岸田首相がゼレンスキー大統領に「必勝しゃもじ」を贈ったという話題を、ロシアのタス通信が報じました。日本は120年前の日露戦争でロシアに勝利した国です。想像するに、その日本がウクライナに対し「戦勝のお守り」を贈ったというのは、ロシアにとっての「悪夢のシナリオ」を惹起させるものなのかもしれません。こうしたロシアの反応を見ると、この「必勝しゃもじ」、ロシアに対するメッセージとしては悪くなかったのではないでしょうか?
目次
必勝しゃもじと岸田首相
「必勝しゃもじ」に批判集まる
キーウを「電撃訪問」した岸田文雄首相が、どうやらウォロディミル・ゼレンスキー大統領に対し、「必勝」と書かれたしゃもじをプレゼントしたらしい、とする話題については、先日の『岸田首相が「必勝しゃもじ」をゼレンスキー氏に贈答か』でも取り上げたとおりです。
中国の習近平(しゅう・きんぺい)国家主席が、国際刑事裁判所(ICC)から逮捕状が出ているウラジミル・プーチンとモスクワで会談をしている最中に、岸田文雄首相はウクライナに入り、ロシアによる戦争犯罪を象徴するブチャなどを訪れ、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領に「必勝」と書かれた「しゃもじ」をプレゼントしたとの報道がありました。ちなみにしゃもじには「敵を召し(飯)取る」という「験担ぎ」に使われるそうです。日本政府のお粗末な情報管理岸田文雄首相のウクライナ訪問を巡っては、『岸田首相ウクライナ訪問、... 岸田首相が「必勝しゃもじ」をゼレンスキー氏に贈答か - 新宿会計士の政治経済評論 |
また、その後の報道によれば、岸田首相はゼレンスキー大統領に対し、「必勝しゃもじ」以外にも「折り鶴ランプ」も贈ったとの情報もあります。時事通信の次の記事によると、この「折り鶴ランプ」とは、やはり首相の地元広島の焼き物「宮島御砂焼(おすなやき)」で作られたものだそうです。
ゼレンスキー氏に「折り鶴ランプ」 キーウ訪問時、岸田首相贈呈
―――2023年03月23日19時58分付 時事通信より
これについてはネット上では賛否両論が見られますが、著者自身の主観に基づけば、どちらかといえば批判の方が多いようであり、とりわけいわゆる「保守層」の間でも、わりと辛辣な批判が見られます。
いわく、「千羽鶴と同様、ゼレンスキー氏がそんなものを受け取っても迷惑でしかない」。
いわく、「日本語で書かれた日本の縁起物が、宗教も言語も違うウクライナで有難がられるとも思えない」。
いわく、「どうせなら『うまい棒』のように食べられるものを送るべきだった」。
岸田首相の行動に見られる「危なっかしさ」
どれも、それなりに「ごもっとも」な意見ではありますが、こうした批判が出て来るのにも理由はあるでしょう。
たとえば岸田首相のキーウ「電撃訪問」と言いながら、情報がダダ洩れだったこと(『岸田首相ウクライナ訪問、メディアに「情報ダダ洩れ」』等参照)に加え、訪問のタイミングがちょうど野球のWBCの試合当日であり、「タイミングをわざと狙ったのではないか」との批判にもつながったことです。
絶望的にインテリジェンスが欠如する外務省とオールドメディアどうしてメディアに漏れていたのか――。岸田文雄首相のウクライナ訪問が21日、ようやく実現しました。それ自体は良かったと言えますが、問題はそこではありません。経由地のポーランドで、日テレなどのメディア関係者が待ち構え、まだウクライナに到着する前の時点で「岸田電撃訪宇」を堂々と報じたのです。完全隠密行動だったバイデン米大統領の訪宇とは対照的に、今回の「岸田訪宇」は日本の外務省とオールドメディアのインテリジェンスの絶望的なまでの欠如を象徴する事... 岸田首相ウクライナ訪問、メディアに「情報ダダ洩れ」 - 新宿会計士の政治経済評論 |
