「韓国が日本の食い逃げを気にし始めた」。こう聞くと驚く人も多いかもしれませんが、今回の論考も、豊富な証拠付きで示されています。鈴置高史氏が27日付でウェブ評論サイト『デイリー新潮』に寄稿した最新稿がそれです。ただ、この論考自体、鈴置氏が昨年からずっと述べ続けていた、「日本は韓国に無用な譲歩をする必要はない」との指摘を踏まえいるならば、「そら、言わんこっちゃない」、という感想を持ってしまいます。
目次
キシダ首相の使い方
岸田首相も是々非々で見るべき
普段から当ウェブサイトで報告している通り、政治家というものは是々非々で見るべきであり、これは岸田文雄・現首相に関しても、まったく同じことがいえます。
岸田首相は原発再稼働・新増設方針を打ち出したほか、安保関連の3文書を制改定したり、福島第一原発の処理水放出を実行したり、ウォロディミル・ゼレンシキー大統領を招いたG7広島サミットを大成功させたり、と、じつは外交・安全保障・経済分野で、じつに華々しい成果をあげています。
どうしてこれで支持率が伸びないのか――。
これはもちろん、新聞、テレビを中心とするオールドメディアの印象操作、という側面もあるのでしょうが、「うまくいっている」政策もある反面、要所要所で原理原則を踏み外しまくっていることを、私たち賢明な有権者が、意外と冷静に見ているからではないでしょうか。
この「原理原則を踏み外した要所」はいくつかあるのですが、ここでは手っ取り早く、ひとつは対財務省、もうひとつは対韓外交を挙げておけば、とりあえずは十分でしょう。
ザイム真理教
このうち対財務省でやらかしたのは、中途半端な減税でしょう。
税収はここ数年、過去最高を更新し続けており、また、社会全体で経済成長とインフレが進展していることもあり、国の財政の余裕は増すばかりです。当たり前の話ですが、経済成長を伴ったインフレは、名目値で評価される債務(財務省用語でいう「国の借金」)の返済負担を軽くするからです。
当然、いわゆる「ブラケット・クリープ」、つまり段階的な累進課税の税率を修正しなければ、多くの人々にとって実質増税になってしまう、という問題は残されたままですし、際限なく上昇し続ける社会保険料もまた、私たちの生活を圧迫します。
岸田首相の「たった1度きり」、「ひとりあたりたった4万円」の定額減税というのも、じつに社会を舐め腐った発想ですが、それだけ「ザイム真理教」の力は強い、ということでもあるのかもしれません。
ちなみにこの「ザイム真理教問題」については、これまでも、そしてこれからも、当ウェブサイトのメインの関心事のひとつであることは間違いありませんが、これについてはまたおそらく別稿にて、詳しく議論することでしょう。
対韓外交で国益をドブに捨てた岸田首相
さて、本稿で改めて取り上げておきたいのが、対韓外交です。
この対韓外交の稚拙さについては、つい最近も『尹錫悦政権崩壊なら約束は再び反故にされる=鈴置論考』で詳しく取り上げたとおりですが、要するに、「岸田首相がやらなくても良い譲歩をやった」、ということに尽きるでしょう。
韓国政府が3月に打ち出してきた自称元徴用工問題の「解決策」(※「解決」になっていない)を受けて、岸田首相は火器管制レーダー照射事件を不問にし、圧倒的多数の国民の反対を押し切って韓国を「(旧)ホワイト国」に戻し、そして日韓通貨スワップの約束まで与えてしまったからです。
ちなみに多くの日韓諸懸案については、未解決のままです。
国際法に違反した2018年10月と11月の自称元徴用工判決はもちろんのこと、大きなものから小さなものまで、韓国の日本に対する不法行為は、列挙していくとキリがありません。
自称元慰安婦問題を巡る「日韓慰安婦合意」を韓国が破棄した問題。
自称元慰安婦らが起こした裁判で主権免除に違反する判決が出た問題。
韓国の市民団体などが慰安婦像を世界中で建立し、日本の名誉と尊厳を傷つけている問題。
韓国が日本領である竹島を不法占拠している問題。
