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「お客様は神様」と「デフレマインド」のコンビニ業界

コンビニで高校生店員相手に「マイセン」とキレ散らかす者は客扱いしなくて良いのでは?

「お客様は神様」だと勘違いしているのでしょうか、コンビニで高校生店員に対し、「マイセン(くれ)」などとぶっきらぼうに要求し、店員が「マイセンって何ですか?」と尋ねたところキレ散らかしたという事例があるようです。まったくとんでもない話です(※個人的に、そのような者は客扱いせず、毅然として追い返すか警察を呼んで良いのではないかと思います)。ただ、こうした横柄な客の存在には、「お客様は神様」という間違った態度に加え、コンビニ業界特有の問題もあるように思えてなりません。

バス運転手に文句をつける客

「バス運転手がカレーを食っている」と苦情

以前の『「お客様は神様」?カレー食べた高速バス運転手に苦情』や『「客に飲食という生理現象を見せるのは無礼」、本当?』などでは、勤務中の高速バスの運転手が高速道路のサービスエリア(SA)でカレーを食べていたところ、これに対し一部の乗客(?)からバス会社に苦情が入ったとする話題を取り上げました。

この情報が事実ならば、という前提が付きますが、正直、苦情を入れる人間の行動は理解に苦しみます。乗務時間中であったとしても、休憩時間内であれば、べつにカレーを食べようが、トイレを使おうが、自由に時間を過ごすことができるはずだからです。

これが新幹線など鉄道の運転手の場合だと、乗務時間中は運転に集中しなければならず、運転席でカレーを食べようものなら、たしかに問題かもしれません。しかし、バスの運転手が、(運転中ではなく)ちゃんと休憩時間中に、ちゃんと飲食可能なエリアで食事をすることの、いったい何がどう問題なのでしょうか?

もちろん、「隠れてアルコール飲料を飲んでいた」などの事情があれば話は別ですが、前回紹介した事例、食べていたのはあくまでも「カレー」だそうです。カレーでもラーメンでも蕎麦でもうどんでも何でも良いですが、それを食べて常務に支障が生じるというものではありません。

それともあれでしょうか?

「バス運転手は乗客に仕える下僕だから、我々お客様の目に付く場所で飲食などしてはならない」、とでもいうのでしょうか?

三波春夫の「お客様は神様」の真意

もしそのような考え方をしているのならば、本当に唾棄すべきものです。

これについてはやや主観的な評価で恐縮ですが、「高速バスの運転手が休憩時間中にサービスエリアでカレーを食っていた」と文句をつける者の側には、「お客様は神様」、といった歪んだ事実認識が存在している可能性が濃厚です。

もしかすると私たちの周囲にも、ごく稀に、「こっちはカネを払っている立場なんだから、こっちが偉い」、などと平然と言い放つ人がいるかもしれませんが、その根底にあるのは、まさに「お客様は神様」です。

お客様は、神様」。

調べてみると、これはもともと歌手の三波春夫が1961年に舞台で話した内容をもとにしたものですが、それがいつのまにか曲解されて伝わり、「カネを払う客の側が偉い」、すなわち「カネを払えばどんな理不尽なことを要求しても許される」という意味合いで用いられているものです。

ちなみに、三波春夫自身、この「お客様は神様」という表現を、「客はカネを払う立場にあるのだから、どんな理不尽なことを要求しても問題ない」、という意味で用いたわけではありません。

株式会社三波クリエイツ代表取締役の三波美夕紀さんは『三波春夫オフィシャルサイト』の『「お客様は神様です」について』というページで、この三波春夫の「お客様は神様」というフレーズに対する誤解が「商店、飲食店、乗り物のお客さん、営業先のクライアント」による横柄な態度につながっていると指摘しています。

しかし、三波美夕紀さんによると、このフレーズは三波春夫の「雑念を払って澄み切った心で歌う」という心構えを示したものであって、決して「カネを払う立場の人間が店員などに対し横柄な態度を取って良い」という意味で述べたものではないと注意喚起しているのです。

