考えたら、やっぱり変じゃないでしょうか?
目次
報道機関とユーチューバーの違いとは?
スーツこと藤田裕人さんのポスト
チャンネル登録者数が100万人を超えていることなどでも知られるユーチューバー・スーツこと藤田裕人さんといえば、独自の視点と独特の語り口調で固定ファンがいることでも知られています。
この藤田さんはまだ20代とお若いのですが、すでにユーチューバーとして、そして企業経営者として、大きな成功を収めつつあるためでしょうか、話す内容が大変に面白くてためになります。視点が独自で、さまざまな気付きを提供してくれるからです。
その藤田さんが能登半島の地震の3日後、1月4日に自身のX(旧ツイッター)にこんな内容をポストしました。
新聞・テレビ≒迷惑系ユーチューバー
なるほど、この視点も大変に面白いものです。
能登半島地震でも一部の不届きな「炎上系ユーチューバー」がわざわざ震災直後で混乱している現場に入り、なかには大変に下品な行動を取っているケースもあります。「炎上系ユーチューバー」らのこうした行動はもちろん論外でしょう。
ただ、冷静に考えてみたら、新聞、テレビを中心としたマスメディア(あるいはオールドメディア)の関係者らの災害時におけるこれまでの行動は、どうでしょうか。
被災地では助けを求める人々の声をかき消すかのように爆音を立てて上空を飛び回る報道ヘリ。
ガソリンスタンドでは順番待ちの車列を無視して割り込むテレビ中継車。
避難所にズカズカ入り込み、断りなく写真を撮り始める新聞記者やカメラを回し始めるテレビ局員。
例を挙げればキリがありませんが、彼らがやっていること自体、じつは「迷惑系ユーチューバー」と大差ないのではないでしょうか。いや、むしろ「迷惑系」ではない藤田さんのような真面目なユーチューバーの方が、報道関係者よりもよっぽど公益性の高い情報発信をしているのではないでしょうか。
実際、藤田さん自身もかつては某匿名掲示板で叩かれたり、「迷惑系ユーチューバー」の襲撃被害に遭ったりしたこともあるためでしょうか、普段の投稿動画には映り込み等に配慮するなど、細心の注意を払っている様子がうかがえます。
その意味では、のべつ幕なしに街の風景を映しまくるテレビ映像よりも、藤田さんを含めた常識系ユーチューバーの皆さんの映像の方が、遥かに配慮が行き届いていて、しかもはるかにクオリティが高いように思えるのですが、いかがでしょうか。
「新聞・テレビには公益性がある」…本当!?
この点、「報道機関とユーチューバーは違うんだ」、とする考え方を取る人がいることは間違いないでしょう。
仮に「事件や事故、災害などについては、それを報道することには積極的な公益がある」とする考え方に立つならば、「報道機関がやっていることは積極的な公益のためであり、ユーチューバーがやっていることは私利私欲(名誉欲、広告収入等)のためだ」、といった説明が成り立つかもしれません。
- 【命題】「事件や事故、災害については、それを報道することに積極的な公益がある」
- →新聞、テレビなどの報道機関は、積極的な公益のために、事件、事故、災害を報道している
- →ユーチューバーは、私利私欲のために、事件、事故、災害現場で騒いでいる
ただ、このように考えていくと、ますます、報道機関とユーチューバーの違いがよくわからなくなります。
経済的な本質でいえば、新聞社・テレビ局・週刊誌関係者も、フリージャーナリストも、ユーチューバー(常識系・迷惑系を問わず)も、「事件、事故、災害などの現場に行き、その様子を私たち一般人に伝える」という意味では、やっていることはまったく同じだからです。
正直、「報道機関」と呼ばれる人たちも、べつに何らかの法律に基づく資格を持っているわけでも、私たち有権者からの投票で選ばれたわけでもありません。敢えて特徴をいえば、「単なる既得権益層」です。
みずから「公共放送」だと騙るNHKはもちろん、民放各社、新聞各社などは、基本的には政府とは独立した団体であり、わが国では記者クラブ制度などのさまざまな特権を認められてはいるものの、本質的には「報道に携わる者たる要件を満たしている」ことを公的に認められているわけではありません。
