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キャッシュレス「しか」使えない中国の不便な貨幣経済

中国ではキャッシュレス決済が進みすぎるがために、最近だと現金で自販機のジュースですら買えなくなっているというレポートが出てきました。キャッシュレス決済は便利ですが、キャッシュレス決済「も」使えるというのと、キャッシュレス決済「しか」使えないというのには、大変大きな違いがあります。もともと中国ではATMからニセ札が出てくるなど、紙幣自体が信頼できないという問題点があったようですが、キャッシュレス化したらしたで、外国人がキャッシュレスを使用できないという問題もあるようです。どうせ中国に行かなければ関係のない話ですが…。

意外とカジュアルな「通貨論」

「通貨論」といえば、正直なところ、「なんだか小難しい話だな」、などと思う方が多いでしょう。

実際、当ウェブサイトでは普段から、国際決済銀行(BIS)の国際与信統計(Consolidated Banking Statistics, CBS)だの、日銀の資金循環統計だのといった、専門的でマニアックな統計を取り上げることもありますが、これらの統計を見ている人は、おそらく、さほど多くありません。

しかし、通貨論というのは、意外とカジュアルです。当たり前の話ですが、私たち現代人は、「おカネ」を毎日のように使っているからです。だからこそ、おカネの議論は、意外と私たちが日常の延長線上で理解できるのです。

その典型例が、キャッシュレス決済でしょう。

かなり以前の『「小銭逆両替」という社会的ニーズはビジネスチャンス』などでも議論したとおり、最近のわが国ではキャッシュレス決済という流れのなかで、「小銭受難」の時代が到来しています。

ゆうちょ銀行がATMでの硬貨預入手数料を新設するなど、「小銭受難」の時代が到来しています。こうしたなか、神社が両替をする時代がやってきたのかと思いきや、その続報を見ると、両替はかなり限られた回数で終わってしまったようです。ただ、世の中にはニーズがあればかならずサービスを提供する業者が出現するものです。小銭マッチングアプリのようなものを、誰かが開発したりしないものでしょうか。神社が両替する時代、到来か!?以前の『小銭受難時代、とうとう神社も両替業に参入するのか?』では、大阪府にある交野住吉神社...
「小銭逆両替」という社会的ニーズはビジネスチャンス - 新宿会計士の政治経済評論

言い換えれば、「現金で支払い、お釣りをもらう」という商取引の在り方が、抜本的な変革を迫られているのかもしれません。

該当する記事を当ウェブサイトに掲載したのはいまから1年半以上前の話ですが、それ以降で見ても、キャッシュレス決済(とくに電子マネーやペイアプリなど)が使用可能な店舗、施設などは増える一方です。

全国的なスーパーマーケットのチェーン店、コンビニエンスストアのチェーン店などに出掛けると、現金だけでなく、クレジットカードから電子マネー、ペイアプリなど、たいていの決済手段が整っており、それらを自在に使用することが可能です。これらの店舗ではセルフレジを設けていることも多く、セルフレジの多くはキャッシュレスです。

これに加えて最近だと、コンビニ、街中の自販機、タクシーなどに加え、少し前までであれば現金しか使えなかった個人営業の飲食店、商店、あるいは医療機関などにおいてすら、最近だとキャッシュレス決済が使用できる場面が徐々に増えつつあります。これも時代の流れでしょうか。

正直、今から5年後、10年後を見据えると、ますます現金が敬遠され、キャッシュレス決済が一般化していくのかもしれません。

海外の現金事情…意外とキャッシュが必要だった香港

さて、山手線の駅名を冠した怪しげな自称会計士の場合、学生時代などに、ずいぶんと海外旅行に出かけました。当時はまだコロナがなく、また、円高のため円の購買力も強かったという事情もありますが、アジア諸国に旅行に出掛ければ、おカネのない学生でも安い物価水準でずいぶんと楽しく旅行ができたのです。

なにより、日本のパスポートと航空券さえあれば、地球上のたいていの場所には自由に出かけることができました。外国の入国審査官に対し、日本国のパスポートを見せれば、たいていの国ではとくに入国目的を尋ねられることもなく、一発で通してもらえるという経験もできました。

今になって思えば、この「時間が自由に使える学生」「時間が自由に使える独身者」という身分に「地球上のたいていの国に自由に出入りできる日本国のパスポート」「強い日本円」は、本当に最強の組み合わせだったと思いますし、思う存分に世界各国を訪れたことは、本当に良い経験でした。