さらには、一部保守層の間では、岸田首相に対してさまざまな不満が渦巻いていることも間違いありません。「新しい資本主義」だの、「1兆円増税」だの、自称元著用工問題を巡る「岸田ディール」だの、どうも安倍晋三総理や菅義偉総理の路線を否定する者が多いからです。
当然、著者自身なども、「正直、岸田首相よりもマシな政治家がいるのならば、今すぐその『岸田首相よりマシな政治家』に首相職を代わってほしいものだ」と心から願っているクチでもあります。
岸田批判は是々非々で
ものごとは是々非々で見るべき:IFRS止めた菅直人政権
ただ、ここでもうひとつ重要なことを申し上げておくならば、この世の中には「100点満点の、世の中のすべての人を満足させるような政治家など存在しない」、という事実です。何が言いたいかといえば、「ある首相の行動は是々非々で見るべき」、という点です。
これも普段から申し上げている内容の繰り返しで恐縮ですが、著者自身、ある首相を評価する基準は、「その首相が在任することで、日本がどう良くなったか/悪くなったか」であるべきだと考えています。
たとえば、国際財務報告基準「IFRS」(アイエファーレス、なぜか監査法人業界では「いふぁあす」とマヌケな発音がなされている)というインチキ会計基準があります。
【余談】IFRSに関しての見解
IFRS(アイエファーレス、あるいは「いふぁーあす」)はインチキ会計基準である。おそらくいくつかの日本企業がIFRSを採用している最も大きな要因は、「のれんの償却」が不要だとされる詐欺的な規定にある(著者私見)。
一時期、日本国内でもこのIFRSをすべての上場会社に強制適用させるというとんでもない構想があったのですが、この構想を2011年6月に止めたのは、当時の菅直人(かん・なおと)政権で、国民新党から入閣していた自見庄三郎・金融担当特命大臣でした。
日本の会計基準をおかしな方向に進めるのを止めさせたという意味に限定すれば、著者としては菅直人政権をほかのどの政権よりも高く評価しているのです(※もっとも、菅直人政権はそれ以外の分野のすべてがダメだったので、トータルとしては憲政史上最低の政権だ、というのが著者自身の評価ではありますが…)。
岸田首相にも評価できる点はある
岸田首相もこれとまったく同じです。
岸田首相、あるいは「宏池会政権」は、財務省や外務省、総務省といった官僚組織のいいなりに動いているというきらいはあります。
さらにいえば、岸田首相がたとえば対韓外交で盛大に失敗している(『岸田ディールで垣間見える「キシダの実務能力」の低さ』等参照)ことを踏まえると、たしかに外交的に見て、岸田首相の行動にはかなりの危うさがあることは間違いありません。
「仮定のご質問には答えません」は岸田首相がちゃんと考えていない証拠衝撃的な「岸田ディール」。振り返れば振り返るほど「信じられない内容」と言わざるを得ません。とくに韓国の「ちゃぶ台返し」の可能性については、岸田文雄首相は記者会見で「仮定の質問には答えません」と述べ、シャットアウトしてしまいました。こうした記者団とのやり取りから浮かぶのは、「キシダ・フミオ」という政治家の「実務担当能力のなさ」、「戦略的思考力のなさ」、そして「プライドの高さ」です。不誠実な「キシダ・フミオ」岸田ディールの衝撃:首... 岸田ディールで垣間見える「キシダの実務能力」の低さ - 新宿会計士の政治経済評論 |
ただ、「岸田(首相)だから全否定」というのはおかしな話であり、評価できない部分は忌憚なき批判を行うべきではあるにせよ、評価できる部分は素直に評価すべきです。
