X

遅すぎ・甘すぎ…立憲民主党・小西氏に幹事長注意処分

立憲民主党の小西洋之参議院議員が11日、自身のツイッターを更新し、例の「サル」「蛮族」発言を謝罪しました。同日、小西氏は幹事長による注意措置を受けたのだそうです。問題発言から2週間近くが経過しており、あまりにも遅すぎますが、それだけではありません。産経ニュースによると、この「幹事長注意」は同党のなかでも「最も軽い処分」だそうです。

小西氏、ツイッター上で自身の発言を謝罪

これは、久しぶりに驚く話題です。

立憲民主党の小西洋之参議院議員が11日、数日ぶりに自身のツイッターを更新し、例の「サル」「蛮族」発言について謝罪しました。

ツイートのなかに「本日、党幹事長からの注意措置があった」とする趣旨の記述があります。

立憲民主党の幹事長といえば岡田克也氏ですが、その岡田氏といえば以前の『「サル・蛮族」騒動を「分からず」=立憲民主・幹事長』でも紹介したとおり、小西発言を巡り、「事実をしっかり確認しなければならない」、「言動を精査中」などと述べるにとどまっていました。

立憲民主党の岡田克也幹事長は2日、小西洋之参議院議員の「サル」、「蛮族」などの発言が選挙に与える影響を記者団に尋ねられ、「分からない」と述べたそうです。そのうえで小西氏に対する追加処分の有無を巡っても、「まず事実をしっかり確認しなければならない」、「言動を精査中だ」と述べるにとどめたのだとか。発言からもうすぐ1週間が経過し、しかももう選挙戦が始まっているのに、まだ「分からない」のでしょうか?リスク感覚のなさには驚くばかりです。岡田幹事長、「小西発言」の選挙への影響「分からない」これは、ちょっ...
「サル・蛮族」騒動を「分からず」=立憲民主・幹事長 - 新宿会計士の政治経済評論

ちょっと遅すぎる:もう統一地方選の前半戦は終わった

岡田氏による注意措置は、この「わからない」発言から1週間余りが経過して、やっと発動された格好です。また、小西の「サル・蛮族」発言は3月29日の話ですので、そこからだと2週間近くが経ってしまっており、その間に統一地方選の前半戦が終わってしまっています。

立憲民主党のこの処分、明らかに遅すぎでしょう。

また、小西氏は「改めてお詫び」と述べていますが、著者自身が知る限り、小西氏がツイッターを通じてちゃんと謝ったのはこれが初めてではないでしょうか。

産経「サル」「蛮族」報道を小西議員が改めて「釈明」』でも取り上げたとおり、3月30日に行われた小西氏の「謝罪会見」では、小西氏が産経の記者と思しき人物に対し、むしろ「逆ギレ」している姿すら確認できてしまうほどです。

これこそ報道の自由に対する圧力では?小西洋之氏の「サル」「蛮族」発言を巡り、小西氏は土曜日、ツイッターに自身の見解を投稿しました。産経ニュースが前後の文脈を無視して切り取り報道を行ったという趣旨の批判ですが、一連ツイートを確認すると、産経新聞社に対し、この記事の数日前にも記事の訂正圧力をかけていた疑いが生じました。統一地方選のタイミングで浮上したこの問題を、立憲民主党はどう収拾するつもりなのか(あるいは収拾しないのか)などについては、気になる論点のひとつです。小西文書問題と「サル」「蛮族」発...
産経「サル」「蛮族」報道を小西議員が改めて「釈明」 - 新宿会計士の政治経済評論

幹事長注意は「最も軽い処分」=産経

ちなみにこれに追い打ちをかけるような報道もあります。

産経によるとこの「幹事長注意」は、立憲民主党の規約で定められている4段階のうち、最も軽い処分だというのです。

立民・小西氏、党の処分は最も軽い「幹事長注意」

―――2023/4/11 18:48付 産経ニュースより

なんとも驚く話です。

「サル」「蛮族」などの発言、どう贔屓目に考えても正当化できるものではありませんし、そうした発言に対し、参院憲法審の野党筆頭幹事から更迭した以外には、2週間近く処分らしい処分が行われず、やっと最も軽い幹事長処分で済ませた、ということだからです。

