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芸能事務所性加害問題では「視聴者も責任を問われる」

某大手芸能事務所における未成年者を含めた性的加害問題に関連し、テレビ出演者からは、「性加害行為をした者が悪い」としつつも、メディアやタレントは視聴者やファンが存在して成立するという点において、「視聴者、ファンの皆さんも責任の一端を担っている」などと言い放ったのだそうです。これは強烈な責任転嫁です。ただ、もしテレビ業界からそのような認識が出て来るならば、視聴者の側も「責任を取って」、当該事務所のタレントを使用したことがあるテレビ局の放送を視聴しないことで反省の意を示してもよいのかもしれませんね。

信頼できない組織は官僚、オールドメディア、特定野党

もしも「世の中で最も信頼が置けないものをいくつか挙げてほしい」と言われれば、個人的には「官僚機構、オールドメディア、特定野党」の三者を挙げたいと思います。

この三者といえば、国民から選ばれたわけでもないくせに、やたらと大きな権限・権益などを握り、それで世の中に加害行為を行っている、という共通点があります。

財務省がその典型例でしょう。というのも、財務省は国のサイフの入口(国税庁)と出口(主計局)を一手に支配し、税金を取り立てるだけ取り立てておきながら、支出を極力抑制するということを通じ、日本経済を破壊してきたからです。

以前の『剰余金21兆円!税を「取り過ぎている」亡者・財務省』でも紹介したのが、往年の名作アニメ『銀河鉄道999』の第65話『交響詩魔女の竪琴』の、こんなストーリーです。

『魔女の竪琴星』では、ほとんどすべての食料を貢物として女王に捧げてしまうため、200年もの間、食糧不足にあえいでいる。主人公・鉄郎が知り合った少年は、わずかな食料のため殺されてしまう。怒った鉄郎は女王の宮殿に潜入するが、すでに女王はミイラと化していた」――。

この星では、住民から貢物を要求していた女王はすでにこの世のものではなくなってしまっており、コンピューター・プログラムが自動で「税」として食料を要求していたため、住民が疲弊していた、というオチがつきます。

現代に生きる我々は昔のアニメを笑えない

しかも、税として徴収された食料は、人々の生活を豊かにすることに役立てられることはなく、それどころか女王の死後も集められ続けた200年分の貢物が誰にも食べられることもないまま腐敗ガスを発していたため、いずれ爆発するとみられるのだそうです。

私たち現代に生きる日本国民にとっても、このエピソードを笑い飛ばすことはできません。この「税の亡者と化したミイラ女王と自動プログラム」は、まさに国富を「税の亡者」財務省がゴッソリ召し上げ、そこに腐敗利権が群がるという、現代日本の姿そのものだからです。

ちなみに財務官僚らは、私たち日本国民から直接選挙で選ばれた存在ではありません。

それなのに、国のサイフをガッチリ支配しているがために、ときとして並みの国会議員よりも遥かに強大な政治権力を持つこともあり、それどころか国会議員らを折伏し、飼いならしたうえで、自分たちの意をくんで増税法案を続々と通過させてきたのです。

現在、国の税収は過去最多であり、かつ、巨額の剰余金まで生じているような状況にありますが、それでも財務省や岸田文雄首相らは、頑なに減税を言い出しません。故・安倍晋三総理大臣が戦っていた相手は、じつは中国でも韓国でもなく、財務省だったのではないでしょうか。

財務省という税の亡者の行動がいかに罪深いかを示すデータが出てきました。税収はほぼ毎年のように上振れし、しかも一般会計では使いきれなかったカネが剰余金として繰り越されているのです。ちなみに財務省が先日公表した、2022年度の新規発生剰余金の額は、じつに21兆3439億円(!)にも達していたことが明らかになりました。税、明らかに取り過ぎです。プロローグ往年の名作アニメ『銀河鉄道999』の第65話『交響詩魔女の竪琴』は、こんなストーリーです。「『魔女の竪琴星』では、ほとんどすべての食料を貢物として女王に捧げてしま...
剰余金21兆円!税を「取り過ぎている」亡者・財務省 - 新宿会計士の政治経済評論

オールドメディアの罪深さ

ただ、「悪の総本山」という意味では財務省が最も罪深い組織のひとつであることは間違いないにせよ、現代の日本が抱える問題点は、それだけではありません。新聞、テレビを中心とするオールドメディアも、「邪悪な存在である」という意味では、財務省と似たようなものでもあります。

それは、「国民から積極的に選ばれたわけでもないくせに、やたらと大きな社会的影響力を持ち、社会に悪影響を与えている」からです。

新聞社は独占禁止法の適用除外、日刊新聞法による株式譲渡制限、消費税の軽減税率、公選法上の報道規制の適用除外、独占的な宅配網などにより、また、テレビ局はいわゆる電波利権などにより、それぞれ新規参入が厳しく制限されています。