たとえば前任者の菅義偉総理大臣の時代と比べると「物足りなさ」を感じる人も多いに違いないですが、原発再稼働・新増設など、いくつかの分野では「好ましい方向」への大きな政策転換がなされており、また、ドイツを「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」に引き込もうとしていることも大きな成果でしょう。
そして、問題の「必勝しゃもじ」「折り鶴ランプ」などの贈答についても、上記と似たような基準で考えていくべきではないでしょうか。
まず、そもそも岸田首相のキーウ訪問自体が政治的に重要な意味を持つパフォーマンスとして仕組まれているという点を踏まえておく必要があります。
必勝しゃもじだけでない、日本からウクライナへのさまざまな支援
もちろん、岸田首相がゼレンスキー大統領への「おみやげ」として持参したものが「宮島しゃもじ」や「折り鶴ランプ」だけだったとしたら、これはとんでもない話であり、「岸田よ、お前はなにをしにキーウまで行ったんだ?」と批判されても仕方がないでしょう。
しかし、現実には岸田首相は「必勝しゃもじ」、「折り鶴ランプ」以外にも、さまざまな「お土産」を用意していきました。
たとえば、『日本とウクライナとの間の特別なグローバル・パートナーシップに関する共同声明』にも記載されているとおり、(おそらくはウラジミル・プーチンを含めた)戦争犯罪人の処罰、法的責任の追及に加え、戦後復興支援の枠組みでも合意しています。
また、日本からウクライナに対しては、すでに地雷除去車両や発電機の提供を含め、日本にできるものとしてはかなり踏み込んだ支援が行われています。こうした点を踏まえるならば、「しゃもじ」の提供にそこまで目くじらを立てるべきではない、といった評価も成り立つでしょう。
ロシアの反応
ロシアのメディアが「必勝しゃもじ」を報じる
そして、これらの贈答品を巡っては、じつはもっと重要な反応が出てきました。ロシアのメディア『タス通信』が、この「必勝しゃもじ」と「折り鶴ランプ」を報じたのです。
「だいごろう」様というコメント主の方から教えていただいたリンクを紹介しておきましょう。
Премьер Японии подарил Зеленскому солдатский талисман времен русско-японской войны
―――2023/03/23 22:23付 タス通信より
翻訳エンジンを参考に内容を読解してみると、記事タイトルは『日本の首相はゼレンスキーに日露戦争の兵士のお守りを贈った』、といったところでしょうか。
しかも、タス通信の記述は比較的正確です。翻訳エンジンを参考にしながら内容を意訳すると、こんな具合です。
- 日本の岸田文雄首相は、ウクライナ訪問中にゼレンスキー大統領に対し、広島で作られた、「しゃもじ」と呼ばれる米をかき混ぜてすくうための伝統的なスプーンを贈呈した。松野博一内閣官房長官が木曜日、記者団に対し明らかにした
- 松野氏はまた、ウクライナ大統領に対するもうひとつが、折り鶴で飾られた日本の伝統的なランプだったと明らかにした。松野氏によるとこの贈り物は、ウクライナの平和を気遣い、ゼレンスキー大統領を支持する日本人の祈りを伝えるためのものだという
- かつて日本兵はしゃもじに祈りを込め、お守りとして戦場に携帯した。日本のメディアによると、ゼレンスキーに寄贈された「しゃもじ」には「必勝」と墨書され、寄贈者である岸田首相の名も記されていた。現に日本の多くの自社でも、幸運と繁栄を祈願する「しゃもじ」が販売されている
…。
ロシアは日本を気にしている!?