もっといえば、「フリージャーナリスト」と呼ばれる人たちの場合、多くのケースでは記者クラブから排除されているものの、記者クラブに所属しているサラリーマン報道関係者と、やっていることはほとんど同じです。
最近だとフリージャーナリストがYouTubeチャンネルを開設し、報道番組っぽい体裁の動画を配信するようになり始めていますが、テレビ番組のようなコンテンツを作るための機材のコストが劇的に下がった影響もあってか、そんじょそこらのテレビ番組と比べると、相当にハイレベル(※著者私見)なコンテンツも多く見られます。
これに対し、大手新聞社所属の記者の中には、むしろ明らかに「迷惑系ユーチューバー」と同類の、いや、下手をするとそれ以下の、程度の低い質問しかしない人たちもいます。なかには一部の週刊誌のように、明らかに証拠もなしに、政治家や有名人のスキャンダルを大々的に報じているようなケースもあります。
やはり、「事件、事故、災害の現場で、新聞・テレビ・週刊誌などは現場に突撃してコンテンツを作り、広告を取ることが認められるが、ユーチューバーにはそれが許されない」というのは、どう考えても理屈に合いません。
仕入にカネを払わない人たち
取材でおカネを払わないのはいかがなものか
こうした新聞社やテレビ局などのマスメディアの在り方に疑問を抱く人は、日増しに増えているように思えます。
X上で出会ったこんなポストも、そのひとつかもしれません。
このポスト主がいう「バズったツイート」とは、おそらく、次のポストのことでしょう。
長野県の塩尻駅にある「日本一狭い駅そば」に関する写真をポストしたものですが、これについてはたしかに昨日までの時点で「いいね」が約76,000件、リポストが約11,000件と、「バズ」と呼ぶにふさわしい状況です。
(※余談ですが、この「日本一狭い駅そば」の詳細に関しては本稿では触れませんが、数多くのユーチューバーの方が題材にしているほか、『乗りものニュース』に2016年11月12日付で掲載された下記記事などでも取り上げられていますので、ご興味があれば読んでみてください。)
日本一狭い? 2人で満員、入口極小の駅そば店、なぜ誕生?
―――2016.11.12付 乗りものニュースより
取材に協力しても、曲解されるリスクがある!
このXユーザーの方は、このポストを巡って複数のメディアから「記事にしたい」、「いくつか質問もしたい」などの協力依頼に対し、報酬を持ちだした瞬間、「この話はなかったことに(してほしい)」と断られてしまったと呆れているのです。
じつは、かくいう山手線の駅名を冠した怪しげな自称会計士も、何度となく、似たような経験があります。あまり詳しくはお伝えできませんが、某大手新聞から「取材」を受けたことがあるのです。もちろん、報酬はナシです(※なお、最近は無報酬の取材は受けない方針にしています)。
新聞社、テレビ局などは、情報を売ることが商売なわけですから、その情報を仕入れるのに適正なカネを払わないというのは、冷静に考えると、理解に苦しみます。スーパーでもレストランでも、客からカネを取る以上、仕入にカネを払うのは当然のことだからです。
しかも、これできちんとした記事になるのなら、まだ話はわかります。
しかし、実際に出て来た記事を読んでみると、こちらが話した内容のうち、重要な部分については割愛されてしまい、本筋ではない部分がやたらと強調されてしまい、明らかに誤解を与える内容になってしまっていたこともあります(しかも当時の勤務先名と実名入りで、です)。
真逆の内容に!?
わかりやすくたとえるならば、「災害復旧専門家に今回の能登半島地震について尋ねる」、という企画で、こんな質疑があったと思っていただければよいでしょう(このやり取りはあくまでも架空のものです)。
- Q:被災地に輸送機から救援物資を空中投下すれば良いではないか、との意見も出ていますが、これについてどうお考えですか?