これに加えて新聞社、テレビ局、通信社などは、「記者クラブ」という特権的な制度によって、一般国民とはまったく違う情報源を持っており、フリーランスや外国人の記者らが知り得ないような情報を、おもに官庁などから入手することができるのです。

ただ、新聞社もテレビ局も、垂れ流す情報の質は大変に低く、最近話題の福島第一原発のALPS処理水の海洋放出などを巡っても、一部のメディアは科学的知見を軽視あるいは侮辱し、あたかも健康被害を招くかのような不安を煽る報道を続けているのです。

何度でも挙げておきますが、特にひどいのは、「科学を隠れみのにするな」などとして、科学的知見を正面から否定した、こんな記事でしょう。

科学を隠れみのにするな

―――2023年8月23日 2:00付 日本経済新聞電子版より

専門知識もないくせに、専門知識が必要な記事を平気で執筆してそれを配信する――。

だからこそ、ネットなどでは、新聞、テレビなどのオールドメディアのことを、「マスゴミ」と呼んで蔑むのでしょうが、これについても正直、オールドメディア側の「自業自得」でもあります。

例の「性加害問題」を巡る番組出演者による「驚きの発言」

さて、当ウェブサイトではこれまで敢えて積極的に取り上げてこなかったのが、大手芸能事務所による所属タレント等に対する性的加害行為問題です。なかには未成年の被害者も多かったようであり、とりわけ「子供を持つ親」という立場から、大変に腹立たしく、到底許せないと思った人も多かったのではないでしょうか。

こうしたなか、本稿で取り上げておきたいのが、こんな話題です。

ジャニーズ性加害問題『視聴者にも責任ある』発言にネット怒り 「モーニングショー」で

―――2023/08/30 11:36付 Yahoo!ニュースより【中日スポーツ配信】

中日スポーツによるとこの「性的加害事件」を巡って、テレビ朝日系の情報番組『羽鳥慎一モーニングショー』の30日の放送で、出演したコメンテーターが「視聴者であったり、ファンの皆さんも責任の一端を担っている」などと述べた、というのです。

中日スポーツの記事から該当する発言の一部を抜粋しておくと、こんな具合です。

社会全体で責任感を感じて、しっかりアクションプランを実行していくことが、事務所だけじゃなく、メディアや視聴者の側にも求められる」。

これには久しぶりに驚きました。強烈な責任転嫁です。

敢えてこのコメンテーター氏を擁護するならば、「この事務所に所属しているタレントが出演している番組の視聴率が良ため、テレビ局側としてもこの事務所のタレントを多用してしまった」、「その意味で、間接的には視聴者の責任でもある」、という意味なのかもしれません。

視聴者としての「責任の取り方」

このコメンテーター氏の主張、「視聴者も責任を感じるならば、この事務所に所属しているタレントが出演しているテレビ番組は視聴しない方が良い」、という意味にも受け取れます。それが視聴者としての「反省」、ということかもしれません。

なによりそもそも論として、とくに地上波に関していえば、チャンネル数が極めて少なく、視聴者の側としては選択肢が限られている、という事情があったことを、忘れてはなりません。テレビばかり見ている人にとっては、どこかで「うっかり」、この事務所の所属タレントが出演している番組を目にしているかもしれないからです。

ただ、ご心配には及ばないかもしれません。すでにテレビからの視聴者離れは、とくに若年層を中心に猛烈な勢いで進んでおり、最近だとネット利用時間とテレビ視聴時間の逆転現象は、40代にまで及んでいるからです(『全年代ネットが初めてオールドメディア超え=利用時間』等参照)。

ついに全年代で、テレビ、新聞、ラジオという「オールドメディア」の総利用時間が、ネット利用時間に抜かれました。総務省が『令和5年版情報通信白書』本体に先行して公表したデータによれば、これによると平日のネット利用時間は175.2分で、テレビ、新聞、ラジオの合計167.8分を7.4分上回りました。史上初めて、全年代でネット利用時間がオールドメディア利用時間を上回ったのです。オールドメディアの退潮ウェブサイト7年目先日の『ウェブサイト7年目の御礼と世の中が良くなる「前兆」』でも説明したとおり、当ウェブサイトは2016...
全年代ネットが初めてオールドメディア超え=利用時間 - 新宿会計士の政治経済評論

そういえば、つい最近話題になった某局の『24時間の放送~カネはテレビ局を救う~』(※プライバシーへの配慮からタイトルを変更しています)なる番組にもその事務所の所属タレントが出演していたと聞きます(しかも視聴率は低迷したそうです)。

やはり、ここはテレビ業界の意見を尊重し、今回の問題を「反省」した証として、視聴者はテレビを捨て、「地上波テレビをできるだけ見ない」などの形で応えていくのも、ひとつの手なのかもしれませんね。

新宿会計士:

View Comments (36)

  • テレビCMは兎も角、テレビ番組がしている事が“抱き合わせ商法”だって事を自覚出来て居ないんじゃないですかね?