「なにを、たかがタス通信が報じたくらいで大げさな」。
そんな反応を持つ方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、それと同時にロシアは面白い国で、自分たちにとって都合が悪いことがあれば、タス通信などのメディアに「都合が悪い」というメッセージが掲載されるのです(都合が悪いことがあると殊更に反応するのは、ロシア、中国、北朝鮮などの「4大無法国家」の共通点でしょうか?)。
また、歴史的事実に照らすなら、日本はロシアに対し勝利した国でもあります。
今から120年前の1904年に勃発した日露戦争では、両国は正面からぶつかり、最後はロシアが誇るバルチック艦隊を日本軍が日本海で撃破するなどの大勝利を収めたからです(といっても、歴史的には「辛勝」というのが実態だったのかもしれませんが…)。
もちろん、日本はロシアの前身・旧ソ連に対して敗北していますが、それも長崎に原子爆弾が投下されるなど、日本が敗色濃厚になったタイミングでソ連が参戦したことによるものであり、正面から「ガチンコ」で勝負して敗北したわけではありません。旧ソ連は「火事場泥棒」しかしていないのです。
実際、著者自身もウクライナ戦争開始以来、ずいぶんとロシアのメディアを眺めてきましたが、タス通信などのメディアは折に触れ、「日本の動静」を報じています。ロシアのメディアに「日本」が登場する割合は、どこかのストーカー国家のメディアよりは低いかもしれませんが、それでも日本が意識されていることは間違いありません。
ロシアは日本を恐れているフシがある
あえて憶測めいたことを申し上げるならば、ロシアは心の底で日本を「恐れている」のではないでしょうか。
もちろん、「メルカトル効果」もあり、日本から見てロシアは超巨大国家に見えてしまいます。しかし、国土面積こそ約40倍ですが、現実のGDPでは約3分の1であり(※2021年基準)、宇宙、ミサイルなどの特定分野を除けば、さまざまな技術分野においてロシアは日本に勝つことができません。
しかもそんな日本はいつの間にか米国にとっての最重要同盟国となっており、しかもロシアが「自国領土」だと主張している「南クリール」(いわゆる北方領土)や千島列島、南樺太などについても、国際法上、ロシア領だとは言い切れないという弱みを抱えています。
ロシアがしきりに「南クリールの問題は解決済みだ」と強調するのは、どこかの無法国家が「日本人拉致事件は解決済みだ」、「火器管制レーダー照射事件はなかった」などと強調するのと同じで、じつはまったく解決していないことを、自分たちが最も良く理解しているからでもあるのです。
このように考えていくと、ロシア、あるいはウラジミル・プーチン容疑者にとって、最も恐れるべきシナリオは、自国が不当に奪い取った領土をすべて返還させられることでしょう。
クリミア半島やドンバスをウクライナに返還するだけではなく、カレリア地方をフィンランドに、アブハジアや南オセチアをジョージアに、北方領土と千島列島と樺太を日本に、それぞれ返還しなければならなくなるという、いわば「返還ドミノ」が生じることはロシアにとって悪夢でしょう。
日露戦争で日本に敗北したロシアが「必勝しゃもじ」を見る目には、どこかおびえがあるように思えるのですが、もしそうだとしたら、この「必勝しゃもじ」、ロシアに対して与えるメッセージとしては悪いものではなかったといえるのではないでしょうか。
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タス通信、1カ所事実誤認がある。
「かつて日本兵はしゃもじに祈りを込め、お守りとして戦場に携帯した。」→✖️違う(笑)
「日本陸軍兵、士卒は皆、飯盒を持ち、その中に鉄製の小型ヘラを入れていた。お守りではない。それらを背嚢に入れて進軍した。飯を炊き、食べるのは小隊、分隊単位だ。→◎正解。
もし送られたのが「しゃもじ」ではなく「東郷神社のお守り」だったらロシアは無限大に火病ってたでしょうね。
それは心強い
次は東郷神社のお守りで決まりです
児玉神社と乃木神社のお守りも加えましょう。
ちょっとズレますが、乃木神社への初詣に難癖をつけた連中がいましたが、それだと乃木坂ファンのみなさんも、軍国主義に熱狂している連中ということになるわ、と呆れたことを思い出しました、
ろしあにとって呪いのアイテム?
