やはり彼らは、「チャーハンの工程を無制限に細分化すること」を選んだようです。韓国メディアの報道によれば、三菱重工の知的財産権の売却命令に対する再抗告を審理している大法院の判事が、判決を出さないまま退任するのだそうです。チャーハンは、待てど暮らせど出てきません。いい加減、客も店から出る時間ではないでしょうか。
予想通り?「大法院判事は判決出さずに退任」=韓国紙
ある意味では、まったく予想通りの結果となりました。
自称元徴用工問題の一角を占める「資産現金化問題」を巡り、判断が先送りされたと報じられているのです。
「日本強制徴用現金化」判決は一体いつ? 主審の大法官が退任
―――2022.09.02 06:58付 中央日報日本語版より
韓国メディア『中央日報』(日本語版)の今朝の報道によると、三菱重工の在韓資産(特許権)の売却命令に対する再抗告事件の主審である大法院(※最高裁に相当)の判事が2日、「任期を終えて退任式を行った」のだそうです。
日本語版記事の配信時刻が2日午前7時前ですので、退任式は1日の深夜から2日の未明に行われたとでもいうのでしょうか?この中央日報の報道に限らず、韓国メディアの報道はときとして時制の使い方がめちゃくちゃだったりもしますので、現時点でまだ退任式を終えていないという可能性はあります。
ただ、中央日報によると「通常、退任式を終えれば裁判などの業務には参加しない」、同大法官の「事実上の業務時間は9月1日午後6時までだった」、などとも記載されているため、もし中央日報の報道通りであれば、結局、本日中には三菱重工に対する売却命令は出てこない、という意味です。
真の目的は「売却」ではなく「謝罪」
当ウェブサイトでは昨日の『徴用工「ムービングゴールポスト」は韓国の焦りの証拠』で、「判事の退任日とされる9月4日は日曜日であり、実質的に残されているのは1日と2日の2日間しかない」としたうえで、次のような趣旨の内容を述べました。
「正直、今までの『売却スルスル詐欺』の茶番劇を見せられてきた身としては、これも単なる瀬戸際戦術のヒトコマに過ぎないと思わざるを得ない」。
韓国政府「資産売却命令確定でも解決策探る」=徴用工自称元兆候問題を巡って、またしても微妙にゴールポストが動いたようです。三菱重工の知的財産権売却を巡り、「現金化を命じる判決が確定したとしても、現金化のためには資産価値評価や売却手続などを経る必要がある」ため、「韓国政府はその間にも被害者と日本の同意を得られる解決策を探る努力を続ける方針」だ、などと報じられたのです。私たち日本人は韓国による国を挙げた売却スルスル詐欺の茶番劇に、もう少し付き合わされることになりそうです。自称元徴用工問題は韓国によ... 徴用工「ムービングゴールポスト」は韓国の焦りの証拠 - 新宿会計士の政治経済評論 |
結論的にはその見立てが正しかったのでしょう(※いや、もちろん、退任する大法官が「退任式」直後に判決を出す、といった「ウルトラC」に、期待できないわけではないとは思いますが…)。
というのも、繰り返しになりますが、自称元徴用工側の狙いは「裁判を通じて強制換金を図ること」ではなく、あくまでも「日本企業に罪を認めさせ、謝罪をさせること」にあるからです。
また、もしも強制売却が行われ、日本企業に実害が生じたならば、その瞬間、日本政府としては何らかの対抗措置を講じてくるでしょう。日韓関係を破綻させる覚悟など、おそらく自称元徴用工の側には存在しません。
その証拠に、実際のところ自称元徴用工の側が差し押さえている資産は、商標権、特許権、非上場株式といった具合に、正直、差し押さえられても日本企業にとってはまったく影響がなく、しかも売却するにしても極めて困難なものばかりです。