2013年に韓国が急遽、日本の8県産の水産物輸入を規制した問題。
こんな具合で列挙していけば、まだ何十行も必要でしょうから、とりあえずはこのくらいで止めておきます。
岸田首相はこれらの諸懸案を解決することなく、それどころか韓国が欲しがったものを次々と与えるかたちで、いわば、日本の国益をどんどんとドブに捨てているような外交を展開しているのです。
(※余談ですが、日韓通貨スワップに関しては、財務省の9月18日付の『アジア諸国との⼆国間通貨スワップ取極』、日銀の『海外中銀との協力』などを見ても、現時点において協定が成立したとは書かれていないため、何らかの理由でペンディングになっている可能性が極めて濃厚です。)
鈴置論考の警告
日韓がうまくいかない理由は「韓国の特殊性」
まさに罪深きキシダ外交、といったところでしょう。
当ウェブサイトとしては、岸田首相の対韓外交については、基本的には「ゼロ点」だと考えています(※ちなみに読者コメントの中には「ゼロ点では甘い」、「むしろマイナス点だ」、などと指摘する意見もあります)。
ただ、それよりも腹立たしい点があるとしたら、こうなることをかなり前から予言していた人物がいたにも関わらず、岸田政権の出身母体である自民党が、対韓外交の分野で岸田首相やその取り巻きらの自由にさせてしまったことにあります。
いうまでもなく、韓国観察者の鈴置高史氏が、その人物です。
鈴置氏はウェブ評論サイト『デイリー新潮』の『鈴置高史 半島を読む』シリーズ、あるいは昨年上梓した『韓国民主政治の自壊』などを通じ、「韓国の特殊性」を何度も力説してきたという慧眼の持ち主でもあります。
【参考】『韓国民主政治の自壊』
(【出所】アマゾンアフィリエイトリンク)
この「韓国の特殊性」とは、日韓関係がうまくいかない理由を説明するうえで、大変に重要な概念です。
よく日本のメディアは「日韓関係は特殊だ」、などとして、日韓関係を円滑に機能させるうえでは日本の対韓譲歩が必要だ、などとする見解を述べるのですが、これも正直、詭弁そのものです。
以前の『韓国紙「韓日関係の特殊性に照らし日本の誠意が必要」』を含め、しばしば取り上げてきたとおり、特殊なのは「日韓関係」ではなく、何度も約束を破る「韓国」だからです。これが「日韓関係の特殊性」ではなく「韓国の特殊性」、という議論です。たとえばこんな具合です。
「平気で約束を破り、堂々と他人を裏切る韓国と首脳会談を開こうとする国はまず出てこない。何を取りきめようが、すぐに反故にされるからです。日本と韓国がうまくいかない原因は『日韓関係の特殊性』ではなく『韓国の特殊性』にあるのです」。
この文章は鈴置氏が2021年7月16日付『デイリー新潮』の『文在寅が菅首相をストーカーするのはなぜか 「北京五輪説」「米国圧力説」……やはり「監獄回避説」が有力』で提示した仮説なのですが、読めば読むほど、至言と言わざるを得ません。
鈴置氏は何度も警告していた!
さて、その鈴置氏がもうひとつ、韓国で尹錫悦(いん・しゃくえつ)政権が成立して以来、折に触れて指摘し続けて来た点が、「韓国に無用な譲歩をするな」、でした。
尹錫悦大統領の前任の文在寅(ぶん・ざいいん)大統領は、本質的には「反日」というよりも「反米」であり、その文在寅政権下では日韓関係だけでなく、米韓関係も深く傷つきました。
もし日本が韓国にまったく譲歩しなくても、日韓諸懸案についてはある程度、解決の方向に向かったであろうことは、容易に想像が付きます。尹錫悦大統領は早晩、米国のジョー・バイデン政権から「日韓関係を改善せよ」との圧力を受けることは明らかだったからです。
もし安倍晋三総理大臣が存命ならば、少なくともそうアドバイスしたはずです。
ところが、2022年7月8日、狂人が安倍総理を暗殺したことで、運命は狂い始めました。安倍総理を失った日本は、少なくとも対韓外交に関しては、「ウソツキ外務省」の口車に乗せられ、韓国に対し国益をドブに捨てるかの外交に舵を切ったのです。
そら、言わんこっちゃない!