最近の若い人たちにとっては、円安の影響もあってか、おいそれと気軽に海外に出掛けられなくなっているのではないかと思いますが、それでも現地を直接訪問し、雰囲気を知るというのは、非常に大切な人生経験ではないかと思います。

そして、おカネから見て外国の生活を体感するのも、非常に興味深い経験です。

少し古い話で恐縮ですが、面白いのが過去の香港の事例でしょう。

「香港」と聞くと、私たち日本人にとっては「先進的で洗練された金融都市」という印象を抱くことが多いと思いますが、少なくとも著者自身が頻繁に訪れていた1990年代から2010年代の香港は、「おカネ」の面から見れば、残念ながら、決して「洗練された都市」とは言い難い街でした。

観光客向けの飲茶店などを除けば、個人が経営するような小規模店舗では、現金払いしか受け付けてもらえず、クレジットカード、電子マネーのたぐいは使えなかったのです。香港では早くから「八達通(オクトパスカード)」と呼ばれる交通系ICカードが普及していたわりに、キャッシュレス化は遅れていたのです。

(※なお、個人的にはコロナ禍と国家安全法の影響で、最近、すっかり香港にはご無沙汰しているため、最新状況については存じ上げませんし、下手をすると、もう一生、香港に行くことはないかもしれません。)

日本人にとっての香港の体感物価は10年前の「4倍」に!

そんな香港で最も頻繁に使用されていたのが、20香港ドル紙幣と100香港ドル紙幣です。

香港の通貨・香港ドルは1米ドル=7.8香港ドルの水準で米ドルとほぼペッグ(固定)されていて、2010年から12年頃にかけての為替レートはだいたい1香港ドル=10円前後でしたので、20香港ドルは200円、100香港ドルは1000円くらい、というイメージでしょう。

しかも、当時の香港は物価水準も今と比べて低く、大衆的な食堂ならば、20香港ドル紙幣が1枚あれば、チャーハンだの、やきそばだのといった日本人にも人気のメニューが1皿食べられる、というレベルでした。その意味で、香港の20ドル紙幣は日本でいう500円玉と似たような立ち位置だったのかもしれません。

同じく100ドル紙幣だと、夜、屋台でサンミゲルビールを飲みながら食事をとることができました。日本でいえばひとり2000~3000円くらいの大衆居酒屋に行くようなものだったといえるかもしれません。このことから、当時の日本の物価水準は、為替レート込みで、香港とくらべてだいたい2倍くらいだったのでしょう。

これが現在だと、1香港ドルはだいたい20円くらいですので、20香港ドルは400円、100香港ドルは2000円、というイメージです。しかも、現地レポートなどによれば、物価水準もずいぶんと上がってしまい、ちょっとしたランチも100香港ドルかかるなどの事例もあるそうです。

ということは、日本で700~800円くらいのランチが、香港だと2000円くらい、というイメージでしょうか。いまだと逆に、香港の方が日本と比べ、為替レート込みで2倍くらいだという話です。つまり、この10年で、日本人にとっての香港の体感物価は4倍になったのでしょう。

ちなみに経営戦略コンサルタントの鈴木貴博氏がウェブ評論サイト『現代ビジネス』に寄稿した次の記事によれば、鈴木氏が実際に香港に出張して体感した、「香港の物価は日本の2倍だった」とする話題が掲載されています。

香港に行って驚いた…!「中国経済崩壊」どころか「日本のダメっぷり」を突き付けられた「5年ぶりの出張」、ショッキングな中身

―――2023.10.27付 現代ビジネスより

いずれにせよ、香港の物価上昇は、なかなかに恐ろしいことになっているようです(※香港の体感物価が日本の2倍になったことが「日本のダメっぷり」の証拠だとは限りませんが…)。

中国のキャッシュレス決済

さて、あくまでも著者自身の勝手な決めつけですが、最近でこそ日本でもキャッシュレス決済が浸透して来たものの、今ひとつキャッシュレスが浸透して来なかった要因のひとつは、現金そのものが信頼されているからではないでしょうか。

じつは、アジアでも最もキャッシュレス決済が普及している国のひとつが、中国であると指摘されます。

これは、中国のテクノロジーが進んでいる証拠なのでしょうか。

紙幣が信頼できない理不尽な中国』でも指摘したとおり、そもそも中国では、現金そのものが信頼できない社会らしいのです。ATMでニセ札が出て来る、深夜のタクシーで本物の紙幣をニセ札とすり替えられる、などの事情もあり、もともと紙幣が信頼されていないのです。