毎度、ばかばかしいお話しを。
立憲&朝日新聞:「岸田総理がウクライナに贈った「必勝しゃもじ」は、日露戦争から実績のある「ロシアを敗北させる」呪いのアイテムである。(我々は岸田総理に抗議する)」
岸田総理:「「必勝しゃもじ」は、立憲や朝日新聞が言っている非殺傷の条件は満たしている」
ウクライナ:「もし本当に「必勝しゃもじ」でロシアが負けるなら、こんなにありがたい呪物はない」
これって、笑い話ですよね。
ロシアが負けたら、世界中からしゃもじを買いにくるかもね。特に北欧諸国は。
突撃‼️隣(ロシア)の晩御飯‼️
キッシーがローカルネタ(宏池会とか)を外交に持ち込む感性には辟易しますし、彼のそれは変わってないとは思いますし、そういう感覚でしゃもじを選んだ、かも知れない。
ただ、しゃもじ贈答単体については一方の戦争当事国に必勝の願いを伝えるけれどももう一方の国からマジレスがあれば(無いでしょうけど)「民芸品ですから」とも言える、結果的にまあまあいいチョイスだったんじゃないかと思いました。
真正面の交渉や取引や支援はやった上で、そこに「お気持ち」を伝えるアイテムを添えるのは我々の日常生活でもよくあることです。
日本が当事者でないのは厳然とした事実で、神妙な顔でどんな支援をしたって所詮は当事者ではないのは変わらない。それはどちらも了解の上でしょう。
実利的には毒にも薬にもならない割とどうでもいい贈り物に対して「下らんモノよこすな」と狭了な反応を示す相手であれば、次から気をつけるだけのことでしょう。
(それのなれの果てが最隣国との関係ですけど)
今は日宇は両国同士が互いに良好な関係を築こうとする「よかった探し」をする状況ですから、お気持ちの贈り物はプラスにしかはたらかず、無駄になる要素はないと思います。正面の支援に対しては要望や交渉があってしかるべきと思いますが。
まあそんなんで、しゃもじくらいええんじゃないのと思いました。
そもそもが日露戦争の時に勝利を願ってしゃもじが奉納された事が始まり、と言う事を、岸田首相を批判(と言うより誹謗中傷)した人は最初から知ってたのでしょうか。
英語圏ニュースのコメント欄見ましょうみなさん
馬鹿げた反日メディアは見なくていいです
https://youtu.be/RYrQwmk0bWA
https://youtu.be/0XOH-cCGnv0
匿名のコメント主様
書き込みありがとうございます。さっそく取り上げさせていただきます。
今後とも当ウェブサイトのご愛読ならびにお気軽なコメントを何卒よろしくお願い申し上げます。
TVP World というポーランドの英語チャネルがあります。近ごろ当方のお気に入りです。ウクライナの隣国ですから。
3/22 投稿のこの動画はよく語っていると思います。
Japanese PM Fumio Kishida meets Zelenskyy in Kyiv | World News | TVP World
https://youtu.be/O2Nke9ezWBU?t=71
はにわファクトリー 様
貴重な情報をありがとうございます。さっそく使わせていただきます。
引き続き当ウェブサイトのご愛読とお気軽なコメントを何卒よろしくお願い申し上げます。
プライムの出演者の誰か(鶴岡氏だったかな?)が言っていましたが、ポーランドでは大量の武器提供をしてくれる韓国と関与が薄い(と見られている)日本を比較する目線があるのだそうです。
このレポートと重ねると、中国への対抗軸としても日本日本が動くなら歓迎したいという意識機を見た気がします。
日本としては突出しすぎないような慎重さが必要だと思いますが。
匿名 さま
はにわファクトリー さま
こういう情報をお知らせ頂くのは、すごくありがたいです。
できれば、これからもお願いします。
「日本とウクライナとの間の特別なグローバル・パートナーシップに関する共同声明」が発表されています。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/100478708.pdf
それによると……
・ロシアはウクライナ全土から全ての軍及び装備を即時かつ無条件に撤去せねばならない。
・日本はウクライナの復興に(民間セクターを中心に)協力する。
・FOIPの実現に向けて協力する。
……等がうたわれています。
ジャーナリストの篠原常一郎氏(「NEWS常一郎」)によると、今回の訪問にはインド・英国・ポーランドが協力したそうで、FOIPの枠内にウクライナも含めようとの考えもあるそうな。ちなみに、岸田総理はポーランドにODA援助を約束してきたそうです。
大きなしゃもじでウクライナの勝利だけではなく、拡大FOIPの実現も「メシ取って」ください、岸田総理!!
