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検索エンジンで「24時間テレビ」を調べてみると…?

石川県能登半島の地震では被害が拡大しており、亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、被害に遭われた方への心からのお見舞いもを申し上げる次第です。こうしたなか、ふと思い出すのが『24時間テレビ』に関する話題です。昨年、寄附金の横領が社会の怒りを買いましたが、これについて番組公式ホームページでは、本日時点までダンマリを決め込んでいるように見受けられます。これに関連し、ちょっと気になるポストを発見したのです。

とあるXポスト

新年早々に発生した能登半島地震を巡っては、現時点までに石川県だけで78人の方が亡くなられたようであり、心よりご冥福をお祈りしたいと思います。また、寒い中、避難所で不便な生活を強いられている皆さまには心からお見舞いを申し上げたいと思います。

こうしたなか、X(旧ツイッター)で少し気になるポストを発見しました。

東京・新橋で日本テレビの局員らしき人が24時間テレビに関して大変不謹慎なことを述べた、などとする報告です。

なぜバズが発生したのか?

もちろん、このポストが事実なのかどうかについては、よくわかりません。本当にこんなことを述べている人物がいたのかどうかもわかりませんし、もしそのようなことを述べた人物がいたのだとしても、その発言者が本当に日テレの局員なのかどうかもわかりません。

ただ、このポストが多くの人から閲覧され、「いいね」やリポストなどのリアクションを受けているということは事実でしょう。ちなみに1月4日午前11時過ぎの時点で「いいね」の件数が約14万件、リポスト数は引用を含めて約3万件で、表示回数も1400万回近くに達しています。

このようなポストが「バズ」を発生させているのは、ひとえに「テレビの制作者側ならばそういうことを言いかねない」という不信感が、世間では蔓延しているからではないでしょうか。

ただ、このポストに含まれる日本テレビの看板番組『24時間テレビ』を巡っては、当ウェブサイトでは昨年、複数回にわたって取り上げた論点のひとつが、その寄付金を巡って系列局「日本海テレビ」幹部職員が長年にわたり、横領していたという事件です。

これについては日本海テレビが昨年11月28日付で公式に公表したプレスリリースで概要を知ることができます(※ただし、日本海テレビはこれをテキストやPDF形式ではなく、なぜか粗い画像ファイルで公開しています。コピペ除けでしょうか?)。

日テレは現時点でダンマリ決め込む?

この点、『24時間テレビ』自体は毎年夏ごろに放送されるようですが、募金自体は常に受け付けられていて、人々の募金はいったん「公益社団法人24時間テレビチャリティー委員会」が受領し、それを福祉、環境、災害復興などに支出する、という仕組みです。

すなわち、視聴者らは「自分たちの善意が困っている人たちのために使われる」という期待感を持って募金に応じているものと思われ、こうしたなかで、日本海テレビの幹部による長年の横領事件は、こうした人々の善意を踏みにじるものであると断じざるを得ません。

この日本海テレビの「横領できてしまうほど杜撰な内部統制」というものにも驚きですが、昨年の『募金横領と「系列局会長の引責辞任」を報じない日テレ』でも指摘したとおり、もっと驚くのは、本件についてキー局である日本テレビが、ダンマリを決め込んでいるように見えることです。

いちおう現時点で調べてみたところ、相変わらず番組ホームページで横領事件は完全に無視されていますし、また、日テレの番組が本件について何らかの特集を組んだ様子も、系列局でも同様の横領がなかったかどうかなどの調査が実施された形跡もありません。

もっとも、番組公式ホームページではなく、どこかにひっそりと何らかのコメントが掲載されている可能性は否定できませんが、少なくともいくつかの方法で検索を試してみたものの、日本海テレビと「公益社団法人24時間テレビチャリティー委員会」のページ以外に、本件について触れられている日テレ系列のページは見つかりませんでした。

新聞、テレビ業界というものは、他者の事故、不祥事などに対してはやたらと舌鋒鋭く追及するくせに、自分たちの不祥事については徹底的にホッカムリを決め込む、ということでしょうか。もしそうだとしたら、じつに面黒い現象と言わざるを得ません。

検索エンジンで見た24時間テレビ

こうしたなかでふと気づく論点があるとしたら、「今年の『24時間テレビ』のテーマはなにか」、です。

今後、番組の放送までに大きな事件・事故がなければ(※ないことを祈ります)、おそらく今回の地震が取り上げられることは間違いないでしょう。そして、普段であれば、この手の番組が放送されれば、人々からの善意が多く寄せられるであろうことは想像に難くないところです。

ただ、さすがに今年に関しては、どうでしょう。

このネット時代、日テレ側がいくら「報道しない自由」を発動し、この事件を隠蔽しようとしたところで、テレビの社会的影響力など限られているからです。

実際、検索エンジンで『24時間テレビ』と入力すると、「募金着服」というサジェスチョンが表示されてしまうことが確認できます(図表:ただしサジェスチョン検索については何が表示されるかは端末や利用しているウェブブラウザによって異なる可能性があります)。