ちなみに今回の処分に至るまで、小西氏は産経新聞をはじめ、さまざまなメディアを恫喝していますし、例の「サル・蛮族」発言以前から、ツイッターでも一般人に対して法的措置をチラつかせて発言撤回を要求するなど、高圧的な姿勢を見せていました。

こうした恫喝行為に対して、おとがめはないのでしょうか?

通常の企業などと比べあり得ないほど甘いリスク管理

また、小西氏の行動の問題点は、それだけではありません。

高市早苗・経済安保担当相を追及するのに使った総務省の行政文書(いわゆる「小西文書」)を巡り、その入手経路などについても説明していませんし、また、そのような文書を小西氏が所持していること自体、国家公務員法にも触れる可能性があります。

それなのに、おそらく今回の小西氏の処分については、こうした国家公務員法違反の疑いのある行為も、恐らくは含まれていません。

いずれにせよ、もしも泉健太代表の「初動」が適切であれば、小西氏の問題発言から日を置かず、譴責(けんせき)などの処分をしていたはずです。立憲民主党という組織自体、通常の会社ではあり得ないほどリスク管理が甘いと判断せざるを得ません。

今月下旬には統一地方選の後半戦に加え、国会議員の5つの補選も行われますが、立憲民主党にとっては大きな試金石となり得るのかもしれません。

新宿会計士:

View Comments (18)

  • 泉党首は党内基盤が弱く、アタオカ集団の中でも精鋭のエリートアタオカ集団の一員たる然る小西議員には強く出られないだろう、って記事を見ましたが、その通りになりましたね。

    例えるなら、自衛隊哨戒機への火器管制レーダー照射事件にて韓国政府に照射の事実を認めさせ謝罪を述べさせる位の難易度でしょうから、然る小西議員へ幹事長注意処分を下せただけでも僥倖かと。

    • この程度、と言うよりこれでこそザ・特定野党といった対応じゃないでしょうか。他者には私怨でもあるかのように厳しく、身内には呆れる程甘い。
      小西については以前から心の底から軽蔑していたので、辞職どころか反省の色さえ見せないのも想定内。
      寧ろ、真摯な謝罪会見でもしたら、大事な大事な固定支持層さえも失ってしまうのでしょう。

      ところで、先日朝日・毎日の両紙は高市大臣の名をタイトルに挙げて2回ずつ社説で批判してましたが、未だに今回の小西や立憲の不祥事を取り上げてませんね。こちらも流石のザ・クオリティペーパーといったところでしょうか。

  • まったく身内に甘い立憲民主党ですが、他の党派も似たり寄ったり。だいたいがコトの大きさを隠して、矮小化し、処分は軽過ぎます。しかし小西洋之議員の場合、「サル」「蛮族」など、公共良俗からハミ出た用語連発(あ、私もだね)と、産経新聞はじめマスメディアを恫喝している。

    岡田克也幹事長の「わからない」から遅過ぎる。普通、遅い場合は十分精査し、周囲と調整後、重い罰則になるものです。

    そして「注意措置」(嘲笑)。甘い!「党籍剥奪」か「議員辞職依願」が相当でしょう。統一地方選の前半戦は負けましたねー。今頃ツイッターに謝罪しても、焼石に水、メディア集めて陳謝・議員辞職ぐらいすべきですが。まあ、やれないヒトでしょう。

  • あれええ(^^)

    大暴れで名を轟カス
    THE小西議員(以下、略称:ザコニシ)
    さんなのに、
    形だけとはいえ謝罪とは、
    現代の石川五右衛門とまで
    呼ばれたその名が泣きます。
    また、
    釜茹での刑ではない大甘とはいえ、
    自分たちに理がないからと処分するとは
    韓流政党立憲民主党らしからぬ
    恫喝戦法の腰砕け姿勢には、
    コアな支持層はさぞや不満で
    ファびょっていることでしょう。

