自動車の半数以上は横断歩道で一時不停止=JAF調査
信号のない横断歩道で歩行者に道を譲る自動車は、まだ半数に満たないようです。「信号機のない横断歩道で歩行者が横断しようとしているときに自動車が一時停止したかどうか」に関するJAFの調査によると、一時停止率は全国平均で45.1%と、昨年の39.8%よりは改善されたものの、依然として半数以上の自動車が一時停止に応じていない実態が明らかになったそうです。都道府県別で見れば長野県では84.4%が一時停止していたそうですが、隣の新潟県では一時停止率は23.2%だったのだとか。
JAFが2023年版調査結果を公表
一般社団法人日本自動車連盟(JAF)は27日までに、信号機のない横断歩道で歩行者が横断しようとしているときに、自動車が一時停止しているかどうかに関する調査結果を公表しました。結果の概要についてはJAFのウェブサイトに公表されています。
信号機のない横断歩道での歩行者横断時における車の一時停止状況全国調査(2023年調査結果)
―――JAFウェブサイトより
JAFによると今回の調査は「信号機のない横断歩道」に着目し、2016年から毎年、全国で実施しているもので、今年の調査に関しては8月9日から9月20日の期間の、月曜日から金曜日の平日に実施されたそうです。
調査は各都道府県2箇所ずつ、全国合計94箇所で行われたそうです。具体的な場所は非公表ですが、センターラインがある片側1車線道路である、5メートル以内に十字路や丁字路交差点がない、などの条件を満たす、信号機がない横断歩道で実施されたのだとか。
条件詳細…次の条件を満たす信号機が設置されていない横断歩道
- センターラインのある片側1車線道路であること
- 原則として調査場所の前後5メートル以内に十字路・丁字路交差点がないこと
- 道路幅員は片側2.75~3.5メートルであること
- 交通量の目安は1分あたり3~8台程度であること
- 制限速度は時速40~60km程度であること
一時停止率は45.1%と昨年より改善したが…
JAFはこの調査対象横断歩道で、JAF職員が横断歩道の立ち位置や横断しようとするタイミングを統一したうえで、1箇所50回横断するという手法で、横断歩行者側の車線を走行する自家用車や自家用トラックが一時停止したかどうかを調べました。
その結果、合計7,087台のうち、一時停止した車は3,193台、すなわち45.1%だったのだそうです。
JAFウェブサイトにて提供されているデータをグラフ化すると、図表のとおり、一時停止率は年々上昇しているものの、依然として半数以上の自動車が一時停止していないということがわかります。
図表 信号機のない横断歩道における車の一時停止率(全国平均)
(【出所】JAFウェブサイトのデータをもとに著者作成)
84.4%が停止した長野:ワーストの新潟は23.2%
ちなみにJAFのウェブサイトには都道府県ごとの一時停止率も公表されているのですが、これについて当ウェブサイト側にて集計してみると、長野県が84.4%で1位となり、石川(76.4%)、栃木(74.8%)、熊本(66.1%)、岐阜(65.4%)などがこれに続きます。
その一方でワーストは新潟の23.2%、これに佐賀(26.2%)、大阪・福井(同率で26.7%)茨城(27.6%)などが続いています。参考までに、ランキングは本稿の末尾に掲載しておきます。
ただ、このランキングを眺めていて、最下位の新潟とトップの長野は地理的に見て遠く離れているわけでもなく、何となくですが「県民性の問題」というよりも、調査実施地点の問題、という方が強そうにも思えますが、このあたりはJAFが調査実施地点を公開していないため、よくわかりません。