まったく、そのとおりでしょう。

対価以上のものを求めるのはおかしい

ただ、やはり現代の日本社会では、「カネさえ払えば店員に横柄な口をきいても構わない」、「カネさえ払えば店員に無茶な要求をしても構わない」、などと勘違いしている者が大変に多いのが実例であり、なかには海外旅行で日本にいるのと同じ感覚で店員に対し横柄な態度で接し、トラブルになるという事例も多いようです。

この「カネを払う立場の者が絶対的に偉い」などとする価値観、通用しない国の方が多いことを知っておく必要があります。

念のため述べておきますが、当ウェブサイトの読者の皆さまのなかに、万が一、「カネを払う側が絶対的に偉い」、「カネを受け取る側は奴隷のごとく、カネを払う側に尽くさなければならない」、などと思い込んでいるケースがあれば、それは直ちに改めていただきたいと思います。

飲食店・コンビニ・スーパーの店員、鉄道の駅員、バス運転手、ガソリンスタンド店員といった人たちに対し、まるで「主人と奴隷」のごとくに偉そうに接する者もいますが、冒頭に挙げた「カレーを食べている運転手への苦情」も、こうした発想の延長にあるのではないでしょうか。

しかし、サービス業などに従事している人たちは、あなたからの対価に見合ったサービスを提供しているに過ぎず、べつにあなたの奴隷でも何でもありません。

というよりも、古今東西どんな社会においても、払った対価以上のサービスを要求すべきではありませんし、店員を「奴隷」かなにかと勘違いしている者は、そもそも自身が支払った対価を遥かに凌駕する内容を相手に求めているということを意識しなければならないでしょう。

マネーポストが報じた「マイセン事件」

「マイセン(くれ)」

もっとも、こうした「勘違い」をする者は、残念ながら少なくないようです。

小学館が運営するウェブサイト『マネーポストウェブ』に1日付で掲載された次の記事には、考えさせられます。

「マイセンって何ですか?」で客が激怒も コンビニで頻発するたばこ販売を巡るトラブル、人手不足の店側の苦悩

―――2023.08.01 16:00付 マネーポストWEBより

記事タイトルにある「マイセン」、たばこの銘柄「マイルドセブン」のことだそうです。

マイルドセブンを普段から吸っている喫煙者の方ならばそれでピンと来るのかもしれませんが、そうでない人が「マイセン」と聞くと、んかつの名店として知られる「まい泉」や、ドイツの名窯「マイセン」のことを思い浮かべるのが通常ではないでしょうか。

【参考】おススメ!まい泉のとんかつソース

(【出所】アマゾンアフィリエイトリンク)

【参考】マイセンの美しいティーカップ

(【出所】アマゾンアフィリエイトリンク)

マネーポストによると、とあるコンビニで高校生の新人アルバイトが入ってきたものの、たばこを巡るレジ対応が原因ですぐに辞めてしまったというのです。そのコンビニオーナーの話は、こうです。

ある日、番号ではなく銘柄で買うお客さんから、『マイセン(くれ)』と言われたので、『マイセンって何ですか?』と尋ねたところ、キレられたというのです

…。

追い返すか警察を呼ぶべきでは?

ここから先は、このマネーポストの記事が事実であるという前提で議論を進めていきましょう。

想像するに、この客は極めて横柄な態度で、レジで「マイセン」、とひとことつぶやいたのだと思います。

常識的に考えて、高校生にたばこの銘柄の知識がないのは当たり前です。しかも、ちなみに「マイセン」こと「マイルドセブン」の現在の銘柄名は、「メビウス」だそうです。「マイセン」ないし「マイルドセブン」といわれて、それが「メビウス」というタバコの銘柄を意味していると理解するのは、至難の業でしょう。

しかし、記事によると、この客は高校生店員に対し、こう「激怒した」のだとか。

マイセンだっつってんだろ。店員なのに知らねえのかよ?教育どうなってんだ!

