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仏像判決に見る日韓関係「ゼロ対100」詭弁の典型例

元駐韓日本大使の方が執筆した記事に、典型的な「ゼロ対100理論」の詭弁を発見しました。例の「仏像訴訟」の判決などを手掛かりに、韓国の対日世論も和らいでいるし、尹錫悦政権が韓国をまともな国に作り替えようとしているわけだから、日本の韓国と信頼関係を醸成すべきだ、などとする主張です。正直、お話になりません。もともと日韓諸懸案の責任は100%、韓国の側にあるのに、どうして日本が韓国に手を差し出す必要があるというのでしょうか?

ゼロ対100理論の詭弁

当ウェブサイトで以前から提示している仮説に、「ゼロ対100理論」の詭弁、というものがあります。

これは、完全に自分たちの側に100%の過失がある場合であっても、屁理屈をつけ、あたかも相手にも過失があるかのごとく言い募る手法で、中国を筆頭とする無法国家が大変に好む論法です。

※ゼロ対100理論とは?

自分たちの側に100%の過失がある場合でも、屁理屈を駆使し、過失割合を「50対50」、あるいは「ゼロ対100」だと言い募るなど、まるで相手側にも落ち度があるかのように持っていく態度のこと。『「ゼロ対100」が大手メディアに掲載される時代に!』等参照。

自称元慰安婦問題は、日韓歴史問題のなかでも、韓国にとっては「最も成功した謝罪利権」であることは間違いありません。なにせ、もともと存在しなかった問題を捏造し、それにより日本をひれ伏させ、延々謝罪させることに成功したのですから、気持ち良くてたまらなかったのではないでしょうか。こうしたなか、「ゼロ対100」という、どこかの怪しげな自称会計士が唱えている用語が、新聞に掲載されたようです。単なる偶然でしょうか?それとも…。ゼロ対100理論おもに無法国家が好む「ゼロ対100」理論当ウェブサイトではこれまでしばしば...
「ゼロ対100」が大手メディアに掲載される時代に! - 新宿会計士の政治経済評論

先日の『ゼロ対100の総本山・中国が気球撃墜で米国に逆ギレ』で取り上げた、中国が飛ばした気球を米国が撃墜した際の中国の反応がその典型例でしょう。

100%自国の側に責任があるような事態が発生しても頑なにその責任を認めず、相手国の側に責任をなすりつける姿勢を、当ウェブサイトでは「ゼロ対100理論」と称しています。このような理論を好む国はロシア、北朝鮮、韓国などがその典型例ですが、やはり「総本山」はレベルが違います。世界中の誰がどう見ても自国が悪いといえるような状況で、相手国に責任を押し付けようとしているからです。ゼロ対100理論当ウェブサイトで以前から提示している仮説に、「ゼロ対100理論」というものがあります。これは、完全に自分たちの側に100%の過...
ゼロ対100の総本山・中国が気球撃墜で米国に逆ギレ - 新宿会計士の政治経済評論

これなども自分たちの側に全面的な落ち度があるにも関わらず、あたかもそれを撃墜した米国に落ち度があるかのような主張です。

あるいは北朝鮮が自分たちの不法行為を棚に上げて「歴史問題」などで日本を非難するときや、最近だとウクライナを軍事侵略している犯罪者であるロシアが、戦争の原因があたかも露宇双方にあるかのような屁理屈を展開するときにも、こうした「ゼロ対100」の主張を見かけることがあります。

韓国のゼロ対100理論と二重の不法行為

ただ、世界のインターネット化が進むなかで、こうした「ゼロ対100」理論を多用することは、その国のためになりません。外交の専門家だけでなく、世界中の一般の人々がこうした無法国家群の「ゼロ対100」理論に接することで、それらの国の異常性がどんどんと拡散していってしまうからです。

この「ゼロ対100」理論を好む無法国家群に囲まれている国である日本は、その典型例でしょう。

国民世論が新聞・テレビを中心とするごく一握りのオールドメディアに支配されていたひと昔前と異なり、最近だと無法国家に譲歩を呼び掛ける記事に対し、人々が冷ややかな反応を示すようになりつつあります。

こうしたなかで、「ゼロ対100」理論を見かける典型的な相手国が韓国でしょう。

韓国が日本に対して発生させている諸問題――自称元徴用工問題、自称元慰安婦問題、竹島不法占拠問題、火器管制レーダー照射問題、旭日旗問題、輸出管理不正問題など――は、基本的には韓国による日本に対する「二重の不法行為」です。