このあたり、個人的には街中で小さなお子さんやお年寄りなどが横断歩道を渡ろうとしているにも関わらず、信号機のない横断歩道に、明らかに速度制限を超過した猛スピードで突っ込んでくる自動車を見るとヒヤリとします。
また、都内だけかもしれませんが、最近だとフード・デリバリー系でしょうか、信号無視をして猛スピードで交差点を走り去っていく自転車も多く、車道を逆走する電動スクーターも見かけるようになってきました。
正直、事故を防ぐためには、ドライバーや歩行者の交通マナーだけに期待するのではなく、やはり時代に合わせて道路交通法規を修正していく必要はありそうです。
※なお、道路交通法の規定によると、横断歩道を歩行者が渡ろうとしているときには、車両には一時停止義務が課されています。
道路交通法第38条第1項(抄)
車両等は、横断歩道又は自転車横断帯に接近する場合には、当該横断歩道等を通過する際に当該横断歩道等によりその進路の前方を横断しようとする歩行者又は自転車がないことが明らかな場合を除き、当該横断歩道等の直前で停止することができるような速度で進行しなければならない。この場合において、横断歩道等によりその進路の前方を横断し、又は横断しようとする歩行者等があるときは、当該横断歩道等の直前で一時停止し、かつ、その通行を妨げないようにしなければならない。
参考データ
【参考】信号機のない横断歩道での一時停止率(都道府県別ランキング)
- 1位:長野(84.4%)
- 2位:石川(76.4%)
- 3位:栃木(74.8%)
- 4位:熊本(66.1%)
- 5位:岐阜(65.4%)
- 6位:静岡(63.9%)
- 7位:宮崎(63.6%)
- 8位:愛知(61.2%)
- 9位:山梨(61.0%)
- 10位:福島(60.8%)
- 11位:愛媛(58.5%)
- 12位:福岡(58.1%)
- 13位:岩手(56.2%)
- 14位:山形(53.6%)
- 15位:島根(53.0%)
- 16位:秋田(52.1%)
- 17位:兵庫(52.0%)
- 18位:宮城(51.9%)
- 19位:三重(51.3%)
- 20位:富山(50.0%)
- 20位:鳥取(50.0%)
- 22位:広島(48.5%)
- 22位:山口(48.5%)
- 24位:奈良(48.1%)
- 25位:岡山(47.8%)
- 26位:青森(47.4%)
- 27位:滋賀(46.3%)
- 28位:鹿児島(42.8%)
- 29位:長崎(42.5%)
- 30位:群馬(41.1%)
- 31位:東京(39.6%)
- 32位:香川(39.1%)
- 33位:埼玉(38.9%)
- 34位:徳島(36.7%)
- 35位:高知(35.3%)
- 36位:京都(34.6%)
- 37位:千葉(31.9%)
- 38位:大分(31.1%)
- 38位:沖縄(31.1%)
- 40位:和歌山(30.1%)
- 41位:神奈川(29.1%)
- 42位:北海道(29.0%)
- 43位:茨城(27.6%)
- 44位:福井(26.7%)
- 44位:大阪(26.7%)
- 46位:佐賀(26.2%)
- 47位:新潟(23.2%)
(【出所】JAFウェブサイトのデータをもとに著者作成)
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
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運転マナーが悪い都道府県ランキング!1位は・・・
2016年の6月15日から30日の16日間、JAFのホームページ内で実施されたアンケート結果です。お住まいの都道府県の運転マナーランキングは・・・!?
