コメが熱い!「パックご飯」の進化とうまく付き合おう
パックご飯の生産量はこの10年で1.7倍に増え、昨年と比べて今年は5%増しで推移しているようだ――。こんな話が出てきました。日本農業新聞によると、各地のJAが銘柄米の知名度向上などを目指し、産地主体でパックご飯の商品化も進めているのだそうです。このあたり、パックご飯は割高ではありますが、うまく使えば時間も節約できますし、なにより最近のパックご飯は美味しそうです。(なお、本稿では別に宣伝料を受け取っているわけではありません。念のため。)
ご飯1杯約21円
最近、物価が上昇していると伝えられますが、著者自身が観察する限り、米価に関してはそこそこ安定しているように見受けられます。先日、近所のスーパーで最も安いコメの価格をチェックしてみたところ、5㎏でだいたい1,380円でした。
1合(ご飯約2杯分)はだいたい150gとされますので、コメ5㎏は33合(66杯分)、といったところでしょう。したがって、5㎏1,380円のコメを買えば、コメ代は1合あたり42円、ご飯1杯あたり21円という計算でしょう(ただし電気代、水道代などを無視しています)。
もし一人暮らしをするのであれば、炊飯器を購入して自炊すれば、食費を大きく浮かせることができます。
たとえば成人男性の場合、1日3食すべてコメを食べることにして、職場に弁当を持参することにすれば、(個人差はありますが)2~3合もあれば1日分のコメとしては十分であり、逆に言えばコメ代は1日80~120円です。
意外と安い、という見方もできます。
一人暮らしこそ健康に気を遣って!
もっとも、コメだけだと栄養が偏りますので、朝は納豆、のり、佃煮、梅干しなど、昼・夜はハンバーグ、焼き魚、みそ汁などを準備しようとすれば、それなりにおカネは必要ですし、また、材料から食事を整えようとしたら、台所も必要ですし時間もかかります。
したがって、一人暮らしだとどうしても料理をするのが億劫になり、コンビニ弁当だの、ファーストフードだので食事を済ませてしまう、というパターンも多いでしょう。だからこそ、一人暮らしの食事代は意外と高くつくのではないでしょうか。
もっとも、著者自身も一人暮らし経験がありますが、やはり外食、コンビニなどで食事を済ませていると、どこか体調がおかしくなることもあります。また、若いころはそれで良いかもしれませんが、いずれ体にガタが来るのではないかという気もします。
パックご飯、意外と色々出ているようだ
こうしたなか、もし本稿を読んでくださっている方に一人暮らしの方がいらっしゃれば、やはり「ご飯を炊くのが面倒だ」という方に是非ともお勧めしたいのが、パックご飯です。
アマゾンのサイトでパック米について調べてみると、アイリスオーヤマが提供しているパックご飯だと150g入り40個で3,595円というパターンがあるようですが、それだけではありません。
「庄内の水田を守る会」というメーカーの200g入り36個の商品(3,980円)や、200g入り36個の商品(5,480円)など、美味しそうなパック米がたくさん出てきます。
なかには災害に備えたものもあるようであり、たとえば永谷園の「防災専門店」のアルファ米は7,938円と若干高いものの、非常時の備えであるだけでなく、なかなかに美味しそうでもあります。
もちろん、所帯持ち、あるいは育ち盛りの子供を抱えている人にとっては、パックご飯はコスパがあまりよくなさそうです(というよりもスーパーでコメをドカッと買って子供に食べさせる方が、子供も喜びますし、財布にも優しくて、お互いWin-Winの関係になれそうです)。
しかし、そうでない場合は、労力を節約するという意味では、この手のパック米を活用するというニーズが出てくるのも自然な話でしょう。
先ほど紹介した商品のリンクだと、生のコメを買ってきて自分で炊くのと比べればかなり割高ではありますが、もともとコメは1食当たりの単価が非常に低い商品でもあるため、コメをすべてパックご飯に切り替えたとしても、じつはさほど家計費を圧迫することにはならないのかもしれません。
いま、パックご飯が「熱い」!