- A:輸送手段として、ほかにまったく方法がないのであれば、最後の手段として空中投下するというのもやむを得ない。しかし、今回の地震においては空中投下の方法によらなくても十分に物資運搬ができているため、敢えて危険な空中投下を行う必要はない。
(※なお、空中投下ないし物料投下と呼ばれる物資運搬手段そのものについては、『例の記者「なぜパラシュート部隊を派遣しなかった?」』でも詳しく触れていますので、本稿では繰り返しません。)
新聞は「社会の木鐸」で「権力の監視役」。政府がちゃんと仕事をしないならば、新聞記者が勇気をもって提言し、報道の力で世の中を変えていべきだく――。もしかしたら、そんな勘違いをしている人の典型例は、新聞記者そのものなのかもしれない。そんなことを考えてしまいます。例の「パラシュート投下」発言で知られるとある新聞の女性記者が9日、今度は自衛隊員のパラシュート降下に言及し、それを実戦投入しなかったことで、「救える命が救えなかったんじゃないですか」と言い放ったのです。2024/01/10 08:00追記記事カテゴリーを訂... 例の記者「なぜパラシュート部隊を派遣しなかった?」 - 新宿会計士の政治経済評論 |
このやり取りを自然に読むと、この「専門家」の方は、「空中投下は危険だし、今回の地震ではその必要はない」とハッキリ断言しています。ところが、これが記事になると、こんな具合になってしまっていたのです。
「被災地への空中投下を巡り、災害復旧専門家の●●氏は『今回はその必要はない』としつつも、空中投下そのものについては『ほかにまったく方法がないときには役に立つ方法だ』と力説する。すなわち、この方法の有用性は、災害復旧の専門家も認めているのだ」。
これだと、たしかにウソは言っていませんが、この専門家の方が話した内容と真逆のニュアンスで伝わってしまっていることがわかります。
おそらく、世の中の「専門家」と呼ばれる人たちのなかには、人生の中で1回や2回は新聞社やテレビ局の取材を受け、この手の「自分が話した内容が曲解され、まったく違う意味にされた」という経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。
もちろん、新聞、雑誌などによっては、実際に記事にする前に、内容を確認するためのゲラを送ってくれるケースもありますが、とくに一部の日刊一般紙の場合は取材した相手に対し、そこまで丁寧に対応することはないようなのです。
なるほど、これだとまともな専門家は、新聞社やテレビ局の取材を受けなくなります。
マナーがなっていないテレビ局
そういえば、著者自身の近所でとある料理屋を経営している人物は、テレビや雑誌などの取材を基本的には受けないことにしているそうです。
かつてこの料理屋はテレビ局の取材を受け、一時的に客が急増するという経験をしたものの、遠方からの客は定着せず、結局は地元の人を相手に商売をするのが最も堅実だと気付いたといいますが、それだけではありません。
テレビ局関係者は、取材のマナーが大変に悪いのだそうです。
「いきなり取材のアポを入れてくるのはもちろん、電話1本でのドタキャンも当たり前。酷いときには連絡すら寄越さない。こんなのを相手にしていると振り回されて疲弊するだけだ」。
…。
この「いきなりのアポ入れ」、「連絡なしのドタキャン」で思い出すのは、『電話1本でアポを「ドタキャン」日本テレビの非常識さ』でも紹介した、日本テレビの事例でしょう。
これは、東京・中目黒にあるフルーツサンド店が日テレの情報番組から取材を申し込まれ、取材に備えてフルーツサンドを1000個製造するも取材のドタキャンの被害に遭った、とするものです。
フルーツサンド1000個製造も「取材ドタキャン」 「助けて」店舗スタッフの悲鳴拡散、日テレが謝罪
―――2022年04月27日19時40分付 J-CASTニュースより
J-CASTニュースの取材によると、この騒動で日テレ側は「ロケに行けなかったことを認め」、「ご迷惑をおかけしたことをお詫びしました」と説明したそうです(※もっともそのわりに、当時、番組ホームページなどで謝罪文は掲載されていませんでしたが…)。
ただ、記事によると取材の経緯もずいぶんと強引です。というのも、取材予定日の前日の21時になって、いきなり「取材したい」との電話要請があったからです。
これを受け、店の側としても当日18時の取材予定に合わせてフルーツサンドを急遽1000個製造したのですが、予定時刻になっても取材班は店に現れず、予定時刻から1時間過ぎた時点で取材班から「今日はいけません」との電話連絡が来たというのです。
なんだか、めちゃくちゃですね。
新聞社、テレビ局の傲慢さ
ただ、こうした珍事もおそらくは「氷山の一角」なのではないでしょうか。
想像するに、テレビ業界や新聞業界のなかでは、もしかすると、「おたくの店にとっても宣伝になるのだから、ウィン・ウィンだろ?」、「うちのメディアで取り上げてやるんだから、感謝しろ」、といった思い上がりの気持ちがあるのかもしれません。
そうでなければ、ここまで傲慢な姿勢は説明がつかないからです。
そういえば、日本テレビといえば、昨年11月末に発覚した系列局による『24時間テレビ寄付金着服』問題を巡って、ろくに視聴者に対する説明すらしていませんが、これも日本テレビに代表されるテレビ業界が社会を舐め腐っている証拠と言えるかもしれません。