https://matome.response.jp/articles/103
横断歩道の一時停止もさる事乍ら、個人的には、方向指示器を出さないのは、本当に困ります。
方向指示器を出さない運転者は、車の運転とはどういうものか分かっているのか?自己中心性の性格だろう、と感じてしまいます。道路は自分だけが通行している訳じゃないという事が分かっているのか?と。
こういう人は、他の車が方向指示器を出さないと怒っているけれど、自分も方向指示器を出していない、という事に気がついていないのかもしれない。どこまでも、自己中心的な性格では?と思ってしまいます。
運転が荒い車のナンバープレートは、「一姫、二和泉、三三河」なんて言われてますね。
道に迷っている前方のドライバーが方向指示器を出さずに急に幅寄せしてきて、ぶつかりそうになったことがあります。ミラーも見てなかったのでしょうね。
一時停止率6位の静岡県では、横断歩道を歩行中に車にぶつけられたことがあります。
「田舎って、人より車が優先されるのかしら?」と驚きました。
なにせ、ドライバーは怒ってましたからね。
性悪説で考える(安直な)対策は、全ての横断歩道に信号機を付ければ良いかもしれないね。
車側が横断歩道で止まらないのなら、自動車に関連する税を上げて信号機を増設していくのはどうかな。
まぁこれだと自動車ユーザーの負担が増えるてしまうし、今もちゃんと止まっている優良運転手の方には申し訳ないけれど。
普段から街中で車を運転している「信号機のない横断歩道における車の一時停止率ワースト1位県」の住民です。
最近運転していて感じるのは、横断歩道に待機している歩行者がいた場合に、車が一時停止する割合は、以前よりずいぶん増えたという印象です。ですから、一時停止割合が23%少々という結果はちょっと意外。
ただ、あるいはと思う理由がひとつあって、横断歩道の入り口辺りに屯してはいるが、忙しげに左右を見回していたり、半歩車道に足を踏み出していたりするなど、いかにも「さあ、これから渡るぞ。車止まれよ」といった素振りを見せる歩行者は極めて少なく、あさっての方向を向いていたりするから、あの人渡ろうとしているのではないなと判断して、そのまま通り過ぎてからバックミラーを見ると、おもむろに車道に踏み出していくなんて人が、当地では結構多いということです。わたしも含めて、ドライバーは大抵はそうしたものだと、思っているのかなと。
新潟県と長野県は県境を接しており、県庁所在地の新潟市にせよ、長野市にせよ、街中の交通量にそう大きな差があるわけではないし、信号のない横断歩道がある道路を走る車の頻度と言ったら、首都圏、名古屋、大阪などとは比較にならないほどまばら。
それでこれだけ両極端とも言える結果が出るからには、やはり県民性の違いがあるのかなという気がします。こんなこと言ったら、長野の人に怒られるかも知れないが、「歩行者優先が原則」とあくまで筋を通そうとする人が多いか、「智に働けば角が立つ」を処世訓として、お先にどうぞ式の歩行者がむしろ大勢か、その辺りの事情もあるのかなと、ふと思った次第です。
新潟バイパスの影響もあるかも。高速道路並の自動車専用道路で制限速度60キロ(から80キロ)が市内の西から東を縦断。亀田バイパスも含めたら市内で総延長100キロ以上。自動車専用道路なので横断歩道が無い。こういう道路で悪い慣れが身に付くような気がする。ちなみに交通量が全国2位。
調査したJAFがあるのが新潟県庁付近なので、信濃川側道で調査したなら、ここの横断歩道での停車率は最悪のはず。街路樹と信濃川堤防のせいで横断歩道待機歩行者が見えない。なのに横断歩道がやたらと多い。
以上は言い訳に過ぎないので、以後は気をつけます。
都道府県警察の、よく言えば取組の、悪く言えば点数稼ぎの結果、でもあると思います。
結構危ないのですよ、通勤時けっこうな田舎道で横断歩道の前で一時停止したが、
お礼に頭を下げながら子供が横断し始めたら対抗車線の車が止まらず突っ込んできた。
その時は子供が歩きを止めてギリギリ事故にならずにすんだが、本当に危なかった。
かなり注意しないと危険なのですよ、横断歩道での安易な一時停止は。
あれから対向車や後ろから来る車の追い越しで横断歩道で一時停止したがために子供の命取りにならぬよう判断できたときだけ一時停止しています。
信号機の無い横断歩道の停止は以外に難しい
運転者は①横断者②対抗車輌③後続車輌に注意する必要がある