こうした流れを抑えている身としては、正直、安倍総理暗殺からの岸田首相の対韓譲歩に至る道筋を振り返るのも辛いところです。
ただ、これについてもやはり「誰か」が書かなければなりません。
その「誰か」は、やはり鈴置氏だったようです。
キシダ退陣説に焦る韓国 「日本の食い逃げを許すな…」呼び捨てにされる最悪の後継候補は
韓国が岸田文雄首相の退陣説に焦り始めた。もちろん「キシダは操りやすい」からだ。「今のうちに日本から取れるものはとっておく」作戦に出ると韓国観察者の鈴置高史氏は読む。<<…続きを読む>>
―――2023年11月27日付 デイリー新潮『鈴置高史 半島を読む』より
ウェブページで6ページにも及ぶ長文ですが、敢えてヒトコトで要約すると、「韓国の保守派が日本の『食い逃げ』を恐れ始めた」、です。
そして、多くの人が抱くであろう感想は、「そら、言わんこっちゃない」、といったところでしょうか。これまで鈴置氏が何度も何度も指摘してきた内容が、凝縮されているからです。
韓国の懸念とは?
鈴置氏によると岸田内閣の支持率が低迷し、いつ「岸田おろし」が始まっても不思議ではない状況のなか、「キシダが首相でいる間に、日本から取れるものは取っておこう」という動きが韓国で散見され始めたようだ、というのが今回の論考の要旨です。
もしもポスト岸田が「女の安倍」こと高市早苗氏になろうものなら、日本に「植民地支配の違法性」を認めさせようとする韓国の試みが頓挫するだけでなく、朴振(ぼく・しん)外交部長官(※外相に相当)がかねてより述べてきた「コップの水」理論(※)も破綻してしまう――。
そんな懸念です。
(※なお、「コップの水」とは、3月の自称元徴用工問題解決案で、「コップの半分の水を韓国が注いだから、残り半分は日本が注ぐべき」、とする韓国側の詭弁です。)
そのコップの水の半分を注ぎきる前に岸田政権の寿命が尽きれば、結果的に日本が「韓日関係改善」を「食い逃げ」したことになる――。
じつに面白い発想です。
もちろん、鈴置氏が本気でそう考えているわけではなく、あくまでも鈴置氏の韓国観察の結果、「どうやら韓国ではそう考えられているらしい」、と出てきた考察、というわけでしょう。
「高市総理」が実現するかどうかは別問題
このあたり、韓国側の「懸念」には、ツッコミどころもいくつかあります。
そもそも高市氏が「女の安倍」と呼ばれていたとは不勉強ながら知りませんでしたが、その高市氏が岸田首相の後継者となる可能性がどれだけあるのかについては、現時点では未知数です。
高市氏やその周囲の今後の動き次第では、「高市待望論」が自民党内の主流派(たとえば安倍派)に支持され、これに二階派や菅グループが支持するなどすれば、高市政権の可能性も出て来なくはありません(その可能性が現時点でさほど高いとも思えませんが…)。
あるいは、百歩譲って「高市総理」が実現したとして、その「高市総理」が財務省や外務省などを抑えて自身の考えを次々と実現していけるだけの能力を持っているかについても、また未知数です。
とりわけ靖国参拝は、高市氏の鬼門となりかねません。
保守派からは毅然と靖国参拝を繰り返す高市氏が高く評価されていることは間違いありませんが、それと同時に日本のメディアと中国、韓国などの長年のプロパガンダのためか、日本の首相が靖国参拝をすれば、世界中で非難が沸き起こってしまうようになっているのです。
たとえば安倍総理が2013年12月に靖国参拝した際には、中韓だけでなく、米国、台湾、ドイツなども日本を非難しました。こうした現実をどう直視するかは大きな課題です。
韓国の目標は「エリゼ条約」
このため、鈴置論考を通じて見える韓国国内の「日本の食い逃げ」懸念については、少し誇張され過ぎているような気もするのですが、ここで重要なことは、「韓国国内でどう考えられているか」、です。
鈴置氏が指摘するのが、独仏間の「エリゼ条約」に似た条約ないし共同宣言を、岸田首相に呑ませようと、これから韓国が必死になるであろうとの予想です。実際に交戦したわけでもない日韓両国を独仏関係に例えるというのも無理がありますが、鈴置氏はこう指摘します。
「外務省や学会、メディアのコリアスクールは韓国に呼応する可能性が大です。すでに、いくつかの新聞が社説で『新たな日韓共同宣言』あるいは『エリゼ条約』に賛同しています」。