日韓諸懸案に関する韓国の「二重の不法行為」とは?
  • ①韓国側が主張する「被害」の多くが韓国側によるウソ、捏造のたぐいのものであり、最終的には「ウソの罪をでっち上げて日本を貶めている」のと同じである
  • ②韓国側が日本に対して要求している謝罪や賠償の多くは法的根拠がないか、何らかの国際法違反・条約違反・合意違反などを伴っている

(【出所】『【総論】韓国の日本に対する「二重の不法行為」と責任』等参照)

昨年、『旭日旗騒動再び 多くの人々を傷つけた韓国人の罪深い行動』で報告した、米ロサンゼルスの学校の壁画塗り潰し問題に「続報」がありました。米LAタイムズによると、焦点の壁画を巡り、作者のボー・スタントンさんが自身の監修下での修正に合意したとのことです。旭日旗と無関係の壁画に…当ウェブサイトでは昨年、『旭日旗騒動再び 多くの人々を傷つけた韓国人の罪深い行動』のなかで、米ロサンゼルスの学校の壁画を巡る騒動について取り上げました。https://shinjukuacc.com/20181218-04/「事件」のあらましは、壁画家のボー...
LAの学校の壁画が修正へ 被害者でなく加害者としての韓国 - 新宿会計士の政治経済評論

そして、日韓諸懸案の本質が「韓国の日本に対する一方的な不法行為である」という点を踏まえるならば、そもそも日本がほんの少しでも譲歩するかたちでの「問題解決」があってはならないということは、もう指摘するまでもない話でしょう。

仏像窃盗とゼロ対100理論

こうした「二重の不法行為」を巡る「ゼロ対100」理論の最近の典型例が、対馬仏像窃盗事件を巡る最近の判決です。

これは、2012年に対馬・観音寺から韓国人窃盗団が盗み出した観世音菩薩坐像を巡り、韓国の「浮石寺」が所有権を主張し、朴槿恵(ぼく・きんけい)政権時代に下された2017年1月の1審判決では浮石寺側に所有権が認められました。

そして、この仏像の所有権は今月1日、高裁が1審判決を取り消し、観音寺側にあるとの判断を下したのですが、これを巡っては少なからぬ者たちが、「韓国では政権が変わったら判決がマトモになった」などと歓迎する意向を示しているのです。

わかりやすいのが、当ウェブサイトの『韓国の「ゼロ対100」理論に騙される日本の国会議員』でも取り上げた、一部の自民党議員の反応でしょう。

仏像の日本への返還を命じた判決を受け、なぜか「韓国で政権が代わったら判決も変わった」とツイートした国会議員を2名ほど発見しました。何をおっしゃっているのか、意味がわかりません。マトモな国の場合は政権が代わったくらいで判決は変わったりしませんし、なにより仏像の1審判決が出たのは文在寅(ぶん・ざいいん)政権ではなく、朴槿恵(ぼく・きんけい)政権時代の話でもあります。日本にもゼロ対100理論に騙される人がいる当ウェブサイトで以前から提示している議論に、「ゼロ対100理論」というものがあります。これは、完...
韓国の「ゼロ対100」理論に騙される日本の国会議員 - 新宿会計士の政治経済評論

本当に情けない話です。

そもそも論ですが、外国から盗み出された文化財を直ちに相手国に返還しなかった時点で異常ですし、また、朴槿恵政権時代の1審判決も異常です。

また、2審判決も、結論だけを見れば「マトモ」だと勘違いしてしまいますが、判決の内容を精読すれば、やはりおかしなことを述べています。

産経新聞の2月1日付の『韓国の寺、逆転敗訴 対馬仏像で韓国高裁 日本側所有権認める』という記事によれば、仏像自体、「14世紀当時、浮石寺が所有権を保有していたことが文献で確認された」、「倭寇による略奪をうかがわせる相当の状況証拠がある」などとしているからです。

しかも、仏像が観音寺の所有物であるとする論拠は「現在の浮石寺が(14世紀当時の浮石寺と)同一の寺院だとする証明が不十分」、「不正な搬出があった場合でも日韓の民法上の時効が成立している」、というものです。

そんな法理、まともな国で見ることはあり得ません。

また、日本国内でも一部の者は、「政権が変われば判決もマトモになる」、「だからこそ政権がマトモなうちに日韓関係を改善すべき」、などと力説します。自民党の松川るい参議院議員あたりがその典型例でしょうか。