>いくつかの日本企業がIFRSを採用している最も大きな要因は、「のれんの償却」が不要だとされる詐欺的な規定にある(著者私見)
大きなM&Aで出てくる巨額のれんを日本基準で償却すると、毎期最終赤字、数年後には債務超過、上場廃止は必至。
日本基準で行くならM&Aはあきらめる。M&AをしたければIFRSという話でしょう。
例えば武田のシャイヤー買収6.8兆円。武田の当時の売上高の4年分。
これだけ払っても欲しかった事業ということ。
武田のCEOもCFOも外人。新卒採用、年功序列で昇進してきた日本人幹部ではできない発想だろう。
タス通信は、岸田のしゃもじには「ウクライナが戦争犯罪者のプーチンを捕まえ、ウクライナの法廷で裁き、処罰(処刑?)する事が実現するよう祈っている」という意味がある、とは報じていないんですね。
ま、プーチンを拘束する時に抵抗するプーチンを“うっかり”やっちまって裁判する手間が省けちゃった(てへぺろ)って展開になるかもですが。
コメント失礼します。
しゃもじが日露戦争に関係していたとは。イイ感じで嫌みと牽制かましてますな。飯取るは既に西側の贅沢を奪われてるので、それなりに達成出来てますね。もっと続けましょう。
次は露に千羽鶴でも送ってあげればいい。紛争終結の願いを込めて。折角だから日本国の誇るくおりてぃぺいぱあの新聞紙がいいかな。押し紙する位には余ってるみたいですし。
プーというか露は常に隣国に怯えている印象です。宇を侵略している最中でも北方領土への挑発は忘れないし。予防戦争中毒?歴史の所為なのか、国家そのものが残虐な小物です。国際法を熟知した上で破るから、国際法オンチの日米より強か。でも英国然り、慣習を弄ぶばかりで地道な努力を怠ったツケも大きいですが。
露が敗北したとしても、北方領土奪還は無理じゃないですかね?ソ連崩壊時に出来なかったし。安倍総理が生きてれば望みは有ったのかなぁ。
> ロシアに千羽鶴を贈る
良いですねこれ。鶴は傷病軍人への慰めであり、帰らぬ夫(父)を思う家族(遺族)への共感のメッセージでもあります。多くは女性が手にする事になります。要するにロシアに厭戦的気分をもたらす情に訴えられるかも知れない。また日本人に「今すぐ兵士を家に帰らせてほしい」と言うとロシアに憎しみや嫌悪を持たない多くの層にも訴えるものがある。
取り上げて頂きありがとうございます。
天安門ワイン事件やクラブケーキ事件に比べるとまだまだ垢抜けない感じはしますが、メッセージ性は十分だと思います。
それにしても、天安門ワインに関してはsarcasmの本場大英帝国の面目躍如と言わざるを得ませんね。
我が国でも洛中出身の政治家が首相になったら、一流の外交的いけずを見せてくれるかもしれません。
天安門ワイン:
https://www.sankei.com/article/20151028-DUJJKCYWGFK57AD662JD3IAQHY/
クラブケーキ:
https://www.koreaworldtimes.com/topics/news/9512/