こうしたなかで、『Yahoo!ニュース』に日曜日、ちょっと「熱い」(?)記事が出ていました。
「パックご飯」好調続く 産地発が〝熱い〟 銘柄浸透の好機、輸出も挑戦
―――2022/12/04 09:30付 Yahoo!ニュースより【日本農業新聞配信】
これは日本農業新聞が配信した記事ですが、「電子レンジで手軽に食べられるパックご飯」の市場が拡大していることを受け、全国のJAで商品開発が活発化し始めている、というのです。
実際、記事によれば、農水省の食品産業動態調査でパックご飯の2021年における生産量は約23万トンで、この10年で1.7倍に拡大し、しかも2022年についても9月までで前年同期と比べて5%上回るペースで推移しているのだそうです。
これについて農業新聞は、こう指摘します。
「コロナ下で食べる機会が増えて食味の良さが認識され、精米商品から需要シフトが加速している」。
なるほど、これは面白い話ではないでしょうか。
先ほどのアマゾンリンクでも庄内米を使用した美味しそうなパックご飯のリンクがありましたが、農業新聞でも、たとえばJA全農あおもりが10月、「まっしぐら」「つがるロマン」「晴天の霹靂」という3種類のセット商品を発売したほか、JA福島さくら、JA全農みえなどの取り組みも紹介されています。
さらに、記事ではJA香川がアイリスオーヤマと連携し、「東南アジアへの輸出拡大」などを狙い、輸出向けパックご飯用のコメの生産に取り組んでいる、などとしていますが、これも大変興味深い取り組みと言わざるを得ません。
このあたり、餅も真空パック商品が登場したことで通年での需要の喚起に成功していますが、ご飯も「好きな時に好きなだけ食べられるパック商品」というのは魅力的でしょう。
単純に「ご飯を炊く時間を節約する」だけでなく、たとえば「普段は炊飯器でご飯を炊くものの、忙しいときにはパックご飯も利用する」、「地域のJAが開発した美味しいパックご飯を食べ比べてコメのブランドを決める」、といった使い方もできるかもしれません。
いずれにせよ、技術は日進月歩でもあります。
せっかく日本人に生まれたのなら、私たちは美味しいパックご飯とうまく付き合ってみても良いのかもしれません。
本文は以上です。
日韓関係が特殊なのではなく、韓国が特殊なのだ―――。
— 新宿会計士 (@shinjukuacc) September 22, 2024
そんな日韓関係論を巡って、素晴らしい書籍が出てきた。鈴置高史氏著『韓国消滅』(https://t.co/PKOiMb9a7T)。
日韓関係問題に関心がある人だけでなく、日本人全てに読んでほしい良著。
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【おしらせ】人生で9冊目の出版をしました
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卵と出汁と生姜で簡単雑炊とかたまに作るのです♪鮭のほぐし身なんか添えて、出来上がりのお惣菜とで一食出来上りなのです♪
ただパックご飯は量が多めなので、も少し小振りなのが欲しいのです♪
パッケージ不良で店頭からハネたパック赤飯を使って、”レトルトカレー赤飯”を食べました。
辛さの中に甘味の残るモチモチ食感のカレーは、意外とおいしかったです。
(「辛くしたからって糖分の量はかわらない」って指摘はここだけの話・・。)
ちょっとプラスチックの匂いは気になるけど
米自体はうちで炊くより美味しいものもある。
食べ比べは実際に面白かったので記事になって嬉しい。
過去のコメント欄で、糖質制限下の料理法を教えてくださったので、色々実践をしています。
時々は炭水化物も必要ですので、パックご飯も麦、雑穀入りもいいですね。
ふるさと納税で入手しようかな。
安い米なら10キロ\1,300~\1,400なんてのもありますよ
ブレンド米ですけど
で朝は納豆、夜はレトルトカレーです
いつも楽しみに拝読しております。
私は単身赴任生活が長かったので、パックご飯は愛用しておりました。当時は一合炊き炊飯器なんてものはなく、最初の頃は大きめの炊飯ジャーで一合炊きして、よく水加減を失敗していました。で、大きめの炊飯ジャーで多めに炊いて保存すると、翌日以降は何だかすこしだけ微妙に臭いように感じていました。
そこでパックご飯を試してみたら結構イケることがわかり、〇トウのごはん以外にもいろいろローカル米の種類もあって味のバリエーションも楽しめるので、それからはパックご飯ばかりを利用していました。加熱してレンジから取り出してすぐに、ご飯をパックの底面からひっくり返すように混ぜ返すと、さらに美味しくなったように思います。
noshやまごころケア食といった宅配冷凍弁当サービスのの流行も一役かってるのでしょうな。(もぐもぐ
某有名どころの「かる~く一膳130g」を愛用いたしております。
(メーカー名は出してないからいいですよね?)
年取ったらこんなもんでいいんですよ。
納豆の小カップと合わせてチャッチャと済ませるのも良し、
無〇良〇のレトルト食品と合わせてちょっと贅沢なかけご飯にするのも良し。
大して食う必要もない年寄りが、「かる~く」カロリーを摂取するのに
まさにうってつけなんでございますのです。
(自分は「〇ト〇食品株式会社」様とは何の関係もございませんので悪しからず。)
東京都も生米じゃなくてパック飯を配ったら良さそうですよね。
二十年位まえは某国から某国への食料援助で米を送っていたと記憶しています。米以外の食品だと駄目、その理由はパッケージから「何処の国からの援助かバレるから」だったとか….
老夫婦と老犬の家族です。
数か月前に家内が入院し、その間パックご飯のお世話になりました。
最初は多く並んでいる200gパックを購入したのですが、自分には量が多すぎて150gに変えました。柔らかすぎるかなとも思いましたが美味しくいただきました。
レトルトのカレー、ハヤシ、中華丼などなど皆結構美味しくて、いい時代になったと思いました。