もしも差し押さえられた資産が金銭債権であれば、その金銭債権の支払期日が到来した瞬間に日本企業に実害が生じることになってしまいますので、自称元徴用工の側としても、差し押さえるのは毒にも薬にもならない資産ばかりなのでしょう。
そういえば昨年は自称元徴用工の側が三菱重工の金銭債権をいったん差し押さえたのですが、「なぜか」あわててその差押え請求を取り下げてしまった、という事件もありました(『【速報】自称元徴用工側が金銭債権差押を「取り下げ」』等参照)。
本稿は、「速報」です。例の自称元徴用工判決に関し、金銭債権の差押を原告側が取り下げてしまったようなのです。ある意味では予想どおりでもあったのですが、とり急ぎ、ここでは韓国メディア『聯合ニュース』(日本語版)の記事を紹介します。『徴用工「金銭債権の差押」の衝撃』で報告したとおり、自称元徴用工問題を巡り、韓国で原告側が金銭債権の差押に踏み切ったと発表したことは、個人的にはかなりの衝撃を受けました。これが事実なら、自称元徴用工問題の「フェーズが変わってしまった」からです。なぜなら、金銭債権の場合、... 【速報】自称元徴用工側が金銭債権差押を「取り下げ」 - 新宿会計士の政治経済評論 |
これについて表向きの理由は、「差し押さえた債権は三菱重工の資産ではなく、同社の孫会社の資産だったから」、というものですが、おそらく本当の理由は、それを差し押さえたら金銭債権の支払期日が到来した瞬間に「日本企業に不当な不利益が生じる」ことになると気付いたからでしょう。
これなども、自称元徴用工の側が本気で資産売却を狙っているわけではない、という証拠のひとつ、というわけです。
チャーハン工程の細分化
では、こうした中途半端な状態は、いったいいつまで続くのでしょうか。
昨日の読者コメントのなかに、「チャーハンの工程を無限に細分化している」とする趣旨の指摘があり、個人的には思わず笑ってしまいました。
ここで「チャーハン」とは、ネット上で一時期話題になった、北朝鮮の行動のことを指します。匿名のユーザーが某有名掲示板あたりに書き込んだ、次のような趣旨の書き込みです。
無慈悲なチャーハンの命題
- 緊急献立会議を実行した
- チャーハンを作成するよう指示した
- 食材を仕入れるよう指示した
- 食材を仕入れる準備に入った
- 食材の仕入れが完了し調理待機状態に突入した
- 食材の下ごしらえを指示した
- 鋼鉄の包丁がかつてない程の切れ味で食材を切り刻むだろうと発表した
- 鋼鉄の包丁が待機状態に入ったと発表した
- 食材の下ごしらえが終了したと発表した
- 下ごしらえを終えた食材が待機状態に入った
- 鋼鉄のフライパンを準備するよう指示した
- 鋼鉄のフライパンのが待機状態に入った
- チャーハンの調理を指示した
- チャーハンの調理が可能な待機状態に突入した
- 強力な火力で炒めるだろうと発表した
- ガスコンロが待機状態に入った
- お昼までに重大な決断をすると発表した
- お昼のメニューがチャーハンに決定したと発表した
- チャーハンを作ることが承認された
- この世の誰も体験したことのない革命的食感のチャーハンになるだろう
- 本物のチャーハンを味わうこととなるだろう
- カレーライスの予定を白紙に戻す決定が下った
- ガスコンロの元栓が総解放され、残されたのはチャーハンの調理だけだ
- チャーハンの調理開始まで1分1秒の状態だ
- すでに客には通告している
…。
まさに、「本物のチャーハンの味を見せてやる」、というわけです。
もしも本気でチャーハンを作る気があるのなら、いちいち宣言せずにさっさと食材を仕入れて下ごしらえをし、調理して客に提供すれば済む話でしょう(なお、知り合いの中華料理店の店主さんによれば、チャーハンは「手慣れた人ならものの数分で作れる」とおっしゃっていたのですが、これは本当でしょうか?)。
そろそろお店を出ましょう!