余談ですが、『検索エンジンで「24時間テレビ」を調べてみると…?』などでも述べたとおり、昨今は便利な時代になったもので、たとえば検索エンジンで「24時間テレビ」と入力すると、使用している端末によっては、「サジェスト機能」が働いて「着服」などの単語が表示されます。
同様に、「うそのしんぶん」と入力すると、面白い結果が出てきますが、これについても実際の入力は、読者の皆さまにお任せしたいと思います。
利権は必ず壊れていく
もちろん、この「マスメディア問題」に関わらず、一般に既得権益の問題は非常に奥が深く、また、さまざまな理由もあって、いったん成立した既得権益(あるいは利権)というものは、外からは簡単には壊すことができません。
現実問題としては、本稿冒頭で取り上げた藤田さんのXポストが指摘する通り、事件、事故、災害の現場の様子を伝えるコンテンツを作り、しかもそれを有料記事で販売したり、広告を付けて収益化したりするなどの行為は、ユーチューバーにはなかなか認められないでしょう。
この点、非常に幸いなことに、最近ではウェブ評論サイト・ブログサイトなどの文字コンテンツ、ユーチューブなどの動画コンテンツなどを通じた収益化手段が増えてきましたし、実際、それらの手段でビジネスを展開する人も増えてきました。
あと数年もすれば、いま以上に、フリージャーナリスト、ユーチューバー、ブロガー、ウェブ評論家といった人たちの層が厚みを増してくるはずです。
(ただし、最近は儲かるジャンルには新規参入が相次ぐようになるなどしているため、これといった個性がないコンテンツに関しては、ウェブ評論サイト、ユーチューブなどでの収益化はなかなかに難しいのが実情でしょう。ビジネスとして見たときには、決して甘いものではないようですが…。)
いずれにせよ、当ウェブサイトにて普段から指摘している通り、利権には常に3つの共通点があります。それは、利権とは①理不尽な仕組みであり、②それを外から壊すのは難しいけれども、③放っておけば利権を持っている者の強欲や怠惰で自壊する、という法則です。
利権の3法則
- 利権の第1法則…利権は理不尽な仕組みである。
- 利権の第2法則…利権は外から壊すのが難しい。
- 利権の第3法則…利権は怠惰や強欲で自壊する。
©新宿会計士の政治経済評論
オールドメディア業界側は、いい加減で偏ったな情報を自分たちが好き勝手に垂れ流すという「利権」を持っています。彼らはこれを「報道の自由」などとうそぶいていますが、その実態は自分たちにとって事実を「報道しない自由」であり、自分たちにとって都合がよい角度から「報道する自由」です。
そしてオールドメディア業界は過去に何度となく、読者、視聴者をミスリードし、有権者としての意思表示を歪めて来た実績もあります(『椿事件から玉川事件へと連綿と続くテレビ業界の問題点』等参照)が、少なくとも2009年8月の総選挙について、オールドメディア側からの検証を見たことがありません。
ただ、こうした業界が自滅に向かうのも時代の必然です。
新聞の部数が急減し続けている点については新年の『「新聞がなくなったら社会に莫大な利益」とする考え方』などでも取り上げたとおりですが、早ければ今年か来年あたりには、まずは経営体力の乏しい地方紙あたりで新聞の廃刊ラッシュが見られるのかどうか、興味深いところといえるでしょう。
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昔、朝日新聞カメラマンが、沖縄のサンゴの傷の写真を撮りたくて、自分で傷をつけました。ということは、(極論ですけど)火事の報道をしたい報道機関が、自分で火をつけることもあるのではないでしょうか。そうなれば、仕入れにリスクをとった、と某会計士に言い出すかもしれません。
重松清『疾走』では、マスメディア&その読者を、
「他人の不幸で飯を食う人たち」
「他人の不幸に喝采し溜飲を下げる人たち」
みたいな描写をしてましたね。
せめて自覚して、襟を正して敬意と礼節をわきまえた仕事をしてほしいもんです。
(期待してませんが)
> 少なくとも2009年8月の総選挙について、オールドメディア側からの検証を見たことがありません。
→ 彼らが推した民主党が「放送法に停波の概念を持ち込んだ!」って事実に触れたりはしないでしょうね。
・・・・・
>利権の3法則
現在:新聞の私情で積もるは、"fake"の山
未来:新聞の紙上に積もるは、”フケ”の山
・・。
済みません、変なツッコミします。何か気になったものですから。
現在、日本の水道普及率は、98%。
https://www.kepco.co.jp/corporate/report/yous/5/data-box/article2.html
最近、フケを出している人、見た事ないと思い調べてみましたら、いつの間にか、水道が普及していました。通りで、毎日頭を洗うのが普通になっていることに気がつきました。フケは、そろそろ死語かもしれませんね。
横から失礼致します。
恥を忍んで申し上げますが、当方アトピーやフケに悩まされており、髪や頭皮の洗浄直後にも痒みが発生することもしばしばです。仰せの通り、衛生的観点からのフケは根絶されつつあるのかも知れませんが、体質や症状によりフケに悩む者も存在することにはご留意頂きたく申し上げます。そのような方々向けにもフケ止め洗髪料などが販売されております。
>敢えて特徴をいえば、「単なる既得権益層」です。
>新聞社・テレビ局・週刊誌関係者も、フリージャーナリストも、
そもそも、報道とは何か?