当該記事に対する読者コメント欄も大変に興味深く、とりわけ「元駐在員」様と名乗る、現地に詳しいと思しき方によれば、こんなことも指摘されています。

  • 8年半の駐在員赴任経験に照らし、中国でニセ札が横行しているというのは事実である
  • ATMからも普通にニセ札が出て来るが、問題はそれだけではない
  • 現金決済の場合、汚くて臭いお札から渡してくる
  • 財布が汚れこの世のものとは思えない悪臭を放ち、ズボンまで臭くなる
  • 自販機も増えてきたが紙幣が汚過ぎて読み取れないことも多い
  • 精度を落として読み取るとニセ札が使用されるという悪循環に陥っている

…。

すみません。

サイフに臭いがつくの、個人的に、ムリです(笑)。

必然的に、中国では紙幣を使わない決済に対する需要が出てくる、というわけなのですが、ここで大きな問題があるとすれば、中国のキャッシュレス決済が、外国人に利用し辛い、という点でしょう。

先日も引用した記事に記載されていた通り、中国では国際ブランドのクレジットカードがあまり使えず、しかも独自の電子決済システムが「ガラパゴス化」して進化しており、しかもこれらを利用するためには、多くの場合、中国国内の銀行に決済用の口座を作るなどの必要もあるからです。

外国人にとってはキャッシュレス決済も不便だし、現金を使わざるを得ないのに、その現金の世界ではニセ札が横行しており、また、ニセ札を掴まされるリスクも高い…。

なんとも理不尽な国です。

自販機でジュースも買えない

外国人から見た、こうした中国国内の状況について、『文春オンライン』に30日付でこんな記事も出ていました。

自販機でジュースも買えず…3年半で激変した「サイバー先進国・中国」の不便すぎる実態

―――2023/10/30付 文春オンラインより

企業向け中国調査レポートなども執筆しているライターの山谷剛史氏の手による記事ですが、3年半の「ゼロコロナ政策」を経て「中国人にとっては」便利な社会が実現したものの、外国人観光客にとっては現金でジュースすら買えない「不便な国」になった、というのがこの記事の主眼です。

長文ですが、読みごたえがありますので、興味がある方は是非ともリンク先をお読みください。

山谷氏の結論は、記事の末尾にある、この記述でしょう。

僕にとっては、自国民だけが便利になった中国のサイバー社会が、外国人が単なる旅行で行くにはあまりにも不便で肩身が狭いので、今はそれが、積極的に行こうと思わない理由になっています」。

なぜ山谷氏がそう思うに至ったのかといえば、キャッシュレス化が進み過ぎ、街からATMや両替施設が激減。買い物すらままならないなどの事情にあります。

日本のネットサービスは『使えれば便利』というものですが、中国のネットサービスは、少なくとも都市部においては『使えないと生きていけない』くらい、中国で生活する上では必須。これから中国に旅行予定の人は、日本で人民元を用意し、持っているクレジットカードを何枚かアリペイやウィーチャットペイに紐づけておいたほうがいいですよ。そうしないと、場合によっては旅行開始時点でネットサービスが利用できず、買い物の支払い時に詰むかもしれません」。

たしかに、社会生活において、行動の選択肢が限られてしまうというのは困りものですね。

キャッシュレス「も」?キャッシュレス「しか」?

もちろん、当ウェブサイトでもこれまでしばしば指摘してきたとおり、キャッシュレス決済は、大変に便利です。

最近はスマートフォンなどに搭載したモバイルSUICAが1つあれば、ほとんどの場所で支払いをすることができます。著者自身もこの1ヵ月間で現金を使用したのは、個人経営の歯医者さん(めちゃめちゃ腕が良い!)か近所の個人経営の料理屋(料理がとても美味しい!)くらいなものです。

ただ、正直、「キャッシュレス決済『も』使える」のと、「キャッシュレス決済『しか』使えない」のとでは、天地の開きがあります。

日本の場合、少なくとも一般に紙幣から悪臭が漂うようなことはありませんし、ATMからニセ札が出てくるということもなさそうですし、さらに現金が使えない店というものは、(現在のところは)ほとんどありません。スーパーのセルフレジでキャッシュレス専用のものがあるくらいでしょう。

もっとも、身もふたもない言い方ですが、中国で外国人がキャッシュレス決済を使えなかったとしても、中国に行かなければ、どうせ実害はないのかもしれませんが…。

新宿会計士:

View Comments (23)

  • 全てが共産党指導部の指導の下に有る中国。
    これも指導部のお眼鏡にかなっているか、指導そのものであるのでしょう。
    目的は人民の管理。でしょうか。
    常に管理をしないと専制国家はおちおち寝てもいられないのでしょうか。
    よく言われるのが中国の外交は内政だ。内政が外に出ただけ。
    外国人が困っているなんてどうでもいいことでしょう。
    全ての事が共産党支配に繋がる。

  •  中国のキャッシュレス化は、経済政策ではなく防疫政策なのでしょう(冗談6:本気4)。

     100年かけて衛生観念やお行儀といった国民性の意識改革をすべきだと思いますが(もう遅いけど)、皇帝的支配者が居て、それが"生きているうち"に覇権をとりたい、と汲々としているのでは、そんな事には目を向けないだろうなぁ。日本の明治時代は偉大だったか。

  • 毎度、バカバカしいお話しを。
    アメリカの福音派:「聖書の黙示録によれば、「反キリストは人々の体に数字をつけ、この数字がなければ、人はものを買うことも売ることもできない」とある。これはキャッシュレスの中国のことに違いない」
    色々ときな臭くなりそうですね。

  • >持っているクレジットカードを何枚かアリペイやウィーチャットペイに紐づけておいたほうがいいですよ。

    下手に紐づけると個人情報を ”習近ペイ” に見透かされそうです・・。

    • 実は中国では毛沢東の時代からこういった金融ネットワークの萌芽があって
      、その名も「周恩来ン(シューonline)」と言う名前だったとか…

      って、信じちゃダメですよw

  • こんなんだから、北朝鮮が香港から現地スタッフを引き揚げたのでは?

    下手したら麻薬の取引までキャッシュレスでやらされてたりして。(笑)

    こういう社会では、当局による
    「デノミ」
    「預金封鎖」
    「税務監査での別件逮捕」
    なんてのは朝飯前てなとこですかね。

    共産党幹部が自分の財産を海外でドル保有したがる訳ですね。

    • (北朝鮮になるか、アメリカになるか、中国の人民のなかからになるのか分かりませんが)偽造人民元電子マネーがでてきたりして。(出来不出来を無視すれば、すでに中国国内のハッカー(?)が、作っていたりして)

  • 紙幣を廃止した世界はどんな光景なのか。
    タンス貯金はありえない。孫にお年玉あげるのにどういう方法使うんだろう。
    乞食にはどうやって金をめぐむのか。
    購入履歴はバレバレ。「あなたxx月xx日のxx時xx分に薬局で痔の薬買ったでしょ?」
    ジョージオーウェルの世界だね。

    中共の弱点はキャッシュレス決済を可能にしているインターネットかもしれない。

    • 誘拐の身代金も、電子マネーになるのでしょうか。(もしかしたら、人質本人と、モノの物々交換になったりして)
      蛇足ですが、金のタンス預金が増えるのでしょうか。

  • 本日の論稿の本筋と違う所を、ピックアップして済みませんが。

    >著者自身もこの1ヵ月間で現金を使用したのは、個人経営の歯医者さん(めちゃめちゃ腕が良い!)か近所の個人経営の料理屋(料理がとても美味しい!)くらいなものです。

    先の雑談欄の「居住に適した場所」について思っていたことですが、不動産鑑定士の評価基準項目には、めちゃめちゃ腕の良い!「歯医者さん」や、料理がとても美味しい!「料理屋」は、入っていないでしょうけれど、実際に住んでみるとこのような、実際の生身の生活の満足度ということが大変に重要だと実感します。
    人肌のぬくもりがあるというような。
    これは、住んでみないと分かりません。(住めば都という言葉もあるにはありますが)。

    この観点から見ると、キャッシュレス決済は大変に便利だけれども、この人肌感覚が感じられる所で、「ピッ!」で支払いが済んでしまうのは、今のところ、ちょっと雰囲気が所馴染まないような感じもします。

    所で、日本の紙幣は紙質を含めて美術品レベルで、古くなったお札も銀行で使用に適さないと判断されたものは回収されているようですから、市中には余り汚い紙幣は流通しないようです。それに、銀行では新札に交換してくれるサービスまでありますから、結婚式やお祝い用には、手が切れるような新ピン札を使うことが出来ます。以前、ある店で、お釣りが新札だったので尋ねたら、当店は毎朝銀行で新札に替えております、と言っていました。今は、それは、無制限には出来なくなっていますが、それでもそのサービスは未だあります。

    米国で手にしたドル紙幣は、ヨレヨレで肌触りも良くなかったので、早く使ってしまって手許から離してしまいたいと思ったものです。

    市中に流通する紙幣まで、一定水準以上になるように奇麗に管理されている日本とは、やはり不思議な国なんですかね?