これは、さすがに理不尽です。

記事によるとこの高校生は、「お客さんとのやり取りに疲弊した」といって辞めてしまったのだそうですが、これも当たり前でしょう。

余談ですが、もしもこのコンビニ店長が店員を辞めさせたくないのであれば、このようなキレ方をする者に対しては客扱いせず、毅然として追い返すか、ただちに警察を呼ぶべきだったのではないかと思いますが(諸外国だと実際に警察が呼ばれるケースもあります)、いかがでしょうか。

ちなみに記事によると、他のコンビニでも、「たばこの対応を巡るトラブルは珍しくない」のだそうであり、コンビニで働く50代の主婦のこんな発言が紹介されています。

お客さんのなかには、略称や愛称を使う人もいます。例えば、赤マル(マールボロ)、金マル(マールボロ・ゴールド)、マルメン(マールボロ・メンソール)、セッター(セブンスター)など。ただ、こうした呼称は、外国人スタッフには通じない」。

「赤マル」、「金マル」、「マルメン」、「セッター」。

申し訳ありません、初めて知りました(笑)。

ちなみに記事によるとこのような意味不明な略称を使うものに限って、外国人店員に対して「日本語勉強してから働けよ」と捨て台詞を吐くのだそうですが、記事を読んでいて、「正直、そのような暴言を吐いた時点で警察を介入させるくらいでなければならないのでは?」と思ってしまいます。

デフレ時代が産み落とした過剰サービスのモンスター

ただ、この「コンビニでキレる客」の問題について、もう少し深く考えていくと、そもそもコンビニがこれまで「便利さ」を不相応に安い値段で提供することで成長してきた業界である、という問題にもぶち当たりそうです。

日本では、コンビニの多くは24時間営業です。

都心部のオフィス街などでは、入居しているビルの営業時間の都合上、24時間営業ができないケースもあるのですが、東京や大阪などの大都会を筆頭に、全国津々浦々にあるコンビニの多くは、24時間、365日、毎日営業しています。しかも、コンビニ店員の時給は各都道府県の最低水準です。

経産省が2019年以降開催した『新たなコンビニのあり方検討会』なる会議に提出された、武蔵大学経済学部の土屋直樹教授が作成した資料『コンビニエンスストアの「人手不足」と経営』【※PDFファイル】P2などによると、コンビニ販売員の募集時給は「大半が最低賃金額プラスその数パーセント以内」だそうです。

つまり、安い時給で従業員をこき使い、レジで「マイセン」、などと無礼な態度を取るモンスターのような者たちを相手にしなければならないわけですから、まさにコンビニ業界のものが、財務省と日銀が長年主導してきた「デフレ政策」が産み落とした、過剰サービスの塊という、社会的なモンスターのようなものなのかもしれません。

結局、コンビニ経営者はいかに安い値段で、いかに多くの労働を従業員にさせるかというゲームのようなものなのでしょう。

ちょっとした提言

F欄大学と外国人留学生、そしてコンビニ

ここから先は、ちょっとした余談と提言です。

昨今のように人手不足が本格化してくると、働き手が不足するのは当たり前の話でもありますし、いわゆる「F欄大学」や「日本語学校」などに通う外国人留学生を安い値段で働かせようとするインセンティブが働くのでしょう。

このように考えていくと、やはりすべてがつながります。

財務省が不要不急な増税を続けることで日本経済を疲弊させる。

企業経営者はデフレマインドに支配され、人に投資せず、従業員を安く使い倒すことだけを考えるようになる。

安価な労働力として外国人の技能実習制度、外国人留学生などが利用される。

文科省は大学の許認可権限を握り、留学生で水増しされたいわゆる「F欄大学」であっても認可を取り消そうとしない。

ちなみに、いわゆる「F欄大学」であっても、大学などであれば、私学振興助成法に基づき教育経費の最大半額が補助されるという制度を利用することができます。「F欄大学」も、とにかく外国人留学生でも何でも良いから学生を水増しし、定員割れを防ぐというインセンティブが働くのです。

ただ、これらの「F欄大学」に投じられる教育経費補助金も、結局は私たち日本国民の税金です。F欄大学の多くを廃止すれば、無駄な教育経費が削減され、ノーベル賞が狙えるような研究に廻せる資金が増えるはずです。

さらには、「安くこき使える労働力」としての外国人留学生の供給を止めることが、「デフレ思考経営者」を日本企業から根絶することにつながりますし、そうすることで日本経済の活性化が図れるのかもしれません(もっとも、そのためにはまず文科省と財務省をなくす必要があるのかもしれませんが…)。

セルフレジ化、サービスの一部削減が必要では?