  • ジャニーズやKPOPなんて思考停止したような10代の少女から喝采を浴びる産業ですしテレビも考えることを放棄した高齢者がターゲットですので
    現実主義で冷静なイギリス人のBBCのツッコミはむしろありがた迷惑に思っているかもしれませんね。

    しかし一人の老人の性欲の社会的影響力の大きさとならぬものはならぬというイギリス人の倫理感の高さには驚きました。

  • 2000年頃に最高裁の判決が出ていて、それが殆どマスコミで取り上げられることが無かったので、余り一般人は知らなかったかもしれないが、文春で取り上げられていたらしいので、マスコミ界では知らない人はいなかったでしょう。
    そして、先ごろのBBC放送と岡本氏の告発。
    この時系列から、BBC放送と岡本氏の告発までは、マスコミには100%の責任があるでしょう。しかし、BBC放送と岡本氏の告発以降は、視聴者の責任も同等に大きいと考えるのが相当です。
    因みに、個人的には、ジャニーズは、昔から全くの好印象は無いですね。

    • >視聴者の責任も同等に大きいと考えるのが相当です

      ただ見るだけの視聴者の責任があるなんて初めて聞いたよ。
      意味が分からん。

      • 何も考えずに見ている者には、何の意味も分からんだろう。こんな者こそ、マスゴミのお得意様。

        • おお、ご立派な意見だね。
          見ているだけの「マジョリティ」が行動しないと国や自治体は動かんよ。
          法の改正は「マジョリティ」が動かんと起きない。
          マスコミを批判するより利用しないとな。
          「マジョリティ」を動かすものは「マスコミ」だよ。
          マスコミが扇動して動かんと「何も考えずに見ているマジョリティ」は行動しないし興味も持たない。

          一部の急進派やジャニタレの被害者と称するものが何を言ってもな。

          • 何を言っているのか分からない。見ているだけのマジョリティって、あなたでは?それとも、別の匿名さん?

  • 視聴者も責任を感じてアクションをしないといけないというならば、
    どんどんクレームの電話をしたほうがいいということなのですね。わかります。

    例:モーニングショーに形ばかりの謝罪でのうのうと復帰している玉○氏は
      妄言ばかりで見苦しいから、さっさと辞めさせて。
      人気があるように見せかける、韓国ごり押しも統計上本当に人気なのですか?等

  • 芸能界が人のコネで回っている以上、この手の話が絶えることはないわけで。
    観客のほうも、それは薄々、気が付いているし、責任が無いとは言えませんが・・・。

    今回、たまたま、有力者が故人になったことで、
    騒ぎを大きくして、利権に誘導したい連中が暴れているのが現実でしょうね。

  • この故社長の犯罪行為はずっと言われていました。それなのに一切報じず、無視していたメディアが何をか言わんやです。ビッグモーターの悪徳商法も、同社をここまで大きくした客の責任なのでしょうか。
    毎度毎度論理破綻の御説をのたまっていますが、これまた強烈です。言った本人は、オレ今、良い事言った?位に思っているかも。寧ろワイドショーネタが出来て喜んでいるかもしれません。
    被害者への賠償金を1人1億円として300人いるとしたら300億円、少なくともその3分の2はオールドメディアが出すべきでしょう。ジャニーズ事務所は資産を全て賠償で払った後解散ですね。

  • いつからだろう、大人数で歌い、踊るスタイルが定着したのは。男性でも女性でもグループが主流だ。おれなんか誰が何だか見分けがつかぬ。テレビをひねれば(今はリモコンだけど)同じ顔ばかりで下らない放送を朝からながしている。番組が軽くなった。24時間テレビの親切、感動(?)の押し売りなんて、その最たるものだ。ジャニーズの問題は権力に忖度してきたマスコミにも責任の一旦はある。使うテレビ局も視聴率第一主義で一時はジャニーズ帝国と云われ逆らうと番組編成も出来ない程だった。スポーツや俳優の分野まで顔をだし始めた。バレーボールの大会では、選手のプレーよりコート歌う姿が罷り通っていた。頑張るタレントもいたけど歌も俳優業も見ていられないレベルだった。視聴者の責任をとはれるとしたら最初の告発に当事者意識を欠いた意識だった。ジャニー喜多川氏の生存中に声をあげるべきだった。

  • 結局のところ、上の責任を追及できないから、部下の責任。同僚同格の責任が追及できないから、下請けの責任。撮影現場が問題を起こす訳でないから、視聴者の責任でもある、ということでしょうか。

    • もしかしたら、テレビ局の「視聴者は下でバカでちょろい」という本音が出たものではないでしょうか。

  • 視聴者の責任としては「番組」ではなく「TV」を視聴しない事だろう。
    視聴者は番組を取捨選択しているが、視聴に責任が生じるなら全て見ないことがリスク回避になる。

  • 被害直後に訴えない理由は何なのか?
    テレビの周辺にはこういう話は男女を問わずいくらでもありそう。
    ジャニーズとは関係のないMe too が出てきそうな気がする。
    「視聴者にも責任」云々はそのへんの予防線張ってんじゃないの?

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