こんなことを指摘するから、鈴置氏は外務省から疎まれるのかもしれません。
ただ、現代社会にはインターネットが存在します。
鈴置氏のこの記事も、口コミで毎回、少しずつ広まっているのです。
未来に希望をつなげられるとすれば、結局のところ、日本国民はメディアや官僚が思っているよりも遥かに賢く、正直、日本のメディアも政府も、日本国民のレベルに追い付いていないのです。
たとえば韓国を旧ホワイト国に戻すパブコメについては、当ウェブサイトの試算では、少なく見積もっても約95%以上が反対意見だったと考えられる、といった考察からも、日本国民が政府・官僚・メディアの浅知恵を見抜いていることは明らかでしょう。
岸田首相がいつ衆議院を解散するのか、あるいは衆院解散のタイミングを失ったままでレームダック化するのかはわかりませんが、そのこと自体、日本の未来に悪い影響のみを与えるというほどに、物事が単純ではない事だけは間違いないでしょう。
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対韓外交において岸田首相は奇跡的無能を発揮し続け問題を解決するどころかさらに複雑にした後、無責任にもほっぽり出す未来が容易に想像出来ます。
およそ未来に対して責任ある者の態度ではありません。せめて解決しなければ首相の大好きなお酒はもう呑みませんと言うくらいの覚悟は必要だと思います。
今回の鈴置氏論考はいつにもましてなるほどと感心させられました。また、韓国記者が高市氏を女安倍と呼んで恐れていることについては、逆に是非そうしたいものだ、と日本人として思いました。
個人的には、現首相、高市氏、あちら系が好きな石破氏、河野氏、小泉氏と新首相実現可能性を論じることにはもはや興味はなく、高市氏になってもらうにはどうすればいいかと考えるようになり、一時期は自民党員になろうとしました。しかーし、幸か不幸かその時に韓国すり寄りという裏切りを松川氏がやらかしたため、思いとどまりました(エッフェル塔が主因ではありません)。
今や個人的に一押しの日本保守党は、岸田政権支持率低下の主因をLGBT法と考えているようですが、私は(それもあるが)「安倍さん亡き後抑えがきかなくなった」害務省主導の韓国すり寄り策の方がよほど致命的であったと思っています。
i辞任してほしい
>新たな共同宣言を実現すれば「徴用工問題」も韓国側の主張通りに解決します。
>日本が植民地支配は不法と認めた以上、日本企業は賠償金を支払う義務が生じるからです。
>韓日版「エリゼ条約」は相当な無理をしても実現する価値があります。
>韓国にとっては、ですが。
こういう「言質取り」で相手を嵌めるやり口というのは、暴力団や
帝国主義時代の列強のような、その気になれば腕力と暴力で相手を
強引に従わせられる奴が、力をふるう名目にするものであって、
韓国が日本にやったところで意味が無いと思うんだけどね。
韓国が日本を上手く嵌めて「訴訟ラッシュ」になっても日本側は
そんなものを相手にしないし、韓国の愚民達は調子に乗って発狂する。
何もできない韓国の首脳はオロオロし、日韓関係が決定的に
決裂するだけ。
>韓国が日本にやったところで意味が無いと思うんだけどね。
”今のところは”と言う限定付きでしょう。
宮澤喜一、鳩山由紀夫、菅直人、岸田文雄の様な御仁が間違って首相になってしまったらどうなるか判りませんよ。
韓国輸出入銀行は26日、日本のみずほ銀行を主幹事とする8億ドル(約1196億円)規模のソーシャルローンを導入したと発表した。・・・これも食い逃げの一つでしょうか。
毎度、ばかばかしいお話しを。
私:「鈴置論考で、「韓国は高市総理誕生を警戒している」とあるので、高市自民党に投票しよう」
蛇足ですが、もし高市総理ならば、世界に「中国から謎の肺炎が入ってこないように、中国との往来禁止の準備だけはしよう。ロシアも北朝鮮も準備だけはするべきだ」と呼びかけるのでしょうか。
半島問題を考えると胸が悪くなる。
率直に言ってそのように感じている向きは少なくないでしょう。毒消しの効果を得るため読者のみなさんにあっては台湾島問題を学習するのはいかがかと提案いたします。今般とても前向きでホットな話題です。そもそも新聞TVは中国におもんばかってちゃんと深く広く研究して中華民国を取り上げませんし、韓国の話題をことさら大きく取り上げては自己中に酔っている。そうではありませんか。