ついでに、コンビニ側も、そろそろ意識改革が必要です。

『マネーポスト』の記事に出ていたような横柄な客、無礼な客の買い物は断ることも必要かもしれませんし、店舗によってはいっそのこと、たばこの取扱い自体を止めてしまうべきかもしれません。あるいは米国の「アマゾンストア」のように、いっそのことレジすら存在しないシステムの店舗の開発も有益ではないでしょうか。

この点、著者自身、最近は出張中や旅行中でもない限り、普段からコンビニを利用することはほとんどありませんが、たまに利用するときは、できるだけキャッシュレス決済専用のセルフレジを使用するように努めています。電子マネーやクレジットカードなどで決済すれば、取引履歴も残りますし、ポイントも付くなどお得だからです。

ただ、とある事情で電気代、水道代、ガス代などの公共料金を支払わなければならないときもありますし、郵便切手や収入印紙などを購入しなければならないときもあります。その際、多くのコンビニでは、これらの支払いはキャッシュレス決済に対応せず、現金のみとされているケースが多いようです。

必然的に、「有人レジで現金払い」、というパターンが多くなります。

このあたりも、たとえば商品の性質上、有人レジでなければ取扱いができない商品(切手、印紙、ギフトカードなど)やサービス(宅配便の受取など)については思い切って取り扱いをやめ、公共料金についてはキャッシュレス決済・セルフレジ対応を進めるなど、店員不足に対応しなければならない時代がくるのではないでしょうか。

新宿会計士:

View Comments (34)

  • 個人商店だと、毎回、買い物せずに(大)の用だけを足して帰る方や、他店で買ったカップ麺にお湯を注ごうとする方には苦言を呈したこともあります。お客様ではないですから。

    店舗によっては、タバコの売上割合が4割を超えるコンビニもあり、集客力の観点からも取り扱いを無くしたりはしないでしょうね。
    収納代行のキャッシュレス化が進まないのは、受け取る代行手数料よりも支払うクレジット利用料の方が大きいからです。多分・・。

    •  コメント失礼します。

      >カズ様

       私はよく他の店で買った商品を温めたりお湯注いだりします。何かしらその店で購入はしますが。
       カード払い増やしたいなら、マイナンバーカードに電子マネーやクレジット機能付ければ良いかと。手数料は極限迄安くして。親方日の丸だから個人情報集まれば保護も徴税も楽になる。
       目立ちたがり屋の岸田総理やコオロギ太郎がやらないのが不思議です。

      • ビトウ様

        >何かしらその店で購入はしますが。

        そうなんですよね。それが日本人の矜持(感謝の気持ち)ってものです。

        身も蓋もないことを言ってしまえば、店舗は公共インフラではないのですから、せめて「ありがとう!」の言葉くらいは返して欲しいってのが店サイドの率直な想いなんですよね。

        *返信ありがとうございます。

    • そう言えば、近隣で仕事している大工系作業者らが、最寄りの小売店のトイレを無断で長期利用してたお話しを思い出しました。

      社会人としての最低限の常識があれば、小売店の店長に先ず事前連絡があって然るべきなんじゃないかなーって思いましたが、そうしないところ、士農工商の身分意識があの業界にはあるのかなーと。

      • これ、オカシイですよね。何かの工事であれ、個人の住宅建築であれ、工事の現場に簡易トイレは必ず設置しますし、工事に入るときは、必ず近隣に最低でもタオル、ちょっと弾めば菓子箱などを持参して挨拶に回ることは、一般的な慣例です。
        もし、職人達が、簡易トイレは嫌だから、小売店の奇麗なトイレを使いたいということで、勝手気ままに使っていたら、親方や現場監督が厳しく注意して止めさせるはずです。
        先ず、建築業界の常識と慣例からして、信じがたい話です。

  •  略語はもはや日本の文化かな。「バスケットボール」を「バスケ」と略した上で「男バス」「女バス」とさらに縮める。教育機関がやっていることです。必要なのは「『だんばす』って何ですか?」とたずねられたときに「男子バスケットボール部のことですよ」と答えられるような教育なんだろうな。