ちなみに先ほどの中央日報の記事には、こんな記述もあります。
「加えて後任の裁判部がいつ構成されるかも分からない状況だ。キム大法官の後任であるオ・ソクジュン大法官候補に対する国会人事聴聞特別委員会の聴聞報告書採択議論が与野党の合意不発よって延期となり、三菱事件の結論はもちろん、大法官の空白も長期化する展望だ」。
まったくチャーハン理論そのまんまです。そのうえで、中央日報の記事では、次のようにも記述されています。
「すぐに現金化するべきだという被害者と、もしそうなった場合、韓日請求権協定が無力化したと見なすと強硬論をちらつかせている日本の間で難しい立場を迫られていた尹錫悦(ユン・ソクヨル)政府としては時間稼ぎができることになった」。
おそらく、これがすべてなのでしょう。
もっとも、通常の飲食店では、注文した品が出て来なければ、見切りをつけて店を出ます(※今回の「チャーハン」は日本が「注文」したものではありませんが…)。
日本の側も、韓国の国を挙げた「チャーハン理論」という茶番劇に、いつまでもお付き合いする必要はありませんし、お付き合いしてもなりません。日本も国を挙げて、いい加減、そろそろどこかで「見切り」をつけることを考えていくべきでしょう。
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自民党外交部会は昨年末に韓国への制裁案の検討を開始し、この夏にも中間報告すると髭議員がドヤってましたが、音沙汰なし。本来なら、期限を切って、それまでに対応しないなら制裁するぞと脅すべきなんでしょうが、今のままならズルズルとこの問題を長期化させ、韓国の思うつぼだと思います。まったく、あの無能な外交部会はいうことは勇ましいけど、行動が伴いません。現金化されたら即、制裁があるべき姿でしょうが、髭議員は「明日の外交部会で議論するっ!」ってコメントするんでしょうね。本当、髭議員に外相や防衛相になってほしいという意見があることが信じられません。
手の内は明かすものではありません。
すでに「デッドライン」は明かしている事例があるので、さすがに学習するでしょう。
差し押さえたのが特許権や商標権であれば、韓国側が本気で値付けをするつもりなら、知財オークションにかけるか、パテントトロールに売却する手があります。
欧米系のトロールや企業だと、こんな危ない権利を買うことはないでしょうが、中国系ならば買うかもしれません。韓国人の喝采を浴びるし、日韓の離反の促進にもなるので、中国にとっては好都合でしょう。
しかし、それをやらないということは、やはり韓国側にやる気がないということですね。
反日利権が目的ですね。
海外まで出張して どう考えてもジャパンディスカウント・
ヘイト煽っているようにしか見えないのに
名誉棄損や損害賠償の裁判になった!なんて聞いたことが無い
誰も訴えられない・・・こんな安全な利権鉱脈なら 手あたり次第掘りますよ
>真の目的は「売却」ではなく「謝罪」
真の目的は「いやがらせ」。国内の反日世論に迎合すること。
落語「お菊の皿」
昔、奉公に上がった屋敷の殿様がその美貌に目を付け
側女になれとの命を拒んだお菊さん
十枚一セットの家宝の皿の一枚を欠いたとの無実の罪を着せられ
哀れにも手打ちに
その幽霊が屋敷跡の井戸から今でも夜中に現われるという
水もしたたる絶世の美女という噂
何としても我が目にしたいものなんだが
お菊さんが数える皿の数
九枚の声を耳にすれば命がないという
噂を聞きつけた町内の野次馬が日ごとに増え
お菊さんの幽霊が皿を八枚まで数えたところでワッと逃げ出す
ところがある夜、ひとりがふと振り向くと
お菊さんなんと、九枚、十枚、十一枚… と数え続けてる
ヤイヤイお菊、九枚まで数えたら、あとは「現金化」やないんかい!
おあとがよろしいようで m(_ _)m
「手打ち」じゃ和解になっちゃうからダメですね。
「手討ち」でした。
九枚目をバラバラに割って一欠片づつ数えてるのが今の韓国
>真の目的は「売却」ではなく「謝罪」
無理筋を通す手立ては相手方の承認(謝罪)によるほかはなく、
もれなく、謝罪には誠意(賠償)が付きものなんですよね・・。
建前:現金化 genkinka
本音:義援金化 gIenkinka
↑韓国への ”I(アイ)” を示せ・・。
まるで「アキレスと亀」ですね。
ゼノンは韓国人だった!?
チャーハンは「手慣れた人ならものの数分で作れる」とおっしゃっていたのですが、これは本当でしょうか? >
本当です。
と云うか、数分で手早く作らないとチャーハンは不味くなってしまうものなのです。danchuチャーハン特集号でも多くの名人が同様のことを語っておられた記憶があります。
チャーハンを手早く作れない料理人というのは、所詮料理人には向いていないということなんですよ。
いや、これ何も韓国人がそうだと云ってるわけではないんですからねっ。
その点、何卒くれぐれも誤解なさらないでくださいねっ。
チャーハンの製造工程を無限に細分化するニダ