ただ、この主張も、極めて危ういものです。そもそも「政権が変われば判決が変わる」ような国と、正常な国際関係は成立しないからです(それに、そもそも仏像1審判決が出たのは文在寅(ぶん・ざいいん)政権時代ではないのですが…)。

それに、現在問題になっている自称元徴用工問題にしても、その本質は「二重の不法行為」にありますが、尹錫悦(いん・しゃくえつ)政権が発足して以来、韓国側は基本的に「日本に非を認めさせる努力」しかしていないのです。

当ウェブサイトに優れたコメントを残してくださる「カズ」様という読者の方が、またしても重要なことを指摘しました。自称元徴用工問題を巡って、韓国政府は「日本に非を認めさせる」ための努力しかしていない、というのです。まったく言い得て妙と言わざるを得ません。もっとも、こうした韓国政府の努力も徒労に終わる可能性が出てきました。福島第一原発ALPS処理水、佐渡金山世界遺産登録という、韓国自身の強欲が作り出した問題がその原因です歴史問題とその対応日韓諸懸案を象徴する「自称元慰安婦問題」日韓諸懸案の象徴であ...
「日本に非を認めさせる努力」しかしていない韓国政府 - 新宿会計士の政治経済評論

いったいどこをどう見れば、この尹錫悦政権が「マトモな政権」といえるのでしょうか?

理解に苦しみます。

詭弁をさらに凝縮した主張

こうしたなかで、その詭弁をさらに凝縮したかの記事を発見しました。

韓国で「反日派」衰退の兆し、“対馬の盗難仏像”巡る裁判結果を元駐韓大使が解説

―――2023/02/10 6:02付 Yahoo!ニュースより【ダイヤモンドオンライン配信】

記事を執筆したのは「元駐韓国特命全権大使」として知られる人物ですが、例の対馬仏像窃盗事件を巡る韓国国内の訴訟で日本の観音寺が勝訴した件などをもって、「韓国で反日派が衰退する兆しがある」、などとするものです。

そもそもおかしな判決を多少修正するような2審判決が出たからといって、「反日派が衰退している」、「韓国の世論は冷静だ」、などと言われても困ります。

ちなみにこの人物は、自称元徴用工問題を巡って韓国政府が出してきた「財団方式」による解決策について、韓国KBSテレビの世論調査で6割が批判的だったものの、3分の1が「日本との関係改善のために同意する」と回答した、とする話題を持ち出し、こう述べます。

韓国の世論が解決案に批判的だという見方があるかもしれないが、これまで日韓関係に関する世論調査では、日本が好きか嫌いかの質問に対し、嫌いと回答するものが8割近くに上ることが多かった。しかし、今回の国内世論は、日韓の歴史問題をテーマとした調査としてはむしろ穏健な結果というべきであろう」。

すなわち、この人物に言わせれば、「この数値に示された韓国国民の意思」は、「尹錫悦政権に対して元徴用工と対話して丁寧に進めよというメッセージであり、何が何でも反対ということではないように感じられる」というのです。

まさに「ゼロ対100」理論に、自分から嵌りに行っているという典型的な事例でしょう。

ちなみにこの人物は、最近、韓国で日本への旅行者が急増していること、世論調査で対日感情が和らいでいることなどをもって、韓国社会の意識も変化しつつある、などとも主張。尹錫悦政権の韓国社会の改革の動きなども取り上げたうえで、末尾をこんな記述で締め括っているのです。

日本としても、韓国政府のこうした取り組みは評価し、尹錫悦政権との信頼関係を築いていくべきであろう。韓悳洙首相の述べた方向性は、現在の日韓の国益につながる正しい方向性であり、この考えが両国の多くの人々と共有されることが重要である」。

おそらくはこれがこの人物の認識なのでしょう。

日本国民は気づいている

当たり前の話ですが、「日韓の信頼関係」を回復しなければならない義務は、第一に韓国側にあります。日本の韓国に対する信頼を一方的に壊したのが韓国だからです。それなのに、この人物の主張だと、まるで「日本も尹錫悦政権を評価し、信頼関係を築かねばならない」かのように見えます。

この時点でお話にならないのです。

結局のところ、日韓関係がここまでこじれたのも、歴代外務省関係者がこの記事の執筆者のように、日韓諸懸案を正しく定義することも、その原因を突き詰めて考えることもしてこなかったからです。日韓諸懸案において、ここまで関係がこじれたのも、その原因の一端は「密室主義」の外務省にもあるのでしょう。

ただ、それ以上に興味深いのは、「政権が変わり、韓国は変わった」などと主張する人たちが、「政権が変わったら韓国はまた約束を蒸し返す」という点を完全に無視しているという点でしょう。

彼らは自分で自分の主張の矛盾に、もしかして気付いていないのでしょうか?あるいは気付いていて、わざと気付かないふりをしているのでしょうか?