      • 本文中では「F欄」との記載がありますが,もともとの意味は「Fランク」だったと思いますので,上コメのようにカタカナ書きがよいのではと考えます。
        文意は伝わるのでどうでもいいんすけどね。

      • 逆にいちばん知られている略語を考えてみました。

        「JR」 沖縄では日常会話に出てこなさそう。

        「スーパー(スーパーマーケット)」 食品雑貨を扱う店が一軒しかないようね僻地ではやはり使われない。

        「コンビニ」 のはずがない。

        「テレビ」 これだね。沖縄や僻地の幼児や老人も知っている。

    • バスケはバスケベッドボールの略だと思ってました。
      謎の球技です。

  • コンビニでタバコを扱うのをやめるべきではないのかな
    そもそも毒物を売ってるわけだし

    • はぁ
      食品は過剰摂取すれば死亡する可能性があります
      醤油一升 味噌汁4リットル等
       カフェイン中毒(コーヒーの過剰摂取)による死亡例はあるがニコチン中毒による死亡はきいたことがないない

       そもそもコンビニでタバコを扱うこととなったのが「タスポ」導入による自販機の大幅減少と販売許可の緩和によるもの ※国の責任

  •  その他に
    ニコチン含有量による「ライト」「スーパーライト」等
    包装形態による「ソフトパック」「ハードパック」
    まとめ買いによる「カートン買い」等があります
     喫煙者はモラルに欠ける方も多い

  • 若い頃読んだ、永六輔の「商人(あきんど)」という本の中に「お客はお金と思え」と書いてありましたが、これは、自分が仕事をする上で覿面の効果がありましたね。
    お客様は神様なんていう意味不明の言葉は、実際の仕事をする上での行動指針にはならないですが、この言葉はしっかりと自分で自分の行動を判断して決める事が出来る効果があります。つまり、沢山利益をくれる優良客にはそれ相応に、と自分の対応と得られるお金がちゃんと比例関係になるように、お金というインプットと自分の対応というアウトプットの均衡点を見極めながら、自分の対応行動を自分で制御できるのです。
    これは商人の指針になる言葉です。
    お客様は神様なんて言葉では、何をどのようにどこまでやればいいか判断できません。三波春夫は、歌を歌ってだけいれば良かったから、そんな意味不明な事を言って客をいい気持ちにさせていれば良かったかも知れませんが、商人には、何の意味もない言葉です。
    この、お客はお金、という言葉は、お客さんに無理を言われた時もお客の顔がお金だと思えば、得られるお金に応じた我慢も出来ます。コンビニは、数百円の客なので余り甘やかさない方がいいでしょうね。
    それより、数百円しか買わないのに、余り丁重にされるとこちらが恥ずかしくなるから過剰な丁重さはやめて欲しいものです。

    •  三波春夫が間違っていたとするならば、「お客様」と表現してしまった点ですかね。

       日本語として誤っているわけではないのですが、三波春夫が言った「お客様」は"audience"のことと受け取れます。お金を取る事が多いのでややこしいですが、「お金を払った人」ではなく本質は「芸を見てくださっている人」ですね。私もバンドをやっていた時はチケット代なぞ自腹で、友人らに「すまんクソバンドだけど見に来てやってくれ」とやっていたので、来てくれるだけでありがたいというのはだいぶ下から目線で理解できます。
       しかし、この言葉を受け取った多くの人々は"customer"として受け取ったのでしょう。最初から商売のコツの話ではないのに、商売のコツかのように、しかも主に買い手側が勘違いをした。コンビニの客は明らかにcustomerなので、言ってしまえば
      「おまえらなんぞ神ではない。」