①後続車輌の有無の確認 有の場合は車間距離を確認のうえアクセルを緩めブレーキランプで減速を知らせる
②停止線が有る場合と無い場合があるが
有る場合は停止線の1~2m手前
無い場合は横断歩道5m手前で停止する
※後続車輌に追突された場合ショックにより横断者をはねてしまうリスクを軽減するため
③道幅に対して中央寄りに停車するか路側帯寄りにするかは周辺状況による
※中央寄りは後続車輌の追い越し牽制に
路側帯寄りは二輪車等のすり抜け牽制になる
④横断者が走行を促した場合も応じない 横断者の横断を促すジェスチャーはしない
※取り締まりをしていた場合かなり面倒になる
※横断を促すジェスチャーをして後続車や対抗車にひかれた場合 責任を問われる可能性がでてくる
道交法に無理があるのでしょうかね。
こちらが停まってても対向車線のクルマがなかなか停まらなくて歩道に立ってる方から「どうぞどうぞ」される事がたびたびあります。
まぁクルマ側のマナーはなかなかよくならないかもですが、
最近は歩道があるのに車道の真ん中を歩きスマホとか、信号無視してるのにだらだら渡るなど
「ふてぶてしい歩行者」も増えてますね。
群馬県では、消えてる横断歩道がたくさんあります。
横断歩道はもちろんですが、手前の停止線も端っこ10センチあるかどうかがたくさんあります。
昔はここまでひどくなかったのですがね~。
ガソリン税が道路特定財源でなくなってからですね。
国道50号の県庁所在地の前橋市内でも同じようなところがあります。学校が近くにない信号のラインも消えてます。
新潟辺りですと、昔のスパイクタイヤのながりですかね。当時は色々なラインが春先に消えたようですから。
道路特定財源に戻して貰わないと危なくって仕方ないですね。事故を誘発しだすのではと気が気でないです。
税金の意味の確認と無駄遣い防止の為にも特定財源は戻して、廃止も含めた、見直しを当たり前にしてほしいですね。
今の減税の議論から見て無理っぽいですけどね。
財務省は、目的外利用を推進した人の査定を下げる方向にしてほしいですね。無理だろうけど。
これは警察が積極的に取り締まって違反者に罰金をドシドシ課しさえすれば、目に見えて改善すると思いますよ。オマケにワースト一位の県警本部長には降格人事が待っていれば皆さん目の色変えて取り締まりますよ。多分。出来ないんですね、こんな簡単な事が。と思います。
住民として、体感では長野の運転マナーが良いとはとても思えませんし(松本走りなんて蔑称があるほどです。混み合う交差点で、対抗の左折で出来た僅かな隙間に右折がねじこんで入る等。)、なんぼか都会な市とウチのような田舎村とでも差はありそうです。直感的にも、仮にも同じ道交法・ルールが敷かれている国内において、これほどの差が出るのはさすがに不自然さを感じます。停止率6位の静岡は、人口あたり事故数は1位のようですし(まぁマナーと事故は関連してはいても比例はしないでしょうし)。
とまぁ、あまり統計へのツッコみや疑問への解消が出せないのですが、余談として。
当方の村、割と子供の交通教育は頑張っているようで(つっても小学校1校しかありませんが)。横断歩道等を通学児童らが渡る際に車が待った場合、渡り終えたら振り返って運転手にお辞儀をするというのが、かなり行き渡っています。
人によっては、だからなんだという感じ方、かえって危なくないかなどの意見もあるかもしれません。しかし個人的には単純に気持ちの良いものであり、ならばこちら(運転側)も、なるべく待って見守ろう、子供を見落とさないか気をつけよう、という意識になります。
県民性や地形等の特性も大きいかと思いますが、後付け出来る意識付けというのも、こういった統計に影響が無いわけではないかもしれません。
横断歩道で歩行者がいるのに停止しないと警察に捕まる可能性があります。私は先日横断歩道付近で隠れてた覆面パトカーに捕まり2点、反則金9000円取られました。
皆さまお気をつけください。
付け加えると、横断歩道内での対車両の人身事故は、原則として車両側の100%過失になります。
横断歩道内は歩行者優先が原則だそうです。
教習所では確かに歩行者優先とは習いましたが、自分は最近まで恥ずかしながら歩行者いる時に横断歩道で止まらないと反則金取られるとは知りませんでした。けっこうこれって常識だったのでしょうか?歩行者がいても止まらない県では、多くの人が忘れてるようにも思いました。
確かに事故ると100%車側の過失というの論理的にはそうなりますね。勉強になりました。ありがとうございます。