はにわファクトリー 様
「台湾島問題の学習」は、いまさらな指摘という気がします。日米豪印、それに英仏や一部東南アジア諸国まで加わって、ほぼ定例化した海上軍事演習は、台湾有事と東、南シナ海のシーレーン防衛を見据えて、着々と効果を上げてきていると思っています。
最近、ベトナムが西沙諸島の岩礁に、中国張りに人工島の造成を進めており、中国軍船は近海を遊曳して牽制するだけで、手を出せずにいるというニュースを目にしました。以前なら暴力的な中国船のやり口に泣き寝入りしていたフィリピンも、最近では強く対抗するようになったという話も聞きます。
こうした中、韓国の存在感と言ったら、きわめて希薄としか言いようがないと思います。日米韓の軍事面での協力の深化が唱えられているとよく言われますが、実際のところは、台湾、南シナ海方面での有事の際、在韓米軍の活動に協力させる、少なくとも邪魔はさせないというくらいの意味しかないのでは。
長期的衰亡は必至、近くは、尹錫悦に代わって、なんとあの李在明が後釜に座ろうかという国相手に、日韓版「エリゼ条約」を結ぼうなど、もし岸田首相が口にでもしようものなら、寝首を掻かれるのはまず間違いなし。そんなことを進言した外務省官僚がいれば、一蓮托生くらいは、バカでもわかるでしょう。まあ、外務省内にそういう噂でも出ているとするなら、対韓窓口役の人物が、「うん、確かに、できればいいですね」くらいのリップサービスをしてやったというのが、本当のところじゃないかという気がします。
激変の時代に入っていく以上、岸田総理より高市総理の方が、まだ安心できるのでしょうか。
蛇足ですが、もし高市総理が誕生したら、日本フェミニストは、「我々が認めない女性総理は、女性総理ではない」と言い出すのでしょうか。(他人の性別を決められる権利があるようです)
櫻井よしこ女史が岸田総理を批判したそうです。自民党支持の有名人に嫌われるということは、結構、大きいのではないでしょうか。
実際に「名誉男性」と言うレッテルが存在する様です。
フェミニスト達が自分達の気に入らない女につける別称らしいです。
“別称“ではなく、“蔑称“でしょ!!
まあ、バヨク(まともな人々を罵倒する、クルクルパ~なサヨク)な自称・フェミニズム連中なら、ソウカノオ~…。
ま、あの界隈の連中は、自ロ他不・ネロナンブル何だしな!
雪だんごさま
>実際に「名誉男性」と言うレッテルが存在する様です。
ならば、すでに「名誉女性総理」が誕生している可能性もあるのでは。
「名誉男性」はヘイトにならないのでしょうか。
残念ながら、「名誉女性」と言うレッテルは聞いた事がありません。
フェミニストに媚びる男性に対する蔑称として
存在してもよさそうなのですが、全く聞いた事がない……
フェミニストから総攻撃を食らうからかな?
「名誉男性」がヘイトスピーチに当たるか否かはいつものアレです。
使っている側は「何がヘイトで何がヘイトではないかは我々が決める」を
大前提としていますし、他の「ヘイト認定団体」も触れてきません。
結局何が差別で何が差別ではないのかなんて、それぞれの勢力が
勝手に決めているだけ……と言ってしまったら元も子もありませんが。
「”キシダ”を助けることは、間接的に韓国のためになる」ということでしょう。
対韓外交の在り方に、きちんとした考えを持つ方は、やはり岸田政権を早く見放すべき、と考えます(成果を是々非々で判断する、とか言ってないで)。
折しも、桜井よしこさんが、岸田首相批判を行ったようです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cca4a55278242b7e344120bd4fad09c8115ce097
所得税減税が不評と見るや、改憲を持ち出して、保守派の甘心を得ようとする。岸田首相の目論見が見え見えで、氏の怒りを買ったようです。
要すれば、本当にやりたい、成し遂げたいと思っているなら、このタイミングで、このスケジュール感で、任期中にやりたいなどと、政治家たるべきもの軽々に口に出すべきでない、ということでしょう。正論ですね。そういう政治家なんですよ、岸田文雄は。
落第扱いされることを心から恐れている。
彼の人生訓とはすなわち及第を目指すというものです。