       と、三波春夫の現役をほとんど知らないのに擁護してみた次第です。昔のメディアも面白がってないで真意を取材して訂正を広めれば良かったのに……

      • いや、勉強になります。目の前がぱあ〜と広がったようにモヤモヤがスッキリしました。確かに、オーディエンスは神様に違いないです。
        この説明に従えば、お客=カスタマーでも神様に近くなることはあります。
        日本語では、顧客ですが、英語では、クライアントですね。
        こちらは、継続的に仕事をくれますからね。ただ、下請扱いで儲けさせてくれない客は、継続的に仕事をくれても顧客と言えるか?という問題はあります。
        やはり、カスタマーに関して言えば、どれだけ儲けさせてくれるか?がポイントですから、コンビニやスーパーの客は、永遠にクライアントと言えるレベルで儲けさせてくれないから、神様にはなりえませんね。
        ただ、デパートの外商が相手にする客は、半端なく買うらしいですから、こちらは、クライアントレベルを超える神様領域のお客様でしょう。
        お客様で神様になれるのは、セレブだけのようですから、コンビニ客は偉そうにして恥をかかないようにしなくては、です。

        •  そうですね、神様のように崇め奉り優遇をして顧客を囲うという手法が有効な業種もありますか。「お客様は神様です」を聞いた人の中で、一部では真であったというのも誤解を広めた要因っぽいですね。
           にしても良くも悪くも日本語の曖昧さ。客:customer audience guest ...etc. 顧客、観客、来客、良客、……と変形させる柔軟さは利点なのですが。

           まコンビニではありえないですね(笑)私はむしろ店員さんにお礼を言うようにしている位ですし。

        •  そういえば以前同じ話題でコメントに引用したのですが、三波春夫のwebによれば、彼はシベリア抑留を経験し、その多くの死者を出す過酷な環境の中で、仲間に歌を披露したりして励まし合い、なんとか生還したそうです。
           こういった背景もあっての「自分たちを生きのびさせてくれた神様」だと考えると、誤解が生まれなさそうです。

          • 何か、農民様の話は深いですね。

            過酷な環境の中で歌う。
            聴く方は、歌を聴くことで生き延びようという希望が生まれ、
            歌う方は、歌を聞いてくれる仲間がいることで、生き延びようとする意欲が生まれ、と。

            三波春夫は、歌を聴いてくれるお客様が、シベリア時代の仲間と重なり、聴いてくれる人が、自分を生き延びさせてくれた神様のように思えていたのかもしれませんね。

            確かに、これは、神様ですね。
            歌には、何か生きるための力を生み出す力があるのかもしれませんね。
            何か、奥が深い、かな?

  • 数ヶ月前、朝のコンビニでおばあちゃんが「電話して取っておいた新聞ちょうだい」と言って店員がわからないと「昨日電話して朝日新聞の夕刊、明日取りに行くから取っておいてと言ったはずよ」。
    呆れました。その後のことは知らないですが。
    「取り置き料金は1万円ですがよろしいでしょうか。」とでも言っとけばよかったのかな。

  • マイルドセブンは知っているがマイセン=マイルドセブンは知らなかった。
    たしか「マイルドセブン」は「メビウス」に代わったのでは? 
    「マイルド」などと健康への害が少ないような言い方はよくないという理由で。

    ちなみに私タバコを喫いません。

    • タバコ吸いますがマイセンなんて知りませんでした。

      ちなみにFランなるランク付けは嫌いなんですが、韓国人の反日教授で有名な園芸を中心とした国際交流をむねとする女子大は来年度から募集を停止して廃校の予定らしいですね。

  • 店員に文句を言う人は、
    ①儒教系の文化にどっぷり感化されてる。
    ②憤怒調節障害
    ③自分が供給側になった経験ゼロ

    なのでは?(笑)

  • もう以前から、あちゃらこちゃらで
    横柄な口きく奴見かけますね
    日本の劣化を感じます
    逆にやたら業界ジャルゴンで話す人もいますが
    こちらの常識が足りないだけかもしれませんです

  • 単価の安い客ほど横柄で、クレーム発生率が高い。同じ施設で、同じスタッフが対応しているのに。これは経験です。そういう場面でしか威張れないのか、人として残念です。私ほどの歳になると憐れな人、と割り切れますが、若い人にはダメージが深いでしょう。反面教師にしてもらえればいいですが、真似されたら残念です。
    対策は企業がさらなるクレームを恐れず毅然と対応するしかありません。最近はカスハラとかいって認知度が上がっているので、企業の対応も少しずつ変わっていると思います。

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