    ここはやはり、
    ザコニシさんを党首に推し立て
    党風と支持者のありようを広く知らしめ
    撃って出るべきと考えます。

    #ザコニシ立民党党首実現を応援します!
           (^^)/

    • Youtubeで 日本の大切な国会で
      5年前のザコニシさんの
      クイズ王(笑)誕生で
      憲法学者を嘯いて調子こく 
      カスっぷり動画が
      今また人気を博してます。
      https://www.youtube.com/shorts/hadDL_yGnB4

      まあ、以前からまさに、
      立憲民主党の党風と支持者の生きザマを
      体現し続けてきた 
      現代の石川五右衛門との呼び声高い
      ザコニシ議員ですなあ(笑)

  • 今回のも「司法の場では挙証要件の不備を理由に門前払いされるであろう疑義で国会を空転させたこと」に対してのものならまだしも、「さる蛮族発言」に対しての処分なんですよね。
    ・・・・・
    >遅すぎ・甘すぎ…立憲民主党

    立憲民主党は、党員のしでかした「いじめ(誹謗)にまじめ(真摯)にけじめ(処分)をつけぬからみじめ(世論評価)」なんです。

  •  本来ならば憤るべき案件なのですが、「期待どおりにダメな対処をしてくれたぞよしよし」と、むしろ喜んでいる自分を見つけて困惑しております。
     有害な存在は居てほしくないが、既に存在してしまっている有害な存在が自爆をしているのが嬉しいという不思議な感覚。

  • リッケンミンシュと云えば先だっての地方議会議員選挙で集団マタハラのち公認外しした無所属候補者に当選されとったようでんな
    通ったらカエッテコイやんのかしらん??

  • 政治家や政党を判断するポイントは、経済政策や外交防衛政策等、人により様々でしょうが、
    私は言動の根幹に確固たる信念(自己の思考判断基準となる原理のようなもの)があり、その基準が自己他者・好悪を問わず適用される一貫性・普遍性があるかどうかを注視します。

    私見ですが、ダブスタやブーメランと評される人はだいたいこの行動原理がなく、まず対象者の好悪判断をした後に、好きな人は好意理由・嫌いな人は嫌悪理由を後付する傾向にあると思います。
    判断基準や批判・擁護理由を、対象により後付で恣意的に貼り付けるために、後ほど自己の言動を敵味方・好悪対象でタテヨコ比較をした際にダブスタやブーメランと、ソース提示されるのではないかと

    ※私感ですが、マスコミや立憲や某国のような嫌いなところは大体スタンダードが一貫してないです。あくまでイメージですが野党でも維新は身内でも厳しく処分していた事は好意的に見えましたし、古き良きw昔の共産党も割と身内の処分は厳しかった気がします
    (それは総括という名の内部の政敵排除だったのかもしれませんが・・)

  • 他者に厳しく身内に甘い、いつものやつですね。
    まったく共感も得られないし、普段の自民への追及などの整合性を考えても、納得できない人も多いと思います。(自分もそう)

    ただ、こうやって共感を得られない処分を繰り返すことによって、少しずつ立憲民主党への嫌悪感や不信感を国民に刷り込んでいく手法は私は素晴らしいと思います。韓国のいちゃもんと同じですかね。

    是非、今後とも身内に甘く、他者に厳しい対応を貫いてほしいものです。

  • なにせ公務員に関する法令で禁止されている文書を剽窃して特別職公務員として盗んできた盗聴を元にした文書を自慢気に提示して他者の首とるだの万死だの言う方です。

    法に定められてもいない民主党・民進党・立憲民主党の秘密書類や党員・議員の個人情報も沢山保有されているのではないでしょうか?

    伝説のFBI長官フーバー氏のように。

1 2