ある個人が、自家版の手作り新聞を作って、例えば、地元の話題などを書いて、それを有料無料に関わらず配布したとして、それも、報道と言えないか?
個人でやっているとは言え、これも、新聞社(者?)と言えるのではないのか?
しかし、事件・事故が起きているその最中に、その現場に立ち入り取材することは出来ない。しかし、報道機関なら出来る。何故?報道機関を定義する法律があるのか?
そんな法律は聞いたことが無い。新聞の発行に、許認可制度があるとは聞いたことが無い。
以前から疑問だったのだが、そもそも、報道機関とは、何か公に認証・認定されたものなのか?
又、報道機関には、公の「定義」があるのか?
テレビ局は、一応、電波法の縛り(電波という物理的な制約があり割当が必要なので、認可制度があるのだろう)があるようだが、それは、電波という物理的なものによるものであり、それが、報道機関として認証されたことになると言えるものなのか?
新聞社は、何か、報道機関として認める法律があるのか?
唯一、記者クラブに入ることが、報道機関としての認証・認定になっているのか?
では、記者クラブに入れない地方紙の記者は、何故、報道関係者ですと言って、事件・事故現場に入れるのか?
更に、フリージャーナリストが、報道関係者って?誰でも、今日からジャーナリストを自称すれば、ジャーナリストになれる。資格制度も無い。
週刊誌の発行なんてのは、誰でも出来る、そこに勤めたら記者になる?
タウン誌なんて誰でも始められる、それを始めたら記者になる?
報道、こんな曖昧な世界は無い。
せめて、資格制度は無くても、古物商のように最低限「届出制」にしたらどうか?
記者として、総務省辺りに届け出て登録されている、そして、古物商のように認証番号が付与されている、という位の事はするべきではないか?
その認証番号を提示しない者が、取材だと言って来ても、取り合う必要が無い。
又、ケーキ1000個も作らせるような実害を与えた者の認証番号は取り消す、などして、一定の常識的行動をするように牽制する仕組みを作る。古物商は、認証を取り消されれば、商売ができなくなる。
そんなことをすれば、権力者の横暴を取材できなくなる、などと言い出すだろうが、そもそも、マスコミが権力者の横暴を暴いた事って、そんなにあるか?
某週刊誌が、タレントや有名人や偶には政治家の、不祥事をちょくちょく暴いているが、それは、直接取材によるものではない。寧ろ、一般人のタレコミを情報取材源にしている。
少なくとも、記者の登録制くらいは作らないと、彼らの非常識で傍若無人な取材と称する横暴な振る舞いは、「規制」できないのではないか?
>少なくとも、記者の登録制くらいは作らないと、
大いに賛成いたします。
「記者」と称する者に自覚を(無いか?)促すことも必要だし、フリーの人も参加できるようにすることができる。
「遺産」という言葉を使ったところがいいですね。
ジャーナリストの竹村健一氏が週刊誌の取材に対して「僕が寝そべらないのは天皇陛下の前だけでしょうね。」と言ったら、「竹村健一は天皇陛下の前でも寝る。」と書かれてしまったそうです。
現在も週刊誌は嘘を報道してもいい媒体だと思っているようですね。
「うちのメディアで取り上げてやる」も、今となっては大したメリットではなくなっている。
・対価(報酬)がない
・ドタキャンされるかもしれない(キャンセル料もない)
・情報がどのように加工・使用されるかわからない
・重要な情報が横流しされるかもしれない
・契約書もない(取引の証拠が残らない)
このような不当な取引きはしないよう、消費者庁あたりが行政指導と注意喚起してもいいのではないか。
独立行政法人 国民生活センター
https://www.kokusen.go.jp/category/consult.html
利権は自身の強欲で潰れる。:棒のかたのお言葉
NHKの退職者が急増の記事
・トップが変わると方針がコロコロ変わる。(悪いイメージ払拭に必死?)