図表 検索エンジンで「24じかんて」まで入力した結果

(【出所】https://www.google.co.jp/の検索ボックスで2024/01/04 11:30頃に実施した結果のスクリーン・ショット)

この検索結果が今後、どう変わっていくかについては、現時点ではまだよくわかりません。

ただ、少なくとも検索エンジンでは、少し前からこの「サジェスト機能」が思わぬ挙動をすることで知られており、意外な検索ワードで意外な結果が表示されることもあります(もし信じられないということでしたら、ご自身の端末で、たとえば「うそのしんぶん」などと入力してみてください)。

正直、このサジェスト検索のアルゴリズムについては、よくわからない部分もありますが、少なくとも新聞社やテレビ局にとっては、これまでの常套手段だった「報道しない自由」などを使って消せるほどに甘いものではないことだけは間違いなさそうです。

支援するならふるさと納税などで!

さて、ここから先はあくまでもウェブ主の独り言です。

著者自身としては、何らかの災害が発生したときには、少額でも良いから必ずその被災地のどこかに寄付をすることにしています。これはべつに自慢として申し上げている話ではありません(というよりも、自慢できるほど多額の寄付をしているわけでもありませんし、自慢すべき話でもありません)。

この手の災害に際しては、さまざまな団体が募金活動を始めたりするようですが、やはり最も手っ取り早いのは、千羽鶴を折って現地に送ることではなく、やはり現金を相手に手渡すことだからです。

貴重な年末…テレビ消して「ふるさと納税」に挑戦を!』でも指摘しましたが、最も手軽にできる支援手段のひとつは「ふるさと納税」です(これについて、今年はもう少し早い段階から「ふるさと納税限度額」についてお伝えしたいと思います)。

これに加えて折に触れ、被災地の名産品を購入する、災害支援に積極的な企業の製品を買う、といった行動が、被災地の一刻も早い復興を支えるはずです。

このことを、くどいようですが、何度でも強調しておきたいと思う次第です。

新宿会計士:

View Comments (9)

  • 毎度、ばかばかしいお話しを。
    日テレ:「能登地震被災者のためのチャリティーのために、24時間テレビを実施します」
    まあ、募金は呼びかけるでしょう。

    • 令和6年の24時間テレビに出演する「芸能人」は『出演しません』とは言わないのかなぁ?
      ジャニーズと変わらない構図です。・・・黙って入ればわからない。

  •  >このポストが事実なのかどうかについては、よくわかりません

     でもマスゴミなら思いつきそうな邪な考えですね。

    • 茨城県境町は、石川県輪島市への「ふるさと納税の災害支援の代理寄付の受付」を行なっているそうです。

      被災地の自治体職員は現場活動に忙殺されることを考えれば、他の自治体が業務を請け負う共助って素晴らしいですね、そういう仕組みがある事を知りませんでした。

  • 『このポストが事実なのかどうかについては、よくわかりません。』
    が、
    さもありなん、やりかねないね、多分事実なんだろうな。等々
    と、素直に思ってしまいますね。これは私の心が曇っているせいでしょうかね?
    それとも、、、、、かの業界が腐り切っているから、自然と思ってしまうのでしょうか?

  • >ご自身の端末で、たとえば「うそのしんぶん」などと入力してみてください

    ホントだ!
    Yahoo JAPAN で検索ボックスに「うそのしんぶん」と入れたら
    出てきたのが
    『朝日新聞で検索しています。うそのしんぶんで再検索』の埋め込みの後に
    ずらり朝日新聞ナンチャラ

    Google検索でやってみても、結果は同じ。

    一体、どんだけ無茶苦茶なアルゴリズム使こたら、
    こんなアホみたいな結果、出てくるんや。

    ちゃんと『虚構新聞』と、堂々と名乗ってるサイトもあるのに。
    https://kyoko-np.net/

  • 「24時間停波テレビ」
    を実施してほしいです。

    局舎と送信所の電源切って(マスターになっているクロック源ぐらいは許すが)電波送出もやめ、それによって節約できるエネルギー代と、社長含めて局員の1日分の給料を全額寄付。

    空調や事務所の照明とか放送に直接関係なさそうな部分もあるので、相当な金額になるはず。
    まさにエコ。

    地震などの緊急放送もやらない。
    他局があるから大丈夫。
    (そのときは全国津々浦々のNHKが代わりをやるでしょう)

    まあ問題はタイトルぐらいでしょうか。停波しているのにテレビとはこれ如何に、とか。

    • 素晴らしいアイデア!!
      「金輪際停波テレビ」の方がもっといい。
      これなら源クロックも落とすことができます。