  • 新宿会計士殿、何時も興味深い論稿の作成とご提示有難う御座います。

    > 著者自身もこの1ヵ月間で現金を使用したのは、個人経営の歯医者さん(めち
    > ゃめちゃ腕が良い!)か近所の個人経営の料理屋(料理がとても美味しい!)
    > くらいなものです。

    いいですね。腕が良い歯医者さんと料理がとても美味しい料理屋さんならば、キャッシュレス決済に対応していなくても、私ならば喜んで現金でお支払します。

    新宿会計士殿がご指摘の通り、「キャッシュレス決済『しか』使えない」状態は最悪です。私はスマートフォンを落としたり、故障して使用不能の状態に陥った経験が幾度かあります。私は地方在住者なので、近隣に通信キャリアの店舗は全くなく、Web手続に頼るしかありません。もし「キャッシュレス決済『しか』使えない」状態で、スマートフォンの更新に時間が掛かったら、その私はその間飢えてしまいます。

    嘗て日本の屑メディアが中国はキャッシュレス決済が進んでいるから凄いんだ、日本は遅れているから駄目なんだとの論調の記事を盛んに吹聴していました。私は上記の経験から、キャッシュレス決済しかない状態は却って不便、いや、危険であるとさえ考えていました。

    > もっとも、身もふたもない言い方ですが、中国で外国人がキャッシュレス決済
    > を使えなかったとしても、中国に行かなければ、どうせ実害はないのかもしれ
    > ませんが…。

    現在絶賛経済破綻中の中国を鑑み、中国は凄いとか進んでいるとかのこれ迄の報道はほぼ全て嘘なのが明らかになっています。そもそも中国共産党は反(国際)社会勢力なのだから、彼らの情報は殆ど嘘やこじつけなのです。新宿会計士殿が仰る通り、私は今後、絶対に中国には行きません。

  • 日本の場合は、当面キャッシュレスのみの世界は到来しないでしょう。取引に関することなので釈迦に説法だとは思いますが。

    日本銀行法第46条第2項では、「日本銀行が発行する銀行券は、法貨として無制限に通用する」との記載があり、通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律第7条では、「貨幣は、額面価格の二十倍までを限り、法貨として通用する」と規定されています。

    法的には契約自由の原則が前提にあるので、「当店では現金のお取り扱いができません」ということが明示してあれば、売買の条件提示によってレジで現金の取り扱いをしなかったとしても違法にはならないと解されますが、店舗として法貨の受け取り拒否ができるのか?という論点ですと、法貨の強制通用力に対する効力として通用するのかは論点となります。
    それでも、徐々に法貨の取り引きが減りつつありますから、時代と共に変わっていくのでしょうけれども、法改正があるまではキャッシュレス決済のみの店舗ばかりにならないのでは、と考えています。

    • 労働基準法では給与は現金払いが原則。
      銀行振込は本人の同意が必要。

      • それが、断固として振込同意しない社員がいたんですね。上司や経理部の度重なる説得・お願い・哀願も刎ね続けて。その後、退職したらしいですが。この話は捏造ではありません。本人から、聞きましたので。
        世の中、無駄な事にエネルギーを使う人がいるもんだ、と思ったものです。
        あと、振込みだと奥さんに本当の給料が分かって自分の小遣いが捻出できないからと、経理部に頼んで、振込み口座を2つにして貰っていたものもいました。
        サラリーマンの切実な小さな知恵ですが、それをやってくれる経理部というのも凄いです。そこそこの規模の会社だったんですが。
        sqsqさんが、正確な?つっこみをするから、思い出しました。

  • 私の場合は、キャッシュレスですね。小銭をバラバラは・・ポケットに穴が開きそう。財布には新券の万札しか入っていません。支払いはクレカ。現金しか使えない相手の時は、事前に五・千円を用意。
    すると計画支出ができるようになります。計画支出ができると、パソコンで小遣い帳から、銀行預金管理・電気代・ポイント管理何でもできます。今年は電気代を最安値を調査し、光熱費年間5万円安くなり、過去5年間で最安値でした。
    キャッシュレスも使い方次第ですね。

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