・新卒の給料は20万円行かないのに古参は高い給料だから働けと言う(抑制が始まっている?)
以上より
・世間の評判を気にしだした。
・給料体系をいじりだした。
これらが内部で葛藤を始めているんだと思われます。
7000億円から6000億円に向け削減を始めたNHK。
上手くいきますかどうか。
私はNHKに(も他のオールドメディアにも)何も期待していませんね。
根本的な問題として、もっと強力でもっと安価な競合相手(インターネット)が
現れたのだから、価格か品質のどちらか(できれば両方)を死に物狂いで
改善するしかない。しかし実態は価格は上がり品質は下がると言う悪循環。
・有名大の新卒が入ってこなくなった
・早期退職は応じて欲しくない有能な者が応じて、出ていって欲しい者はしがみつく
・その癖人手その物は足りなくなったので「戻ってきませんか」と頼む始末
・緘口令でも敷いたかの様に問題そのものをほとんど取り上げない
・ネット憎しの本音を隠し切れない、その程度の教育すら施せない
数え上げればキリがありませんが、いずれにせよ救いは無いでしょう。
塩尻駅は免許センターの最寄りであり、更新などで稀に立ち寄るだけですが、狭い蕎麦屋(の一角)は気づきもしませんでしたわ……まさか近くに居ながら世界に発信された情報から知ることになろうとは。
ど田舎ゆえ、大河の合戦シーン(近年は見るからにスタジオセットだったり野外ロケは小規模だったりショッボショボな印象ですが)ロケ地になったりしてエキストラ募集がかかることがあります。無報酬か、交通費や食費など実費程度の手当というものが多いそう。撮影に参加できるという特別感や好奇心、イベント的性質から無・低報酬でも人が集まるということなのでしょうから、まだそのあたりの価値が受け入れられているようです。少なくとも害ばかりの取材よりは。
人を雇う、原料を買って付加価値を付けて売る、という経験をすると、番組という製品の原材料にあたる部分が、タダ同然で十分に集まるというのは驚愕ですね。これも遺産か。つまり大河ドラマがオワコン化し、遺産を食いつぶすと……
ちょうど今日、安倍政権時代の2019年6月当時、政府の国家戦略特区ワーキンググループ(WG)の座長代理だった原英史氏が、特区関連で業者との癒着が有ったかのような憶測報道に対して、毎日新聞・森ゆうこ議員・他相手の名誉毀損訴訟での勝訴が確定したという情報が、Xの平将明議員からのリポストで回ってきました。
原英史氏のポスト
https://twitter.com/haraeiji2/status/1745360357059944711
産経新聞の関連記事
https://www.sankei.com/article/20240111-YAJZFJJCENLMPILV3AXTF3DYJ4/
少し本文文意とは異なる情報かもしれませんが、メディア誤報の一例として、そして当時大々的・全国的に騒がれて、(恐らく?)印象操作・名誉毀損したマイナス対価が併せて数百万円ではとても名誉回復にはならないだろうと思われます。
追記。一番上のリンク原英史氏のポスト返信内に、存命中の安倍元総理が付けた返信がリポストされていました。2022年3月19日時点
森ゆうこ議員との裁判での地裁判決勝訴時にリポストしたものと思われます。
安倍元総理が亡くなった後も当時の記録や業績が紹介される度に記憶内に蘇る気がします。
人間は生物として一度死に、すべての人の記憶から消える時にもう一度死ぬとか言った名言を思い出し、まだ安倍元総理の思想は日本人の知の中に生きていると思い出しました。
https://twitter.com/AbeShinzo/status/1505073127797432320
ネットは善、メディアは悪と言う決めつけはどうかと思いますが、メディアが劣化していると言うか、時代に合わなくなってきたのは確かかと思います。
それでもメディアは資本が大きいので、ちゃんとした仕事をすればYouTuber以上のクオリティの仕事をするでしょう。良い意味で棲み分けをして牽制しあうのが良いと思います。