そう考えて行動を点検するとつじつまが合う。
信頼を集めてひとの力を束ねるリーダーではない。そうではありませんか。
岸田氏が「共同宣言」に乗ってもぜんぜん不思議ではないです。
周囲やマスコミから「実害はないから」とか言われてその気になって。
不必要な精神勝利を与えれば要求がエスカレートするばかりで、常に何かの譲歩を迫られる圧力が高まるだけだと思うんですが。
叩いてしつけるしかない相手なのに。
真の関係正常化が遠のくばかりです。
「岸田氏は意外と頑固」という政治記者評を時々聞きます。具体的なエピソードを聞いたことがないんですが。
「頑固」というネガティブ語で語られるのは、理にかなった説明をしないか、理にかなった説得が通じないことを意味していると思います。
岸田氏になにか長年培われた政策的ポリシーがあるかというと、普段の記者会見での語りを見ればそれは一つもなさそうに見えます。首相就任直後の看板政策が「新しい資本主義」ですしね。
政策実現の場で岸田氏の「頑固」が発動したとすると、自分のポリシーではない、特定の誰かから「聞いた」受け売りの政策を実現すると腹に決め、そう決めた合理的な説明もせず、合理的な説得も受け付けず突き進む、と言うことではないのでしょうか。
青山氏が暴露した首相申し入れの経緯はとても印象に残っています。
今までの対韓外交では「頑固」が発動したのではないでしょうかね。
自らの意思なのか仕向けられたのかはわかりませんけど。
民主主義の為政者が「頑固」だと困るんですけどね。
というわけで、共同宣言は、突然やると言い出すかもしれないと危惧する次第です。
信念を曲げない頑固ものなのではなくて、意地張るくんなのだと当方は解釈しています。
そもそもの河野談話も「謝罪だけで実害はなくこれっきりから」と請われたものでしたね。
安倍総理からは「河野談話は維持する。維持するがつまりは実際には韓国には文字通りの"痛惜の念の表明"以上は絶対に与えない」という姿勢が、実行から見て取れましたが。安倍政権で外務大臣を勤めていた岸田総理の、個人的な姿勢はそういえば聞いたことがありません。それが安倍総理、国民の多数意思と共通であった上で"頑固"ならばまだ良いのですが。彼の軸はどこでしょうね。
一輪車走行の拾い食い政治ですから、軸はありません。辿る軌跡は風次第。
信念がないなら守ることが目的ではないですわね。
つまり・・・
相変わらず韓国(北も含めて)に注がれている鈴置氏の眼力には感服する思いです。
韓国に対しては、時の政権の姿勢だけを見ているだけでは結果を見誤ることとなります。右や左、保守とリベラル、それぞれ立場は違っても、その中身が韓国人(或いは北朝鮮人)であることには変わりはないからです。所詮主義主張やイデオロギーは彼らにとっては、単に外側の上っ面に過ぎないのです。
人としての価値観や人生観、そして国家観がまるっきり違う人々と、どうやって相互理解が深められるというのでしょうか?
有識者でつくる日韓フォーラムが国際秩序の変化を踏まえ、バージョンアップした共同宣言の発表を提言したのは一考に値する(日経)
日韓関係を「国交正常化以降で最悪」と評された状況に逆戻りさせない仕組み作りだ-中略-日韓も、定期協議の枠組みを構築すべきだ(毎日)
隣国関係の新たな扉を開く取り組みには賛同する。ただ、掛け声倒れに終わらせてはならない(東京)
相も変わらずお花畑理論(?)に踊り狂っている態のオールドメディアですが、幸いなことに鈴置氏の記事に寄せられたサイレントマジョリティである読者のコメントの大半は、それらを完全に見切って(見捨てて)いるようです(全てに眼を通しているワケではありませんが)。
新宿会計士様のご指摘の通り、日韓問題の殆どは日本側の問題ではなく、韓国側が勝手に惹起した問題です。それらに対する真摯なる反省と謝罪がない限り、日本はこれ以上韓国側にすり寄ってはならない、そう考えます。
つまり日韓間の問題は韓国の政権だけではなく、韓国のメディアを含め韓国人自身が変わらなければ解決出来ないものなのです。
100年以上前にそう喝破した人物がいるというのに、日本の政治家や官僚達、そしてメディアに巣喰う輩共のなんと不勉強な事でしょうか。
惡友ヲ親シム者ハ共ニ惡名ヲ免カル可ラズ
我レハ心ニ於テ亞細亞東方ノ惡友ヲ謝絶スルモノナリ