残念ながら、現在の日本国民の多くは、それに気付かないほど愚かではありません。

いずれにせよ、このネット時代、私たちは政治家やジャーナリスト、政府関係者の発言などをじっくりと読み、それらのなかで信頼に値するものとそうでないものを選り分けていくことを求められていることは間違いないといえるでしょう。

新宿会計士:

View Comments (27)

  • 北風と太陽かな?

    ちょっと前まで反日の嵐が吹き荒れたてたのが、ちょっと凪いできたからコートどころか全部脱いじゃう・・・・・みたいな♪

    季節は巡ってまた来る冬に備えてコートをクリーニングに出すくらいでいいんじゃないのかな?

  • 対馬の仏像窃盗の件ですが、韓国側からは「大昔、元寇の頃には、朝鮮浮石寺にあった」というホントか嘘か分からぬ言い分が出ている。なら、大英帝国博物館なんか、どうなんの?世界中の植民地や未開国で暴力交えて乱獲した。それをロンドンに送って、誰か今、「返せ!」なんて言いますか?無視されるだけだよ。対馬の仏像は、少なくとも数世紀、日本にあったんだ。コレも彼らの0対100理論です。

    •  先日の判決は「現在の浮石寺と仏像移動当時の浮石寺は同じ団体と認められない」というなんとも哀しい理由で出されたものだったようです。場所、ガワが同じでも中の人に関係が無い。なんか「百済を誇って日本を下に見るけど百済と韓国って関係ないよね」というハナシと同類。
       しかしこの系統の話を膨らませると、韓国という国家の正統性連続性だのという彼らにとって最も触れられたくないであろう問題に飛び火しそうなんですが、良いんですかね。「古地図に独島が描かれている」も同様に使えない手になってしまう。いやまぁ元々使えたモンじゃないんだけども。

      •  ユネスコ条約よりはるか前に持ち出された(ブリカスとはいえ時代背景を考えたら正当とも言える)ままの物と、同じく(小倉コレクション等、放棄されていただの購入しただのならそれこそ非の打ち所無く真っ当だが)条約前に持ち出されたものの条約後に「窃盗」されたものだと、なんだかなぁですね。

         もしもな上にありえないので詮無きことですが、もし韓国人が窃盗などを働く前からその仏様の事を永らく気にかけていて、政府同士、寺同士が表舞台で交渉していれば、まだ善意で動いていたかもしれません。うん、自分で言っておいてほんとにありえない。まぁ文化財というか信仰対象だと無理度が増しますが……
         エジプトにしても一部無理筋な権利主張や英国批難が強いのでどうかと思うところですが。一定の金額をきっちり払って文化と友好の象徴という方向にでも持っていった方がマシに思えますね。

  • 泥棒が返す素振りを見せているので、追い銭しなければならない。
    こういう事ですね。

  • お疲れさまです。

    政治思想の二大潮流として、法重視と情重視とがあると思います。
    いわゆる「義理と人情」「儒家vs法家」などなど。
    K国は情重視のようです。
    だから交渉の時も、相手方や周囲に情を訴えて、とにかく話し合いでの解決を迫ります。
    翻ってわが国はといえば、少なくとも昔はK国と同様の情重視であり、部分的にはまだ残っている印象で、個人差ありですが中高年層は情重視、若年層は法重視かなと。
    なので松川議員、武藤元大使などは、古い価値観を大事にする人なのでしょう。
    双方どちらが正しいとかはないのでしょうが、互いの相性は最悪なので、深い付き合いは災いをもたらすと考えます。

    失礼しました。

  •  武藤元駐韓大使は、外務省コリアスクールの顔みたいな方ですからね。何とかして、日韓関係を、蜜月とはいかなくても、せめて”まともな”状態に、戻したいのでしょう。一方で、2017年に『韓国人に生まれなくてよかった』という書籍を出していたことも、留意してあげてください。
     さて、私の知的好奇心の対象は、「どうあるべきか」議論よりも、「どうなるか」の予測にあります。いわゆる徴用工問題について目下の関心事は、現状反対60%、賛成34%という状況で、韓国政府が、1/12の公開討論会で示した案を正式に提示できるか、それで韓国内を押し切れるか、にあります。日本政府は、新聞報道等で「ホワイト国への復帰」だの「過去の謝罪談話の確認」だのの憶測記事を許容していますが、正式には何ら言質を与えていないと、思われます。即ち、いわば”空手”で、韓国政府は、被害者とされる方々、また韓国世論を押し切れるか、です。
     武藤さんは、本記事に限らず、先日のプライムニュースでも、韓国世論の変化を挙げ、「押し切れる」との意見を、述べておられました。どうですかね。心の声である「韓国内の反対で本案が頓挫するのが日本にとってベストシナリオ」との思いは拭えません。
     
     

  •  武藤元駐韓大使は、外務省コリアスクールの顔みたいな方ですからね。何とかして、日韓関係を、蜜月とはいかなくても、せめて”まともな”状態に、戻したいのでしょう。一方で、2017年に『韓国人に生まれなくてよかった』という書籍を出していたことも、留意してあげてください。
     さて、私の知的好奇心の対象は、「どうあるべきか」議論よりも、「どうなるか」の予測にあります。いわゆる徴用工問題について目下の関心事は、現状反対60%、賛成34%という状況で、韓国政府が、1/12の公開討論会で示した案を正式に提示できるか、それで韓国内を押し切れるか、にあります。日本政府は、新聞報道等で「ホワイト国への復帰」だの「過去の謝罪談話の確認」だのの憶測記事を許容していますが、正式には何ら言質を与えていないと、思われます。即ち、いわば”空手”で、韓国政府は、被害者とされる方々、また韓国世論を押し切れるか、です。
     武藤さんは、本記事に限らず、先日のプライムニュースでも、韓国世論の変化を挙げ、「押し切れる」との意見を、述べておられました。どうですかね。心の声である「韓国内の反対で本案が頓挫するのが日本にとってベストシナリオ」との思いは拭えません。
     

  • 外務官僚の世界では日本の方が大国なので、未だに上から目線で「譲歩してあげても良いのでは」と考えているんでしょうね。
    そこに付け込んで、韓国も「お願い」をしてくる構図が、出来上がっているのでしょう。
    つまり、大統領が変わって正常運転に戻ったので、「機は熟した」という流れなんでしょう。

    しかし、国民は旧メディアやから今までの情報を得ているのではなく、インターネットによって様々な情報を得ているため、出来レースが通用しなくなっていることのズレを、まだ理解していないのでしょうね。

  • 対馬の仏像を日本と韓国で互いに交代で持ち合い親善を謀ろう論まであるようです…
    わけわかりません。
    信仰心もとから無いだろ?

    • 韓国の人にとって仏像って「カネメ」なモノでしかないんですかねぇ?

  • 武藤の意見は、真面目に議論するのも馬鹿馬鹿しいのですが、そんなに尹氏が信頼できるのであれば、まだ4年近く任期が残っているのだから、日本は、ゆ~っくりどの様に韓国社会を変えていくのか見届けてから、動けば良いだけでしょう。今、急がなければならない理由も、関係改善の目的や日本側のメリットも、全く分かりません。
    きっと、レーダ照射問題は真相を究明して関係者の処分をするのでしょうし、二度と旭日旗には文句を言わず安保交流を元に戻すのでしょうし、慰安婦合意は履行され変な像は一掃されるのでしょうし、そのうち仏像も返ってくるし、処理水の放出にも合意するだろうし、佐渡金山にも文句を言わないだろうし、WTOへの提訴は取り下げて政策協議に復帰するのだろうし・・・ああ書くのが面倒くさい・・・きっとバラ色の未来が待っているのでしょうね。

    • その通りですね。
      きっと(韓国が作った)数多の懸案をバッタバッタと片付けてくれるでしょう。
      日本はそれを確認してからなら、ちょっとだけほめてやってもいいかもしれません。
      その時は少しの誉め言葉とともに「早く竹島を返せよ」とも言ってあげましょう。

  • 毎日の更新お疲れ様です。南朝鮮が盛んに(略奪)を連呼していたと思っていたら、ユネスコ条約を拡大解釈していて、日本からの盗難品ではなく、朝鮮からの略奪品だからの理屈らしいです。つまり正当に購入しても(略奪)と宣告すれば南朝鮮的に条約に基づき合意なき(返還行為)が為される。

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